●都内某所
タシュラフェル・メーベルナッハ(白茉莉昇華セリ・d00216)が調査した結果、とある女学院で都市伝説の存在が確認された。
都市伝説は巨大な百合の花で、甘いニオイを漂わせて周囲の女生徒達をイケナイ気持ちにさせてしまうようである。
そのため、都市伝説が確認された女学院では、女性同士が愛し合っており、色々な意味でカオスな状況と化しているようだ。
そんな状況をこれ以上、拡大させないため、タシュラフェルがその場に仲間達を集めた。
都市伝説のまわりには甘いニオイが漂っているため、イケナイ気持ちになる事は確実。
しかも、催淫状態に陥った女生徒達が一斉に襲い掛かってくるため、都市伝説に近づく事は困難だろう。
逆に男性であれば、都市伝説に対抗する事が出来るものの、女生徒達に見つかると、大変な事になるため注意しておかねばならない。
「まあ、大丈夫でしょ」
そう言って、タシュラフェルが何となくフラグを立て、仲間達に対して協力を求めるのであった。
参加者 | |
---|---|
タシュラフェル・メーベルナッハ(白茉莉昇華セリ・d00216) |
香祭・悠花(ファルセット・d01386) |
笙野・響(青闇薄刃・d05985) |
ユーリ・エールウィング(見習いシスター・d14753) |
東屋・桜花(もっちもち桜少女・d17925) |
東雲・蓮華(ホワイトドロップ・d20909) |
天月・静音(雷六翼の妖精歌姫・d24563) |
深夜白・樹(心は未だ薄氷の上・d32058) |
●都内某所
「……ん? いけないきもちになる、百合……? どんな気持ちか、今一歩掴めないけど……悪い気持ちには、させちゃ、め、よね?」
ユーリ・エールウィング(見習いシスター・d14753)は事前に配られた資料に目を通しながら、仲間達と共に都市伝説が確認された女学院に向かっていた。
都市伝説は巨大な百合の花で、甘いニオイを漂わせて周囲の女生徒達をイケナイ気持ちにさせてしまうようである。
そのため、都市伝説が確認された女学院では、女性同士が愛し合っており、色々な意味でカオスな状況と化しているようだ。
「相変わらず酷い依頼ですね……。そして、なんと言いますか。……あれ? なんかすごい予感がするような……」
東雲・蓮華(ホワイトドロップ・d20909)が、色々な意味で身の危険を感じた。
この時点で嫌な予感しかしないのだが、ある意味で平常運転だと言えるだろう。
そう言った意味で、いつもの事だと軽く流しておけばいいのかも知れない。
だが、それは酷い目に遭う事の前触れでもあるため、そうも言ってはいられないのが現実のようである。
「おんなのこどうしで、いけないあれこれ……っと、現場に着く前にほわほわしてたらダメですよねっ」
深夜白・樹(心は未だ薄氷の上・d32058)が、ハッとした表情を浮かべた。
一瞬、頭の中にイケナイ映像が浮かびそうになったものの、そんな事を考えていたら、それこそ都市伝説の思うツボ。
あっという間に催眠状態に陥り、本能の赴くままイケナイ事をしてしまう可能性が高かった。
「……初依頼から3年。あの時から慣れたけど……。そして、男子もとい男ってコセイしか居ないよね」
そんな中、天月・静音(雷六翼の妖精歌姫・d24563)が、霊犬のコセイに視線を送る。
男と言うよりも、オスのような気もするが、そう言った細かい事を気にしたら負けだろう。
どちらにしても、前に似たような依頼を受けた事があるため、それほど不安着ないようだ。
「これはゆりゆりな香りで大変なことになりそうですね!!」
香祭・悠花(ファルセット・d01386)が含みのある笑みを浮かべ、百合のニオイを辿っていく。
その視線の先にはあられもない姿の女生徒達がおり、百合の花の香りに包まれて、人目も気にせず愛し合っている最中だった。
都市伝説はその中心に陣取っており、百合の花をくぱぁと開いて、ほんのり甘いニオイを漂わせ、女生徒達の理性を狂わせているらしい。
「あらあら……これは何とも眼福な光景ねえ。折角だし、存分に堪能していきましょうか♪」
