俺は、真面目なスポーツマンなんだ。男気のある先輩だと、後輩にも慕われている。
母や妹からも頼りにされている。
俺は強く男らしくなければならない。
だから、断じてあれではないのだ。
思い悩みだしたきっかけは、そう。先週の夜、道で転んでしまったこと。
そして、歩いてきた少女が転んでしまった俺に気づかず、背中を思い切り踏んでしまった。
その時、湧いて来た感情は……。
「ちがうううっ!」
俺は叫んだ。
身体の奥から力が湧いてくる。
「俺が、真面目で強くて、男らしい男だってこと……証明しないとな」
俺は自室の戸を開けた。玄関へと歩いていく。
「……俺はマゾじゃないんだ! 踏まれたって嬉しくない!」
教室で、五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)は説明を始める。
「一般人の方が闇堕ちし、ダークネスの力を手に入れる事件が発生しました。
ダークネスの力を手に入れたのは、中学三年のナカガワさん。
本来なら、闇堕ちすれば、即座に人の心を失いますが、ナカガワさんはまだ人の心を残しています。
ダークネスの力を持ちながら、完全には闇堕ちしていない状態です。
けれど、放置しておけば、ナカガワさんは完全に人の心を失ってしまうでしょう。
そうなる前に、ナカガワさんと戦闘し、彼をKOしてください。
灼滅者の素質があれば、ナカガワさんは灼滅者として生き残るでしょう。
そうでなければ……灼滅してしまうでしょうが。
助かるようなら、ナカガワさんをどうか助けてあげて欲しいのです」
ナカガワは中学三年生の男子。サッカー部に所属している。
そんな彼が手にした力は、アンブレイカブルの力。
今の彼はとある動機から、その力を使い、大暴れしようとしている。
「まずは午後二時ごろ、彼の家の前で、彼を待ち伏せて下さい。そして、家を飛び出てくる彼に接触して欲しいのです」
ナカガワは戦闘になれば、「男らしい俺に怖いものなんて無い!」「俺は強いんだ!」「こんなこともできるんだぞ!」と叫びながら戦ってくる。
鋼鉄拳や地獄投げを得意とするが、ダークネスの力で斧を作りだし、龍砕斧の龍翼飛翔に相当する技も使ってくる。
戦闘場所となる彼の家の前の道路は、戦うのに十分な広さがある。
彼を待ち伏せている間や戦闘している間に、人や車が通りかかることもない。
ナカガワはダークネスの力を持っているだけあって強敵だ。
けれど、人の心を刺激する事で、ナカガワの戦闘力を弱める事が出来るだろう。
「ナカガワさんは、ええっと、過去に女性に踏まれた時に……ええっと、嬉しい……と思ってしまったそうなんですね。その嬉しさが忘れられない」
だが、ナカガワは周りの皆からから、強く男らしく硬派なスポーツマンだと思われており、自分でもそうなければいけない、と思っている
ゆえに、踏まれた時に思ったことを悩み、恥ずかしがり――もっと強くならなくては、もっと男らしくなくては、自分が強く男らしい人間であることを証明しなくては――そう思ったのだ。
その想いが、ダークネスの力に目覚めた理由だ。
「どうか、彼の胸に届く言葉を――かけてあげてください」
姫子はあなた達の目をしばらく見つめていた。
「……彼は滑稽に見えるかもしれません。
でも、彼自身はとても真剣。
どうか彼の力になってあげて下さい。お願いします」
姫子は頭を下げたのだった。
参加者 | |
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加藤・蝶胡蘭(ラヴファイター・d00151) |
巫・縁(アムネシアマインド・d00371) |
八重樫・貫(疑惑の後頭部・d01100) |
風水・黒虎(黒金の焔虎・d01977) |
森・緑郎(ビビットグリーン・d03602) |
シュテラ・クリューガー(星の淵源・d09156) |
氷渡・零士(パプリックエネミー・d11856) |
姫乃川・火水(ドラゴンテイル・d12118) |
●飛び出るアイツを待ち伏せて
二階建ての一軒家。窓ガラスが陽光を反射している。その前で、灼滅者たちは待機していた。
耳をすませる灼滅者の耳に、家の中からの足音が届いた。そして、扉が強く開け放たれる。中から、筋肉質の青年が姿を現した。彼が、闇堕ちしかけている一般人ナカガワだ。
