イフリートと湯煙の街と混浴と

    作者:波多野志郎

    「別府温泉っすよ」
     湾野・翠織(小学生エクスブレイン・dn0039)のそう唐突に切り出した。
    「いや、何でも別府温泉周辺でイフリートの目撃情報が多くなってるんすよ」
     どうやら鶴見岳のマグマエネルギーを吸収して、強大な力を持つイフリートが復活しようとしているらしく、サイキックアブソーバーによるイフリートの出現は予測可能なのだがここで一つ問題が発生してしまった。
    「強力なイフリートのせいなんすかね? 直前になるまで予知が行えないんすよ」
     普段であるのならば予知には余裕がある。しかし、今回はそうもいかない。
    「なんで、『別府温泉周辺で待機』してもらう事になったんすよ。もちろん、出現が確認出来たら急行してもらうっすよ?」
     そういって翠織が差し出すのは人数分のパンフレットだ。
    「はい、手配しといた温泉宿のパンフっす。温泉、混浴っすから、まぁ、水着とか準備しとくといいっすよ?」
     あそこの人みたいに、と翠織の視線を灼滅者達は追う。
    「?」
     そこには満面の笑顔で旅行カバンを傍らに置いた隠仁神・桃香(中学生神薙使い・dn0019)がいた。桃香曰く、温泉は好きですよ~、との事だ。
     ちなみに温泉宿は山間にあり、別府市街地を一望出来る絶景スポットである。
    「イフリートの出現がわかればすぐに携帯で連絡いれるっすよ。ま、ぶっちゃけイフリートも眷属とかは連れてないし、強力な個体って訳でもないみたいっす」
     だが、それでもダークネス、イフリートだ。迎撃に失敗すれば平和な温泉街がどうなってしまうのか? 想像すればゾっとしないだろう。
    「なんで、温泉街にイフリートが到着する前に撃破して欲しいんす」
     ただ、と翠織はここで表情を改める。
    「いいっすか? こっちも未来予測が出来るまで戦場もイフリートのサイキックも詳しくはわからないっす。くれぐれも油断せずに対処して欲しいっす」
     翠織はそこまで言うと、軽い溜め息と共に告げる。
    「イフリートがいつ出現するか不明瞭っすから、到着後すぐかもしれないし数日後かもしれないっす。ま、なんで連絡があるまでは温泉で待機って事でよろしくっす。ただ、いつでも出動出来る用意だけは忘れないで欲しいっす」
     圏外に出たりなど連絡がつかない、という事態だけは避けて欲しいっす、と翠織談。
    「じゃ、よろしく頼むっす」
    「はい、お土産も買ってきますよ~?」
    「……うん、そっちもよろしくっす」


    参加者
    巫・縁(アムネシアマインド・d00371)
    睦月・恵理(北の魔女・d00531)
    東当・悟(真紅の翼・d00662)
    守安・結衣奈(叡智を求導せし紅巫・d01289)
    時渡・竜雅(ドラゴンブレス・d01753)
    月雲・悠一(ブレイズオブヴァンガード・d02499)
    ヴァーリ・シトゥルス(バケツの底は宇宙の真理・d04731)
    アレクサンダー・ガーシュウィン(カツヲライダー・d07392)

