巨大スサノオ体内戦~悪意宿る大狼

    作者:波多野志郎

     巨大スサノオが、唸りをあげる。その慟哭がごとき唸りは、低く響き渡った。しかし、動こうとはしない。それを見て、青い異形――デモノイドロードが、呆れたと言いたげに肩をすくめた。
    「ったく、何なんだろうなぁ。拍子抜けだわ」
     デモノイドロードが、巨大スサノオの白い腹部に触れる。ギュガ! と手中で回転する青い光輪が、スサノオの腹部を削り大穴を空けていった。
    「入れそうだな……おい、行くぞ」
     穴の中を覗いたデモノイドロードが、振り返りそう告げる。すると、五体のデモノイドが無言でその後に続いた。
    「狼なのは見た目だけだな。肉とか骨とか、一切無いじゃねぇか」
     掘りやすいから助かるけどよ、とデモノイドロードは、リングスラッシャーで切り刻みながら先へ進んでいく。その後にぞろぞろとデモノイド達が続いてくるのを気配で感じながら、デモノイドロードはため息混じりにこぼした。
    「しっかし、こんなので本当にこいつの力が手に入るのかね? まぁ、強くなれればいいんだけどよぉ」

    「群馬密林での戦いで、ナミダ姫を灼滅した事で、群馬密林でスサノオ大神の力が暴走してしまっているようっすね。この暴走した力から、群馬密林に15体の巨大スサノオが出現したっす」
     湾野・翠織(中学生エクスブレイン・dn0039)が、そう真剣な表情で切り出した。
     巨大スサノオは全長100m近い巨体ですが、悲しそうに慟哭するだけで、その場から移動する事も攻撃する事もない。このまま放置していても、数か月後には力を失って消滅するだろう。問題は、このスサノオの力を奪うためにダークネス達が動き出している事だ。
    「ダークネス達は、巨大スサノオの体内に侵入し、その中枢を破壊して力を奪おうとしているっす。みんなには、そうなる前に対処してほしいんすよ」
     ようするに、みんなも巨大スサノオの中へ侵入。スサノオの体内で、スサノオの力を狙うダークネスと戦って倒してほしいのだ。
    「みんなに担当してほしいのは、爵位級ヴァンパイア勢力のロード・プラチナ配下のデモノイドロードっす」
     デモノイドロードは一体、デモノイドとリングスラッシャー、バトルオーラのサイキックを使用して来る。それと、配下に五体のデモノイドを引き連れている。こちらは、デモノイドのサイキックで戦う。
    「ダークネス達は、道を切り開きつつ体内を進んでいるので、後を追う事は難しくないっす。ただ、当然後を追えば気づかれるっす」
     奇襲は、行なえない。真正面からの戦闘となるだろう。何にせよ、巨大スサノオの体内が戦場だ、何が起きてもおかしくない――戦術は、しっかりと練って対処に当たるべきだ。
    「スサノオの姫ナミダの灼滅に成功した事は、予想外の大戦果だったっす。でも、だが、スサノオの力を他の勢力に奪われれば、この勝利に水を差すことになってしまうっすからね。確実に、ダークネスを倒してほしいっす」


    参加者
    叢雲・宗嗣(黒い狼・d01779)
    片倉・純也(ソウク・d16862)
    七瀬・麗治(悪魔騎士・d19825)
    空月・陽太(魔弾の悪魔の弟子・d25198)
    可罰・恣欠(リシャッフル・d25421)
    ヘイズ・フォルク(夜鷹の夢・d31821)
    平・和守(国防系メタルヒーロー・d31867)

