群馬密林から帰還した灼滅者が有力な情報を二つ持ち帰ったよ、と成宮・樹(大学生エクスブレイン・dn0159)は切りだした。
「一つ目はこの密林の地下に『アガルタの口』の入口がある事。二つ目は、アフリカンパンサーがドーター・マリアに接触するため配下を送り込んでいた事」
この配下は現地を探索していた灼滅者の活躍で、六六六人衆との戦闘の結果敗北し死亡。さらに群馬密林ではアフリカンパンサー率いるご当地怪人と、ドーター・マリア率いる六六六人衆が一触即発の状況で睨み合う事になったようだ。
●混戦の群馬密林~三者の争い
ただし両者がそのまま戦闘に雪崩れこむ事はない、と樹は請け負う。
「どっかから情報を仕入れたんだろうね、この戦いを仲裁するためスサノオ勢を率いたナミダ姫が現地に向かっている。ナミダ姫の調停でドーター・マリアはスサノオ傘下に入り、ナミダ姫とアフリカンパンサーは協力関係を強化する」
結果的に、美味しい所は横から入ってきたスサノオが持っていった、と言えそうな状況だ。当然これはスサノオ勢のさらなる戦力増強以外の何物でもない。
「これを阻止するため、調停が始まる前に戦闘に介入してご当地怪人側とドーター・マリア側が全面戦闘になるような工作をしたり、あるいは有力な敵の灼滅を目指してほしい」
現在、双方は互いに睨みあっての拮抗状態なので、130名程度の戦力があれば気付かれることなく接近できるだろう。灼滅者が戦場へ近づいてからスサノオ勢が到着するまでは12分程度と予想されている。
さらにスサノオ勢の進路も判明しているので、そこで妨害を行っての足止めも可能かもしれない。当然ながら、正面から戦闘に介入できる戦力ではないだろう。
「いかに両勢力の戦端を開かせるか、そして戦闘を激化させたうえでスサノオの仲裁を失敗させるかが重要だね」
最低でも双方の戦力を減らせれば作戦は成功と思っていい。
他に『ドーター・マリアがスサノオ傘下にならない』または『アフリカンパンサーとスサノオの関係が悪化する』といった状況に持っていければ、スサノオとの決戦で大きなアドバンテージを得られるだろう。
「もちろん作戦内容によっては有力敵の灼滅も不可能じゃない。難しいだろうけど、状況が許すなら狙ってもいいかもしれない」
六六六人衆の残党がこれ以上、スサノオ勢に加わるのは阻止したい所だ。
「口で言うほど有力敵を討ち取るのは易しくないけど、チャンスはあるので良い作戦を考えてみてほしい」
参加者 | |
---|---|
千布里・采(夜藍空・d00110) |
仙道・司(オウルバロン・d00813) |
天方・矜人(疾走する魂・d01499) |
神夜・明日等(火撃のアスラ・d01914) |
彩瑠・さくらえ(幾望桜・d02131) |
天宮・黒斗(黒の残滓・d10986) |
刃渡・刀(伽藍洞の刀・d25866) |
エメラル・フェプラス(エクスペンダブルズ・d32136) |
いつの間にか密林のそこかしこで戦闘が発生していた。
仙道・司(オウルバロン・d00813)や千布里・采(夜藍空・d00110)がしばらく様子を見守るうち、そろそろ頃合いかなと彩瑠・さくらえ(幾望桜・d02131)が呟く。
「撤退開始で混乱しているだろうし、それに乗じて、といきたい所だけど」
どこからともなく戦いの声が届いたのは、エメラル・フェプラス(エクスペンダブルズ・d32136)が何気なく前方の見晴らしを良くしようと雑草をかきわけた、その瞬間だった。近い。
「きたみたいだね」
「しかし、迂闊に近づけば袋叩きだ」
髑髏の仮面の下、気負った様子もなくひと息をついた天方・矜人(疾走する魂・d01499)が腕を組む。
「少し待ってくれ。向こうと相談してくる」
鬱蒼とした密林の中を、『隠された森の小路』を使い天宮・黒斗(黒の残滓・d10986)がどこかに消えていく。ドーター・マリアの灼滅を狙い、周辺には黒斗らを含めた全3チームが身を隠しつつある程度の間隔を保って集結していた。
ほどなく戻ってきた黒斗が、ドーター・マリアが撤退開始したタイミングで襲撃する事になったと伝達する。
「スサノオに他の勢力を吸収させるわけにはいかないものね、リンフォース」
「参りましょう、千鳥」
それぞれ傍らの相棒に低く告げて、神夜・明日等(火撃のアスラ・d01914)と刃渡・刀(伽藍洞の刀・d25866)もまた他のメンバーと共に移動を開始した。
