●沖縄伝統萌化計画
シーサーが美少女フィギュアになっていた!
……とか言われても意味わからんと思うので、もっと具体的に説明しよう。
ある日を境に現れたご当地怪人ハブマングース男は、沖縄の風土と庶民性を如実に表した伝統と温かみのある料理であるミミガーやちんすこうを片っ端から萌化し、極々一部の地域では正規品が一切販売されないと言う異常事態に陥っていた。
それだけにとどまらず、沖縄民謡は甲高いアニメ声でリリースされ、楽器や民芸品に至るまで全て萌化が図られたと言うのだ。
この事態をどうすることもできずに働かされていた一般人社長は膝から崩れ落ち、『ある男』の脚へと縋りついた。
「おねがいです、これ以上はやめて下せえ! 沖縄が沖縄じゃなくなってしまいます!」
「ええい黙れぇい!」
男は社長を払い除け、お土産屋さんに置いてあるシーサーをひとつ残らず『犬座りしてる美少女フィギュア』という狂気の置物に変えてしまった。
両腕は沖縄の魂とも言われるハブを模し、頭はそのハブを殺すとも言われるマングースを象ったご当地怪人。
「怪人ハブマングース男様が、この沖縄に大量の金を落としてやろうと言うのだ、感謝はされど止められるいわれは無いのう!」
「そ、そんなぁ!」
「さあ次は隣町へ進軍だぁ! 貴様の貯金は全て使わせてもらうかな、ハーブハブハブハブ!」
号泣する社長を引き摺り、ハブマングース男は次なるお土産屋さんへとずんずんと進んで行ったのだった。
●
「許せねえ……伝統を何だと思ってんだこの野郎おおおおおおおお!」
萌商法に則って作られ『損ねた』と言われる数種類のちんすこうを貪り食いながら、神崎・ヤマト(中学生エクスブレイン・dn0002)は机をぶっ叩いた。
「安易にアニメ絵書けばいいってもんじゃねえだろ! もっとあるだろ、もっと……!」
「いや怒るべきはそこじゃない」
「ああ、その通りだ!」
ヤマトくんが言うには、沖縄に現れた怪人ハブマングース男が地元商業の復興という名目であらゆる伝統品を壊滅させようとしているらしいのだ。
このままでは貯金を使わされてる社長さんは勿論多くの人々と沖縄県民の魂が気づ付けられてしまうことは必至。
「何としても止めなくてはならない……勿論、力ずくでな!」
何度も言うようだが怪人ハブマングース男。
彼は単体でも充分な強さを誇り、場合によっては灼滅者八人を相手取っても全然戦えちゃうと言う恐ろしいヤツだ。なんたってハブとマングースくっついてるんだから、そりゃ強いってもんだ。
しかし、彼に突っかかって来た敵にはまず雑魚戦闘員を差し向けると言うお約束は忠実に守るタチらしい。
「というわけで、前半戦は戦闘員『ハブマン』たちとの戦いだ」
ハブマンとは、なんかハブとマングース混ぜたような眷属である。全身タイツの小柄な戦闘員たちで、戦闘力はハッキリ言って微妙だ! 一般人ならやりたい放題だが、灼滅者相手じゃやっぱ雑魚!
「これに乗じてこちらの力と勢いを見せつけ、ハブマングース男の闘争心を煽るのがオススメだ」
何と言ってもハブとマングース。闘争の権化みたいなヤツだ。強くて派手な相手とは戦いたい。そんな気持ちがあるに違いない。
「後半戦は勿論ハブマングース男。しかし皆の力を合わせれば、きっと勝てる筈だ!」
ヤマトは拳をグッと握り、親指を立てた。
「頼んだぜ皆……あと、お土産よろしくな!」
参加者 | |
---|---|
艶川・寵子(慾・d00025) |
彩瑠・さくらえ(宵闇桜・d02131) |
謝華・星瞑(紅蓮童子・d03075) |
室武士・鋼人(ハンマーアスリート・d03524) |
上木・ミキ(ー・d08258) |
名越・真一(千色の鎮魂歌・d08420) |
東宮・ひより(ジレンマカントリーガール・d08930) |
水瀬・ゆま(中学生エクソシスト・d09774) |
●沖縄出身のおばあさんが味噌汁何でも甘くするのは何でなん?
