血時計

    作者:高遠しゅん

     校舎を見上げた三つ編みの少女は、指先をくるりと弧を描くように動かした。
     屋上のフェンスに引っかけた糸を手繰ると、スカートの裾を気にしながらするすると外壁を昇り、三階の窓を蹴破った。
    「何をしているんです、あなたは!」
     中で割れたガラスを浴びた少女が悲鳴を上げ、女性教師がどこか間の抜けた声を上げた。
    「このクラスの学級委員ってどの人?」
     全員の視線が遠慮気味に、一人の少女に集まる。
    「ふーん。成績優秀で人気者、先生ウケもいいって感じ? でも、スカートの裾、少し短いんじゃないかなぁ」
    「なに、言って……」
    「じゃ、餌に決定!」
     両手で空気を抱くような仕草をすると、少女の全身に何かが絡みついた。糸だ。細くて強靱な、糸。
     両手両足が動かないよう縛られた少女は、三つ編みの少女の指先一つで割れた窓から放り出された。少し落ちて、ぶら下がる。
    「助けが早ければ助かるよ。来るといいねぇ、『ムサシザカ』。来なけりゃ来ないでいいんだけどね」
     三つ編みの少女は言葉を失った生徒達をざっと流し見て。
    「暇つぶしさせてね」
     片手を宙で遊ばせると、あからさまに制服を着崩した少年達の首を一息に飛ばした。


     教室で待っていた櫻杜・伊月(高校生エクスブレイン・dn0050)は、どこか怒っているようだった。
    「始めよう。六六六人衆だ」
     極めて端的な説明。その様子から何か感じたのか、口を挟むものはない。
    「三階建ての校舎の二階から四人、三階から四人、生徒が鋼糸で吊される。時間が経てば経つほど糸は深く食い込み、最後には――」
     意識を失えたほうが幸運だろう。全身を絡め取る糸が、じわじわと体に食い込み服を肉を破っていく感覚を、死の瞬間まで感じ続けるなど。
    「六六六人衆、序列六三三、通称『古池・まなび』。かつて、学園の灼滅者とも戦ったことがあるようだ」
     開いた手帳の隣に、ファイルが一冊。以前の戦いの報告書だった。目を通せば何かの参考になるかもしれないと、伊月は言う。
    「予測では、八人目が吊されたときに校舎の下に到着できる。大声で呼べば降りてくるだろう。呼ばなければ、八人目の教室からクラス全員を殺して回る」
     しんとした教室に、エクスブレインの感情をそぎ落とした声だけが響いた。

    「六三三番は『ムサシザカ』を待っている。吊された者たちは、灼滅者を呼ぶための悪趣味な演出にすぎない。彼女の狙いは、どうやら灼滅者の闇堕ちらしい」
     灼滅者たちは沈黙したまま、視線を交わす。
    「……それでも、君たちの中に『行かない』という選択肢はないのだろう?」
     問いにも無言で返す。だが瞳は、雄弁に語っている。
     伊月も無言で頷いた。
    「吊された八人は、時間差で落ちるようになっている。全員を救うことはできないだろう。六三三番を呼びつけて放置し、八人で救助に走るなら助かるが、その間六三三番は積極的に虐殺に回るからだ。まだ事件を知らず、授業中の教室も多い」
     学校の位置を示す地図に、校舎と吊られた生徒の図を書き加えた。
    「六六六人衆は、たとえ序列が低くとも圧倒的な力を持っている。学園の灼滅者八人が全力を出し、技と戦術を駆使してやっと同等と言ったところだ。片手間で相手をできるものではない」
     六三三番は殺人鬼のサイキックに、鋼糸に加えて影業も使うと伊月は言う。
    「くれぐれも、無茶はしないでほしい。私がこんな事を言うのも、変かも知れないが」
     気を張っていた灼滅者とエクスブレインは、ようやくここで深く息をついた。
    「今回の目的は、一般人の犠牲を最小に抑えることだ。六六六人衆は、一人でも闇落ちしたなら撤退する。だが闇堕ちを選ぶことも……いや、これは君たちが決めることだな」
     伊月は深く頭を下げる。
    「分かってはいるが、言わせてほしい。君たち全員で、この事件の報告に来てくれることを願っている」