ご当地怪人のものだろうか、何か野生動物じみた叫び声が遠くから聞こえている。ドーター・マリアは大将としての務めを果たすべく、六六六人衆勢が撤退を完了するまでそれを支援していたようだった。
艶のある、幅の広い葉を鬱蒼と茂らせた南国の木々が黒斗の目前で左右に分かれ進路を譲る。そして密林という場に似つかわしいはずもない、学ラン姿の六六六人衆が行く手に姿を現した。唐突に。
「さあ、ヒーロータイムだ!!」
矜人の声に反応した六六六人衆が即座に手斧のような武器を構え、マリア様敵襲です、と叫ぶ。他方向からも剣戟や複数の声が交錯し、他チームも同時に襲撃をかけたことをエメラルは確信した。
マリアは9名の護衛と共に撤退途中だったらしい。3名ずつが、中央にマリアを据えた三角の頂点を形成するように灼滅者と相対した。
マリア様をお守りせよ、と口々に叫び木槍のような武器、手斧のような武器を振るい襲いかかってくる護衛達。さらにその向こう、千尋(d07814)らのチームと切り結ぶ護衛への助太刀に入るドーター・マリアが司には見えた。その手の巨大な戦斧が引いた赤いオーラが、ひどく禍々しい。
しかし今は目の前に立ちはだかる護衛を排除するほうが先。アリアーナの尾先を飾るリングが放った光を背に司が縛霊手を振るい、さくらえが癒しの矢で前衛の精度を上げてゆく。
「お互い出し惜しみはナシでいこうぜ!!」
ここから先は何人たりともまかりならぬと言わんばかりに仁王立ちになった護衛に向かって、矜人は吼えた。
「こっちは伸るか反るかの大博打で、そっちは大将首。相手に不足はねえだろ? そういうわけで、――ここは抜かせてもらうぜ!!」
「させん!!」
黄金の鞘を払った両刃の直刀、何のてらいもない切り下ろしを護衛は辛くも耐えきった。しかし後ろに控える采の九眼天呪法、明日等のリップルバスターが容赦なくその膝を折りにいく。
そして采の霊犬だろう、斬魔刀の軌跡をまるでかき消すように。
赤い陽炎をたちのぼらせる戦斧を手に、ドーター・マリアは刀の目前へ踏み込んできた。その口は何も語らないが、双眸にはダークネス同士の争いへいらぬ介入をしてきたという嫌悪感が見て取れる。
「随分な嫌われようらしいな。アガルタの口の事を訊いておきたい所だが、ああも嫌そうな雰囲気なら答えちゃくれなさそうか」
「まあ、せやろねえ。あちらさんの事情と目線で見れば、こっちが完全に悪者やろし」
やや諦めた感のある黒斗の呟きに、ことりと首を傾けて采が苦笑った。
手を出されさえしなければ、スサノオが出張ってこなくともいずれ膠着に疲れた両軍が互いに軍を退くかもしれなかった。しかし横槍が入ったことであやうい均衡は意に沿わぬ形で崩され、マリア率いる六六六人衆は敗北。……なるほど武蔵坂側の事情と目線をさっぴけば、完全に悪役のやることだ。
「でも立場と事情が違えば、通す正義も大義名分の中身も別モノになりますよって。マリアさんには恨みつらみもなーんもあらしまへんけど」
堪忍な、と静かに言いおいてから采は笑みを引っ込める。マリアが赤いオーラを激しく燃やす戦斧を、大きく右横へ構えたからだ。
「……!」
元々あまり言葉を尽くすタイプではないのだろう、マリアは何か罵りかけて、そして結局は全部飲みこむ。嫌悪感をそのまま上乗せしたような戦斧の横薙ぎが、前衛をまるごと打ち据えた。どうにか矜人だけが【タクティカル・スパイン】を地面へ突き立て転倒を免れる。
マリアはそのままさらに打ち込んでくる気配を見せたものの、ロイド(d09213)らのチームを押しとどめていた護衛に何か感じたのだろう、あっさり身を翻した。
前衛のダメージが決して少なくなかったことは明白で、これを機にと護衛が攻勢をかけてくる。がつりと片脚の踵を打ちつけるようにして立ちあがり、刀はひとつ頭を振った。正眼にした日本刀の切っ先には、槍を掲げ迫る護衛の額が重なっている。
「やられっ放しは性分ではありません。……五刀流、参ります」
「ボクに任せて」
千鳥共々護衛に斬りかかってゆく刀の背を、エメラルの回復が後押しした。すでに序列制度は崩壊したとは言え高い序列、つまり組織内でも高い実力を誇っていたマリアの一撃は相当に重い。
護衛の後ろに下がっていたことを差し引いても、少ない人数でまともに相手取ることは避けたほうが得策だろうと、さくらえは思わず喉を鳴らした。
「それとも、あの実力もアフリカンパンサーの娘という話と関連があったりするのかな? ……まあ確かに似てないこともない気がする、けど」
