シューティングスターQ 超速、闇卓球!

    作者:空白革命

     それは杓文字の卓球ラケットだった。正しくはシェークハンド型といい、名の通り握手するかのように柄を握る。ペンの様に持つペンホルダー型と大分され、古くは両面式と呼ばれていた。
     そんなラケットを素振りする、一人の少年が居た。
     柄はアナトミック型という中央がやや膨らんだ構造で、コントロール性を重視していることが伺えた。
     しかし木材は通常のものと違い、重く頑丈なものが使われている。
     その上ラバーの代わりに黒い鉛板が張り付けられ、薄いゴムが表面をコーティングしている。
     一見して普通の、しかし詳しく見ればありえない構造のラケットである。
     少年はそれを、一心不乱に振り続けていたのだ。
     息は熱く、汗が散る。
     そんな彼の背後に立つ、一人の老人。
    「せいが出るのう、坊主」
    「ジジイか……」
     少年は素振りを止めることなく、低い声で呟く。
     老人は長いひげをなでつけながら、穏やかな声で言う。
    「お主に卓球を教えてから随分とたつ。卓球台という限られたエリアで、刹那を越える超高速のフィールドで、限られた者のみの世界で己の存在と力を示し合う……正しく『夢』を競うスポーツだと、教えた筈じゃ」
    「…………」
     素振りはやまない。
    「そのラケットは何じゃ。それはただ力のみに溺れ、夢を失ったラケットにしか見えん」
    「…………」
     素振りはやまない。
    「ラケットを手放せ、球介。おぬしに闇の卓球は――」
    「黙ってくれ、ジジイ」
     素振りが、やむ。
     顎から滴る汗をそのままに、少年は――流星橋・球介は振り返った。
     丸坊主にした彼の額からは、黒曜石の角が生えている。
    「もう、自分でもどうしようも無ぇんだ。俺の内側から湧き出す感情が、抑えられねえ……」
    「球介っ!」
    「とめるな!」
     途端、彼の足元から膨大な影が昇り、更に身体から発生したオーラが混ざって二重螺旋を描く。
    「とめられれば俺は……そいつを手にかけちまうかも、しれねえんだ!」
     
    ●夢の競技、卓球。
     神崎・ヤマト(中学生エクスブレイン・dn0002)は卓球ラケットでリフティングをしていた。ピンポン玉を頭上に弾き続けるという、遊びのようなボールコントロール練習のひとつだ。
    「その響きや規模の小ささから誤解されることなんだが、卓球ってのは実はかなりダイナミックな競技なんだ」
     ボールが落ちる動きに合わせて、すっとラケットを下げる。ラバーがクッション代わりになり、それまでバウンドしていたボールが音もなくラケットの上で停止した。
    「ボールの時速はアマチュアでも時速100キロを超え、プロでは180キロを記録することも少なくない。それがおよそ270センチ……台から離れる分を考えても3m程度の距離を行き来する。往復にかかる時間はコンマ1~3秒だ。その間にプレイヤーは最適な角度と速度を計算し、最も的確なフォームでラケットを振る。そのフォームも流派によって幾多にも別れ、パワー型スピード型変化球重視型とプレー方法まで多岐に存在している。その無限ともいえる打ち方ゆえに、プレイヤーは自分の最も目指したい形をどこまでみストイックに極めていくことになる。夢を追う姿……そのままにな」
     それ故、優秀な卓球選手の多くはストイックになり、人生を賭けて己の肉体と精神を磨いていくのだ。
    「だがそんなプレイヤーの一人がつい最近、ダークネスの闇に堕ちてしまったんだ」
     
