●愛する魅惑の調べに乗せて
「ねぇ……ちょっといいかしら?」
長い黒髪の少女……今まで、余り存在感がなかった彼女から、声を掛けてくる事は誰もが想像していない。
「……? 何よぉ、私、ダンスの練習で忙しいの。来週には地区予選なのよ? 邪魔しないでよ」
「うん……邪魔はしないよ。むしろ……一緒に練習、しようよ。ダンスの勝負を……ね?」
にっこり微笑む黒髪の彼女。
……同姓と言えども、そんな彼女の微笑みは何故かドキッ、としてしまう。
『……解ったわよ。仕方ないわね……でも、貴方が負けたら1週間、部の雑用をやって貰うわよ?』
「うん……いいよ……」
そう言うと共に、二人はダンス対決。
……今まで鈍くさくて、ダンスもぱっとしなかった彼女のダンスはとても流麗で美しい。
観客になっていたダンス部の仲間達も、そのダンスにすっかり目を奪われていて……校内ダンス一位の彼女は、一気にどん底へと引き摺り落される。
……そんな彼女に向けて、黒髪の彼女は。
『ふふ……どうしたのかしら? ね、私の方が上手いのよ……ドンクサとか……言って多野はこの口よねぇ……?』
と、相手の髪を引っ張ったりして、今までの恨みを込めてイジメ返すのであった。
「皆さん、お集まり頂けた様ですね? それでは、説明を始めます」
五十嵐・姫子は、集まった灼滅者達をぐるりと眺めつつ、説明を始める。
「まずは皆さん……最近、一般人が闇落ちして、ダークネスになるという事件が起きているのは知っていますでしょうか?」
訪ねる姫子……数人が頷いたのを確認し。
「そうですか……この事件、少し奇妙なのです。通常ならば闇落ちしたダークネスは、すぐさまダークネスとしての意識を持ち、人間の意識はかき消える筈なのです。しかし彼女は元の人間としての意識を遺しており、ダークネスの力を持ちながらも、ダークネスになりきっていない、という状況になっているのです」
「皆様には、彼女が灼滅者の素質がある者なのであれば、闇落ちから救出して欲しいのです。逆に完全なダークネスになってしまうようであれば、その前に灼滅して頂きたいのです」
そこまで言うと、姫子は詳しく説明する。
「今回相手にして頂くのは、この写真の彼女です」
写真を見せて、左端にいる長い黒髪のおかっぱ頭の少女を指差す。
何だか日本人形の様な姿形……そしてなんだか目立たない、地味な子。
「この子は余りダンスとか上手いという子じゃないのですが……どうやらダークネスの力を得てから、彼女を虐めていたダンス部の同級生達を呼び出して、ダンス対決をしようとふっかけるらしいのです」
「ちなみにそのダンス対決は学校の屋上で行われます。ダンス対決が行われる前に未然に防ごうとすると、バベルの鎖により事件事態が発生しなくなる可能性が高いので、注意して下さい」
「皆様も既に知ってるかとは思いますが、闇落ちの一般人を救出するには戦闘してKOする事が必要です。それに加え、今回はこのダンスバトルにて少女に敗北を認めさせなければ助け出す事は出来ません……そこにご注意下さい」
「又、彼女の武器はリングスラッシャーです。これを刃向かってくるのに対し、無差別に仕掛けてくる事と思います。幸い、相手にするのはこの一人だけではありますが……」
「……油断しなければ、恐らく大丈夫だとは思います。しかし……何が起こるかは解りません。決して慢心はしないように、宜しくお願いしますね」
と、姫子は深く頭を下げたのである。
参加者 | |
---|---|
成宮・杏里(ペトルーシュカ・d08273) |
天城・兎(青龍偃月刀・d09120) |
秋月・彩花(不完全燃焼・d09345) |
雪椿・鵺白(ブランシュネージュ・d10204) |
紅羽・流希(挑戦者・d10975) |
柳生・矩子(昏い眼をしたちんちくりん柳生・d11150) |
天野・白蓮(斬魔の継承者・d12848) |
久保田・紅(狂気の沙汰ほど面白い・d13379) |
●誘う音色
姫子より話を聞いた灼滅者達。
とある学校のダンス部に所属する彼女とは聞いたものの、写真を見る限りにおいては……日本人形の置物の如く、そこまで活発そうな女性に見えない。
「……でもなァ……ダンス勝負ねェ……」
「そうだな……ダンス勝負、か……」
久保田・紅(狂気の沙汰ほど面白い・d13379)に、柳生・矩子(昏い眼をしたちんちくりん柳生・d11150)が瞑目し応える。
戦いではなく、ダンスでの勝負……慣れないのも仕方ない。
