吸血鬼の棲家には多様な花が咲き誇る

    作者:飛翔優

    ●花は育てるもの、ヴァンパイアレディはそう言った
     少女は出会った。
     月夜の晩、人気のない河川敷。
     絹糸のように風に靡く黒髪と吸い込まれてしまいそうなルビーの瞳が心を叩く、見目麗しい女性と。
    「……」
     胸に手を当て、少女は視線を落とす。
     地味な自分を見ているわけじゃないじゃないと呟きながら、後ろをうかがう様子も見せた。
     反応を楽しんでいるかのように笑いながら、女性は少女のもとへと歩み寄る。
     逃げる素振りすらも見せない少女を女性は抱き寄せて、耳元に囁いた。
    「喜べ。お前は私の眼に適った。今はまだ蕾だが、磨けば元来持ち得たであろう美貌も開花するだろう」
     体を硬直させていく少女を見つめる事ができる体勢を取りながら、ただ、微笑み……。
    「拒否権は与えない。お前を私の屋敷に連れて行く。安心しろ。お前のように、元来の魅力を開花させたものたちもいる。すぐに慣れるだろう。もっとも、もしも慣れることがなければ……」
     瞳の奥に、獣のように鋭き光が走り――。

    ●教室にて
    「埼玉県で行方不明事件が連続していることがわかりました。現時点で表沙汰になっていません。ですので、バベルの鎖の影響でまず間違いないだろうと思います」
     地図を取り出しながら、倉科・葉月(大学生エクスブレイン・dn0020)は説明を続けていく。
    「詳しく調査した所、埼玉県の住宅地にある大きな日本屋敷に住んでいた、元財閥とも言われている資産家家族が行方不明になっていました。また、建物から何やら悲鳴らしき声が聴こえるといった情報もあるところから、その日本屋敷が拠点となっていると思われます」
     行動が稚拙で、組織的な動きとは思えない。しかし、何らかのダークネスが事件に関わっている可能性が高い。
    「ですので、日本屋敷に潜入してダークネスを討伐し、生きているのなら攫われた一般人の救出を行ってほしいんです」
     葉月は日本屋敷の場所に丸をつけながら、ですが……と言葉を濁らせる。
    「現時点で、その日本屋敷を拠点とするダークネスが何者なのかはわかっていません。可能性としてはご当地怪人、ソロモンの悪魔、スサノオといった可能性が挙げられますが……そうですね。状況的には、ヴァンパイアである可能性が最も高いでしょうか」
     いずれにせよ、誰が相手であっても十分に戦える備えをしておく必要があるだろう。
    「不明な情報が多いため、考えなければならないことも多いかもしれません。しかし、皆さんならばできると信じています。どうか、全力での行動を。何よりも無事に帰ってきてくださいね? 約束ですよ?」


    参加者
    アリス・バークリー(ホワイトウィッシュ・d00814)
    デルタ・フリーゼル(物理の探究者・d05276)
    葦原・統弥(黒曜の刃・d21438)
    四刻・悠花(高校生ダンピール・d24781)
    エリノア・テルメッツ(串刺し嬢・d26318)
    貴夏・葉月(勝利と希望の闇中輝華イヴ・d34472)
    オリヴィア・ローゼンタール(蹴撃のクルースニク・d37448)
    立花・誘(神薙の魔女・d37519)

