冬のソルド

    作者:中川沙智

    ●L'hiver
     例えば。
     サイドのベルトがポイントのショートブーツ。
     大きなフードがついたデイリー使いに重宝しそうなダウンコート。
     雪の結晶のように煌くラメが織り込まれたクルーネックニット。
     春先の通学まで使えそうなトートバッグ。
     他にも食器類やカトラリー、財布、リネン類や石鹸、アクセサリーに至るまで。部屋に飾る新春らしい置物や花を買う事だって叶うだろう。
     年が明けて、真っ白な未来に向かって色鮮やかな絵の具で彩り描くように。
     新しいものを手に入れる事は、新しい自分を獲得する事に、似ている。

    ●Soldes
    「お買い物に出かけませんか?」
     灰の髪揺らし、アンリエット・ピオジェ(ローズコライユ・dn0249)がグローブを嵌めた手を合わせて微笑んだ。
     初売りのピークこそ過ぎたもののまだ冬の掘り出し物はまだまだ残っている。セール中のファッションビルに足を向けてみないかというのがアンリエットの提案だ。
     服飾品がメインにはなるだろうが、他の種類の店も入っているのがビルのいいところ。家具や雑貨、キッチン雑貨や調理器具に手を伸ばすのも面白い。本や文具、照明器具や掃除用品なんかをおしゃれに揃えてみるのもいいかもしれない。
     たくさん買い物が出来たなら、戦利品を報告しがてらお茶をするのもいいだろう。ビルにはカフェも入っているし、パンケーキやパフェを食べながら買い物の成果に思いを馳せるのもきっと素敵だ。
    「ボクはマフラーが欲しいです! スヌードでもいいんですけど、こう、首元があったかくなるやつがいいなって思います」
     まだまだ冬は長い。あたたかくなるもの、ぬくもりを齎してくれるものに惹かれるのは至極当然。それをどうせなら皆で分かち合いたいと、アンリエットは望んでいるのだ。
     試着室で奮闘するのも、色違いを両方買ってみようとするのも、一緒に行った人とお揃いのものを購入するのも、全部ぜんぶ冬空に鮮やかに光る思い出になるに違いない。
    「どんな買い物が出来たか、後で教えてくださいね。どんなものを買いに行かれるんでしょう、想像するだけでわくわくしちゃいます」
     アンリエットは表情を綻ばせた。お年玉とお小遣いの範囲で何を買うか、どんなものを選ぶか。考えを巡らせるだけで心が踊って仕方ない。

