過去と未来をつなぐ現在(いま)

    作者:三ノ木咲紀

     クリスマスソングが流れるデパートのエレベーターホールに立つくるみに、葵は声を掛けた。
    「くるみさん? お久しぶりですね」
    「葵はん! 奇遇やね。葵はんもクリスマスプレゼントの買い物なん?」
    「はい。今年のクリスマスは、学生時代お世話になった方々に贈り物をしようと思いまして」
     微笑み頷く葵に、くるみは楽しそうに笑った。
    「なんや。考えることは同じかいな。……最近同窓会とか多かったさかいな。学生時代を思い出してもうて。ちょっとしたモンしか贈れんけど、ほらサイキックハーツ大戦が終わって今年で十年やし」
    「そうですね」
     頷いた葵は、過去に思いを馳せた。
     戦いに明け暮れた十年前までも、戦いが終わってからの十年も、いろいろなことがあった。
     楽しいことも辛いこともひっくるめて、今では良い思い出だ。
     良い思い出だと思えるのは、支えてくれた皆がいてくれたからこそ。
     これから先も、色々なことがあるのだろう。十年先も二十年先も、ずっと。
    「お世話になった皆様に、今まで本当にありがとうと……」
    「これからもよろしゅう、の意味を込めてやね!」
     笑いあった二人は、到着したエレベーターに乗り込む。
     振り返り、誰にともなく手を振る二人を乗せたエレベーターのドアは、静かに閉じた。


    ■リプレイ

    ● 2019年
     天空の青と清浄な白の競演を鏡のように映し出す、ウユニ塩湖の透明な水。
     目の前に広がる天国の景色を前に、真珠は声もなく佇む。その隣に、咲哉はそっと寄り添った。
     純白のウエディングドレスを纏った真珠は、寄り添う咲哉に微笑んだ。
    「こんな空が見られるなんて、夢のようです」
     心から感動する真珠の横顔を見ながら、咲哉は過去に思いを馳せた。
    「『何処までも広がる自由な『空』を見よう』。あの約束から6年。漸くここまで来られたな」
    「はい」
     迷宮の地下で見上げた天井の先に見えた、細い青空。
     学園の屋上から眺めた夕焼け空。
     二人で見上げた空は、いつも希望へと続いていた。だから。
    「この見渡す限りの空の先にも、まだ見ぬ景色が沢山ある。見に行こう一緒に。歩んでいこう未来を」
    「……咲哉さんはずっと、変わらず傍にいてくれました。これからも一緒にいたいです」
     真珠は額を咲哉の胸に預ける。その細い体を抱きしめる。
     咲哉は真珠を離すと、目を見つめながら誓った。
    「晴れの日も雨の日も、いつだって君が幸せである事を願ってる。だから、共に歩み助け合い、愛し続ける事をこの空に誓うよ」
    「私も、誓います」
     誓いの口づけを交わし見つめ合い、微笑みあった二人は手をつなぐと、輝く世界へと歩き出した。

    ● 2023年
     高校の卒業証書を手にした紗奈は、小2からの幼馴染の春と一緒に小学校の教室へ向かった。
    「わたしの席、ここ!」
     楽しそうに駆け寄った紗奈は、懐かしい席に座って春が振り返るのを待った。
     紗奈のすぐ後に教室に入った春は、教室の風景に歓声を上げた。
    「うっわ、机ちっさ。ミニチュアじゃん」
     真っ直ぐ駆け寄り、自分が使ってた席に座る。小さな椅子に座った春は、後ろの席の紗奈を振り返った。
     目が合った紗奈は、春の視線にくすぐったそうに微笑んだ。
    「わたしが日直の時、春がそうやって終わるの待っててくれたよね」
    「その間、晩飯の事ばっか話してた気ぃする」
    「そうだよ。だから日直も好きだったな。春がいたし」
    「そんな何でもない事が楽しかったな」
     お互い自然と過去形で締めくくる会話に、紗奈は急に湧き上がる寂しさに口元を引き締めた。
    「この先の進路は別々だから、同じ教室で過ごすのは今が多分最後だ。当たり前の風景が当たり前じゃなくなるのは、ちょっとなんか、アレな?」
     今さら別れを実感した春は、上手く言えずに困った笑顔になってしまう。
     紗奈はつられて困った笑顔になりそうになる自分の顔を、強気な笑顔に変えた。
    「でも話すもんね、これからも毎日」
    「毎日? そりゃ……」
     憎まれ口を叩こうとした春は、やっぱりやめると小さく吹き出した。
     紗奈の、無理矢理にでも前を向くその笑顔がけっこー好きだから。これが永遠の別れじゃないから。
    「いいな」
    「でしょ」
     目を見交わし笑い合う。顔を上げた春は、立ち上がり伸びをすると、いつも通り呟いた。
    「腹減ったなー」
    「今日のご飯、なにかな」
     春に続いて立ち上がる。いつもの「帰ろうか」の合図の代わり。
     いつも通り立ち上がって、いつも通りの道を歩いて。二人は笑って手を振って別れた。

