「みんな、イフリート達の事件について他の人の報告書もちゃんと読んで復習した?」
教室に集まった灼滅者達の返事に、鈴懸・珠希(小学生エクスブレイン・dn0064)が頷く。
「あの事件は大規模だったから、他のダークネス組織にもバベルの鎖で察知されちゃって……」
鶴見岳でイフリートが何を企んでいるか調査する為の準備をしていると、
サイキックアブソーバーが新たな動きを察知したと言う。
それはソロモンの悪魔。
ソロモンの悪魔の一派が率いる軍勢が、鶴見岳の麓に集結しており、
戦力を減らしたイフリート達を攻め滅ぼそうと準備を整えている事が発覚したと言う。
もちろん、ソロモンの悪魔達の目的はイフリートが集めた『力』の横取りだ。
そしてその軍勢の中には、ダークネスに匹敵する程に力を強化された一般人もいるらしい。
「その名は『デモノイド』、ソロモンの軍勢の主力になっているの」
珠希がその名を口にし、年末にバベルの鎖で何かを感じた数人の灼滅者達が深く頷く。
「もし放置すれば、戦いはソロモン側が勝利、『力』を手に入れて強大な勢力になる。それにイフリート達も一点突破で戦場を脱出、ソロモンの悪魔達も目的は『力』の奪取優先だからイフリート達を追わない。つまりイフリート達は存続し、ソロモン達は強化され、私達にとっては最悪の結末になる」
だから……と珠希は続ける。
「この勢力争いに介入して、少しでも私たちに有利な結果を引き出して欲しいの」
そこまで言うと珠希は机にノートを広げて、1~3までの数字を書き始める。
「今回の作戦ではいくつか選択肢があって……」
珠希が言うには以下のとおり。
『鶴見岳に攻めるソロモンの軍勢を背後から攻める』
鶴見岳を守るイフリートと挟撃する形になる。
ただしイフリートにとって灼滅者は憎むべき敵なので、出会った場合は三つ巴の戦いになりとっても危険。
『鶴見岳の麓にあるソロモンの悪魔の司令部を急襲』
司令部には強力なソロモンの悪魔が多数存在し戦力も凄く高い。
でも普段表に出てこない悪魔達と戦うチャンスになるかも。
『イフリートの脱出を阻止して灼滅する』
鶴見岳からイフリート達が脱出した場合、再び各地で事件を起こすと思う。
その事件を未然に阻止する為、イフリートの脱出阻止・灼滅はとても重要。
珠希がノートに書きながら選択肢の説明を終える。
「ただでさえ強いダークネス達が、2組織もそろっている所に横槍を入れる事になるから、本当に危険な依頼になると思う」
珠希が真剣な瞳で灼滅者達を見回し。
「でも、みんななら最善の結果を出してくれると信じてる。頑張って! そして無事に帰って来て!」
参加者 | |
---|---|
橙堂・司(獄紋蝶々・d00656) |
襟裳・岬(の這い寄る混沌・d00930) |
上代・絢花(忍び寄るアホ毛マイスター・d01002) |
風早・真衣(Spreading Wind・d01474) |
木島・御凛(ハイメガキャノン・d03917) |
柩城・刀弥(高校生ダンピール・d04025) |
サリィ・ラッシュ(ブルホーン・d04053) |
黒崎・紫桜(葬焔の死神・d08262) |
●大規模作戦
武蔵坂学園が執り行うこれほど大きな作戦は灼滅者達にとって初めての事であった。
イフリートとソロモンの悪魔達の小競り合いに介入し、より多くのダークネスを倒す。
大局的に、そして灼滅という観点において、この作戦は成功と言えた。
だがそれは、灼滅という意味では……だ。
正確に言おう。それは決して『誰も犠牲にならない成功』では無い。
大局の成功の影には、個々人の犠牲が必ず必要となる。
この戦いの結果、彼らはそれを痛感する事となる……。
●観察
鶴見岳山頂付近にその身を隠す灼滅者達は、今回の作戦に参加した過半数以上を占めた。それは鶴見岳の『力』を奪われる事だけは阻止しようという気持ちの現れだろうか。
事実、この付近に潜伏する8人組、その中の上代・絢花(忍び寄るアホ毛マイスター・d01002)もそのクチだ。
「悪魔と言う割にはまるでハイエナみたいな事をするでござるな、そんな奴らにもイフリートにも好き勝手はさせないでござる!」
