真っ赤に染まるホワイトデー

     日の落ちたとある高校の柔道場にて、羽野・竜胆は密かに中の様子を窺っていた。
     中では少女が一人、柔道の型を延々練習していた。彼女自身の主義なのだろうか、とにかくただただ基本を忠実に繰り返している。
     竜胆の目的は、彼女への『御礼参り』である。ひと月前に些細なことで口論になり、頭に血がのぼった竜胆は彼女の胸倉を掴んでいた――と思ったら、次の瞬間には投げ飛ばされていた。
     一見細身の彼女だが、その実県下に敵う者なしの強者だ。ただ悪ぶっているだけの竜胆に勝ち目はなかった。それでも竜胆は、勝たねばならなかった。
     生来寡黙で強面なため、周囲から怖がられ避けられていた。そしていつしか周囲が抱くイメージがままの人物になっていた。というより、そうするしかなかった。
    「……舐められたままじゃあ、終われない」
     それからの竜胆は喧嘩に明け暮れた。とにかく強そうな相手を見付けて、狂犬の如く噛み付く。
     時にはシャレにならない手合いも相手にし、何故生きているのか自分でも理解できない程の目にも遭った。
     あれから一ヶ月、竜胆は強くなったと自負している。幸いにして今日は、女にお返しをするのにうってつけの日だ。
    「――見てやがれクソアマ、俺はあの時とは違うんだ」

    「いつの時代のノリだよ、って話だな……」
     神崎・ヤマト(中学生エクスブレイン・dn0002)は溜め息まじりにそう言うと、予測された事件の顛末を語る。
     今回彼が予見したのは、アンブレイカブルになりつつある高校生の少女である。
    「……あぁ、実は女なんだ、こいつ」
     竜胆は同級生の少女に負けて以来、ひたすら自分を痛め付ける生活を続けていた。
    「で、いつの間にか人間やめちゃってた竜胆ちゃんは、遂にその相手の子への報復を決意したってわけだ」
     竜胆としては少し痛い目を見せ、自分の強さを誇示するだけのつもりなのだろう。
     しかし人の心を残しているとはいえ、ダークネス化しつつある竜胆がそんなことをすれば、相手の命が危ない。
     そして一般人を手にかけた事実は、ギリギリのところで留まっている彼女を真のダークネスへと変えてしまうだろう。
     もし竜胆に素質があれば、灼滅者となれるかもしれない。またそれが不可能だとしても、この決闘は阻止しなければならないのだ。
    「相手の子ってのは、高校の柔道部の次期部長らしくてな。当日も遅くまで学校で練習してるようだ」
     彼女は一人になるまで、学校の柔道場で練習をしている。そして竜胆は、彼女が帰宅準備をしているところへ乱入して喧嘩を吹っ掛ける。
    「竜胆と接触するなら、二人が柔道場で顔を合わせてからにしてくれ。でないと、俺にもどうなるか保障しかねるぜ」
     今の竜胆は強さを見せ付けることを望んでいる。挑発してやれば、相手の少女よりも灼滅者との戦いに乗ってくる可能性が高いだろう。
    「竜胆はストリートファイターのサイキックを使ってくるぜ。あと、危険な戦いを潜り抜けてきたからか、かなりタフだ」
     竜胆は覚醒しかけとはいえダークネスである。決して楽な戦いにはならないだろう。
     また、彼女は本来孤独を愛する質ではない。今の自分の生き方に、満足などしていないはずだ。
     彼女にも必ず居場所があること、そして仲間になってやれる者の存在を示すことができれば、人間の心に呼び掛けられるかもしれない。
    「こんな境遇、ウチにくりゃ珍しくもないだろ? 一発ブチかまして、なんとか学園へ連れ帰ってくれ!」
     孤独な少女を救うべく、灼滅者たちは行動を開始した。


    参加者
    檜・梔子(ガーデニア・d01790)
    夜鷹・治胡(カオティックフレア・d02486)
    水樹・亜璃子(重低音歌姫(アニソン限定)・d04875)
    大野・良太(ドロボウ野良犬・d05969)
    雛本・裕介(早熟の雛・d12706)
    ロン・メイファン(龍争凰闘・d12783)
    結城・麻琴(陽烏の娘・d13716)
    駒瀬・真樹(高校生殺人鬼・d15285)

    ■リプレイ


    「たのもー!」
     二人の少女の決闘が始まろうとしていたその時、場違いなほどにあっけらかんとした声が柔道場に響いた。
    「道場破りに来たわよっ、なんてね!」
     結城・麻琴(陽烏の娘・d13716)は満面の笑みを浮かべながら、つかつかと竜胆へと歩む。そして相対する二人を遮るように構えを取った。
    「よう、羽野ってアンタか。俺の知人がアンタに可愛がってもらったよーでね、こうしてぶちのめしに来たのさ」
     そう言う夜鷹・治胡(カオティックフレア・d02486)の言葉は完全な出任せだが、竜胆のような手合いへの取っ掛かりとしては十分だった。
    「なんだよお前ら、随分と元気いいな。でも今はそいつの相手が先なんだ、後にしてくれねーか」
     突然現れた灼滅者たちを煩わしく思いながら、しかし竜胆は内心で若干の興味も惹かれていた。
    「そう連れないことを言うな、儂らの方がそこの者より強いぞ?」
    「うん。だから彼女の前に、私たちと稽古しようか、一対一じゃなくて申し訳ないけど」
     年不相応な程に冷静な雛本・裕介(早熟の雛・d12706)の言葉に、駒瀬・真樹(高校生殺人鬼・d15285)ものんびりとした声音で続いた。
     その態度の内に秘めた戦闘力を察知したのか、竜胆の意識は完全に灼滅者たちへと向けられる。

