タタリガミの最期~七不思議『紅い放送室』

    作者:佐和

     下校時刻を過ぎた学校で、誰も居ないはずの放送室から流れる放送。
     それは昔、放送室で死んだ女子生徒の断末魔の悲鳴。
     その放送を聞いてしまった人は、放送室で死んでしまう。
     亡くなった彼女と同じように、放送室を血で真っ赤に染めて。
     ……そんな七不思議のある放送室に、少女は慌てたように駆け込んできた。
     長い黒髪を揺らし、隠れるように閉じこもる。
    「ここなら、きっと大丈夫……」
     ポケットにしまっていたスマホに、確認するように手を当てて。
     ふぅ、と漏れるのは安堵の息。
     何しろここは、少女のホームグラウンド。
     七不思議のある場所なのだから。
    「大丈夫……後は、指示を待つだけ……」
     言い聞かせるように、気持ちを落ち着けるように。
     抱えた不安を紛らわせるように。
     少女は呟いて放送室の奥へと進む。
     スタジオにもできる、椅子やマイクが端に寄せられた部屋を過ぎ。
     最奥の、放送機材が並ぶ小さな小部屋の扉に手をかけて。
     はっ、と気付いて振り返る。
     いつの間にか、目の前にじゃらりと浮いている巨大な『鎖』……。
     タタリガミの少女の断末魔の悲鳴が、響き渡った。

    「ラジオウェーブ配下のタタリガミ、襲撃される」
     もみじ饅頭を手にした八鳩・秋羽(中学生エクスブレイン・dn0089)が説明を始める。
     ソウルボードの電波塔を失い、切り札であっただろう巨大七不思議も撃破され、そして、ソウルボードの綻びを狙った都市伝説の動きすら阻止されたラジオウェーブの勢力は、壊滅状態と言っていい状況にある。
     ラジオウェーブの行方は不明。
     配下のタタリガミ残党も、守りを固めるべくそれぞれの拠点に引きこもった。
     そこを襲われる予知があったのだという。
     確かに、落ち目のダークネス組織が他組織に狙われ潰されるのは良くあることだ。
     だが、今回は少し様相が違っていて。
    「襲撃者……『突如現れた巨大な鎖』」
    「それって、ソウルボードにあった……?」
     思わず問いかけた灼滅者の問いに、秋羽はこくりと頷いて見せる。
     太さなどの見た目も、会話などできないのも、ソウルボードの時と同じ。
     違うのは、全長7m程度と少し短めで、どこにもつながっておらず空中に浮き、動きも早く攻撃的、というところか。
     短いとはいえ充分な重量を感じさせる姿で、ロケットハンマーやウロボロスブレイド相当のサイキックを使ってくるようだ。
     対するタタリガミは、ある中学校の女子制服を着た長い黒髪の少女。
     七不思議使いとサイキックソード相当のサイキックを使って応戦する。
     だがその戦いは、攻撃的な『鎖』がタタリガミを終始圧倒して。
     タタリガミを撃破した後、どこへともなく『鎖』は消失するらしい。
    「そこに、介入する」
     『鎖』の行動がソウルボードへの攻撃に対する報復ならば、多くが『鎖』の破壊を行った灼滅者達も今後標的とされる可能性がある。
     だが、今はまだ灼滅者は『鎖』の標的ではないようで、こちらから攻撃しなければ戦うことはなさそうだ。
     タタリガミが逃走または灼滅された後ならば、灼滅者が撤退すれば『鎖』も消失するだろうが、戦闘中に逃走することはない。
     逆に、タタリガミは隙あらば逃走する可能性が高い。
     灼滅者が『鎖』との戦闘を始めれば、その間に逃げていくだろう。
     タタリガミは、都市伝説を生み出し一般人に被害を与えるダークネスであり。
     『鎖』は、好きな場所に出現できる能力を持つならば、それだけで脅威になりうる。
     だからこそ。
    「どうするか……皆次第」