    ■リプレイ


     ――湯煙の向こうから、夜の温泉街が一望出来た。
    「飯が美味い、温泉はパねぇ。最高じゃねぇか」
     湯船からその絶景を眺め、巫・縁(アムネシアマインド・d00371)がしみじみと呟く。それに月雲・悠一(ブレイズオブヴァンガード・d02499)も笑みをこぼし、答えた。
    「この独特な硫黄臭さ、何となく嫌いじゃないな。こう……いつも暮らしてる場所と違う場所に来た、って感じがしてさ」
     同じ国のはずなのに、自分達の知らない場所がある――まさに、旅の醍醐味を彼等は体験していた。
     見回せば、温泉に使っている武蔵坂学園の生徒も多い。防水加工した教科書を開いて勉強する者、おもちゃのアヒルちゃんを泳がせ遊ぶ者、月夜を楽しみ温泉に浸かる者と様々だ。
     そんな時、ガラリと戸が開くとどこかで見覚えのあるシルエットが姿を現した――隠仁神・桃香(中学生神薙使い・dn0019)だ。
    「ああ、皆さん入ってらっしゃったんですね~?」
    「ん、ももちー達も来たのか」
     縁が小さく笑みをこぼして訊ねる。眼福だ、と顔には書いてあるが当人はあっさりとうなずいた。
     ちなみに、桃香は黒虎によって可愛セクシーなビキニやら大胆な切れ込みのワンピやらを何も知らずに着せられる寸前だったが、周囲の妨害にあい桃色のワンピース水着姿である。
    「地獄蒸しは凄く美味しかったわ。工房も興味深かったわね」
    「うん、温泉饅頭やプリン、タオルや鳥の揚げ物……」
     湯に浸かりこぼす睦月・恵理(北の魔女・d00531)に守安・結衣奈(叡智を求導せし紅巫・d01289)も堪能した味を思い出すように呟いた。
     ちなみに、地獄蒸しとは温泉の蒸気を利用して様々なものを蒸すこと、あるいは蒸したものそのものの事を指す。この温泉街では、そんな味覚が多くあり、多くの者の舌も楽しませてくれたのだ。
     ふと、結衣奈が思い出したようにその視線を凝らした。湯煙の向こう、特定の女子の一部へと、だ。
    「同学年なのにヴァーリちゃんも桃香ちゃんも大きい! 何だか負けた気がするよ……」
    「? でしょうか?」
     そう不思議そうに小首を傾げるのはヴァーリ・シトゥルス(バケツの底は宇宙の真理・d04731)だ。もちろん、彼女は今もバケツを被っている――宗教上の理由ならば、仕方がないですね~、が桃香の談だ。
     胸の話題には多くの女子が食いついた。
    「どんな修業や食生活をすると成長著しいの、かな?」
    「……こうなんというか、皆さん、スタイルいいですね」
     羨望、戸惑い、様々な話題が盛り上がる中、寿は内心で唸った。
    (「あんな小娘に負ける!? いや、負けてない!! 絶対に負けてない!」)
    「どうしましたか~?」
    「いえ、やっぱり広いお風呂は気持ちいいわねぇ」
    「ですね~」
     桃香と視線が合って、寿は笑みを返す。女のプライドというのも色々あるのだろう。
    「…………」
     何やら赤裸々に盛り上がる女性陣に、時渡・竜雅(ドラゴンブレス・d01753)は赤くなりながら湯船に口まで浸かっていた。顔が赤いのは湯船のせいだ、と自分に言い聞かせていると、不意に着信音が温泉内に鳴り響いた。
     シン、と静寂が走る――褌一丁に学帽を被ったアレクサンダー・ガーシュウィン(カツヲライダー・d07392)は完全防水の自分の携帯を手に取った。
    「もしもし?」
    『あ、繋がったっすね、湾野っす』
    「湾野か、未来予測だな?」
     アレクサンダーの声に周囲の灼滅者達が動き出した。
    『イフリートは鶴見岳の方から来るっす』
    「鶴見岳だな?」
    『詳しい位置は――』
     アレクサンダーの相槌に東当・悟(真紅の翼・d00662)がうなずく。記憶しただけではない、現地での地図も手に入れているのだ。
    『イフリートは鶴見岳を下っている最中っす。山の中っすけど、急がないとかなり人里に近付くはめになるっすよ! サイキックはイフリートのものに無敵斬艦刀のものを使うっす、大した実力はないっすけど、広範囲攻撃は充実してるんで気をつけて欲しいっす』
     悟がアレキサンダーから受け取った言葉を受けて地図に一本の線を引く。それがイフリートの進行ルートだ。
    「向こうの方角だ。視認は出来ないな」
    「ええ、ありがとう」
     恵理がスレイヤーカードを解除し、箒に跨ると宙へと舞い上がった。残る者もその後を追いかけるように続く。
    「出来るだけ早く! まずはそれからだ!」
    「ああ、イグニッション!」
     縁と悠一の声に灼滅者達は大慌てで用意を整え、現場へと急遽した。


