但馬牛を崇めよ!!

    作者:るう

    ●とある商店街にて
    「古来より、我が国では牛は家畜として親しまれてきた」
     じゅー……。
    「耕作、輸送、そして食肉。その完璧な利用価値をさらに高めるために……江戸時代、一人の男が究極の牛を求めたという」
     じゅじゅー……。
    「そして……遂に! その牛は誕生した! その血統は、弛んだ外国種どもによる侵略からも辛うじて逃れ、今や黒毛和牛のほぼ全てを支配する、究極の牛となったのだ!」
     じゅじゅじゅー……もぐ。
     美味ぁい! 鉄板からはコクのある香りも広がって、買い物中の主婦らが思わず寄ってくる!
    「つまり……牛肉を食べるなら但馬牛! ほら、牛さんだってそう言ってる!!」
     ビシッと斜め後ろを指差す、和牛ステーキを焼いていた男。その示す先には……言いなりに首を縦に振る牛頭の化け物が鎮座する。
    「我は悪魔ぞ……そも、但馬牛どころか和牛ですらないぞ……」
     その不満げな呟きは、高級A5和牛の焼ける音にかき消された。

    ●武蔵坂学園、教室
    「……と、高級牛肉を振る舞い世界征服を企てている者らがいると、華宮・紅緋(クリムゾンハートビート・d01389)さんをはじめとした方々の調査で判りました」
     西園寺・アベル(大学生エクスブレイン・dn0191)の話だけを聞けば、一見、ご当地怪人の事件のように見えるかもしれなかった。
     しかし現場にいる『牛頭の化け物』はソロモンの悪魔。これは紅緋らが予想したとおり、ご当地怪人がソロモンの悪魔を傘下に入れようとしている前兆であるに違いない。
    「もっとも、サイキックリベレイターが六六六人衆らに照射されている今、彼らの動向を、未来予測という形で確実な形で確認できているわけではありません。判明しているのは『但馬牛の伝道師』と自称する男が何の変哲もない一般人であり、戦闘になれば逃げるしかできないだろう、ということです」
     他方、アベルの話によれば、紅緋が見た牛頭の悪魔は筋骨隆々。恐らく悪魔にしては武闘派で、肉弾戦を好むタイプなのであろう。近くには但馬牛を宣伝するための立看板と、肉を焼くためのトングがあるので、それらを利用して交通標識や断斬鋏のサイキックを使ってくるかもしれない。
    「彼らにどのような思惑があるにせよ、放置すれば厄介なことです」
     と、アベルは分析する。
    「ダークネスに食を支配されてしまうということは……人類の生殺与奪を握られるに等しいのですから」


    参加者
    東当・悟(の身長はプラス三センチ・d00662)
    華宮・紅緋(クリムゾンハートビート・d01389)
    若宮・想希(希望を想う・d01722)
    神凪・燐(伊邪那美・d06868)
    竹尾・登(ムートアントグンター・d13258)
    富山・良太(復興型ご当地ヒーロー・d18057)
    枸橘・水織(あくまでも優等生な魔法使い・d18615)
    四軒家・綴(二十四時間ヘルメット着用・d37571)

