届け

    作者:灰紫黄

     走った。何度も走った。けれど届かない。
     何度もやり直すたびに、車が、人が、ありとあらゆるものが俺の行く手を遮る。
     俺は行かなくちゃならないのに。妹が俺を待っている。
     叫びながら、喚きながら、俺は走った。けれど届かない。
     雑踏の中を、涙を流しながら、懸命に走り続ける青年。その先には踏み切り、その中には一人の女の子。さらにそこに電車が走ってくる。
     灰色の街に女の子の悲鳴と、少年の絶叫、踏み切りの音がぐるぐる交じり合って溶けていく。
     それを見届け、ハートマークをつけた黒い塊がニタリと嘲笑を浮かべた。

     須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)はあわてて教室に駆け入ると、一息整えてから口を開いた。手にはファイルを持っている。
    「お待たせしてごめんなさい。シャドウ事件を察知したから聞いて」
     まりんが持ってきたファイルには、若い男性の写真と彼の簡単なプロフィールが記されている。
    「被害者は沖・貴洋さん。二十歳の大学生で、下宿先でシャドウに取り付かれて昏睡、今は実家に運び込まれてるんだ。貴洋さんには妹さんがいたんだけど……」
     一瞬言いよどむマリンだったが、やがて意を決して言葉を続ける。
    「貴洋さんの目の前で、妹さんは十年前に踏み切りの事故で亡くなっているの。貴洋さんはそのときの悪夢を繰り返し見せられてる。そのたびに妹さんを助けようとして、邪魔されて届かない……」
     悪夢は行き交う車や人間として貴洋を邪魔する。まずこれらをなんとかして貴洋を前に進ませる必要がある。そうすればシャドウと配下が現れる。ぶっ飛ばすなり、あるいは貴洋の盾になるなり、方法は何でもよい。
     このとき、妹を助けられなくても大丈夫だ、とまりんは付け加えた。いずれにせよ、妹さんはすでに亡くなっているのだ、とも。
    「シャドウは黒い円盤を無数に浮かべていて、シャドウハンターやスラッシャーリングみたいなサイキックを使う。あと、配下は電車の形で、体当たりで攻撃してくるの」 
     また、シャドウが怒って現実世界に現れれば非常に強力な力を振るう。そうなれば手がつけられないどころか、最悪全滅の可能性もある。過度の挑発は厳禁だろう。
     そこまで口にして、まりんは再び言葉を切った。
    「……このままじゃ貴洋さんの精神は粉々にされちゃう。亡くなった妹さんもそんなの望んでないはずだよ。だから、頼まれて」
     ぎこちなく、けれどしっかりとまりんは笑顔を作って言った。


    参加者
    衣幡・七(カメレオンレディ・d00989)
    緑釉堂・薄荷(むくつけき影縫・d01311)
    古関・源氏星(オリオンの輝ける足・d01905)
    ロザリア・マギス(死少女・d07653)
    イワン・ミハイロフ(クラヴァーヴィルナー・d07787)
    阿久津・鼓虎(キャンディータイガー・d09342)
    ヴェイグ・アインザッツ(壊れるほどに復讐鬼・d10837)
    日暮・孝介(暗中模索・d11986)

