覚悟絶叫ショータイム~後編

    作者:森下映

    「さよなら」
     そう言ったフェリシタス・ロカ(ティータ・d21782)の声を、小早川・里桜(花紅龍禄・d17247)も聞いていた。もう直ぐだ。里桜は素早く抱きかかえていた花藤・焔(戦神斬姫・d01510)をはじめ、深手を負った紅羽・流希(挑戦者・d10975)、体力を使い果たしたニアラ・ラヴクラフト(宇宙的恐怖・d35780)とリディア・アーベントロート(お菓子好きっ子・d34950)をリング外へ避難させる。
     フェリシタスの放った燃える帯はスオウを彼らしく静かに灼き尽くした。
     羽守・藤乃(黄昏草・d03430)と土屋・筆一(つくしんぼう・d35020)は決して目を逸らさなかった。ともに戦った仲間が、闇に呑み込まれていく瞬間を。

     血塗れのリングの上、先程とはガラリと変わった様相に観客は狂気していた。
     凛と涼やかな里桜を血と闇で塗り込めた様な羅刹『紅姫』。長く伸びた黒髪、傷跡のあった左腕は異形と化し、黒い着物姿に血の様な意匠。羅刹の証たる黒角。
     その前には豹を思わせる黒い獣。煌々と燃える背と尾の炎に負けずに光る金の瞳は、堕ちる前のフェリシタスを思い起こさせ、藤乃の胸は痛む。
     連戦可能なのは自分と筆一の2人。だがすぐに増援がくるだろう。
    「絶対に……助けてみせます!」
     筆一の言葉にフェリシタスは力を喰らう機会を予感してか、何処か嬉しそうに一声吠え、紅姫は自分の胸に右手を当てて目を伏せた。
    「もう、いいの……『貴女』を傷付ける総て、私が壊してあげる」


    参加者
    迫水・優志(秋霜烈日・d01249)
    花藤・焔(戦神斬姫・d01510)
    フィクト・ブラッドレイ(猟犬殺し・d02411)
    羽守・藤乃(黄昏草・d03430)
    冴凪・勇騎(僕等の中・d05694)
    虹真・美夜(紅蝕・d10062)
    備傘・鎗輔(極楽本屋・d12663)
    土屋・筆一(つくしんぼう・d35020)

