訪問狐

    作者:奏蛍

    ●あなたのお悩み解決します!
    「何を困っておいでです?」
     誰もいない夜の公園で百合は頭を抱えていた。そこに可愛らしい子供のような声が響いた。
    「え?」
     百合の目の前にはワイシャツにネクタイ、背広の上を羽織った狐が立っている。間違いなく狐だ。ぬいぐるみではなく、本物の狐だ。
    「何を困っておいでです?」
     狐は同じことを質問して来る。狐がしゃべることの恐怖よりも、百合は抱える悩みの種のことを口にしていた。不思議とすらすらと言葉が溢れる。
    「ふむ、その方がいなくなればあなたが試合に出られるのですね?」
     確認するように狐が呟く。百合は何度も頷いた。次の試合は自分が狙っている大学のコーチが来る大事なものだ。
    「いいでしょう、私が何とかして差し上げましょう」
     お任せくださいと言って、狐は地を蹴りその場で一回転したかと思えば煙の様に消えた。起こった不思議なことに首を傾げながらも、百合は疲れているんだと家に帰る。
     次の朝、バスケ部員の少女が交通事故にあって入院したと言うニュースが部内で流れた。百合は悲しみつつも繰り上げで自分が試合に出れると言う事実に喜びを感じていた。
     再び狐に合うまでは……。
    ●願いを喋らせるな
    「待ってたコン!」
     教室に入った灼滅者(スレイヤー)たちを狐の真似をした須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)が迎える。ダークネスの持つバベルの鎖の力による予知をかいくぐるには、彼女たちエクスブレインの未来予測が必要になる。
    「今回はね、狐の都市伝説なんだ!」
     何と無くわかっていたと言うか、間違いなくそうだろうと灼滅者たちが頷く。
    「何と、ワイシャツにネクタイ、背広の上を着た狐なんだよ!」
     まりんの話では、悩みを抱えた人の前に突然現れるらしい。悩みを抱えた全ての人の前に現れるわけではないので、今回は狐のターゲットとなった百合を巻き込む形になる。
     悩みが解消され再び百合が狐と会うとき、代償として狐は百合の命を奪うことになる。この狐を灼滅してもらうことが依頼の内容となる。
    「それじゃあ、詳細を説明するね」
     百合が狐と出会う公園に隠れて待機してもらうことになる。百合に人がいると気づかれると、そこで悩まずにそのまま家に帰ってしまうので注意してもらいたい。そのため百合と事前に会うことも失敗につながる。
     百合の前に狐が現れた瞬間に狐をと言うより、百合の口を塞いでもらいたい。
    「もちろん殺してってことじゃないよ!」
     百合の口から願いが溢れてしまうと、狐は消えて一人の少女が事故に合い、百合が死ぬことになる。
    「ここからが注意が必要なんだ」
     狐は悩みを口にすれば全て自分がその悩みを解消すると、訪問販売員のように百合を口説くだろう。この時、百合は何としても悩みを口にしようとして灼滅者たちに敵対することになる。
     悩みを解消するということがどう繋がるかを狐の口から言わせてもらいたい。そうでなければ百合が信じてくれないからだ。
     百合が納得しないまま狐を灼滅すると、百合が第二の訪問狐と化してしまう。依頼は成功となるが後の禍根を作ってしまう。
     狐は手裏剣甲と護符揃えに類似したサイキックを使ってくる。
    「やってることはともかく、良心的な訪問狐らしいからセールス内容には嘘がないよ。だから、求める答えが出るよう狐を誘導して見てね」


    参加者
    大浦・政義(夕凪・d00167)
    淡白・紗雪(六華の護り手・d04167)
    志風・綾音(ツァンナ丶トゥルケーゼ・d04309)
    来須・幻夜(彷徨の蝙蝠・d07414)
    ユエ・アルテミア(書物蒐集狂・d10468)
    アリス・スティグマ(ハートの傷のアリス・d10732)
    亜麻宮・花火(もみじ饅頭・d12462)
    オリキア・アルムウェン(壊れかけた翡翠の欠片・d12809)

