芳醇なる真紅の滴

    作者:天木一

    「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
     息も絶え絶えな男が夜の繁華街を、ネオンの明るい光から隠れるように進む。
     自動販売機の灯りが男の顔を照らす。年は十代だろうか、まだ若く活力溢れる年頃なのに生気の無い顔をしていた。
     男は荒い呼吸を抑えながら、自動販売機でジュースを買い一気に喉に流す。
    「げほっ、ごほっ。くそ! 全然渇きがおさまらねぇ!」
     男は缶を投げ捨てる。
    「分かってる、分かってるんだよ。この渇きを癒す方法は……」
     そう、分かっている。しかし男はその方法を我慢して、色々な方法を試してみた。だが何を飲んでも渇きが癒えない。
    「ああ……あぁ、今日も飲むしかないのか。あれを……」
     毎日毎日同じ繰り返し。我慢しようと思っても、我慢できずに最後には飲んでしまう。
    「――ォラ! ――出せ!」
     怒声にふと我に返る。知らぬうちに人通りの少ない場所まで来てしまったようだ。
     見るとスーツ姿の会社員風の男がヤクザらしき男に絡まれていた。
    「金払えってんだよ! サイフ出せ!」
    「あ、あんたに払う金なんて無い」
     ヤクザの拳が会社員の顔面に叩き込まれる。鼻から赤い液体が流れ落ちた。
    「ああ? 何見てんだテメーよぉ!」
     じっとその様子を見ていた男が気に触ったのか、会社員を地面に放り出し、こちらに向かってくる。
    「テメーもああしてやろうか? あぁ?!」
     良い香りがする。嗚呼……この男の赤い拳から。……堪らなく喉が、渇く。
    「何だ、テメー……おい、こら! やめ、ぎゃあぁあああ!」
     まるで林檎のように男の拳が砕ける。中から白と赤が溢れ出た。
    「ああ、もったいないもったいない」
     溢れる赤い液体を吸い付くように牙の生えた口に含む。この世のどんな飲み物よりも芳醇な香り、そして濃厚で甘美な味わいがある。これが欲しかったのだ。喉が音をたてる。
    「やめてやめ……」
    「メインも頂くよ」
     影が蠢き首を抑える、人間離れした強い力にヤクザは抵抗も出来ない。頚動脈を抓むと、そこに牙を突き立てる。
    「ひぃ――」
     ごくりごくりと、男は満足そうに味わう。ヤクザが動かなくなったのにも気付かずに。
     その赤い目は次の獲物へと移っている。先ほどの会社員がこちらを見ながら恐怖に顔を引き攣らせていた。
     さあ、思うままに飲み干そう。もう我慢なんてしない、満足いくまで飲み続けよう。男は血で濡れた口を大きく三日月に歪ませた。
     
    「最近起きている吸血事件を知っていますか?」
     資料を用意した五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)が集まった灼滅者達に尋ねる。
    「被害者は手を傷つけられて血を吸われるんだそうです」
     既に通り魔として新聞記事にもなっているという。
    「私が視た結果、犯人はこの『佐々木・徹』という人物でした。調べたところ姉がヨーロッパで行方知れずになってから吸血衝動に襲われるようになったようです」
     その事件から既に一月が経過している。他の親族には何もなかった。その姉がヴァンパイアになってしまった影響を受けたのだろう。
    「今までは殺さずに血を吸っていたようですが、次の事件でとうとう殺人を犯してしまいます」
     しかも被害は一人や二人ではすまないだろう。
    「完全にダークネスになる前に止める事ができるといいのですが……」
     姫子は俯き言葉を濁す。そのまま資料に目を移し作戦概要を読み上げる。
    「彼は深夜の繁華街に現われます。事件の起きる場所は分かっているので待ち伏せできるでしょう」
     深夜とはいえ繁華街だ、一般人の被害が出るのを極力避けられるように工夫がいるだろう。
    「完全に堕ちていないとはいえ、ヴァンパイアの力は強力です。皆さん気をつけてください」
     姫子は顔を上げる。強い意志の宿る瞳。
    「皆さんの行動次第で彼の運命は決まるでしょう。どうかこれ以上誰も傷つかないように、よろしくお願いします」


    参加者
    華宮・紅緋(クリムゾンハートビート・d01389)
    御剣・裕也(黒曜石の輝き・d01461)
    結城・雅臣(機乗の狙撃手・d02438)
    レイン・ウォーカー(隻眼の復讐者・d03000)
    荒野・鉱(中学生ダンピール・d07630)
    ファリス・メイティス(教母さまのお気に入り・d07880)
    上倉・隼人(伝説のパティシエ・d09281)
    ラーセル・テイラー(偽神父・d09566)

