
正月。それは、昼間まで寝ていても怒られない素敵な日。大人なら、昼間から酒を飲んでも怒られないというオマケつき。
……にもかかわらず。
六合・薫(この囚われない者を捕らえよ・d00602)はその朝っぱらから、思わぬ騒音に悩まされていた。
「この度の衆院選の結果は、国民の望むものではない! これは恐るべき陰謀なのです!」
あまりの騒々しさに薫は、イライラを募らせながら悪態をつく。国民の望みに従って、今すぐ黙れ。
が、そんな地域住民の総意にもかかわらず、空気の読めない選挙カーのがなり声は、ますます大きくなる一方。
「この腐った政局を変えることができるのは、日本完璧党、日本完璧党だけなのです!」
大人になっても、こいつらにだけは未来永劫投票するまい。そう心に誓う薫であった。
「……という事があってねー」
薫の話を聞いて、須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)はふと、あることを思い出す。
「もしかするとそれは、今までの情報を補完するものかも?」
教えてくれてありがとうね、と薫に感謝するまりん。曰く先日、選挙が終わったにもかかわらずソロモンの悪魔の教団が各地で選挙活動をする、という未来予測があったのだ。ただし、それはまだ、相手の『バベルの鎖』を掻い潜って敵を倒せるほどの予測精度に達していない……そこへ持ち込まれたのが、薫の話。
「あ。今、新しい未来予測があったよ!」
薫が持ち込んだ情報を元に、サイキックアブソーバーが新たに構築した未来予測によると、日本完璧党は新年党大会と称し、とある体育館で会合を開く。もっとも、そんな大会に出る奇特な人間は本来まずいないのだが……彼らは、参加者には最後に福袋を配布すると偽り、近所のおばさま方を釣ろうというのだ!
「でも、来た人は福袋をもらう代わりに、マインドコントロールされちゃうんだって!」
つまり、集まった人たちを配下にしようと目論んでいるわけだ。
「日本完璧党は本物の政党のフリをしてるけれど、さっきも言ったように、実際はソロモンの悪魔の崇拝教団なの。でも、ゆくゆくは本当に政治に進出して、日本を支配しようとしてるみたい」
大衆を操り、私利私欲を満たさんと目論むのは、党首ら四人の党幹部。いずれも支配欲に溺れており、悪魔にサイキックを授かるまでの信頼を得た。
そのサイキックは、魔法使いが使うものや、契約の指輪で使えるようになるものに似ている。そして幹部のうちの一人は、他者の補佐に特化しているようだ。
「この四人が同時に出てくるのは、集まった人たちに集団催眠をかける瞬間だけ。それ以外だと、何人か逃がすことになっちゃいそう」
決行時刻は、党大会の直前。太鼓の音と同時に飛び込めば、全員逃がすこともなく、一般人も操られる前で済みそうだ。
(「それはわかったけど、だから何で、子供が社会のゴミ掃除しなきゃいけないかな」)
二人の周囲には、やり取りを聞いた灼滅者たちが集まりつつある。薫はため息をつくと、そんな彼らを見渡した。
| 参加者 | |
|---|---|
![]() シュヴァルツ・リヒテンシュタイン(血塗れ狼・d00546) |
![]() 六合・薫(この囚われない者を捕らえよ・d00602) |
![]() 遉・太一(名に反し祀られぬ闇の力・d00866) |
穂之宮・紗月(セレネの蕾・d02399) |
![]() 鈴鹿・夜魅(紅闇鬼・d02847) |
夏木・兎衣(うさぎのおもちゃ・d02853) |
![]() 大祓凶神・乙女(剣の花嫁・d05608) |
![]() 出雲・八奈(小学生魔法使い・d09854) |
