阿佐ヶ谷地獄~散る赤、その重み~

    作者:奏蛍

    ●地獄
     始発前の静まり返った地下鉄南阿佐ヶ谷駅に不穏な影が見え始める。次々と這い出してきたアンデッド達が線路を通って現れる。
     腐った肉片がボタッ、ボタッと落としながらもアンデッドの歩きは止まらない。そして、その手にはどこか儀式っぽい短剣が握られている。腐臭を伴いながら、アンデッドたちは住宅街へと進んで行く。
     悲鳴を上げて逃げ惑う人たちが次々に刺されていく。肉にナイフが刺さる重い音だけがその場を支配する。そして錆びのような血の匂いが辺りに充満する。
     刺され、殺されたと思った人の中から数体が異変を示す。体が変換して、青い体になっていく。
     気付くとそこにはデモノイドが存在していた。
     昨日までは平和な時間が流れていた阿佐ヶ谷は、変わり果てた姿となった。破壊された建物の瓦礫、血だらけの残骸。
     血だまりの赤だけが、色を無くした瓦礫に鮮やかに栄えていた。
     
    ●至急、阿佐ヶ谷へ!
    「鶴見ヶ丘で戦ったデモノイドが阿佐ヶ谷に現れたんだ」
     そう告げた須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)の表情は暗い。それもそのはず、このままでは阿佐ヶ谷が壊滅してしまう。
     デモノイドは皆も知るように、ソロモンの悪魔『アモン』によって生み出されたはずだった。しかしなぜか今回はアンデッドの襲撃によって生み出されている。
    「アンデッド達は儀式用の短剣を装備しているみたい」
     その短剣で攻撃されたものの中から、デモノイドになってしまう者が現れるらしい。しっかりした確証は得られていないが、少し前にソロモンの悪魔の配下たちが行っていた儀式に使われた短剣と同じものの可能性もある。
    「でも今はこれ以上の被害を生み出さないように、アンデッドとデモノイドの灼滅をお願いしたいんだ」
     急いで阿佐ヶ谷に向かって欲しいとまりんは手を握り締めた。
     
     一体のデモノイドが交差点で不気味な雄叫びを上げる。地面から伝わる振動に、声にならない悲鳴を上げて人が倒れこむ。
    「あ、ああ……」
     震える声を上げながら顔を上げると目の前に光るものがある。それが何かを理解した瞬間、悲鳴が上がる。
     腐臭を漂わせながらそこに立っていたアンデッドたちが、儀式に使うような短剣で人を刺す。肉を裂く音、飛び散る血。
     恐怖に逃げ惑う人をデモノイドが一気に殴り飛ばす。背をしならせて壁にぶつかった人は、嫌な音を立てて地面に落ちていった。
     標的がいなくなると、デモノイドが住宅に向かって地を蹴ろうとした。

     実際にどのようなことが起こるのかを語るまりんの体は心なしか震えているようにも見える。
    「今回も厳しい戦いになると思うけど、みんなが無事に戻ってきてくれるのを祈ってるね」


    参加者
    葵・凰呀(灼光守りし金色の白虎・d00530)
    ジャック・アルバートン(ロードランナー・d00663)
    榎本・哲(狂い星・d01221)
    天羽・蘭世(虹蘭の謳姫・d02277)
    樋口・かの子(天爛桜花・d02963)
    芥川・真琴(炎神信仰の民・d03339)
    月雲・螢(暗黒物質おみまいするわよ・d06312)

