「『アポリア』とは『解決しがたい難点』という、哲学的意味があるらしい」
その意図があって名を付けたのかは知らないと、櫻杜・伊月(大学生エクスブレイン・dn0050)が言った。感情をそぎ落とした表情で、伊月は夕焼けに染まる教室にいた。
「六六六人衆から接触があった。『戦神アポリア』、闇堕ちした学園の灼滅者、狐雅原・あきら(戦神アポリア・d00502)君だ」
彼は現在、ミスター宍戸及び六六六人衆の上層部の意向に従っている。灼滅者が共闘を決断すれば、灼滅者と六六六人衆の同盟が締結されることも可能な提案を持ってきたという。
「君たちにすべての決断を任せる」
六六六人衆は、武蔵坂学園がサイキック・リベレイターを六六六人衆に照射したことを確認した。もし灼滅者が六六六人衆を滅ぼそうとするのならば全面戦争となり、人間社会にも甚大な被害が出るだろう。六六六人衆とは、元からそういう種族なのだ。
「六六六人衆と人間とは共存できる筈だ、と」
六六六人衆は人間を手遊びに殺す。しかし人間社会の支配には興味が無い。六六六人衆は種族同士で殺し合い、序列を上げることが性であるからだ。その性質から数も一定数から増えることはない。
これは他のどのダークネスにも無い特徴であり、言い換えるなら『唯一人類と共存が可能なダークネス組織』であるだろう。現に、プロデューサーであるミスター宍戸は人間なのだ。
人間に食事や睡眠、娯楽や嗜好品が必要であると同様に、六六六人衆には殺戮が必要だ。これは種族としての自然の摂理の範囲だが、ある程度であれば武蔵坂学園の意向に従うことも可能だという。
曰く、一定の人数を確保できるのならば、殺戮する人間を限定してもいい。殺戮する人選を学園側で指定したなら、その範囲に収めることで歩み寄りたいと。
あるいは、凶悪犯罪を犯した者。
あるいは、病み衰え死を待つ者。
あるいは路上生活者、あるいは部屋に閉じこもる者、あるいは身寄りのない者……殺戮してもよい人間を武蔵坂学園が選定し、受け入れられる条件を提案してほしいと、提案してきたのだ。
「共存を望む場合、指定する場所に『六六六人衆が殺戮しても良い人間のサンプル』を連れてきてもらえれば、それをもって同盟の締結とするとのことだ」
沈黙が教室に落ちた。
『戦神アポリア』は、一般人の受け取り場所に『六六六人衆が殺戮しても良い人間を10名連れて来る』よう連絡してきた。受け取り場所は複数用意されており、それぞれについて『10名』の一般人を連れて来ることを望んでいるようだ。
「一カ所だけとなればチームの独断ではないかと判断され、武蔵坂の総意では無いとも取れるからだろうな」
『戦神アポリア』は、引渡し場所の過半数において、10名の一般人が受け渡されたならば、他の引渡し場所で戦闘が発生したとしても、武蔵坂学園は同盟の意思があるものとして、次の交渉に入ると言ってきている。逆に過半数の場所で引渡しが行われなかった場合は、今回の同盟提案は取り下げられる。
「この提案を学園が受け入れることは、情緒的にも難しい。だが悔しいことに、彼等の提案は一片の真実を含んでいる。拒絶することは容易だが、検討の余地がゼロではないんだ」
伊月は集まった灼滅者たちの目を一人一人正面から見ていく。
「この提案をどう扱うかは、灼滅者である皆に任せることになる。受け入れるならば、十名の一般人を連れて、引き渡し場所に行ってほしい」
受け入れない場合は、戦闘は避けられない。引き渡し場所の六六六人衆を撃破することで、敵戦力を削ることになる。
伊月は手元のファイルから数枚の地図を机に広げた。複数の箇所に印が付けられていることが見えた。指すのは一つの赤い印。
引き渡しの場所として指定されたのは、都内某所、古い雑居ビル群のひとつ。小さな廃ビルの一室だ。
全フロアが空家になって久しく、人目もなく一般人は立ち寄ることはない。エレベーターも稼働しておらず、内部の階段から上がることになる。
室内には廃棄された家具などがあるが、戦闘に支障は無い。むしろ六六六人衆が殺戮を楽しめるよう、広い場所を選んだようだ。
現れる六六六人衆の名は通称『マリア』。
見た目は十代後半ほどの、華奢で繊細な容姿の娘だ。少女らしく、歌やお喋りと綺麗なものが大好きなのだという。
「口車に乗せられるような、君たちではないね。彼女は捨て駒として来ており、本人も立場を知った上で楽しんでいる。戦闘力は序列持ちに比べれば若干劣るが、強力なダークネスであることには違いない」
