ドキドキ! 絶境グンマ!

    作者:るう

    ●武蔵坂学園、教室
    「ボクね、この前、群馬に行ってきたの」
     ニコニコ笑顔のエメラル・フェプラス(エクスペンダブルズ・d32136)。彼女の言う『群馬』とは、『グラン・ギニョール戦争』後、突如密林化した群馬県の山中のことだ。
    「行ってきたら……ホントに『アガルタの口』の戦場みたい!」
     そこで彼女らはシマウマの仮面をつけた原住民風の六六六人衆と出会い、灼滅の後に安全重視で帰還してきたのだが、他にも、幾つものチームが様々な六六六人衆を倒している。
    「この調子で、もっとどんどん探検するの!」

     はしゃぐエメラルの代わりに五十嵐・姫子(大学生エクスブレイン・dn0001)が補足しておくと、密林のどこにどんな敵がいるのかは、エクスブレインにも予測できていない。未来予測による絶対的な情報優位がない中での探索は、下手を打てば敵の奇襲を受けてしまいかねない危険なものだ。
     なので、どこをどのように探索するかを考えておく必要がある。上手くやれば、逆に敵の不意を打てるかもしれない。
     けれども密林は、奥地に行けば行くほど危険は増えるだろう。
    「それなりに外縁部の六六六人衆も減らしているとはいえ、奥地には、さらなる危険が待ち受けているでしょう。複数の敵と遭遇するかもしれませんし、撤退中にも敵と出会う危険も増えます。以前と比べれば密林中央部の調査もしやすくなってきたかもしれませんけれど、もう少し周辺の六六六人衆を減らす方が安全でしょうね」
     だというのに、姫子の言葉に対してエメラルは。
    「でもボクは、どんどん奥に行くほうが楽しいと思うの!」
     彼女の好奇心に危険を覚悟でつき合うか。それとも、地道に今までどおりの調査を進めてゆくか。
     きっと、どちらも価値ある選択になるだろう。


    参加者
    紫乃崎・謡(紫鬼・d02208)
    風真・和弥(仇討刀・d03497)
    戒道・蔵乃祐(逆戟・d06549)
    鈍・脇差(ある雨の日の暗殺者・d17382)
    獅子鳳・天摩(幻夜の銃声・d25098)
    荒吹・千鳥(舞風・d29636)
    荒谷・耀(一耀・d31795)
    エメラル・フェプラス(エクスペンダブルズ・d32136)

    ■リプレイ

    ●最奥を目指し
     辺りはいっそう鬱蒼として、気温も高くなってきたように思えた。
     蔦植物が互いに絡みあい、まるで天然のブービートラップを作り、立ち入る者を拒まんとする。速やかな行軍を目指すため、たった数分とはいえ痕跡を残すとして悩んでいた『隠された森の小路』の使用を戒道・蔵乃祐(逆戟・d06549)に決断させるほどに。
    (「調べたいことは幾らでもあるからね。もたもたしてはいられないさ」)
     アガルタの口。原初の母アフリカンパンサーと、序列五位ドーター・マリア。果たして無関係だろうかと蔵乃祐は睨む。あるいは、温泉悪魔クロケルまで噛んで、組織的に何かを企んでいるのだろうか? それとも鈍・脇差(ある雨の日の暗殺者・d17382)が考えるように、敵は組織的に動いているようでいて、その実、単にこの地で本能的に動いているだけなのか……?
     もっとも今はその脇差自身も、傍目からは理性ある存在のようには見えなかったのだが。
     今の彼の姿は、狼の血を色濃く残した鈍色の犬。その目つきは本来の彼と同じでやけに鋭く、伝説の名を冠した地の実態を睨めつけている。
     そして……もう一対の慎重な目も。
    (「いかに動物を装ったところで、見つかってしまえば同じだろうけどね」)
     蛇の姿で紫乃崎・謡(紫鬼・d02208)は思う。この姿は、あくまでも体を小型化し、敵からわが身を隠すため。一度気づかれてしまったならば、すぐ近くに誰もおらぬ斥候という立場が、彼女を大きく危険に晒す。……けれど。
    (「虎穴に入らずんば虎子も得られまいよ」)
     山は、彼女によく馴染む。その程度のことで果てるほど、彼女は野生を失ってはいない。

