●死を奏でるソナタ
月が煌々と輝く冬の夜。
凍てついた空気の中でアリス・ドール(絶刀・d32721)がそっと膝をついた。月の光を跳ね返す路上の跡は水たまりのようにも見えたが、触れた白い指先が真紅に染まる。
「……このあたりに……『ソードマン』って呼ばれる……六六六人衆が……出るの」
血だまりはかなり大きい。
たとえば――人間一人が切り刻まれたほどの量だ。
「……被害者はみんな……大きな血痕だけ残して……消えちゃうの」
雪山登山で有名なとある山の麓、二県にまたがる被害地域には少ないながら目撃情報もあった。事件の前後、現場近くにいる青年を見たというものだ。痩せぎすでこれといった特徴はなく、何も持っていなかったというが、六六六人衆ならどこから刃物を出しても不思議はない。
それに、噂を聞いた限り特徴的なことがある。
いつも死体は残らないが、稀に残される腕や脚の傷口を見るに、常に違う刀剣が使われているようだ。となるといざ相対しても、相手がどんな武器を使ってくるかわからない。
「確かなのは……『ソードマン』は……月の明るい冬の夜に外で……一人でいる人を襲うってことなの……」
己の腕を試しているのか。それともただ、人を切り刻むことに執心しているのか。
どちらにせよ見過ごすことはできない。
雪がちらつくような夜のこと。『ソードマン』の目につくよう、誰かが公園で一人じっと立っているだけでも囮にはなれるだろう。灼滅者なら、寒空でも一般人には不可能なほど長く屋外にいられる。
問題なのは敵の武器を絞り込めないということだが、アリスは穏やかに首を振った。
「でも……ソードなんだから……刀とか剣に限られるとは思うよ……」
例えば日本刀。サイキックソード。無敵斬艦刀。クルセイドソードに、ウロボロスブレイド。推測だがチェーンソー剣やナイフ、鎌はジャンル違いだ。
予知がないため確実な情報が得られないのがもどかしい。
物心つくかつかないかの頃から刀を揮ってきた。
――その剣、如何ほどのものか。
引くことのない剣と剣とが向き合ったなら、それは血肉を刻む連奏を奏でるだろう。
「……興味があるし……終わらせたいの……だから……」
訥々とアリスは呟いた。
参加者 | |
---|---|
色射・緋頼(色即是緋・d01617) |
エミーリア・ソイニンヴァーラ(おひさま笑顔・d02818) |
御神・白焔(死ヲ語ル双ツ月・d03806) |
七六名・鞠音(戦闘妖精・d10504) |
神乃夜・柚羽(睡氷煉・d13017) |
十六夜・深月紅(哀しみの復讐者・d14170) |
七瀬・麗治(悪魔騎士・d19825) |
アリス・ドール(絶刀・d32721) |
●幕が上がる前に
冷え切った夜の空気は肌を刺すようだった。一秒でも早く暖かい室内へ戻りたい、と思うほどの寒さ。そんな中、色射・緋頼(色即是緋・d01617)は街灯に照らされながら、児童公園で一人佇んでいた。
(「理由があろうとなかろうと、無力な一般人に手を出すことは許さない……それなら倒す敵です」)
殺気を放って一般人を遠ざけながら、近づく音はないか集中する。
夜空を見上げる彼女を、塀の陰から御神・白焔(死ヲ語ル双ツ月・d03806)が視野に収めていた。公園の遊具は少なく見通しがいい。近付く人影はないか、足音はどうか。意識を集中する。
「……遺体すら残さず斬り刻む……ソードマン……」
同じ塀の陰で気配を殺しながらアリス・ドール(絶刀・d32721)が小さく呟く。彼女も人を出来るだけ近づけないよう、殺気を放ち続けていた。
「……どんな刃でこようと……関係ない……無数の刃ごと斬り裂く……」
「わふぅ……死に魅入られてる殺人鬼さんはこわいのです。こわい鬼さん、やっつけろ~なのですっ!」
アリスと一緒にハンズフリーライトを用意してきたエミーリア・ソイニンヴァーラ(おひさま笑顔・d02818)だが、普段の明るい笑顔は曇っていた。
「死体がない、殺しているのが確実なのなら、居るのでしょう――ならば、問題なく」
七六名・鞠音(戦闘妖精・d10504)が言外に意を含めたとおり。即ち、灼滅する。奇襲に備えながらも、鞠音は縁ある仲間を想って小さく祈りを捧げた。
(「柚羽さん、貴方の前途に、幸あれ」)