頭の上でアホ毛がブンブンと憤っているかのように揺れる。
「OKOK、気持ちはわかるけどクールにね」
襟裳・岬(の這い寄る混沌・d00930)が絢花の肩を抱き落ち着かせる。
「来たぜ」
黒崎・紫桜(葬焔の死神・d08262)の言葉に一気に緊張感が走る。
山頂付近から大きな火の固まりとも言うべきイフリート達が駆け下りてくるのが見え、同時に麓からぞろぞろと人間――ソロモンに従う強化一般人だろう――が大量に姿を現す。
「あれがデモノイド……でしょうか?」
風早・真衣(Spreading Wind・d01474)がぼんやりした口調に皆がその視線の先を注視する。
強化一般人の軍勢の先頭に青い化け物がいた。人の皮膚を剥がしむき出しの筋肉を膨張させたような体躯、裂けた口からは獰猛な牙が並び、太く大きな腕は前傾姿勢で大地につきそうになりつつ歩いていく。そんな化け物が何体か見て取れた。
やがてソロモンの軍勢は8人が潜伏する場所を通り過ぎ、さらに上部へと向かい……やがて炎が爆ぜる音と獣の雄叫びが響き、炎獣達と悪魔の軍勢の戦線が開かれた事を知らせる。
「ここで両方潰せれば最高よね」
作戦通りすぐには動かず待機したまま木島・御凛(ハイメガキャノン・d03917)が本音を漏らし、仲間達もそれが最善ではあるけど、と同意する。
「今回も山……大変だね、灼滅も」
橙堂・司(獄紋蝶々・d00656)が、イフリートが全国で暴れ回った時の事を思い出しながら呟けば、その時一緒に戦った柩城・刀弥(高校生ダンピール・d04025)が。
「だが成功させる。今回も、な」
「……うん」
戦闘音はますますをもって大きくなり、すでに戦場に出た武蔵坂の班もいるようだった。
「そろそろじゃない?」
サリィ・ラッシュ(ブルホーン・d04053)の言葉に仲間達が頷き、静かに、そして迅速に戦場へ向かって後方から走り出す。
「せっかく会えたんだ。ちゃんと兄だって明かすまでは死なないからな、雪音」
そっと首もとのチョーカーを触り紫桜が妹の名を呟くと、その背から黒き片翼がバサリと広がる。
「さぁ、死神を見せてやるぜ……生き残ってやる」
●接触
「いっつ、しょーたーいむ!」
敬愛する神と同じようにピックガードを外したギターを振り回し、サリィが仲間達と強化一般人の一団に飛び込む。
軍勢の後方でサリィ達に相対した敵は10人程、元はチンピラ達だったのかナイフを片手に襲いかかってくる。
数の上では敵が有利、だがサリィの瞳の奥には青白い炎が爛々と燃え上がり、自然口元には笑みが浮かぶ。
今回、戦場が流動的になる事も含め灼滅者達は自身達の役割をバランス良く配置していた。クラッシャー2、ディフェンダー1、キャスター1、スナイパー2、メディック2。多少攻撃的だがそこは調整の効くキャスターがフォロー。
それは真っ当な戦術と言えた、故に数ターンも経つ頃には――。
「これで……3人目」
司のフォースブレイクが1人を沈め、残りの敵は7人。
1人ずつ確実に数を減らす作戦も功を奏し、灼滅者側の脱落者は未だゼロだ。
「暴れるわよ。敵は全部吹っ飛ばす!」
片手に1本ずつ構えた御凛のバスターライフルが2本同時に光の奔流を吐き出し、その片方が1人の脇腹を大きく抉り倒す。
だが、もう片方に狙われた方はふらつきながらもナイフを構え直す。
「後から出てきて漁夫の利狙いなのがむかつくのよね」
「ああ、お前らの思うとおりに行くと思うな!」
御凛の言葉に紫桜が同意しつつ、ふらついていた1体の背後に現れる。慌てて紫桜の攻撃を防御しようとナイフを構えるが、そのナイフごと日本刀で断ち斬られ事切れる。
強化一般人達も決して弱いわけではない、その一撃は灼滅者達と同等、だが連携がとれているわけでもなく散発的であることが付け入る隙であった。
だからこそ、偶然とはいえ1人に攻撃が集中しそうになった瞬間――。
狙われたのは絢花だった。
残った敵5人が全員、手に生んだ魔法の矢を一斉に投げ放つ。
1本を跳躍で回避、さらに空中でダブルジャンプしもう1本、だがそれが限界だった。
両足にそれぞれ矢が刺さり大地へ、最後の1本が顔面へと迫る。
ギャリギャリギャリリリッ!