バトルコスチュームをまとった姫乃川・火水(ドラゴンテイル・d12118)は斧を構え、相手の進路を遮った。
モノトーンの衣服を着ていた氷渡・零士(パプリックエネミー・d11856)も、矢尻をナカガワに向ける。
「おっと、お出かけは中止な? ここでオレ達と遊ぼうぜ?」
「少し頭を冷やして落ち着いてもらおうか。手荒くなるが、すまんな」
ナカガワは眉を寄せた。
「どういうことだ?」
加藤・蝶胡蘭(ラヴファイター・d00151)は薄く笑って、返す。
「殴ったり、殴られたりしようってことさ。楽しそうだろ?」
風水・黒虎(黒金の焔虎・d01977)は熱く叫んだ。
「お前がしようとしていた喧嘩、俺らが買ってやるつってんだ! かかってきやがれ! 溜まってるモン、ぶつけてこい!」
掌を上に向け、手招きする蝶胡蘭。黒虎は猛虎の波動を立ち上らせる。
森・緑郎(ビビットグリーン・d03602)は緑の髪をがしがしと掻く。
「俺もやってやるぜ! センパイ達にまけてらんねーからな」
言いながら、前列に並ぶ。
ニット帽をつけた八重樫・貫(疑惑の後頭部・d01100)は、サウンドシャッターを展開していた。
「戦場内の音は、外部に漏れない。だから遠慮はいらない」
冷静な声で言う。
ナカガワは腕を組み、灼滅者の声を聞いていた。そして、腕を解く。
「喧嘩か……買ってやると言われて引き下がるのは、男らしくねぇよな。受けて立ってやる!」
拳を構えた。
巫・縁(アムネシアマインド・d00371)は、眼鏡のフレームに指を添え告げる。
「見せてもらおうじゃねぇか、男らしさって奴を」
シュテラ・クリューガー(星の淵源・d09156)は、ライフルの照準を合わせていた。縁の言葉に、頷く。
「そして見極めてやろう。お前が真の男……いや、真の漢かどうかをな」
縁とシュテラ、二人の瞳はナカガワを真直ぐ、とらえている。
「俺が男らしいか? 真の漢か? そんなのイエスに決まってる。当たり前だろうがあああっ」
ナカガワが地面を蹴った。灼滅者たちに急接近してくる。
●マゾについて男について
縁は眼鏡を外し、封印を解除。迫るナカガワの顔面へ、エネルギー障壁を叩きつけた。
顔面を強打され、ナカガワの脚が止まる。
火水は一瞬だけ、冷めた表情でナカガワを見ていた。
普段通りの表情に戻ると、火水は銃の引き金に宛がった指を動かす。撃ちだすバスタービーム。ナカガワの胸へ命中。
射撃に合わせ、蝶胡蘭も動いた。嬉しそうに目を細めながら、ロックハート・アタックを軽々と振りまわす。そのハンマーがナカガワの脳天を、したたかに打つ。
盾と銃、ハンマーの攻撃をうけ、ナカガワはふらつく。だが、にやりと笑った。
「俺は強い、俺は男らしい、この程度で怯むもんかっ。いくぜ。お前らを倒す獲物は、これだああああっ」
右手に巨大な斧が出現。振るわれる斧の刃が、前列の者の肌を斬りさいた。
強烈な斬撃。灼滅者の動きが乱れ始める。
だが、後衛のシュテラはあくまで冷静。
「確かに強い威力だ。が、想定の範囲内。対策は考えてある」
シュテラは速やかに、清らかな風を戦場に吹かせる。皆の体を癒し、心に平安をもたらした。
「回復した?! ……でも、完全じゃねえ。まだまだいくぜっ」
ナカガワは一瞬、目を見張ったものの、再び技を放とうとする。
「待て! 傷の治りきってない奴を狙うのが、『強い男』のすることか!?」
黒虎は、言葉を鋭く発した。
黒虎は、ナカガワの腕が止まるのを見て『聞け』と続ける。
「お前は強ぇ男、目指してんだろ? 自分に嘘つくのが、強い男か? どんな自分も受け止めてこそ、強ぇ男じゃねーのか!」
「俺は、嘘をついてなど……」
シュテラはゆるりと首を振り、熱をこめて怒鳴りだす。
「それこそ嘘だ! 今のお前は性癖をこそこそ隠し、真の自分から逃げ回っている!! それが、お前が憧れる『漢』なのか?!」
「な、なんだとっ……俺は、俺はっ」
ナカガワは首を振って否定しようとするが、口ごもる。
火水と貫が彼に問う。
「オレ達と会わなかったら何をするつもりだった? 大暴れしようとしてたんだろ? ワガママで暴力を振るう。そんなの、全然男らしくないぜ」