その祈りを知ってか知らずか。彼女たちとは緋頼のいる公園を挟んだ反対側、伸び放題の庭木の陰に伏せた神乃夜・柚羽(睡氷煉・d13017)が首を傾げていた。
「死体が残らない……微細レベルに細切れにでもしているのでしょうか。敵はいつも通りに灼るだけなのですが、気になりますねそこのところ」
「多分。六六六人衆、なら、出来ない、こと、じゃない」
好戦的な十六夜・深月紅(哀しみの復讐者・d14170)にとって、彼の行動の全てがわからないわけではない。だが、これは許容できない。二人の後ろで七瀬・麗治(悪魔騎士・d19825)が唸るように声をあげた。
「序列が崩壊した後も、奴らは活発なようだな……?!」
語尾が乱れた。鼻が使いものにならなくなりそうな業の臭気が近付いてくる。
それも、驚くべき速さで。
●第一楽章
目の高さからして身長は百七十ほど、長袖のシャツにデニムとやけに薄着だが、青年は確かに目立つ風貌ではない。というか、特徴がない。
「何か用ですか?」
不意に目の前に現れた彼に尋ねた緋頼は、同時に鞘走りの音を聞いていた。
「ああ。斬らせてくれ」
「――奇遇です、わたしも貴方に用がありました」
鋼のぶつかりあう高い音が響く。
封印が解かれて現れた刀の黄金の刃が、青年の問答無用の攻撃を受けとめていた。相手が人間だと思えばこその甘い斬撃。
「白焔、今よ!」
跳び退った緋頼に呼応し、完全に気配を消した白焔が既に青年の背後にいた。全く構えのない空手、と見せて閃光のごとく貫手が鳩尾を抉る。同時に緋頼も上段から黄金の刃をもつ刀、緋緋色金刃の斬撃を見舞った。
サウンドシャッターを展開して音を漏らさずに済ませた深月紅が封印を解いた。
「四肢を、掲げて、息、絶え、眠れ、無望の、仔」
意外そうに目を見開いた青年が跳び退く、その死角をアリスがとる。純白の甲冑と翻るマント、のぞくスカートと髪をまとめたリボンは青。目を覆うような仮面をしていた。
「……ソードマン……人を斬り刻むのは……もう終わり……だよ……」
男性恐怖症の彼女にとって、刃を交える距離は限界へ近づいている。ばっと青年の首筋から血がしぶいた。続いて前のめりなほどに追いすがる柚羽の、時計の針を模した漆黒の剣が脇腹を深々と切り裂く。
「剣を使うのは私も好きなのですよ」
血にまみれた青年がふ、と微笑んだ。風が唸りをあげる。
彼の手にあった日本刀が、いつの間にかどす黒い鞭剣へと変わっていた。幾つもの刃が青年を追う灼滅者に襲いかかる――瞬間。
「雪風が、敵だと言っている」
躍りこんだのは黒い甲冑姿に変じた鞠音だった。豊満な肢体をぎりぎりまで見せた仕様でありながら、籠手も脛当も、袖までも無骨で美しい。
脇構えで踏み込んだ彼女の刀が、下段からの振りあげで柚羽を狙う刃を阻んだ。
「一つ、聞かせて下さい。貴方は、消した死体をドコに持っていき、どうしているのですか?」
続けざま、霞の構えから、鞭剣を握る腕が落ちんばかりの斬撃を食らわせる。
射撃武器を得意とするエミーリアにとって剣技は不得意で、目の前の戦いは畑違いだ。
「だからこそ! 『けんげき』には憧れるし、オジャマしたくないの!! みんなの命、わたしが守りますっ!!」
エミーリアの交通標識が警戒色を灯した。傷を塞ぎ、仲間を守る加護をかける。
『ディープブルー・インヴェイジョン』。そんな言葉が聞こえた青年が振り向くと、全身を青く輝く甲冑に包まれた麗治がいた。間違っても人が近付かないよう、彼もまた殺気をもって人払いを続けている。
「こんな寒い日に辻斬りか?」
十字架を模した碑文が真正面から叩きつけられた。明らかに骨の折れる音が、肉の潰れる音が立て続けに響く。麗治に打たれてよろけたソードマンを間合いに捉え、左目から血を流す深月紅が語りかけた。
「剣技を、極めるのは、わからなくも、ない。だけど、それで、人を、殺めるなら、容赦は、しない」
ずぶり。螺旋を描いた刺突は深々と青年の腹を穿ち貫いた。
「殺めた、人の分だけ、悔いながら、大人しく、死んで」
「……できない。まだ足りない」
血の糸をひいて抜ける穂先を追うように、青年の顔があがる。彼は微笑んでいた。
「屍はどこにもやってない。飽きるまで斬って、切って、きって……」
そうしただけだと彼は言った。狂気じみた衝動は彼の裡いっぱいに詰まって、彼を六六六人衆たらしめている。