    ■リプレイ

    ●出陣
     破壊され始めた住宅街で、むせ返るような血の匂いが充満している。交差点に立ったデモノイドが地を蹴ろうと身を低くした。今にも青い獣のような足が地を蹴ろうとした瞬間、横からの衝撃に不遜な声を上げる。
    「随分と好き勝手にやってくれるではないか」
     シールドでデモノイドを殴り付けたジャック・アルバートン(ロードランナー・d00663)が好き勝手に暴れるのもここまでにして貰うと言うように、まっすぐにデモノイドを見つめる。
     跳躍しようとしていた住宅より、ジャックに注意を惹かれたデモノイドが唸る。
    「ああ嫌だ嫌だ」
     唸り声を耳にしながら榎本・哲(狂い星・d01221)が微かに首を振った。平和だったはずの阿佐ヶ谷は戦場に姿を変えていた。いつもと同じ一日が始まって、終わる。小さな幸せを探したりするはずの日常が全て消えていた。
     阿佐ヶ谷に存在するのは恐怖と血と破壊。少し面倒そうにため息を付いてから拳を強く握る。
    「……まぁいいや、守ってやるよ」
     すかさずジャックとは逆側から飛び出す。シールドでさらに殴られたデモノイドからイラついているような咆哮が響き渡る。
     すぐにジャックの横に着地した哲が無言で頷いた。連携を取ってデモノイドを抑えていく。
    「忌わしき血よ、枯れ果てなさい……ッ」
     二人の後ろ、一歩引いた場所から解除コードが発せられる。同時にジャックの周りに分裂した小光輪を飛ばして盾とさせる。
    「随分暴れてらっしゃった様だけど……少々おいたがすぎるわね」
     柔らかく微笑んだ月雲・螢(暗黒物質おみまいするわよ・d06312)だが、片眼鏡の奥にある右目は決して笑っていない。
     跳躍する場所を住宅から灼滅者たちに変えたデモノイドが飛び出す。大きな体からは想像出来ないほどのスピードでジャックと哲の前に迫る。避けるほどの間合いがないのを咄嗟に判断した二人が防御の体勢を取る。
     デモノイドの腕が瞬時に変形する。現れた刃が二人の体を後方に飛ばす。衝撃と同時に空中に浮いた体を立て直し、着地する。
     体の大きさに比例するような重い攻撃に顔を顰める。同時に歓喜するような咆哮をデモノイドが発する。
     痛みを飛ばすように軽く首を振ったジャックの脳裏をずっと感じていた疑念がまた浮かぶ。
    「之程に近いと、狙っているのではと感じるが……」
     しかし、さらに上がったデモノイドの咆哮に疑念を隅に押しやる。やるべき事をやることが優先だ。
    「その事は後回しか」
     呟きすぐに構える。ジャックの後回しという言葉に眠そうな眼を指で軽くこすったのは芥川・真琴(炎神信仰の民・d03339)だった。
    「……まあ、考えるのは後だよねー」
     ノーライフキングとソロモンの悪魔が手を組んだのか、デモノイドは手段があれば誰でも用意できてしまうものなのか。ぼんやりと考えていた真琴だったが、ジャックの言葉に眠そうな表情のまま微かに頷いて治癒の力を宿した温かな光をジャックに与える。
     現れた灼滅者たちに気付いたアンデッドたちが人を差し貫いていた短剣を抜くのと同時に、一体が吹き飛ばされる。
    「加減はしない。最初から全力でいくぞ!」
     闘気を雷に変換させ拳に宿しアンデッドにアッパーカートをくらわせた葵・凰呀(灼光守りし金色の白虎・d00530)の金髪が揺れる。腐臭を漂わせたアンデッドの攻撃を凰呀のライドキャリバーが受け止める。
    「大賛成だよ!」
     柔和で大人しいゆるふわな外見からは想像つかないほど大胆に跳ねた樋口・かの子(天爛桜花・d02963)が凰呀に答えながら、吹き飛ばされた一体をさらにアッパーカートで跳ね上げさせる。
     同時に近所迷惑で危険なことこの上ないデモノイドとアンデッドを灼滅することを再度強く誓う。
    「虹蘭、天の羽とともに」
     かの子が仰け反らせた一体に天羽・蘭世(虹蘭の謳姫・d02277)が解除コードを呟くのと同時に追撃する。ふわりと跳躍して殴り付けると同時に魔力を流し込む。
     蘭世が離れるのと同時にアンデッドが体内から爆破する。腐臭と同時に残っていた肉片が飛び散り地面に落ちる。飛び散った体は砂と化し消えて行く。
    「まず一体なのです」
     重さを感じさせずに着地した蘭世が長髪を揺らして表情を引き締める。アンデッドに刺された人が視界に映る。赤い液体をこぼして、何も映さなくなった瞳が空を見上げている。
     好きな空を同じように見上げてアンデッドに襲われ化物になってしまった人、そのまま死んでしまった人を思う。言葉に出来ない想いを灼滅する力に変える。蘭世に出来ることはこれ以上、犠牲になる人が出ないように頑張ることだけだ。
    「背後関係まで遡って、必ずこの行動の代償を払わせてやりますわ」
     そんな蘭世にマーテルーニェ・ミリアンジェ(散矢・d00577)も自分の想いを口にする。今回の凶行にマーテルーニェは激怒している。しかしその想いを内心に止め冷静に行動しようと努めていた。
     灼滅するために、自分がやるべきことをやる。分裂させた小光輪に哲の傷を癒させ、さらに盾とした。