    「あれね」
     最初に到着したのは恵理だ。
     紅葉も終わり、冬景色となった夜の鶴見岳をゆっくりと移動するイフリートの姿は、おぞましいほど美しい。闇の中を揚々と進むイフリートを確認しながら、恵理はスーパーGPS によって自身の位置を確認、携帯で仲間達へと伝えた。
    (「殺界形成である程度の人払いはしてくれるけれど……」)
     恵理は見る。このまま進めば人里へとたどり着いてしまうだろう――ならば、少しでも時間を稼ぐべきだ、と。
     恵理は箒を駆り、イフリートへと一直線に突撃した。
    「妖精騎士よ、遠き娘の手にその輝く剣を!」
    『ガル……!』
     放たれたサイキックソードの斬撃がイフリートを真上から切り伏せる。その突然の奇襲にイフリートは怒りに歯を剥き、その口から炎の奔流を恵理へと放たれた。
    「く――!」
     バニシングフレアの炎に飲み込まれ、恵理が息を飲む。そこへ、闇夜に爆音を轟かせライドキャリバー のスキップジャックを操るアレクサンダーがイフリートの横っ腹へと突っ込んだ。
    『ガッ!?』
    「まったく、世話を焼かせてくれる」
     体勢を崩したイフリートに、アレクサンダーはその光の刃を投擲する。切り裂かれ、イフリートは大きく後方へと跳んだ。
     そのイフリートの足元から渦巻く風の刃が巻き起こる――結衣奈の神薙刃だ。
    「お待たせ!」
    「隠された森の小路があってよかったです」
     結衣奈を先頭に次々と仲間達が到着――桃香も護符を一枚投げ放ち、恵理を守護する力となし、その傷を癒した。
    「援護します」
     契約の指輪をはめたその左手を突き出し、ヴァーリがペトロカースの呪いを放つ。ビキリ、とその指先から石化していくのをイフリートは煩わしいと地面を踏み締め、ヴァーリのサーヴァントである霊犬のポリが撃ち込む六文銭を口から吐き出す炎で飲み込んだ。
    「飴ちゃんいるか?」
     その炎を突っ切り、悟が燃え盛るチェーンソー剣を振り抜く。ゴウッ! と切り裂いたその一文字の傷口から炎が吹き出した。
    「ハハッ!」
     木々を縫うように走り、眼鏡を外した縁が跳躍する。アスカロン――竜殺しの名を持つ大剣を大上段からイフリートへと振り下ろした。
    『オオオオオオオオオオ!!』
     それにイフリートは刃のように角を真横へと振るう。巻き起こす衝撃波が縁の戦艦斬りの斬撃を受け止めた。
     巻き起こる爆発の中、縁がニヤリと笑う。その爆発に紛れて悠一が真正面から突っ込んだのだ。
    「――らああ!!」
     跳躍し、シールドに包まれたその右腕の裏拳で悠一は殴打した。イフリートはのけぞり、しかししっかりと踏み止まる。
    「悪いが、町や人に被害を出す訳には行かねぇな、これが」
     着地し、仁王立ちに縁が言い放つ。その横に、無敵斬艦刀を引きずりながら竜雅が並んだ。
    「マグマよりも熱く滾るぜ!」
     己を絶対不敗と信じる強い心が燃え上がる――逆立つ髪で、無敵斬艦刀を誇るように頭上へと掲げ戦神降臨による自己強化を施した。
    『オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!』
     イフリートが吠える。突如として自分の目の前に現れ攻撃してきた小さき者を脅威として認めたのだろう。
     破壊と殺戮の衝動のまま、イフリートは地面を蹴る。それを灼滅者達は真正面から迎え撃った。