「暴れ回って、人を傷つけるのが、ナカガワの思う男らしさなのか?」
火水は厳しい口調で詰問を続ける。
「ウジウジしたあんたのどこが男らしい? 好きなものを好きって言える奴の方が、よっぽどかっこいいじゃねえか!」
一方で、貫は柔らかく言葉を紡いだ。
「ナカガワ自身も望んでいないだろう、人を傷つける存在になるのは? 周囲の期待を裏切れないナカガワなんだから」
ナカガワは呆然とする。唇を震わせ、自問する。
「……俺の男らしさが、男らしさじゃない……? ……男らしさって何か……?」
縁はナカガワに一歩、二歩、近づいた。
「難しい事はわかんねぇがな。自分と真っ向から向き合い、それを受け入れる事が大事だろ! テメェを偽んなよ!!」
悩む相手へカツを入れるように、力強く訴える。
「男らしいと言うなら、どんな現実でも受け止めてみろよ! できるだろ、お前なら!」
「俺なら……受け止められる?」
縁はナカガワを安心させるように、首を縦に振った。
緑郎は微笑み、
「なあ? 周囲のイメージで自分を縛る必要はねーんじゃねーの? 男らしく男らしくって……それ、息苦しくね?」
砕けた調子で話す。
「隠れMでもいいじゃん。別にオープンにする必要もないんだし」
緑郎はナカガワに近づき、肩をぽんぽんと叩いた。
「ああ。男らしい君と、本当の君。それは両立できると思うがね」
零士も緑郎に同意する。
「スポーツだっていやいややっているわけではないのだろう? 本当の君を認めたとしても、今までと変わらず、スポーツに打ちこむことはできる」
淡々とした口調で、相手の心の強張りをほぐそうとしていく。
蝶胡蘭は目を閉じ、仲間とナカガワの会話を聞いていた。目を開き、ニカっと笑う。
「懐の広さ――いかな艱難辛苦も受け止め、ものにする包容力、それも男らしさ、って私は思う訳だ」
そして、親指をびっと立てる蝶胡蘭。
「辛さや痛みを喜びととらえ、進んで試練に飛び込んでいく……その姿は相当に男らしいと思うぞ! つまり、Mもまた男らしさだ!」
「な、なんだと?! その発想はなかった!」
ナカガワは背中を大きくそらす。そらし過ぎて、後ろに倒れこまんほどに。
かとおもえば、今度は頭を抱えてしゃがみ込む。
「……Mでも、男らしい? 隠してもいい? 自分に目を背けるのは、男らしくない? ……だが、だが……だが……」
頭から湯気が出そうなほど思い悩んだ後に、ナカガワは立ちあがる。
「だが、始めた喧嘩は最期までやりとおすべきだ。試合中に抜けるなど、俺はしないっ」
●されど、激戦は続き
灼滅者に跳びかかるナカガワ。
貫はナカガワの前に立ちはだかる。彼の顎を、ナカガワの拳が掠めた。脳が揺れる。崩れそうになる体勢。貫は胸にトランプのマークを浮かべ、立て直す。
ナカガワの技も想いも、全て受けとめてやる、そう言わんばかりの瞳で、貫はナカガワを見た。
黒虎はナカガワの動きを見ていた。
ナカガワの拳の動きや威力は先ほどよりも、落ちている。そして攻撃を放った後の隙も大きくなっていた。
黒虎は相手の側面を取り、必殺の突きでナカガワの胴を貫いた。
他の者も次々、攻撃を仕掛けていく。
緑郎も仲間に続く。鉄の如く硬くした拳を、ナカガワの鳩尾にめり込ませた!
ナカガワが体を折り曲げるのを見て、自慢げに笑む緑郎。
だが、
「まだだっ」
ナカガワは姿勢を取り戻し、緑郎の体を掴む。コンクリートの地面へ叩きつける!
背中をしたたかに打ちつける緑郎。
零士は『今、治す』とあくまで普段通りの口調で告げる。弓から、緑郎の体へ癒しの力を飛ばす。
零士やシュテラたちメディックは様々な状況を想定し、状況に応じた技の使い方を考えていた。
故に、力の弱ったナカガワがどれだけ暴れようと、灼滅者は戦線を崩さない。
「あははっ! 楽しくなってきただろ、なあ! まだ終わりじゃない、もっと愛し合おうじゃないかっ!!」
艶っぽい声の蝶胡蘭。
蝶胡蘭は体を大きく回転させた。弧を描くハンマーで敵を横殴りにせんと。
「あんたはあんたで真剣だろうが、俺たちだって真剣にこの場に立ってるんだ! 最後まで手加減はしねぇ――奴奈川ビーム!」
火水はご当地への想いを極限まで高め、腕から光を放つ。
蝶胡蘭のハンマーと火水の光線が、ナカガワを吹き飛ばす! ナカガワは電信柱に激突!