    ● 2025年
     キッチンから聞こえてくる炊事の音と楽しそうな会話に、白焔は一人微笑んだ。
     今日は鈴乃の二十歳の誕生日を祝うパーティが開かれる。今日のために色々準備をする白焔は、会場に来た鈴乃に軽く手を上げた。
    「久しぶり」
    「お久しぶりです、白焔様。お手伝いしましょうか?」
     相変わらずな鈴乃の声に、白焔は苦笑いをこぼした。
    「今日は主賓だからな。座っててくれ」
    「では、お言葉に甘えて。ーー緋頼様や鞠音様の料理が楽しみです」
     何もしないのが申し訳ない、という表情で鈴乃が微笑んだ時、キッチンから料理が運ばれてきた。
     いい匂いを漂わせる巨大な皿を持った鞠音は、テーブルの中央にある空間に皿を置いた。
    「……ステーキです、お祝いといえば、ですね」
     山賊も愕然とする巨大なステーキを置いた鞠音は、割烹着を脱ぐと席についた。
     前よりずっと奇麗になった鞠音に、白焔は感心したように呟いた。
    「鞠音の手際も良くなったな」
     白焔の声に、鞠音はくすぐったそうに言った。
    「家族、多いですから」
    「鞠音も料理が上手く作れるようになり嬉しいです。ーーはい、ケーキも出来ましたし、シャンパンも用意しました」
     緋頼はケーキをステーキの脇に置き、全員のグラスにシャンパンを注いで回る。
    「「「「乾杯!」」」」
     初めてのアルコールを口にした鈴乃は、嬉しそうに微笑んだ。
    「ようやく皆さんと飲めるようになりました」
    「そういえば、鈴乃は進路どうするつもり?」
     シャンパンを飲みながら、緋頼は尋ねる。普段はしない会話ができるのは、こういう場ならではだ。
    「進路ですか? 私は実家の神社を復興させたいと思ってます」
     鈴乃の進路に、緋頼は頷いた。
    「家族の大事な場所を取り戻すのは良いと思う。家族ってやっぱり大事だから」
    「そうですね」
     遠い目の鈴乃に、白焔は尋ねた。
    「そういえば今更ではあるんだが、「お姉さま」探しは区切りがついたのか?」
    「さすがにもう心の整理はついているのですよ」
     鈴乃が武蔵坂に来る前に、淫魔のおねーさまに滅ぼされた実家の神社。家族の仇とはいえ鈴乃の育ての親なので慕い、探してたのだが、消息が分からないまま。
     微笑む鈴乃に、白焔は頷いた。
    「そうか。やはり気にはなってな。ーーああ、鈴乃が将来を一緒に、という相手がいるなら応援するぞ」
    「恋人とか結婚とかは? 好きな人いるなら相談に乗るよ」
     白焔の話題に身を乗り出す緋頼に、鈴乃は顔を真っ赤にした。
    「恋人とか結婚とか……そういう事は全然考えていないのです?!」
    「そっか。多分白焔も鈴乃の意思を尊重するだろうし、わたしも色々と相談にのるから……時間はいっぱいあるからゆっくり考えてね」
    「そ、そうですね」
    「大丈夫ですよ、迷ったら、うちに来てください。全員私が娶りますから」
    「鞠音様~?!」
     全員娶る発言に、またあたふた。そんな鈴乃に、鞠音は楽しげに笑う。
     子供のように笑いながらもその言葉は、彼女の代で家系図が日本神話めいて拡大していることから紛れもない事実である。
    「何だ、先に言われてしまったな。驚かせようと思っていたというのに」
     鞠音の全員娶る宣言を聞いて零す白焔に、鈴乃は更にあたふたする。
     そんな様子を見守りながら、緋頼は鞠音にそっと寄り添った。
    「いつも待っていてくれて有難うね、鞠音」
    「緋頼も、あまり家を空けると緋鞠が寂しがりますよ」
    「うん、心掛ける、寂しいのは嫌だよね」
     緋頼の返事に、鞠音は目を閉じた。
    「嗚呼――幸せです、今」
    「本当、幸せね!」
     同じく目を閉じ実感した緋頼は、鞠音と同時に笑いあった。