    参加者
    風宮・壱(ブザービーター・d00909)
    宮廻・絢矢(という少年・d01017)
    来栖・桜華(櫻散華・d01091)
    藤谷・徹也(高校生殺人機械・d01892)
    三芳・籐花(和ぎの揺籃・d02380)
    鷹月・日織(日に映りし闇月・d12680)
    九曜・亜梳名(朔夜ノ黄幡鬼嬢・d12927)
    ヴィルヘルム・ギュンター(ナイトウォーカー・d14899)

    ■リプレイ


     灼滅者たちは人目を気にせず疾走した。
     塀を渡り、人混みを飛び越え、民家の屋根を渡り一刻も早く戦場となる学校へと着くために。エクスブレインの予測から、どんなに急いでも惨劇の始まりに間に合わないことはわかっている。それでも、悠長に歩いてなどいられない。
     屋根を渡る学生の集団など、バベルの鎖が白昼夢として処理するだろう。
    「あの学校だね」
     鷹月・日織(日に映りし闇月・d12680)が呟く。
     目標の高校の校門を飛び越え駆け込むと同時、ガラスの割れる音に目をやると、悪趣味な『餌』が八つ、窓にぶら下がる校舎があった。
    「助けて、助けて!」
    「やだ……こわいよぉ……!」
     首から上は束縛していない。ただ残酷に悲鳴を聞かせたいのか、それとも単なる気まぐれか。灼滅者たちの胸に怒りがわき上がる。
    「古池・まなび。ダークネス! お前の思い通りになんか1つだってさせない!」
     風宮・壱(ブザービーター・d00909)が声を限りに叫ぶ。
     ひょこっと、贄の下がる窓から顔を出した女生徒がいた。
    「あれ、ほんとに来たんだ『ムサシザカ』。早かったねぇ」
     無造作に窓枠に足をかけると、そのままスカートを押さえて自由落下する。軽い音を立てて着地した、ダメージは僅かもないようだ。
    「ねえ、教えてよ。どうしてあたしがここにいるってわかったの?」
    「さあね。久しぶりだね古池さん、お望み通り釣られに来たよ」
     宮廻・絢矢(という少年・d01017)が、制服の襟を整えてから言う。
    「あんた誰? 人間なんてすぐ死ぬから、顔いちいち覚えてないもん」
     まなびもまた、品のある制服の裾を整えた。見かけだけは、どこかの生徒会長とでも言えそうな、校則からほんの僅かもはみ出していない様子。
     チェックのプリーツスカートが揺れる。髪はきっちり、二本の三つ編みにして前髪はピンでとめていた。
    「今のうちに行こう。走るよ!」
     三芳・籐花(和ぎの揺籃・d02380)が、来栖・桜華(櫻散華・d01091)と日織に声をかけた。二人は頷いて生徒玄関へ走って行く。
    「……行かせません」
     まなびの視線を遮るように九曜・亜梳名(朔夜ノ黄幡鬼嬢・d12927)が動いた。
    「彼女たちの邪魔をするなら、容赦しません」
    「別に。邪魔なんてしないよ、。たった3人でいいの? のんびりしてたら、みんな細切れになって死んじゃうよ?」
    「古池まなび……灼滅対象として、認識する」
     藤谷・徹也(高校生殺人機械・d01892)の低く感情のこもらない声が響く。
    「やだ、センパイってば怖い顔」
     けらけらと笑い声を立ててから、笑みを消す。
    「じゃ、遊ぼうよ。これはゲームなんだから。あんたたちが一人でも『こっち側』に来たら、あたしの勝ちね」
     足元の影が不気味な唸りを上げた。その指先には、細くしなやかな糸が幾重にも編まれている。
     一瞬で陣を組んだ灼滅者たち。
    「……正直この人数では厳しいが、やるしかないか」
     ヴィルヘルム・ギュンター(ナイトウォーカー・d14899)はやや苦い表情で、リングスラッシャーを展開した。数歩下がり、間合いを取る。
    「『主人公はあんたじゃない』」
     絢矢が解除コードを呟き、ぎらつくナイフの先で整えた制服の襟を引き裂いた。上着を脱ぎ捨て、裂かれたネクタイを踏みつけ。
    「前に言ったの聞えてた? あんた達なんか認めないの」
    「世界はダークネスが支配してるの、認めたくないだけでしょ!」
     殺気を竜巻のように迸らせ、まなびが叫んだ。