「――なるほど、白焔さん。あれは尊厳を奪っているようです」
鞠音の呟きを聞き終わるよりも早く、白焔はソードマンの懐に飛び込んでいた。拳は痩せぎすの体を打ち砕くような一撃を鳩尾に叩きこむ。
肉が斬り裂かれ打ち穿つ音こそ今宵のソナタ。地面に滴る血すらリズムを刻む。
●第二楽章
たちこめるどす黒い殺気に前衛が呑まれた。
「緋頼、盾になります。背中は任せます」
「背後は任せるから、こっちも頼ってよ」
殺気を駆け抜けて鉄棒を蹴りあがり、上をとった緋頼の蹴撃がソードマンの延髄を穿つ。勢いで半回転しながら退く彼に、滑り台の支柱を支点に加速をつけた鞠音が続けざまの飛び蹴りを食らわせる。互いの背を補い合う二人に死角はない。
斬り合いが苦手なエミーリアが交通標識を振りかざして援護してくれている、それだけでアリスは心強い。
「……負けないよ……エミーリアが……支えてくれてるから……」
「おっと」
青年が虚空から日本刀を抜いて鞠音に斬りかかる、その懐にアリスは不意に飛び込んだ。下段から這うように切り上げようとする軌跡をぎりぎりかわし、刃を蹴って青年の頭上に跳ぶ。一転、一気に袈裟掛けの斬り下ろし。
「っくう!」
苦鳴を聞きながら退くアリスと入れ替わり、殺気に蝕まれた身体を加速させた柚羽の斬撃が真っ向から。刃は互いの横をかすめ過ぎ、Memento moriだけがソードマンの血を吸った。
手首が返って返す刀で斬り倒そうと跳ねあがる刃より早く、畏れの白い鬼火をまとった麗治の一撃を背に受けて、青年は声もなくたたらを踏む。その一瞬、深月紅は構えた槍の穂先に氷弾を宿らせた。弾はきらめく軌跡を描き、着弾と同時にばきばきと音をたてて体表を蝕む。
「ああ! 君たちとの斬り合いは楽しい!!」
叫びは歓喜をたたえ、誰もが割り込めぬ速さでソードマンが包囲の一点へ疾った。虚空から抜き放たれた大剣が目を灼く光を刹那、放つ。
標的は柚羽。
退くかに見えた彼女は体勢を整えただけで、決闘のごとく迎え討つ。
「剣は自己の一部であると思ってます。だからなのか、身と魂のとりあい。それをとてもよく感じることが出来るのです」
「生きることはそれに尽きる!」
斬撃は同時に互いをとらえて互いを切り裂いた。だがその作用は大きく異なる。
彼は己の身を守るため、彼女は己と仲間が彼につけた傷を更に深く刻むため。よろめく柚羽をすかさず鞠音が受けとめ、オーラを注いで深い傷を塞ぐ。
「わふっ?! 柚羽ねえさま、大丈夫なのです~?!」
エミーリアから癒しの力をこめた矢も突き立った。
わずかに陣形が崩れた隙をつこうとするソードマンへ、アリスが音もなく追いすがる。
「……全力で……斬り裂く……」
実刃なき小太刀が痩せた脇腹に突き立つ。加護を破られた青年が一閃を見舞ったものの、刃は空をきった。跳び退こうとする青年の脳天に白焔の回し蹴りが直撃。
「死んだ後にさえ何も残らないんじゃ悼む事もできない。後に置いて行かれた縁は感情まで腐るしか無いじゃないか」
首がおかしな角度に曲がった彼へ白焔が説き、呼吸を合わせた緋頼が上段から刺突を見舞う。咄嗟に青年が刀を合わせ、火花を散らして鎬を削りあった先、押し切った緋頼の刃に胸を突かれて血を吐いた。
「死に際の尊厳すら奪うのは許されないよ」
「尊厳?」
不思議そうに白焔に問い返し、ソードマンはごきりと曲がった首を戻して退いた。血を流し距離を取ろうとする彼を追い、深月紅が振り返る。
「合わせよう、麗治」
「ああ」
頷いた麗治の寄生体がクロスグレイブを取り込んだ。聖歌が流れる中で砲門が開き、動きの鈍った青年の顔面に紫色に輝く弾がストレートに入る。ぐらりと揺れた途端、深月紅の槍がしなって腹を貫いた。
再び狭まる包囲を厭うように、青年が唸りをあげて鞭剣を操る。
●最終楽章
序列が無くなり、大まかな強さの指標がわからなくなったことは、少々不便だと柚羽は思っていた。だが単体で動いている以上、それなりの力量なのだろう。それに血肉を刻むことと斬り合いに溺れて見えるが、包囲から逃れようともしていた。
追う鞭剣の斬撃を紙一重で躱したアリスが、滑り台の梯子を蹴って宙を舞う。追撃しようとする青年の前に麗治が強引に割り込んだ。
「させるか!」