    ● 2028年
     宇都宮市内のとある餃子屋で、あきはふと呟いた。
    「あれから、もう十年かぁ」
     呟きに答えるように出される、焼き立ての宇都宮餃子。何万回食べても、宇都宮餃子は美味しい。
     餃子を食べながら、あきは過去の戦いを思い返した。
     宇都宮餃子怪人との激しいバトル。
     洗脳された浜松餃子怪人との切ないバトル。
     宇都宮対浜松の決戦、そして餃子ヒーローの仲間達……。
    「餃子ばっかりね」
     脳裏をよぎる思い出達に、あきは思わず苦笑いをこぼした。
     だけど、あの戦いの日々を誇らしく思う。
     あきは今でもご当地ヒーローとして、栃木の更なる平和のため、そして子供たちの為に戦っている。
    「まぁほとんど何もないから、こうして餃子店巡りに勤しんでいるけど」
     そう言いながら、餃子を完食。ここの餃子もやっぱり美味しい。
     目を細めたあきは、どこからか聞こえてくる叫び声に箸を置いた。
    「どこかで助けを呼ぶ声が聴こえる」
     ガタッと立ち上がり餃子代を置いて、変身して現場へ急行。
     そして――名乗りは基本!
    「私は宇都宮餃子ヒーローの八重葎あき! 助けに来たよっ!」
     暴漢に襲われそうになっている少女に、あきは力強く微笑んだ。

     喫茶店で待つローゼマリーは、現れたワルゼーの姿に笑顔で手を挙げた。
    「ハーイ、相変わらず眉が赤いデスネー!」
    「そちらこそ、相変わらずのムキムキ金髪ゴリラよな」
     ローゼマリーの挨拶に憎まれ口を返したワルゼーは、挙げられた手にハイタッチを返す。
     互いにSNS等で連絡を取っていたが、会うのは久しぶりだ。
     ローゼマリーは卒業アルバムや当時の品をテーブルに広げた。
     思い出話に花を咲かせたワルゼーは、ふと首を傾げた。
    「ローゼマリーは今、どうしてるのだ?」
    「祖国へ戻って、ESPや灼滅者絡みの講師や事件担当者をしてルヨ」
    「では格闘技はやめたのか?」
    「まさか」
     にやりと笑ったローゼマリーは、アピールするように力こぶを作った。
    「格闘技の鍛錬は続けてるからネ。現役バリバリダヨ!」
     微笑むローゼマリーは、全盛期はやや過ぎたとしても、頑丈な身体は健在だ。
    「そうか。安心したぞ」
    「……マタ、他の教団員やトモダチとも、こうシテ会いたいデスネ」
    「そうだな、我はまだ夢を諦めておらん。教団員が再結集した暁には、再びこの世界を制するべく、布教するつもりだ」
    「それは楽しみデスネ!」
     別れ際に零すワルゼーに、ローゼマリーは明るく笑った。

     酷い頭痛に目を開けた明雄は、泥のような胃をさすりながら起き上がった。
     見慣れない部屋に寝慣れないベッド。またやっちまったか、と自嘲の笑みを零す明雄は、差し出される水に顔を上げた。
    「お久しぶり、先生。誰か解る?」
    「昨日隣に座って……」
    「そう、まりもだよ」
     明雄の言葉を遮って名乗る女に、明雄は改めて顔を上げた。
     武蔵坂学園で、自分を慕ってくれた少女。十数年前に別れてそれっきり一度も会っていないが、言われてみればあの頃の面影があるような気がする。
     理解が追い付かない二日酔いの頭は、辛うじて声を出した。
    「……は? まりも? お前……、いや、……は?」
     複雑な感情が入り混じってまともに思考ができない。とりあえず明雄は、受け取った水を飲み干して壁に背中を預けてため息をつく。
     その様子を観察していたまりもは、生暖かい目で頷いた。
    「ウンウン。クソみたいな生活してるみたいだなァ」
     まりもは明雄を灼滅者の先生と慕っていたが、十数年前に失踪。その後音沙汰もなく、もう二度と会えないかと思っていた。
     だが、昨晩道でベロベロになっている所を発見。ぶん殴って家に持って帰って来たのだ。
    「で? 今何の仕事してるんだ?」
    「まあ、色々、な……」
    「どうせ碌でも無い仕事だろ。いい加減にしろよ」
     ぐうの音も出ない明雄に、まりもはベッドに上がると跨った。
     ドン! と大きな音を立てて、壁を掌で突く。据わった目で明雄を真っ直ぐ睨めば、視線の先で戸惑った色を浮かべる。
    「昔約束したよな。勝手に居なくならないって。守らせてやるよ」
     鼻先を明雄の首筋に近づけたまりもは、そこから匂う業と明雄の匂いに目を閉じた。
     ラフで、ワイルド寄りで、小汚い感じのおじさんになってまりもの前に現れた「先生」
     その匂いは十数年前の明雄と同じで、違う。
    「お前の業の匂いは覚えたからな。逃げても無駄だ。もう、逃がさねェぞ」
     ESPにそこまでの効果が無い事なんて知っている。だが過去の憧れを穢した侭には出来ない。
     更生させてやると心に誓ったまりもは、口を明雄の耳元へ近づけた。
    「『センセイ』が真面目になるまで、付き合ってやる」
     顔を上げたまりもは、口角を上げるとベッドから降りた。
     キッチンへ向かう背中を見送った明雄は、脱力したように頭を抱えた。
    「……でも一つだけ言わせてもらうなら、俺より遥かに強そうなお前を誰が守るんだ……?」
    「何か言ったか?」
     遠くから掛けられる声に、地獄耳かと呟く。
    「クソッタレ。夢なら早く覚めてくれ」
     天井を見上げた明雄は、別の意味で痛む頭を壁に預けた。