灼滅を狙うならば、相応の準備の上で戦闘に挑むようにしたい。その上で八人が計画を立てたなら、灼滅は可能だろう。
「殺人鬼と同様のサイキックと、無敵斬艦刀を使ってくる」
細い腕で軽々と身の丈を越す刀を操り、一撃は相当に重い。まったく、見た目に惑わされてはならない相手だ。
「人道的に卑怯なやり口ではあるが、この機会に六六六人衆の力を利用して、他のダークネス組織を滅ぼし、その後、六六六人衆との決戦を行うという選択肢もあるのかもしれない」
ともあれ、学園は灼滅者たちの選択に委ねることを決定としている。
「私からは以上だ。皆、無事に戻ることを願っているよ」
頭を下げ、教室を出て行く。夕焼けが血のように赤く見えた。
参加者 | |
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伊舟城・征士郎(弓月鬼・d00458) |
桜之・京(花雅・d02355) |
ニコ・ベルクシュタイン(花冠の幻・d03078) |
風真・和弥(風牙・d03497) |
楯守・盾衛(シールドスパイカ・d03757) |
華槻・灯倭(月灯りの雪華・d06983) |
漣・静佳(黒水晶・d10904) |
若桜・和弥(山桜花・d31076) |
●
夕暮れの廃ビルに、場違いに澄んだ歌声が響いていた。
反響してどこから聞こえてくるのかは分からないが、階段を上がるごとに近くなってくる。
戦神アポリアの持ってきた、趣味の悪い提案の返事を聞きに来た六六六人衆が歌っているのか。滑らかなメゾソプラノは、ただ歌として聴くだけならば芝居の舞台でも通用しそうだ。
「何語だよ、キャンキャンうるっせェの」
楯守・盾衛(シールドスパイカ・d03757)が耳を押さえてうんざりしたように眉を歪ませれば、桜之・京(花雅・d02355)が唇に笑みをたたえる。
「『カルメン』ね。この曲、嫌いじゃないわ」
恋多き女の代名詞として語られることが多いが、その時々の恋は本物だ。熱烈な恋路の果てに命を落とす彼女は本望だろう。ああ、私は紅に奪われた空虚な心を、何処まで抱えてゆけばいいのか。
「……あの提案……承諾された班も、あるのでしょうか」
漣・静佳(黒水晶・d10904)が瞳を陰らせる。
六六六人衆と灼滅者と一般人の共存。学園が『殺して良いとする一般人を選別』し、六六六人衆に引き渡す。そんな権利が灼滅者にあるのだろうかと、静佳は思う。実際に選別した末路など、過去の歴史が物語っているというのに。
「ないかも知れないし、あるのかも知れないね。でも他の班がどんな選択をしていても、私たちの選択は間違っていないと思うよ」
後悔はしたくないからと、華槻・灯倭(月灯りの雪華・d06983)は前を向く。足元を霊犬の一惺が、ぴんと尾を立てて先導している。
道中、奇襲や罠を警戒したが何の細工もされていないようだ。本当に六六六人衆は一人で来ているのだろう。
歌声が近い。もう五階分は階段を上っただろうか。
「六六六人衆は、殺しと序列上げが本分だ」
風真・和弥(風牙・d03497)はエクスブレインから聞いた交渉の内容を思い出す。
「決定や約束事を律儀に守るような性質ではないと、自分達でそう言ったんだからな」
交渉ごとというものは、互いにある程度の信用があってこそ成立する。殺戮を本分とするダークネス相手に、約束事を託すなど到底不可能だ。
「納得って大事ですよ、場合によっては正当性よりも」
長い黒髪を高めにきりりと結び直し、若桜・和弥(山桜花・d31076)は言い切った。
元より殺し殺されの間柄。同盟の提案内容自体は、さほど問題ではないと思う。最大限に譲歩されたと言ってもいいだろう。だからと言って、はいそうですね、これからは上手くやっていきましょうなんて握手できる理屈もないのだ。
「例え戦争になり、同盟を組むより甚大な被害が起きようとも」
人間として絶対に譲れぬものがある。ニコ・ベルクシュタイン(花冠の幻・d03078)は断じる。
「人の命を選択する権利は、私達にはありません」
伊舟城・征士郎(弓月鬼・d00458)も断言した。ふわりとその肩にビハインドの黒鷹が纏わり付く。
階段を上りきった最上のフロアに、娘の姿があった。真夏の出で立ち、淡い空色シフォンのワンピースに長い金髪、軽やかなステップでくるりとターンする足元は純白のサンダル。