しかし今回はダンス勝負で勝利を収めなければ、正式な意味で相手を助けることが出来ない、という事。
「何でしょう……ダンスとは、自分の内側を表現すると聞いた事がございますが、ダークネスは自分の内側に入るのでしょうかねぇ……」
「うーん……淫魔だよね? 淫魔だからこそ、その欲望に忠実って事なんじゃないかな……?」
「ああ。舞踏も十人十色だ。才からや努力で生まれる者ではあるが、淫魔の力の果てはいただけねぇぜ」
「ええ……欲望が、ダンスによる自己の表現という事でございますか。まぁ……そういうのもナイトは言い切れませんね……まぁ厄介な事に変わりは無いのでございますが」
紅羽・流希(挑戦者・d10975)、天野・白蓮(斬魔の継承者・d12848)成宮・杏里(ペトルーシュカ・d08273)の会話に。
「まぁ……ダンスで勝負、と。わたしはダンスが苦手だから、ダンスについては矩子さんに任せるわ」
「そうだなァ。そんじゃ俺らは陰湿に妨害する方向でいかせてもらっかね。勝負事事態はキライじゃねぇ、むしろ大好きなんだケド、生憎ダンスができるほど育ちが上品じゃないしナ」
「そうですね。矩子さんの能楽、楽しみにしてます」
雪椿・鵺白(ブランシュネージュ・d10204)と紅、秋月・彩花(不完全燃焼・d09345)らの言葉に、矩子は。
「……まぁ、何だ。相手がヒップホップだろうと、ワルツだろうと……能楽とは大分テンポも違うだろうし、彼女のテンポを崩すには相応しいだろう」
「そうだねぇ……まぁ何かあれば、私も手伝うよ」
天城・兎(青龍偃月刀・d09120)の提案にこくり、と頷くと。
「それでは、もうそろそろ時間になりますし……配置につきましょうか」
杏里の言葉に。
「りょーかい」
と、灼滅者達は学校の中へ入っていくのであった。
●熱く踊りし
そして……。
『ねぇ……どう? 私とダンス勝負をしない?』
日本人形の如く、可愛い感じの少女が……同じダンス部で活躍していた仲間に向けて言い放った言葉。
勿論その言葉にはぁ、という様な言葉で返すのだが。
『あらぁ、そう。私に負けるのが怖いのねぇ? ダンスに自信があるって言っても、所詮は口だけなのねぇ』
と言って挑発……それに応じて勝負を受けるダンス部の少女。
二人は学校の屋上へ……そしてそんな二人を見ようと、野次馬の如くダンス部の仲間達が集まっていく。
……そしてダンス勝負……当然一般人に対し、淫魔の能力を受けた彼女の方が感動的、且つ隠微な踊りを踊る。
……そんな踊りに、一般人の彼女がガックリうなだれるのは仕方ない。
と……その時。
「……おお、凄いもんだねぇ」
と、そんな声を挙げる白蓮。
突然の声に、周りのダンス部の面々が視線を向ける。
「おっと、邪魔して悪かったな。此処でダンスの大会があるって聞いてよ」
「そうさ、面白そうだよなぁ……っと、どうだ? ちょっとコレで掛けてみないか?」
白蓮と紅が笑いながら会話。
そして……コインを弾き、手の甲でキャッチ……したら。
「……っと、どうやら踊り子の入場の様だな。ま、結果がどうなるかは見れば判るさ」
と紅が笑い、そちらに視線を向ける。
……その方向から来たのは、矩子。
負けて絶望している彼女の横を通りすがりつつ。
「……貴女が、最近この学校で、色々とダンス勝負を仕掛けている娘か?」
『ん? そうよ……突然何なのかしら? 貴女……見慣れない顔だけど』
じーっとその顔を見つめてくる彼女に、矩子は。
「……私から、ダンス勝負を申し込ませて欲しい。私も少しは囓った身。きっと不足はない筈だ」
その言葉に、彼女は……何処か嬉し気に。
『ふふ……いいわねぇ……ええ、勿論構わないわよ? 勝負を仕掛けてくるのは大歓迎だもの』
にこりと笑う彼女。そしたらそれに対し、視線を仲間達に交す。
そして。
『どうする? 私から踊りましょうか? まぁそれで尻込みして踊れなくなった、とか言いそうだけどねぇ』
クスクスと笑う彼女に。
「構わない。では先に見せて貰おう」
と頷く。
そして……彼女がまずは踊り始める。
先ほどと同じく、流麗ながらも、何処か色っぽさを孕んだその踊り。
……その踊りに対し、流希、紅、杏里は……彼女の視線を散らすように大きく場所を散らすと。
『……きゃっ!?』
と、先ほどまでとは違い、回るところで倒れてしまったり、流れるダンスのテンポから、少し狂ってしまったり。
……それは、三人が影縛りや、ディーヴァズメロディを使い、妨害をした為。