    ■リプレイ


    (「本当は、僕が背負えればよかった」)
     土屋・筆一(つくしんぼう・d35020)の後悔は深い。だが、
    (「でもまだ二人とも、折れてなんかいない……そうですよね……!」)
     自分を奮い立たせる。とその時、
    「リシー、お前、何してんだよ……」
     聞き覚えのある声がした。
    「迫水さん!」
     予想していなかった迫水・優志(秋霜烈日・d01249)の姿。筆一は安堵に思わず涙腺が緩みかける。優志は筆一を安心させるように頷き返した。リシーとは幼馴染、喧嘩する程仲がいいという部類だろうか、小さい頃から罵倒の友愛表現をされてきた。
     その優志の隣には虹真・美夜(紅蝕・d10062)。炎獣は鼻をひくつかせ、低く唸る。かつてフェリシタスが強い信頼を寄せた者達。それは――喰ラウベキ、ツヨイモノ。
     本能が惹く、引く。炎獣がごく自然に優志と美夜の方へ踏み出した。その頭に紅姫が右手の指先を触れる。
    「ねえ、可愛い黒豹さん? ふふ、いい子ね」
     紅姫は異形の腕から生えた巨大な爪先で、紅姫は炎獣の燃える背を梳かした。
    「この子も居るならきっと直ぐよ、愛しい私の桜花。貴女が傷付かない世界をあげる……貴女の苦しみを、悲しみを、痛みを思い知らせてから全部全部壊してあげるわね」
    「好き勝手な事言ってんじゃねぇか」
     花の守、名には彼と里桜に関わりある友人達の思いを込めて。袖に桜咲く青い道着は、堕ちる前の里桜の姿を思い起こさせる。自分と大事な者を護る為に。冴凪・勇騎(僕等の中・d05694)。
    「総てなくなればもう傷付かない? その過程で里桜が傷付くのは無視か」
    「……この世界は在るだけであの子を傷つけるの。嗚呼、可哀想に。どんなに苦しかったか、」
    「苦しかろうが悲しかろうが痛かろうが」
     勇騎の藍色の瞳が強く、まだ炎獣を愛で続けている紅姫を射抜く。
    「真っすぐ向き合ってきた、あいつ自身の覚悟を否定してんじゃねぇよ」
     共に過ごしてきた日々が在る。覚悟は以前から決めていた。誰かの為なら堕ちる事も厭わないだろう里桜だから。おかげで至極冷静に居る。しかし恋人の意志を無視した紅姫の身勝手さには憤らずにいられない。
    「そうだ。笑わせるな」
     灰の髪、紫の瞳は彼のルーツを顕す鏡の如く、右眼を通り刻まれた傷は常高圧的な過去という想像の余地を与えている。フィクト・ブラッドレイ(猟犬殺し・d02411)。
    「護ると口にしながらこれまで小早川の何を見てきたのか」
     唸る炎獣を、紅姫は軽く制し、
    「見てきたわ、あの子の全て。でも見ているしかできなかった」
     ガリ、と鬼の爪が自身の頬を引いた。
    「やっと……やっとよ……」
     頬に紅い筋が刻まれ、
    「愛しいあの子がもう傷つかない為に、私は今此処にいるの」
     浮かされた様に喋り続ける紅姫を、羽守・藤乃(黄昏草・d03430)は静かに見ていた。
    (「必ず、お二方を取り戻します」)
     以前から縁の深い者達には及ぶべくもないだろうと思いながらも、此処で一緒に戦った仲間として、そして彼女達が堕ちた所を見届けた者として。紅姫は藤乃の視線に気づき、
    「可憐な風情に随分な毒ね」
     炎獣も金の瞳で藤乃をじっと見る。それは藤乃と2人の絆が一方通行ではないという証明。
    「……帰ってきて頂きます」
     その為に思う限りをぶつける。その気持ちは同じ、戦う事ができない無念さを受け取るように藤乃はリング外の花藤・焔(戦神斬姫・d01510)に頷き、赤黒い鈴蘭が狂い咲く片手を持ち上げた。対し紅姫は右手を挙げる。黒く長い髪がなびき、炎獣の毛並みと炎が揺れた。