    ■リプレイ

    ●その名はA5特選但馬牛!
     勢いよく爆ぜる肉汁の音。もうもうと上がる真っ白い煙に乗って、むせ返るほど濃厚な脂の匂いが辺りに広がってゆく。
     鉄板を前にして、せわしなく手を動かす男。絶妙な割合で白と桃色の混ざりあった分厚い肉は、今まさに、高級肉ならではのジューシーさをこんがりと焼いた両面で挟み込んだ、絶品ステーキへと変わりつつあった。
    「ま、まさか……こんな形で但馬牛のステーキを食べられる日がくるとは……」
     頬をつねる……痛い。つまり、これは富山・良太(復興型ご当地ヒーロー・d18057)の夢じゃない。
     この光景は本物である。繰り返す、本物である。美味しそうだが捕まえてみると腐っていた、かつて都市伝説が生んだ空飛ぶ肉ではない。
    「牛肉……牛肉……牛肉……」
     竹尾・登(ムートアントグンター・d13258)は語彙を失いかけていた。実のところ貧乏学生の登にとって、牛の種類だとか肉の違いだとかはよく判らない……それでも、白い部分が透きとおり、桃色の部分には焦げ目のついてゆく霜降り肉を前にしたならば、胸を張ってこう言える!
    「わぁ、美味しそうだねぇ……えっ、この高級肉を無料で食べさせてくれるの? なら、但馬牛こそ最高の牛肉だ!!」
    「その通りだ少年! ほら牛さんも褒めてもらって喜んでる!」
     胸に『但馬牛の伝道師』なる名札をつけた男が指を差すのに合わせて、悪魔はしきりに頷いていた。
     こうまでしなければ生き残れない、ダークネス世界の世知辛さ……悪魔の姿は華宮・紅緋(クリムゾンハートビート・d01389)の同情を誘う……わけもなく、どちらかというとドン引かれている。
    「同情しても、仇で返されるだけですからね」
    「この宣伝だって、どうせ許可なんて取らずにやってるだろう人たちだもんね……強引に商品を店に置かせたり食べさせたりしてないだけ良心的だと思うけど」
     枸橘・水織(あくまでも優等生な魔法使い・d18615)もそう頷いた。それでも、無用に敵対せずに済むのなら、それに越したことはないと考えていたのは確かだけれど。
     もっとも友好的な関係を築くとしたら、悪魔ではなくご当地怪人の方とであろう。
    (「そうッ! 『ソロモンの悪魔』……その脅威は過去の事件が物語っている脂身の焼ける音と薫りが堪らんなぁ……」)
     悪魔の悪辣さを憎んでいたはずの四軒家・綴(二十四時間ヘルメット着用・d37571)の思考が、いつの間にか書き換わっていた。
    (「恐るべしご当地怪人……食わなくても解る……これぜってーうめぇやつじゃろ……」)
     慌てて軌道修正したはずがもう一度……あれ? 実はご当地怪人の方がよっぽどヤバいんじゃ?
     そんな諸々の反応を返した灼滅者たちを誘惑するように、但馬牛の伝道師は高らかに宣言した。
    「さあ食べよ! ここで但馬牛の素晴らしさを知って、虜になってしまうがいい!」