青い巨大な刃が掬いあげるような一閃を仕掛けた。受け損ねたソードマンが血を撒いて転がった先、深月紅が頭めがけて渾身の力で黒銀鞘を打ちこむ。
「がっ!」
地面で跳ねた青年を流しこまれた魔力が追い撃ちする。灼かれたのは骨か、脳か。
頭をひしゃげさせたソードマンを追い、まみれた血よりも紅いオーラを帯びた柚羽の漆黒の長剣が心臓を狙う。受け流そうと構えた青年の日本刀と刃は噛み合い、火花を散らして滑るや喉を裂いた。
「わふ~っ、もうちょっと、頑張ってなのです~!」
一度ならず斬撃を浴びたエミーリアが、己の傷に構わず弓を引き絞って癒しの矢を放つ。その一矢を受けて頭を振った白焔と、緋頼が素早く目を見交わした。
ソードマンをめがけて同時に地を蹴る。向き直った青年が日本刀を手放し、目に見えぬ刀身をもつ剣を抜いた瞬間、交差すると見せ、白焔の姿は搔き消えた。己へ向いた牽制を難なくかわし、緋頼が破邪の光を放つ斬撃を真正面から食らわせる。
「げはっ!?」
一歩、二歩。ふらりと揺れる体を見定め、死角へ回った白焔が懐へ入る。手刀は深々と胸を貫き、心臓にまで達していた。
「死を撒くモノは冥府にて閻魔が待つ。潔く逝って裁かれろ」
「……まだ……」
首を振るソードマンの手が虚空から巨大な刀を引き抜く。灼滅者が使う斬艦刀にも似た、凶悪な破壊力を窺わせる刀が白焔を両断せんとして。
――この夜何度となく空気を震わせた、脇構えからの跳ね上げ。美しい残響は鞠音の雪風・零が奏でた。
「アリス、いつものアレです」
「……鞠音……あれ……だね……」
斬撃は死角から、同時。
左右の手が交差するように柄を握り、雪風を高く掲げた鞠音が小さく、上段に構えたアリスが続いて呟く。
「妖刀――」
「……鞠娃……」
二振りの刀は鋏の両刃が噛み合うように、鮮やかに接触点にいるソードマンを斬った。ざく、と音をたてて肉が穿たれ、刃先は全ての攻撃を耐えてきた心臓を裂く。
月光を鈍く反射する巨大な刀を取り落とし、青年が小さく喘いだ。と、今までに負った傷を突然思い出したように、ソードマンの全身に無数の傷が刻みつけられていく。
膝が崩れ、血を吐き、土の上に倒れ伏しながら彼は呟いた。
「……足りない」
肉体が滅びゆくなかにあっても、執念すら感じる声ははっきりと響く。
「……もっと、切って、斬って、きりつづけて……」
びしゃりと音をたて、ソードマンが血飛沫となってはじけ飛ぶ。彼自身がそうしてきた報いなのか――灼滅者が見届ける中で彼もまた消えていった。
ひとつ息をついた麗治が膝をつくと、無骨極まりない刀を拾いあげた。主と共に消えるかと思ったが、殲術道具として使えそうだ。
「怪我を、みせて」
「わふっ! アリスねえさま、傷を見せてほしいの~!」
誰も決して軽い傷ではない。深月紅が柚羽の手当てを始め、ことに傷の深い鞠音は自分で治療をしている。彼女をちらりと見て、緋頼はアリスに微笑みかけた。
「有難う、鞠音と仲良くしてくれて」
戸惑ったように見上げる少女へ、にこやかに続ける。
「彼女の友達が増えるのはいいことだから」
少し考えて、アリスはおずおずと頷いた。
一通り手当てを受けた白焔が辺りを見回す。さびれた公園とはいえ、鉄棒はへし折れ滑り台も根本から倒壊していた。これをなかったことにはできそうにない。せめて通りかかる一般人が怪我をしないよう、一行は壊れた遊具を一か所に集めて後始末を終えた。
「さむいから、早く帰ろ!」
「……そうだね……帰ろうか……」
コートを着てきてはいても12月の夜のこと。生命をかけて戦ったソードマンの弔いを済ませて明るく笑いかけるエミーリアに、アリスが頷きを返す。
奏鳴曲の如く血肉を奏でる演者は灼滅され、終演を迎えた。
この夜の剣劇を聞くものがいたなら、それは背筋を凍らせる旋律だったに違いない――互いに生命をかけた連奏だったのだから。
作者:六堂ぱるな |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2017年12月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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