    ■リプレイ


     それはまさに、昭和のテレビ番組のようであった。
    「こうして我々、武蔵坂黒っぽい探検隊一同は、平穏な群馬の密林に現れた巨大狼通称ミケへ辿りついたのです。来るものを誘うかの様に腹部にぽっかりと空いた、手抜きのラストダンジョンの如き洞窟を進む探検隊。その最奥で待ち受ける驚愕の生命体とは……!」
     はい、ここでCMでございます、と可罰・恣欠(リシャッフル・d25421)が虚空へ告げるか、残念ながらどこも提供はしていない。
    (「当時は水面下でガイオウガの力が回収されていたが、今回は手を伸ばす他勢力を即潰せると思えば上等か」)
     あの緩さを思い浮かべ、片倉・純也(ソウク・d16862)が一人口の中でこぼす。目の前で動かない巨大スサノオを見上げる純也の隣で、平・和守(国防系メタルヒーロー・d31867)が迷いを振り切るように言った。
    「俺たちのやる事は何も変わらん。いつも通り、一般市民の平和を護るため、平和を乱す要因となるダークネスを倒す。それだけ……そう、それだけだ」
    「行こう」
     叢雲・宗嗣(黒い狼・d01779)の言葉と共に、灼滅者達は巨大スサノオに穿たれた大穴へと進んでいく。生物の中とは思えない空虚な中身を見回して、ダグラス・マクギャレイ(獣・d19431)が『壁』に触れながら呟いた。
    「生き物の体内にいる気がしねえな……そもそもコイツの身体、何で出来てるんだか」
     その答えを持つ者は、この場にいない――巨大スサノオでさえもだ。生物とは違う法則で構成された洞窟は、真っ直ぐに進んでいき――純也が、小さく呟いた。
    「すぐ先にいる」
    「そのようだ」
     同じく気配で気付いた空月・陽太(魔弾の悪魔の弟子・d25198)が、フードを外す。気配は動きを止めている、こちらが向かっている事に気付いているのだ。
     歩き続ければ、すぐに追いつけた。デモノイドを引き連れる青き異形の巨躯に対して、ヘイズ・フォルク(夜鷹の夢・d31821)が言い放つ。
    「デモノイドロードか」
    「ああ。デモノイドロードだぜ、灼滅者ども」
     問われたのではなく、確認されたから肯定した――その気楽さで、デモノイドロードは答える。
    「ノコノコとこんな所に来て、灼滅者に気付かれないと思ったか?」
    「いいやぁ、邪魔がないなら楽だな、と思ったぐらいさ」
     陽太に返して、デモノイドロードは口の端を歪める。笑ったのだ、そう呼ぶにはあまりにも禍々しい笑顔で。
    「スサノオの力、大地の力…もしやお前、レアメタルナンバーの座でも狙ってるのか?」
     七瀬・麗治(悪魔騎士・d19825)の言葉に、デモノイドロードは一瞬動きを止める。しかし、それは図星を突かれたという動きではなかった。あまりにも意外な、想定外の問いだったからだ。
    「そういう面倒なのは、いらないさ。いや、タダで貰えるなら何でも貰うけどな」
     ヴン! とデモノイドロードの周囲に七つの光輪が浮かぶ。その青い輝きに照らされ、灼滅者達は即座に動いた。
    「ディープブルー・インヴェイジョン」
     麗治が解除コードと同時に青い甲冑に身を包んだ瞬間、デモノイドロードは両腕を振り払った。
    「動かず、楽にオレに殺されろ――!!」
     ギュオ!! とセブンスハイロウの蹂躙が、戦いの始まりを告げた。