     買い物に行こう。
     冬来たりなば春遠からじ――きらめくかがやく、冬のソルド。


    ■リプレイ

    ●vetements
     ファッションビルは冬物のセールで賑わっている。先月まで普通に売り場に出されていたものが値引きされているケースも多い。
     だから狙うものは既に決まっている。
    「今日のお目当ては、プライスダウンした冬物だ!」
    「じゃあ行こうか。荷物持ちは任せてな」
     咬山・千尋(夜を征く者・d07814)が気合十分に拳を握ると、師走崎・徒(流星ランナー・d25006)が隣に立った。歩を進めるはレディスファッションブランドの一角だ。
     徒は今時期に冬物が安くなることに興味深げ。あまり頓着してこなかったからだ。揺れる値札は確かに値段が塗り替えられていて、へえと感慨深くため息を吐く。
     千尋が棚に手を伸ばし引き寄せたのはチェックのロングスカート。彼女の長躯をよく引き立ててくれそうだ。腰元に合わせて、揺らす。
    「徒先輩。これなんか、どうかな……」
    「いいんじゃないかな。千尋に似合うよ」
     問うたなら優しい返事。そうと決まれば他にも幾つか気になった服を手にする。
    「ちょっと試着してみてもいいかな?」
     頷きが返ればファッションショーの始まりだ。彼女の幾つもの彩を見るのは徒も楽しい。笑みを浮かべ、手に取ったのはシフォンのフリル付きロングワンピース。
    「次、こっちのワンピースなんてどうかな?」
     甘やかな服を見た千尋が照れ気味に「店員さんとも相談してみるね」と告げる様がまた可愛らしい。さあ、次はどんな服で着飾った彼女が見られるだろう。
     セールで賑わう売り場からお気に入りを見出した時は、宝物を得たような歓びに満ち満ちるもの。今日もそんな出逢いがあるといい。
     アンリエット・ピオジェ(ローズコライユ・dn0249)と一緒に水燈・紗夜(月蝕回帰・d36910)は売り場に降り立った。そういえばと改めて口にする。
    「アンリエット君はお誘い感謝だよ。それと誕生日おめでとうだ」
    「ありがとうございます! 水燈さんはどんなものをお探しですか?」
    「まだ寒いしね。外で服の上に羽織るものを探そうかなと僕は考えているよ」
     流行には疎いが、自分の好みには正直だ。だからきっといいものが見つかると踏んでいる。
     ご健闘をとアンリエットと別れてから、幾つかの店を巡る。コートにガウン、どれもいいものだろうがいまいちピンと来ない。
     そんな折、何気なく入った店舗で何枚かのケープが掛かっているのを見つける。
    「ケープか……丁度いいだろう」
     趣味のいい仕立てに興味をひかれた紗夜は一枚のケープを手に取る。ブルーブラックのそれは品も良くあたたかそうだ。以前着ていた振袖よりもう一段夜に近い深い色。
     他の色も見てみようと一度ラックに戻したものの、右往左往の上戻って来てしまう。先に見つけたそれがどうにも気になって、暫し熟考に耽る。
     結局、夜藍色のそれを再び手に取った。
    「こういうのは一期一会だし、後悔はしたくないなぁって」
     落ち着いた色合いだから、普段着や制服に合わせても丁度いい。紗夜がこのケープを羽織る日も、そう遠くはないだろう。

    ●telephone portable
