●都内某所
墨沢・由希奈(墨染直路・d01252)が調査した結果、とある川で都市伝説の存在が確認された。
都市伝説は絶滅が危惧されている鰻で、人間ほどの大きさがあるらしい。
しかも、この都市伝説は服の隙間があると、ニュルニュルと入り込んでいるらしく、何やら如何わしい事をしてくるようである。
そんな状況をこれ以上、拡大させないため、由希奈がその場に仲間達を集めた。
都市伝説は鰻にあるまじき触手を生やしており、それを使って相手の動きを封じ、何やら如何わしい事をしてくるようだ。
「ぴっちりとした服さえ着ていれば大丈夫だから」
そう言って、由希奈が何となくフラグを立てつつ、仲間達に協力を求めるのであった。
参加者 | |
---|---|
ミルドレッド・ウェルズ(吸血殲姫・d01019) |
墨沢・由希奈(墨染直路・d01252) |
日野森・翠(緩瀬の守り巫女・d03366) |
曹・華琳(武蔵坂の永遠の十七歳・d03934) |
銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387) |
黒岩・いちご(ないしょのアーティスト・d10643) |
フィヒティミト・メーベルナッハ(媚熱煽姫・d16950) |
醤野・ともえ(高校生ご当地ヒーロー・d35162) |
●都内某所
「白焼き、蒲焼き、きも焼、ひつまぶし~♪」
日野森・翠(緩瀬の守り巫女・d03366)は楽しそうに口ずさみながら、都市伝説が確認された川に向かっていた。
都市伝説は絶滅が危惧されている鰻に酷似しており、人間ほどの大きさがあるらしく、一般人達に襲い掛かって、欲望の限りを尽くしているようだ。
そのせいか、辺りに人影はなく、異様な雰囲気だけが漂っていた。
「ウナギの都市伝説か……。何やら如何わしい事をしてくると聞いて、何故か心が高ぶってしまうのは何なんだろうか……」
曹・華琳(武蔵坂の永遠の十七歳・d03934)が複雑な気持ちになりながら、気まずい様子で汗を流す。
念のため、服の下に競泳用の水着を着込んで来たものの、何やら嫌な予感しかしないため、ある程度の覚悟をしておく必要があるだろう。
「確かに、ウナギは絶滅危惧種で守らなくてはならない存在だと思いますが……。都市伝説は例外ですよね、きっと……」
醤野・ともえ(高校生ご当地ヒーロー・d35162)が、乾いた笑いを響かせる。
おそらく、そんな事をすれば、美味しく戴かれてしまうのは、自分達。
それが正解だとは思えないため、意地でも阻止する必要があるだろう。
「そう言えば今年も取れ高少なくて、あんまり食べれてないのですよね~……。捕獲して捌けば、美味しくなるかしら……」
銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387)が、不思議そうに首を傾げる。
しかし、都市伝説である以上は、似て非なるモノ。
鰻のように見えても、まったく別物である可能性もあるため、情報を鵜呑みにするのは、自殺行為に他ならない。
「翠は楽しそうだけど、食べられるような鰻じゃない気が……。しかも、触手が生えているって……。ひょっとして、小さな鰻が触手に見えるとか、かなぁ? どちらにしても、普通の鰻とは違う気が……」
ミルドレッド・ウェルズ(吸血殲姫・d01019)が、自分なりの考えを述べた。
普通の鰻が触手を持っている訳がないため、この時点でまったくの別物。
例え、食べる事が出来たとしても、鰻の味がするのかアヤシイ所である。
「……って、そんな事を話している間に、都市伝説が……。これ……鰻……なんですか!?」
その途端、黒岩・いちご(ないしょのアーティスト・d10643)が、驚いた様子で声を上げた。
川の中から現れたソレは、鰻と言うより、蛇。
川を渡って川岸に這い出た姿は、まさしく蛇!