●体育館前
『日本完璧党 新年党大会』
でかでかとした、しかし安上がりさを感じさせる看板を見上げて、穂之宮・紗月(セレネの蕾・d02399)が溜息をつく。
「新年早々……。今年一年も、穏やかにとは行かなさそう、だね」
そう呟いてふと横を見た紗月は、思わずたじろぐ。
(「潰ス、潰ス、潰ス……」)
完璧党に迷惑をかけられた張本人、六合・薫(この囚われない者を捕らえよ・d00602)の不機嫌さが半端ない。
「そういやオレの知り合いが言ってたな。『休日に選挙カーを走らせた政党は、交付金を没収する法律を作ったらいいと思う』って」
だが鈴鹿・夜魅(紅闇鬼・d02847)の知り合いのアイディアは、最初からそんな物は貰えていない奴らには意味がないのが困りどころだ。夜魅はやれやれと嘆息する。
「いずれにせよ、こいつらは超迷惑だな。がっつり叩き潰さんと」
遉・太一(名に反し祀られぬ闇の力・d00866)の言葉がちょうど終わった頃、ドーン、ドーンという太鼓の音が、体育館内に響き渡った。
「この度はお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。これより日本完璧党の、新年党大会を始めたいと思いますが、その前に……」
●新年党大会・会場
「福袋、一体どんなものが入ってるんでしょ?」
「一等は温泉旅行とか、大型プラズマテレビまであるらしいですわよ……あら何かしらアレ?」
おばさま方の世間話で盛り上がる体育館内は、しかし次の瞬間、唐突に騒然となる。
「討ち入りである!」
シュヴァルツ・リヒテンシュタイン(血塗れ狼・d00546)は、今まさに両手で怪しげな印を結び、洗脳の術をかけようとしていた日本完璧党の面々に向けて、手にした巨刀を振り回す。
その姿を見て、集まっていた人々はその後の惨劇を想像してパニックに陷る。そしてその混乱は、大祓凶神・乙女(剣の花嫁・d05608)の送る念によって、隅々にまで伝えられていた。
そんな中、右往左往するおばさま方の頭越しに、出雲・八奈(小学生魔法使い・d09854)が飛んでくる。
「私は出雲のやなだ! 洗脳なんて言語道断、叩っ斬ってあげるから覚悟はいい!?」
八奈の放つ殺気にあてられ、ここへきて人々の混乱は頂点に達する。この場にいれば謎のテロに巻き込まれて死傷するか、そうでなくとも洗脳されてしまう? そんな状況で、一体プラズマテレビが何だと言うのか!
われ先にと出口へと殺到するおばさま方は、すぐ脇の壁に見える、異様な光景には気付いていない。
壁の上の方、人の流れに邪魔されない高さの場所に、そこだけ重力方向が垂直に回転したかのように『立つ』のは、夏木・兎衣(うさぎのおもちゃ・d02853)。
何を考えているのかを覚らせない表情のまま、兎衣の喉から、美しい歌声が奏でられ始める……しかし、彼女の歌によく注意していた者は気付いたであろう。彼女が歌詞に込めた、おどろおどろしい呪詛の言葉の意味に。
「こんなに小さな子が、他人を呪うだなんて……。皆きっと、既成政党に毒された哀れな子たちなのですね! 完璧な私たちが救って差し上げましょう」
厚化粧にケバい衣装の副党首は、兎衣の歌に耳を澄ますと大仰な仕草を見せる。が、副党首の自分勝手な結論を気にもかけず、兎衣の歌は続き……その歌声は副党首の病みきった精神を、さらに荒廃させてゆく。
「メインディッシュの党首の前に、まずはオードブルから片付けるとしようかね」
敵が複数いる場合、厄介な回復役から潰すのは定石。演壇の奥で喚く副党首に向けて一気に振り下ろされる、シュヴァルツの斬艦刀……しかしそれは、副党首に届く前に阻まれる!