    ●気も失うほどの肉
    「匂いも美味しそうでしたが、実際に食べてみると蕩けるような柔らかさで……」
     世の中に、こんなに美味しいものがあるとは。たった一口食べて感動してみせる良太の幸せそうな表情を見れば、誰でもさらに腕によりをかけたくなるというもの。
    「うん、美味しいです!」
     紅緋も最大限の笑顔を作ってみせれば、但馬牛の伝道師は満更でもなさそうな顔を隠すのにも苦労していたようだ……だから。
    「やっぱり、お肉は国産和牛に限りますよ。おかわりお願いします」
    「うーん……元来、あまり大量に食べるような肉ではないが、成長期なら仕方ない! さあ食べて!」
     思わず乗せられる伝道師。今こそ言質取ったりと、鉄板上の分厚い肉を、競い合うように欠食児童ら(つまり、良太とか登とか綴とか)が取ってゆく!
    「何っ!? 焼くのが追いつかないだと!?」
     思わず固まる伝道師……その時彼の隣で、新たに肉の焼ける音がした。
     一体、誰が焼いたのだろう? これは、新たな伝道師の登場か……?
     訝しげに横を振り向いた伝道師の目が、一人の女性の目と合った。彼女――神凪・燐(伊邪那美・d06868)は彼へと微笑んだ後、再び真剣な瞳で鉄板上の肉との格闘を始める。
    「人知れず価値ある血統を守ってゆく中には、きっと、並々ならぬ苦難があったのでしょうね」
     肉を見つめる燐の湛える、悠久の歴史を眺めるかのような眼差しの正体は、人類の秘史を知らぬ男には想像だにできるまい。しかし……ヘラから伝わる肉の弾力を確かめた後、敬意を込めた表情を浮かべる彼女は、味よりもさらに奥深い但馬牛の価値を知り、確かにファンになったに違いないのだ。
     と……その時!
    「あああ! もう我慢できへん!!」
     両手をわなわなと震わせて、遠くから転がり込むように駆けてくる東当・悟(の身長はプラス三センチ・d00662)! 彼は、困ったような顔でゆっくりと追ってくる若宮・想希(希望を想う・d01722)に向けて、とにかく急げと呼びかける。
    「買い物中に突然駆けだしたと思ったら、一体、何の騒ぎですか……」
    「牛肉や! 牛! 肉! 祭や! 俺にも! 但馬牛の! 洗礼を!!」
    「確かに、とてもいい匂いですね……俺にもいただけますか?」
     突然増えた動と静。肉を伝道師から奪い取らんばかりに口に放り込んだ悟が……突如、悶えて転げて奇声を上げた。
    「あああ! 牛! 万歳! 和牛! 美味っ! 美味ぁ死……」
     そのまま痙攣してばたり。すると、さしもの想希も顔色を変える。
    「悟……! 悟が……! 一体、何が……?」
     彼の瞳に宿るは恐怖か。まさか……やはりこの伝道師、ダークネスの尖兵として高級肉で釣った人々を傷つけんとしていたのか!?
    「一体、なんて手ごわい敵なんでしょう……本気でいきます」
     本気になって眼鏡を外す想希。綴の双眸も真剣に見開いた。
    「このパワー……重く、しかし突き抜ける様な鋭さ……その根幹にあるのはおよそ傲慢とすら形容できる『欲望』……間違いない、貴様……」
     伝道師の顔には緊張が走り、控えていた悪魔の眼光が、起こるべき事態に備えて鋭く変わる。
     次の瞬間……綴は断言した!
    「貴様……『めっちゃ牛肉好きな奴』だなッ!」