     そんな竜胆と違って状況がまだ飲み込めていないのは、柔道着姿のもう一人の少女だった。
    「あ、あのっ! あなたたちは……?」
    「まぁま! 暴力沙汰に巻き込まれちゃ大変だし、僕達と一緒に外に出ない?」
     檜・梔子(ガーデニア・d01790)は少女の手を引き、半ば強引に柔道場から連れ出した。
    「そうですよ。それに貴女だって、突然のサプライズ異種格闘技戦はご迷惑でしょう?」
     梔子と共に少女を説得するべく、水樹・亜璃子(重低音歌姫(アニソン限定)・d04875)も柔道場の外まで付き添う。
    「いえ、そんな……。それより、貴女たちは羽野さんをどうするつもりなんですか?」
     竜胆を気遣うような声音すら感じる少女の言葉に、梔子と亜璃子は顔を見合わせる。竜胆が思っているほど、世の中彼女の敵ばかりではないのかもしれない。
    「大丈夫、あの人が誤解されやすい人だってのは、僕達も分かってるつもりだよ」
    「はい。私たちは竜胆さんに、ちょっと憑き物を落としてもらってくるだけですから」
     二人は多くを語らなかった。それでも真摯な気持ちが通じたのか、少女の理解を得ることができた。
    「じゃ、中の様子見てくるね。できればこのまま帰ってくれると有り難いんだけど、待つにしてもしばらくは近づかないほうが良いよ」
     そして二人は、戦場となっている柔道場へと向かった。


     柔道場から連れ出される少女を見ながら、竜胆は油断なく灼滅者の様子を窺っている。
    「はーん。お前らごちゃごちゃ言ってたけど、ようするにアイツを逃がすのが目的だったのか」
    「だったらどうするネ? 今から追い掛けて襲うアルカ?」
     竜胆を決して逃がすまいと、ロン・メイファン(龍争凰闘・d12783)は龍の如き炎のオーラを纏い構える。
    「……いや、今はいいさ。何者か知らないが、確かにお前らの方が楽しめそうだ」
    「お、話が纏まったか? じゃあよし、とりあえず闘るか!」
     それまで一人準備体操をしていた大野・良太(ドロボウ野良犬・d05969)も、無敵斬艦刀を構え戦闘態勢に入った。
    「お前の強さ、見せてくれんだろ?」
     こうして、灼滅者たちと竜胆の、意地を賭けた戦いが始まった。

     初手を放ったのは、仲間を庇うべく敵の眼前で対峙する治胡である。
    「なあ、アンタは戦いが好きか、それとも弱い自分が許せねえか。アンタの振う拳は、自分を守るモノでしかねぇ!」
     オーラを纏った強烈な連打が、竜胆へと襲い掛かる。
     が、竜胆は治胡の拳を全て見切りながら、片腕一本で巧みに捌く。
    「ハッ! だったらなんだ? お前らは違うってのか?」
    「さてのう。じゃが少なくとも汝は、孤高の闘士として己を確立できるほど強くはない。それは自分が良く解っているじゃろう」
     竜胆を包囲するように位置する裕介は、影を放ち竜胆を捕縛しにかかる。
    「――っく! 妙な技を使いやがるな、だがお前らは全然弱い。そんなんで俺に説教垂れるつもりかよぉ!!」
     竜胆は手近にいた治胡へと拳を見舞う。何ら工夫のない一撃だが、ダークネスの力を以って打ち抜かれる渾身の殴打は、治胡に看過できぬ傷を穿った。
     僅かに後退する治胡の傷をオーラで癒しながら、麻琴は戦闘中にも関わらず精一杯の笑みを竜胆へと向ける。
    「なんだお前。ニタニタ笑いやがって、どういうつもりだ?」
    「……目付きが悪くて仏頂面ってね、あたしの弟に良く似てる、強いように見せかけて。
     貴女って本当はただ、寂しいとか、そんな気持ちを上手く伝えられないだけ、なんじゃないかな」
     何を知ったような口を――と竜胆は忌々しげに舌打ちで応じる。
     そこへ、縛霊手にオーラを纏わせたメイファンの強烈な突きが見舞われる。
    「そうネ。確かにアナタ、此処に居る誰より強いアル。でも、それは腕っ節の話。
     まだ足りないヨ? 『自分らしく生き抜く為の強さ』がネ!」
     さらに竜胆の足止めを狙った真樹の峰打ちと、良太の強烈な斬撃が続け様に竜胆を攻め立てる。
    「あんまり先輩にはダークネスは似合わないって。灼熱者の方がしっくりくるよ、多分」
    「ま、オレらは多分同類だからな! 魂燃やす戦いの中で語り合おうじゃん!」