「キミぃ……女性を狙うなんて、卑怯だとは思わないかね?」
分厚い脂肪を弛ませつつ立ちはだかったのは、日本完璧党の幹事長。肩の辺りでシュヴァルツの刀を受け止めたかと思うと、造作もなげにそれを跳ね除ける。その後で副党首が怪しげな祈りを捧げ、自らが受けた傷を塞いでいる。
シュヴァルツを、ギロリと睨む幹事長。その手足に、細い糸が絡みつく。
「あなたのことは、乙女がお相手するですことよ!」
糸は、それらを指から伸ばす乙女の手首の動きに合わせ、幹事長の手足を締め付ける……だが彼は、いまだ自由を奪われていない口を使って呪文を唱えたかと思うと、乙女に向けて凍てつく息を吹きかける!
「鏡開きの前に、お前を開いてやろうか」
ついでに冷気に巻き込まれた薫が、ますます不機嫌そうに呟く。その影は幹事長を迂回して副党首に伸び、その全身を切り刻む。服が裂け、切れ目から覗くシミだらけの体。誰得。
「皆さん、ここは危険です!」
「落ち着いて、順番に逃げてくださーい!」
紗月と太一を中心とした呼びかけに導かれるように、体育館内からは少しずつ人が減ってゆく。
「私たちの党員候補を、逃がすわけにはいきませんねぇ。本当はまとめて氷漬けにして、逃げられなくしてしまいたいところですが……その前に、邪魔者どもから排除しませんとねぇ」
いやらしい笑みを浮かべた政調会長もまた、冷気の呪文を呟いた。冷気は、敵と逃げる人々との間に立った夜魅を襲い、さらにそこから周囲の灼滅者たちへと広がってゆく。さらに、放たれる、党首の魔法弾! 守りに徹していたはずの夜魅でさえ、その威力を前に思わず膝が震える。
だがその危機も、紗月と太一、二人の援護があれば、一時的なものでしかない。夜魅は全身に龍の力を身に纏うと再び、完璧党の面々と逃げる人々の間に立ちはだかる。
「政策については何も言わないけど、超常の力で洗脳しなければ支持を得られないような政党とか、ねぇ?」
口の端をつり上げながら、八奈は矢継ぎ早に魔法の矢を放つ。それらは着実に副党首の体力を削ってゆく……が、先ほどの回復が効いて、副党首はいまだ倒れない!
早めに回復役を討つべく、灼滅者たちは力を合わせる……だが幹事長の踏ん張りもあり、あと一歩のところでそれは果たし得ず。
そんな中やってくる、副党首が再び精神集中を完成させる機会。
「面倒くせえな……」
敵までわずか届かず床を叩いた刀を引き寄せながら、シュヴァルツが悪態をつく。このまま押し切るだけならできそうではあるが、ここで回復を許せば、長引いてこちらの被害が増えるのは必至。
「あとちょっとだったのに残念だったわね、可哀想な子たち! この私があなた達を蝕むものを、綺麗にしてあげるわ!」
副党首の高らかな宣言と共に、指輪から暗黒の瘴気が放たれる! そしてそれは日本完璧党の誰でもなく、彼らと敵対するはずの乙女を包み……。
「……どういうことですなの?」
害がないばかりか、何故か癒される感触に、乙女はきょとん。
「何故、そんな無駄なことを! この子供たちは完璧な我々と違い、最早救いようがないというのに!」
党首も副党首の突然の行動に、理解しがたいといった表情を浮かべる。
……そんな中、最初にそれに気付いたのは、政調会長であった。
「なるほど……あの歌声に、惑わされた、というわけですねぇ? けれどそうとわかりさえすれば、敵ではないんですよねぇ」
睨めつける先には、いまだ歌い続ける兎衣の姿。敵に向けた悪意を隠すことなく、同じ呪いの歌詞を淡々と、何度も何度も繰り返す。
魂を抉るような歌声に耐えながら、政調会長はその主に魔法弾を飛ばす。兎衣の声を奪うべく放たれた麻痺の術は……しかし標的には届かない。
「おっと、残念だったな。させるワケにはいかないよ、っと」
斜線に割り込んだ夜魅は、魔法弾を受け止めて痺れる腕をさすりながら、溜め込んでいた気弾を副党首めがけて解き放った。
「我々は、言論を暴力により封殺せんとする勢力と、戦わねばならない!」
副党首が灼滅を迎えた直後、党首は彼女を悼むかのように、唐突に演説を開始する。
「我らの敵に、速やかなる死を!」
自らの主張の矛盾を気にすることもなく、党首は灼滅者たちの回復役――紗月に、呪いの言葉を紡ぐ。彼女の宿敵、ソロモンの悪魔の寵愛を受けた党首の強大な力を前に、紗月の胸が騒ぐ。
(「余計なことを考えちゃダメ、目の前に集中しないと……」)
護符の力で、広がりゆく石化の呪いを無理やり食い止める。だが重ねて、幹事長からも同じ呪いの言葉。挫けそうになった紗月を救うべく駆け寄った太一が、リングスラッシャーを護符に重ねて癒しの力を増幅する。
「さすがに三つめをやられたらキツいな……やれ、アラタカ!」
太一の命令に従い、彼の霊犬が政調会長の攻撃を許すまいと刀を振るう。腕に斬りつけられてよろけたところを、さらに八奈の拳が襲う!
