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教室に入った灼滅者を出迎えるのは、遥神・鳴歌(高校生エクスブレイン・dn0221)だ。
「みなさん、お疲れ様でした!
サイキックハーツ大戦にみなさんが勝利したことで、世界の危機は去ったわね。
けれど、従来のキリングリヴァイヴァーの効果……サイキックハーツの力によって強化されていたサイキックアブソーバーが限界を迎えてしまったわ。
本来の性能を大きく超えて力を発揮していたのだもの。サイキックアブソーバーは、校長先生の超機械創造では、もはや制御が不可能となったわ」
このままでは遠からず、サイキックアブソーバーは完全に破壊されてしまうだろう。
「この状態を食い止めるため、サイキックアブソーバー内のエネルギーを消費して、暴走を発生しないようにする対策を取ろうということになったわ」
「消費か……どうやればいいんだろう?」
灼滅者の言葉に鳴歌が応じる。
「最も有効な対策は、みなさんがサイキックアブソーバーの力を一時的に吸収し、その力を消費・発散してしまうことね。
灼滅者が消費すればするだけ、サイキックアブソーバーの総エネルギー量が低下して、暴走の危険度は下がって、いずれ制御可能な状態に戻れると思うの」
「なんか、例えるなら改造状態で限界突破してるような状態だもんね……。
解除すると考えれば当然の処置かな」
と、灼滅者。
力を消費・発散は、戦闘を行うことで可能なのだそうだ。
「力を吸収したら、みなさんは一時的に闇堕ち状態となるわ。
闇堕ち状態は、戦闘不能になるか、戦闘開始後18分間が経過すると解除されるの。灼滅者としての意識をもっている状態だし、戦闘中の説得は必要ないわ」
消費できる力は、極限の状態で激戦を繰り広げることだと鳴歌は言う。
「きょくげんのじょーたい……」
まあ、頭使うよりはいいかなとか呟く灼滅者。
「手加減しながら戦った場合は、消費・発散するエネルギーが少なくなってしまうから、本気の本気で戦うようにしてね」
鳴歌の言葉に、こくこくと頷く灼滅者たち。
灼滅者の拳を受け止められるのは灼滅者だけである。
「闇堕ち灼滅者同士の戦い、ちょっとわくわくしちゃうわね。
先日まで大変な時期だったし、これからも忙しいだろうし。
だから、今のうちに思いっきり戦ってきてね」
そう言って、鳴歌は灼滅者たちを送り出した。
参加者 | |
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椎那・紗里亜(言の葉の森・d02051) |
聖刀・凛凛虎(小さな世界の不死身の暴君・d02654) |
刻野・晶(サウンドソルジャー・d02884) |
久織・想司(錆い蛇・d03466) |
幸・桃琴(桃色退魔拳士・d09437) |
聖刀・忍魔(雨が滴る黒き正義・d11863) |
アデーレ・クライバー(地下の住人・d16871) |
葦原・統弥(黒曜の刃・d21438) |
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ライブハウス仕様となった教室で対峙する灼滅者達。
Aチームとして肩を並べるは、椎那・紗里亜(言の葉の森・d02051)、刻野・晶(サウンドソルジャー・d02884)、幸・桃琴(桃色退魔拳士・d09437)、アデーレ・クライバー(地下の住人・d16871)。
Bチームは聖刀・忍魔(雨が滴る黒き正義・d11863)、聖刀・凛凛虎(小さな世界の不死身の暴君・d02654)の姉弟、久織・想司(錆い蛇・d03466)と葦原・統弥(黒曜の刃・d21438)が並ぶ。
「始めましょう」
そう言った想司が眼鏡を捨て、前髪をかきあげた。
するとつい先程までの無表情から一変し、狂気的な笑みを浮かべる。
想司の黒から血の赤へと変色した瞳は、らんと輝き、殺気が波状に放たれた。
「さあさあ、殺し合おう殺し遭おう!」
声を張った彼に向かって「殺しは無しだよ」と告げたのは晶だった。
「え? 殺しはナシ?