     宇都宮駅の改札を出たくるみを見つけた麦は、手を大きく振った。
    「宇都宮にようこそ! 張り切って案内するよー」
    「麦はん! 久しぶりやね!」
     笑顔で手を振り返したくるみは、迎えてくれた三人に手土産を渡した。
    「今日はよろしゅう! まずはどこ行くん?」
    「イチゴ狩りに行くのと、ゴロゴロイチゴのフルーツサンドで有名な店どっちがいい? 両方いっちゃう?」
    「両方や!」
     目をキラキラさせるくるみに、陽坐は一歩歩み寄った。
    「ようこそ、宇都宮へ。来てくれて嬉しいよ」
    「陽坐! こちらこそよろしゅうな! 今日は美味しいもん、ようさん食べられるて聞いたさかい、朝ご飯抜いてもたわ」
    「それはいけねぇ! 早速行こうぜ!」
     イチゴ狩りとイチゴ食べ放題の後、昼食は宇都宮餃子名店食べ比べ。
     宇都宮城・大イチョウ・大谷石採掘場跡の見学した後、夕食も宇都宮餃子ストリート食べ歩き。
    「……餃子像に参拝して、夜はジャズとカクテルの街宇都宮を堪能してきたらいいんじゃないか!」
    「どう考えても食う量がおかしいんだけど大丈夫かこれ」
    「旅先の美味しいもんを思う存分食べるんは、マナーやマナー! ほら、早よ行こ!」
     胸を張ったくるみは、踊りだしそうな足取りで駆け出した。
     宇都宮は餃子が有名だが、実は農産物のうまさもかなり自信がある良い土地だ。
     いい水、いい空気。山の裾野の大地に育まれた食と文化を堪能した四人は、楽しすぎる思い出を胸に夕食の席を囲んだ。
    「餃子には地ビール! くるみちゃんは飲む方?」
    「何なら朝まででも付き合おうたるで!」
     キンキンに冷えた地ビールと烏龍茶のジョッキが、重い音を立てて鳴る。
     烏龍茶を飲む陽坐に、麦は肩を竦めた。
    「陽ちゃんはあんま飲まないよねー。ホント遊び方知らねぇカタブツだからー」
    「飲めへん人に飲ますんはアカン!」
     餃子と雑談に盛り上がった夕食も終わり、宇都宮駅前に送ってもらったくるみを良信は呼び止めた。
    「陽坐はこうと決めたら頑固な所がある。真面目すぎて行きすぎる事もある。長い人生、くるみちゃんが主導権取るべき時が絶対ある」
     真剣な良信の顔を、くるみは神妙な顔で見つめた。ふと口元に笑みを浮かべた良信は、ビシッと親指を立てた。
    「だから必殺ワードを伝授だ。「餃子神のお導き」」
    「餃子神の……お導き……」
     目を見開くくるみに、良信は大きく頷いた。
    「言われればコロッと態度を改めると思うよ。うまーく手玉に取ってやってくれ」
    「おおきに! ……うちが初めて陽坐に依頼出したんも、餃子怪人やったわ。これも餃子神のお導き、やね!」
    「違いない!」
     にかっと笑うくるみに笑みを返した良信は、くるみの肩を大きく叩いた。
    「陽坐のこと、よろしくな!」
    「もちろんや!」
     麦の呼ぶ声に手を上げた良信は、陽坐に何か言うとそのまま駅を後にした。
     二人きりになった陽坐は、餃子像の前で立ち止まるとくるみを振り返った。
    「今日は、宇都宮に来てくれてありがとう」
    「こちらこそや! めっちゃ楽しい旅になったで!」
     頷いた陽坐は、改めてくるみの目を見つめた。
    「前に言った企画力を尊敬してるって話は続きがあって……。塾通い帰宅部、灼滅者、料理研究三昧って人生を歩んだ俺は、遊び方を知らないから。くるみが誘ってくれる新しい体験に毎回すごくワクワクしてる」
     真剣な目の陽坐は、その場に跪くと小さな箱を差し出した。
     中には、銀色のシンプルなリング。驚いて目を見開くくるみに、陽坐は緊張した声で続けた。
    「2人でアイデアを出し合えば未来は絶対素晴らしいものになるって確信してる。指輪、受け取ってもらえますか」
    「……おおきに!」
     紺色の小箱を受け取ったくるみに、陽坐は感極まって立ち上がった。
     心から安堵の笑みを浮かべる陽坐に、くるみは銀のリングを差し出した。
    「指輪、つけてくれはる?」
    「もちろん」
     頷いた陽坐は、銀の指輪をくるみの左手の薬指に嵌める。嬉しそうに指輪を眺めるくるみに、陽坐は手を差し出した。
    「年明けにまた、あのかまくら祭りに行こう」
    「ええなぁ! 約束やで!」
     幸せそうに微笑んだくるみの手が、陽坐の手の中に収まった。