    ●対アンデッド
     アンデッド二体がそれぞれデモノイドと自分たちに夜霧を展開させる。残りの三体が短剣の刃をジグザグに変えて襲いかかる。一体目の一撃を避けた凰呀だが、二体目の刃が体を斬り刻む。
    「くっ……」
     残りの一体に襲われたかの子の体にも傷を残していく。お返しにと言うように両手にオーラを集中していた蘭世の体が止まる。鋭く突き抜けるような獣の咆哮。
     デモノイドがその力を叩きつけるように哲の体を押しつぶす。すかさずデモノイドの体をどかすようにジャックが攻撃を仕掛ける。冷気のつららがデモノイドに向かって放たれる。
     大きな体からは想像出来ないほどの身軽さでデモノイドが飛び退く。つららは体を貫くことはなかったが、哲の体からデモノイドのを引き離すのには成功した。
     咄嗟に回復しようとした螢が哲にではなくマーテルーニェに温かな光を浴びせる。瞬時にその意味を把握してマーテルーニェが哲に再度光輪を向かわせる。
    「熱は命、ココロは焔……」
     そっと呟いた真琴がさらに温かな光を哲に浴びせる。二人の癒しの力に頭を振りながら起き上がった哲が軽薄な笑いを浮かべる。
    「お前に何が気に入らねぇって……」
     ナリカケの中途半端ってとこだよと魔法の弾をデモノイドに向かって放つ。攻撃を受けたというのにデモノイドは悲痛な声さえ上げない。かすり傷程度だと言うように微動だにしなかった。
    「怪物と殴り合い、心躍る話だが……今は抑える」
     デモノイドの強さに昂ぶる気持ちをジャックは抑え、気を引き締めた。周りの状況、そして負けられないということがジャックを冷静にさせる。
     仲間がデモノイドを押させてくれていることでアンデッドの灼滅に専念できることに感謝しながら蘭世はオーラを放出させる。
    「蘭世さんに合わせるよ!」
     颯爽と飛び出したかの子が拳を握る。柔らかく、流れるような動きでアンデッドを攻撃して行く。凄まじい連打にアンデッドの体が揺らぐ。
    「ねじ切れな!」
     さらに合わせて地を蹴った凰呀が螺旋の如き捻りを加えてアンデッドを穿つ。砕けるようにバラバラになったアンデッドの体が消えて行く。すかさずライドキャリバーがアンデッドたちを撃つ。
     飛び散った肉片が砂になって消えて行く。一体のアンデッドが再び夜霧で自分たちを覆う。声にならない口から骨がぶつかる不気味な音が漏れる。
     二体のアンデッドが毒の風で出来た竜巻を放つ。前にいた五人、そしてライドキャリバーが竜巻に襲われる。苦痛に顔を歪めた蘭世の目の前にジグザグに変形した刃が迫る。
    「んっ!」
     竜巻に視界を奪われ行動が遅れた。まともに攻撃を受けることを覚悟した蘭世だったが、訪れるはずの衝撃や痛みがない。
     刃が凰呀の腕を斬り刻んでいた。蘭世の傷を変わりに受けた凰呀の表情が痛みで歪む。
    「ありがとうなのです……」
     心配しながらお礼を告げる蘭世に大丈夫と言うように頷いて強気に凰呀が笑顔を作る。
    「さぁーって結構手強そうな相手だけど、さっさと片付けますかー!」
     元気よく気合を入れ直した凰呀が再びアンデッドに向かっていく。