ああ、でも近い所までいっちゃってもいいよね?」
だから早く戦おう、との誘いに苦笑し頷くのは貴族的な衣装を纏い凛と佇む晶。
「さて、頑張ってサイキックエナジーの消費と参りましょう」
ふわりと髪が柔らかに伸びていくのに比例して、ビハインド・仮面の存在が儚くなり、晶と同化する。
「自分のまま、ダークネスの姿って、なんだか不思議な違和感、ね」
緩やかに手を掲げ、自身を確認する晶。古代ギリシアのような衣、純白のヴェールは動きに沿って光沢を放つ。
「さぁ、存分に戦うよ!」
表情は変わらず元気娘な桃琴だが、纏う闘気は全く違っていた。
サングラスを外したアデーレが頷く。
「滾る力に強い高揚感……遺憾ですが、過去に凶行に走った者達の思考の一端が知れた気がします」
デモノイド寄生体を全身に纏わせたアデーレが腕を広げれば、鷲羽が象られた。
鋭い猛禽の瞳孔は、すべてを見逃さないものだ。
赤の髪を青に。一房の青は赤に。
凛凛虎の背後に添うのは、大きな黒翼を広げる梟。伸びる闇が一部、蔦のように凛凛虎へと繋がっている。
「素晴らしい力だな、不死の翼!」
「悪い童、久しぶりよのぉ」
凛凛虎へと声をかけるのは、目元を緩ませた忍魔。
額に短い角一本、赤い着物にロングコートを羽織った姉の姿に「げ」と声をあげる弟。
「『鬼灯』か?」
そんな声に、忍魔は妖艶たる流し目を送る。
「この姿になる事はもう無いと思っていましたが、色んな事が起こるものですね」
猛る焔を纏い、溢れる闘気を隠さずに統弥が言った。
その前に対峙する紗里亜は、目を閉じ、内なる力に呼びかけているようだ。
結構長い間、引きこもっていた――その力の本質は、痛いのが嫌いな面倒くさがり。
(「………気持ちはわかる部分もありますけど、生きていくならそういうわけにもいかないでしょ!」)
叱咤しつつ、なかなか掴めなかった身の内の力を掴む。
「力を貸して下さいね」
さあっと紗里亜の髪が伸び、仄かに輝く。
目を閉じる紗里亜は掌を上向け、簡易的な魔方陣を起こせば魔導書が出現する――淡い輝きに耳飾りがきらりと反射した。
「準備は整ったか――では戦ろう」
無敵斬艦刀――フレイムクラウンを片手で軽々と構えた統弥が半身を軽く引き、告げた。
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「やる以上はとことんまで暴れる。いくぞ!」
斬艦刀を払った方へと流れるように身を傾けた統弥が駆ける。拳を作れば雷気が発生し、彼の纏う焔が弾けた。
まず狙うは一番近くにいた紗里亜だ。
手始めに統弥がフレイムクラウンを斬り上げれば、浮遊していた六芒星の魔方陣が刀の軌道とともに連なった。
そのまま踏みこみ身を屈めた統弥は紗里亜の懐に入る。
魔導書を抱え、目を閉じたままの紗里亜は動きを読んでいたのだろう。重心を後ろへと移動させ、歩法に身体を流し運ぶ。
「虚々実々、そう簡単には捕まりませんよ」
統弥が撃ち抜く勢いで放った拳とその動きを逸らすように魔方陣がぶつかり合い、周囲に轟きを響かせた。
微かに浮上した紗里亜が滑るようにやや後退すれば、同時に魔方陣から刀身が出現し、破邪の白光を伴って統弥を貫く。
「ガイオウガの化身を沈めた力、また振るう機会が来るとは思いませんでしたね……」
弾かれた雷気が寄生体を掠め、アデーレは目をやった。
寄生体の翼を広げ、その身を空へと移したアデーレがもう一度羽ばたけば、羽状の寄生体が布設されゆくように舞い落ちる。