「悪魔の手先に好き勝手はさせない! 致命、雷光!」
八奈の拳から放たれた白く光る雷撃に脇腹を焼かれながらも、政調会長はにやけた笑みではったりをかます。
「おや、いいんですか? これ以上やると、最終的に立場が悪くなるのは皆さんなんですけどねぇ……」
「その減らず口、喋る舌も固くしてやろうか」
ぼそり、と呟いた薫の呪いの言葉が、政調会長の良く回る舌を石へと変える。政調会長はそれでも何やら喚き続けてはいたが……回復役のいなくなった今、その命運が尽きるのは時間の問題であった。
「に、逃げましょうよォ……」
二人めの仲間を失って、幹事長は、そのどっしりとした体格に似合わず弱気を見せる。だが、党首がそんな彼を叱りつけるまでもなく、彼らの周囲は既に灼滅者たちによって囲まれていて、逃げ道などはない。
「全員、逃がさない。四の五の言わずに死ね」
薫の腕が唐突に巨大化したかと思うと、幹事長の顔を真正面から殴りつける。情けない顔が、さらに情けなく潰れる。
「安眠妨害への憤りを思い知れ!」
太一の放った真っ赤な逆十字と共に、アラタカが幹事長に斬りかかる。その連携攻撃の前には分厚い脂肪も耐え切れるものではなく、幹事長はたまらず自らの指輪に癒しを乞う……もっとも指輪は、副党首の祈りほどには彼の祈りに応えてはくれないが。
とはいえそれでも、党首にとっては十分な時間稼ぎになってくれる。
「我々の統治に異を唱える者は、凍てつく監獄に永久に閉ざされる運命にある!」
高らかな宣言と共に、灼滅者たちの周囲に凍える冷気が舞う。だがそれはすぐに、別の方角から吹き付ける清らかな風に散らされる。
「悪魔の眷属になんて、負けないんだから!」
党首が憎々しげに睨むのは、扇のように護符を広げて構える、紗月の姿。
「潔く諦めたほうが、楽ですことよ」
見ると幹事長は、乙女の指から伸びる糸に全身を切り刻まれ、息も絶え絶えの様子になっていた。
「ここまでくれば、やることは単純明快……叩っ斬る!」
大上段から真っ直ぐに振り下ろされた八奈の剣は、幹事長の巨体を見事に真っ二つに引き裂いていた。
ここへきて初めて、自分に酔いしれていた党首の顔にも焦りの色が浮かび始める。
「よお……お前の首、貰い受けに来たぜ」
にやり。そして咆哮するシュヴァルツ。三下どもを蹴散らしてついに得た、強敵とまみえる機会! 何があろうとも決して退かぬという強い意志が、彼の瞳に宿る。
「おっと、オレのことも忘れないでくれよ?」
夜魅の拳が雷光を放ちつつ、党首を捉える……が、悪魔の影響を強く受けているこの男にとって、致命傷には至らない!