     ダークネス。種別は『羅刹』。この闇に堕ちた物は、暴力的かつ非道な衝動にかられ、悪しき力に転がり落ちていくとされている。
    「本来なら人格ごと消失し、悪人となって非道の限りを尽くしている筈だが……今回は本人のストイックさや求道心が幸いしたんだろう。僅かではあるが人間の心が残っている。戦って倒すなら、今がチャンスだろう」
     とはいえ相手は凶暴性の高い羅刹種。やんわりと接触して説得を行うことなどは不可能だろうし、そもそも本人がストイックなため語る前にまず勝負を挑んでくることだろう。
    「下手に緊張を和らげようとするよりは、いっそ抵抗を煽って彼の心を解き放たせるのもアリかもしれない。その場合、やはり戦いは困難なものになるかもしれないが、倒した後に彼自身が灼滅者の魂に目覚める可能性が生まれる」
     彼を真に救うのならば、それは困難な道を選ばざるを得ないということだ。
    「やり方は皆に任せる。彼が悪に染まってしまう前に、とめてやってくれ」


    参加者
    艶川・寵子(慾・d00025)
    一之瀬・祇鶴(消閑の砲撃文学少女・d02609)
    舩坂・証(爆炎球児・d02966)
    佐藤・志織(高校生魔法使い・d03621)
    銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387)
    葛木・雄吾(降魔の拳・d05527)
    無常・拓馬(オタク系探偵ついでに殺人鬼・d10401)
    下総・水無(フェノメノン・d11060)

    ■リプレイ

    ●『帰り道で転んだことのある者はそうでない者を責める権利を持たない』
     昼下がりの石階段。
     神社へ続く長い長い段を、八人の少年少女が歩いていた。
    「卓球の強さを求めた末の闇堕ち……か」
     葛木・雄吾(降魔の拳・d05527)は己の握り拳を見下ろし、深く息を吐いた。
     その様子をあえて探ることなく、眼鏡の淵を指で抑える一之瀬・祇鶴(消閑の砲撃文学少女・d02609)。
    「力を求めて夢を見失うなんて本末転倒もいい所だけど……それならもう一度夢を思い出させてあげれば、彼も這い上がることができるかしら」
    「かもしれません。ただどうあっても、闇に手を染めるならば倒すのみです」
     そこだけは忘れてはいけませんよねと、佐藤・志織(高校生魔法使い・d03621)は胸の前で手を握った。
     こくりと頷く銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387)。
    「闇堕ちしてもスポーツマンです。正面からぶつかりあえば何か見出せるかも」
    「はい。求道者ならきっと」
     下総・水無(フェノメノン・d11060)もゆのかに頷き返し、階段の先を見つめた。
    「闇に呑まれた誇り、必ずや取り戻して見せます……!」

     固まって歩く一団の、やや後ろにて。
    「……皆やけに推してるけど、要するに未熟者ってことでしょ。俺には評価できないな」
    「幼女のお尻は評価できるのに?」
    「!?」
     自分の前髪を摘まんでぼやいていた無常・拓馬(オタク系探偵ついでに殺人鬼・d10401)……の後ろに艶川・寵子(慾・d00025)がぬるっと現れた。
    「……何の話か、ちょっと分からないな」
    「欲望に関することで私の目を誤魔化すのは不可能よ。まあ、それは置いておいて……」
     箱を隣に移すジェスチャーをする寵子。
    「流星橋球介ね。熱い男は嫌いじゃないわ。むしろおいしく愛でたいくらいよ」
    「ああ、しかし、あんな調子で卓球なんかやって何が楽しいんだって話だぜ」
     舩坂・証(爆炎球児・d02966)はチェーンソー剣を肩に背負って首を鳴らした。
    「突き詰めすぎて一番大事なトコを忘れてるようjオシマイだぜ。そこんとこ……俺達がとことん思い出させたらぁ!」
     証は一通りタンカを切ると、勢いよく階段を駆け上がって行く。
     その先には……。