     『鎖』を撃破するのか、情報収集等にとどめ撤退させるのか。
     タタリガミを灼滅するのか、逃がすのか。
     選択を灼滅者達に託し、秋羽はもみじ饅頭にかじりついた。


    参加者
    六合・薫(この囚われない者を捕らえよ・d00602)
    九凰院・紅(揉め事処理屋・d02718)
    神凪・燐(伊邪那美・d06868)
    椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)
    久成・杏子(いっぱいがんばるっ・d17363)
    山田・透流(自称雷神の生まれ変わり・d17836)
    シエナ・デヴィアトレ(治療魔で被虐嗜好な大食い娘・d33905)
    パオラ・ストラヴィンスキー(高校生シャドウハンター・d38255)

    ■リプレイ

    ●提案、そしてそれぞれの思い
     灼滅者達が放送室に入った時には既に戦いは始まっていた。
     宙に浮かぶ7m程の太い鎖が大蛇のように自身を叩きつけて。
     長い黒髪を振り乱したタタリガミの少女が、短い悲鳴と共に吹き飛ばされ床に転がる。
     タタリガミの負傷と余裕のない表情から、戦況はすぐに見て取れた。
     何とか身を起こしたタタリガミは、放送室への新たな乱入者に気付くと、ぎりっと唇を噛みしめ表情をさらに険しくする。
     だから、シエナ・デヴィアトレ(治療魔で被虐嗜好な大食い娘・d33905)はまず己の意思を端的に口にした。
    「武蔵坂学園があなたを保護しますの」
     タタリガミの顔が訝し気なものに変わるのを見て、六合・薫(この囚われない者を捕らえよ・d00602)が問いかけの形で続ける。
    「助けて欲しい? まだ生きていたい?」
    「だったら、俺達と一緒に来てくれ」
     椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)も自身の方へと招くような仕草を見せ。
    「信じろとは言わない。生きたいのなら、可能な限り俺たちが守る」
     淡々とした口調ながら、九凰院・紅(揉め事処理屋・d02718)も手を差し出した。
     人もダークネスも等しい存在と見るシエナにとって、鎖に襲われ窮地にいるタタリガミは、灼滅も見殺しにもしたくない相手だった。
     どんな殺人狂でも一般人であるというだけで守られて。
     たとえ一般人を害することがなくてもダークネスというだけで灼滅される。
     そんな判断はしたくないと、シエナは常に共存の道を模索し続けている。
     だからこその、提案。
     だが、この提案は、灼滅者達の間ですら、諸手を挙げて賛同されたわけではなかった。
    (「武蔵坂学園の出来る前、私たち灼滅者はダークネスさんたちによって殺されてきた。
     歴史を繰り返させないためにも、ダークネスさんは絶対に灼滅しなきゃいけない」)
     その信念を持つ山田・透流(自称雷神の生まれ変わり・d17836)は、むしろタタリガミこそ灼滅すべきだと考え。
     パオラ・ストラヴィンスキー(高校生シャドウハンター・d38255)も個人的にはタタリガミを見逃す気は全く以ってない。
     久成・杏子(いっぱいがんばるっ・d17363)も保護は反対と思っていて。
     それでも、提案を試したいという意見を尊重し、事態の推移を見守るに止めていた。
     手を差し出した紅にしても、打算がないわけではない。
    (「タタリガミは場所を放棄せず待機した。それは何らかの打開策を望めたということ」)
     考えるのは、タタリガミが何らかの情報を持っている可能性。
     そして、その情報を得られるかもしれない道。
    (「……ただ、それを抜きにしても、むざむざと見殺しにはしたくない」)
