導くのは『死』の匂い。
寂しくて、怖くて、つらい思いをして死んでいったものたちが、私を引き寄せる。
「……ひどいこと、されたのね」
鉄の檻が幾つも放置されていた。扉は少し引くだけで壊れ倒れる。
中には折り重なるようにして、小さな骸が固まっていた。
子犬骸を幾つも抱いたまま、冷たくなっている母犬。かつては見事な毛並みであっただろう、金色の外国の犬。茶色い巻き毛の愛玩犬は、後ろ足が不自然に曲がっていた。
「ひどいことを、する。ヒト、は」
檻に閉じ込められたまま放置された、犬たちの亡きがら。
「ワタシも……ヒト、きらい」
抱き上げると、骸が深い眠りから覚めたように目を開け見上げてきた。
「きらい、なの……一緒。行こう」
行って……そして、
「ああぁ!」
フラッシュバック。
白銀の奔流、血を流す『誰か』、うろたえ逃げ惑う人々。
優しい微笑み、繋いだ手のぬくもり、名を呼ぶ声。
頭をおさえてうずくまると、再び意識はとろりとした闇に沈む。
気付けば周囲に、檻を抜けてきた犬たちが心配そうに集まっていた。
「大丈夫。みんな、いっしょ」
ゆらり踏み出す先は、光か……闇か。
●
「遅くなってすまない。資料を探すのに手間取った」
息を切らせて教室に入ってきた櫻杜・伊月(高校生エクスブレイン・dn0050)は、いつもの手帳の他に一冊の大きなファイルを抱えていた。
どさりと机に荷物を置くと、手帳を開いて居住まいを正す。
「闇落ちしたノーライフキングが事件を起こす予測が出た。君たちにはその前に行って接触し、何としても止めてもらいたい。名は漣・静佳(さざなみ・しずか)。鶴見岳のソロモンの悪魔との戦いで、消息を絶った灼滅者の一人だ」
聞いた名なのか、知り合いなのか。幾人かの灼滅者が顔を上げた。伊月もまた教室から送り出した側として安堵の息をつく。
が、すぐにまた表情を引き締めた。
地図を広げて印を付ける。場所は人里間近い山の中、細い林道。
「人間としての意識は、ほとんど闇と溶け合っている状態だ。短期間に二度も闇落ちしたなら、精神に多大な負担が掛かることは容易に想像できる」
二度、とは。
「彼女は去年の秋、学園の灼滅者に闇堕ちから助け出された一般人だ」
伊月は比較的新しいファイルを開いた。学園の資料室から持ち出した、静佳が編入してきた際の報告書だった。
彼女は不幸な事故で闇落ちし、ノーライフキングの力を得た。当時の友人たちの屍を眷属として、頑なに一人であろうとした。
灼滅者として目覚め学園に居場所を得てからは、良い友人に恵まれ心穏やかに過ごしていると、報告書には記されている。
「彼女は今、20匹に及ぶ犬のアンデッドを眷属として、山をさまよい歩いている。じきに人里に降り、通りすがりの人間を無差別に襲う」
20匹もの犬をどうやってとの灼滅者の問いには、もう一枚の地図に新たに印が付けられる。
「飼いきれなかったのか、売れなかったのか。生きたまま檻に詰め込んで山に捨てた者がいる。それが誰かは分からないが、人間を憎む理由にはなるだろう」
彼女は『人間』を嫌っている。以前から一人を好む性質だったようだが、闇堕ちがそれを歪めてしまっている。
「君たちならきっと彼女の心に届く言葉を、探せるはずだ」
すべては直接相対する灼滅者達にかかっている。
「この機会を逃せば、二度目はない。完全にダークネスの力に呑み込まれ、人間の記憶は消えてしまうからだ」
もし、彼女を取り戻すことができなければ。
「……ダークネスに堕ちるよりは、完全な灼滅を彼女は願うだろう。心許す『友』に刃を向けることを、彼女は決して望まない」
伊月はファイルを閉じ、頭を下げた。
「どうか、彼女の闇を照らす言葉を、探してほしい。……頼む」
参加者 | |
---|---|
千布里・采(夜藍空・d00110) |
リズリット・モルゲンシュタイン(シスター・ザ・リッパー・d00401) |
露木・菖蒲(戦巫覡・d00439) |
葉月・玲(高校生シャドウハンター・d00588) |
九条・已鶴(忘却エトランゼ・d00677) |
浅居・律(転覆する春・d00757) |
現世・戒那(駆け抜ける葬爪・d09099) |
クアドラ・イングナル(祈るより殴るエクソシスト・d09164) |
●
あの日は雨が降っていたと、千布里・采(夜藍空・d00110)は思い出す。
「ああ、今日はええお月さんやな」