「異類と化した以上、こう名乗りましょう。
ロード・アドラー、戦闘のみを追求した個体です」
ロード・アドラーが告げた声に応じて、寄生体は想司に向かって酸性液を放つ。
「なかなか面白い方法をとる」
想司が楽し気に言う。酸性液は粘着性で、普通に払ったところで簡単にはとれない。
肉を灼き、じわりと侵食された刹那、上回る強さの殺気が発露し気化へと導いた。
「じゃ、そっちのチームにお返し!」
大仰な身振りで胸に手をあて、紳士的に笑んだ。彼の声は弾んでいても底にはぞっとする殺意が感じ取れる。
それが億の雨霰となり前衛に降り注いだ。
魔方陣が上空で盾となり攻撃を削ぐなか、晶は百合の花で円を描く。
たおやかな動きで息止まるような殺気を払えば、清浄ともいえる空気が発生する。
天鵞絨を思わせる滑らかな百合の花。ふるえば、発現された霊撃が統弥に放たれた。
「さぁ、今日は悪い桃の力も借りてどーんと行くよ!」
弾丸の如き瞬発力で、想司へと一気に接近する桃琴。
擦れた空気が雷鳴を轟かせ、横撃ちの稲妻が桃琴の拳とともに走る。
「ばりばりばりっ、どーん!」
仰け反る姿勢で半ばいなしつつ想司が飛び退き、纏わりつく雷気に舌打ちした。
「飛んで火にいる夏の虫、とはこのことよのぉ」
「あ、しまった!」
しっとりとした忍魔の声に、桃琴が目を見開くが目前にいるのは凛凛虎。
超硬度の拳が桃琴を撃ち抜き、更に鬼腕が迫るのを少女は視認する。
咄嗟に腕をクロスした瞬間、六芒星が介入し、鬼腕はそれを砕くこととなった。
「ありがとー!」と明るい声が紗里亜のところに飛んできて、口元を緩めた彼女は、再び六芒星の陣を一つ構築した。
「成長したせいか、少し慣れんと危ないわ」
腕を振るい、やれやれというように言う忍魔。
「はっ! せいぜい足を引っ張らないことだな!」
「煩いぞ、悪童」
すかさず茶々をいれてくる凛凛虎に応える忍魔だった。
●
周囲の六芒星が輝きを増し、中の紗里亜を光が包みこむ。
状態異常をばら撒く晶、桃琴とロード・アドラーが連携しての攻撃。
対する統弥と想司は、彼女達の動きを牽制しつつ自陣からの攻撃を分散させるなか、前衛と晶へ、忍魔と凛凛虎の連携が重ねられるという戦況。
忍魔の【鋸引鬼】斬魔。鋸のような刃を持つ蒼が超弩級の一撃を繰り出せば、身体をスライドさせ剣筋を捉えていた紗里亜が新たな六芒星を展開した。
ぶれた軌道だが、忍魔は構わず振り下ろす巨刀を、力任せに地面まで到達させた。
忍魔が言う。
「難儀な技じゃのぉ――だが、これが鬼と鬼との合わせ業よ!」
「ふはははっ!」
紗里亜に背を任せ、晶は凛凛虎の声がした方へと影を引き上げた。
ズアッと伸びた影蔦が凛凛虎の接敵を防ごうとする。
「暴君の俺に勝てるかよ!?」
闇中を雷光が走り弾けた。下方から繰り出された拳は、力技といってもいい。影蔦を散らし、晶の胴へと放たれた。
「鬼の合わせ業、褒美としては善かろう?」
凛凛虎が嗤い追撃を送りこんだ。
衝撃からの後退に、晶はさらに蔦を這わせて身を任せる。
「そろそろ一点集中、ね」
一気に成長する植物のように、加速した影が虚空を駆け、想司を覆い喰らった。
「生憎と、一人で踊る趣味はなくてね!」
ニッと狂気的に笑った想司が壮絶な気を彼女へと向ける。影蔦を自らの殺気で払い、想司の拳が上向かせるように入った。
「!」
飛び退こうとする晶を彼の殺気が絡めとり、逃すことなく乱打を打ちこむ。
遠心をきかせた最後の一打を放った想司は、即座に振り向き様に蹴り上げた。