     差し出した手を掴んで欲しいと思う気持ちも混ぜ、紅はタタリガミの動向を待つ。
     今までと世界自体が変わっている、と感じるのは武流だ。
     行ってきた民間活動。その影響と思われる、ソウルボードでの戦い。
     その変化の中で、ダークネスとの関係もまた変わっていくのかもしれないと。
     これまで倒すばかりだった判断を一度留めて、提案に乗ることにしてみたのだ。
     それでも、譲れないものがある。
    (「俺は、みんなの暮らしと日常を守る」)
     そのスタンスは変わらないから。
     タタリガミをただ逃がすことはできないと、逃走阻止にも気を配る。
     タタリガミよりもむしろシエナを気に掛けるのは神凪・燐(伊邪那美・d06868)。
     何かしらの信念を持つ灼滅者は少なくない。
     けれどもシエナは、大多数の灼滅者とは異なる信念を持ち、またそれに忠実なあまり危険を顧みずに行動しがちなところがあると燐は思い、心配し続けていた。
     様々な思惑が混じり合っての、提案。
     一枚岩ではない武蔵坂学園だからこその、悩みや揺らぎ。
     その中で。
    「最初は軟禁じみてると思うけど、鎖からは多少安全に過ごせるとは思う。どうする?」
     薫は言葉を重ね、どこかぼんやりした瞳でタタリガミを見つめた。
    「形はどうあれ武蔵坂に侵入して情報を得るチャンスですの」
     シエナも別の見方からの勧誘も試みる。
    「場合によってはあなた達と武蔵坂が共闘関係となる切欠になるかもしれないですの。
     そう考えれば保護されるのも悪くないと思いますよ?」
     戦わずに済むなら。双方の利害がある程度得られるなら。
     少しでも受け入れ易くなるようにと、必死で利を説いて。
     タタリガミはそれをじっと聞いていたけれども。
     はっと気付いて横手に向き直り、手に現した紅いナイフを横一線に引いた。
     一撃は鎖を捕え、だが大したダメージにも見えないまま。
     タタリガミに巻き付くように襲い掛かった鎖は、その動きで彼女を切り裂く。
    「あああっ!」
     悲鳴を上げるタタリガミは、がくりと膝をついた。
     自身の持つ七不思議のように、紅く染まりながら。
    「どうしますの!?」
     もう長くは耐えられないだろうその様子に、シエナの問いかけにも焦りが混じる。
    「逃げてもまた鎖に襲われたら勝てないことぐらい分かってるだろう!」
     弱々しい姿に、守りたいという感情が勝った紅も、珍しく声を荒げた。
     けれども。
    「……灼滅者が味方じゃないことぐらい、分かってるのよ」
     その言葉に返すように、タタリガミは低く呻く。
    「耳触りのいい言葉を口にしたって、助けず見殺しにしようとしてるじゃない。
     それに、私達の動きをことごとく邪魔してきたのも知ってるのよ。
     そんな相手を信じられる? 信じられない相手と交渉なんてできるわけないわ!」
     叫ぶような主張に、ぐっとシエナは息を飲み。
     代わりに、薫がこくんと首を傾げて問いかける。
    「ラジオウェーブなら信じてるよね?
     それなら、ラジオウェーブのために少しでも生き永らえようとは思わない?」
     思考を誘導して、保護を受け入れやすくできるかと思っての説得だったが。
    「……そうね。なら、私をここから逃がしてよ。
     この鎖から逃げれたなら、後でそっちの言う場所に向かってあげる」
     タタリガミは逆に提案を出してきた。
     だが、薫を含め、皆にタタリガミをこの場から逃がす選択肢はなかった。
     殺すつもりもないけど、逃がすつもりもない。
     だから薫は、一度ちらりと皆を見てから、肩を竦める。
    「それはできないかな」
    「ほら! そっちも私を信じてない!