    ■リプレイ

    ●届け
     ソウルアクセスによって貴洋の夢の中に入った灼滅者達。そこで見たのは、踏切のジオラマだった。全てがハリボテのように嘘くさくて、不気味な雰囲気をまとっている。その中心に、必死の形相を浮かべ走る青年がいた。貴洋だ。そして踏切の中には小さな女の子がいた。貴洋の記憶のおかげか、彼女だけがリアルな存在感があった。
     踏切の端からは電車が迫っていて、女の子を轢き潰さんと走る。貴洋は懸命に手を伸ばし、踏切の中に一直線に向かっていが、その行く手を一台の乗用車が遮る。しかしそれも一瞬のこと。貴洋の目の前で車は風船のように破裂した。
    「お待たせ! うちらが来たからにはもう大丈夫や!」
     ガンナイフを構え、悪夢の車や通行人に威嚇射撃を仕掛ける阿久津・鼓虎(キャンディータイガー・d09342)。同時に灼滅者達も貴洋を守るように前に出る。
    「あんたたちは!?」
    「足止めんな! 説明してるヒマねぇだろうよ!」
     困惑する貴洋をヴェイグ・アインザッツ(壊れるほどに復讐鬼・d10837)が一括。背中を叩いて走れと促す。
     灼滅者達の侵入に反応するように、車と人は密度を増す。黒い波になって貴洋を飲み込もうとする。だが、それを許す灼滅者ではない。
    「意地でも通す、デス!」
     スラッシャーリングを広げたロザリア・マギス(死少女・d07653)が貴洋の盾となって、悪夢に立ち塞がる。近づく車も人も、容赦なく光輪が切り刻む。その間に、貴洋は少しでも前へ。電車も同じく妹へと迫っている。
     ぶすぶすと炎のように、赤黒いオーラがイワン・ミハイロフ(クラヴァーヴィルナー・d07787)の身体を包む。かつて弟を失いかけ、闇堕ちした経験のある彼は貴洋のことを自分のことのように感じていた。
    「行けよ! 必ず届けさせてやる!」
     イワンのオーラをまとった拳が行く手を阻む車を打ち砕く。
    「ふっざけないで頂戴」
     再度、車の群れが貴洋を襲う。それも寸前のところで衣幡・七(カメレオンレディ・d00989)に返り討ちにされる。槍で串刺しにされた車が霧になって消えた。七もかつて、愛する者を失った。ゆえに、愛情と悲劇をもてあそぶぶシャドウを許すわけにはいかないのだ。
    「俺には裏方の方が合ってる。さあて、足止めさせて頂きますか」
     やる気なさげに佇む日暮・孝介(暗中模索・d11986)。しかしその足元からは影が無数に伸びて、悪夢の車や人間をバラバラに引き裂いていく。
    「くひひっほら早く行けよ」
     緑釉堂・薄荷(むくつけき影縫・d01311)の口元に不敵な笑みを浮かぶ。影は次第に二股のサソリの形に変わり、鋏と尾で悪夢を蹴散らしていく。
     だが、貴洋はそんな灼滅者の戦いには目もくれない。ただ、前を目指して。妹を助けるために。走って、走って、走り続ける。身体の全部が悲鳴を上げても、心だけで突っ走る。
     側面から、大きなエンジン音とともにトレーラーが走ってくる。それにも臆することなく前に進む。
     なぜなら、ずっとライドキャリバーに乗った古関・源氏星(オリオンの輝ける足・d01905)が並走して彼を守っていたから。
    「上等だ! 俺達に勝てると思うなよ!」
     キャリバーのエンジンが呻りを上げ、源氏星が雄叫びを上げ、トレーラーに正面から体当たりする。トレーラーのボディは見事にひしゃげ、地面に溶けて消えた。
     貴洋の背中に視線が集まる。悪夢を退けながら、ある者は叫び、ある者は心だけで呼びかけた。
     ガタンゴトン、ガタンゴトン。無情な死の足音が次第に大きくなっていく。
     貴洋の足が踏切へと入る。遮断機をへし折って、中に入る。小さな妹は、十年前の、あの日の記憶通りの表情で貴洋を待っていた。
    「あああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
     貴洋は手を伸ばす。妹もそれに応えて、手を伸ばし返した。その手を握り、さらに抱きしめる。電車は速度を緩めるどころか加速して、二人に迫る。貴洋はとうに限界の足を気合で動かし、妹を抱えて跳ぶ。足先が車体をかすれど、轢かれる寸前でなんとかかわした。
     獲物を逃した電車は、残念そうに速度を上げて通り過ぎていく。
     安堵したのもつかの間、地面から黒い塊が滲み出る。ぶよぶよに膨れ上がった身体を揺らして、それは笑った。
    『おはようございますこんにちはこんばんは。そして死ね!』
     心底見下した、シャドウの声が響いた。