    ●欲望の力
    「はっ!? 思わず肉の花畑が見えとった! これが和牛の実力か!」
     綴の言葉に合わせて飛び起きる悟。直後、彼は猛然とした勢いで熱々の肉を掻きこんでゆく。
    「んー……この蕩ける感、サイコーや! 俺も蕩けるで! 肉汁じゅっと溢れる幸せや!」
     すると一転、想希も破顔して、驚愕に目を見開いてみせた。
    「ほんっと蕩けますよね。噛まなくても飲み込めるというか、ステーキは飲み物だったんだという感じで……ああ、米が欲しくなる……」
     肩透かしを食らった格好になり、悪魔はズッコケそうになっていた。そこへと、さらに追い討ちをかけるかのように登。
    「これが但馬牛の力……但馬といえば柳生但馬守宗矩……そうか! だから牛肉が有名なんだ!」
     柳生と野牛は関係ねーよ。だがそんなツッコミに回るなど、悪魔のプライドが許さない。ならば、どう反応してやるのが正解だろうかと、騒ぎの元凶どもの顔を静かに見渡していると……ふと、水織と目が合った。
    「えっと……牛さん……貴方のお名前は……?」
     神妙な顔で肉を焼くのを手伝っていた彼女が、不意を打ってレアステーキを差し出してくる。悪魔は取るべき行動が判らない。
    「我は……た、但馬牛の……タジモーさんだよー……」
     どうにか、消え入りそうな裏声で返す。彼の中でプライドが音を立てて崩れ去ったのが、傍目から見ててもよく判った……水織の餌付けを拒絶して、何を言われても敢えて但馬牛マスコットらしく振舞うことだけが、彼にできる唯一の抵抗なのだろう。
     けれど……崩れゆく自尊心とは裏腹に、これらは恐らく悪魔にとって、久方ぶりの甘美なる体験でもあるのだ。
    「これは……米が欲しくなる……」
     想希が普段のクールさを捨ててまで欲望に忠実になれば、横からご飯を出してくる悟。
    「あるで想希! こんな豪華な肉、滅多に食われへん! 今日は一年分食うて帰るで!」
    「では俺は……この薬味を。塩胡椒、ステーキソース、ポン酢、山葵に、岩塩も……これぞ但馬牛、和牛の中の和牛。この味を知らなかった自分が恥ずかしい……この素晴らしい肉の全てを知らずしては、今日は帰れないでしょう」
     恥も外聞もかなぐり捨てて、この場で早めの晩餐を始める2人は、かつて悪魔が唆したどんな人々よりも、欲望に忠実に振舞っていたことだった。良太もただただ獣のように、欲望に負け肉を呑みこんでゆく……一生で二度と食べることがないかもしれない高級肉、しっかり味わって食べねばと心で誓っていながらも。
    「これがA5ランクですか……止まりませんね」
    「A5ランクッ!?」
     綴に至っては反射的に土下座した。この、人々をひれ伏させる優越感……力を失いし悪魔にとって、ああ、それは如何ほどの甘露の味か!
     が……燐からすれば、棚ぼた的に得た『信仰心』に安堵する悪魔こそ、欲に溺れた敗残者であった。
    「この味は……ただ血統を大事にするだけで出せるものではないのでしょうね。日々の研鑽とたゆまぬ努力、それらがあってこそ和牛なのでしょう」
     改めて、神凪家の当主としての務めを心に刻む燐。一方で、屈辱と支配欲の間で揺れ動いていた悪魔は気づかない。
     辺りから、灼滅者と自分以外の姿が消えている。
    「さあ、もういいでしょう」
     そう断じて紅緋が肉から顔を上げて悪魔を見据えた瞬間ですら、悪魔はその意味を理解せぬ……目の前の8人は如何にして、決して鉄板の前を離れぬであろう配下を騒ぎにすることなく追い払ったのだろう?
    「むむ……一体、何がどうなっているのだ!?」
    「あれ、気づきませんか? 私たちの正体。そう、私たちは……」
     そう紅緋が首を傾げるのと同時、登が悪魔の首を引っこ抜こうとする!
    「ところで、被り物に境目がないけど……ちょっと取ってみてもいい?」