    「貴方達では里桜を護り切れない。弱き者は消えなさい」
     紅姫を渦巻く風が取り巻いた。炎獣は一声吠えて炎を噴き上げる。その次の瞬間、どこからか駆け上がった備傘・鎗輔(極楽本屋・d12663)が身体で炎獣を押しのけた。
    「あんた、里桜を守りたいって言った? 力で守っても、大抵の場合はより悪くしかならないよ!」
     鎗輔が紅姫へ訴える。
    「守るって言うんなら、心も含めて守りなよ!」
     感情の起伏が多少表に出ているのは、怪我を負った相棒の後を継いで担う正念場故か。紅姫はくすり零して異形の腕を鎗輔に振り下ろす。鎗輔は咄嗟に両腕を額前で交差させるが、腕はその手首を砕き、頭蓋を打ちのめし、鎗輔はリングへ叩きつけられた。紅姫はひらり袂を返して鎗輔の頭を右手で押さえつけさらなる一撃を加えようとする。が、
    「!」
     桔梗色の炎靡かせ六文銭を揺らし鳴らし、わんこすけが飛びかかった。紅姫の帯上を断ったかに見えた一閃は、飛びこんでいた炎獣を斬り、傷口から血の代わりか炎が燃え堕ちる。
    「ったく、小早川。お前も何してんだよ」
     言いながら優志は内側に指輪で炎獣に狙いをつけた。里桜とも友人であり、そして友人として少なからず、彼女が何かを抱えているらしい事は察してはいた。同時に、それに深く関わるのは自分の役目ではないという事も。
     銀の指輪の内側に嵌る玉の黄と紅が交じり合った光線が炎獣へ向かうと同時、勇騎は蒼き光輪を分裂させて鎗輔へ盾と差し向ける。その勇騎が自分に声をかけるより早く、
    「冴凪さんはどんどん行って下さい! 僕、判断して動きます!」
     勇騎には里桜に、他の皆もそれぞれに絆の深い相手に、言葉を届けて欲しいと願う筆一の気持ちを受け取り、勇騎が頷く。筆一は手にした交通標識を黄色へスタイルチェンジ、前衛へ耐性をつけ、炎獣は飛び越そうとした魔法弾に脇腹を射抜かれて、強い麻痺にリングへ落ちかけた。
    「……これ位で着地に失敗する様な奴でもないよな」
     優志は見事に着地した炎獣と再び間合いを計り合う。紅姫は炎獣の欲する所は邪魔せずと、草履の足を滑らせて退がった。が、紅姫の表情が変わる。
     背後で鈴が鳴っていた。咄嗟に鬼の腕を払う。しかし藤乃はそれをくぐり抜け、改めて兇手で紅姫を殴りつけた。
    「ッ、」
     続き広がった霊力の網に囚われ、紅姫が苛つきを見せる。早く。早く壊さなければならないのに。
    「小早川さん! この鬼に守られるほどあなたは弱くないでしょう!?」
     鋭く刺さるような声に、紅姫が焔を振り返った。貴女に何がわかるのかしらと言いたげな唇が開く前に、焔は言葉を重ねる。
    「分かります! ……分かりました、先程の戦いで」
     瞬間、背後から伸びた腕が紅姫を羽交い締めにすると、逆の手、逆手に握られた注射器の針が首筋に差し込まれた。
    「総て壊せば小早川は傷つかないだと?」
     紅姫が声の主を叩き潰そうと身体をひねる。フィクトは既に抜いた注射器を手に大きくリングを蹴り込んで飛び退った。紅姫が右手で首筋に触れる。針の刺さった位置から肌が青黒く変化していく。
    「親友。好敵手。貴様が壊そうとしているものは小早川にとって壊れてはならないものだと理解するがいい」
    「……里桜、聞こえてるよな」
     仲間の声も、自分の声も。錫杖を鳴らし勇騎が言う。
    「帰って来い……お前がいないと困るんだよ」
     炎獣は首を傾げ、紅姫の表情からは完全に笑みが消えていた。