    ■リプレイ

    ●狐現る
     暗い夜道を歩く一人の少女が公園と足を踏み入れる。それを確認した淡白・紗雪(六華の護り手・d04167)とユエ・アルテミア(書物蒐集狂・d10468)がそっと物陰から顔を出した。
     百合に気づかれないよう無言で頷いた二人は、工事中の看板を持って静かに移動する。先ほど百合が通った場所に、音を立てないように看板を設置した。
    「後は反対の入口にも置いて、人払い完了っ♪」
     外灯に照らされてきらきらと反射する白いウェーブヘアを揺らして紗雪がにこっと笑った。おしゃべりな苦手なユエがこくんと頷いて、二人は素早く移動する。
     一方、公園の中で百合が現れるのを待ちながら志風・綾音(ツァンナ丶トゥルケーゼ・d04309)は訪問狐のことを考えていた。狐とセールが合わさったらイメージ的に口が達者で手強そう……。
     しっかりセールストークを妨害して百合を説得しなければと思いながら、ふと別のことが頭をよぎる。狐は動物としては嫌いじゃないから複雑な心境になる綾音だ。
     コーン! とかケーン! とか鳴いたりしないかな? と考えて慌てて首を振る。そんな風に鳴いても攻撃の手を緩めるわけにはいかない。
    「なんちゅうか、けたくそムカつくんはなんでかなぁ・・・…」
     愚痴るように呟いた来須・幻夜(彷徨の蝙蝠・d07414)に綾音は思考を中断した。幻夜の長い黒髪が微かな風で揺れる。
     その隣で茂みの隙間から百合が現れるのを待っていた大浦・政義(夕凪・d00167)が曖昧に頷く。頭の中で訪問販売の狐の都市伝説と聞いて、どうしてそんな都市伝説がと首を傾げるばかりだ。
    「……誰か訪問販売で騙されて高い羽毛布団でも買わされたんですかね」
     思わず零れた政義の後ろで亜麻宮・花火(もみじ饅頭・d12462)も全く違うことを呟く。
    「狐さん、モフモフしたりできないかな?」
     自分で言ってすぐ後にダメダメと言うように首を振る。相手は都市伝説なのだから気合を入れないとと拳を強く握る。同じく尻尾とかもふもふなのかなーとぼんやり思っていたオリキア・アルムウェン(壊れかけた翡翠の欠片・d12809)が花火の言葉にはっとする。
     さらに頭を振る花火の隣でオリキアが頭をぷるぷるする。
    「来ましたよ」
     右頬にハート型の傷があるアリス・スティグマ(ハートの傷のアリス・d10732)が大人びた声で呟いた。そこにいた全員がアリスが見つめる方を見て気を引き締める。
     音も立てずに合流した紗雪とユエを見て、全員が確認し合うように頷く中、公園の外灯に照らされてゆっくりと歩いてきた百合がベンチに腰掛ける。
     しばらくぼーっとしていた百合が身体を丸めるようにベンチの上で体育座りする。自然と頭を抱えるように伏せた。
    「何を困っておいでです?」

    ●のらりくらりと
     灼滅者たちが見ている目の前でうっすらと煙のようなものが見えたと思った瞬間、そこに狐がいた。まりんが言っていた通り、ワイシャツにネクタイ、背広の上を着ている。
     突然の狐の訪問に微かに百合が口を開くと、口が厚手の手袋をした綾音の手に塞がれる。
    「ちょっと待って待って! 何も確認せずに願いを口にしちゃダメよ!」
     綾音が言い切るのと同時に紗雪がえいっと体当たりするようにさらに百合の動きを封じる。狐に続いて現れた灼滅者たちに百合は驚きと恐怖を隠せずに綾音から逃れようとする。
    「その狐さんに願いを叶えて貰ったらダメだよ!」
     あの狐さん、ちょっと可愛い! と声を上げていた花火も暴れる百合を慌てて抑える。そんな百合をずいっと目の前に現れたオリキアが魅了する。何だか有名人に会えて嬉しいと言うような微かな興奮に暴れていた身体が止まる。
    「この狐は訪問販売員なんだ。タダで悩みを解消してくれる訳じゃないんだよ」
     代わりに何が必要なのか聞いてみようと言うオリキアに頷きかけた百合が困ったように首を振る。暴れることはもうなさそうが、狐を前に悩みを言いたくてしょうがない衝動がある。
    「願いを叶えたら、代償でキミが死んでしまうよ!」
     必死に真実を伝える花火だが、そんなこと信じられないというように首を振られる。花火に同意を示したオリキアが再度、百合に言う。
    「ボクの言う事、聞いてくれるよね?」
     ダメ押しのようににっこりと微笑むオリキアに、思わず聞くだけならと言うように百合が頷いた。
    「対価はなんやね?」
     すかさず幻夜が狐にストレートな質問をする。つぶらな瞳をパチパチとさせた狐が緩やかに首を傾げる。当たり前だが、灼滅者の登場は予定外過ぎる。
    「お客様のニーズにお応えするのが訪問狐の仕事なのです」
     対価の話が重要でしょうか? と言うように愛らしく首を傾げる。
    「訪問販売するには、ちゃんとお値段も提示せんと、とおもうんやけど。そこらへんはどうなん?」
     そんな狐をさらに追い詰めるように幻夜が対価を提示しろと言う。狐の右手がぽりぽりと耳の後ろをかく。
    「お値段は人によって異なりますので、はっきりいくらと申し上げるわけにもいかないのです」
     対価は命。命の尊さ重みは等しくとも、それぞれの命に対する思いには違いがある。その重みによって感じる対価は変わってくると、遠まわしに狐は質問をかわす。自分の商品を買わせるために人の……狐の良さそうな顔を浮かべる。
     前に出たユエが自分にも悩みがあると告げる。
    「……ほんと、に、解決、して、もらえる、の?」
     お客様! とばかりに嬉しそうにもふもふの尻尾を揺らした狐が頷く。
    「もちろん、もちろんですとも! さぁ、さぁ、どうぞお悩みをお話ください」
     しかしユエは軽く首を振る。
    「……どうしたらいい、の? 対価、は?」
     その前に狐の求めるものを教えてもらいたいとユエは首を傾げる。けれど狐は愛らしく首をふるふると振る。
    「何をおっしゃいますか。まずはお客様が求めるお悩みを聞いてからでなければ、対価のお話なんて見積もれませんよ」
     小さいお手手を擦り合わせて、お客様のお悩みはいかほどかと言うようにユエの続きを待つ。確かに嘘はついていないが、大事なことを話そうとしない。
     狐の言葉にその通りだわと、口を開こうと動き始めた百合にアリスが静かに首を振る。
    「対価を聞いてから考えても遅くないのではなくて?」
     セールスには必ず対価が伴うものだ。まずどういう対価を求められるのかしっかりと確認するべきだとアリスは告げる。
    「私も悩みがあるのですが……」
     政義が呟くと、ユエに続いてお客様もう一人頂きました! と言うように狐が満面の笑みを浮かべる。
    「お任せ下さい! あなたのお悩みを解決して差し上げますよ!」
     そんな狐にどんなお礼をすればいいかと聞くと、変わらない営業スマイルで狐が首を振る。お礼なんてこちらからしてみたら大したものではないですよと。
     狐にしてみれば大したものでなくとも、本人してみれば命がかかっている。
    「後で揉めないようにその辺は確認させて貰いたい」
     狐ばりの営業スマイルを浮かべた政義に狐の体がふるふると震える。
    「そうですか……お客様たちはあれですね……」
     冷やかしですね!! と叫んだ狐の手から手裏剣が投げられる。そして爆発した。

