戦神の軍団~水辺に集う

    作者:篁みゆ

    ●集いし者
     闇がに覆われた河川敷。わずかばかりの月の光が水面を照らすものの、指定の橋の下は闇がより深い。
    「あぁ? あんたたちみたいな嬢ちゃんまで呼びかけに応じたってのか……つーか、女子供ばかりじゃねーか」
     自分と同じように橋の下に集ったであろう者たちを見て、その背の高い男性アンブレイカブルは嗤う。
    「おじょーちゃんたちと一緒だと思われちゃあ困るんだよな」
    「……ダークネスを見た目で判断するようでは、あなたの底が知れますね」
    「なんだとぉ!?」
     冷たく男を一瞥したのは、着物に袴という昔の女学生のような格好をした、楚々とした少女だ。
    「そーやってすぐ怒るー。筋肉だけじゃなく脳みそにも栄養あげたほーがいいんじゃなーい?」
     けらけらけら、袴の少女の横で、裾の短くふんわりとした着物ドレスに身を包んだ小学生くらいの女の子が笑った。その挑発に男性が激昂しかけたその時、すっと男性と少女たちの間に滑り込んだのは、スリットの深いロングスカートに身を包んだ女性だった。
    「我々が今ここで争っても仕方ないでしょう? 我々は次の指示があるまでここで待機せざるを得ないのですから」
    「ちっ……」
     男が舌打ちして視線をそらす。着物ドレスの少女はべーっと舌を出した。

    ●アポリアの招集
    「みんな、よく来てくれたね」
     教室にて、神童・瀞真(エクスブレイン・dn0069)はいつものように灼滅者達を招き入れた。彼らが着席したのを確認すると、和綴じのノートを教卓に置く。
    「闇堕ちしていた灼滅者の救出は概ね成功したよ。でも……六六六人衆のハンドレッドナンバー、戦神アポリアの逃走を許してしまった。それは、戦神アポリア……狐雅原・あきら君自身が救出を望んでいなかった以上、やむを得ない事だったかもしれない」
     その戦神アポリアが、早速動き出したようだと瀞真は告げた。
     アポリアは、どのサイキックハーツの勢力にも属していない野良ダークネス達を集めて、自分の軍団を作ろうとしているようなのだ。
    「彼の目的が第三勢力の結成であるのか、或いは、戦争に介入して場を争うとしているのか、それとも既に何れかのサイキックハーツ勢力に協力している状態なのかはわからないけれど、アポリアの思うとおりに事を運ばせるわけにはいかない」
     調査の結果、アポリアが集結場所に指定した場所が判明しているのだという。
    「みんなには、その集合場所に向かって、集まっているダークネスの灼滅をお願いしたいんだ」
     そう告げて、瀞真は和綴じのノートをめくる。
    「敵は羅刹が2体、六六六人衆が1体、アンブレイカブルが1体の計4体。アンブレイカブルのみ男性で、残りは女性だよ」
     羅刹2体はそこそこ連携をとってくるようだが、アンブレイカブルに対しては庇ったり回復したりという行動を取らないようだ。六六六人衆は特に誰と連携を取るというわけではないが、他のダークネスが作ったチャンスが有れば見逃さない。
    「羅刹たちは、片方が咎人の大鎌のような武器を、もう片方がクロスグレイブのような武器を持っている。アンブレイカブルはバトルオーラ相当の武器、六六六人衆はクルセイドソードと解体ナイフ相当の武器を持っているよ」
     人数は少ないが、それぞれがそこそこの強さを持っているので、油断は禁物だ。
    「集結したダークネスをアポリアがどうやって自分の軍団に組み込むのかは、不明なんだ。待っていればアポリア自身が現れる可能性もあるけれど……日本各地で同時に発生している以上、その可能性は低いと思われるよ」
     瀞真は和綴じのノートを閉じた。
    「アポリアがわざわざ、エスパー達を害する危険のあるダークネス達を集めて灼滅の機会を作ってくれたわけだから、ある意味好機だよ」
     気をつけて行って、そして帰ってきてほしい、と瀞真は灼滅者たちを見渡した。