    ●悪夢の支配者
     シャドウが現れた瞬間、夢の世界がぐるぐると姿を変えた。線路はクモの巣状に張り巡らされ、縦横無尽に電車が走れるようになる。
     灼滅者を倒したあと、またもてあそぶつもりなのだろう。貴洋兄妹は線路から遠いところに離されていた。いずれにせよ、手を出す気がないなら好都合だ。
    『キミらさー、ナニモノ? 何の権利があって俺の邪魔すんのサー』
     せせら笑うシャドウ。周囲には黒い円盤が何枚も浮かぶ。
    「権利、だと? そりゃこっちのセリフだぜ」
     イワンのまとうオーラが怒りに呼応し、どす黒く変色していく。
    『おーい、なにマジになってんだよー。遊びジャン、気楽にやろうぜー』
     配下の電車が線路に現れる。その数は四。一両まるごとが、灼滅者に突撃してくる。
    「足止め、切り裂き、凍て付き。さぁどれがお好みだい?」
     再び孝介の足元から影が伸びる。影は電車の一体に迫り、その車体をがんじがらめにした。電車の速度が緩む。瞬間、螺旋を描く槍が横面に大穴を開ける。電車はそのまま溶けて消えた。
    「悪趣味ってレベルじゃないわよ。沖は必ず助けるわ」
     七の瞳には強い決意が秘められている。それは他の仲間も同じこと。
     口が悪いから、とのことで薄荷は黙ったまま髪留めで髪を上げる。バベルの鎖の魔力を露になった瞳に集中させ、短期予測能力を上昇させる。
     残る電車は三台の突進が源氏星に集中するが、両腕のオーラが青く輝き、突進を受け止める。もう一台は相棒のライドキャリバー、黒麒麟が受け止めていた。もう一撃はもろに食らったが、知るかそんなもん。
    「テメェのスカスカな胴体より、俺らの覚悟の方が千倍重てえんだよ!」
     受け止めた車体をつかみ、高々と投げ飛ばす。大きな車体が宙へ浮かぶ。その背中を、黒麒麟が援護射撃でカバーする。
    「さっさと消えな!」
     ヴェイグの手の中、ガンナイフが閃く。放たれた弾丸は宙へ浮いた電車を蜂の巣にし、さらにもう一台の電車が消える。だが手をこまねいているだけのシャドウではない。
    『よーよー。楽しそうじゃん? 俺も混ぜろヨ』
     シャドウの円盤が高速回転、鼓虎を狙って飛ぶ。直撃するが、彼女は怯まない。
    「夢はええ夢を見るためのもんや。だから、負けん!」
     神経を研ぎ澄まし、思考を効率化させる。極限まで無駄を排した思考回路が、行動を最適化させるのだ。
    「武器が被るのが気に入らないデスね」
     ビハインドのテクノ・クラートを後衛に配置したロザリア。パートナーには攻撃を命じながら、自身は仲間の回復のために光輪を飛ばす不遜ともとれる微笑には、余裕が伺えた。
    「行くぜ! 合わせろ!」
    「ええ、もちろん!」
     前衛の二人が同時に跳ぶ。イワンは鉄の拳を、七は槍を構え、まだ最大加速に至らない電車を左右から攻撃した。電車はなすすべもなく消えていく。
     残り一台。ニヤリと笑んで、薄荷はサソリの鋏を伸ばす。鋏の影に飲まれた電車はそのまま動かなくなる。次いで、鼓虎の放った追尾弾がとどめを刺した。
     配下を瞬く間に倒され、黒い塊はちぇっと短く舌打ちした。

    ●悪夢の終わり
     遠く離れた場所から、貴洋は灼滅者達の戦いを見詰めていた。よく彼らの言葉を聞けば、自分のために戦ってくれているのだと気付くことができた。
    『キミらさ、ちょっとは力抜きなヨー。老けちゃうゼッ』
     シャドウがせせら笑うのと同時、黒いリングが筒状に並ぶ。その中心から放たれた黒い弾丸がヴェイグの身体を毒で汚す。
    「集中だ……集中しろっ」
     脳裏に浮かぶのは、失った妹の笑顔。湧き上がる黒い衝動を抑えつけ、脳髄に高速演算を命じる。悲しみを、ここで止めるために。
     ぬっとシャドウの目の前にビハインドが現れる。放たれた霊撃を黒いリングで防ぎ、ニタリと笑う。その刹那、邪悪な笑みを断ち切るように日本刀が背後で閃いた。
    「油断大敵デス」
     重い斬撃はリングごとシャドウにダメージを与える。同時に本体を守っていたリングも砕かれ、元の位置で再構成。
    『ふざけんなヨ! 俺は遊んでるだけじゃねーかヨ!』
     車輪のように回転するリングをまとい、シャドウが体当たりする。源氏星の拳と黒麒麟の車輪が真っ向から激突する。火花を上げながら、それに負けぬ迫力で叫ぶ。
    「テメェこそふざけんじゃねえ!!」
     興奮の表れか、ぶしっと鼻血が噴き出す。しかしそれでも楽しそうに、獣の笑みを浮かべる。
    「仕事はしっかりするさ」
     言葉通り、眠そうな瞳には敵の姿がはっきりと映っている。足元から伸びる影が鉤爪の形になり、幾重にもシャドウの身体を刻む。
    「悪夢はいらんて、ホンマ!」
     地を蹴り、鼓虎が黒いリングの内側に飛び込む。着地からコンマゼロで格闘へ移行、ガンナイフによる斬撃とライフルによる打撃を叩き込む。
    『キミら、ほんとむかツくネー』
     苛立った様子で、シャドウが吐き捨てた。正面に黒いクラブのマークが浮かび、傷を癒す。
    「ムカつくのはテメェだ! うざってぇ、消えろ!!」
     ライフルから極太の光線が吐き出され、シャドウを捉える。次の瞬間、銀のガンナイフから裁きの光が放たれる。二条の光がぶよぶよの腹部を薙いだ。
    『クそ、イッテェなー』
     昆虫じみた足で傷跡をぼりぼり掻くシャドウ。余裕ありげだが、刻まれた傷は少なくない。
    「そろそろ倒せそうだね」
     投げやりな言葉とともに、ぼさぼさの前髪の奥、孝介の瞳にバベルの鎖が集中する。動きを完全に予測し、影が手の形に変わり、シャドウを捉えた。何本もの足が絡んでもつれる。
    「ああ、ぶっ潰す!」
     叫び、イワンは両の手をかざす。手の間に生まれた黒いオーラの砲弾がシャドウを飲み込む。さすがのシャドウもギャ、と悲鳴を上げた。その隙にロザリアがリングを放つ。同時にパートナーのビハインドも援護の攻撃を仕掛ける。
    「悪趣味に付き合うのもここまでだぜ!!」
     黒麒麟に乗った源氏星が突撃。それは回避されたが、キャリバーの影から七と薄荷が飛び出す。
    『!?』
    「終わりよ。もう顔も見たくないわ」
     振われた槍が冷気を帯びる。先端から瞬時につららが形成され、突き刺さる。
    「ぐひひっ、シャドウって死ぬときどんな顔するんだ!?」
     シャドウを挑発しないよう、これまで口を閉じていた薄荷。最後だからと大口を開けて笑う。掌から放たれた漆黒の弾丸がぶよぶよの身体に大穴を開ける。
    『じゃあな、アバヨ、アバヨ!!』
     悔しげに言い捨てて、シャドウの身体が薄くなっていく。やがて跡形もなくなると、線路も溶けて消え、夢の中に淡い光が満ちた。