     クリスマスソングが流れるデパートで、二人の子供がツリーの飾りに目を輝かせていた。
     ワクワク顔で一つ選んだ子供が、久遠に飾りを差し出した。
    「これいい?」
    「いいよ。飾りは好きなものを選ぶと良い。皆で楽しく飾り付けるのだからな」
     久遠の言葉に、子供がぱあっと笑顔になる。
     もう一人の子供と飾りを選んでいた言葉は、自分もワクワクしながら手に取った。
    「こういう飾りにもそれぞれに意味とか由来があるのかな。なかなか色んなものがあって悩むね?」
     子供のようにはしゃぐ言葉に、久遠は細長いケースを渡した。
    「いつも忙しくて子供達を任せてばかりいるからな。少し早いが、クリスマスプレゼントだ」
     ケースの中には、シルバーネックレス。サプライズプレゼントにびっくりした言葉は、嬉しそうに微笑んだ。
    「ありがとう! 私からのプレゼントは………そうだな、家に帰って夜になったら渡すね?」
     ネックレスのケースを抱いた言葉は、久遠に寄り添うと耳元で囁いた。
    「子供達の前では……流石に恥ずかしいからね」
     頬を赤らめる言葉に目を細めた久遠は、しゃがむと駆け寄る子供達の頭を撫でた。
    「少し長目に休みを貰えたので、家事や子供達の相手は引き受けよう」
    「……いいの?」
    「いつも頑張っている言葉に、細やかながら恩返しをさせてくれ」
     振り返り、見上げる久遠の背中に、言葉はそっと頬を寄せた。
    「それなら、お言葉に甘えて子供達の事や大掃除は任せるね? その間にクリスマスのご馳走とか、お節とか頑張らないと!」
     久遠の鼓動が、言葉の耳に伝わってくる。優しい音色に、言葉は幸せそうに目を閉じる。
    「いつもありがとうね、大好きよ……」
     温かくて大きな背中に、言葉はそっと囁いた。

     クリスマスソングが流れるデパートで、水鳥は家族四人で買い物を楽しんでいた。
    「みんなで美味い物買いに行くぞー」
    「「おー!」」
     子供たちと一緒になって売り場へ急ぐマサムネの背中を見送った水鳥は、楽しそうな三人に声を駆けた。
    「まずはイブの晩御飯の食材。鷹彦、何か食べたいものある?」
    「エビフライ!」
     手を挙げる長男の鷹彦に頷いた水鳥は、長女の千鳥と目を合わせた。
    「千鳥は?」
    「チャーハン!」
    「オレは鶏の丸焼き!」
     ちゃっかり手を挙げるマサムネにも頷いた水鳥は、他のメニューを考えた。
    「後はサラダと……ブッシュ・ド・ノエルね」
     メニューを決めた水鳥は、三人で押すカートへ食材を入れていく。
     食材を吟味する水鳥の隣に、マサムネは寄り添った。
    「やー、水鳥、オレの通訳の仕事が忙しいばっかりに、あまり家にいれなくてゴメン。でもクリスマスは大切な人と一緒にいる日だからな」
    「クリスマスっていうのは、家族と親友が、お互いにプレゼントを贈る日ですね」
     答えながら、水鳥はケーキではなく生クリームをカートへ入れる。
    「お? ケーキは手作りなんだ? ワクワク! じゃあオレはポテトサラダ作ろうかなぁ」
     買い物を終えた四人は、プレゼント売り場へと向かった。
     これ買ってと鷹彦からお菓子を受け取ったマサムネは、しゃがんで二人と目を合わせた。
    「パパサンタは、もっといいもの用意してあるぞー」
     盛大なネタバレをしつつ水鳥を見上げたマサムネは、幸せそうに微笑んだ。
    「ママサンタも美味しい物作ってくれるからな! だからお前たちは生涯幸せで育つんだぞ」
     二人をまとめて抱きしめたマサムネは、心から呟いた。
    「こうやって命が繋がっていくんだな」
    「私の一番欲しいものは、ここにあるね」
     抱きしめ合う三人に目を細めた水鳥は、浮かぶ涙をそっと拭った。