     こんな状況で交渉? ふざけてるわ!」
     どこかヒステリックに叫ぶタタリガミには、もう灼滅者達の言葉は届かなそうだった。
     その様子に、パオラはふと、思い出す。
     エクスブレインの秋羽が、タタリガミについて『灼滅する』か『逃がす』かしか選択肢を提示しなかったことを。
     あれは、タタリガミと灼滅者との関係が、交渉など行えない状況になっていると判断してのものだったのかもしれない。
     信頼の欠片もなく、僅かな友好感情もなく、追い詰められ余裕のないタタリガミ。
     今この場だけではない、これまでの対応の結果が彼女の拒否なのだと、思う。
     ゆえに、悲痛な表情を見せるシエナを手で制して、透流は前へ出る。
    「逃走するなら、タタリガミさんを灼滅する」
     それは交渉決裂を示す言動。
     燐はシエナの肩にそっと抱き止めるかのように手を添え。
     成り行きを見守っていた杏子やパオラも、ウィングキャットのねこさんやライドキャリバーを傍らに、進み出た。
    「フラグを折ってしまった……ってとこかな。仕方なし」
     薫がふぅ、と息を吐き、紅が一度目を伏せて。
     武流が少し困ったようにがしがしと頭をかいてから、改めてタタリガミを見据える。
     そして、灼滅者達は、参戦した。

    ●タタリガミ、そして鎖
     灼滅者の初手は分かれた。
     透流は拳を振り上げ、パオラは帯を鋭く射出して、狙うは鎖。
     攻撃に鎖は灼滅者も敵とみなしたようで、タタリガミだけを狙っていた動きが変わる。
    「戦闘中に逃走しないんだから、これで両方を撃破できるはず」
     その反応を確認した透流は頷くと、タタリガミへと視線を戻した。
     燐が無明宗國「蒼流星」を手にシエナの傍らから離れ、タタリガミを鋭く穿ち貫き。
     片腕を異形巨大化させた薫も、タタリガミへと殴りかかる。
     黒髪を乱し、制服もぼろぼろに紅く染め上げたタタリガミは、紅いナイフを振り回すけれども、その動きは精彩を欠き、空を切るだけで。
     容易くかいくぐった杏子は、虹色と青のスニーカーで青い軌道を駆けた。
     保護できなかったタタリガミ。
     でも、それでよかったのかもしれないと思いながら。
    (「だって、保護して? タタリガミに、都市伝説をつくるなって言って、あたしたちの常識に縛るの?」)
     ダークネスと自分達との価値観の違いを知っているから。
    (「自分を殺してまで、生きていたい?」)
     杏子は、自分は自分らしく、生きていたいと願うから。
     タタリガミにも、タタリガミらしく生きてほしいと思うから。
    (「片方を縛りつける共存なんて、自分勝手だよ」)
     並走するねこさんの肉球パンチに続いて、脚に虹色の炎を纏う。
    「鎖にはとどめをささせないの」
     覚悟と共に放った蹴りは、満身創痍のタタリガミを深く捉えた。
     長い黒髪を広げて床に倒れ込み、縋るようにスマホを抱きしめて。
     血と傷だらけの顔に儚げな笑みを浮かべると。
     名も知らないタタリガミの少女は、そのまま姿を消した。
     その様子をじっと見つめていた紅は、手をぎゅっと握り締める。
     それは、タタリガミに掴んでもらえなかった、手。
     その手首には、鷹目石のブレスレットが紅を見守るように灰青色に輝いていた。
     だから。
    (「大丈夫、だ」)
     小さく口の端に笑みを浮かべて、胸中でそう呟いて。
     紅はその手にガトリングガンを構え、鎖に向き直る。
     じゃらり、と太い身体を揺らす鎖はパオラに迫り。
    「ヴァグノ!」
     寸前で割って入ったシエナのライドキャリバー・ヴァグノジャルムに巻き付いた。
    「シエナさん……」
     心配そうな燐の赤い瞳を、シエナはじっと見つめ返して。
    「鎖は、破壊しますの」
     迷いなく、告げる。
     それはソウルボードでの決断と同じもので、揺るがぬシエナの思いの1つ。
     少し表情を緩めた燐は、Totenbuchを展開して鎖を見やった。