最後の小節を高らかに歌い上げ、優雅に頭を下げる。
「灼滅者の皆様、ようこそお越し下さいました。わたくしは『マリア』と呼ばれております。どうぞ宜しくお願いいたします」
夕焼けと同じ橙色の瞳が、炎を吹いた気がした。
●
マリアと名乗った六六六人衆の娘は、大きな目をぱちりと瞬かせ首を傾げた。
「あらあら? わたくしは人間を十人連れ帰るお仕事と聞いておりますのに」
いちにいさんし、と指さし数え。
「灼滅者が八名様しか見えませんわ。これでは仕事になりません」
「一般人は連れてきていない。俺たちは戦神アポリアの提案には応じず、此処でお前を灼滅する」
ニコがきっぱりと告げた。
相手が交渉の為に出向いてきている以上、こちらも交渉に対する返答の形を取ることを強く願った。無言で奇襲を掛けることも可能だったが、それでは六六六人衆のやり口と何処が違うというのだ。
「皆様、同じお考えですの?」
「俺たちは同盟も一般人の引き渡しも拒否する。それだけだ」
和弥の携帯電話の通信は阻害されていない。しかし使者として来た娘は、ただアポリアと宍戸の命令で一般人を受け取りに来ただけの捨て駒だ。他にどんな情報も、渡される理由が無い。
「O・KO・TO・WA・RI・しマス。そうなりャ後は犬と猿だもの、ヤる事ァ決まりよネ? テメェらのエサにくれてやる義理は無ェンだ……うぉっと!」
煽りに行った盾衛の鼻先を掠めるように空が裂けた。仰け反って自在の長巻で弾き避けたなら、娘は中空から身の丈を越す分厚い刀を取り出したところだ。
「残念ですわ。お友達になれると楽しみにしておりましたのに」
「そうね、私も残念よ。でも一方的な殺戮より、殺し合いの方が楽しいと思わない?」
桃色に潤む瞳を細めた京が囁けば、娘もまた夕焼け色の目を細めた。京の手の中、鋼糸がぴぃんと音を立てる。
「貴女とは、よいお友達になれそうですわ」
既に陣は敷いてある。割れて枠だけになった窓辺も入口付近も、退路となる箇所はすべて塞いだ。
「わかりました。皆様でダンスとまいりましょう」
娘の足元から殺気の渦が巻き起こる。
降り積もった埃や廃材を巻き込んで、どす黒い竜巻が音立てて部屋を荒れ狂った。
「一惺、行って!」
灯倭が叫べば、斬魔刀を咥えた霊犬が矢のように殺気を切り裂き駆け、京の前方に回り込む。とん、と軽く床を蹴った娘がその頭上を横薙ぎにした。
眼前で両拳を撃ち合わせ、結んだ髪が尾を引いて。身を低くして跳んだ和弥がマリアの死角に入った。オーラで包んだ手刀で足の腱を狙えば、風に舞う花びらのようにマリアの衣装が視界を塞ぐ。手応えはあったが、反応は浅い。
「君は死んで良い奴だ~なんて言われたら、ふざけんなクソってなりません?」
和弥のあっけらかんとした問いに、距離をとったマリアは微笑んで答える。
「死んできていいと言われましたのよ、わたくし」
「腹立ちませんか、そういうの」
「わたくしは序列がありませんもの」
力のないもの、上に上がる力のないものは。
「死んでもどうでもいいではないですか。おかしな事をおっしゃいます」
「あなたは、自分のいのちを、何と、思っているの」
静佳が手にした断罪輪が法陣を展開する。前衛たちを包む青い光が放たれたとき、マリアは何でも無いことのように応えた。
「序列が無ければ屑ですわ。だから序列を奪うのです。同族を殺すのです。序列こそが全て、序列無き六六六人衆に価値などありません」
「やはり、貴方たちとは相容れることができません。価値観が違いすぎます」
征士郎が構えた聖剣が破邪の光を放つ。
「死を与えた方がいい悪人も、どこかにいるのかも知れません。それを一方的に選択する事は間違っています。命の重さは平等です。価値がない命など、人間の世界にはありません」
ゆらりとマリアに絡みつくビハインドが、顔を覆う布を剥がす。同時に征士郎の剣に肩を切り裂かれ、マリアはぱちりと夕焼け色の目を瞬かせた。
「理解できませんわ。ああとても残念、お友達になりたかったのに」
交渉は完全に決裂した。
尤も、最初から灼滅すると決めていたのだ。なにもかも予定通りと言えた。
●
ヴァンパイアの魔力宿す霧を纏い、破壊力を増した和弥のエアシューズ。高く鳴ったホイールが炎の軌跡を描いてマリアの腹を薙ぐ。刀を壁として防ごうとしたその視界の端にはニコの姿、いかにも魔法使いらしいローブの赤だ。螺旋の力を得た槍の穂先が、細い首筋に紅をひく。小さくニコが舌打ちする。貫いてやるつもりだった。