    ■リプレイ

    ●名も知らぬダークネスが待つ場所へ
     美しく整えられている紅葉になど目もくれず、灼滅者たちは引き開ける。埃一つなく掃除されている玄関を。
     差し込む陽射しと電灯の暖かな光が調和し煌めく廊下を前に、立花・誘(神薙の魔女・d37519)は左右に視線を走らせた。
     タタキに履物はない。
     大きな下駄箱に収められているのだろう。
    「……行きましょうか」
     玄関に人の気配がないことを確認し、誘は仲間たちを促し土足で廊下へと足を踏み入れた。
     可能な限り足音を立てないように気をつけつつ、玄関横の襖を引き開ける。
     教室の半分ほどの大きさを持つ部屋の中で、すみれ色の着物に割烹着を身に着けた少女が洗濯物と思しき衣類を畳んでいた。
     灼滅者たちに気づく様子もなく、今もなお。
    「……」
     誘は仲間たちに視線を送る。
     葦原・統弥(黒曜の刃・d21438)が頷き、落ち着いた足取りで作業を続けている女性に歩み寄った。
    「助けに来ました。彼女は僕達が対処するので近くの出口から逃げて下さい」
     反応はない。
     黙々と畳み続けている。
     終わるのを待つだけの時間はない。
     四刻・悠花(高校生ダンピール・d24781)が歩み寄り、力を放つ。
     布巾を取り落として固まる少女に告げていく。
    「動かないで。ここにいれば安全ですから」
     頷き、少女は体を震わせたまま部屋の端に座り込む。
     しばし見守った後、2人は仲間たちのもとへと戻った。
     襖を閉める際に少女を一瞥し、悠花は小さく肩をすくめていく。
    「洗脳でもされているのでしょうか。様子がおかしいです」
    「そうかもしれませんね」
     気のない返事を送りながら、貴夏・葉月(勝利と希望の闇中輝華イヴ・d34472)は次の部屋へと向き直った。
     誘が次の部屋を暴いていく。
     誰もいない。
     警戒を緩めることなく、誘は仲間たちと共に次の部屋へと向かっていった。
     新たな障子へと手をかけた時、廊下の奥から足跡が聞こえて来る。
    「っ!」
     誘は影に力を込めて身構える。
     悠花も棒を引き抜いた。
     強い視線を向ける先、薄紅色の着物に割烹着を身につけた少女が落ち着いた足取りで近づいてくる。
     灼滅者たちが構えを解き……警戒は緩めぬまま見つめる中……少女は座り込み、両手を床につけて一礼した。