空中でパン! と打ち払う音が響く。
跳躍からの蹴撃を放とうとしていた桃琴は、そのまま弾かれるように飛び退く。表情は楽しげだ。
「よまれてたー!」
着地と同時に、脚で素早く半円を描いた桃琴は体勢を整えて再び跳躍。
「援護する」
布陣する寄生体から酸を放ち、想司の動きを封じに掛かるロード・アドラー。
「これで、どうだー!」
フリルを重ねたスカート――やわらかそうな感触だが、桃琴のとても痛いヒップアタックが想司を直撃する。
「攻撃対象、変更」
告げるロード・アドラーはふわりと重力に身を任せた。
寄生体の鷲翼が煽られはためき、降下にぐんぐんと彼我の距離が狭まっていく――狙いの個体――統弥に重力を宿す苛烈な蹴り。
「ッ」
加重されたそれに勢いよく地面へ叩きつけられそうになった統弥だが、腕一本、強く地を突き身体を反転させた。
「面白い、こうでなくては」
身を屈めた姿勢から、フレイムクラウンを振り抜けば硬質な音。
蹴撃からのもう一撃。鳥類特有の脚、その鉤爪を黒い刀身で受けながら押し切るように立つ統弥。
刹那の鍔迫り合いが行われ――弾き上げるようにフレイムクラウンを振るえば、ロード・アドラーは羽ばたき距離を取った。
一弾指の一閃、刃状の真紅の気が斬り落とす勢いでロード・アドラーを追う。
直撃するも、既に紗里亜は読んでいたのだろう。同時に魔方陣から光線が放たれ、空に座する彼女を癒す。
●
一部の攻撃対象を切り替えながらの戦闘は、なるべくの長い接戦を願い時間を保つ戦術でもあった。
だが、庇い手の負担は大きい。
そして、紗里亜が回復にほぼ専念するAチームと、分散させる戦いを行うBチームに訪れる、時。
シャウトし、自身を研鑚させた想司が鋭利な殺意を纏う。
床上を広範囲に張り巡らせた晶の影蔦が伸びあがり、彼を刺突した。加えて、周囲の闇堕ち灼滅者達を間断なく牽制する。
いくつかの攻防ののち、彼の懐に跳びこんでくる桃琴。
「覚悟してね!」
捩れを起こす回転が空を巻き取り、どす黒い殺気を分散させ、想司の胴を穿つ。
「ハ! 俺を倒す報酬をやらねばな!」
タダではやられない。
飛沫する血に少女と自身を染めた想司が気の塊を振り下ろした。斬撃となった苛烈な殺意が桃琴の体を袈裟懸けに刻む。
「回復します」
紗里亜の魔方陣が輝き、状態異常の癒しも重ねる分、力ある線に厚みが加わった。
研ぎ澄まされた感覚は、想司が倒れたことを知らせてくる。
「邪魔はさせてもらう!」
「――」
統弥の真紅のオーラが閉じた瞼に反映され、彼女は弾くべく六芒星を繰った。
ふわりと後退すれば、長い髪がなびく。空気の流れ、エネルギーの動き、全てを捉え、決して少なくはない情報量を頭の中で紗里亜は演算した。
相手庇い手に対し、ほぼ二人が対峙していた分、他者への被弾率はやや低めだ。だが、無傷ではない。
前衛のうち、統弥より先に凛凛虎――三人が接敵し、三分。
軽々と深紅の大剣を振るう凛凛虎が、攻撃をいなし、【The Next World】を常に纏い自己回復を行う。
ヒット&アウェイ戦法をとるロード・アドラーの動線を封じ込むのは容易ではない。故に忍魔は晶に向かい虎杖を振るった。
桃琴の斬り払うが如くの炎纏う蹴撃に、凛凛虎の胴が灼かれ、痕を刻む。
舌打ちした凛凛虎は、既に間合いを抜けた桃琴を追わず、忍魔が対峙する晶めがけてTyrantで薙ぎ払う。
影をも伐採する超弩級の軌道が、ぽかりとした空間を作り上げた。
「これで最後にしよう」
ロード・アドラーの酸性液が凛凛虎を囲うように射出し、地に沈めた。