    参加者
    守安・結衣奈(叡智を求導せし紅巫・d01289)
    聖刀・凛凛虎(小さな世界の不死身の暴君・d02654)
    神凪・燐(伊邪那美・d06868)
    聖刀・忍魔(雨が滴る黒き正義・d11863)
    新沢・冬舞(夢綴・d12822)
    野乃・御伽(アクロファイア・d15646)
    榎本・彗樹(野菜生活・d32627)
    御鏡・七ノ香(姉弟の旅路・d38404)

    ■リプレイ

    ●集いし者たち
     目的の橋の近く、土手の上まで来ると、橋の下に気配を感じることができた。
    (「情勢も随分慌ただしいことになってるよな。戦争続きに元灼滅者のダークネスときた」)
     橋の下にいるのは戦神アポリアの呼びかけに応えたダークネス4体。様々な勢力が動き出している現在の状況にふと思いを馳せた野乃・御伽(アクロファイア・d15646)は、息をついたのち、口元を引き締める。
    (「ま、俺はいつも通りやるだけだ。ダークネスともあと何回戦えるか分からないのだから」)
    (「アポリアさんが何を考えていらっしゃるのかは、ご本人にしかわからないのでしょうけど……決して無意味なことをしているのではない気がします」)
     確信があるわけではない。けれども予感に似たものが、御鏡・七ノ香(姉弟の旅路・d38404)の心に浮かんで消えない。
    「行くか」
    「はい」
     新沢・冬舞(夢綴・d12822)の声掛けに、守安・結衣奈(叡智を求導せし紅巫・d01289)が小さく答える。全員が結衣奈の用意したリストバンド型のライトを身に着けている。結衣奈は足元に置く光源を複数持ってきているが、戦闘で破壊される可能性も考え、念には念をいれて、だ。
     ズザザザザサッ――聖刀・忍魔(雨が滴る黒き正義・d11863)と聖刀・凛凛虎(小さな世界の不死身の暴君・d02654)の姉弟が、土手に生えた草をなぎ倒すようにして河原へと滑り降りる。
    「何だてめぇら……アポリア――ではなさそうだなぁ」
     橋の上に他者の気配は感じ取っていたのだろう。だがそれが通り過ぎずにこちらへ向かってきたとなれば、『彼ら』とて見過ごす訳にはいかない。一番に姿を現したのは背の高い男性、潮。彼は忍魔と凛凛虎に倣うように土手を降り来る灼滅者達を見る。後ろの薄暗がりに見えるのはロングスカートの女性、リン。あからさまに警戒している様子は見えないが、隙あらばいつでも動くだろう。その後方にうっすら見える影は、おそらく羅刹の菫と露。
    「よく集まったものだな」
    「へぇ、両手に華とは良いじゃねぇか?」
     忍魔と凛凛虎の言葉に、潮は下劣な笑みを浮かべて口を開く。
    「目的は同じ――ってわけじゃなさそうだなぁ。ああ、後ろの奴らは花は花でも棘だらけだぜ」
    (「アポリアが必死になってる気持ちは分かるんですが、ただでさえサイキックハーツ対応で大変な状況なので、戦力を集められると困るんですよね」)
    「目的が同じでなければ、何だと思いますか?」
     心中で本音を呟き、言葉を投げかけたのは神凪・燐(伊邪那美・d06868)。
    「あたしたちの邪魔しにきたってことくらい、そこの筋肉でもわかるんじゃないー?」
    「……これ以上、勢力を増やさないで欲しいものだ。だから、ここで阻止する」
     キャハーっと笑う露に答えるわけでもはないが、榎本・彗樹(野菜生活・d32627)が意志を述べる。
     それを灼滅者たちの総意と取ったのだろう。黙したままのリンが無駄のない動きで、素早くこちらの陣内へ滑り込んだ。