    「こういう場所ってお店を見てるだけでも楽しいよねー」
     素敵なものがたくさんあって、どれもいいなぁと思ってしまう――それは千明・千明(ボンボンショコラ・d01367)のみならず、数多の乙女共通の心情だろう。紫苑の癖毛をふわり揺らしながら、軒先に顔を覗かせたり、服をひらり己が身体に当ててみたり。ついつい買いすぎちゃいそうになるのはご愛敬。
     そんな矢先にアンリエットの姿を見つける。
    「マフラーは見つかった?」
     と声をかけてみるも、困ったように眉を寄せた様子からして運命の出逢いはまだらしい。
    「色々見てるんですけど、色も素材感も豊富で迷ってしまって……」
    「色かぁ。薄いピンクとか可愛いんじゃない? きっと似合うよ」
     千明の助言にアンリエットは瞬いて、参考にさせて頂きますとはにかんだ。
    「買えたらあとで見せてねー」
     手を振り合って別れ、さあ、自分も新しい出逢いの渦に飛び込もう。
    「……アンリエットさん……ジアヨウ、アニベルセール」
     拙いなりに想いを籠めて。奇白・烏芥(ガラクタ・d01148)からのあたたかな祝辞に、アンリエットが思い切り破顔した。
    「Merci! とっても嬉しいです!」
     マフラーが買えたらお披露目するという約束結んで、烏芥はさて科戸・日方(大学生自転車乗り・d00353)と合流する。
     お目当ては烏芥の初めてのスマートフォン。
    「アドバイスしに来たぜ」
     アドバイスと書いて茶々入れと読む。日方はショップへと烏芥を誘えば、沢山の機種に昏色の眸が彷徨った。どれも形がスマートで、使い易そうでありながらも彩豊か。
    「……は、皆様すたいりっしゅ。……彩も、迷いますね」
    「とりあえず、これは必要って機能を優先しつつ、見た目が気に入ったヤツ選ぶのが一番」
     自転車のお供なら軽くて防水重要! と宣言するのは自転車同好会でも絆を育んできたが故だろう。旅先で空を掌に残せましたら好いなと思えば、カメラ機能も重視して吟味する。試しにシャッターを押して、その音にびっくり肩を揺らしたり。
     ようやくこれぞと決めたスマホは金天に烏が翔ける夕穹彩。掌の上のそれに感激が胸に静かに広がり、淡く瞬いた。
    「お、烏芥らしい良いスマホだな! いい写真撮れたら見せてくれよなー。アドレスこれな」
    「……ええ、勿論。……ええと……」
     決死の面差しで烏芥はスマホを操る。ゆっくりとひとつずつ文字を追い、「て……てんてんは、いずこ……」と探り探りで時間も心も丹念に籠めて送った、初めてのメールは。
    『ありがとう』
     精一杯のそれにじわり歓び兆した日方に、更に本日の御礼ですとこっそり購入していたものを差し出そう。自転車を掬ぶストラップだ。
    「ありがとう、すっげー嬉しい」
     驚嘆と嬉しさ重ねて笑顔を燈す。お返しにというわけではないが、日方もこっそり買ったものを取り出した。それはスマホと色を揃えた組紐のストラップ。初の記念に贈ろう。
     似た者な思考から導かれた輪は、今日の寿ぎをも紡いでくれる。
    「スマホデビューおめでとさん。新しい扉で世界が広がるの楽しみだな」
    「……週末早速また絶景旅へ出掛けましょうか」
     眦緩み、頬綻ばせ。君との明日を繋ぐものを得る。
     掌に咲くぬくもりひらめかせて、次の約束を登録しよう。