何度か彼女が、此方の方を睨み付けてもくるが……睨まれれば直ぐに妨害を停止し、他の仲間達から妨害していく。
「……本気の勝負じゃないみたいで心苦しいけれど、彼女のダンスの力もダークネスによるもの。ホンモノじゃあ、ない……」
とぽつり杏里が呟くが、
……そして、一曲踊り終えると。
「うーん……確かに見た目には美しい踊り。これなら誰だって眼を引けるだろうなぁ……だが、そのダンスはいただけねぇぜ」
「ええ。踊りとしては善いかもしれませんが、私には全く美しさが感じられませんねぇ……なんだか、踊らされている様に見えますから」
『……は? 何でよ?』
白蓮と流希の言葉ににらみ返す彼女。でもその言葉を遮るように、すぐさま。
「では……柳生新陰流が能楽・金春流より受け継いだ秘伝……『一見一足』を未熟ながらお見せ致す」
と、矩子がダンスを始める。
だが……彼女のダンスに流す曲は、アップテンポな彼女のとは全く違う、スローテンポの能楽。
しかし一挙手一動足をしっかりと動かす子で、力強くも美しさを含んだ踊り。
そのダンスを見ながら、彼女へ白蓮が。
「……ほら……あいつの踊りを見てみろよ。あの踊り、心が見えてくるだろう? ダンスを楽しいと思える心がよ。第一ダンスは喧嘩ものかい? 違うと思わないか? 誰かと一緒に踊るのも、たまにひとりで踊りたいのも、結局は楽しいからだろう?」
「ええ。貴女の踊りは、本当に自分が表現したいものなのでしょうか? ……心の底から、踊りたいと思っているのでしょうか?」
白蓮と流希が更に言葉を重ね……そして、能楽のダンスが終わる。
……明らかに、周りのダンス部の人達の視線は、能楽の矩子の方へと向いている。
『……っ……何よ。そんな踊り、ダンスじゃないわ! 音に合わせて歌っているのみじゃない!!』
と言い放つが、それは彼女も同様。
……ただ、彼女はその怒りの儘に、本性を現す。
『……もう知らない。みんな、コロシチャエ……!』
日本人形の様な顔立ちが歪む……そして、その手にリングスラッシャーを。
「……みなさん、危ないです。逃げて下さい!」
と彩花が叫び、皆を屋上からすぐに避難させる。
避難する人達を護る様に、灼滅者達がぐるりと階段部屋への通路を塞ぐ。
そして。
「……敗北は許されない。なぜなら我は柳生故」
「刀将・天野の名において銘ずる。胎動せよ……金剛の刃牙!」
矩子、白蓮がスレイヤーカードを解放すると、周りの仲間らも同様に解放。
スレイヤーであるというのを認識させると共に。
「今度はこっちのダンスに付き合って貰うぜ、お嬢さん。ただしこっちのは舞踏じゃなくて、武闘だけどな!」
「さてと……当たるも八卦、当たらぬも八卦ってな?」
「……ありがとう」
と紅はニヤリと微笑みながら、まずは矩子へシールドリングを掛ける。
矩子が少し顔を赤らめ言葉を紡ぎ、そして兎はライドキャリバーに騎乗、そして……妖の槍で一閃。
『っ!』
その攻撃を、かろうじて交す彼女。
しかしそれに続けて。
「一緒に踊ろうぜ、Lady!」
流希が斬影刃で斬りかかり、その後方からは鬼神変を使いエンチャント破壊をたたき出す杏里。
矩子もティアーズリッパーで、彩花もレーヴァテインで攻撃。
対し鵺白、白蓮は螺穿槍と預言者の瞳で自己強化を施す。
……そして次のターンからは、攻撃の手数を増やす。
彼女の方も、リングスラッシャーを幾度となく放ち対抗する。
……そんな彼女に対して。
「あなたはすごいよ。虐められていても逃げずに、今までダンス部で頑張っていたんでしょう? なら貴女は誰よりもダンスを愛していると思う。その心……闇の力に打ち勝てる筈。だから、私達の仲間に、なろう?」
「そうだぜ。可愛い上に踊りも出来る美女は大歓迎だ。但し……まがい者の力は、此処で捨てて粋いきな」
杏里と白蓮が説得の言葉を投げかける……が、彼女はそれに対して。
『五月蠅いわよ……どうせ、わかってくれなんてしないもの!!』
と拒否。
更に矩子と紅が。
「借り物の力で人を魅了してて楽しいのか? それは本当に貴女を見ていることになると思っているのか? それでは、あなたはひとりぼっちのままだ! 貴女自身の力で、心で! 人を動かしてみなさい!」
「んだよ。さっきまでの踊りは勝負に勝つ為にダンスが上手くなったって印象だナ。そうだとしたら寂しい理由だぜ? どうせならもっと楽しそうに踊ればいいのにヨ。ダンスって楽しいもんじゃねぇ? ……正直俺が他人の心配なんてガラじゃねぇんだけどよ、でもま黒髪のカワイコちゃんだしよ、特別サービスってトコなんだぜ?』