     ギィン!! と火花が散った。ガシャン! と迷わず前へ出たのは和守だ。キャプテンODの迷彩柄の重装甲が、青い光輪を弾いて前へと出る!
    「平先輩アシスト!」
    「任せろ」
     ヘイズの声に、和守が答え目の前のデモノイドへと走った。デモノイドロードを守るように立ち塞がったデモノイドは、DMWセイバーを薙ぎ払う。それを和守はAR-Type89で受け止め、ご当地ビームを零距離で叩き込んだ。
    『ガ――!!』
     デモノイドがのけぞった刹那、ヘイズがデモノイドの横へと滑り込む。ギュガッ、と靴底を鳴らしながら、ヘイズの居合いの一閃がデモノイドの胴を捉えた。思わずくの字に体を曲げるデモノイドが、すかさず反撃しようとするも――その背後に、宗嗣が音もなく回り込んでいた。
    「一凶、披露仕る」
     振るわれる銀腕の鉤爪が、デモノイドの太い首筋を切り裂く。宗嗣の幻狼銀爪撃を受けたデモノイドが、強引に真横へ跳んだ。
    「逃がすか」
     しかし、すかさず陽太がMcMillan CMS5を片膝立ちで構え、魔弾を撃ち込んだ。ガガガガガガガガガン! とデモノイド達の足元に撃ち込まれた陽太の援護射撃で動きが止まった瞬間、麗治がウロボロスブレイドを振りかぶった。
    「斬り飛ばしてやる」
     ジャラララララララララッ!! と蛇腹の刃がデモノイド達を飲み込んだ。青い身を切り裂かれるながら、デモノイド達が駆け出す。デモノイドの己に迫る刃を、Ruaidhriを爪牙のごとく操り、ダグラスが歯を剥いて笑った。
    「お前じゃねぇ」
     ダン! と足場を蹴って、ダグラスが跳躍する。狙うのは、立て続けにダメージを負った個体だ。壁――そう呼ぶしかないそれを蹴って空中で方向転換、縦回転で加速を付けてダグラスはデモノイドへRuaidhriを突き立てた。
    「やれ!」
    「ああ」
     純也が、バイオレンスギターをかき鳴らす。ゴォ!! とデモノイドが巨体が衝撃波に吹き飛ばされ――何故か、その横を恣欠も一緒に飛んでいた。
    「ああ、失礼。いつの間にやら絡まっていたようです――糸クズ、取っておきますね?」
     恣欠が虚空を指でつまんだ瞬間、ズザン! とデモノイドが四散する。インビジブル・スレッド――見えない自縄自縛が、デモノイドに絡みつき切り刻んだのだ。
    「おお、すげぇすげぇ。一瞬の躊躇もなく殺しやがる、さすがは灼滅者サマだ。面倒臭ぇ連中だわ」
     パンパン、と心のこもらない拍手と共に、デモノイドロードは皮肉を口にする。悪意しかないその物言いに、ダグラスはRuaidhriを肩に担ぎながら嘲笑う。
    「は、偉そうにほざく割には、力貰ってからじゃなきゃ戦えねえのか。みっともねえにも程があるぜえ?」
    「あ? 楽に殺せるならそっちの方がいいだろうが。お前らみたいな戦闘狂と一緒にすんなよ」
     デモノイドロードは、自身が挑発されているとわかってなお肩をすくめて受け流した。そこに熱はない、ただただ気だるさだけがある。
    「――そも、この巨体の力をそちらが喰いきれると思うのか。爆ぜたらどうする」
    「あー……」
     純也の問いに、デモノイドロードは一瞬考え込む。だが、出て来た答えはシンプルだ。
    「その時は、その時じゃねぇか。まぁ、仕方ないわな」
     あまりにもあっさりとした返答に、それこそが逆に説得力となった。
    (「……、いけるか?」)
     純也にそう予感させる程度には、このデモノイドロードなら制御し切るのではないか? そう思わせる説得力があった。
    「駄目だ、決して手にはさせない」
     和守をそう決意させるほどの悪意で、デモノイドロードはニヤリと笑う。
    「それを決めるのは、オレだろうがよ――!」
     デモノイドロードの青い光輪が、灼滅者達へと放たれた。