    ●echarpe
    「アンリエットさん、ご一緒していい? お買い物は、ワイワイしながらのほうが好きなんだ」
     紫堂・紗(ドロップ・フィッシュ・d02607)の提案にアンリエットが否というわけもない。
     大歓迎ですと頬を緩ませたのを見遣りつつ、紗は「よかったら翔さんも一緒に!」と誘いを向けた。翔が首肯したのを見届けて、いざ往こうショッピングの世界へ。
     辿り着いたのは、バッグや帽子、アクセサリーなどを取り扱っているショップ。その一角にはマフラーやストール等首に巻くものが妍を競って並んでいる。
    「マフラーって本当に種類が多いよね。私は結構大きいやつをもふって巻くのが好きなんだけどー」
     水色にレース柄の大判ストールを広げて眺めていた紗が、興味深げに呟いた。アンリエットもあれこれと手にとっては顔に近づけてみてと忙しない。でもとても楽しそうに、お目当てのひとつを探していた。
    「アンリエットさんはモノクロも大人な感じだけど、瞳に合う明るい色も似合いそう!」
    「ありがとうございます。あ、この桃色綺麗ですね。こういうのもいいかなぁ」
     ほにゃり笑み崩しはにかんだアンリエットを見て、紗は自分も新しいの欲しいなあ、何が良いかなと店先を見渡す。そうやって互いに触発し合うのも、一緒に買い物をする醍醐味かもしれない。
    「翔さんも新しいの買っちゃう? ストライプとか似合いそう」
    「そうだな。あ、このダークグレーのストライプの手袋なんていいかもしれない。紫堂は女の子らしいモチーフが似合うよな」
     あまり勧められる事に慣れていない翔も、レザーの手袋を手に嬉しそうに瞳細める。そんな最中、アンリエットに見つからないようにこっそり紗が翔に耳打ちする。示したのはピンが二種類。
    「ねえ翔さん。これマフラーに付けるピンなんだけど、雪の結晶とお月様……どっちがアンリエットさん好きだと思う?」
    「うーん……」
     翔が首を捻りつつ暫く唸る。その後にぽつりぽつりと言葉を漏らした。
    「確か雪が好きだって言っていた気がするから、雪の結晶がいいんじゃないかな」
    「じゃあそうする! まだ内緒ね!」
     しーっと人差し指を口許にあてて、茶目っ気たっぷりに紗が笑う。意図を察した翔が柔らかく眦を緩めた。
     そんなやり取りの中、賑やかな姿を見止めたのかもしれない。姿を現したのは森田・依子(焔時雨・d02777)だ。彼女の目的は同じく、あったかいマフラー。
     どうやら二つに絞ったらしいアンリエットに声をかける。
    「こんにちは。あったかかわいいのは見つかりました?」
    「はい。予算の範囲だと、このあたりがいいかなと……」
     お年玉やお小遣いの範囲で探す姿は愛らしく、依子はつい表情を綻ばせてしまう。片方は橙色に青い鳥が羽ばたく模様、もう片方は群青に淡桃色グラデのチェックが走るものらしい。
    「それならこちらのほうがお似合いですよ」
     チェックのほうを指さして、きっとコート類にも合わせやすいと助言すれば、どうやらアンリエットの心も決まったらしい。これにします!とお財布握りしめ宣言する様に頷いて、それからはたと気づく。
    「はっ、私も探そ」
     種類豊富な売り場に目移りしながら、依子は幾つか気になるものを手に取る。重視するのは肌触りの良さ、指先を掌を使い丹念に確認しながらただ一つを選ぼう。
     最近寒さに負けがちな大切な人を、北風や風邪からガードできるように。
     姿を思い浮かべたら、依子の頬にこそあたたかな春が宿る。あの人にも雪溶けるまでの間、すぐそばに僅かな春を届けたい。ぬくもりが身も心も確かに護る事が出来ればいい。
     一瞬。
     ……半纏とかも有り?
     と思えど、流石におかんの仕送り感が拭えない。頭を振ってその発想を追いやった。
     さあ、どれにしようか。
     大切な人を包む優しい温度は、極上でなくてはならないから。