    ●敵対
     リンが狙ったのは中衛の冬舞だ。死角に入り込み、斬り上げる攻撃。潮が忍魔に力任せのアッパーを打ち込んだのを横目で見つつ、菫の風の刃は追い打ちをかけるように冬舞を狙う。露は光線の乱射で後列を撃ち抜いた。
     現在の灼滅者たちはいつもとは違う。ゆえにダークネス4体を相手にすることができるのだ。それでも、彼らの動きは素早く、重く、鋭く感じられる。
    「……私達を狙ってくるなら恐らくあなた達は武蔵坂でしょう。けれども、それにしては手応えが……」
     だが、菫が零したとおり、自分たちより格下の武蔵坂の灼滅者を相手にしているにしては、手応えが薄いと彼らは感じているようだ。
    「いいじゃねーか、その分多く嬲れるってことだろぉ?」
     高揚する潮の様子に、羅刹二人が冷めた視線を送っている。その様子を横目でチラッと見つつ、燐は菫の死角に入って彼女を抑えようと考えたが、前衛が健在な今、その方法では後衛にいる彼女に近づけないことに気が付き、咄嗟に『曼珠沙華』から魔法弾を放つ。
    「お前ら戦神待ちだろ?」
     潮との間合いを詰めた凛凛虎が『Tyrant』の自重に力を乗せて振り下ろす。
    「会えないと思うぜ?」
     それは、ここで自分たちが彼らを倒す、そういう意味。
    「……」
     敵の先手で2体から攻撃を受けた冬舞だったが、彼自身のやるべきことは変わらない。普段と変わらない落ち着いた様子で黄色の標識を使い、後衛を癒やし加護を与えた。
    「行くぜ?」
     棍のような形状のロッドを軽々と振り下ろすのは御伽。ロッドの触れた部分から御伽の魔力が流れ込むだけでなく、重い打撃としても潮を苛む。
    「おぉぉぉぉぉぉっ!! まだまだぁ!!」
    「調子に乗るなよ。叩き伏せてやる」
     潮との距離を詰めた忍魔の【黒龍】から放たれる蹴撃をモロに受けた潮は、地面に抉るような足跡をつけたまま、数メートル後ろへ押された。
    (「戦神アポリア――彼がどうこのバラバラな状態を、纏め上げるつもりなのかは気になる所ではあるけれど」)
     結衣奈は忍魔の攻撃でやや体勢を崩した潮に狙いをつける。
    (「今の状態のわたし達だからこそ。エスパー化しても害する力を持つ、集められたダークネスたちを討つこの機会は見逃す事は出来ないよ」)
     その思いを魔法の矢に乗せて、潮へと放った。追うように、彗樹の放った帯が、矢が刺さったのと同じ部分を穿つ。
    「今、回復しますね」
     ビハインドの幸四郎が潮へ向かっていくその間に、七ノ香は帯で冬舞を包みこみ、癒やし清めると共に加護を与える。
    「ここでお前らを倒せば、戦神に土産ができるってもんだなぁっ!!」
     傷を受け、血を流しながら忍魔を狙う潮。その拳を凛凛虎が代わりに受ける。
    (「潮は本能のままに力を振るっているという感じですね」)
    (「戦略性の欠片も感じられないな」)
     その様子を燐と冬舞は冷静に分析している。だが分析を行っているのは女性ダークネスたちも同様のようだ。エクスブレインの情報通り、彼女たちは積極的に彼と連携を取ろうとしない――そのメリットが無いと判断したのかもしれない。
     リンのドス黒い殺気が後衛を包み込む。菫が召喚した無数の刃で後衛を切り刻む間に、露はモノリスを振るい、冬舞を狙う――が、寸でのところで結衣奈がそれを遮った。
    (「ダークネスも出てこなければ狙われる事はなかったんですが。エスパーの皆様に危害を加える可能性があるなら見逃す訳にはいきませんね」)
     燐は『胡蝶』を操り、その刃で菫を刻む。
    「好きなんだろ? 存分殺し合おうぜ!」
     潮の懐に入った凛凛虎は『【The Next World】』を纏った拳を無数に繰り出して。
    「姉さん、このアンブレよぇーわ」
    「見た目で判断するな。良い言葉だと思わないか?」
     凛凛虎とほぼ同時に地を蹴っていた忍魔が、『虎杖』を振り下ろす。身体の中を走りゆく魔力の奔流に、潮が耳障りな悲鳴をあげていた。それを全く意に介さず、冬舞はリンを結界へと囚える。
    「耳障りな声だな。息継ぎすらできないようにしてやるぜ」
     追い打ちをかけるべく御伽が潮との距離を詰める。『炎纏』を纏った拳が、これでもかと潮を追い立てた。だが、膝をついて伏したが同然の彼は、まだ消えない。
    「わたしからも回復行くよ! 状態異常は長引かせないよ!」
     声掛けで過剰回復を防ぎながら、結衣奈は喚んだ風で前衛を癒やし清める。
    「事が大きくなる前に片付ける。平穏の為に」
     彗樹の剣から放たれた光。その刃に斬りつけられた潮は、悲鳴すら上げることなく胸元から外へと、崩れるように消えた。