     ――戦いそのものは、一進一退の攻防となっていた。率いていたデモノイド達が、ただの数合わせに過ぎないというのに、だ。
    「あー、だる……」
     手駒が倒されようと、そこに何の感慨も抱かない。ただ、面倒が増えたという悲嘆ぐらいしかない。
    「なるほどな、そういう悪意か」
     ダグラスは、デモノイドロードがただの三下ではない事を悟った。野生において、獲物を狩る事は命を繋ぐ事に等しい。だが、野生でさえ敢えて困難な狩りには挑まない。出来うる限り簡単な――楽に狩れる獲物を選ぶものだ。
     このデモノイドロードにとって悪が、殺す事が命を繋ぐことならばこれ以上ないほど合理的なのだろう。だから、楽に強くなりたいのだ――それが、より簡単に食い繋ぐ方法だとわかっているから。
    『ガ、ア――!!』
    「邪魔だ」
     思考の途中、自身に迫るデモノイドをダグラスは視線も向けずに右後ろ回し蹴りで動きを止めた。ギシリ、と重圧がデモノイドの動きを奪う――その刹那を、恣欠の手元から駆けた光と共に現れた殺人鹿リチャード・チェイス君の突撃が宙へと跳ね上げた。
    「空月様、どうか証拠隠滅を」
    「――――」
     恣欠の冗句に、機械のごとく陽太は構わない。跳躍からMcMillan CMS5の引き金を引くと、ヴン! と魔弾から供給された魔力が刃を形成、空中でデモノイドを両断した。
    「そっちは頼む」
    「任された」
     陽太の言葉に、最後のデモノイドへ和守はローラーダッシュで移動。AR-Type89から放たれた弾丸が複雑な軌道を描いて、デモノイドの脇腹を横から抉った。
    『ガハ……!?』
     和守のホーミングバレットを受けて、デモノイドがバランスを崩した。その刹那、宗嗣が壁を蹴って右から、ヘイズが低い体勢から疾走して左から迫る!
    「その首、貰い受ける」
    「有象無象がこの刃を止められると思うなよ」
     宗嗣の無銘蒼・禍月が首を、ヘイズの居合いによる月華美刃が胴を、蒼い二つの斬撃がデモノイドを斬り飛ばした。これでデモノイドロードの壁はなくなった――真っ直ぐに、麗治が青白い鬼火を大剣に纏わせ斬りかかった。
    「おい、プラチナはどこだ。答えなければ殺す。答えなくても殺す」
    「結果が同じなら、面倒だから答えねぇよ」
     麗治の畏れ斬りを、デモノイドロードは光輪で受けて弾き飛ばす。デモノイドロードは、後方へ一度飛ぶと光輪を右腕に取り込んで巨大な刃に変えて舞い戻ってきた。
    「……!」
     まずい――それを悟ったからこそ、和守が庇いに動いた。ギイン! とBayonet Type-64で和守がデモノイドロードを一撃を受け止める。ボォ! と排気を行ないながら出力を極限まで上げて和守は受け止めた――そのはずだった。
    「――お?」
     しかし、デモノイドロードへと流れ込んだ力の一端が、和守を吹き飛ばした。装甲がひしゃげ火花を散らし、そのまま壁にぶつかる――その寸前に、宗嗣とヘイズが受け止めた。
    「大丈夫か、平」
    「問題ない。だが……」
     宗嗣の問いに、和守が肯定する。しかし、そこにあったのは自身の最悪の予感を裏付けるものだった。
    「ああ、これか……これがスサノオの力か。悪くねぇな」
     受け止めた瞬間、力が跳ね上がった。デモノイドロードも己に流れ込んで来た力に、歓喜の笑みをこぼす。
    「悪くねぇ、この力なら楽に強くなれそうだわ。だから邪魔すんなよ、お前ら」
    「断る」
     陽太は短く答え、それを合図に双方が同時に動いた。ダイダロスベルトを飛ばして和守をラビリンスアーマーで回復させながら、純也が目を細める。
    (「やはりあったか、スサノオの力による強化――」)
     純也自身、その可能性は事前に予見していた。だから、それ自体に驚きはない。問題は、この頻度だ。これが数を増していくなら、消耗で押し切られるのはこちらだ。