    ●目覚めれば朝
     夢の世界は淡い光に包まれ、世界そのものもおぼろげになっていく。シャドウを退けたことによって、貴洋の目覚めを妨げる者はいなくなったのだ。
    「あんたたちは?」
     妹を抱きかかえた貴洋は、ようやく聞けたという顔で問うた。
    「俺達は、お前の想いを届かせるメッセンジャーさ」
     源氏星は鼻血を拭い、黒麒麟に飛び乗る。それきり、後ろ姿は光の向こうへ消えていった。
    「あんたは一生懸命やったわ。お疲れ様」
     微笑みながら、貴洋の肩を叩く。戸惑う彼にウィンクで返事して、七も光の先へ帰っていく。
    「お疲れ! 元気でな」
    「さいなら!」
     イワンも鼓虎もそれきり何も言わない。本当に大切なことは、言葉を交わさなくても伝わるはずだから。
    「くひひ。若ぇんだから前向きに生きろよ」
     前髪を下した薄荷が笑いながら言う。年齢は十以上の開きがあるのに、言葉は貴洋の胸にすとんと落ちた。ヴェイグは妹に視線を投げる。妹は貴洋を見つめるばかりで、それには気付かなかった。彼の記憶によって再現された存在なのだから、それも仕方ないことだろう。くるりと背を向け、歩き出す。いい兄貴を持ったな、と呟いて。
    「サヨナラ、デス」
     微笑んで、ロザリアはビハインドとともに優雅に一礼してみせた。夢とは人のためにあるもの。信条を貫いた彼女の横顔は清々しかった。
     仲間の中で、孝介が一番先に現実世界に復帰した。そこにあるのは眠る貴洋と仲間達の身体だけ。戦う前と何も変わらないようにさえ思えた。夢の中で妹を助けても、現実に蘇ったりはしない。それは当然のことだけれど、少し寂しくもあった。すぐに仲間が目を覚ましたので、何事もないように振舞ったが。

     覚醒に近づくに連れて、腕の中の妹も少しずつ軽くなっていく。あの日、助けられなかった妹がこうして目の前にいる。それこそ夢だと貴洋には分かり切っていたけれど、言わずにはいられなかった。
    「……ごめんな、助けられなくて」
     それは十年間、貴洋が秘め続けた言葉だった。けれど、妹は首を横に振った。そして、にこっと笑った、ような気がした。途端に視界はぼんやりして思考は現実世界へと引っ張られていく。妹の口が、ぱくぱく動いた。声は聞こえなかったから、何を言ったのかは分からなかった。
     目覚めると、部屋には誰もいなかった。夢の中で会った人達とはもう会うことはないのだろう。
    「ありがとう、かな? いや、なんか違う」
     妹の最後の言葉を適当に考えてみる。寝起きの頭はよく動かなくて、あまり意味はなかったが。
    「……じゃあ。バイバイ、かな」
     枕元にはなぜか飴玉が置いてあった。そしてとにかく、朝日が眩しかった。

    作者:灰紫黄 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2012年12月31日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 9/感動した 1/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 0
     あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
     シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
    ページトップへ