     夜を彩るように無数の火の粉が舞い散る。
    『ガアアアアアアアアアアアアア!』
     夜闇が燃える爪の軌跡を描く。そのレーヴァテインの一撃を悠一はシールドを構え両腕で受け止めた。
    「ぐ、お……ッ!?」
     その一撃はひたすら重い。地面に引きずった靴の跡を刻みながら、悠一はイフリートの一撃を受け止めきった。
    「特別強くない敵らしいが……腐ってもイフリートか」
     一撃で体が悲鳴を上げる。それでも悠一は歯を食いしばり言い切った。
    「俺達一人一人に比べたら、格上だけど……退いてやる訳にはいかねーな!」
     イフリートの右前足を受け止めたまま悠一が一歩踏み込む。そのバランスを崩した一瞬に縁が踏み込み、その雷を宿す拳を振り上げた。
    「タフだな、やっぱ」
     抗雷撃はイフリートの顎を打ち抜いた確かな手応えがある。だが、イフリートは踏み止まった。
     その右前足へ悠一は遠心力を活かしたロケットハンマーの一撃を叩き込み、そのまま後方へ跳んだ。
    「集いし魔力、身を守る環となり、癒しを与え給え」
    「神なる風よ、ここに」
     悠一を結衣奈のシールドリングが守り、桃香の吹かせる癒しの風が前衛を回復させていく。
    (「ほんま、楽しくなって来るわ」)
     悟が笑う。眼前には敵。周りには共に戦うべき仲間。そして、背後には遠くにながら守るべき街の明かりがある。
    「これで燃えなきゃ、男じゃあらへんやろ!?」
     唸りを上げるチェーンソー剣を悟は振り被り、イフリートへと間合いを詰めた。全力疾走から急激に方向転換、低く構え死角へと回り込みその足の一本を深く切り裂く!
    「今や!」
    「はい!」
     一瞬動きを止めたイフリートの頭上へとヴァーリは輝ける十字架を降臨をさせた。降り注ぐ無数の光線に貫かれたイフリートが身をくねらせるとその腹部へとポリが斬魔刀を刃を突きたて、抉る。
    「土の精霊よ、契約に依りて願う!」
     上空から恵理の操る影業がイフリートの足へと絡みつく。そこへアレクサンダーが光刃を射出し、スキップジャックが機銃掃射をイフリートの足元へ撃ち込んだ。
     その銃弾の雨の中を竜雅は地面に引き擦るように走り、体を大きく捻ると全身のバネを利用して横一閃に振り抜いた。
     ザン! と炎が横一文字の軌跡をそこに刻んだ――横薙ぎのレーヴァテインが、イフリートを切り裂いた。
    (「押し切れるか?」)
     アレクサンダーはそう自問し、そして自身で否定した。
    「いや、押し切るのだな」
     その呟きを肯定するようにスキップジャックがエグゾースト音を轟かせる。
     ――戦いは、終始灼滅者達が圧す形で進んでいた。
     イフリートは確かに破壊力に長けた存在だった。しかし、それは灼滅者達を単騎で圧倒するほどではない。
     それでも荒れ狂うイフリートは簡単に仕留められる相手ではない。その絶対的な隙を作ったのは、ヴァーリだった。
    『が、あああ、あああああ!?』
     ビキリ、とイフリートがその動きを止めた。度重なるヴァーリからのペトロカースによって石化が進んだからだ――その隙を灼滅者達は見逃さなかった。
    「妖精騎士よ――」
     頭上から恵理が光の剣を従え。
    「迸れマグマ、噴き出せ間欠泉――」
     キャリバー突撃でイフリートの真下へ突っ込みアレクサンダーが。
    「――遠き娘の手にその輝く剣を!」
    「――別府地獄キック!」
     上空からの刃が、下からの突き上げる熱い魂のこもったキックが、イフリートを同時に捉えた。
    『が、あ!?』
     グラリ、とイフリートの巨体が揺れる。そこへ桃香が振り被ったその右拳を巨大な異形のそれへと変化させ思い切り、アッパーカットでカチあげた。
    「トスです」
    「ナイストス、ももちー!」
     宙に浮いたイフリートへ、跳躍で上を取った縁がその右拳を堅く堅く握り締める――!
    「アタック!」
     全力全開、縁は渾身の鋼鉄拳でイフリートを地面へと叩き付けた。そのイフリートへと結衣奈はマテリアルロッドを掲げる。
    「集いし魔力よ、我が意に従い彼の敵を撃ち抜け!」
     結衣奈がマテリアルロッドを振り下ろした瞬間、一条の雷がイフリートの巨体を貫いた。
    『ガ、ア、ア、ア――!』
    「……ここで、確実に潰す!」
     身悶えるイフリートへ悠一がロケットハンマーを振りかぶる。ガゴン、とロケット噴射で加速したそのロケットスマッシュがイフリートの巨体を真横に殴り飛ばした。
    「ポリ、いきますよ!」
     ヴァーリの声に一鳴き答えて、木々の間を駆け抜けてポリはヴァーリとタイミングを合わせる。
     合図はいらない。着地したイフリートのその腕をヴァーリの大鎌とポリの刃が同時に切り裂いた。
    「熱さ勝負は負けへんで!」
    「燃えていくぜ!」
     悟が燃える闘志を炎へと変えて、クリエイトファイアの炎を身にまとい、竜雅が無敵斬艦刀で炎の線を描きながら、左右からイフリートへと迫る。
    『ガアアアアアアアアアアアア!!』
     その二人を阻むようにイフリートはその口から炎を吹き出す――だが、二人の炎はそれでは止まらない!
     ザザン! と左右からのレーヴァテインの連撃がイフリートを切り裂き、その巨体をそのまま灰も残さずに燃やし尽くした。