     観客の狂った歓声。それを先回り戦いは回り、言葉が紡がれる。
    「まさか友達の顔忘れて、幼馴染しか覚えてないなんてことはないわよね?」
     優志に飛びかかった炎獣の前に美夜が立ちはだかった。わざと噛ませた腕からどうと血が落ちる。が、美夜は痛みなど感じていないかの様に反対の手に握ったScarlet Kissを天へ向ける。
    「全く、何してるの?」
     途端美夜の足元から霧とも影ともつかぬ有形無形が立ち昇った。呼び起こされた畏れは美夜を包み込み、優志を隠す靄となりながら蝙蝠の羽根の様な刃へ集う。
     間合いを抜けた優志が合図を送るより早く、美夜へは勇騎の錫杖から傷を縫い閉じる光条が降り注ぎ、そして流れるように――実際はその為に全身全霊をかけて――筆一は喉で語り指先で描き出した怨念の奇譚を紅姫に取り憑かせた。
     浮かび上がった爪が紅姫から呪を破り取り、美夜がScarlet Kissを振り下ろすと、斬撃に炎獣が吹き飛ばされる。
    「強さが欲しいにしたってやりようがあるだろうが」
     ブレードで弧を描き優志が作り出した空間。着地と同時炎獣は頭上から落ちる強烈な空気の流れを感じ横へ飛び退こうとした。しかし一歩早く優志の片足が燃え盛る炎獣の背を蹴り潰しリングへ縫い止める。
    「相手のやりようが気に入らない。そう言ったお前が喰らって強くなろうとしてどうする、この阿呆」
     炎獣が吠え、尾が薙ぎ払われた。叩きつけられた炎が優志に燻る。炎獣が抜け出し、入れ替わり紅姫が接近した。が、
    「させません」
     君影草揺れる花畑に1人倒れこむ幻の様、銀の大鎌の刃は藤乃の手で空気を斬り、死の力を得て紅姫の背へ突き刺さる。紅姫が放った糸の前には間一髪、鎗輔が庇いに入った。
    「守りたい物が有るのなら、人が居るのなら、闇に力を借りちゃダメ……だ……」
     鎗輔は首に食い込む糸を握り返して抵抗する。
    「僕も一度は堕ちた事が有るから解るんだけどさ。壊したいって気持ちはエスカレートするよ。大切な人が守りたいものまで壊して、最悪の状態になるから」
     糸を握る手から血が滴った。わんこすけが駆け寄り、浄霊と瞬く。
    「踏みとどまって! 守った人の笑顔、自分の目で、心で感じたいでしょ! それが自分自身であったとしてもね」
     鎗輔は片手で鉞を横から大きく回し、開いた本を型取った刃が強烈に紅姫を切り裂いた。
    「私は貴様ではない。だから心の深い所など推測しか出来ん。それでも貴様が決して望まない状況にある事程度はわかる」
     フィクトの言葉は変わらず響く。恐らく里桜のよく知っている彼の、いつもの調子で。そしてまるで跪く様に片膝を折ると、破れた裾の合間、鋭く静脈を見極め毒を注入する。
    「私は忘れない」
     苦悶の紅姫をフィクトが見上げた。
    「貴様が『感情を殺すな』と言ったから今の私がある。貴様が生かした感情が、私を此処に立たせている」
    「ッ!」
     紅姫が払いのけた勢いを利用、フィクトは間合いを抜ける。
     炎獣の偏りある攻撃は灼滅者達にとって幸いだった。『壊し屋』を欠き相手には回復がある事から長期戦は必須だったが、炎獣の狙いと盾役は体力万全の増援組。
     そしてついに紅姫が膝をついた。噛み締めた唇から血が流れる。
    「あの子を護ると決めたのに……!」
    「煩いぞ羅刹」
     優志が遮った。
    「俺は俺の友人である『小早川里桜』に用がある。お前じゃない」
     存在を認めてしまうからと決して呼ばないダークネスの名。
    「戻ってこい小早川!」
    「目を覚ましてください、小早川さん!!」
     焔が叫ぶ。
    「黙れ……黙りなさい! 邪魔をしないで! 私は、」
    「小早川里桜。誰かに頼って良いのだと私に教えたのも貴様だ。貴様とて同じだろう」」
     フィクトが言った。
    「今の貴様には助けが必要だ。助けて欲しい相手に、正しく助けを求めるがいい」
     紅姫の瞳が虚ろに揺れ、
    「圧倒的な力なんかなくても、支える事も一緒に歩いて行く事も出来る」
     顔を上げた。そこには、
    「一人で抱え込むんじゃねぇよ」
     攻撃とともに放たれる言葉にしては優しかった。そう紅姫は思った。
     鳴る錫杖、呼び込まれた雷が天を鳴らし、紅姫を撃つ。悲鳴を飲み込みただ倒れこんだ先は、里桜が助けを求めるべき腕の中。
     伸びた黒髪がはらはらと散っていく。鬼の腕が消える。勇騎は安堵の息を1つ吐く。
    「花藤、頼む」
    「わかりました」
     勇騎は里桜の手にとある鍵を握らせ、焔へ託した。
     残された炎獣の背に炎の翼が顕現する。まだ戦いは終わっていない。