     だからこそ、この戦いは一進一退の振れ幅が大きくなる。追い込まれた時に、どれだけ持ち堪えられるか、そして追い込んだ時にどこまで押し切れるか――その勝負となっていた。
    「上から来ます! お気をつけください!」
    「あ?」
     恣欠の言葉に、咄嗟にデモノイドロードは上を見上げた。しかし、頭上には文字通り何もない――その直後、ガゴン! と顎を強打されてデモノイドロードがのけぞった。
    「あ、失礼。間違えました、何分、嘘吐きなもので」
     恣欠の黒濁の霧による砲弾が、上に意識を向けられた瞬間に下から襲い掛かったのだ。
    「お、お……!?」
    「ここだ」
     そこへ純也がすかさず、跳躍からの踵落としを叩き込む! 純也のスターゲイザーが、デモノイドロードの巨体をギシリを軋ませた。動きを止められたデモノイドロードへ、ダグラスがRuaidhriを振り下ろして巨大な氷柱を打ち込んだ。
    「やれ!」
     ダグラスの言葉に応えたのは、和守だ。度重なるダメージにC・ODアーマーが異常な排気を行ないながら、ローラーダッシュで突貫。全力を込めて、その拳で殴り飛ばした。
    「今だ!」
    「――ッ!!」
     音もなく滑り込んで、宗嗣の刃がデモノイドロードの足を斬り払う。完全に空中で逃げ場を失ったデモノイドロードへ、ヘイズが疾走――真横を駆け抜けた。
    「もう終わりにしよう。……蒼刃、一閃」
     影さえ残さぬ居合いの一閃で、デモノイドロードを断ち切ったヘイズは月華美刃を鞘に納め――ようとして、膨れ上がった殺気に振り返った。
     手応えはあった。命を断ち切った、そのはずだ――しかし、スサノオの注ぎ込まれた力による治癒が、紙一重でデモノイドロードを生かしていたのだ!
    「――くたばれ」
     ギュオン! と生み出される七つの光輪。振るわれれば、灼滅者側が半壊するほどの一撃――だが、その光輪達がバリン! と砕かれた。
    「面倒は、俺も嫌いだ」
     篭手を獣の爪状に変化させ、麗治がデモノイドロードへと爪を突き立てていた。それと同時、陽太がMcMillan CMS5に魔弾を装填して構える。
    「ここで魔弾の射手に討たれる不運を呪って消えることだな」
     放たれた銃弾は、狙いを違わずデモノイドロードの額を撃ち抜いた。それが、止めとなる――グラリ、と倒れたデモノイドロードの口がかすかに動いたのを麗治は確かに見た。
     ――ああ、死ぬのも結構、面倒なもんだな……と。
    「眠れ……凶方の果てで」
     最後まで楽を求めたデモノイドロードへ、宗嗣はそう言い捨てた……。


     デモノイドロードを倒せば、後はスサノオを処理するだけだった。デモノイドロードがやっていたように掘り進み、灼滅者達はついに中枢へとたどり着いた。
    「ま、あの女自体はイマイチ好みじゃ無かったが、遺したものが喰い荒らされるのは流石に気の毒っつーモンだ。死したものには敬意を払う位はしねえとな」
    「これで終いか」
     オーラキャノンを全力で叩き込んだダグラスとギルティクロスで逆十字を刻んだヘイズに、ふと思いついたように恣欠は口を開く。
    「ところで、中枢が破壊された場合のお約束は自爆でございますが。私達はまだ体内にいるわけでして……」
    「…………」
    「それでは皆様、ごきげんよう」
     脱兎のごとく姿を消した恣欠に、仲間達も早足で続く。役目を終えたスサノオは、ただ大地へと帰るのみ――その力は悪意に渡ることなく、灼滅者達の手によって守られた……。

    作者:波多野志郎 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年12月27日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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