「熱いな……沖縄……」
東宮・ひより(ジレンマカントリーガール・d08930)はベレー帽を脱いで顔をぱたぱたと仰いだ。
関東ではもうコタツが無双を始める時期だと言うのに、このぶっちゃけた日差しとどこまでも駆け抜けてゆくかのようなしっとりとした風は何だと言うのか。そりゃ時間もゆっくり流れるわ、などとひよりは思う。関東基準で考えると青森以上に外国じみた土地なのだ。
にこにこしながらかりゆしを着込む謝華・星瞑(紅蓮童子・d03075)。
「まあでも内側の方はそうでもないんだよ? 家とか町の作りも自然と風通しよくなってるから、気温から感じる程熱くないんじゃないかな」
「はぁ、まあ……はい……」
顎だけで返事する上木・ミキ(ー・d08258)。
彼女等が今着ている『かりゆし』。
名前で分からないなら『クールビズのアレ』とでも表現しようか。
所謂沖縄製アロハシャツで、内閣府がコレがクールビズなんだぜとばかりにみんなで一斉に着込んでいたが流行らず、なぜこの人らはハワイに染まり始めたのかなどと二重の誤解を招いたあの服である。
ちなみに文字は嘉利吉(かりゆし)と書き、『自然と共に生きるよろこびよ』という沖縄県民独特の風土と人柄が込められた言葉で、凄く乱暴に言うとハワイのアロハと一緒である。
その辺で売ってるようなヤツとなるとただの沖縄シャツだが、ちゃんとしたお店で買うとミンサー織りという沖縄は石垣島の伝統工芸が用いられていたりと非常にしっかりしていて丈夫で通気性もよくクールビズの用途としてはこれ以上なく有効なのでもしお金に余裕が合ったら取り入れて見てはいかがだろうかって沖縄の人が言ってました。
「僕、ご当地怪人と戦うの初めてなんだよね。やっぱり、こういう風に空気合わせていくのがイイの?」
自分のかりゆしをひらひらさせてみる名越・真一(千色の鎮魂歌・d08420)。
「そうかも。余裕を見つけて楽しんだもん勝ちってトコロは、あるんじゃないかなぁ」
一方で彩瑠・さくらえ(宵闇桜・d02131)は花笠に琉装というコテコテの沖縄伝統衣装で挑んでいた。詳しい説明は省くが、大体1870年くらいまでの沖縄着物といった所である。それこそハワイのフラダンスショーばりにこれ着た人達がわらわら出てくることもあるが、まあ現代となってはイベント衣装である。
まあ、それはそれとして。
「ええっと、ご当地怪人『ハブマングース男』さんが伝統工芸品を美少女さんのお人形とかにしちゃっているんですよね。伝統を破壊するのはいけません!」
沖縄語りばかりで一向に事件の話をしない地の文に代わり、ガッツポーズで説明してくれる水瀬・ゆま(中学生エクソシスト・d09774)。
スポーティーな爽やかさある顔で天を仰ぐ室武士・鋼人(ハンマーアスリート・d03524)。
「沖縄伝統萌化計画。このままでは世界が萌に包まれ人類は絶滅してしまうでしょう!」
「絶滅はしないと思うけど……」
「と言うより美少女が氾濫する沖縄は望む所なんだけど」
琉装を制作者が泣くレベルで胸部全開にして着込む艶川・寵子(慾・d00025)。
「でも重厚な歴史観も捨てがたいわ。今日はそっちを守りにイってみましょ?」
かくして。
沖縄観光協会みたいな恰好をした八名は、事件の起こるお土産屋さんへと向かうのであった。徒歩で。
●世界的に見ても長寿度の高い沖縄。かつての最高齢ギネス記録者もいたよ!