     中央の生徒玄関から駆け込んで、見つけた階段をほとんど飛ぶように駆け上がり、三階に着いた籐花と日織、桜華が見たものは。
     廊下や教室で座り込んで泣く生徒や、泣き叫び疲れて呆然とする生徒、窓を開けて階下の様子を見る者。そして、吊られた生徒を懸命に助けようとする教師の姿だった。
     年配の女性教師が落ち着かせようと声をかけてふらふらと歩いているが、行動できるものなど一人もいない。
     当然だが、誰もこのような経験をしたことのある者などいないのだ。ある日突然、窓から人間がぶら下がる光景を見ることなど。
    「酷い……」
     日織が拳を握りしめる。
    「私はこっちの教室から行くね」
     籐花が言えば、
    「絶対、絶対助けるんだ!」
     日織はその奥の教室へ走って行った。
    「……『櫻』、来て」
     桜華はスレイヤーカードからビハインドの櫻を呼び出した。桜華とよく似た雰囲気の女性の姿をしたビハインドが、滲むようにふわりと現れる。
     途端、周囲から悲鳴が上がった。
     教室に入りかけていた籐花と日織が、何事かと足を止める。
     灼滅者たちにとっては日常的な存在であるビハインド。灼滅者にとってどんなに愛しい存在であったとしても、ただでさえ恐慌状態の一般人には姿を目にしただけで恐怖を呼び起こすものだった。
     座り込んでいた女生徒たちが、我先にと泣き叫びながら駆け出そうとする。
    「巻き込んでしまったのは私たちのせい、ね」
     六六六人衆が『ムサシザカ』を呼び出すために、選ばれてしまった学校。偶然だとしても、それはあまりに残酷な偶然。
    (「ごめんなさい」)
     籐花は心の中で謝りながら、魂鎮めの風を吹かせた。座り込んでいた生徒たちは、そのまま折り重なるように深い眠りに落ちる。
     だが立っていた生徒が眠りに落ち倒れた時、どこかに打ち付けたのか呻き声を上げて身体を丸めた。籐花ははっとした。
     教室の中には、立っているものもいれば座っている者も、窓から身を乗り出している者もいる。一瞬でも眠らせてしまうのは、却って危険だ。
    「向こう、の教室、行って。窓の……」
     桜華は救助の手順をビハインドの櫻に説明する。しかし、ビハインドはゆらゆらと揺れるだけで動こうとしない。桜華は困った表情で、二人に告げる。
    「櫻、だけじゃ……動けない、ようです」
    「わかった。急いで手分けして、一人でも多く助けよう」
     日織は今度こそ教室の中に走って行った。
    「大丈夫。できること、しようね?」
    「……はい。櫻、手伝って」
     ビハインドが頷いて桜華の後を追う。籐花も振り返らず、教室に駆け込んだ。
     大柄な男性教師が、両手を真っ赤にしながら窓の下の生徒の名を呼んでいる。こちらに気付いていない教師を強引に窓から引きはがして見下ろすと、鋼糸の網で包まれた男子生徒がもがいているのがわかった。
    「助けるから! もう大丈夫よ!!」
     背後で教師が何か言っているが、構っている余裕はない。慎重に、重さが偏らないように鋼糸の束を引き上げていく。
     ゆっくり、慎重に、でも急いで。
     肩まで引き上げて、あとは抱えて内側に引っぱり込む。糸は勝手に解けて消えた。男子生徒は、ショックはあるものの多少の切り傷程度で命に別状はない様子。
    「よかった……」
     一度窓から顔を出して隣を見ると、桜華とビハインドが女子生徒を助けているのが見えた。日織は既に助け終わり、窓から大きく身を乗り出している。
     階段を使うよりもっと早い移動は、『見える真下に降りること』だ。ESPの壁歩きを使えば、それが可能になる。
    (「間に合え、間に合え……!」)
     一歩、一歩。走れば自分が落下してしまう。だから一歩ずつ確実に、真下で待つ女生徒のところへ。手を伸ばして、早く、早く、早く!
    「今、行くよ。助けに行くから!」
     その声が届いたのか、吊られた少女が涙に濡れた顔を上げた。恐怖で歪んでいた表情が、手を伸ばす日織を見て僅かに和らいだ。
     その唇が何かの言葉を紡ごうとしたとき。
     仰のいた頭部が、その重さのままに不自然に傾き……落ちた。
     手も、足も、ばらばらになって一つずつ真下に落ちていく。手足を追うように胴体が、驚くほど赤い血が、最後に人だったモノを飾った。
     下の教室の窓から悲鳴が上がったが、日織には聞こえなかった。怒りと悲しみが胸に渦巻いていたから。
    「許さない。許さない……ダークネス!」
     日織は音がするほど強く、壁を蹴って跳んだ。