霊犬がくぅんと鼻を鳴らし、主の視線を追うように見上げる。
青白い月の光が林道にも差し込んで、日が暮れたばかりの林道はそれほど苦労もなく歩くことができた。九条・已鶴(忘却エトランゼ・d00677)が灯したカンテラの光は、時折揺れて柔らかく辺りを照らした。
「クラブの拠点のビルで、会えると思っていたです」
『いつも』のように。露木・菖蒲(戦巫覡・d00439)は俯いていた。
灼滅者の『いつも』は、何の前触れもなく日常から消えることも含まれているのだと、いやというほど思い知らされた。
現世・戒那(駆け抜ける葬爪・d09099)は、懐深くしまいこんだ手紙に記された思いを改めて思い出す。届けられた思い、何としても伝えなければならない。霊犬がその足元に寄り添った。
「……神はあなたを許すわ」
その選択がどのようなものでも。リズリット・モルゲンシュタイン(シスター・ザ・リッパー・d00401)は、胸元で十字を切った。彼女が何のためにどんな選択をして、どんな姿でこの先で待っているのか知っているから。
クアドラ・イングナル(祈るより殴るエクソシスト・d09164)は思考する。
「彼女にとって我々が信頼に値するかどうか。ソレを示さねば勝利はアリエナイですネ」
浅居・律(転覆する春・d00757)は微かに頷いた。
さわさわと、周囲に『ヒト』ではないものの気配がし始めた。
鶴見岳で別れたあの時のことは、今日まで脳裏から離れることはなかった。彼女が別れ際に言った言葉が、律を前に進ませる。
爪先が、ぱきりと細い小枝を踏んで音を立てる。葉月・玲(高校生シャドウハンター・d00588)は前方を見て立ち止まる。
細い道の先に待つ、人影に。
「やっと見付けた」
足の曲がった茶色い犬を抱いた娘。
指先が硬質な光を含み、まるで水晶のように透けてきらめく。
おぼつかない足取りで、どれほどの時間、どのような場所をさまよい歩いたのか。つやのあった黒髪はほつれて光を失い、肩に散らばっている。服は鶴見岳で別れたときと同じものだ。
「……静佳さん、約束を果たしに来たわよ」
ノーライフキング、漣・静佳。
どこか虚ろな、感情が抜け落ちた無表情のまま、灼滅者と向かい合った。
足元に控えるは無数の影。手の上に乗るほど小さなものも、幼児ほどの大きさのものもいる。カンテラの光に、目だけが赤く光っているようにも見える。
エクスブレインに話は聞いていたが、実際に目の前にすると、その数がどれだけ異様かよく分かる。リズリットは涙を堪えるように、口元を抑えた。
「……ヒト」
微かに空気が揺れる程度の声。だが確かに聞き覚えのある声。采はある雨の日に、戒那は出会ったクラブの部屋で、玲と律は共に戦った鶴見岳で。
「また、この子たちに……ひどいコト、するのね。しに来たのね」
「僕たちは何もしないよ。迎えに……」
已鶴の言葉を遮るように、どんと鈍い音を立てて重い物が肩にぶつかってきた。灯りを持ち先導してきた、彼は的になりやすい。
その痛みを例えるならば、牙持つ大きな石つぶて。それほどの痛みでもないが、何回も受け続けたなら重い傷になるだろう毒の痺れ。
月の光を弾く金色の毛皮。屍王の力で仮の命を与えられた大型犬が、牙を剥いて威嚇している。その周りにも、様々な色と姿の犬たちがいるのがはっきりと見えてきた。
幾重にも威嚇の唸りが重なり、風の音と相まって冬枯れの枝葉を震わせる。
「『神意、顕現』」
解除コードを呟いた菖蒲はヘッドフォンのスイッチを入れるのも忘れ、記憶にあるものとは遠い姿の静佳をただただ見つめた。何か、なにか彼女に届く言葉をと思いながらも、失う恐怖で心は乱れる。
「『Tu, was du fürchtest und die Furcht stirbt.』ただ思うだけデハ、助けに来た意味ガありまセン。彼女の信頼ヲ!」
クアドラはカードの封印を解除し、リングを解放する。
覚悟を決め陣を組んだ灼滅者たちを見た静佳は、彼女を知る者にはまったく彼女らしくない暗い微笑みを浮かべた。
「また殺スのか。この子たちを邪魔だからと、殺すのか。二度も三度も、殺すノカ」
背を突き破る水晶の翼。
抱いた犬を優しく地面に降ろした手の爪は一瞬で長く伸び、魔力を帯びた輝きを放つ。
「切り刻むか、焼き焦がすか、力任せに蹴り飛ばすか。ドウ殺す。どう殺ス、ニンゲン!」
反対に。玲は手にしていた天星弓を地面に置いた。