    (「虎穴に入らずんば虎子を得ず……か」)
     謡と同じその言葉を、知らず風真・和弥(仇討刀・d03497)も脳裏に思い浮かべていたのだった。不意に脇差と謡が先導の方向を変える度、肌で皆の緊張の高まりを感じる……それは、2人が危険を察知したことを意味するために。
     そんな時、彼はあえて逆を向く。
    (「一度、何かに意識を割かせておいて……ということもありうるからな」)
     同じ方向に揃うことだけが仲間ではない。ひとつの目的を目指すため、あえて違う方を向くことも時には必要だ……そう、秘められた密林におっぱい美女を探すことすらも!
     ……と、和弥が自分を騙していたところ、不意にひとつのハンドサインが何かを告げた。
    (「もしや……敵が?」)
     瞬間、殺気立つ荒谷・耀(一耀・d31795)。けれども彼女が見たものは……キィキィと何やら求愛を叫ぶ、小さな一羽の原色の鳥。
    (「鳥……?」)
    (「小鳥! かわいい!」)
     状況が状況だけに声を上げて喜んだりはしていなかったが、エメラル・フェプラス(エクスペンダブルズ・d32136)のとびきりの笑顔には、そんな言葉がありありと浮かぶようだった。こんな時に……と叱ろうとして、ふと、耀は自らの眉間の皺に気づく。
    (「……いけないわね。もっと視野を広く持たないと」)
     耀が凝り固まった自らの感覚を広げた途端、五感の嵐が押し寄せてきた。

     下草や木々の幹の隙間から覗く、赤や黄色に染まる花。枝から枝へと飛びかう鳥が、枝葉を揺らし立てる音。苔むす木々から滴る水滴の香り。灼滅者らを木と間違えて、樹液を探して這い回る虫……。
    (「ね? 見たこともないものがたくさんあるの! 憶えておくと、これから何かの役に立つかな!」)
     エメラルがそういうことを言わんとしているのは、背中でリズムよく動く翼を見れば、誰にでも見てとれた。ボロボロの赤い小さな翼を、飛べるわけでもないのにしきりに羽ばたかせ、全身で喜びを表現する少女。
    (「そうよね。この鳥も念のため報告しておきましょう」)
     元々、地図に記録をつけるため、一度止まっておかねばならぬ頃合だ。獅子鳳・天摩(幻夜の銃声・d25098)が肩を竦めて、初めて訪れた群馬がこんな『群馬』だということに嘆息しながら地図を見る。
     サイバーゴーグルがスキャンする地図には、現在地と思しき場所を印した×が、一定の方角に向けて伸びていた。彼がその先に新たな印をつける間に、耀もメモを走らせてゆく。
    (「クールやなぁ」)
     そんな彼女を見つめる荒吹・千鳥(舞風・d29636)の表情は、ちょっぴり眩しそうだった。
    (「うちも、カッコよく決めたいなぁ……。けど、この暑さやったらそうもゆかへん。アマゾンとかってこんな感じなんかなぁ……?」)
     千鳥には、暑さを顔に出さないなんて芸当ができる気がしない。こうして小休止が入った途端、思わずタオルを衿から差しこみ、肩から胸元までを拭ってしまう……もちろん、妄想に鼻の下を伸ばしている和弥に気取られぬようにだが。
     もっとも、そんな残念男の和弥も、役立つ時には役立つのだ。

    ●かの地の守人
    (「……足跡だ」)
     和弥が発見したそれは、紛うことなき何かの痕跡だった。
     数は1つ……そして、随分と新しい。以前調査した灼滅者のものではありえない。
     ひゅぅ、とここで口笛でも吹いてやりたかったところだが、そこは余計な音を立てて敵を呼びこまぬよう、両眉を上げるだけで天摩は我慢する。
    (「この先に、地底王国の入口でもあるんっすかね」)
     アガルタ。かのヒトラーも探したと言われる都。オカルティストらはそれがチベットから行けるとも囁くが、チベットにもこんな密林があるのだろうか?
     その秘密は、この先に行けば判るのかもしれぬ。一旦、ここで最後の地図更新をして、天摩は再び慎重な歩みを開始する。
     静かに振れる脇差の尾は、いまだ他の灼滅者たちから離れて見えた。それが戻ってきていない以上、灼滅者たちには目に見えた危険は迫っていない……。