    「あっはは、落ちた! みんなで行けば全員助かったのに、残念だったねぇ」
     糸の結界を張り巡らせ、まなびが嬉しそうに笑った。
     じゃらりとウォレットチェーンを鳴らし、幾重にも重ねた十字架のペンダントが胸元に揺れる。事前の情報からダークネスの気を惹くために、わざと軽薄な衣服を選んだ壱が声を限りに叫ぶ。
    「ふざけんな! 俺達のせいだなんて言わせない。殺したお前が背負う罪だ、六三三番!」
     怒りにまかせて妖しの槍を振りかざす。勢いの乗った螺穿槍が、ダークネスの脇腹に突き刺さった。それでも少女は目を細めて笑っている。
    「あー、穴開いちゃったじゃない。ここの制服気に入ってたのに」
     槍を掴んで無造作に引き抜くと、ひらりと身を返してどす黒い殺気を放つ。息詰まるようなそれは、怒濤のように前衛を丸ごと包み込んだ。
    「……強いな」
     灼滅者の渾身の攻撃ですら笑っていられるのかと、ヴィルヘルムはシールドリングを飛ばしながら内心思う。
     これで『遊び』だと彼女は言う。ならば本気なら、どれほどの力で戦うのだろう。だが今は、目の前の状況を打破するしか道はない。
    「回復は私が行います! 今は忍んで下さい!」
     吹雪のように護符を飛ばしつつ、亜梳名が凛と声を張る。
     もっともダメージが重い徹也に護符が届くが、回復しきれる量ではなかった。シールドを展開して守りを固め、思うように動かない体を気力で立て直す。
    「俺は堕ちない。俺の身に宿る貴様の同胞ごと狩るがいい」
     その様子を、不思議そうに首を傾げてまなびは見ている。
    「ねえ、どうしてそんなに必死なのよ。ただのニンゲンが何人か死ぬだけなのに」
     亜梳名の意志の強い瞳を、徹也の言葉を、壱の叫びを理解できないとでも言いたげに。
    「灼滅者はあたしたちを殺しに来るのに、あたしたちがニンゲン殺すのダメって理屈、おかしいんじゃない? ダークネスが悪で灼滅者は正義の味方?」
     ダークネスの感覚と灼滅者の感覚は、完全に平行線。交わることは決して無いことがわかる。
    「戦いに正義も何もないよ」
     絢矢がきっぱりと言い返した。
    「あんたが嫌いで許せない。それでいいだろう?」
     見た目はわりとタイプだけどね、と小さく付け足す。
    「わかりやすくていいね。じゃあ、あたしもあんたたちが嫌いで、邪魔されるのが許せない。でも、同じ虫でもアリからカブトムシくらいには格上げしてあげる。遊ぶと面白いし」
    「人間は虫ではありません!」
    「てめぇが殺した亡霊共に蝕まれろ」
     憤る亜梳名が手袋の鋼糸を解き、ヴィルヘルムがリングスラッシャーを唸らせる。
     その時、緋色のオーラをまとった日本刀を構えた日織が合流し、ダークネスの頭上から気合一閃、斬りつける。片腕で受けた刃は腕半ばまで届き、まなびは眉を歪めた。
    「人間の命を、玩具にするな!」
     見れば、校舎から籐花と桜華、ビハインドも駆けつけてくるのがわかった。
    「ごめん、二人……だめだった」
    「櫻。前、に出て。守るの、行って」
     距離を取るダークネスを囲むように布陣する。
    「さあ、ここからは全員で、全力だぜ。遊んでくれるんだろ、まなびチャン?」
     壱の挑発に、ダークネスが否と言うはずもなかった。