    (「あとどれ位持つかしら」)
     炎獣の吐き出した炎の奔流にわんこすけが流される様に消え、美夜も意識が遠のきかける。
     勇騎と筆一、いずれかの光輪が常に前衛を守り続け、勇騎の浄化の風は一吹きで炎を消し止め、筆一は敵の呪を度々破壊しながら耐性付与にも余念はない。それでも戦闘が長引けば回復しきれない傷は溜まる。
    「リシー。その姿でどれだけ喰らっても『あんた』はお腹いっぱいにならないでしょ」
     残された体力の少なさを感じながらも美夜は炎獣の真正面に立ち、
    「親父やお袋の事をちゃんと覚えてくれてる幼馴染、お前くらいなんだからな?! とっとと戻ってこい、馬鹿」
     攻撃の分散を狙い、優志も声をかける。
    「ロカ先輩、このリングに上がる時に思ったはずです。一般人に犠牲は出さない。そして皆で帰ると!」」
     藤乃はfairy laddersを差し向けた。
    「犠牲は出ていません。あとは皆で帰るだけですわ」
     纏わりつく鈴蘭に炎獣は怒り吠え、引きちぎろうとするのを、藤乃は影へ力を注ぎ込んで耐える。
    「こんなおぞましいリングは、ロカ先輩に似合いません!」
     炎獣が影から飛び退き、美夜へ飛びかかった。だがその前には鎗輔が走り込み、そのままギターで殴りつける。
    「フェリシタスさん……僕は貴方をまだよく知らないです。でも皆さんが、貴方のお戻りを望んでいらっしゃるのはわかります」
     鎗輔が自分を本の魂たるオーラで包みこむのを確認、筆一は炎獣へ狙いをつける。
    「僕は皆さんの気持ちも、貴方の意志も無駄にしたくない。誰の悲しむ顔も見たくない……だから、諦めたりしません!」
     光輪が放たれた。炎獣が全速力で駆ける。が追尾からは逃げられず、
    「ばかリシー。あたしの友達を奪ったらあんたでも怒るよ?」
     後脚をひきずる炎獣へ美夜が歩み寄る。
    「可愛い子をコーディネートしたり、美味しいものを堪能するのは女子の特権じゃない」
     ――勿論、ダークネス以外のね。
     美夜が言うが早いか炎獣が突進。美夜はジャンプで避け、炎獣に馬乗りに着地すると注射器の針を刺した。首をまわし牙を剥いた炎獣を優志の白光の斬撃が襲い、その間に美夜は炎獣から飛び退く。
    「帰りましょう。私達の日常へ」
     藤乃が言う。脚をひきずり、声を枯らし、炎獣は戦い続けた。灼滅者達も攻撃を畳みかける。
    「不満があるなら『フェリシタス・ロカ』として言え! それなら聞いてやる!」
     優志が言い、
    「あたしの言葉くらいちゃんと聞いて。さっさと帰ってきなさい、リシー!」
     美夜が叫ぶ。咆哮。リングに炎獣が倒れ伏した。
     傷ついた獣がフェリシタスの姿へ変容する。煌きさえ散らして。
    「良かったです……本当に」
     焔が言い、
    「おっと、」
     過去の経験から過度の緊張下にいた筆一は、糸が切れた様にスケブを抱えたまま倒れ込み、慌てて優志が支えてやる。
    (「ダークネスの思惑など何一つ叶えさせはしない」)
     二度と一般人の大量虐殺はさせないと藤乃がリングを破壊しようとした瞬間、
    「うーん、こんな物騒なものを野放しにしておきたくなかったんだけど」
     消えたリングに鎗輔も首をひねる。
     我に帰った観客達は、時間の経過に戸惑い、口々に疲労感を訴えながら散っていく。
     彼らの知らない戦いを終えて。
     里桜とフェリシタスが、目を開けた。

    作者:森下映 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年8月27日
    難度:やや難
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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