「さて、どうだか。御本人が語ってくれないことには何もわからないわね」
あまりドーター・マリアとアフリカンパンサーの関係について明日等は興味がないらしく、さくらえの呟きにもドライな反応だった。
リンフォースと千鳥、そして刀と司が護衛の攻撃を凌ぎつつ、矜人と後衛が主軸になってダメージを積み重ねていく。マリアの助力こそあったものの、さくらえが戦況をかきまわしつつ4枚の盾の後ろに控える明日等と黒斗、そして采が集中砲火を浴びせた手斧の護衛はほどなく地に沈んだ。
いける、と思わず口走った明日等の視界を、赤いオーラが横切る。
「来たわねドーター・マリア……!! リンフォース!」
千鳥と共に最も大柄な槍持ちを相手取っている刀へ相棒をさしむけ、明日等自身は手槍持ちよりもやや負傷が重なって見えるナイフ持ちの護衛へ狙いを定めた。マリアほどの相手が、1発2発で倒れてくれるとは思えない。ならば、その前に立ち塞がる障害を早く排除すべきだ。
そして赤いオーラが再度その場に荒れ狂う。一度目は薙ぎ払われてしまったが今度はなんとか自分の脚で耐えきった刀が、マリアには目もくれず槍持ちへ鋭く指先を突きつけた。追い打ちをかけるように矜人の杖で打ち据えられたのと、宙を疾駆した影に細切れにされた南国の葉が舞ったのは同時。派手にバランスを崩しながら槍持ちはトラウマを内包する闇へ飲まれた。
「これで、どうですかっ!!」
そして、さくらえに援護されつつ軽やかに密林を駆けた司の蹴りが、ナイフ持ちの護衛の側頭部を吹き飛ばす。
スローモーションのように仰向けに倒れていく護衛は、もはやまともに戦うことはできないだろう。刀が相手取っていた大柄な槍持ちも、精神を苛まれはじめたようでおかしな声をあげている。
見れば、残り2チームもそれぞれ護衛を倒しつつあった。まともに立てているのはもはやマリア一人だけ。マリアとの激戦を予感したエメラルがぬかりなく負傷の重なった前衛の傷を癒やし、さくらえもそれに手を貸す。
一斉に三方から攻め寄せる灼滅者を眺めやり、ドーター・マリアは小さく溜息を吐いたようだった。しかしそれがこれから始まる戦闘への余裕なのか、それとも少なからぬ負担を仕切り直す一息だったのかは、さくらえにもわからない。
何かオリヴィア(d37448)が積年の思いをぶつけるようにマリアへ叫んでいたが、彼女がまともな返事を返した様子はなかった。
「どうして……」
これまでエメラルが相対してきた六六六人衆は多かれ少なかれ、何かを楽しんでいる者が多かったような気がする。何を楽しいとするか、については盛大に疑問を抱かざるを得ないことが圧倒的大多数だった、とは言っても。
「みんなで仲良く過ごせるのが一番いいのに」
それが淡い夢だなんてわかっている。とっくに知っている。それでも夢を追うべきか、それとも潔く諦めるべきか、どうしたいかもわからない。……自分自身の心のことなのに。
でも、幾度も関わることになった六六六人衆の結末だけは自分の目で見届けたかった。
「アフリカンパンサーの息女殿、貴方の命脈もここまでですよ!」
司に相槌を打つようにアリアーナが一声鳴き、采もまた霊犬を駆る。それぞれ護衛を片付けた3チームが一斉に仕掛けた。状況としては圧倒的な数の有利があるが護衛が倒れた今、マリアは全力で向かってくるだろう。
「いざとなったらその時は、やな。頼みますえ」
24名の灼滅者とサーヴァントを迎えうつマリアは一歩も退いていない。采はその反撃に備え霊犬を前へ出した。まだ四枚の盾は機能しているが、サーヴァントを失ってからでは遅いだろう。その判断が吉と出るかどうかは、まだわからない。
「大丈夫、ボクがすぐに治すよ!」
「アンタが誰の娘で、正体が何であろうと手心は加えない――!!」
エメラルの声に押されるように、狙い澄ました明日等の妖冷弾が、誰かの放った光輪が、斬撃が、蹴りが拳が、ドーター・マリアという一点に収束する。しかしその多くをマリアはいなした。そして陽和(d02848)がそれまでのダメージの積み重ねも手伝い、無慈悲に振り下ろされた斧の反撃で地に沈む。
「まだまだ! この程度で終わりと思われちゃたまんねえぜ!」
一人沈められた程度でひるむ灼滅者ではないということを示すように、猛然と矜人が長杖を繰り出した。中国拳法の棍に似た華麗かつ熾烈な棒術をマリアはなんとか斧の柄で受けたが、流石にさくらえの十字架戦闘術までは受けきれない。