    ●最後の一体
     残るアンデッドも一体となったところで、デモノイドの攻撃対象が移る。瞬時にそれに気付いたジャックの体が跳躍する。螢の目の前に迫った腕の前にジャックが割り込む。
     完全な防御体勢を取るには時間が足りなかったのか、ジャックの体が衝撃に飛ばされる。ずしゃっという滑る音が響いて、ジャックが地面を転がる。
     すぐにマーテルーニェと真琴が傷を癒すべく動く。
    「後少しですわ」
     残るアンデッドは一体、だから後少し頑張ってと言うようにマーテルーニェが声を上げる。立ち上がったジャックは頷くのと同時にまっすぐデモノイドに向かう。
     途中で深く体を沈め跳躍したジャックがデモノイドの目の無い顔にシールドを叩きつける。首を振るように顔を揺らしたデモノイドから低い唸り声が響く。
    「お前には俺の相手をして貰う、嫌でもな」
     自分を狙って来たデモノイドに対して、螢が虫けらを見るようにデモノイドを見下す。
    「贖罪しろとは言わないわ、せめて這い蹲りなさい」
     薔薇の茨の様に伸びた螢の影がデモノイドい絡みつく。さらに哲が跳躍する。自分に怒りをもっと感じるように……。
    「俺に向かって来いよな?」
     にやりと笑って思い切りシールドで殴り付けた。
    「もう終わりにさせてもらうね♪」
     どこか楽しそうに呟いたかの子がアンデッドの最後の一体に攻撃を仕掛ける。その攻撃にアンデッドの手から握っていた短剣が落ちる。
    「消し炭にしてやる! 消え失せろ!」
     火炎の魔力を込めた大量の弾丸を凰呀が連射する。炎に包まれたアンデッドの体に蘭世が止めを刺す。魔力を流されたアンデッドの体が内部から爆破する。
     飛び散り消えて行く腐臭。辺りに残るのはむせ返る血の匂いだけになった。
    「さぁ反撃開始ね」
     三人でよくデモノイドを抑えていられたと言うように螢が呟く。その螢の横に蘭世がふわりと移動する。
     ジャックと哲、連携を取りながらデモノイドの攻撃を率先して受けていた二人が微かに頷き合う。デモノイドだけになっても、自分たちが仲間を庇うことに変わりはない。ここからが更なる正念場になる。
     凰呀が影の先端を鋭い刃に変えてデモノイドを斬り裂く。受けた傷を感じていないかのようにデモノイドは哲に突進して行く。
    「ワンパターンだぜ?」
     力押しで向かってくるデモノイドの攻撃のくせがわかってきたのか、素早い跳躍で哲が避ける。攻撃を避けられ、揺らいだデモノイドの体を真琴の影が斬り裂く。
     同時に踏み出したかの子の腕がデモノイドを流れるような動きで掴み、危険な角度に投げ飛ばす。大きな体が横倒れしながら地面を転がる。大きな音を撒き散らしながらデモノイドから苦痛な声が漏れた。