     ……そう思われた時だった。
     不意に脇差の足元から飛びたつ無数の羽虫。苦しみながら転がる狼犬の姿が、堪らず本来の姿を取り戻してゆく。
     犬の姿であるとはいえど、彼が灼滅者であることは変わりない……そんな彼を苦しませるのであれば、虫の群れが通常の存在ではなく、毒虫の形を取ったサイキックであることは明白!
    「毒虫……? まさかローズマリー・クメールですか?」
     蔵乃祐が出した六六六人衆の名は、天摩も警戒していた相手であった。しかし足跡の向かう方角より現れたのは、密林には場違いな濃紺のセーラー服に健康的な豊満な体を包んだ、長い黒髪のスケバン女!
    「あっはっは! あたしが序列三八位? そりゃぁいい、上位の奴らがおっ死んで、ランキングマンもいない今、勝手にそれくらい名乗ったってバチは当たらないよねぇ!」
     じゅるり、と舌なめずりした口元に、無数の羽虫が群がってゆくのが見えた。すると主人のフェロモンを味わった虫たちは……次の瞬間、勢いよく灼滅者たちへと矛先を変える!
    「そうら! この先には誰も行かせないよ!」
    「本体だけ狙えば十分でしょう。使い手を倒せば虫は霧散します」
     蔵乃祐の分析は間違っていない。虫使いの術なんて、この魔道士に気づかれてしまえば、仕掛けを丸裸にされたのと変わりない。
     ……のではあるが。
    「へぇ。で、どうやってあたしを倒すって?」
     毒虫使いが口角を吊りあげた直後、耐えきれぬほどの痒みが灼滅者たちを襲う。
    「世の中、理屈が解ればどうにかなるとは限らないのさ。悪いことは言わんよ、とっとと尻尾巻いて逃げだしな! もっとも、あたしの虫たちから逃れられればの話だけどね!」
    「それなら……こうするしかないね」
     すぐ後ろで発せられた声に敵が気づいた時には、人の姿に戻った謡の、包帯を巻かれた片腕が、蛇のように彼女の頭に喰らいついていた。
    「『犬』には気づいたようだけど、『蛇』にまでは気づかなかったようだ」
     あちこちを虫に食われた程度では、弱肉強食の営みは変わらない。彼女はそれを認識し、自らもそのように振舞うだけだ。
     淡々とした狩りあいに混ざるかのように、さらに別の狩人が刃を放つ。目の醒めるような円弧状の斬撃は、飛びかう虫らすら幾匹か真っ二つにし、敵の袖を腕ごと半ばまで裁ち斬ってゆく!
    「お互い『気づかなかった』ことにできるなら、それが一番いいのだけど」
     切っ先を虫使いに向けたままで、耀は言った。が、片眉を上げるだけで取りつく島もない様子の虫使いを見ると、最も力を発揮できる姿――巫女装束を纏った千鳥も敵に、飛ぶ虫を蝋燭から立ちのぼる黒煙で燻しながら問うてみる。
    「そやなぁ……こういう場所やし、うちらとしては『蚊がおっただけ』が都合がええ。あんたも、うちらと殺りおうて消耗したないやろ?」
     けれども、虫の羽音が辺りを包んだのが、彼女の千鳥への返答だった。
    「ハッ! あたしがそんなの呑めないってくらい、あんたらだってよく解ってるはずさ!」
     そう、彼女は『門番』なのだ。自発的な意志なののか上の意向なのかは判らぬが、少なくとも彼女はこの先の秘密を守るために存在する。だから見なかったフリなどできないし、たとえ命の保障と引きかえであっても、みだりに質問に答えたりはできぬだろう。
     苛立ちを隠さぬ六六六人衆。なのにエメラルは痒みに苦しむ脇差の背をさすりながら、あたかも門番の責務など大したことではないかのように、平然と笑顔を向けてみせた。
    「無理に戦うなんて、しなくていいの! ボクはこの先に進めて幸せ、キミも嫌々戦わなくて幸せ! それじゃ、ダメかな?」
     ……すると羽虫が、黒いボールのように不気味に凝り固まりはじめる。
    「あかん……あんなん、うちには止めきれへん……」
     千鳥の祈りが鬼気迫り、虫を幾重にも布帯で巻き取らんとした。が、数の暴力で隙間をこじ開け、少しずつ封印の外へと漏れてゆく毒虫を、全て捕らえるには至らない。虫使いの口元は苛立ちを越えて憎しみの形に歪み、おびただしい量の殺意がエメラルを喰らわんと進軍を開始する!
    「ダメなの?」
     本来よりも大幅に数を減らした虫たちの群れは、それでも笑みを浮かべたままのエメラルの姿を、千鳥や他の灼滅者たちの視界から覆い隠した。
    「ああ、ダメさ……だから、喰われちまいな」
     謡の指に頭蓋骨を締め上げられながらも、愉しげにひそめく六六六人衆。この悪意の森の中では、どんなにまばゆい純粋さであっても、儚く失われてしまう……。
    「……そんなこと、できると思ったか?」