    ●『擦り傷を作ったことのない子供は夜道の帰り方を知らない』
     そこは神社の境内、と呼ぶには随分と乱暴な土地だった。
     そこかしこに枯葉の積もった土面。
     でこぼことした石畳。
     朽ちかけた神社の家屋。
     だが鳥居をくぐった雄吾が着目したのはその何れでもなかった。
    「お前が、流星橋か」
     境内の真ん中から少し奥。
     ざわめく影業とバトルオーラを複雑に混ぜ合わせ、二重螺旋にして燃え上がらせる一人の少年がいた。
     振り向く少年――流星橋・球介。
     一陣の風が吹き、二人の間を枯葉がざわざわと吹き流れていく。
    「誰だ?」
    「誰でもいい……」
     雄吾は前置き抜きで身構えると、球介めがけて一直線に突撃した。
     鋭く繰り出される雄吾の腕。球介は高速のすり足でスライド移動すると、下から跳ね上げるようなドライブショットで彼の手首を弾く。
     右腕を殺された雄吾だが身体をコンパクトに回転させ左手を展開。背中越しに球介の側頭部を捉え、スピンの勢いのまま地面へと振り落とした。
     通常ならばここで頭部を石畳に叩きつけられる所だが、球介は素早く前転。ラケットを左後に構えて立ち上がった。
    「お前に全力を出させてやる。存分に見せるがいい……それとも」
    「そんなちっぽけな白球じゃ戦えないかしら?」
     別方向から祇鶴のバスタービームが飛来。球介はラケットを左肩の辺りから払い落とすようにスイング。オーラの幕を伴ってビームを撃ち落とした。
     いつの間にか晒されていた裸眼でぱちぱちと瞬きをし、静流はツインテールに纏めた髪をやんわりと振る。
    「その力、そんなことのために使うものだったのかしら。だとしたらガッカリよ。あなたの師匠もこんな弟子を育てて人生の無駄だったわね」
    「他人が口出しするな!」
    「他人だから口が出せるのよ!」
     ドライブショットでカーブをかけたオーラキャノンが飛来。祇鶴は手を翳して鋼糸を展開し、オーラ状のボールを空中で破壊した。
     その間に一気に距離を詰める拓馬とゆのか。
    「技を磨く求道者といえば聞こえはいいけど、力に溺れた精神薄弱者だよお前は。スポーツ道具を殺戮に使う脳筋半人前が、悔しかったらスポーツマンシップ乗せてみろ!」
     高速でナイフを繰り出す拓馬。
     その一発目を球介は上から斜めにスライスするようなカットショットで弾き、捻じり込むように斬り上げてくる拓馬のナイフから胸の前でラケットをスライドさせるようなギリギリのショットで弾いた。
     反撃にとラケットに影業を纏わせ側面をブレード化し、鋭いドライブを放ってくる。それを手甲でガードする拓馬。
    「銀屋のゆのか、いざ参ります!」
     そうしている間にゆのかが横合いから縛霊撃を発動。祭壇を展開した縛霊手で球介の脇腹を全力で殴りつける。
     吹き飛んだ球介は樹木の幹に激突。しかし地面に転がることなく体勢を維持した。
    「卓球を楽しむ心を忘れたあなたに負けるつもりは、ない!」
    「黙れッ!」
     球介はラケットを大振りに構えると、凝縮した影業を全力でスマッシュ。豪速で飛ぶ影業。中心から内側に向けて秒速二百回転するキラーボールだ。
     そんなボールを前にして、証はニヤリと笑ってチェーンソー剣を構えた。
     オーラが纏わりつき、巨大なバットの形を成す。
    「ひっさつ――」
     踵を地面に突き立てる膝から腰に掛けて連鎖的に筋肉を動かし、フルパワーに達した段階で腕で位置をコントロール。
     ねじりに捻じった内角低めのラインを通すように証はバットをフルスイングした。
    「イナズマズタズタナックルサーブ!」
     影業のボールを打ち返し、乾いた音と共に彼方へと飛ばす証。
     振り切り体勢からすぐにダッシュ。オーラを解除し、球介へとズタズタラッシュを繰り出した。
     タイミングよく飛び込んで行く志織。
    「貴方にとっても私にとっても、ここが踏ん張りどころです!」
     ナイフに闇のエナジーを纏わせ、球介へと突き出す志織。
     肩を掠った程度だが、次の瞬間には別方向から志織の幻影が彼を切りつけていた。
     球介の背中から激しく血が噴き上がる。
     後ろの方で『ナイス快男児!』と言ってガッツポーズする寵子。
    「迸る汗、唸るサイキック。すべて愛のなせる業ね! ほら、水無ちゃん出番よ!」
    「はい!」
     水無はサイキックソードを起動すると、大きくスイング。光の刃が球介へ向けて発射される。
    「――!」
     球介は志織たちの攻撃をあえて避けずに突っ切ると、水無の光を正面からラケットで打ち返した。
     影の刃になって水無へと発射される。
     水無はそれを、見よう見まねで打ち返す。光に変わって球介へと飛んでいく。
    「流星橋球介……否シューティングスターQ、あなたの誇りを私に見せて!」
    「誇り……!」
     歯を食いしばる球介。
     額から散った汗が、枯葉の上にぽたんと落ちた。