所変わってお土産屋さん。
良く言えば風土愛溢れる(悪く言えば古い)店内に全身タイツの男達が群がっていた。
「ハブー!」
「マーン!」
女子供がたじろぐ中へ、両腕を振り回して威嚇する。怪人ハブマングース男。
「ええい出て行け出て行けぇい! ここは今から萌土産屋として生まれ変わるのだ。改装工事の邪魔だぁ!」
そして手頃なハンマーを手に取ると、ハブマングース男は置物コーナーへと足を運んだ。
「ハーブハブハブ! まずはこのシーサーの置物をもぐらたたきの如く片っ端から叩き潰してやるか。せーのーぉ……!」
「そこまでだ!」
突如、目の前のすだれが盛大に飛び散り、ハンマーを掲げた鋼人が飛び込んできた。
ハンマーと共に地面に両足を叩き付け、戦闘員たちを撥ね飛ばす鋼人。
凄く関係ないが、スポーツ科学準教授にしてハンマー投げ金メダリストの人が提唱するハンマビクスという運動メニューをこなすと脳に直接効率的な運動動作を蓄積できるらしい。本当に関係ないが。
「ハイタイ!」
「はいさーい!」
でもって、先述した観光協会みたいな恰好したさくらえと星瞑が後から乱入。
「現在ヒーローショーを実施中でーすっ、外に出て御覧ください!」
「何ぃ、聞いていないグース! イベント中なら日を改めたのに……すみませんがイベント時間を前後して頂けないでしょうか!」
何故か素直に受け取り、尚且つ誠意ある対応をとろうとするハブマングース男。そうこうしている間に空気を読んだ店員や客たちが外へと逃げ出していく。
「ふふふ、ヒーローショーというのは嘘だ! 赤風転身、紅蓮童子――参上!」
カードを掲げて封印解除する星瞑。その姿にハブマングース男たちは身構えた。流石はご当地ヒーローのメッカ。敏感である。
「む、貴様は沖縄のご当地ヒーロー! ということは……」
「そう、貴様等の野望もここまでだ!」
「マブイは置いていくといいよ?」
同じく封印解除し、扇子を広げて半身に構えるさくらえ。
彼女の言う『マブイ』とは沖縄方言で霊魂のことである。要するに『首置いてけ』。そして『ハイサイ』と『ハイタイ』は同じく挨拶用の方言で男性用と女性用に分かれている。
解説が多くなって申し訳ない。
「お土産屋にいるのは観光客。それを急に襲うとは売り上げを考えぬ所業。萌をうたう以前の問題だ……」
彼等の後ろから三味線をかき弾きながら入ってくるひより。
丁度良いタイミングでカッと目線を上げると、キメた顔で言った。
「ではけれ(東北方言で『出てけ』の意味)!」
「で、では……?」
「ええい構わん、一斉射撃をくれてやれぇい!」
「「ハブゥー!」」
戦闘員たちは水鉄砲を構えるとハブの生血ビームとかいう二重に過ごそうな技を一斉に放ってきた。
「うおっ!」
思わず身を守る鋼人。大量に浴びせられたビームが霧のように吹きあがり彼らの身体をじゅうじゅうと蒸し焼きにしていく。
「ふはははは、ご当地ヒーローも大したことないハブゥ! さあ作業に戻るグース!」
思い出したように口調を変えてハンマーを担ぐハブマングース男。
が、ふと何かが引っかかって霧へと振り返った。
「これは生血ビームの霧ではない……?」
「フ、その通りですよ」
ざざっと霧が晴れ、内よりミキが現れた。
胸ポケットからプラチナチケットを出してぱたぱたと振る。
「この間に店の関係者や責任者も外へ逃がしました。そう……『お・か・し』の合言葉で、ね」
「『おまえの・からだを・しっぽりと』でね!」
「違う!?」
同じくヌルゥっと現れる寵子。
棚に積まれたちんすこうの箱を手に取る。
「ぺろっ……これはアナグラム!?」
「すみません仕事しないなら帰って下さい」
「お土産屋さんでの快楽タイムをぶち壊す悪いコはもれなくお仕置きよ!」
素早い変わり身で拳を構える寵子である。
「あのー、もうそろそろ良いですか?」
