イケないビキニのお姉さん!

    ●神奈川県某所
     黒岩・いちご(ないしょのアーティスト・d10643)が調査した結果、この地域の海で都市伝説の存在が確認された。
     都市伝説は水着姿の女性で、無理やりビキニを着せようとして来るらしい。
     しかも、それを目当てにオトコ達がウロついており、色々な意味で危険な状況と化しているようだ。
     そんな状況をこれ以上、拡大させないため、いちごがその場に仲間達を集めた。
     都市伝説は服を脱がす事や、引き千切る事が得意な上に、ビキニを着せるのも上手いので、色々な意味で危険なようである。
     またオトコ達は欲望全開で迫ってくるため、何等かに対策を練っておく必要があるだろう。
    「まあ、大丈夫な気は……しませんね」
     そう言って、いちごが何となくフラグを立てつつ、仲間達に協力を求めるのであった。


    参加者
    タシュラフェル・メーベルナッハ(白茉莉昇華セリ・d00216)
    綾瀬・一美(蒼翼の歌い手・d04463)
    黒岩・いちご(ないしょのアーティスト・d10643)
    ユーリ・エールウィング(見習いシスター・d14753)
    十六女・千尋(紅顔の少年神父・d19662)
    駒沢・佳奈子(レディロリータ・d20602)
    白臼・早苗(静寂なるアコースティック・d27160)

    ■リプレイ

    ●教会前
    「また変な都市伝説と戦う事になった気が……。何事もなく終わればいいけど……無理だろうなぁ」
     フィヒティミト・メーベルナッハ(媚熱煽姫・d16950)は複雑な気持ちになりながら、仲間達と共に都市伝説が確認された神奈川県某所の海にやって来た。
     都市伝説は水着姿の女性で、無理やりビキニを着せようとして来るらしく、それを目当てにオトコ達がウロついていた。
     いまのところ、彼らが襲ってくる事は無いものの、隙あらば自らの欲望を解き放つ気満々で、目をギラギラさせていた。
    「また、こんなのですか……。着替えだけで済むのなら、まだましな方って思っちゃうのが、ちょっと嫌ですねぇ……。ともあれ、皆さん気をつけてくださいね?」
     黒岩・いちご(ないしょのアーティスト・d10643)が、無意識のうちにフラグを立てる。
     まったく悪意がないため、誰もフラグの存在に気づいていないものの、これが何らかの影響を与える事は間違いない。
    「……んぅ、人の服、無理に脱がすのは、都市伝説だろうと、めっ……だと思うし……えっちい男の人達がいるのは……あんまり気分、良くない……。両方、ちゃんと、懺悔、させなきゃ……佳奈子お姉ちゃん達を守る、ためにもっ……」
     ユーリ・エールウィング(見習いシスター・d14753)が、無表情のままヤル気モードになった。
     そのせいか、まわりにいたオトコ達が、ドン引きモード。
     先程まで下半身を露出させていたオトコも、御盆的なモノで股間を隠していた。
    「……と言うかビキニっ……。まだ早い……いや、着ないから!」
     そんな中、白臼・早苗(静寂なるアコースティック・d27160)が、思わずツッコミを入れる。
     最近タイツからスパッツに履き替えたばかりのため、オトコ達に破られてしまうのではないかと警戒しているようだ。
    「ビキニだって、とっても恥ずかしいのに……。えぇと、とにかく、何でも無理やりは、いけないと、思うのです。そ、それに、わたし、恥ずかしいのは、絶対絶対、イヤ、です……!!」
     駒沢・佳奈子(レディロリータ・d20602)も、恥ずかしそうに頬を染める。
     この時点で嫌な予感しかしないものの、帰る訳に行かないところがツライところであった。
    「と、とにかく、いちごさんのお願いなのでがんばりますよ! そ、それに、万が一服破かれちゃってたり、ビキニになってもいちごさんがきっと護ってくれる……はず!」
     綾瀬・一美(蒼翼の歌い手・d04463)が、自分自身に気合を入れる。
     いちごも『任せて!』と言わんばかりの表情を浮かべているが、それでも何故か不安が消える事はない。
     その理由が何となく分かってしまうのが悲しいところだが、ここまで来た以上は覚悟を決める必要があるだろう。
    「みんなのビキニ姿は見たいけどさ。無理矢理はよくないし、僕の大事な彼女たちの肌をさらすわけにもいかないよね? なので姉さんとユーリは僕が守るよ……タシェは慣れてそうだから大丈夫だろうけど……」
     十六女・千尋(紅顔の少年神父・d19662)が、苦笑いを浮かべる。
     ある意味、ベテランの域まで達しているため、例え都市伝説や、オトコ達が襲ってきたとしても、返り討ちにしそうな勢いであった。
    「確かに、こんな都市伝説も、もうお馴染みな感じよねぇ。ま、たっぷり愉しんだらしっかり後片付け、でいきましょ?」
     そう言ってタシュラフェル・メーベルナッハ(白茉莉昇華セリ・d00216)がHカップの胸を揺らしながら、海辺を歩いていくのであった。