     拳に宿した闘気が雷となって轟く。徹也の抗雷撃と、壱の槍に絡みつくレーヴァテインの赤き炎。同時に炸裂した衝撃は鋼糸の網を破り、ダークネスを深く傷つけた。
     その合間を縫うように放たれた絢矢のビームと、片腕を異形化させた籐花の鬼神変が細身の体を吹き飛ばし、体勢を立て直す間もなく日織が急所を切り裂きに掛かる。
    「ち……っくしょう」
     血を吐いたダークネスの足元、影が迸るのをビハインドの櫻が遮った。身を貫かれよじらせるビハインドの様子に、蒼白になった桜華がリングスラッシャーの盾を与える。
    「誰一人として死なせない、此れが私の戦です!」
     亜梳名は鋼糸を操り、動きを封じる網を解き放つ。
    「てめぇらのふざけた遊び、これきりにさせてやる」
     暗き想念を集めた漆黒の弾丸が、ダークネスの胸を穿ち抜く。
    「……あ、はは」
     それでもまなびは笑うことをやめない。
     ほんの一瞬、ほんの僅かな隙を突き、サイキックの届かない建物の上に移動した。
    「おめでとー、このゲーム、あんたたちの勝ち。商品は死体が二つ?」
     既に回復しているのか、制服はぼろぼろだが動作によどみはない。
    「こんな服じゃ気持ち悪いし? 『着替え』てから帰らなきゃね」
     まなびは好みの制服を奪うために殺す六六六人衆だと、報告書に記載されていたのを思い出す。ならばどこかでまた人間を襲うのか。
     今の灼滅者たちに、追いかけてまで灼滅する力はない。
    「忘れないほうがいいよ。あんたたちは、ニンゲンより、ダークネスにずっと近い存在だってこと。いつでもおいでよ、歓迎してあげるからさ」
     あたしを殺せたら、番号取れたのにねと言い残し。
     次の瞬間には、もうどこにもいなかった。

     校内が騒がしくなってきているのがわかった。
     そのうちゴシップ新聞の片隅に、学猟奇殺人発生のスクープでも載るのだろうか。それもバベルの鎖によって、誰の心にも留まらずに忘れ去られていく。
     灼滅者たちはひそかに校門を出た。
    「遊ばれたのは、こっちか」
    「勝ったのは、間違いなく僕たちだよ」
     それきり、口を開くものはいなかった。

    作者:高遠しゅん 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年3月15日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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