タシュラフェル・メーベルナッハ(白茉莉昇華セリ・d00216)が、近くの女生徒の股間を弄り始めた。
その行為に女生徒が敏感に反応し、ビクンビクンと身体を震わせ、タシュラフェルと口づけをかわす。
どうやら、女生徒は夢を見ているような感覚に陥っているらしく、タシュラフェルが憧れの先輩に見えているようだ。
「ある意味、花園だねぇ。りんごいないのに……。変なことになる前に倒しちゃおうって思っても、やっぱりそうならないのが、お約束なんだろうなぁ……」
東屋・桜花(もっちもち桜少女・d17925)が、何処か遠くを見つめる。
そのせいか、全身がほんのり熱く、息遣いも荒くなってきた。
おそらく、これは都市伝説の身体から漂う百合のニオイが原因……。
それが分かっていても、抵抗する事が出来ないほど、身体が敏感になっていた。
「とりあえず、サウンドシャッターを使っておくね」
そう言って笙野・響(青闇薄刃・d05985)が、サウンドシャッターを使うのだった。
●女学院
「くっ……、それにしても……百合の花の匂いが強烈……ですね……。で、でも……何とか耐えないと……取り返しのつかない事……って、お、桜花さん……? ふ、ふぇ!? い、いきなり、何を……?」
蓮華が狼狽した様子で声を上げ、その場にぺたんと尻餅をつく。
前ばかり気にしていたせいで、仲間達の注意を払っていなかったため、桜花が飛びついて来ても、避ける事が出来なかったようである。
「ねぇ、蓮華……好きだよ、あたしと付き合って……?」
しかも、桜花は催淫状態に陥っており、蓮華が愛おしくて仕方がなくなり、頬を染めつつも正面から彼女の目を見て、愛の告白。
「あたしじゃ、だめ? 女同士は嫌かな?」
彼女の返事を待つことなく、ぎゅうっと抱き締め、上目遣いでねだるようにして囁いた。
「い、嫌という訳ではありませんが……。桜花さん、百合の花の匂いを嗅いだせいで、理性を失っていますよね。そうじゃなければ、こんな事……ひゃう!?」
蓮華が戸惑いつつも返事をしたものの、桜花は理性の留め金が外れて暴走気味。
そのため、本気で口説きながら唇を重ね、舌を絡ませてディープキス。
それがイケナイ事だと分かっていても、その意志に反して、身体の方が先に動いていた。
一方、蓮華もまんざらではない様子でそれを受け入れ、口の端から涎が漏れるほど愛し合った。
「……ふふふ、いつも以上にムラムラしてきて堪らないわね。ね、ユーリ? あなたも何だか変な気分になってきてるんじゃないかしら?」
タシュラフェルが悶々とした様子で、ユーリを抱き寄せ、その耳元で囁いた。
「んぅ……? どきどき、する……? ふわふわも……」
ユーリがキョトンとした様子で、未知の感覚に戸惑った。
だが、イケナイ気持ちと言うよりは、フシバな気持ち。
キライじゃないが、よく分からない感覚……。
「恥ずかしがらなくたっていいのよ、私も同じ気持ちなんだもの……♪ こういう時どうするのか、私が教えてあげるわ……んっ♪」
タシュラフェルがHカップの胸にユーリを埋め、優しく頭を撫でる。
ユーリは未だによく分かっていない様子であったが、頭を撫でられるのは嫌いじゃないようだ。
「樹さん、感謝のキス、してもいいかな?」
響もトロンとした表情を浮かべ、樹にジリジリと迫っていく。
樹とは普段からクラブで一緒にいたり、遊んで貰ったりしているため、愛情と言うよりも友情の方が勝っていたのだが、百合の花のニオイを嗅いでいるせいで、その隔たりがなくなってしまったようだ。
それが原因でストッパーが外れてしまったらしく、樹の答えを聞く前に唇が重なり合っていた。
「……って、いきなりですかー!? しかも、私って! と、とにかく落ち着いてください、響さん。これは都市伝説の力のせいで……あぅ……そんなにキスされたら……私まで変な気に……」
樹も互いに求め合うようにして唇を奪い、徐々に禁断の領域へと足を踏み入れていく。
そんな事をすれば、後戻りは出来ないと分かっていても、アリジゴクの如く堕ちていくばかり。
その感覚が実に心地よく、幸せな気持ちになれたため、都市伝説と戦う事など、半ばどうでも良くなっていた。