「攻撃したいのならして。でも、絶対に何もしない事を約束するわ」
取り戻すための戦いが、始まった。
●
「僕たちは、漣さんを、君たちの主を助けに来たんだ。絶対に彼女を傷つけないから、そこを通してくれないか?」
静佳まで届く道を塞ぐ数匹の犬に語りかけるのは戒那。
静佳を含め、全員無事で戻ると心に誓った。四方からぶつかってくる犬たちの牙を受けながら、毒に痺れた体に気を集めたオーラで癒す。
「伝言もあるんだ、漣さんに。伝えなきゃならないんだ」
続けざま抉られる痛みに、僅かに眉をひそめる。
「ねえ……静佳さん。僕たち、負担になっていなかったよね。友達だったよね? クラブの部屋で話したこと、おぼえてるですか?」
菖蒲はうっすらと涙を浮かべていた。
「ここはとても寒いですよ。みんなで一緒に帰って、あったかなおこたでお茶会したいです」
指輪を胸に抱くようにして訴える。容赦なく降りそそぐ攻撃の痛みなど、彼女の心の痛みに比べたならどれほどのものだろう。
静佳は憎しみに顔を歪め、両手を天に伸ばした。水晶の十字架が膨れあがり、辺りを月光のような光線がなぎ払う。続いて犬たちが縦横無尽に駆け回り、続けざまにぶつかってくる。
「……私は貴女のソノ姿が、闇に堕チタ哀れな末路ニハ見えまセン」
クアドラが菖蒲にリングを飛ばし、その傷を癒しながら言った。
「共に闘った仲間を守り抜こうとシタ、高潔な魂の輝きデス」
「痛みモ辛さモ、何も知らないクセに! ワカッタようなコトを言う人間が!!」
叫ぶ静佳の右手の爪が闇を纏い、刃となって襲いかかる。
それでも、彼らは、彼女らは。犬たちにも静佳にも一切の攻撃をしないのだ。
防御を固め、癒しあい、言葉だけを力として戦う。それは武器を力として戦うより、よほど困難な道だろう。
それでも、その方法が最善だと信じたから。
「さ、行っといで」
采が促すと、霊犬が一声鳴いて駆け出した。まっすぐ静佳だけを見て、戦場の中心を突き進んでいく。戒那の霊犬もともに前方へ走り出す。
犬たちの攻撃に遭っても、二匹は走ることを決して止めようとしない。
その様子を頼もしく思いながら、采は黙したまま犬たちの動きの細部までを確認していた。
静佳の前を固める数匹は動こうとしない。他は意思が統一されているのか、数匹が固まって動いている。一匹が動けば続けざまの攻撃が来る。耐えることはまだできるが、長期戦になればなるほどこちら側は消耗する。
「ほんまに酷いわ……それでも『人』を守ろうとするんやな」
人間の浅はかさ、愚かさに翻弄される小さな命。
顔の半分までが水晶の髑髏と化した、静佳の人間の瞳が揺れているのがわかった。目の前まで来て、己を守る犬たちに追い返されては浄眼を互いに輝かせ、再び正面に来る二匹の霊犬の姿を静佳は見ている。
そして、数々の言葉に『心』を思い出しかけている。確信した。
肩にぶつかってきた、今までよりずっと軽い痛みにリズリットは目を疑った。
手のひらに乗るほどの小さな小さな子犬が、まだ半ばしか開かない目を赤く光らせていたからだ。四匹が立て続けにぶつかってきた後、白い毛並みの母犬が牙を剥く。
思わず伸ばした手は食い破られ、鮮血がしぶいた。
「……どうでもいいわ、人がどうとかそんなこと」
毒の痺れも関係ない。リズリットは声を限りに叫ぶ。
「この子たちはまだ苦しんでる。終わらせてあげたいの!」
「ドウデモイイ? 最初に殺しタのはお前タチだ。アタシが見つけなけれバ、まだ冷たい檻のナカだ! オマエはそれをドウデモイイと言うのカ!」
背を突き破る水晶の翼。静佳の闇が濃く揺らめき、裁きの光条がリズリットの肩を貫いた。息の止まるような衝撃、激痛。
「違う、私はただ……」
「ねえ、それじゃあ、何の為にあの場所で、私達を助けてくれたの? どうして『見つけてほしい』なんて言ったのよ!?」
呼びかけをシャウトとして毒の痺れを消し、玲は問いかける。
「私たち、静佳さんのお陰で助かったの。静佳さんが、助けてくれたのよ」
「死んでいった犬たちの痛みがわかる漣は、優しいままだよ」
同じく、鶴見岳で助けられた律が続ける。
「今の漣は、傷ついてるように、怖がってるように見える」
俺も怖いけれど、と付け加える。
「こうしてここにいるのは、漣の見つけてって声が聞こえたからだよ」
「静佳の言うように、人は醜い生き物かもしれない」
已鶴は抱え込んでいたカンテラを掲げた。