    ●『心臓と脚の動かし方だけで人は生きていけない』
     最初はただの戦闘でしかなかった『それら』は、いつしか1対8のラリーとなっていた。
    「超バーニングバック――ドライブ!」
    「流星――カットショット!」
     炎を纏わせた証のチェーンソー剣を、オーラを纏ったラケットで叩き落とす球介。
     反動で仰け反りそうになるが、二人は身を捻って体勢を維持、オーラのラケットとバットを目にもとまらぬ速度で叩きつけ合う。
    「羅刹の力を使ったプレーがどんなモンか感じたいんだろ! 俺たちで試してみろよ、遠慮はいらねえぜ!」
    「……!」
    「出すもん出しちまえよ! 折角宿った力なんだ、うじうじ煮詰まってんじゃねえ球介ェ!」
     証のフルスイングと球介のドライブショットが相殺。激しい反動が起き、二人は後方に弾き飛ばされた。
     激しく舞い上がる枯葉の海。
     そこへ、ゆのかが割り込んで行く。
    「ひたむきなその思いは尊敬します。でもね、卓球が好きで好きで大好きなあなたは――こんな所で振り回される暇すら勿体ない!」
     縛霊手を叩き付けるゆのか。それをラケットで迎え撃つ球介。
     お互いの接触点を中心に激しい烈風が巻き起こり、互いの頬や腕を複雑に切り裂いた。
     しかし勢いは球介の方が上だ。ゆのかは吹き飛ばされ、石畳の上を転がって行く。
     その上を飛び越え、ナイフを握り込む志織。
     ブレードを変形させ、連続で球介へと打ちこんで行く。
    「私は文科系のコですけど、何かに打ち込む執念は分かります!」
     ナイフと影業ラケットが幾度となく相殺し、火花が四方八方へと散る。
    「だから、追うことと溺れることの違いは分かるんです! その執念で渡しを貫けるなら、貫いて見せて下さい!」
     真っ直ぐにつき出したナイフとラケットが正面で激突。ほんの僅かなエッジ部分がぶつかり合い、志織の動きが停まる。
    「私達は灼滅者。気合の入り方が違うのですよ!」
    「ぐっ……!」
     戦闘事態は優勢でありながら、球介の顔に焦りの色が浮かび始める。
     背後から襲い掛かってくる雄吾。
     彼の拳をバックショットで受け止め、球介は歯を食いしばった。
    「そんな強いだけの卓球がお前の望みなのか。お前は今、楽しんでいるのか!」
    「俺は……俺は……!」
     雄吾の脚に電撃が走り、球介の側頭部に強烈なハイキックが叩き込まれた。
     よろめく球介にすかさず斬撃を繰り出す拓馬。
    「ほらほら急速落ちてるぞ。羅刹になってまで証明したかったものを見せてみろ……魅せてみろよ!」
     転倒寸前の球介だが、拓馬の突き上げるようなナイフをラケットでガード。続いて手刀が繰り出され、それを転がって回避した。
     勢い余った拓馬の手刀が後方の樹幹を切断する。
     崩れ落ちる樹を背に叫びをあげる球介。
    「う……おおおおおおおおおおおお!!」
     途端、彼の足元から膨大な影業が沸き上がった。
     その一本が拓馬に巻きつき、バランスを崩しにかかる。球介はそんな拓馬目がけ、オーラを纏わせたラケットで凄まじい連打を繰り出す。
     が、それはいつまでも続くものではなかった。
     横合いから割り込んだ水無が剣をまっすぐに構え、球介へ刺突を繰り出してくる。
     切っ先をラケットで跳ね上げる球介。水無は剣を素早くひっこめ、更に刺突。
     それをカットで弾く球介。更に刺突。弾く、刺突、弾く、刺突、弾く――。
     水無は目を見開いて笑った。
    「アハハハハ! もっと、もっと遊びましょ! その弾き方、さっき見たわよォ!」
     通常よりも強く勢いをつけて刺突。エネルギーソードの先端が球介の肩を貫く。
     そこへ撃ちこまれるバスタービーム。
     球介は無理矢理肩を引っこ抜くと、その場からジャンプ。撃ち手の祇鶴と目が合った。
     銃口をしっかりと向ける祇鶴。
    「目覚めの悪い悪夢から、目を覚ましなさい。あなたの夢は、あなただけのものではない筈よ!」
     バスタービーム連射。
     球介は空中でバランスをとり、その内二発を弾き返した。
     が、三発目を弾こうとしたその瞬間、ラケットが砕け散った。
    「な――!」
     持ち手から先がべきりと折れ、複数に破断した鉛と木の板がはらはらと散って行く。
     ぶわりと巻き起こる嵐。
     周囲の木葉が渦を巻き、天へ向けて噴き上がって行く。
     そのさなかへ、寵子は単身飛び込んだ。
    「私だって溢れてるのよ、熱い熱い、不純な情熱が!」
     寵子、右腕異形巨大化。
     球介、右腕異形巨大化。
     影とオーラが収束し、巨大なラケットと化す。
     そして球介の中で、時間が停まった。
    『天駆ける流れ星のように――』
     師を仰いだ老人の顔。
     ここまでぶつかり合ってきた相手たちの顔。
     そして自らの中に湧き上がる――情熱。