「ガキどもが……大人様をナメるな!」
気炎を吐くと共に、党首は気を練ると、両手の間に巨大な魔法の矢を生み出す!
その、圧倒的な悪意から仲間を守るため、自らをその目の前に投げ出す夜魅。その全身が……スローモーションのように、板張りの床に倒れ臥す。
「やみ……?」
仲間たちが息を飲む中、歌を止めて不思議そうに呟く兎衣。
そして彼女は、最早党首と灼滅者たちしかいなくなった体育館の床にふわりと降り立つと、全身に鞭打って体を起こそうとする夜魅に向けて、再び歌を奏で始める……先ほどまでとはうって変わって優しげな、傷ついた仲間を労い、勇気付ける歌を。
「お返しですなのだわ!」
乙女の手首がひるがえり、無数の鋼糸が党首の全身を切り裂く。
「年始早々だが、今が年貢の納め時!」
「他人を手駒としか思わない奴に、俺たちは負けない! なあ、アラタカ!」
その鋼糸に闘気の雷撃を這わせるようにして、八奈の拳が正面から党首を捉えたかと思うと、左右からは太一とアラタカの連携攻撃が襲い掛かる!
「おのれおのれオノレーッ! 何故、俺の言うことを聞かないッ!?」
まだ、党首は倒れない……灼滅者たちの相次ぐ攻撃に満身創痍になりながらも、最早主張を取り繕うこともせずに悪意をばらまき続ける。
とはいえ、それもそうは長く続かない。党首から放たれる邪な力はしかし、兎衣の清らかな歌声の前に、力を失い続けるのだから。
そして唐突に、兎衣の歌声が再び、おどろおどろしい呪いの言葉に変わる。
「ぶち殺す。お前らは、灼滅されるのがお似合いだ」
兎衣の歌詞に合わせるかのように吐き捨てると、鬼神のごとき力で党首を殴り飛ばす薫。
思わず逃げ道を探して視線を左右に走らせる党首の目の前を、紗月が塞いだ。
「悪魔の手先は、絶対、絶対許さないんだから……ボク達の安眠のためにも、ね」
放たれた魔法の矢が、倒れたままの党首に突き刺さると、最後に、呻く党首の頭の上に垂直に、シュヴァルツが刀を構える。
「もう、逃がさないぜ。これで……終わりだっ!」
断末魔すら上げることができずに消えてゆく党首に向けて、夜魅が言葉を送る。
「あの世で、あの羅刹野郎と選挙合戦でもするんだな……集まるのは亡者の票ばかりだろうけどな」
●全て終わって
「お疲れさん」
戦いの余韻覚めやらず、刀をいまだ肩に担ぎながら、シュヴァルツは仲間たちに声をかける。その声に兎衣も歌を止め、くいと首をかしげる。
「他に、仲間がいる様子はありませんですことよ」
「他の人たちも、逃げる途中に何人か怪我した程度だな」
すぐに周囲の様子を確認しに行った乙女と八奈の報告を聞いて、皆で一安心。
「頑張ったけど怪我人、ゼロにはならなかったんだ……」
紗月は誘導が完璧ではなかったことを残念がっていたが、あの中でのこの結果は上出来のうち。
「あの人の群れでしたから、仕方ありませんですのだわ」
「そっか、象の大移動みたいだったものね」
そんな中、ふと先ほどから思っていた疑問を口にする夜魅。
「それにしても、福袋なんて渡したら、買収にならないのか?」
その言葉に、集まった人々に見せるために置いてあった幾つかの袋を覗いていた薫が、眉間にしわを寄せて振り返る。
「空っぽ。それも全部」
正確には党のパンフレットくらいは入っていたものの……まあつまり、彼らは最初からおばさま方を騙していたってわけだ。
「……さっさとこんな場所、おさらばしようか」
太一の提案に、一同は速やかに同意することにした。
| 作者:るう |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
![]() 公開:2013年1月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 7/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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