    「離れ、ろっ!」
     バーンブリンガーを駆る武流が飛び込み、流星の如き蹴りでヴァグノジャルムから鎖を引きはがし。
     そこに燐も追撃し、聖布を射出し鎖を貫く。
     鎖の破壊。それにより変わっていっていると思われる世界。
     この先どうなるかは分からないけれども、立ち向かう覚悟はあるから。
     燐も真っ直ぐに鎖に向き合った。
     薫の思考はもっと単純で。
    「……何かに捕えようとする様が気に食わない。だから壊す」
     ソウルボードを捕えていたかのようだと報告のあった、鎖。
     その在り様自体に顔を顰め、拳の連打を叩き込む。
     鎖は太く揺れ、じゃらりと硬い音を立てて。
     その姿に、透流は根本の疑問を思い出す。
     この鎖は一体何なのか、と。
    「鎖を恐れていたということは、タタリガミさんは鎖の正体を知っていた……?」
     夜霧で皆を支援しながら、推測が頭をよぎるけれども。
     もはや姿のないタタリガミに聞く術はなく。
     聞いたところで答えはなかっただろうと思う。
    「何を探しに地上に出てきたのかな? ラジオウェーブが埋めた、あなたに至る断片?」
     だから杏子はぽつぽつと独り言ちながら、思考を巡らせる。
     会話どころか、こちらの声に反応する素振りも見せず。
     意思の疎通もできない相手。
     それはソウルボードの時と同じだと確認しながら、武流は刀に炎を纏う。
     違うのは、両端がどこにも繋がっていないことと、現実世界に存在しているということ。
     そして、防衛ではなく攻撃に転じていることと。
     それなのに嫌な感じがしないことか。
     悪意や害意といった感覚は全く感じられず、ただ淡々と動く様子に、武流は思う。
    (「何か、誰かに言われるがままに襲い掛かってる、みたいな?」)
     自発的な行動ではなく、言われたことをただやっているだけのような淡白な感覚。
     パオラもその違和感を感じ取っていた。
     ソウルボードへの攻撃に対する報復行動だとしても、鎖自身が判断して動いているのではないのではなく、誰かが報復を指示したのではないか、と。
     タタリガミを自身ではなく灼滅者に灼滅されても、タタリガミが倒れるならば経緯や手段は関係ない、といった感じに結果だけを受け止めているようで。
     今、灼滅者達を襲っているのも、邪魔が入ったらそれを排除する、と決められた通りに動いているかのような気すらする。
     だから、思わず杏子は問いかけていた。
    「あなたは、誰?」
     だが、やはり鎖は何も反応せず。
     他に答えをくれる存在も、ない。
     灼滅者達にできるのは、攻撃を重ねることのみ。
     紅のガトリングガンが、強い反動と共に銃弾をばら撒いて。
     パオラのサイキックソードから光の刃が撃ち放たれる。
     薫は杖と共に魔力を叩きつけ、シエナがリュジスモンヴィエルをかき鳴らせば。
     機銃掃射と猫魔法の飛び交う中を、ライドキャリバーが突撃していった。
     透流の護符が舞い、杏子の歌声が響き渡って。
     亀裂や欠片の破損が見えてきた鎖に、燐と武流が合わせて床を蹴り。
     黒鉄の輝きを放つ剣が非物質化し、ヴァリアブルファングに炎を纏わせ。
     揃って振り下ろされた2振りの剣は、鎖を断ち斬った。
     じゃら、じゃらり、と分かたれた鎖は床に落ち、そのまま姿を消していく。
     消滅したのか、ソウルボードに還ったのか、見つめるパオラにその行方は分からない。
     戦いの終わった放送室には、静寂だけが残っていた。

    作者:佐和 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2018年5月9日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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