    ●海辺
    「それにしても、さっきから妙に視線を感じますね。……と言うか、まだ何も出ていませんよ! 早く離れてください……!」
     早苗が嫌悪感をあらわにしながら、オトコ達に警告をする。
     だが、オトコ達はこれから起こる事が分かっているため、みんな揃ってゲスな笑みを浮かべていた。
    「あまりに過ぎるようだと、僕らも怒るからね?」
     千尋が嫌悪感をあらわにしながら、殺界形成を発動させる。
     その途端、オトコ達が何やらソワソワし始めた。
     おそらく、恐怖心とスケベ心の狭間で、心が揺れ動いているのだろう。
    「そ、その、欲望だけで行動するのは、いかがかと、思います。少し頭を冷やしてはいかがですか? じゃないと、その、えっと、わたしも、怒りますよ?」
     佳奈子も恐ろしい百物語を語り、オトコ達を追っ払おうとした。
     オトコ達もだいぶ心が折れたのか、そそくさとズボンを履き始めた。
    「女の子達が無理やり着替えさせられるところを見て、嫌われちゃってもいいの……? どきどきする気持ちは恋心も含めて、尊い物だけど、嫌がってる人に付きまとうのは、めっ……よ」
     そんな空気を察したユーリが、今度は会心の光を発動させる。
     その影響でオトコ達も罪悪感を覚えたのか、ユーリ達からトボトボと離れていった。
    「あらあら、せっかくみんな楽しみにしていたのに……邪魔をするなんて酷いじゃない」
     次の瞬間、何処からともなく都市伝説が現れ、灼滅者達の服を脱がしていった。
     それはまるで舞うように美しく、身体を撫でるような形で、スルスルと服が宙を舞っていく。
    「せ、せめて、ユーリさんだけでも、お守りしなくては……。わたしは、お姉さんですもの……って、あわあわ!」
     佳奈子が色々な意味で危機感を覚え、都市伝説の行く手を阻む。
     しかし、都市伝説に対抗できる手段はない。
     その気持ち虚しく宙を舞ったのは、佳奈子の服や下着だった。
    「ん、どうしたの?」
     それに気づいた千尋が、佳奈子の胸をガシィッと掴む。
    「あ、あの……そんな事をしたら、ユーリさんを守る事が……!」
     佳奈子が困った様子で悲鳴を上げたものの、千尋はまったくおかまいなし。
    「えっ? あ……と、とにかく、隠さなきゃ……!」
     それを目の当たりにしたユーリが何やら使命感を抱きつつ、佳奈子の胸を鷲掴み……!
     何か違うような気もするが、今はこれが最善の策……のように思えた。
    「ひゃぁっ!? あぅぅ、こんなところじゃ……だ、ダメ、見ないでくださぁいっ!」
     佳奈子が半ばパニックに陥りながら、ユーリをギュッと抱き締めた。
    「とても可愛いよ。できればのんびり見てみたいくらい」
     千尋が含みのある笑みを浮かべ、ふたりの際どい部分を撫で回す。
     ふたりとも水着を着ていなかったが、それでも見惚れてしまう程……美しかった。
    「あらあら、そっちはそっちで楽しんでいるようね。だったら、私も楽しませてもらうわよ!」
     都市伝説が何やら察した様子で、他の灼滅者達を襲う。
    「だめ! まだ卸したての新物スパッツなの! 絶対だめ!」
     すぐさま、早苗が都市伝説と距離を取り、必死になって逃げだした。
     だが、都市伝説は予想以上に早く、あっと言う間にスパッツを脱がされ、勢い余って一美にダイブ。
    「はわっ、はわわ~」
     一美も宙に舞った服を掴む余裕すらなく、自分の身体を隠しつつ、バランスを崩していちごを押し倒した。
    「えっ? あ、あの……」
     いちごが戸惑うよりも早く、圧し掛かって来たのは、一美の……胸。
    「……って、この状況で、何を! きゃー!」
     フィヒティミトがツッコミを入れようとした瞬間、都市伝説によって服を奪われ、それと入れ替わるようにして飛び出してきたタシュラフェルのタックルを食らって、いちごの顔を胸で挟むようにして倒れ込んだ。
    「……やるわね!」
     タシュラフェルが何かをやり切った様子で、都市伝説に親指を立てる。
    「あなたこそ!」
     都市伝説も今まで共に戦ってきた戦友の如く扱いで、タシュラフェルに親指を立てた。
    「……って、タシェさんの仕業ですか? まじめにやってくださいぃ!?」
     それに気づいたいちごがフィヒティミトの胸を掴むようにして持ち上げ、タシュラフェルを叱りつけた。
    「ふふ、どのおっぱいがお好みかしら♪」」
     しかし、タシュラフェルは全く気にせず、緑色のマイクロビキニ姿で胸元を強調した。
     そのドサクサに紛れて都市伝説も胸に谷間を作り、いちご達をイケナイ世界に誘うのだった。