    ●ヴァンパイア・セレベス
     少女の言葉をそのまま受け止めれば、それは屋敷を占拠したダークネスのもとへと案内する。来なければ自分のもとに居る一般人を殺す。
     罠の可能性は考慮した。
     一般人の安全を考えたら対処のしようがないと、死角を消すような布陣を取りながら案内を受ける運びとなる。
     道中、襖や障子が開かれたままになっている部屋があった。
     乱雑に置かれた箒、若干濁った水に満たされているバケツ……先程の少女の言葉から推測するなら、作業途中でダークネスに呼ばれた……といったところなのだろう。
     アリス・バークリー(ホワイトウィッシュ・d00814)はそんな部屋の数々を一瞥し、残る少女たちも同様に洗脳されているのだろうか? と推測していく。
     答えは、案内された部屋の中にある。
    「奥様、ご案内して来ました」
     少女は右側にしゃがみ込み、丁寧に襖を開いた。
     教室2つをつなげたくらいの広さを持つ居間の奥。10人はゆうに座れるだろう長い机の向こう側。赤い瞳と艶やかな黒髪を持つスーツ姿の女性が背筋を伸ばしたまま座っていた。
     部屋の端には萌黄色、群青色に濃緑色……落ち着いた色彩の着物に割烹着を身に着けている少女たちが礼儀正しく座している。
    「……」
     侍らしている、と言う表現のほうが正しいだろうと、エリノア・テルメッツ(串刺し嬢・d26318)は目を細めた。
     ダークネスの側も女性であったことにも感想を懐きながら、部屋の中には踏み込まず観察し続けていく。
     灼滅者たちは誰ひとりとして、足を踏み入れない。
     仕掛ける隙もうかがいながら、アリスは語りかけていく。
    「貴女、まるで淫魔みたいなことしてるのね。攫った人たちは返してもらうわよ」
    「……ふふっ、貴女たちこそ無作法ではないかしら? 案内状を送った覚えはないのだけれど」
     ダークネスが、最も近くにいた少女を抱き寄せた。
     身構えたまま、アリスは目を細めていく。
    「……ダークネスの誇りがあるのなら、人間を盾にしようなんてしないと思ったけど……」
    「あら、盾になんてしないわ。ただ、可愛がって上げようとしただけよ。偶然、貴女たちの力が牙を剥いてしまうかもしれないけれど」
     くすくすと笑いながら、ダークネスが手招きした。
    「もう少しお喋りしましょう? それからでも遅くはないはずだもの」
    「……」
     多くの灼滅者たちに選択権はない。
     警戒は解かぬまま足を踏み入れ、座していく。
     正面に座ったオリヴィア・ローゼンタール(蹴撃のクルースニク・d37448)はダークネスを睨みつけた。
    「尋ねたところで答えるとは思えないが、いったい何のためにこんなことをしている」
    「何のため……とは?」
    「ある者は吸血鬼として生きるため、ある者は同盟を画策した爵位級を見限って、ある者は交渉自体を拒絶した。ならば、貴様はなんのために」
     ダークネスは瞳を瞑り、笑った。
    「私のため。私を縛るものなんて何もない。私は私の思うがまま、私のために生きるの。花を育てるのも、その一環。残念ながら貴女たちは……もう、私が手を入れても変わらないくらいに育っているみたいだけど」
     声音に曇りはない。
     評価されているとは感じても、嫌悪が拭われたりなどはしない。
     表情を変えぬまま、告げていく。
    「幾つかの報告は上がっていて――そのすべてが既に灼滅されている。自らの勝利を絶対と思わない方が身の為だ」
    「……だから、ここに?」
     オリヴィアは立ち上がる。
     他の灼滅者たちも机を離れ身構えていく中、ダークネスは庭へと視線を送った。
    「わかったわ、教えてあげる。貴女たちがいかに脆弱な存在なのか。でも、この屋敷を壊すのは本意じゃないの。花を傷つけるわけにも行かないし……幸い、お庭なら充分な広さがある……どうかしら?」
     アリスは仲間たちへと視線を送り、頷いた。
    「……わかったわ」
    「それでは行きましょう。大丈夫、私も花を傷つけるのは本意じゃないわ。みんなには……そうね、貴女方の足跡を掃除していてもらいましょう。それから……そうそう」
     灼滅者たちが見つめる中、ダークネスは障子を開き、振り向いた。
    「私の名はセレベス。ヴァンパイアのセレベス。貴女方に、真実を教えてあげるものよ」