    ■リプレイ

    ●路地裏
     夜の街はネオンの光に照らされ、表通りは人通りが絶えず賑わっている。通り魔事件の事など無かったように、人々はいつもと変わらぬ日常を送っているように見えた。
    「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
     そんな繁華街を一人の若者が重い足取りで彷徨い歩く。自販機で買ったジュースを一口飲むと咳き込み、缶を投げ捨てる。
    「――、どこに目をつけてる小僧!」
    「――にするんだ……!」
     言い争う声が聞こえる。男が路地裏を見ると、そこには二人の男の言い争う姿。インテリヤクザ風の男が少年に因縁をつけているようだった。
     脅えた様な表情の御剣・裕也(黒曜石の輝き・d01461)の胸倉を、強面の顔を作った結城・雅臣(機乗の狙撃手・d02438)が掴み上げる。
    「餓鬼が……この街での礼儀を教えてやる」
     脅しを掛けるような声音で、雅臣は裕也を放り出すと、傍にあったビールケースから拾い上げたビール瓶を壁に叩きつける。硝子の割れる派手な音が路地裏に響く。それを見て裕也は、尻餅をついた体勢から這う様に逃げようと背中を見せる。
    「逃げるな、餓鬼」
    「う、うわぁっ」
     裕也はパニックを起こしたように地面に光る物を拾い、投げつける。それは割れたビール瓶の欠片。その刃は庇うように上げた雅臣の左腕に当たり、赤いものが流れる。
     その赤い液体に男の目が釘付けとなる。呼吸は荒くなり、目は爛々と赤く輝きだした。無意識にふらふらと雅臣に近づく。その乾いた口には、鋭い牙が生えている。ネオンの光に照らされたその顔は、まるで死人のように青白かった。
     
    ●物陰
     雅臣と裕也が見える少し離れた死角になる場所。そこに灼滅者が身を潜めていた。
    「新聞に載ったのに賑やかですねー」
     華宮・紅緋(クリムゾンハートビート・d01389)は繁華街の店を見ながら思う。この街で何度も被害者が出ているのに、誰も彼もが無関心に見える。都会の個人主義故か、それともバベルの鎖の影響なのか。紅緋は首を僅かに振り、今はこれから起きる戦いに集中しなくてはと思考を切り替える。
    「あれじゃないかな?」
     表通りの方を見ていたファリス・メイティス(教母さまのお気に入り・d07880)が、一人の男を指差す。
    「……ええ、どうやら上手く釣れたみたいね」
     左目を細め遠目に見たレイン・ウォーカー(隻眼の復讐者・d03000)が、男の特徴を確かめて答えた。
    「大口開けて餌に食いついたら始めようぜ」
     ラーセル・テイラー(偽神父・d09566)が接近するタイミングを皆に確認する。
    「ヴァンパイアってのは、悲しい存在だよな。人の生命を奪わなきゃ生き永らえないなんてさ」
     上倉・隼人(伝説のパティシエ・d09281)が佐々木徹の餓えと葛藤を思い、言葉を洩らす。
    「そうっすね、自分もダンピールっすから、佐々木さんの辛さがよくわかるっす」
     隣に居た荒野・鉱(中学生ダンピール・d07630)が、佐々木に自分の過去を重ね、辛い記憶を思い出して、隼人の言葉に深く頷く。
    「救えるなら、救ってあげないとね」
     救う為とはいえ、痛い目に合わせる事を因果に思いながらも、ファリス・メイティス(教母さまのお気に入り・d07880)は戦う覚悟を決める。
    「あ、動いたんじゃない?」
     ファリスの声。見ると佐々木がゆっくりと雅臣に近づいていく。そして雅臣がこちらに合図するように視線を一瞬向けた。
    「それでは行きましょう。忌まわしい血の呪縛から助ける為に」
     レインの言葉に皆が頷く。
     