    ●無変
     潮が消えたことで、他の三体が動揺することはなかった。明らかに集中して狙われていても彼を助けようとしなかったことから、事前情報の通りの関係なのだと知ることができた。
     七ノ香がギターを掻き鳴らして後衛を癒やし清めると共に、幸四郎はリンを狙う。
    (「アポリアさんに合流して、彼らは何をしようというのでしょう? もう、この先は終幕しか無いと言うのに……」)
     その疑問の答えは、彼らそれぞれ違うのかもしれないし、もしくは彼ら自身も持っていないのかもしれない。
     リンが毒の風を前衛へと放つ。盾役が庇いに動いた分、毒が蓄積してゆく。菫が黒き波動で後衛を覆う。そして露は、光の砲弾で結衣奈を狙った。
    「……!」
     露が攻撃に動いた直後、燐が『黄龍』から放ったオーラが菫を狙った。しかし咄嗟に露が菫を庇った――だが、これでいいのだ。露を攻撃し続けることで菫が盾役として動くことは、燐の狙いの一つだった。
    「どうする? お嬢さんらもコイツみたいに死ぬか? 今なら俺の遊び相手になってくれるなら赦してやるぜ?」
    「そう提案しておいて、赦したと詭弁を使って、助けないのが悪の常套手段です。乗ると思いますか?」
    「お見通し、ってことか。交渉決裂ってな」
     凛凛虎は素早くリンとの距離を詰めて拳を奮ったが、それはすんでのところで躱されてしまった。だがその攻撃を躱した先には忍魔の鋭い爪が待っていた。
     隙や好機を狙うのはそちらだけではない――そう、動きで示す。
     冬舞は露の死角に入り、彼女を斬りつけることでその行動阻害を狙った。
    「回復は任せたぜ」
     御伽はロッドを繰り、リンへと魔力を流し込むと同時に打撃の負荷も与える。
    「前衛回復するね!」
    「はい」
     結衣奈は前衛を、七ノ香は後衛を癒やし清めたが、全快にはいくらか足りない。彗樹の『風来迅刃』がリンを傷つけるのと入れ替わるようにして、幸四郎が同じ相手を狙った。
     リンは自分の身を霧で包む――霧は傷を癒やし、蝕む力を増す。続くように菫が彼我の距離を詰めたのは、結衣奈だ。振り下ろした刃で彼女を傷つけ、蝕む。菫が身を引くのと入れ替わるようにして、露の光線が後衛を撃ち抜いた。
     対象をばらけさせて蝕み、傷つけることで回復に回る者を増やすのが狙いだろう――それは予想できていた。だが、灼滅者たちは人数的に有利な上、現在の状態ならば複数のダークネス相手でも十分勝てる。そして、役割分担もしっかりとしていた。
     燐の魔法弾が菫を狙うのを、露がまた庇う。凛凛虎と忍魔、御伽と彗樹に集中的に狙われているリンは、稀に攻撃を避けはしたがその頻度は確実に下がっている。
     冬舞の影を宿した拳が、露を捉える。結衣奈と七ノ香が回復に動き、幸四郎はサポートするように攻撃を繰り出していた。
     ついに、菫が露を癒やし清めた。それを受けて露は先程菫が狙った結衣奈へと風の刃を遣わす。リンが後衛に放った毒は、常以上の濃度で後衛を蝕んだ。
     燐と冬舞が影と死角からの斬撃で露を抑える間に、凛凛虎と忍魔が連携を見せる。御伽が『長崎皿うどん皿』を手にリンへと迫る――彼女はナイフでそれを防ごうとしたが、狙いがそれて……鋭い斬撃をその身に受けることになった。
    「……ここまでですか……」
     膝をついた彼女が指先から消えていく。灼滅者たちは、彼女が突く隙すら与えなかった。