    ●対価とは……
     攻撃を受けた政義は、すぐに百合を離れた場所に避難させる。同時に動いたユエが有無を言わさずに百合の口にガムテープをぺったりと貼る。後ろに回った花火とオリキアが協力してロープで動けないように縛る。
    「んー! んー!」
     必死に声を発しようとする百合を置いて、三人は戦闘態勢に入った。
    「狐さん、貴方みたいな事をするのを詐欺って言うんですよ。」
     そう言って地面を蹴った政義が狐のそばに飛ぶ。近接格闘に体の柔らかい狐が飛んだり、避けたり。
    「はっ! ほっ!」
     動くたびに可愛い声が上がる。ガツンと言う音を立てて、狐の手甲と政義の武器がぶつかる。
    「……ちなみに、私が悩みとして貴方に消えてほしくて堪らない、と言った時はどうなるんですかね」
     純粋に疑問なんですけどと言って力を入れる。その力をそのまま使ってふわりと舞った狐が愛らしく尻尾を振る。
    「訪問狐には、お客様のニーズがわかるのです。些細なものから大きなものまで」
     それゆえに、政義の悩みが本物ではないということもわかってしまう。悩みを口に出させるのは一種の契約のようなものだなのだろう。
    「くっらえぇーっ!」
     着地した真横から、雷を拳に宿した紗雪の体が沈んで伸びる。ジャンピングしながらのアッパーカートが狐に決まった。
    「キューン!」
     愛らしい身体を仰け反らされながら悲鳴が上がる。
    「か、かわ……」
     思わず可愛いと言いそうになった綾音が慌てて口を閉ざす。
    「そんな風に鳴かれても、か、可愛いなんて思ったりしないんだからね!」
     仰け反った狐を彩音の影で作った触手が絡みつく。
    「セールスならちゃんと支払方法教えてくれなくちゃダメだよ?」
     可愛い狐についついデレてしまいそうになる綾音がしっかりと告げる。そして百合にも安易に口車に乗るものではないと諭す。
    「あなたはそれがどんなに高くても払えるの?」
     後で後悔しても遅いのだと綾音は伝える。
    「My pledge with tears of blood」
     我が契は血の涙とともに……解除の言葉を呟いた幻夜がヴァンパイアの魔力を宿した霧を展開させ、回復すると同時に狂戦士化させて行く。
    「……自分の命、を、対価に、願い、叶える、なんて……悪魔の契約、と、おんなじ」
     呟いて、腰のベルトに金具で留められていた茶革装丁の古い魔道書をユエは大切そうに腕に抱え直す。
    「契約内容、を、告げない、押し売り、は、だめよ」
     ユエの言葉を聞いているはずなのに、百合はそれでも必死に口のガムテープを何とかして剥がそうとする。
    「どんな悩みも解決してくれる……素敵な提案ね」
     けれどそのサービスに対する対価をなぜ言わないのかと言うようにアリスが首を傾げる。顎をさすりながら狐が忌々しそうに足で地団駄を踏む。
    「対価、対価と! そんなの命に決まっているでしょう!」
     はっきりと言った狐の言葉に百合の体が止まる。狐はもう百合の悩みを解決できるかどうかよりも、顎の痛みが気になる様子だ。何度も足をばたばたさせる。
     百合の動向に注意を払っていた花火には、もうその必要がないことがはっきりと見て取れた。
    「ご当地の力見せてあげる!」
     必殺のビームが狐を狙う。あわあわと避けようとする狐の尻尾に傷を負わせる。
    「あ、ああ、だ、大事な尻尾が!」
     慌てる狐の目の前にアリスが現れる。ガツンと言う衝撃と同時に流し込まれた魔力が爆破する。
     同時にユエの放たれた魔法弾が狐を攻撃する。そして治癒の力を宿した温かな光をオリキアは浴びた。