    ●cafe
     雑貨店の店先、指でアロマオイルに触れながら千尋が説明する。店内も優しい香りで満ちていた。
    「寝る前にキャンドルを焚くと、リラックスできるんだよ。カモミール系とかオススメかな」
     そういえば前にもアロマ関連商品を集めていた気がする。
    「へえ、そうなんだ。僕もいくつか見繕ってみようかな」
     気が付けば先程の服も含めてかなりの戦利品が手に入った。休憩先に選んだのはカフェだ。
    「うおー、結構買ったな」
     椅子に荷物を降ろして感嘆の息を吐く。やっぱり千尋も女の子だなぁと思えば、自然と徒の瞳は細められる。ここはあたしのおごりねと千尋が息を弾ませれば、徒もありがたくと承諾した。
    「あたしはチョコバナナパンケーキで! ね、味見してみる?」
    「僕はベリーミックスパンケーキにするよ。OKOK、交換しよう♪」
     午後のひと時も楽しいのは、君とのんびり過ごすから。
     買い物もひと段落して、売り場を抜けたらそろそろ休憩が恋しい時分。翔が歩を進めていたら、近くで店を覗きつつ翔を探していたらしい千明の姿があった。大きな瞳を揺らして歩み寄って笑顔を傾げる。
    「やっほー。翔は何を探してたの?」
    「千明か。俺は手袋を買ったよ。そっちは?」
    「偶然! ちあきも手袋を買ったよ。一番あったかそうなやつにしようと思ってさー、」
     いそいそと手持ちのショップ袋から取り出されたのは、あたたかそうなミトン型手袋だ。千明の華奢な手を優しく包んでくれそうな。
    「じゃーん。これで残りの冬も大丈夫! なーんて」
    「それはいいな。指先までカバーしてくれるしそれに、何より千明に似合いそうだ」
     へへ。柔く笑みを交わし合ったなら、そうだと思いついた様子で千明が手を打つ。
    「ねぇ、よかったらこのあとカフェに行かない? さっきメニューを見たらね、すごく美味しそうなのがあったの」
     きっと翔も好きだと思うな。そんな誘いを向けられたなら翔に断る理由はない。
     冬の思い出を更に格別にするために、さあ行こう。
     そうして誰もが得難い幸福を確かに手にした頃、誰とも言わずアンリエットの周りに集まってくれていた。
     紗がさっき買ったマフラーピンを差し出した。贈り物だよ、と。
    「お誕生日おめでとう! お誕生日って特別だよね、そんな日にご一緒させてくれてありがとう」
     今度ペルルとも一緒に遊びたいよう。そう告げた紗にアンリエットは歓びいっぱいの笑顔を浮かべる。
    「Merci beaucoup! 大切にします! ペルルともきっと遊んでくださいね」
     感激のあまり包みを掌でぎゅっと持つ。声が震えた。
     再会した紗夜はアンリエットの手に包みがあるのを見つけ、紅の眸を細める。分かり切った事を聞くようだけれど。
    「アンリエット君は言っていた通り、マフラーを買ったのかい?」
    「はい! 見て頂けますか、とっても素敵なのを買えました!」
     袋から取り出したのは青と桃色のチェックのマフラー。誇らしげに示したアンリエットに紗夜はいい買い物をしたねと眦緩めた。
    「あ、お買い物は大成功だったみたいですね」
     ぱたぱたと駆けてきたのは羽柴・陽桜(ねがいうた・d01490)だ。アンリエットの表情を見遣ればその成果もわかるというもの。つられて表情が明るくなる。
    「羽柴さんはいかがでしたか?」
    「あたしはバッチリなのです♪」
     肩にかけた大きな紙袋から覗くのはこっくりとしつつも柔らかいベージュ色。厚みがあるからその正体はすぐにわかる。
     紗夜がピンときたように笑みを刷く。
    「コートとは大物だ。大成果だね」
    「そうなんです。いつもは親と一緒に買いに行って、折半したり相談したりしてたんですけど……」
     アンリエットとはまた違う満ち足りた表情は、今回は常とは異なるのだと雄弁に語る。
    「今回は貯めたお金使って一人で選んで買ったのです♪」
    「すごいですね! コートだとそれなりにかかるでしょうに……立派ですね」
     思わず感嘆の声をアンリエットが上げる。陽桜は少し照れくさそうに思い返す。今日一日で、気に入るものを探すところから始まって。実際に羽織ってみて、重さや質感も含めあれがいいこれがいいと頭を悩ませるのも、一種の充実感があったのだ。
    「店員さんに相談しながらあれこれ選ぶの、すっごく楽しかったです。また一つ大人になりました、みたいな感じなのです」
    「わかります。自分のお金で自分で苦労して見つけたものだからこそ、きっと大切に使える気がしますよね」
     まだ成人には遠い女の子同士、視線を見合わせては微笑んだ。そしてふとその視線を横にずらしたなら、ワッフルの店が視界に入る。
    「……あ、あの店!」
     こてり首を傾げるアンリエットに、傍にいた依子がワッフルメインのカフェですよと教えてくれる。
    「確かあのお店、有名でしたよね」
    「はい! あのお店のワッフルおいしいのですよ♪」
     依子が皆でお茶をしていきましょうかと提案すれば皆も頷く。お土産に買って、と思案していた陽桜がアンリエットへ手を差し伸べる。
    「よかったらアンリエットさんも一緒に! ささやかですけどお誕生日プレゼントなのです♪」
    「いいですね。何せ誕生日様、ですからね!」
     さあ、買い物で消費したカロリーを満たしに行こう。そんな風に誘われたなら足が自然と向かってしまうのも仕方がない。
    「……はい! こんな楽しい誕生日、初めてです!」

     きっとお茶の最中も、戦利品の話に花が咲く。
     キミの見つけたとびっきりをどうか教えてくださいね。
     そう言ってアンリエットは、雪割草のように微笑んだ。

    作者:中川沙智 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2018年1月16日
    難度:簡単
    参加:9人
    結果:成功!
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