     紅葉降り積もる広い庭。苔むした様子のない石灯籠に見守られ、両者は互いを間合いに収めて睨み合う。
     風の音さえも聞こえる静寂の中、アリスは虚空に幾本もの白き魔力の矢を展開した。
    「……」
     仲間たちへ視線を送り、解き放つ。
     デルタ・フリーゼル(物理の探究者・d05276)が大地を蹴った。
     セレベスが腕を振るい魔力の矢をかき消していくさまを横目に捉えつつ、懐へと入り込む。
    「必ず灼滅する。彼女たちのためにもな」
     雷を宿した拳を鳩尾へ。
     半ばにて肘と膝に挟まれた。
    「っ、だが!」
    「今なら……!」
     影から統弥が飛び出し盾突撃を放っていく。
     顔面へと辿り着く前に不可視の力に阻まれた。
     ならばと力比べに持ち込む中、セレベスはデルタを跳ね除け爪を赤く染めていく。
     軽く撫でるような横薙ぎは、盾から広がる防衛領域ごと統弥の胸を切り裂いた。
    「っ……流石に強い、な」
     血が滲んでいくのを感じながら、統弥は後方へと飛び退いた。
     すかさずデルタが距離を詰め、統弥をかばう構えを取る。
     さなかには葉月が帯を手元に引き寄せた。
    「菫は統弥さんを守って下さい。誘さんは治療の補助をお願いします」
     ビハインドの菫さんが頷き向かう中、誘の符と共に帯による統弥の治療を開始する。
     少しずつ傷は塞がっていく。
     完全ではないけれど。
    「……随分と大きなダメージみたいですね」
    「……ええ、そうですね」
     デルタの言葉に、頷く統弥。
     一度では癒やしきれぬ程のダメージだからこそ、協力して反撃を受けていく必要がある。
     防衛役が削りきられる前に灼滅しなければ勝利もままならない。
    「行くわよ」
     エリノアが飛び出し、サファイアブルーの柄に推奨の刀身を持つ槍による螺旋刺突を仕掛けていく。
     不可視の力に阻まれる中、2人の体に影が差した。
    「どんな強者も、畳み掛けるような攻撃には耐えられん」
     オリヴィアが首筋を狙い蹴りを放つ。
     不可視の力に阻まれたけど、衝撃は伝わったかセレベスが一歩分だけ下がっていく。
     すかさず悠花が間に入り込み、突き上げるかのような盾突撃!
    「っ、ですが……!」
     左手に止められ、なおも全身に力を込める。
     反対側にデルタが回り込んでいく様子が見えたから。
     死角を取られたと感じたか、セレベスは即座に悠花を弾き振り向いた。
     デルタは笑う。
     己と、仲間を抱くための霧を放つ。
    「吸血鬼の霧よ、仲間の傷を癒し、その潜在能力を引き出せ!」
     己らの状態も、立ち位置も万全に整えた上で、反撃に備え身構え――。
    「っ……」
     心がざわついた。
     視界からセレベス以外の姿が薄れていく。
    「……」
     知らぬ間に、セレベスの右腕の中には一冊の魔導書があった。
     ならば……きっとこれは、カオスペインに似たサイキック。
     セレベスのもとへ向かいそうになる足を叱咤しつつ、デルタは治療を受けるために仲間たちのもとへと下がっていった。
     入れ替わるように、治療を終えた統弥が最前線へと移動する。
     胸に痛みは残るけど。
    「……立っている限り、仲間たちに手出しはさせない」
     相手の狙いを絞らせないこと。
     誰ひとりとして倒れないようにすること、それが勝利の鍵になるのだと信じて……。