    「ま、とりあえずはこれで終いやな」
     飴を口へと放り込みながら悟が笑った。それに悠一は夜の鶴見岳を見上げた。
    「他の班に連絡を取ってみないとわからんが、これだけの規模の事件、変な事に繋がらなけりゃいいんだけどな」
    「……イフリートは、今回の騒ぎの中心から来たかそこに向う筈だったと思うんです。他の別府組にも連絡して進路を繋ぎ合せてみませんか?」
     降り立った恵理の言葉に仲間達もうなずく。まだ、この異変は始まったばかりだ。何故、このような状況になっているのか? それを慎重に調べる必要がある。
     その事を考えれば、空気は重くなる――それを崩したのは桃香の言葉だった。
    「では、皆さん。もう一回、温泉にでも入りなおしましょうか~?」
     その緊張感のない言葉に、苦笑がこぼれる。悟も調子を取り戻したようにからかうように言った。
    「女の風呂って長くあらへん?」
    「あら、女の子なら綺麗になりたいですもの、入浴時間が長いのは仕方ないんです……ね、隠仁神さん♪」
     恵理の言葉に笑いが起こる。灼滅者達が笑いながら宿へと戻り始めると、竜雅が桃香へと言った。
    「もしよかったら小学校高学年の妹へのお土産選びに付き合ってくれないか?」
    「はい、いいですよ~? 明日、ゆっくりと巡りながら選びましょう」
     ここに一つの戦いは終わった。
     この先、何が起こるかはまだわからない――それでも、自分達が守った場所がそこにある、それを灼滅者達は楽しみながらしっかりと噛み締めた……。

    作者:波多野志郎 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2012年12月11日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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