灼滅者達から雨あられと浴びせられるサイキックをかいくぐり、あるいはそのいくつかに被弾しながら、ドーター・マリアは足元の地面へ手の平を触れさせた。その手がぼわりと淡い輝きに包まれると、浅黒い肌へ刻まれた傷が癒えていく。
回復、とさくらえが厳しい表情で一瞬呟くも、黒斗はなぜか口角を上げた。灼滅者達は一歩も退かず攻め手を緩めていない。
「詰んだかもな、ドーター・マリア」
マリアに回復を選択させた、それはつまり彼女を追い詰めつつあるという意味になる。彼女が優勢ならば攻めの一手しかないこの状況、投了は遠くないと黒斗は直感で察していた。
さらなる集中砲火を浴びたドーター・マリアは灼滅者達を睨みあげ、もう一度自身の傷を癒やそうとする。さすがにダメージ量に回復量が追いつかなくなったようで苦しげな表情は隠せない――が、しかし。
「これは……ご当地怪人!?」
灼滅者のものではない別の軍勢の気配に、刀は愕然と呟く。
「急ぐぜ。折角ここまで追い詰めたんだ」
「まるっと同意だね。単独じゃ予知もきかない、次のチャンスがいつになるかもわからないって言うのに!」
灼滅の目が見え始めたというのに、ここで邪魔をされてはたまらない。矜人が神霊剣を放とうとするのを見て取り、回復も含めてさくらえが癒しの矢を施そうとした、その瞬間。
何かが密林の中を一直線に駆け抜けてきて、しなやかな野の獣のように、ドーター・マリアを包囲した灼滅者達の頭上を躍り越えた。
その影は、肌もあらわな緑の王アフリカンパンサー、そのものだった。
「助けに来たよ、ボクの娘マリア!」
「……助けに来て欲しいとは言っていない」
さすがに彼女達が本当の母娘かどうかは疑問に思っていた者は少なくなかったのだろう、真偽を問う声がそこかしこからあがる。
答える必要はないと叫ぶ緑の王に、やはり不貞腐れたような様子で、わかっているとマリアは言い返していた。その光景は互いが人間かダークネスかという違いこそあれ、不思議で奇妙なことに、よくあるシチュエーションでしかない。
さすがに司も唖然とするしかなかった。我が娘と呼びかけられたマリアが否定しないのはつまり、そういう事なのだ。
「ほ、本当に、母娘だったんですね」
「ダークネスになる前から母娘だったのかどうかは不明、だけどね……」
前ならば、まあいい。しかし逆であれば相当に話が違ってくる。さくらえと司は一瞬脳裏をよぎった恐ろしい想像に身を震わせるしかない。闇堕ちに頼らず殖えることのできるダークネス、など。
「……それで、何? 加勢に怯むとでも思ったのかしら!!」
その言葉通りに明日等が音を立ててバスターライフルの銃身を引き起こす。それは周囲の2チームも同じ思いだったようだ。再び攻勢をかけた灼滅者達のサイキックを、アフリカンパンサーは一瞬仰ぎ見て、そして。
巨大な骨杖と赤いオーラが、司をはじめとした前衛達を暴力的な勢いでまとめて薙ぎ払う。
リンフォースと千鳥、そして采の霊犬がその直撃をまともに浴びて力尽きたものの、刀や司、矜人は戦闘不能にまで追い込まれずにすんだ。すぐ攻勢に転じようとしたものの、さくらえは勿論のこと采も二の足を踏む。
すでに手負いのドーター・マリア、そして単騎のアフリカンパンサー。
決して敵わない相手ではない、しかし二人を相手取るとなると話は変わってくる。しかもご当地怪人軍が迫ってきているとなれば、状況は少し前とは完全に違っていた。皆、戦闘不能者4名までは粘るつもりでいたが、そこまで踏みとどまれば周囲はもうご当地怪人軍で埋め尽くされているだろう。
それは周囲の別チームも同じ思いのようだった。ここまで、なのだろう。
じりじりと油断なく距離を取りながら、黒斗は断腸の思いでその言葉を口にする。
「ここが潮時か……増援に追いつかれる前に撤退だ。急げ!」
否を唱える者はおらず、灼滅者達はその場に母娘を残して退却を始める。灼滅がかなわなかった事は痛恨の極みだった――が、しかし。
この局面が誰も想像しえなかった決着を迎えることを、彼等はまだ知らない。
作者:佐伯都 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2017年12月8日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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