    ●花を育てるヴァンパイア
     統弥、デルタ、悠花、そして菫さんがローテーションを組む形でセレベスの反撃を受け持った。それでもなお傷を癒やしきるには足らず、三巡目を終える頃には菫さんが消滅するという結果を招いた。
    「……」
     葉月が菫さんがいた場所を一瞥した後、警告を促す交通標識を地面に突き立てる。
    「今、この瞬間、大きなダメージを負っている方はいません」
    「はい。危機を好機に変えましょう」
     誘が、この戦いで初めて幾本もの魔力の矢を虚空に浮かべ始めていく。
     スーツがところどころ切れているものの肉体的な怪我はなく動きの陰りも見えないセレベスに狙いを定め、仲間たちの合間を縫う形で解き放った。
     爪が振るわれるたび、魔力の矢は霧散する。
     魔導書が作り出していると思しき不可視の壁に阻まれれば地に落ちた。
     構わず1本、また1本と文字通り矢継ぎ早に解き放てば、爪の間を潜り抜けた矢がセレベスの脇腹を掠めていき……。
    「……お見事ね」
     体を軽く曲げながら、セレベスは微笑み一礼してきた。
    「訂正するわ。貴女たちは強い、身の程知らずなんかじゃない。とても綺麗よ、最初から私が育てて上げたかったくらいに、ね」
    「……」
     聞き流し、誘は反撃に備え葉月の隣へと移動していく。
     反応を予想していたか、セレベスは微笑んだまま魔導書を開いた。
     デルタが正面へと割り込んでいく。
     世界に光が満ちた。
     太陽よりも眩く、熱く。
     身を焦がす熱に抱かれながら、デルタは拳を硬く握りしめて葉月のもとへと退避する。
    「まだ……まだ、耐えられる」
    「……ええ、決して倒れさせたりなどさせません」
     消えぬ痛みを抱えるデルタを、葉月は帯で抱いていく。
     エリノアは治療が行われていく気配を感じながら、セレベスの動きを観察し続けていた。
     次の攻撃のためだろうか。
     魔導書を閉じ、右の爪を立てる形で腰を深く落としていくセレベス。
     低い姿勢で固定され、ゆっくりと周囲を見回す素振りを見せ……一瞬だけ、動きを止め――。
     ――エリノアは駆けた。
     拳に溢れんばかりのオーラを宿して。
     懐まで入り込み、セレベスを護る不可視の領域をオーラで固めた両腕で押し広げ――。
    「慄け咎人、今宵はお前が串刺しよ!」
     ――拳を放つ、腹部へ。
     力強く、エグリ込み、リズムよく刻み続けていく。
     空気が漏れるような声が聞こえてきた。
     構わずエリノアは続けていく。
     その腕が再び不可視の領域に阻まれる、その時まで。
    「……」
     即座にエリノアは拳を引いた。
     逃さぬとばかりにセレベスは虚空を指で示す。
     その爪先が逆十字を描かんという時、エリノアの体が屋敷の方角へとふっとばされた。
     悠花だ。
     悠花がエリノアを体当たりで押しのけ、セレベスの射線から退避させたのだ。
    「っ!」
     焼け付くような痛みが脇腹に走る。
     心がひどくかき乱される。
    「この……程度……!」
     血が滲むほどに拳を握りしめ、心を保ちバックステップ。
     治療待ちの場に並んだ時、足元を一筋の影が駆け抜けていった。
    「捕らえろ、奴を」
     影は担い手たる統弥が示すがまま、4本の縄に分裂してセレベスの手足に絡みつく。
     即座に振りほどかんと力を込めていく様子を見せるも――。
    「これ以上、好きにはさせない」
     ――振りほどかせないとオリヴィアが踏み込み、炎をまとった回し蹴り。
     横っ面を打ち据えられ、セレベスは手足を縛られたまま屋敷の側へと吹っ飛んでいく。
     炎に抱かれながらも立ち上がる。
     灼滅者たちを見つめたまま、笑っていく。
    「ふふ……ほんと、凄い。育てたい! 貴女たちみたいな、花を!」
    「残念だけど……」
     ため息と共に、アリスが魔力の矢を虚空に浮かべた。
     何本も、何本も。
    「私たちは花泥棒。貴女とは相容れない存在よ」
     言葉を終えるとともに降り注がせ、不可視の領域を突き破りセレベスの体を貫いていく。
     セレベスは踊る、魔力の矢に導かれ。
     止むと共に空を仰ぎ、熱っぽい瞳で月を見つめ……。
    「残念……思い知るのは私の方だった……みたい……。でも、満足……かな。貴女たちみたいな、綺麗な花に、ころさ、れ……て……」

     セレベスが消滅するとともに、屋敷内が騒然とし始めた。
     恐らく、影響を失った少女たちが混乱状態に陥っているのだろうと、デルタは軋む体を押して屋敷へと向き直る。
    「無事……とはいい難いけど、まだ、頑張らないといけないね。ああは言っていたけれど……どこかに、囚われている少女がいるかもしれないからね」
     灼滅者たちは頷き、表面の傷だけを消し少女たちのもとへと向かっていった。
     結論から言えば、他に少女はいなかった。セレベスの日記も見つかり……そこには、彼女が完全に私利私欲で動いていたこと、殺害した者は火葬し台所の床収納に隠したこと、一人娘は花にしたこと……と綴られていた。
     それら全てに対処するには長い時間がかかるだろう。
     それまで、痛みを抱えたままになるだろう。
     けれど、問題ない。
     動けるのだから。
     可能な限りの命を救うことができたのだから……。

    作者:飛翔優 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年10月4日
    難度:やや難
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 8/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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