    ●悲しき獣の咆哮
     狂ったように暴れるデモノイドの攻撃に凰呀の体が後ろに吹き飛ぶ。空中で体勢を立て直そうとしたが、立て直すことが出来ず地面を転がる。苦痛に漏れる声にマーテルーニェと真琴が癒しを与える。
     一人だけでは間に合わない傷にデモノイドの一撃の重さ、破壊力を思い知らされる。けれど、灼滅者たちの攻撃にデモノイド自身もふらつき始めている。
    「熱が消える……」
     呟く真琴の声に全員が構え直す。凰呀が火炎の魔力を込めた弾丸を連射するのに合わせてライドキャリバーも攻撃を仕掛ける。同時にジャックが冷気のつららでデモノイドを貫く。
     デモノイドの口から苦痛な声が漏れる。その声に重なるように哲が魔法の弾を放つ。さらに蘭世が鋭い雷でデモノイドを撃つ。仲間の守りを固めることに集中していた螢も攻撃に転じる。
     螢の影の先端が鋭くなって斬り裂く。ふらつき、地響きを立てながらデモノイドが倒れこむ。何とか立ち上がろうと顔を上げたデモノイドの顎をかの子がとらえる。
     低く沈んで飛び上がりならのアッパーカート。雷を宿した攻撃が重いデモノイドの体を仰け反らせる。その体をマーテルーニェの影が飲み込む。影に飲み込まれたデモノイドの体を真琴の影がさらに斬り裂く。
     切り裂くような悲鳴のような咆哮が響き渡り、ずしんと重いものが落ちる音が灼滅者たちの耳に振動を与える。ゆっくりとぐちゃぐちゃに溶け始めたデモノイドの体が消える。
     一瞬の静けさを破るように凰呀が落ちていた短剣を拾い上げる。
    「こんなんでデモノイド化……ねぇ。まだ映画とかに出てくるウィルス的な奴の方がリアリティーあるわ~」
     確かなこともわかっていない状態であり、この短剣がデモノイド化させたのかもわからない状態ではある。興味津々と言うような哲に凰呀が短剣を放る。
     好奇心で短剣を受け取った哲も微かに首を傾げてしまう。普通の武器の短剣と変わらないように感じられる。果たしてこれを持って帰ったとして何かわかるのかと言えば正直、疑問だ。
    「一応なのです」
     持ってきていた布を広げた蘭世に哲は短剣を渡す。
    「変化する者の違いは、灼滅者の素養やエナジー関連だったりしてね?」
     蘭世の手元にある短剣を覗き込みながら、螢が冗談めかして言ってみる。
    「分からない事ばかりだものね」
     螢の冗談に真琴が微かに頷く。持って行っても何もわからない可能性が高いが、持って帰ってみることで全員の意見は一致している。
    「他のチームの手伝いが出来たら良いですね」
     デモノイドとアンデッドとの戦いで余裕という余裕はないが、何か手伝えることがあるかもしれないとマーテルーニェが周りを見渡す。これほど大規模な作戦を思えば、監視する役目のものもいるかもしれないと……。
    「ひとまず移動しませんか?」
     ここにこのままいてもしょうがないと言うように螢が提案する。反対する必要もなく、灼滅者たちが移動を始める。けれど、真琴だけがすぐに足を止めた。
     見つめる先はアンデッドたちが立っていた場所。
    「熱に焦がれる気持ちは分かるよ」
     熱を失い、冷たい体となったアンデッドたち。けれど、だからと言って他の人の熱を奪っていいことにはならない。寒く、熱の無い世界を恐る真琴だけに、少し考えてしまう。
     誰だって眠りは暖かな方がいい。願わくば、アンデッドとデモノイドそして亡くなった全ての者に暖かい眠りが訪れればいい。
    「だから。おやすみなさい、よいゆめを」
     真琴が呟くのと同時にかの子の声が響く。
    「真琴さんもお菓子食べよ!」
     少し離れた場所で、籠の中に入ったお菓子をかの子が見せた。

    作者:奏蛍 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年3月22日
    難度:やや難
    参加:8人
    結果:成功!
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