    ●狐と煙
    「だまくらかすんなら、可愛いいたずら程度に思うけどな?」
     狐のしていることは可愛いいたずらとはとても言えないと言うように緋色のオーラを宿した日本刀で幻夜が狐を攻撃する。
    「商売に可愛いも何もありますか!」
     すでにセールスをする気など全くなくなった狐が目尻を釣り上げる。
    「おーにさんっこっちらっ、てねっ♪」
     くるりと反転した紗雪がシールドで狐を殴る。
    「べふっ!」
     顔面に決まった裏拳に狐がくらくらと頭を振りながらも、五芒星型に放った護符を一斉に発動させる。
    「……っ!」
     衝撃を堪えた政義が狐の懐に飛び込む。それに合わせて綾音が構える。近接格闘に必死に対応する狐を彗星の如き強烈な矢が貫く。
    「うあっ!」
     よたたとふらつく狐を、高速な動きで死角に回り込みながら花火が斬り裂く。同時にアリスに向かってオリキアが癒しの力を込めた矢を放つ。すかさずオリキアのビハインドも攻撃を仕掛ける。
    「はわわ!」
     何とかこれを交わした狐に、休む暇もなくユエの魔法の矢が迫る。避けることが出来ずに身体を貫く矢を感じた瞬間、狐の身体に衝撃が走る。
     アリスによって再度、流し込まれた魔力が狐の体内から爆破する。
    「コーーーーン!」
     悲痛ではあるが、愛らしい鳴き声を上げて狐が煙と化す。夜の闇に煙は消えて、狐がいた痕跡すらなくなった。
    「しゅ~うりょ~おっ♪」
     狐以上に、愛らしい紗雪の声に全員がはっとする。慌てて百合の元に駆け寄る。
    「ごめん、ね」
     出来る限りそーっと貼ってしまったガムテープをユエが剥がす。後ろでロープを解きながらオリキアが呟く。
    「誰かの不幸の上にある自分の幸せなんて、ボクは認めないよ」
     試合に出たいのなら自分の力で掴み取らなければと。それに同意して政義が頷く。
    「悩みを他人に相談するのは良いですが、解決まで他人に委ねるのは良くないんじゃないか」
     何事も自分で切り開いてこそ価値があると思うのですと言いながら、政義自身も深く考えさせられる。人というものは無意識にそうなりがちだ。自分も気をつけなければいけない。
    「何事も、他力本願はダメという事ですかね」
     どこか自分も納得するように告げる政義に百合は呆然としながらも頷いた。
    「レギュラー取れるようにあんじょうがんばりや」
     意気消沈と言うように頭を伏せる百合に幻夜が優しい言葉をかける。それに大きく頷いたオリキアが笑顔を見せる。
    「ボクも応戦するよ!」
     何とか立ち上がった百合がお礼を告げながら公園を出て行く。そんな後ろ姿を見つめながら花火が伸びをする。
    「なんだか疲れましたね!」
     花火の言葉が合図になって、看板をかたすべく動き出す。
    「よし、さくさくっとかたしちゃおうか」
     柔らかい綾音の声に紗雪が元気よく駆け出す。そんな後を追うアリスの金髪がふわりと風に揺れた。
     そっと振り返ったユエが消えて行く百合の背中を見つめる。
    「出来れば、百合さんには、自力で、道を、切り開いて、貰いたい」
     誰にも聞こえない小さな声は、静けさを取り戻した公園の闇に消えて行った。

    作者:奏蛍 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年3月5日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 10/キャラが大事にされていた 3
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