「いいですか、コセイ? 今、この百合の園において、女生徒に見つかっても見逃してもらえそうで、かつオスという存在はコセイだけ。つまり、コセイは切り札! わたし達がどうにもならなくなったら、コセイが敵を倒すんですよ!」
そんな中、悠花が真剣な表情を浮かべ、コセイにすべての希望を託す。
それに応えるようにして、コセイが『ワン』と鳴いたが、既に悠花は限界。
いつの間にか見知らぬ女生徒の胸を揉み、天国に誘っていた。
「このままいっしょに、ね……」
その間も響は樹と愛し合い、背中に手を回して押し倒し、白衣の中に手を入れ、もう片方の手で袴を解いて、丹念に身体を擦り始めた。
「ひびきさん……一緒に、いっしょに……ふああぁぁ!!」
そのため、樹の中でひとつの感情が爆発的に膨らみ、響と抱き合うようにして果てた。
「今のうちに……早く……都市伝説を倒さないと……」
次の瞬間、静音がハンカチで口元を覆いながら、殺界形成を使うのだった。
●都市伝説
「キシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!」
その途端、都市伝説が怒り狂った様子で、辺りに叫び声を響かせた。
もしかすると、殺界形成を使った事で、まわりが警戒し始めたため、宴が邪魔されたのだと判断したのかも知れない。
そのせいか、灼滅者だけにターゲットを絞り込んでおり、無数の触手を鞭の如く振り下ろし、こちらを牽制し始めた。
「その程度の攻撃で、私を捕まえる事は出来ませんよ」
それに気づいた静音が、先手必勝とばかりに、スターゲイザーを放つ。
都市伝説にとって、その攻撃は予想外だったのか、バランスを崩して突っ伏した。
「グオオオオオオオオオオオオオン!」
それでも、まったく戦意は失っておらず、むせ返るほどの濃厚な百合の花のニオイを辺りに漂わせ、白濁した液体をドップリと飛ばしてきた。
「ひゃんっ、ちょっと、服とか溶かしちゃだめぇぇぇ! コセイ! GOです!」
悠花が白濁した液体をモロに浴び、慌てた様子でコセイに指示を出す。
だが、コセイは二度見。
『あの液体を浴びたら、どうなっちゃうの!?』と言わんばかりに、不安げな表情を浮かべていた。
しかも、白濁した液体には催淫効果があるらしく、とろんとした表情を浮かべて、女生徒達がワラワラと迫って来た。
「いけない気持ちは……めっ」
それに気づいたユーリが魂の底から叫び声を響かせ、都市伝説にジャッジメントレイを放つ。
「ピギャアアアアアアアアアアアアアア!」
その一撃を食らった都市伝説が、断末魔を響かせながら、しおしおと萎んで消し飛んだ。
「お、桜花ひゃん、ほほほほほ本気なんれふか?」
そんな中、顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうに問いかけた。
一応、都市伝説が消滅した事によって、催淫状態から抜け出したものの、未だに身体が火照って、どうしようもなくなっているようだ。
「え、えと、なんで、蓮華だったのかな……? あ、いや、別に変な意味じゃなく……その……えーっと……」
そのせいか、桜花が言葉に詰まって、顔を俯かせた。
状況的に考えれば、何か言わなければならないのだが、何も言葉が浮かばず、時間だけが過ぎていく。
「えと、ごめんなさ……ぁあ……!?」
一方、樹は我に返ったのと同時に罪悪感に襲われ、申し訳なさそうにしながら響に謝った。
「まだちょっと百合の香りの効果が残ってるのかも? ま、今日は、ちょっと仲良しすぎなくらいでもいい、よね?」
そう言って響が樹の頬に『ごめんねっ』のキスをするのであった。
作者:ゆうきつかさ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2017年8月12日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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