    ●タジモーさん、死す
    「ブモー!? 成る程、汝らは灼滅者どもか! これほどコケにされるとは一生の不覚!」
     憤慨してトングを振り回す悪魔! 彼が武闘派であるというのなら……紅緋も肉体で相手するのが礼儀であろう。
    「華宮・紅緋、これより灼滅を開始します」
     赤く染まった拳を胸の中心に打ちつけた。悪魔の分厚い筋肉は一見、全ての衝撃を吸収したようには見える……が、鮮やかに騙された心の動揺だけは、収まるばかりかむしろ増してゆくばかり。
     そう、演技だよ演技。誰も、肉に目の色を変えすぎて本来の目的を忘れたりはしてないはずだよ多分。肉に意識を集中させていたはずの悟が突然攻撃してきたのも、敵に動きを読ませぬように極限まで予備動作を隠し通すためであって、ひと欠けでも多く肉を頬張りたいからじゃないよきっと。
    「まずは叩いて下ごしらえや! 次はサイコーの火加減でウェルダンにしちゃるで!」
    「さすが悟。本当に旨い肉はウェルダンでこそと聞きますし、炎は俺が試してみましょう」
     悟に続いて想希が燃やす。肉の匂いが立ちのぼり、さらなる灼滅者たちの食欲を誘う!
    「やっぱり但馬牛なんじゃ?」
     小首を傾げて問う水織に対し、悪魔は答えようがなかった。はいと答えるわけにもゆかぬし、かといって否定したところでどうせ、ますます怪しいと疑われるだけ。
     悪魔の尊厳は、ここで灼滅者全てを返り討ちにするまでは取り戻せぬに違いなかった。そのために、誰でもいいのでまず一人喰らい、悪魔の恐ろしさを見せつけてやろう。
    「ブモッ、ブモッ。焼肉になるのは……まずは汝の方だ」
     水織の放った光線など効かなかったフリをして、悪魔はトングを紅緋へと振り上げた……が、この角度で彼女が避けたなら、鉄板を上に乗った肉ごとひっくり返してしまう!?
    「ひはっふぁ!?」
     ヒーローヘルメットの上からでもわかるほど頬に肉を頬張ったまま、綴は紅緋を突き飛ばす! じゅう、という音と煙とともに、綴の頭がトングに挟まれ、鉄板の上に押しつけられる!
     かくして高級肉は守られた……1人の男の犠牲とともに。
     ……というわけにもいかないので燐が治す。といっても主に治すのは挟まれたダメージの方で、通常ダメージでしかない火傷の方はオマケだが。
    「その姿、ギリシャのミノタウロスですよね。それが、無理して黒毛和牛のフリをしてるなんて」
     燐に図星を突かれた悪魔へと、さらに登の拳が襲いかかった。
    「ミノタウロスならミノタウロスらしく、迷宮の中にいてほし……いや、TRPGじゃ普通に屋外にもいるから、日本らしく牛頭(ごず)になって出直してくるといいよ!」
     さらに、良太が仲間たちをサポートし。
    「もっとも、かつて但馬牛と外国牛を交配させた結果、肉質が落ち労働力も低下したと聞きます。というわけで、外国牛はご退場願います」
     かくして、勢いに乗った灼滅者たちにより、本名不詳の悪魔『タジモーさん』は、肉片ひとつ残さず灼滅されたのであった。まあ……悪魔の肉なんて残られても食いたかないけど。

    ●まだまだお肉!
    「それじゃ悪魔さん、お休みなさい……さて、お肉がいっぱい残りましたね。ありがたくいただきましょうか」
     紅緋が高級牛肉を取る。事件の再発予防も灼滅者の務め。
     それを小さいクーラーボックスに詰め替えながら、水織は何やら案じていたようだ。
    「秀吉が大阪城を作るとき使った『無口で働き者』の但馬牛と比べたら、随分とお粗末な悪魔だったけど……」
    「けど、危うく制圧されるとこやった」
     神妙な顔を作りつつ、悟も自分の肉を取る。
    「気合入れな討伐しきれん」
    「ええ。帰ったら、もう一度ステーキ祭りが必要そうです」
     それを、頷きながら想希が広げた保冷バッグにシュート。
     バッグがいっぱいになった後、しっかりと手と手を取りあって、揚々と帰路につく2人の姿は……親友よりもさらに親密で、さながら新婚夫婦のようだったとか。

     ……が、一方で。
     持ち帰る? 育ち盛りの若人が、果たしてそんな生ぬるい食欲でいいのだろうか!?
    「今のうちに、この場で食べられる分は全部食べていかないとね!」
    「ええ、もちろん僕もお供しますよ」
     ヒャッハー、と鉄板に飛びつく登と良太! 無論……そういうことなら綴もダイブッ!
    「旨い! まだ幾らでも食べられそうだよ……そろそろ口の中をさっぱりさせたいはずなのに、不純物を混ぜたくない」
    「僕も竹尾君に同感です。本当に、この濃厚な脂が肉を食べているという気にさせてくれますね」
    「だがコレは……そうッ! 悪を滅するための不可抗力ッ! 断じて私欲ではないふへへ最高じゃ……」
     ……と、こんな野郎どもに任せていたら、せっかくの高級肉をどんな焼き方で台無しにするか判ったものじゃない。
     そうなる前に、家族のための肉だけは取り分けておく燐。その後は……しばらくは、肉と世話を焼く時間が続きそうだった。

    作者:るう 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年10月3日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 4
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