    ● 2030年
     出産を終え目を覚ました陽桜は、枕元で見守る葵の姿に目を細めた。
    「陽桜さん。お疲れ様でした」
    「葵さん……」
     身体を起こした陽桜は、隣に眠る生まれたての娘を抱き上げた。おくるみに包まれた子供は、よく眠っている。
     子供ができたと伝えた2029年の日の葵の表情は、出産を迎えた今も忘れられない。
     その表情を見れたのは陽桜にとって、とても幸せなことだった。
    「悪阻がひどく辛そうでしたが、体はもう大丈夫ですか?」
    「大丈夫ですよー。葵さんが傍に居てくれたから、乗り越えることができましたし。それに……」
     陽桜は子供の頬をつつく。マシュマロのような感触が、指に心地よい。
    「赤ちゃんの顔見ると、辛かったのも吹き飛んじゃいました。……葵さん。赤ちゃん、抱っこしてもらえますか?」
    「ぼ、僕がですか?」
     恐る恐る伸ばされる葵の腕に、赤ん坊を抱かせる。
     腕の緊張が、託される重みにゆっくりほどかれる。覗き込む葵の視線に気付いたのか、赤ん坊が目を覚ました。
     初めて交わされる視線に、赤ん坊が無邪気な声で笑う。その笑みに微笑む葵の顔に、陽桜は笑みを浮かべた。
    「名前はね、もう決めてあるのですよ」
     男の子でも女の子でも、この名前をつけるって決めていた。
    「葵桜(きさ)……って、呼んであげてください」
    「葵桜……。生まれてくれて、ありがとう」
     幸せそうに娘を抱く葵に、陽桜は優しく微笑んだ。

     クリスマスで賑わうデパート内の小劇場が、拍手と歓声に包まれた。
     劇団パトリの公演を終えホールで挨拶をしていた朱里は、駆け寄るくるみに手を挙げた。
    「くるみ! 葵も、見に来てくれたんだ!」
    「朱里はん! めっっちゃ良かったで!」
    「今回は創作劇なんですね?」
     葵の問に、朱里は嬉しそうに頷いた。
    「脚本も演出も、自分たちでやったんだよ」
     高校の演劇部仲間と一緒に劇団を立ち上げた朱里は、嬉しそうに劇の内容を振り返った。
     朱里が演じたのは、恋人に突然振られて失恋したばかりの女性。
     一人悲しみの中で足掻いて辿り着いたクリスマスツリーの下で、サンタクロースと出会う。
     素直に失恋したことを話したら、サンタはまたいい出会いがあると励ましてくれた。
     サンタの声掛けで失恋を乗り越えた女性は、新しい道を進んでいく。
    「……この話はね、私が闇堕ちした時のことがモチーフなんだって」
     どんなに辛くても、足掻き救いを求めて声を上げたのなら、誰かが必ず助けてくれる。
    「あの時、皆が助けてくれたから今、こんなに幸せなんだ。見てくれた人たちも、少しでも幸せになってくれたら嬉しいよ」
    「その気持は、きっと伝わりますよ」
    「うちも幸せな気持ちになれたし!」
    「ありがとう!」
     笑顔の二人に、朱里は嬉しそうに微笑んだ。

    ● 2033年
     昼間、子供たちと一緒に飾ったツリーを眺めた遊は、息子の楓宛のプレゼントを手に目を輝かせた。
    「なぁ、桃香……。コレ、やっぱオレがもらっちゃダメ?」
     特撮ヒーローの変身ベルトにときめく37歳児に、桃香はくすりと微笑む。
    「遊さんらしいけど……サンタさんが猫ババはダメ、だよ?」
    「欲しい物が全く同じな辺り、オレの子だなぁ。あかねは、ちっちゃいまっちゃが欲しいんだっけ?」
    「そうよ。このリボン作るの何年ぶりかなぁ……」
     あかねの為に柴犬のぬいぐるみに花飾り付きの緑のリボンを縫い付ける手を、桃香はふと止めた。
     人との縁に絶望して闇堕ちしたのは、桃香が同じリボンを結んでた頃。あの頃は幸せなんて、夢だと思っていた。
    「「夢じゃないよね?」って疑ってた幸せ、今なら信じられるよ。愛する人と家族に囲まれて、本当に幸せだもん、私……!」
    「オレもだよ」
     頷きながら、遊は学生時代を思い出した。
     学園の大きなクリスマスツリーに飾った、番いの青い雉鳩のリース。途切れない縁を、と篭めた願いは、今も確かに続いている。
    「……よし、完成! サンタさん、お願いね」
    「それじゃあ、サンタさん出動してくるわ。……っと、その前に」
     桃香を抱き寄せ、キスを贈る。顔を真っ赤にする桃花に、遊は唇に人差し指を当てた。
    「サンタがママにキスをしたのは、子供達には内緒にしておいてな?」
     ひらりと手を振り子供たちの寝室へ向かう遊を、桃花は更に顔を赤くしながら見送った。
     翌朝、二人は子供達の喜びの声で目を覚ますのだった。