    ●都市伝説
    「うふふ、みんなビキニが似合っているわね。万が一、気に入らないようだったら、チェンジもありよ♪」
     都市伝説が上機嫌な様子で、指をパチンと鳴らす。
     それだけでビキニを着せる事が出来るらしく、要望さえあれば微妙なサイズ変更まで可能のようだ。
    「い、いちごさん、ごめんなさい……んぁぁぁっ♪ こきのビキニ……着ているだけで、何だかイケナイ気持ちになって……だから……ふぁ、だめぇぇ、もっと、もっとぉぉ♪」
     その横でフィヒティミトが白い極小水着姿で、いちごにGカップの胸を擦りつけていた。
    「せ、せめて、このビキニだけでも……はわっ!」
     一美が色々な意味で危機感を覚え、ビキニを外そうとしたものの、バランスを崩していちごの顔に尻餅をついた。
    「あ、あの……お尻が……!」
     いちごが慌てて退けようとしたものの、何やらぴちゃぴちゃといやらしい音が響き、一美が恥ずかしそうに悲鳴を上げた。
    「う、動いちゃ駄目ぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええ!」
     そのため、一美も恥ずかしい気持ちでいっぱいになり、いちごに尻を押しつけるようにして擦りつけた。
    「あはは……そのビキニが気に入ったようね。だって、ほら……そう言う事がしやすいように……開いているから……。みんなのだって、そうよ? ジッパー式のモノもあれば、もっとトクベツなモノも……♪」
     都市伝説が思わせぶりな態度で、自らの指をペロリと舐め回す。
    「こ、こんな格好……神父様と二人きりな時じゃないと……恥ずかしい……佳奈子お姉ちゃん……恥ずかしいよぅ……」
     ユーリがビキニ姿で佳奈子と抱き合ったまま、悶々とした様子で身体をモジモジとさせる。
     ここで気を抜けば、あっと言う間に、欲望の果てまで堕ちてしまうため、何とか理性を保っているものの、都市伝説によって着せられたビキニのせいか、太腿を伝って流れ落ちた何かのせいで、足元には恥ずかしい水溜まりが出来ていた。
    「……あはは! 素敵よ、あなた達! だから、もっと、もっと素敵にさせてあげる!」
     都市伝説が高笑いを響かせながら、指をパチンと鳴らす。
     それと同時にビキニからローションが溢れ、灼滅者達の身体が燃え上がるように熱くなった。
    「わるいことするなら、わたしだって黙っていません! お注射、しちゃいます!」
     次の瞬間、佳奈子が千尋と一緒に間合いを詰め、殺人注射を都市伝説に放つ。
    「う、嘘……何よ、これ……いやああああああああああああああああああああ!」
     都市伝説は完全に油断していたため、佳奈子の攻撃をモロに喰らい、断末魔をあげて消滅した。
    「……お、終わった……」
     その途端、早苗が全てを失ったかのような状態で、ぺたんと座り込む。
     新品のスパッツは都市伝説の相手をしている間に、オトコ達が取り合っていたらしく、見るも無残な状態になっていた。
     そのため、拾う気持ちにもなれず、もう一度履きたいとも思わなかった。
    「あらあら、佳奈子もユーリも、素敵な水着じゃない……♪ でも佳奈子はちょっと水着がズレてるわね、直してあげなきゃ……」
     タシュラフェルが何やら察した様子でふたりに迫り、むにむにと胸や尻を揉み始めた。
     どうやら都市伝説の消滅と共にビキニが消え始めているらしく、色々な意味でやりたい放題になっていた。
    「今度は僕だけにゆっくり見せて、ね?」
     そう言って千尋がユーリに上着を掛け、佳奈子の耳元で囁いた。
     それに応えるようにして、佳奈子が恥ずかしそうに頷いた。
    「はあはあ……まだ足りない……。もっと、もっと欲しいのぉ……♪」
     そんな中、フィヒティミトがトロンとした表情を浮かべ、岩陰に隠れたオトコ達のソレを絞り尽くす勢いでフラフラと向かうのだった。

    作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2018年4月10日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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