●
炎纏う忍魔のロングブーツは、その焔に煽られ、龍を存在を強調する。
「蹴鞠は好きかえ? 私は好きじゃよ」
そう言った忍魔が蹴り上げれば、魔方陣が弾け散った。
光の残滓が舞い、魔導書を抱えた紗里亜がすとりと着地する――しかし素足は自身の体を支えることなく、ぐらついた。
「すみません……ここまでの……ようです」
時間の経過は感覚的に後少しといったところで、彼女が膝をつく。
「ん、休んでてね!」
統弥の持つフレイムクラウンの腹刃めがけて正拳を放つ桃琴が言った。頑健な拳に圧された剣身が続けざまに放った手刀で上方へと上がる。
彼の真横から水平に迫ったロード・アドラーが硬質な鉤爪を薙げば、体から焔が噴出し、残滓の炎がついてきた。
痛みはあれど焔は力だ。
「甘い!」
すかさず柄を握りこんだ統弥が眼下の桃琴めがけて黒き刀身を振り落とした。
そして、一手後。
百合の花をふるった晶は、その身の力が解けていくのを感じた。
時間がきたのだ。
(「ダークネスとしての『私』は、どこに行くのかしら?
サイキックエナジーをためるのがアブソーバの役目だったかしら?
そして、このライブが私達の抱える問題の解決策になればいいのだけど」)
そんなことを思う――。
収束する、力。
●
身に受けた傷跡はそのままに、それぞれの姿に戻る灼滅者達。
「これが闇堕ちですか。
想像通り、なんて度し難い……」
目覚めた想司は、無表情に力の入らない指先を見つめた。
「楽しかったな」
と呟くのは統弥だ。
立ち上がる気力も残っていないので、床で大の字になっている。
深く呼吸をすれば、痛覚が身体の隅々にまで行き渡っているのを感じた。
「いち、にい、さん――、これはっ! 桃たちの勝ちかな?」
終盤の人数を思いだし数えていた桃琴の声に、両チームの負傷具合を見ながらアデーレはサングラスをかけた。
「あそこからまたこちらが追い込まれる結末も、あったかもしれません」
「ですが、時の運というのもあります」
十八分。時の女神は、少女たちに微笑んだのだろう。
想司の言葉に、「えへへっ」と無邪気に喜ぶ桃琴。胸を反らして――衣装の損傷に気付き、「わわっ」と慌てて庇った。
「わわわ、何か羽織るものが必要ですね」
と、紗里亜が何かないかと探せば、晶が上着を脱ぎ「ひとまずはこれを」と、少女に羽織らせた。
「はあ、一安心です。
それでは、回復していきましょうか」
と、紗里亜は順番に皆を癒していく。
「ん、とりあえずはお疲れ様」
傷はわりと浅い忍魔が言う。そして弟の肩にぽんと手を置けば、彼は目を細めた。痛みが走ったらしい。
梟の鴉們が反対側の肩にちょこんと止まっている。
「それにしても、なかなか凄い戦いになった、ね。
もしかすると、定期的にこれはしないといけないのかも、ね」
深みのある傷が癒されゆくのを見て、晶は言った。そして仮面を呼びだす。
「今日はぐっすり眠れそうですね」
と、紗里亜。
治り具合を確かめるように、体を動かして、確かめて。
お疲れ様と言いながら、灼滅者達はライブハウスを後にするのだった。
作者:ねこあじ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2018年7月28日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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