    ●血の衝動
     予定通りの迫真の演技をみせた雅臣と裕也の二人は、その男の接近に最初から気付いていた。二人は顔を見合わせ軽く頷く。
    「なんだお前は。何を見てる、見世物じゃないぞ!」
     そう言うと雅臣は近づき、血の流れる左腕を伸ばして胸倉を掴もうとする。
    「ああ、喉が乾く……。その赤いものを、俺に、くれ……」
     胸倉を掴まれる直前、近づいた佐々木は、雅臣に飛びつくと腕に流れる血に吸い付く。血を吸うにつれて腕を掴む力が強くなる。常人ならば拳が砕けるほどだろう。だが雅臣は平然とそれを見下ろす。
    「吸血衝動には抗えないかヴァンパイア。だが殺戮衝動には今まで良く耐えたね」
     雅臣は仲間の接近を視界に捕らえ、相手の退路を絶ったのを確認する。
    「人払いは済ませたわ」
     レインの声に頷くと、腕を思い切り振るって佐々木を引き離す。佐々木は地に転がり受身をとって起き上がり、ダークネスの力を増幅させ戦闘態勢へと移った。
    「武蔵坂には君のような者も大勢居る。君は一人ではない。だからヒトたる事を捨てるな! ヒトたり続けるんだ、闇に呑まれるな!」
    「ぐぅあああああ!」
     佐々木は苦しそうに呻くと、真紅の逆十字のオーラで雅臣を切り裂く。雅臣はその攻撃を腕で受ける。
    「今までその衝動にあらがって、最後の一線は越えなかったのでしょう? 僕も貴方と同じ血の衝動にあらがいました。そして今では普通に生活しています。」
     横から裕也が素早く駆け寄り、死角から大鎌を振り抜く。その刃は佐々木の脇腹を抉い、血が舞う。
    「貴方だってできます、だから最後までその衝動にあらがってください!」
     裕也に向かい、佐々木は緋色のオーラを腕に宿し、邪魔だとばかりに大きく振るう。当たれば骨が砕けるような一撃。裕也は大鎌の石突きで腹を突くと、その反動で避ける。腕が過ぎた風圧で髪が何本か持っていかれた。
    「何、だよ。お前ら、邪魔するなよぉ……喉が渇くんだよぉ!」
    「そんな怖い顔すんなって。いじめに来たわけじゃねーんだからよ」
     隼人は全身を使い、回転するように大鎌を振るう。刃に宿った黒の波動が佐々木に襲い掛かる。直撃した波動は侵食し身体を蝕む。
    「欲望に抗うってしんどいよな。だがな、皆それと戦ってんだよ。アンタはまだ人間だ、まだ戻れるんだよ!」
     佐々木は反撃に影の刃を放つ。佐々木の身体から伸びるそれは、隼人を切り裂こうと地を這い迫る。
     一閃。横から二人の間に飛び込んだ人影が刃を振るう。その上段から振り下ろされた一撃は、迫る影を一刀で断ち切った。そのまま刀身を返し、峰を向けて構え、峰打ちの打撃により間合いを話す。
    「君の渇き、恐らくは徹君の血肉を分けた姉弟、君の姉君が関わっている。心当たりがあるんじゃないか?」
    「姉、貴……」
     ラーセルの言葉に何かを思い出したように、佐々木の動きが一瞬止まる。
    「君のその衝動は人の奥底に潜む、ダークネスと呼ばれる別人格の仕業だ。そして俺達は……灼滅者。闇に抗い、闇を救済する者」
     ラーセルは佐々木の心に訴えかけるように、朗々と言葉を紡ぐ。
    「君にも灼滅者の素質がある、だからその衝動と戦うんだ」
    「どう、やるんだよぉ。血が欲しくてしかたねぇん、だよぉ」
     血に餓えた佐々木は我慢できぬとラーセルに襲い掛かる。その手が届くというときに、横から伸びた手がその腕を掴む。
    「こんなことは間違っていると貴方も分かっているはずよ!」
    「邪魔だぁ!」
     佐々木の凶器と化した腕がレインを襲う。だがレインはその手を離さない。攻撃を受けても必死の声を投げかける。
    「そんなものに負けないで! 人の心は闇に屈したりしないわ!」
    「そうっすよ、自分も佐々木さんと同じっす。でもこんな身体になっても、まだまだ救いはあるんすから。あきらめちゃ駄目っすよ!」
     鉱も佐々木の境遇に共感して、何とか助けたいと言葉を重ねる。
    「ぐあうあああああああ!」
     レインの手を振り解き、頭を抱えて叫ぶ。苦痛に悶え当り散らすように、滅多やたらと周囲を破壊して回る。
    「吸血衝動を必死で押さえてたんですねー、でもそれも限界。人殺しになる前に、私たちが灼滅してあげましょう」
     紅緋は魂を闇に染め、自らの奥深くからシャドウの力を引き出す。周囲に風が渦巻く、それは激しさを増し、不可視の刃となって敵を襲う。
     佐々木は避けようと横に飛び退くが、風の刃の範囲を見誤った。全身を切り裂かれ血を流し体勢を崩す。
    「うん、がんばればきっと、自分を取り戻せますよ」
     紅緋は感情の篭もらぬ声で淡々と声を掛けながらも、攻撃の手を緩めない。暗き闇が凝縮し、漆黒の弾丸が放たれる。体勢を崩している佐々木はその直撃を受け、身体に侵食するその毒気に苦痛の声を上げた。
     佐々木は身体から霧を放ちその傷を塞ぐと、逆十時の真紅のオーラを放つ。それを迎撃したのは光の十字架。それは光を放ち、真紅のオーラとぶつかり合い消えた。
    「取り戻しなよ、自分を。ほんとは人の血なんて吸いたくないんだろ?」
     ファリスの優しい声に佐々木は顔を上げる。何かを絶えるような苦悶の表情。額から流れる血はまるで涙のように伝っている。
     