    ●喰らいつくモノ
     わだかまる羽虫の塊の中から突如、光の筋が飛び出した。灼かれるのを恐れて虫たちが飛び退けば、そこにはエメラルに覆い被さる脇差の姿。
    「貴様の思い通りにさせてたまるか」
     言い捨てて立ち上がる脇差の顔も手も足も、真っ赤に腫れあがっている。垂れさがる瞼に覆われた目は、大方、ほとんど見えてはいまい。
    「ハン! そんなナリで何ができるんだい」
     門番は、改めて虫たちを纏めあげた。それほどまでに死にたいのなら……じゃあ、お望みどおりにしてやろうじゃないか。
     歓喜を浮かべる門番を、謡は無造作に投げ捨てる。秘められた獣性を発揮して、彼女はしなやかな風となる。
    「喰らうのは、ボクの方だ」
     群れに躍りかかった謡に驚いて、虫たちは彼女と死の踊りをくり広げ始めた。彼らの主の命令も、こうなっては役に立ちようがない。
    「今です……謡さんが倒れる前に倒しきるのが、僕たちにとっての活路でしょう」
     蔵乃祐の十字墓の咆哮が、虫使いを攻めたてる号令となった。
     天摩の悪魔の刻印の突撃銃が、指輪の宝石とリンクする。
    「解ってるっすよ戒道センパイ。任せてくれっす」
     宝石の紫の電光が増幅されて、敵を麻痺させる弾丸と化した。虫を自在に操る敏感なフェロモンは、主の肉体の異変まで虫たちへと伝え、彼らの統制をかき乱す。
    「ええ……ここから無事に帰れなければ、危険を冒した意味がないものね」
     虫使いが護身用に体に這わせている虫程度では、耀の剣筋はおろか、研ぎ澄まされた殺気のみすら止め得ない!
    「チッ……!」
     今更虫たちを戻すという選択肢を、虫使いは一瞬で却下した。踊るように群れを切り裂きながら、こちらへも呪いを紡いでくる謡。強く精神を練り上げて、弁慶のごとく立ち続ける脇差。いずれも、フリーにするわけにはゆかぬ。
    「頼みの綱の虫がいなければ、やはり、大したことはないみたいだね」
     そんな蔵乃祐の見たてが正しかったことは、今まさに証明されつつあった。するとすこぶる真面目くさった顔で、和弥が彼につけ加える。
    「だが……そのおっぱいは実に上物だ」
     ……つまり! 今や無防備に近い彼女を灼滅する前に、コレをしなければ男がすたる!
    「奥義、影喰らい……アーンド、おっぱい喰らいーーー!!!」
    「な!? おま、何しやが――――」

    ●成果を糧に
    「……敗因は、虫使いがのこのこと前線まで出てきたことね」
     再び静寂を取り戻した密林の中で、耀は刀を鞘に納めた。
     勝負は決した。門番たる虫使いは灼滅されて、辺りを飛びかう虫たちも、気の向くままどこかへと去ってゆく。
     けれども勝者たる灼滅者たちも、決して痛手を負わなかったとは言いきれなかった。
    「うちに、もっと力があればなぁ……」
     躍り疲れた謡の頭を膝に乗せ、赤くなった患部を冷やして手当てする千鳥。
    「助けてくれて、ありがとなの」
     目の開かぬ脇差に感じられるものは、嬉しそうに飛びついてきたエメラルの華奢で柔らかい感触と、彼女の奏でる小悪魔の声。
     地面に顔をうずめ、特大のたんこぶから煙を出しながら和弥は思い返していた。
    (「ああ、これで思い残すことはないぜ。あれは……実にいいものだ」)
     なお彼の怪我の原因が呆れた味方からの通常ダメージなのは言うまでもない。

     ……コホン。
     兎も角。

    「せっかくここまで来たのに残念っすけど、今回はここで戻るしかなさそうっすね」
     この先に行けばローズマリーがいるのか、それとも別の者しかいないのか、天摩にはさっぱり想像がつかなかった。
    「とはいえ、この先に何かがあることは間違いないと、確認できたと言えるでしょう」
     それだけでも最低限の収穫ではあると、蔵乃祐は彼に頷き返す。だから次は、いかにその収穫を持って帰るかだ。
    「帰り道も、来た時と同様に警戒してゆきましょう。問題は……この森が密室化などしていないか、ですが」
     エメラルを見遣る。すると彼女は満面の笑みを浮かべ。
    「大丈夫! 『アリアドネの糸』は切れたりしてないの!」
    「だとすれば、こんな敵陣の近くには長居は無用ね。今のところ近くに敵がいる気配はないけれど、ゆっくり休んでもいられないわ」
     辺りを警戒しながら促した耀の言葉にすぐに応じて、千鳥が謡と脇差をひょいと担いだ。
    「それやったら、動けへん2人が動けるようになるまでうちが運んでいくわ」

     かくして今回の探索も終わる。
     彼女は、何を守っていたのか?
     この先で、誰が、何を企んでいるのか?
     それらは、後続者がきっと解き明かしてくれるだろうと信じて。

    作者:るう 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年11月5日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 5/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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