    「流星――ドライブッ!」

     結果は、寵子と球介のクロスアタックだった。
     お互いに叩き込まれた鬼神変により、二人は木葉と血をまき散らして吹き飛び、寵子は鳥居に、球介は神社の屋根に激突した。
     どさりと地面に横たわる球介。
     そして来たるべき灼滅は……訪れなかった。

    ●『腕一つでできることはいくらでもある』
     それから。
     寵子がハァハァしていたり、祇鶴がクールに振る舞っていたり、証が卓球に理解を示したり、志織がへとへとになって座り込んだり、それを水無が介抱したり、拓馬がとりあえずとばかりに名刺を差し出して来たりといろいろあったが……。
    「どうだ。強いだけではつまらんだろう」
    「そうだな……だがもう、マトモな卓球はできそうにない」
     首を鳴らす雄吾に、球介は汗をぬぐいながらそう返した。
    「だったらうちの卓球場に来ませんか。たまにはのんびりしてみるのも、いいものですよ」
     何処から取り出したものか、ゆのかは星印の卓球ラケットを前後逆にして突き出した。
     スポーツショップに売っている、どこにでもあるラケットだ。
    「……」
     球介は暫くそれを見下ろして。
     黙ってラケットを受け取った。

    作者:空白革命 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2012年12月15日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 6
     あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
     シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
    ページトップへ