「ハブー」
「え、ハブ? 何でかしら、ハイパーリンガルですら『ハブー』としか聞こえない……て、ああっ!」
ゆまは手の平サイズの『木彫りシーサー』が無惨に転がっているのを見て悲鳴をあげた。
「みんなに買って行こうと思ったお土産を……怒りました、許しません……」
肩をぷるぷるさせ、ゆまは両手をザッと前へ構えた。
「セイクリッドクロス(乱れ撃ちぃ)ーッ!」
「ハブハブゥー!?」
怒りの攻撃にさらされてバタバタと倒れていく戦闘員たち。
寵子やミキ達もこれ幸いと攻撃に加わってどんどん戦闘員を倒していく。
「一度やってみたかったんだこういうこと!」
真一は軽やかに戦闘員の群へと飛び込むと。
「ライダァァァァァァァァッァア……海!」
「マァーン!?」
早業で戦闘員たちを水槽へ投げ込んだ。
「何てことをするのだ! 沖縄の美味しい魚介類をより新鮮にご提供するために用意された水槽に人を投げ込むなど、なんという観光客だ!」
「キミ本当にこの店壊しに来たんだよね?」
振り向く真一。そこへハブマングース男が(戦闘描写もろくにないまま)全滅した戦闘員たちをそっと帰らせつつ前へ出てきた。
「出たなハブマングース男。沖縄の伝統芸能を萌化するなんて、ぶっ飛ばすぞー!」
「ハーブハブハブ! そうは言うが若者よ、もう沖縄ではちんすこうやシーサーを萌商品にして販売する動きは広まっているのだ。女性声優にちんすこうの名前を連呼させて販売する商法もな!」
「それについて詳しく……」
「寵子さんちょっと黙ってて」
ハブマングース男を囲んでじわじわと間合いを詰める灼滅者たち。
しかし鋼人や真一があと一歩の所でまだ踏み込まないのは、相手の話が終わっていないからだ。どんな世界でも人の話を遮るのはいけないことだ。
「確かに伝統はいい。自然を愛する沖縄県民の魂は永遠だ。しかしそれだけで観光事業を維持していくことはできん。電子社会が進み人々は安価な娯楽に財産をつぎ込むようになった。沖縄にくれば心も晴れやかになるが、それも財力あってのこと。バブル経済を過ぎた今、遠い土地の大自然よりも手元の携帯ディスプレイに映るレアカードが大事なるのだ」
「…………」
それを聞いていた社長の人(忘れていたがこの人も被害者である)もしゅんとうなだれている。
「だからと言って意固地に現状維持を続ければ待っているのは夕張メロン城だ。時代の流れに合わせ、土地観光も変わらねばならない。若者がアニメ塗りの女子を求めるなら、ちんすこうに跨ったエロゲじみたイラストをパッケージにせねばならんのだ……! 嫌がる菓子職人たちを殴り倒してでもなあ!」
ハブマングース男は地面にハンマーを叩きつけると、嵐の如く叫んだ。
「その気持ちが貴様に分かるかあああああああっ!」
●そうは言っても萌商品のお菓子やお酒がちゃんと美味しいという事実
板を合わせて作ったであろう店の壁が吹き飛び、灼滅者たちは野外へと吹き飛ばされた。お土産展示用の元々脆い壁だったのだろう。
「貴様等は見た所未成年。ならばハブ酒ビームは控えてやろう。未成年の飲酒喫煙は法律で禁止されているからな……!」
こんな時でも真面目なことを言って身構えるハブマングース男。
「真打登場ってとこかな? ふふ……面白くなって来たね!」
「ええ……」
重火器を握って立ち上がるさくらえ。
鋼人もハンマーを引き摺ってずっしりと立った。
「君の提唱する萌には郷土への誇も愛も感じられません。本当に土地観光を想っているなら、もっと平和的で優しいやり方があった筈です」
「優しさで……メシは食えんハブゥ」
まるで仮面を被るように、ハブ型の腕とマングース型の覆面を誇示するハブマングース男。
「ま、ここはお約束……よいこの皆さんもしっかり見てるし、皆の力を合わせるよ!」