(「馬鹿め」)
唇の中だけで囁く和弥。何度でも襲ってくるがいい、何度でも止めてやる。命の選別、生贄の選出、そんな馬鹿げた提案に、懸命に生きる人間たちが巻き込まれていいはずがない。ならば灼滅者が何度でも止めればいい。
折れそうに細い腕、マリアの腕が鉄板の如き無骨な刀を逆手に構える。身を倒す勢いでニコを薙ぎ払おうと狙いを定めれば、征士郎のビハインド・黒鷹が音も無く回り込んだ。
身を二つに引き裂かれながら消滅する黒鷹に視線で礼を、征士郎もまた非物質化した剣先をマリアに向けた。
「傲慢と思いますか」
救えなかった命も多い。そんな灼滅者である自分たちが、人間を守ろうとすることが。征士郎はそれを贖罪と思う。守れなかった、守りきれなかった、手を伸ばしても届かなかった全ての失われた命への。
「さあ、わたくしは灼滅者ではありませんから」
躱しきれず刺し貫かれ、マリアは微笑む。肉ごと剣の戒めから逃れ、向いた先には割れた窓。その頭上を跳んだ影がある。盾衛が退路を塞いだのだ。
「やぁっぱシ逃げんの? やっぱシねぇ。手の内まるッと見えてンだよ、おジョーちゃん」
構えた長巻が黒蛇の如くくねって這う。
「蛇サンかまーンッてなァ!」
斬、とマリアの足元を切り刻む蛇、身に纏うシフォンから切り刻まれた細い足元が覗いた。
夏のドレスが、と娘は眉を歪める。負った傷や命よりも衣装を気にする娘なのだ。
「可愛い服も靴も、みっともなく汚れちゃいましたね」
後方から黒髪の娘がにこりと笑った。和弥が撃ち込むオーラの塊が、逃げても逃げてもマリアの足元を穿つ。やがて腹に胸に衝撃を喰らい身を震わせ、それでも六六六人衆たる暗い魂の力が逃げ道を探す。
(「私たちは殺して良いダークネスを選別してる。そんな身で道義を語ろうとか」)
ブーメランにも程があると和弥は思うが、存在自体が相容れない同士なのだ。ならば力で我を通す、それが一番単純明快。
「それほどまで、人間を殺すことが何故許せないのかしら?」
轟々と渦巻く殺気の渦からマリアの問いに、灯倭のエアシューズが答えを出した。
「人を殺したいのなら、私達が相手をするよ」
殺気を切り裂く炎の蹴り。続けざまに蹴り上げれば、細い身体が跳ね上がる。
どす黒い気を浄化するのは静佳の役目。差し出した両手から放たれる清浄な光の束が、灯倭に絡みつく殺気を癒し戒めを外す。
「私たちは、人間として生きていきたいの。だから、その手は取れません」
常は密やかな声を凜と張り、前を向いて。
せせら笑うのはマリアだ。
「貴方たちだって、殺さなければ生きられませんのに」
灯倭がはっと息を呑み、静佳が言葉を切る。
もし『選別』を迫られたなら、灯倭はどうするだろうと考える。自分には覚悟ができないかも知れない。
「……そうだね。でも、選んで後悔するくらいなら、自分で戦うよ」
「私も、そう思います」
一瞬強ばった静佳の表情が、灯倭の言葉で和らいだ。
「戦いの中でしか生きられないのなら、戦うことで答えを見つけます」
静佳の肩に励ますように軽く触れてから、京は鋼糸をゆるく手繰った。
「どうしても殺しがしたいなら、ダークネスか灼滅者を選びなさい」
貴方たちが飽きるまで、付き合ってあげるから。
でたらめな角度で繰り出される鋼の糸が、六六六人衆の娘を包み込みでたらめに切り裂いていく。声を上げる隙すら与えず。
埃と廃材の中に巨大な刀は溶け崩れ、娘の形をした塊が横倒しに倒れ込んだ。四肢の先からタールに似た黒い粘液となって、消えていく。
京が小さく呟いた。
「期待外れ。赤ではないのね」
●
「最後に何かお喋りある?」
覗き込む盾衛の手には刀がある。
マリアの炎色の瞳が僅かに動くが、唇を動かす前に剣先が頭蓋を貫いた。
何も言うことも、語ることも無い。
人間を守ること、人間と共に生きることを選んだ八人の心に後悔も未練も無いのだから。
窓の外にもう夕焼けの光はない。星々を従え、中空に十六夜の月が浮かんでいた。
作者:高遠しゅん |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2017年7月11日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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