    「花見の支度をせよ!」
     満開の桜に浮かれた明莉の宣言に、3歳児の双子は大乗り気。生まれたばかりの末っ子を連れて、家族で賑やかにお花見へ向かった。
    「そら、遊んでないで手伝う!」
     双子に声を掛けながら広げたシートの上に、明莉は重箱を広げた。並べるお弁当は「特製☆糸括重箱」
    「これなに?」
    「イナゴの佃煮だろ?」
     興味津々な兄の祭莉に、明莉は何でもないことのように答える。
    「じゃあ、これは?」
    「溶岩煮っ転がし」
     どろっと煮崩れたナニカを指差す杏に、明莉はその隣のナニカを指さした。
    「食ったらたちまち魅了される魅惑の一品もあるぞー♪」
     顔をひきつらせる子供たちに気付いた明莉は、二段目の重箱の蓋を開けた。
    「大丈夫、ほれ、普通のおにぎりもあるって。お母さんは? どれがいい?」
     楽しそうな明莉の問に、ミカエラはにっこり微笑んだ。
     腰が引けつつもお重の全品目に手を出した祭莉は、引っくり返って明莉の膝で猫になっている。
    「まだまだ修行が足りないなあ」
     くすくす笑うミカエラは、膝の上の杏に屋台の話をした。
    「あたしも母さんのお手伝いしたい!」
     杏のホンキの真っ直ぐな目は、明莉によく似ていた。
     糸括重箱の恐怖の後。食べて遊んで、眠りこけた子供達に毛布を掛けた明莉は、隣に座ったミカエラの頬を撫でた。
    「やっと夫婦水入らず、だな」
    「そうだね」
     春の暖かな風に乗って、桜の花びらが舞う。
     今までの出来事に思いを馳せたミカエラは、明莉の肩に頭を預けた。
    「この穏やかな日々は、貴方が掴み取ったもの。これからも、二人で守っていこうね……」
    「いつまでも、ずっとな」
     この愛しい世界に、二人はいつまでも寄り添っていた。

     チェコの墓地の庭園には、花が咲き乱れていた。
     墓地に足を踏み入れた仁恵は、市場で買った花を片手に、もう片手には息子の響の手を握って歩く。
    「もう来るつもりなんて無かったのですけれどね。静がどうしてもなんて勧めるから」
    「ちゃんと報告した方が良い。僕も挨拶出来てないし」
     そう言いながら、静は娘の琴の隣を歩く。やがて一つの墓石の前で立ち止まった仁恵は、軽く掃除をして花を供えた。
     隣に立った静も、しばし瞑目する。
    (「挨拶が遅れてごめんなさい」)
     静の祈りに気付いたのか。やがて目を開けた仁恵は、両親と、姉弟の名が刻まれた碑を撫でた。
    「どうせ誰の骨も埋まっていない墓だ」
     仁恵の背中に、琴は不安そうに静を見上げた。
    「誰のお墓?」
    「琴のお爺ちゃんとお祖母ちゃん、それからお母さんと、その弟さんの……って言われても困るかな。……その内わかるよ、大丈夫」
    「そうですね。またご飯を食べながら昔話をしましょう、琴」
     ふふ、と微笑んだ仁恵は、立ち上がると家族を振り返った。
    「さて、おまたせしました。美味しいもの、食べに行きましょうか」
    「そうだね、ご飯にしよう。子供達もお腹空いたって顔してるし。ビールは……」
    「安いからって飲みすぎちゃだめですよ、静」
     釘を刺す仁恵に、静は両手を挙げた。
    「わかったよ程々に。君は好きなだけ飲んでいいよ、今日だけね」
    「では好きなだけ!」
    「……程々にね」
     嬉しそうに微笑む仁恵に、静は苦笑いをこぼした。

     家族揃ってデパートへ買い物に来た理央は、前を歩く娘の灯里と息子の燈理の背中に目を細めた。
    「2人とも元気に育ってくれた。……僕と燈がはじめて会ったのもこのくらいの頃だったっけ」
    「そうね」
     頷いた燈も、出会った頃に思いを馳せた。
     理央と出会ったのも冬の時期。恋人として結ばれた思い出の冬。
     眩しそうにクリスマスで彩られる街並みを見て昔を思い返しながら、燈は理央の手を握った。
     小さい頃は考えもしなかった幸せな「いま」を感慨深く思う。それも隣のこの人のおかげ。にっこり笑みを咲かせた燈は、理央に寄り添った。
    「ねぇ、理央。わたしも昔と比べたら料理の腕もだいぶ上がったし。クリスマスだしね、今日はごちそう頑張ってる作るから期待してね」
    「それは楽しみだ」
     微笑み、寄り添い返した理央は、握る手に力を込める。
     いまでも隣にい続けてくれている妻と子供たちと、今年もまたクリスマスを迎えられることに感謝の気持ちが湧き上がる。
     あの頃は、こんなに穏やかな日々がくるなんて、思っていなかったから。
     変わり続ける世界の中で、これからもきっと色んなことが起きるのだろうけど。
    「今一番の問題は、子供たちと燈へのクリスマスプレゼントだな!」
    「買いに行きましょう。一緒に」
     頷きあった二人は、先を行く子供たちの背中を追いかけた。