さくらえは振り上げた重火器からホーミングバレットを発射。ハブ腕で撃ち払おうとしたその隙こそを狙ってガトリング連射を叩き込んだ。
「ぐおおお!?」
「ウウウウウウオオオオオアッ!」
鋼人は大回転でハンマーをぶん回すと、怒号と共にオーラキヤノン。キラリと輝く、汗と笑顔。
オーラ鉄球を腹に受け、ハブマングース男は大きく仰け反る。
「今です!」
「はいっ、ジャッジメントレ……あっ!」
「はうおおっ!」
ゆまのジャッジメントレイが鋼人に突き刺さった。バックアタック……ではない。
「すみません間違えて回復しちゃいました!」
「大丈夫です!」
そんな時でもスマイルを崩さずサムズアップする鋼人。
しかしハブマングース男は体勢を立て直し、さくらえ目がけて飛び掛ってくる。
「今度はこちらの番だグース! 必殺――ミミガーダイナミック!」
さくらえの形の良い耳を優しく引っ張って見せてからおもむろに身体を持ち上げ天高く放り投げる。沖縄の『殺したら全部食べる』の精神に基づいた余すところない衝撃がさくらえを襲う!
「なんという身こなし、隙さえ作れれば……!」
「なるほど。では本日の必殺技は、こちら」
などと言いながらお土産用の包丁を掲げるミキ。
身体を前傾姿勢に丸め、目を前髪に隠す。その一瞬だけ彼女から強い殺気のようなものが舞いあがった。
「KANNAGI-EDGE!!」
目にもとまらぬ速度で腕をスイング。激しい鎌鼬が発生し、ハブマングース男へと襲い掛かる。それに混じって(別にダメージは無いが)包丁が深々と腕に突き刺さった。
「ぐああああああああ!?」
腕を抑えて唸るハブマングース男。
そこへ寵子と真一が同時に飛び掛る。
「さあ、ハートを合わせるのよ!」
「どうやって?」
「分からないなら物理的にでもイイわ!」
「ごめんね遠慮しとく!」
二人は相手の退路を断つかのように左右へ滑り込むと、同時に鬼神変と抗雷撃を叩き込んだ。
「そんなに萌化したいならモノレールやバスを擬人化すればいいじゃないか! 萌えで商売成り立つなら今頃沖縄全土が萌化してるわ!」
「既にやっておるわ! 古い考えと企業の羞恥心が邪魔をしているのだ!」
更に百裂拳と鋼鉄拳もサンドアタック。
「萌えキャラを量産しておきながら何故秘宝館を作らなかったの! だからツメが甘いって言われるのよ!」
「そんなものを今作ったらただの『おいでませエロゲランド』ではないか! 等身大のエロフィギュアの群がそんなに見たいか!?」
「寵子やっぱり黙ってて! これでも食らえハブマングース男っ!」
真一は相手を掴んで頭上へと跳ね上げる。
その時には既に、星瞑とひよりが空中にて決め技準備を整えていた。
「バス来ない民放ないコンビニないの三ないの恨みを食らえ!」
「うちなーの大地と萌え化されたシーサーよ我に力を!」
そして今、沖縄と青森のご当地パワーが合わさり嵐を巻き起こす。
「シィーサァーキィィィィック!」
「三内キィィィィィック!」
二人のキックはハブマングース男の身体を激しくえぐり、空中で爆発させた。
「沖縄の大地よ、人々の笑顔よ……永遠なれえええええ!!」
かくしてご当地怪人ハブマングース男による沖縄伝統萌化計画は阻止された。
そして伝統も、観光事業も、末永く守られていくことだろうと思う。
灼滅者たちがみなお土産を買って帰ったことが、その証左とはならないだろうか。
作者:空白革命 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2012年11月27日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 3/素敵だった 16/キャラが大事にされていた 2
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