蛇……そのものであった。
「ニホンウナギが乱獲で絶滅の危機なのは知ってるけど、これは流石に違うんじゃないかなぁ!? だって、どう見ても怪しいし……」
墨沢・由希奈(墨染直路・d01252)が、思わずツッコミを入れる。
一見するとニホンウナギのようにも見えるが、間違いなくこれは別物。
しかも、ヒゲの如く何匹も鰻が飛び出し、ウネウネと身体を揺らしていた。
「キシャアアアアアアアアアアアアアア!」
しかも、都市伝説がパックリと口を開き、蛇のように地面を這って、灼滅者達に襲い掛かって来た。
「ひょっとして、あたし達を食べる気!? や、流石にそんなのは勘弁して欲しいトコだけど……!」
それに気づいたフィヒティミト・メーベルナッハ(媚熱煽姫・d16950)が身の危険を感じて、その場から飛び退くのであった。
●イケナイ鰻
「キィシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
それでも、都市伝説は諦める事無く、ドカドカと音を立てながら、灼滅者達に襲い掛かっていく。
しかも、そこが地面であろうと、お構いなし。
まったく気にせず突き進み、灼滅者達に食らいつく勢いで、にゅるりと鎌首をもたげてきた。
「はわわわわわー」
そのため、翠がパニックに陥ったまま、都市伝説の行く手を阻む。
どうして、そんな事をしたのか、自分でも理解していないようだったが、おそらく反射的に……ミルドレッドを守ろうとしたのだろう。
「翠、危ないっ?!」
すぐさま、ミルドレッドが助けに向かったものの、それを邪魔するようにして、都市伝説の全身からヌルヌルとした分泌液が噴き出した。
「せめて距離を取って……!」
それを目の当たりにして、由希奈が少しずつ後ろに下がっていく。
しかし、そんな気持ちに反して、身体は火照り、むしろ都市伝説のソレを求めていた。
「……と言うか、これって本当にウナ……!?」
その間にフィヒティミトが都市伝説に襲われ、触手の先端で胸の先端や股間など、敏感なところばかりを責められていく。
それが原因で抵抗する事さえ出来ず、あっと言う間に屈して、惚けた表情を浮かべた。
「やだ、ぬるぬるで気持ち悪っ……」
由希奈も油断していたせいで、都市伝説の触手が絡まり、嫌悪感をあらわにする。
「あ、そこはダメっ! にゅるにゅるしますっ」
ともえもその巻き添えを食らって、都市伝説に襲われ、全身に鳥肌を立ててゾクゾクした。
「あらあら、話に聞いていたよりも、変なウネウネもいっぱいで……ひゃわっ!?」
ゆのかも同じように襲われ、その場にぺたんと尻餅をつく。
都市伝説はその隙を逃さず、ケモノのような唸り声を上げながら、ゆのかの身体にニュルニュルと触手を絡ませていった。
「ウ、ウナギなら楽勝だと高をくくったのが間違いだった……。き、気持ち悪いよ……誰か、助けて……」
華琳も後悔した様子で、数分前までの自分を呪う。
だが、都市伝説は容赦なく触手を伸ばし、にゅるにゅると服の中に潜り込ませ、競泳水着を撫でるようにして妖しく蠢いた。
「だ、大丈夫ですかっ!? 今、助けますっ!」
すぐさま、いちごが危険を承知で、都市伝説に飛び掛かった。
「キシャアアアアアアアアアアアア!」
しかし、都市伝説はいちごであっても容赦なし!