    ●結
     七ノ香だけでなく、結衣奈が回復に加わっていることで、戦線は維持されている。それでも集中的に狙われた結衣奈の傷は全快していないが、問題になるほどではない。
     敵に解除されることを見越して強化に頼らず、そして妨害は即座に解除する、その方針が的確だったといえよう。『生命力賦活状態』であることも大きく作用しているが、かといって戦略が疎かであっては苦戦したに違いない。
     菫が露を回復し、清めても、癒やしきれぬダメージが蓄積されていく以上、終わりは見えている。
    「かっ……はっ……」
    「露さん!」
     ぼろぼろになった着物ドレスの裾を泥で汚しながらも、露はまだ立ち上がろうとする。
     けれど。
    「地獄へのチケットは俺がくれてやる」
     凛凛虎の『Tyrant』が彼女の近さな身体を真っ二つに斬り、斬られた彼女は霧のようになって消えていく。
    「後はお前だけだな」
     彗樹の鋭い一撃、攻撃に回った結衣奈、そして幸四郎。忍魔に凛凛虎、冬舞、燐、御伽――七ノ香は万が一を考えて回復に専念。
    「武蔵坂に見つかったのが不幸でしたね。被害が広がる前に悪い芽は摘み取らせていただきます。覚悟は宜しいですか?」
     燐の声掛けにぎゅっと唇を噛む菫。
     ただ一人残った菫がいくら自分を癒やしても、攻撃に打って出る者がいなければただ徒に長引くだけ。それは、本人もわかっているようだ。ふらつきながら放たれた風の刃――狙われたのは冬舞。だがそれを避ける動作はほぼ必要がなかった。肩先をすり抜けていった風の刃を意に介した様子もなく、冬舞は一足飛びに菫の死角へと入った。
    「悪いがここで幕引きとさせてもらう」
    「ああ……」
     嘆きのような細い声とともに、菫も霧のように消えていった。

    「わたし達の今は奪った命の上で成り立っている事、決して忘れないよ」
     ダークネス達が消えた場所を見つめ、結衣奈はつぶやく。
    (「そして、それでも足掻き、手を伸ばす事も諦めないよ」)
     そして心中で決意を新たに。
    「それにしても、アポリアは何がしたいんだか……」
     彗樹の呟きは、独り言。ここにその答えを持つ者は居ない以上、仕方のないこと。
    「奴が企む事、復讐か、嫌がらせか」
    「アポリアももしかしたら迷っているのかもしれないな」
     忍魔の独り言に、冬舞も独り言を零す。
    「隠れ潜んでいたダークネスを戦神の名で誘き寄せて、私たちに討たせる……」
     ぽつ、七ノ香が紡ぐ。
    「サイキックハーツによる終焉ではなく、自分でダークネスの幕を引きたがっているような、気が、します」
     彼女のそれも、独り言。
     真相は――ここではないところにあるのだから。

    作者:篁みゆ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2018年7月6日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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