チェーンソーのうなりをあげて魔法の矢が弾かれる。刀弥だった。
「こいつらには手出しはさせねぇ」
「助かったでござる。でも……」
見たところ、前衛で戦い続けている刀弥の方が傷は大きい。
だが、刀弥は大丈夫だと言い放ち敵に飛び込む。
そう、俺は死なない……どうしても、何をしてでも殺さなきゃならない奴が居るから、と。
未だ灼滅者の戦線は崩壊せず、敵の数はあと2体というところまで来ていた。
血だらけになりながら敵の1体が真衣を狙う。だが、横合いからライドキャリバーが体当たりし敵を押し倒す。
さらに敵が立ち上がろうとした瞬間、その身体をサイキックエナジーでできた光輪が上下に分かつ。
まさにサーヴァントとの連携攻撃、見事だった。
残った敵は1体、そして岬が天星弓を構える。ここまで来たら仲間を回復するより倒す方が良い。
「ソロモンの悪魔に漁夫の利くれてやるっていうのも面白くないしね。蹂躙してやるわ」
神薙刃を放つとドサリと最後の敵が倒れ伏し、最初の戦いに区切りがつく。
「何とか倒せたわね。このまま両方潰しに行きたいけど……流石に高望みすぎよね?」
「いえ、私達はまだ戦えます。もう少しノルマを重ねましょう」
御凛の言葉に岬がまだ戦おうと賛成する。
「しかし、もっと連携がとれていると思ったのだが……」
紫桜が呟く。それは戦った仲間達も感じる部分があった。
強化一般人達はあまり知能が高そうでは無いと感じたのだ。
もしかしたら何か得るものがあるかもしれない。
8人はまだ撤退の条件には達しないと、戦場へと再び歩を進める。
それは英断か、それとも――。
●掃討戦
次に接敵したのは戦線を移動中の4体の強化一般人だった。たぶん他の部隊へ合流するつもりだったのだろう。
疾風のように近づいて来た灼滅者達に、浮浪者のような4人が慌てて迎撃行動に移るが、その動きは前述の考察通り『目の前の敵を倒す』とばかりの動きだ。
各個撃破の集中攻撃を徹底し、1体ずつ弱った敵を狙い撃ちする灼滅者達。
そんな灼滅者の陣形を飛び出し司が1体へ迫る。
オーラを拳に殺気を全身に纏った少女は、閃光のように輝く連打を叩き込む。
通常では沈まなかったであろう敵の体力を、上乗せした殺気分できっちり削りきり、ぐったり浮浪者は倒れ伏す。
残り3体。
絢花は思う、この戦場にいる強化一般人は浮浪者やらヤクザやら、そんな奴らがやけに多い。
「なんというか……殴ってくる奴らばかりでござるな?」
頭の毛も疑問符を浮かべる。
「つまり、殴るしか脳が無い兵隊ばかり、って事だな」
死角からチェーンソー剣で切り裂き1体を倒しながら刀弥が答える。
「それに、デモノイドはイフリートとの前線にいるようだな」
言う通り、ソロモン軍後衛にはデモノイドは配備されていないのか、こちらで見かけるのは強化一般人ばかりだった。
「そのデモノイドさんがいないからでしょうか? こちら側は私達学園が優勢のようですね」
どこかのんびりした空気で真衣が言う。確かに、散発的な敵に対し、少数チームで連携して倒しにかかる灼滅者側は、ここから見る限り優勢だった。
「さぁ、ここからが本番よ!」
高速演算モードで脳を活性化させ自己治癒能力も向上させた御凛が再びバスターライフルを構え直す。
御凛は攻撃と回復を両方担っていた。今回のような休憩を挟めない連戦では、キャスターが1人いるだけで臨機応変に対応する幅がずいぶんと広がる、まさに正解のポジションだった。
戦場を縦断するバスターライフルの光線。ぎりぎり回避する2体の敵だったが、うち片方がこちらを狙う岬と目が合う。同時、岬の天星弓とガンナイフが同時に弾と矢を打ち出す。
視線も外せず自身に迫る弾を、さらに倒れる事を覚悟でさらに横っ飛びに回避する。
「!?」
だが、岬の放った弾は横に飛んだはずなのに視線から外れる事なく一直線に向かって……いや、ホーミングし――。
「猟犬の矢牙、受けなさいな」
ドッ!
額のど真ん中に命中、とどめを差す。
残り1人。
誰か一人でも道ずれに! とでも思ったのか最後に残った敵が捨て身で走り込んでくる。
灼滅者の中、飛び出す影は1人。
そのまますれ違うように交差すると、銀光一閃!