『しばらく、大人しくしていろ!』とばかりに触手を絡ませ、いちごの自由を完全に奪う。
「だ、ダメです、みなさんが困ってます!! これも、これも、これも、駄目です。イケません!」
ともえが半ばパニックに陥りながら、触手をガシガシと引き千切っていく。
「それと、これも……ひゃあ!?」
その拍子に、いちごの触手も掴んでしまい、慌てた様子で手を引っ込めた。
「そ、それはいちごくんの鰻だから……」
由希奈が恥ずかしそうに頬を染め、気まずい様子で視線を逸らす。
「で、でも、これで何とか動く事が……」
いちごが複雑な気持ちになりつつ、ゆのかを助けに向かう。
「あ、ああ、いちごちゃん、それ、ちが! みゃっ、そこ、だめ、それ、うなぎじゃ…ふぁんっ!? そこ、わたしのっ……ふあああっ!?」
ゆのかがいちごに敏感な部分を刺激され、そのまま胸の谷間で顔を挟み込むようにして倒れ込む。
「ちょっとだけ我慢してね、翠」
一方、ミルドレッドは翠の巫女服に手を入れ、奥まで潜り込んでいた触手を引きずり出そうとした。
「……ん? 鰻がヌルって……逃げる」
だが、触手がヌルヌルと蠢き、なかなか捕まえる事が出来ない。
「はわっ! そ、それは違いますっ! そ、その……そこじゃなくて……ああ、そこも駄目です……はわわわっ!」
翠が困った様子で声を上げたものの、だんだんイケナイ気持ちになって、ミルドレッドに身を委ねた。
その間にいちごがバランスを崩しつつ、次々と仲間達の身体を触って、イケナイ世界に導いた。
「ひぁぁぁぁんっ♪ そこっ、そこ気持ちぃ、もっと、もっとぉぉ♪」
そんな中、フィヒティミトが都市伝説に前と後ろの穴を責められ、完全に理性が吹っ飛んだ様子で声を上げるのであった。
●都市伝説
「はあはあ……ほら、しっかりして! 鰻……、捌くよっ」
ミルドレッドが荒々しく息を吐きながら、全身粘液まみれの翠を抱き起こす。
翠は未だに意識が朦朧としているようだが、都市伝説を倒すため最後の力を振り絞り、辛うじて何とか立っていた。
「キィシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
都市伝説も『ここで殺される訳には行かねぇ!』とばかりの雰囲気を漂わせ、地響きがするほどの勢いでケモノのような唸り声を響かせた。
「よく考えたら、絶滅危惧種じゃなく、ただの都市伝説。つまり倒しちゃっても大丈夫!一撃、ひっさぁぁぁっっ!」
由希奈も何かを悟った様子で、都市伝説に鬼神変で鉄拳制裁!
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
予想外の一撃を食らった都市伝説は、大量の血を撒き散らしながら、狂ったように地面に何度も身体を叩きつけた。
「いいかげんにしろおおおおおお!!!」
ともえもぷっつんと糸が切れた様子で、断斬鋏に炎を纏わせ、都市伝説にレーヴァテインを叩き込む。
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアン!」
次の瞬間、都市伝説が断末魔を響かせ、あっと言う間に消し炭と化して消滅した。
「ああ、変な感じになった。早く帰ってシャワー浴びたいな……」
その途端、華琳が疲れた様子で、ストンとその場に座り込む。
都市伝説が消滅した事で、粘液自体は消滅したようだが、それでも何やら生臭い。
そういった意味でも、シャワーを浴びておかなければ、安らかな眠りにつく事が難しそうだ。
「……って、いま掴んでいるのは、触手でも、鰻でもありませんからね」
いちごが驚いた様子で声を上げ、ソレを掴んでいたフィヒティミトに釘をさす。
「だったら、あたしはいちごさんのミルクが飲みたいな……♪」
フィヒティミトが物足りない様子で、いちごに潤んだ視線を送る。
どうやら、未だに催淫状態に陥っているらしく、何処かで発散しなければ、スッキリしないようである。
「……今日の寮のおゆはん、うなぎにしようかしら。もちろん、本物の……」
ゆのかが軽く冗談を言いながら、クスクスと笑い出す。
別に、いちごの鰻(?)でも良い気がするのだが、それを戴くかどうかは、その場の流れである。
「早く帰ろ?」
そんな中、翠がミルドレッドの背中にくっついたまま、頬を真っ赤に染めて洋服の裾をツンツンと引っ張るのであった。
作者:ゆうきつかさ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2017年11月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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