と、そんな言葉も投げかけられる。
最初は一切、灼滅者達の話に耳を傾けていなかった彼女だが、時が進むにつれて……次第にその声に反応を返していく。
……それと共に……幾分攻撃の手数も減って行く。
そして……次第に彼女が弱り始めていき。
「……一度倒さないと、ダメなのは判って居ます……だから……だから、大人しく倒れて下さい」
数ターン目、彩花が放ったロケットスマッシュに、彼女の身体が柵際まで吹き飛ばされ止まる。
そして彼女の周りを取り囲み……鵺白が。
「……一旦、眠ればいい……目を覚ましたら、今までの悪い事は全て忘れて……頑張って欲しいな……」
鵺白がそう告げると共に、彼女へ閃光百裂拳。
その一撃に、彼女は悲鳴と共に倒れるのであった。
●命救われ
「……ふぅ……皆、大丈夫か?」
武器を降ろしつつ、白蓮が仲間達に声を掛ける。
幸い大怪我を負った者は居ない……とはいえ、ダンス勝負と戦闘という二つをこなした訳で、疲労感は半端なかった。
「……と、彼女は……大丈夫でしょうか?」
流希が、闇落ち一般人の元へと駆け寄る。
……身体の傷はそうでもない。息もしている。
ただ、闇落ちから解放された為か、気絶した状態の儘の様で。
「……さすがに野ざらしのままだと寒いだろうしねェ、一旦、部屋の中まで運ぶか?」
「ああ……助けたのに、私達のせいで風邪を引いてしまいました、なんてのはお粗末な所だしな」
紅に頷く矩子。
そして灼滅者達が、彼女を1フロア下の空き教室へ運ぶ。
……そして暫し彼女の様子を見ていると……。
『……う、うぅん……』
身を捩りながら、寝返りを打って……そして目を覚ます彼女。
……周囲をきょろきょろと見わたして。
『……え、と……あの……あなた、たちは……?』
おずおずと訪ねてくる彼女に、にっこりと微笑みを浮かべる流希。
「……気がついた様ですね。気分は如何でしょうか?」
優しい言葉を掛けてくる彼……そんな彼に対し、矩子がちょっと羨ましそうな視線を向けるが、それはさておき。
『……え、と……あの……だ、大丈夫……ですけれど……』
「それなら幸いでございます。ああ、私達は……まぁ、貴女が苦しんでいるのを助けに来た通りすがりの人、という事で構いませんよ?」
流希が再度微笑み、そして鵺白が。
「えっと……さっきまでの事は覚えてる?」
と小首を傾げる。
それにすこし考える彼女……おぼろげに、ダンスを踊っていた、踊りを踊っていたのが凄く楽しかった、というのは覚えている。
でも、それ後の戦闘時の事は、余り覚えていない……なんだかもやもやとした感じ。
「……そうですか……まぁ、気に病む必要はありませんよ」
彩花が頷き、杏里が続く。
「ええ。さっきまで、貴女は私達とダンス勝負をしていたの。でも私達はそのダンスを色々な手で邪魔してたの……ごめんね? でも、貴女のダンスは妨害されても美しかったわ。きっとそれは、ダークネスの力だけじゃなくて、日頃の練習の成果だと思うの」
「そうだねぇ……単二心を奪われ、踊らされているだけじゃあんなに上手く踊ることは出来ないと思うしねぇ」
兎もその言葉に同意する。そして杏里は更に。
「いい? 闇の力を借りなくても、貴女のダンスへの愛情を動きに移せば……きっと、素晴らしい表現が出来ると思うわ」
「……それに、私、歌が好きなの。今度は妨害じゃなくて、ちゃんと貴女のリズムに合わせて歌いたい。だから、私達の友達に、なって欲しいな?」
そう言って、手を差し出す彼女。
そんな杏里に、迷う彼女。
それに流希が。
「大丈夫……今までのことは、貴女が責任を感じる必要はありません。これからは、あなた自身の思い出、楽しく踊ればいいのです」
「そうそう。大丈夫さ。気に病まず、お前が思うなら手を取ればいい」
流希、白蓮も励ますような声を掛けて……そして、彼女は。
『……え、っと……お願いします……』
と、その手を取るのであった。
作者:幾夜緋琉 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年2月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 1/感動した 1/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 9
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