     クリスマスの夜。
     史明は妻と子供たちへプレゼントを手渡した。
    「はい、これプレゼント」
     僕への、と小さく口の中で加える。
     朔之助は渡された包みを開ける。そこに入っていた史明好みの可愛い服に、苦笑いをこぼした。
     案の定娘の空美も、中に入っていた可愛い服に嫌そうな顔。
    「またこんな可愛いのを。史は懲りないな……」
    「もっとカッコいい服がいい!」
    「でもお母さんとお揃いだよ?」
     史明の言葉に、空美は一転嬉しそうな顔で朔之助を見る。
     天才では? と心の中で自画自賛しているであろう史明に、してやられた、と思う。
     キラキラな目の空美に、朔之助は微笑んだ。
    「一緒に着ようか」
    「本当? じゃあ着る!」
    「僕の服もおそろい?」
     キラキラした目で見上げる息子の旭輝に、史明はばつが悪そうに頬を掻いた。
    「ごめん……。今度改めて、僕と旭輝でお揃いの服を買いに行こう」
    「約束だよ!」
     指切りする史明と旭輝に、朔之助はにっこり微笑んだ。
    「いっそ家族4人でお揃いにするか」
    「それいいね!」
     乗り気な空美に、史明と旭輝は乾いた笑いをこぼした。
     子供達が寝た後、朔之助は史明の肩にブランケットを掛けた。
    「僕からのクリスマスプレゼント」
     ふわりと温かい感触に笑った史明は、ブランケットを大きく広げた。
    「折角だから朔も入りなよ」
    「うん」
     嬉しそうに抱き込まれた朔之助は、史明にくっつく。温かさをふたりじめする朔之助に、史明はクスリと笑った。
    「実は僕ももう一つプレゼントがあるんだ」
    「え?」
     顔を上げた朔之助の唇を、史明の唇が塞ぐ。突然のキスに顔を真っ赤にした朔之助を、史明は抱きしめた。
    「後で渡すね」
    (「本当にこの人を好きすぎて困る」)
     高鳴る鼓動を共有するように、朔之助は史明を抱きしめ返した。

     国連の仕事に休暇をとり帰国した恭輔は、自宅のドアを開けた。
     子供に顔を忘れられているんじゃないかって毎度ビクビクしながらドアを開け、家族に声を掛ける。
    「ただいまー」
    「おかえりー!」
     言い終わる前に飛びついてくる長女の七瀬を右手で抱え、リィザに抱かれた次女と、長男で双子の杏花と悠李の頭を左手で一回ずつ撫でる。
    「皆大きくなったなあ。元気にしていたかい?」
    「おかえりなさい、あなた。元気ですよ、家族みんな」
     くすくす笑いながら出迎えるリィザに、恭輔はホッとしたように微笑む。
     久しぶりのリィザの料理に感動した恭輔は、荷物の中からプレゼントを手渡した。
    「外国でサンタさんから預かったんだ」
    「良かったわねー」
     歓声を上げながら封を開ける子供たちに目を細めた恭輔は、隣のリィザに寄り添った。
    「ただいまリィザ。任せ切りでごめんな」
    「母親ですもの。でも、貴方ばっかり優しい親で、ちょっぴりずるいですね」
     意地悪く笑うリィザに、恭輔は苦笑いをこぼした。
     食事をしながら家族全員の話を楽しそうに聞く恭輔に、リィザはふと尋ねた。
    「ねぇ、あなた。――自分のこと、好きですか?」
    「うん。世界で十番目くらいにはね。でもこれだけは言える」
     箸を置き、改めてリィザに向き合った恭輔は、真剣な顔でリィザに告げた。
    「俺は幸せだ。リィザに出会えて良かった。愛しているよ」
    「ふふ……私も、愛してますよ、『恭輔くん』。……でも、もっともっと、幸せにしてあげますから」
     きょとんとする家族の前で、リィザは恭輔の腕に寄り添った。

     戦いに明け暮れた灼滅者達は、掴んだ幸せを大事に守り育てていく。
     これからも続く時の中でも、彼らは大切な時間を紡いでいくだろう。
     ーー灼滅者、かく戦えり。

    作者:三ノ木咲紀 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2018年12月24日
    難度:簡単
    参加:33人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 4/キャラが大事にされていた 3
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