    ●人である為に
    「俺、は。ヒトでいたい……たす、けて……」
     佐々木の呻くような声。だが、その声は確かに聞こえた。助けを求める声を。
    「いいぜ、絶対助けてやる! だから気をしっかり持てよ!」
     隼人は大きく跳躍して大鎌を振るう。その断罪の刃は肩から胴へ向かい切り裂く。
    「待ってなよ、すぐに救ってあげるから。シェリル」
     ナノナノのシェリルが大きなしゃぼん玉を放つ。その影に隠れよるように低く鋭くファリスは踏み込む。地に展開した影には無数の影の剣が突き立つ。そこから剣を引き抜き、その刃を腹に突き立てる。痛みに暴れる佐々木の腕がファリスに振り下ろされる。その一撃を、空いた手で更に影の剣を引き抜いて受けた。
    「――そうだ、闇なんざに負けてる場合じゃねェぞ、少年。姉を堕とした連中に一泡吹かせてやれ」
     ラーセルは先ほどまでの丁寧な話し方から一転、荒々しくも心震わす力強い声を掛け、腕を振るう、その手には実体の無い光の刃。光は撃ち出され、光刃がファリスに向かい伸ばしていた佐々木の腕を斬り裂く。
     雅臣は仲間の戦闘状況を見ながら佐々木と向き合う。裕也が大鎌で斬りつける。避けようとする佐々木に向かい、雅臣は光輪を放ち動きを制限する。光輪に気を取られた佐々木の足に大鎌の刃が食い込む。その隙に雅臣はキャリバーに乗り位置を変え、巨大なライフルから魔光を放った。その一撃は佐々木を捉え、その身を焼く。
    「絶対に助けるっすよ、だから負けちゃ駄目っす! しっかりと強く心を保つっすよ」
     鉱の構えたガトリングガンが火を噴く。穴だらけの蜂の巣にするように次々に弾丸が撃ち出される。弾丸は次第に炎を帯び、着弾した場所を燃やす。
    「ぐぅあああああ」
     服に着火する。その熱さを嫌がり、佐々木は身をよじり身を護るように影を起こす。そこに鋭い風が吹き荒れる。紅緋が風の刃で影ごと佐々木を切り刻む。
    「死なないでくださいねー」
     緊張感の無い声、だがその攻撃は熾烈だった。風の刃と漆黒の弾丸が確実に佐々木の身を削っていく。
    「戻ってきなさい、まだ貴方には戻れる場所があるわ!」
     真紅の閃光が奔る。レインの抜いた刀は真紅の帯を引き、佐々木の身体を一刀で斬り裂いた。
     
    ●新しい道
    「んん……俺は……?」
    「もう大丈夫だ、安心しなよ。――皆、目を覚ましたよ」
     目を覚ました佐々木に、傷の治療をしていたファリスが穏やかな声を掛ける。そして振り返ると佐々木の目が覚めたのを皆に知らせた。
    「夢じゃなかったのか……」
     周りを見て今の状況を思い出した佐々木は、倒れていた身体を起こす。着ている服はぼろぼろだったが、傷は塞がっていた。
     そこに腕の治療を終えた雅臣と、その治療をしていた裕也が近づく。
    「残念ながらね、これは現実だよ。だが、おめでとうと言わせてもらうよ。君は見事に勝ったんだ」
    「ほんと良かったです。これでもう大丈夫ですよ」
     佐々木は先ほどまでの狂おしい衝動が収まっているのに安堵する。
    「良かったな少年。然し、あんな処ふらついてたら危ねぇぜ?」
     ラーセルは佐々木と肩を組み、茶化すように笑顔で話しかける。
    「これからは仲間っす、一緒に頑張るっすよ!」
    「そうですね、よろしくと言っておきますよー」
     鉱は、佐々木が衝動を乗り越えたのを我がことのように、嬉しそうに笑顔を見せた。紅緋はいつもの笑顔のままだが、そこはなとなく満足そうな声だった。
    「貴方は今まで一人で戦ってきた、これからは一人ではなく私達と一緒に戦いましょう」
     佐々木はレインの差し伸べた手を見る。ゆっくりと頷くと、その力強い手を握った。
    「ありがとう。それと、これからよろしく」
     照れたように、笑顔を見せる。月が優しくその顔を照らす。その目から温かい滴が頬を流れた。それは血を洗い流す、救いの涙だった。

    作者:天木一 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2012年11月14日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 8/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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