「でもね、君は覚えていないかもしれないけれど。その手を取ってくれた優しいヒトは、確かにいたんだよ」
いつの間にか、犬たちの攻撃が止んでいた。
見守るように佇み、静佳を、静佳を助けようと来た灼滅者たちを取り囲んでいる。
「ねぇ、静佳。君は一度、確かに『ひと』を好きになれたんだよ」
「『今はただ、あなたが学園に戻って来ることを願います』」
戒那は胸元に大切にしまってある手紙の一節を読み上げた。
「漣さんに助けられた人からの手紙だよ。持ってきているから、あとでちゃんと渡すね。みんな、帰りを待ってるよ」
静佳は。
爪の伸びた右手を握りこみ、ふらりと両膝を着いてうずくまった。
「……ワタシ……私」
彼女を包む闇が見えるようだ。同じ闇を、灼滅者全員が胸の奥に秘めて戦っていることを知っている。抗いながら、受け入れながら、生きている。
「闇が、追いかけて、くる……」
細い左手が、『人間』の手が伸ばされた。
「たすけて……!」
犬たちが一斉に動いた。静佳の周囲から離れていく。
後方から迸る影が、静佳の闇を縛り引きちぎった。衝撃に耐える静佳の瞳には、確かな光が宿っている。
「はよ、戻っといで」
采の影業が唸りを上げるとともに、霊犬たちが意を得たように斬魔刀を閃かせ。
仲間の手によって水晶の翼が光の粒となって消えるまで、静佳は『仲間』を攻撃する衝動に耐えきった。
そうして降りた静寂のなか、犬たちは一匹、また一匹とその身を地面に横たえた。
●
目が覚めて最初にしたことは、右手を空にかざして見ることだった。
爪は元に戻っている。ほっとしたところに、霊犬が二匹視界に入ってきて、少し驚いた。
「ちゃんと、見付けに来たわよ」
千切れんばかりに尻尾を振りながらじゃれついてくる霊犬の隙間から、玲の顔が見える。
「あ……」
静佳の頭の中で言葉がぐるぐると渦を巻く。適切な言葉を、探す。
「……え、と……ごめんなさ」
「こういうときは! ありがとう……ううん、ちょっと違うかしらね」
「静佳さん、目さましたですか!」
ぱたぱたと走ってくるのは菖蒲と戒那。
「よかったです、よかったですよぅ」
安堵して涙ぐむ菖蒲にも、どう接すればいいのか考えて。
「はい、お約束の手紙です。八坂君からですよ」
已鶴の持っていたカンテラは、静佳のすぐ横にある。戒那から渡された手紙を読みながら、ふと静佳は涙ぐんでいた。
(「ひとは今でも苦手で、怖いときもあるけれど」)
それでも。人と人でなければ知り得ない暖かさを、思い出した。
優しい交流を、黙っていても心地よい空間を思い出した。
「目ぇさめたか。準備できとるで」
采の言葉に起き上がり、奥を見やると。
きちんと並べられた犬の骸と、深く広く掘られた穴。二月の土はまだ硬いだろうけれど、灼滅者にとっては溶けたチーズのようなものだ。
「お弔いせんとな」
そこからは、言葉はいらなかった。
静佳が穴の下で骸を受け取り、並べていく。皆穏やかな表情をしているのは救いだった。寒さも幸いしてか、形の崩れているものも少ない。
何より、灼滅者の誰一人として攻撃しなかったことが骸を守ったのだ。
リズリットが親子の犬をそっと撫でている。二度と離れないようにと祈りながら。
「最後に愛してもろて良かったなぁ」
独り言のような采の言葉。一匹ずつ宝物のように並べ、撫で、丁寧に体を整える姿は美しくさえ思う。
墓碑は無い。だが、もうじき春になる。野の花が彼らの上に咲くだろう。
土をかぶせ、思い思いに祈りを捧げてから顔を見合わせる。
「……あ」
静佳は再び口ごもる。何か言わなければいけないのはわかるのだが、言葉が出てこない。
「……ありがとう」
「皆の助けたいって気持ちに灯火をつけたのは、漣の方だね」
律の言葉に少し赤くなり。
「……戻りました。心配かけて、ごめんなさい」
闇を含まない、彼女自身の表情で、笑った。
灯火は、確かに彼女に届いたのだ。
作者:高遠しゅん |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年2月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 1/感動した 11/素敵だった 22/キャラが大事にされていた 1
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