紫桜が日本刀を鞘に納める音が響き、それと同時後ろで最後の敵が崩れ落ちる。
「それにしても……」
戦力的には油断できない相手とはいえ、ソロモンの悪魔達は彼らのような頭の足りない輩だけで鶴見岳の『力』を手に入れるつもりだったのだろうか。
「いや……だからこそ、命令を下すべく本陣があった、のか」
「それ、間違ってないと思うよ」
周囲を警戒しながら戦っていたサリィが同意する。
事実、ピンチの仲間がいても増援がくる事も無く、強化一般人は目に付いた敵に攻撃を仕掛けているだけのようだった。とても作戦的な行動を取っているとは思えない。
「それに、もしかしたら……」
「本陣で何かあったか……ですね」
真衣の言葉にサリィが頷く。
もしも本当にソロモン達が本陣から命令を出していないとするならば、それは本陣へ向かった学園のチームが何かアクションを起こしたせいだろう。
本陣突撃チーム達がどうなっているのか知らないが、少なくとも恩恵を受けている事だけは実感するのだった。
●苦戦
「くっ」
天星弓が手からこぼれ落ち、岬が短く苦痛を吐く。
4体の浮浪者を倒した灼滅者達だったが、休む間もなく学生服を着崩した3人組の強化一般人に見つかった。
回復サイキックを使う暇もなくの連戦。さらに3人は誰か1人を集中するよう言われているのか、執拗に岬を狙い続けていた。
周囲の気温が一気にマイナスとなり身体に力が入らなくなる。
2人の敵が他の灼滅者達を牽制し、1人が岬へと一直線に飛び込んでくる。
至近距離での射撃武器は意味をなさないとでも言うように、まるで肌と肌が触れるぐらいの距離までくると、致命的な力を乗せた拳を学生が振り上げる。
ズドッ!
ぐったりと倒れるのは……学生服の方だった。
拳を振り上げた瞬間、超至近距離からナイフ部で的確に急所を貫いたのだ。
「ガンナーだって格闘くらいするわよ!」
自分にもたれかかってくるように倒れた学生をどかそうとした岬。だが、その視線に影が。
別の学生服が上空から動きのとれない岬に襲いかかる!
「ぜんじろうさん!」
真衣の叫びと、ライドキャリバーが岬をかばって吹っ飛ぶのはほぼ同時だった。
大地にバウンドしエンジン音を止まらせる真衣の相棒。
さらに真衣が魔法の矢を放ち、学生は幾度もバク転して回避する。
真衣の牽制で距離が開いた隙に、サリィがそのシールドを拡大、岬ごと回復を行う。
作戦開始からどれだけ戦っているだろうか。
戦い続ける度に、仲間との連携と効率はあがっているが……。
「みんな、この1分が勝負よ!」
サリィの言葉に誰もが気合いを入れ直す。
次に、敵の行動が回ってくれば……誰かが落ちる。
実際、前衛で戦い続けていた者は半数が魂の力で立っている状態だった。
唯一の小学生、司もその1人だ。
サリィの言葉にこくりと頷くと、一足飛びに敵に近づくとうち1体にロッドでの連撃をお見舞いする。膝、腰、背、肩、頭……次々に被弾するロッドの衝撃に、ガクリと学生が体勢を崩す。
ぴょこり、頭のアホ毛も元気良く。
司と入れ替わりに学生の懐に入り込んだのは絢花だ。藍色のマフラーがたなびく。
「その命、貰い受けるでござる!」
両の手に持つ十五夜と十六夜が、華麗に十字の軌跡を描く。
流れるような2つの武器による居合いで、絢花の前の敵が膝から落ちて動かなくなる。
襲いかかってくる最後の1人をオーラキャノンで牽制していた御凛が、ソレを視界の端にとらえる。
他の強化一般人がこちらに向かってくるのを見えたのだ。その数……8人。
「このままじゃ不味いわね……。皆、悔しいけど撤退するわよ!」
紫桜の影が最後の学生服を足下から縛り上げ、その動きを捕らえる。
一瞬の隙、だがここまで長く戦った仲間にとって、それは十分過ぎる程の隙だった。
ギャッギャッギャリリリィィ!
刀弥のチェーンソー剣がうなりを上げ真横からの一閃、学生服の首を刎ねる。
「ダークネスの尖兵が……そのまま、消えろ」
●撤退
即座に撤退した8人は、鶴見岳の中腹まで降りてきていた。
すでに敵の姿は無く、あとは警戒を忘れず迅速に行動すれば無事に戻れるだろう。
ふと、山の視界が開ける。
見えるのは別府の町並み、ソロモンの悪魔の司令部がある場所は……。
司令部を急襲した部隊は決して多くはない。だが、命令が来なかったところを見るに、少数が幸いして本陣に突入できたのかもしれない。
今回の大規模作戦において、灼滅したダークネス、その尖兵の数は少なくない。学園としてこの作戦は『成功』と言えるだろう。
8人は町で戦っているだろう仲間たちを憂いつつ、再び山に入り撤退を開始する。
お互いの無事を喜びつつ、そして、仲間の無事を……心の底から祈りつつ。
作者:相原あきと |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年2月5日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 7/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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