「オオオッ」
ナカガワは跳ね起きた。斧を手に、灼滅者前列に突進する。
黒虎は斧の一撃を受けながら、ニヤリ笑う。
「最期まで勝負を投げない。そーゆーの、キライじぇねぇぜ!」
金の混じる黒髪を揺らしながら、黒虎は駆ける。正面からナカガワに殴りかかる。目に見えぬほどの速さで、拳の連打を繰り出した。
ナカガワの額に脂汗が浮かんだ。拳が効いているのだ。
その後も、灼滅者たちは、ナカガワの体力を削り続ける。
そして数分が経過。今、ナカガワは腕を振り回している。拳が縁の腹に当たる。
縁は倒れない。踏みとどまる。愛用の巨剣を持つ手をあげた。
そしてナカガワの肩に、巨大な刀身を叩きつける。反撃しながら、縁は言う。
「こうやって、仲間と共に戦うなら……仲間を庇うと言う名目で、問題なく踏まれたり出来るんだぞ!」
「え?」
思わぬ台詞に、ナカガワの目が点になる。
シュテラと緑郎は視線を交わしあう。
「今は攻撃に回る時だな――合わせられるか?」
「任せろ!」
シュテラは体内の気を高め、作りだした気の塊をナカガワに投げつける。
同時に、緑郎はナカガワの側面に回り込む。シュテラの気に意識を取られたナカガワ。彼の脇腹を、緑郎は拳で殴る。息を止めて殴りまくる!
二人の連携攻撃に、思わず後退するナカガワ。
ニット帽を深く被った貫が、ナカガワの懐に飛び込んだ。
「トォールハンマー!」
低い姿勢から拳を上につきだす。雷を宿した拳で、敵の顎を強打!
ナカガワの膝が折れ曲がり、うつ伏せに倒れた。
だが、ナカガワは立ちあがる。膝を揺らしながら、けれど瞳には闘志を浮かべている。
零士は彼の目を見つめかえす。
「まだ、その目が出来るか。たいしたものだ。元になる力は、君自身の修練の賜物だろう。だが――もう無理をしなくてもいい」
零士は空中に、つららを生成。つららはナカガワの胸に真直ぐに飛ぶ。ナカガワの体を貫き、全身を氷で覆った。
「……俺は、弱かった……」
ナカガワは言葉をもらす。そして、また倒れた。今度はしばらく起き上がらない。
●明日を生きる為に
シュテラは屈み、ナカガワの状況を視る。
「……ダークネスの力は消えたが、生きている。灼滅者になれたようだな」
救うことが出来たと、灼滅者の何人かが安堵の息を漏らす。
ナカガワは意識を失っていたが、やがて目をあける。
緑郎はナカガワを助け起こしつつ、声をかける。
「全部ぜんぶ、オープンにしなくても良いんだし、難しく考えなくていいんじゃねーの?」
零士と火水も彼に話しかける。
「なかなか悩みは消えないだろうが……。一人で無理に抱え込まないことだ。俺だって話し相手にはなれる。ネットで同じ趣味の者を探すのもいいだろうな」
「そうそう。世の中には、同好の士だっているさ。……多分いくらでも。趣味は人それぞれだからさ」
零士がナカガワに提案し、それを聞いた火水がそうそうと、自分の言葉を連ねる。
貫も、励ましの言葉を駆ける。
「別にどんな性癖を持ってても良いと思うぜ。周りに迷惑さえ掛けなければ。森の言うように隠しても良いと思うが……しかし、いつか自分を出せる場がみつかればいいな」
黒虎は腕を組んで、何やら考えていたが、ぽつりと一言。
「スポーツの後とか、女子に足踏みマッサージとかしてもらえば、いいんじゃねーの」
「……あんた……天才か」
黒虎の言葉に、ナカガワが目を見開き、尊敬のまなざしを作る。
そんなやりとりを聞いて、数人が笑った。
縁も笑いながら言う。
「うちの学園にはいろんな奴らがいるからな。カザミーヌのように知恵を貸してくれるやつもいるし、Sの女子もいるし……」
縁はそこまでいうと、少し遠い目をした。誰かを思い出しているのか。
蝶胡蘭は不敵な笑みを作る。
「スーパリングをしてストレスを発散するのもいいかもな。ナカガワ君みたいな強い相手のスーパリングなら、私だって歓迎だ」
自分の胸を指差しそう言う。
「はい! いつか是非、手合わせ願います!」
ナカガワは大まじめに頭を下げる。
ナカガワは灼滅者一人ひとりの目を見つめた。
「俺……色々分かんなくなったけど……でも、皆さんのおかげで前に進める気がする。
ありがとうございました!」
ナカガワの目には、もっと自分について考え、真に強くなろうという意志。その意志を引きだしたのは、灼滅者たち八人だ。
作者:雪神あゆた |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年1月28日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 2/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 7
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