     灼滅者たちは一見すると手数で竜胆を押している。だが竜胆は一撃毎に確実に、灼滅者たちへと治癒しえぬダメージを蓄積させていく。
     最初のうちは攻め手の多さで均衡を保つも、回復が追い付かなくなるにつれ、灼滅者たちは防戦を強いられるようになった。
    (「なのになんでだ、なんでまだ立ち上がってくる……?」)
     このまま続けば自分の勝利に終わる――そう確信しながら、竜胆は釈然としないものを感じていた。


     仲間たちの敗色がいよいよ濃厚となった頃、ロケットハンマーを担いだマスク姿の梔子が颯爽と現れた。
    「待たせてないけど待たせたな! ガーデニア遅れて参上」
    「皆さん、大丈夫ですか!?」
     同じく戻ってきた亜璃子。光と共にコスチュームを纏い、深手を負った仲間をエンジェリックボイスで癒やす。
     竜胆はそんな援軍の出現を、余裕といった面持ちで眺めていた。
    「今更一人、二人増えたところで何が変わるってんだ。もう勝負はついてるんだぜ、さっさとここから消えろよ」
    「そういうわけにもいかないな。こっちは一応、自分を守るのに精一杯だって泣いてる奴を、助けにきてるんでね」
     傷の痛みによろめきながら、それでも治胡は竜胆と真正面から対峙する。
    「……なに?」
    「なあアンタ。その力、正しいと思うか。支え合い助け合う俺達の戦い方、弱いと思うかい」
     竜胆の生き様が昔の自分と重なって見える治胡は、まるでかつての己へ問い掛けるように言う。
     その空虚な拳、俺たちが受け止めてやる――と、治胡はマテリアルロッド『ζ』による殴打を見舞う。疲労と負傷が積み重なり、勢いを欠く一撃にしかならなかった。
     ――だが、そこで予想外のことが起きる。治胡の拳が、竜胆のガードを破り顔面へと届いたのだ。魔力の奔流が竜胆の内部で大爆発を起こす。
    「――な!?」
     それを好機と見た灼滅者たちは、一気に攻勢へと打って出る。
    「人から見た自分を保つ理由は無かろう。見栄を張るのも悪いとは言わんが、要は自分がどうありたいかではないかのう」
     裕介は腕を異形と化しながら、一息に竜胆へと肉薄する。
    「儂も大概じゃが、在りたい姿故構わん。されど今の汝はどうじゃ、果たして心から望んだ姿か?」
     裕介の鬼神変を防ぎ切れず、僅かにたたらを踏む竜胆。一旦距離を取るべく、眼前の裕介へと牽制の一撃を放つ。
    「――ライちゃんいつものあれ、パターン・アルファ!」
     そこへ裕介を守護すべく、梔子のライドキャリバーが敵の前へと躍り出る。
    「ねぇ、他人のイメージなんて気にしないで肩肘張らず自分の好きなように生きてみない?」
     さらに梔子はサーヴァントと連携を取りつつ、振り被ったハンマーによる強烈な一撃を見舞う。
     梔子の一撃に、数瞬よろめく竜胆。麻琴は追撃すべく、バスターライフルを構える。
    「あたしもあんまり目付きが良い方じゃないけど、だからこそ笑顔でいたいって思うの」
     竜胆へと過たず狙いを定めながら、語り掛ける麻琴は笑顔を絶やさない。
    「こんな自分でもさ、誰かを良い気分にさせられたら、嬉しいじゃない?」
     竜胆へと優しく笑いかけながら、麻琴は竜胆の中の闇を打ち払うべく、オーラキャノンを放つ。
    「――ッぐぅ! どうなってやがる!? お前ら、なんで急に強くなったんだ!!」
    「私たちが強くなったんじゃありません。そう思うのは貴女自身が、その力を空虚だと感じ始めたからじゃないですか?」
     亜璃子はギターをかき鳴らしながら、竜胆を想う気持ちを込めてディーヴァズメロディを歌い上げる。
    「力とは命を奪うためではなく、何かを守るためにあるもの。その力は、正しい事の為に使って欲しいんです。あなたの為にも、世界の為にも」
     竜胆は不可解だった、どうして俺はこんな弱小共に押されているのかと。そして何故、眼前の敵がこんなにも輝かしく見えてしまうのか――と。
    「お前強ぇなー! いいね、いいねぇ! この魂が灼けつく感じ、燃えるなー!」
     先程までは止まって見えていた、良太の斬撃が見切れない。それほどまでに竜胆は弱体化していた。
    「でもさ、次は一緒に肩を並べて戦いたいって思うぜ。仲間としてな!」
    「ぐぅ――! 仲間、だと!?」
    「そうだよ、でもごめん。なんかこう、君は一人じゃない! みたいなことは言えないや。
     そもそも私が、どれほど自分の居場所があるのかとか、よく分からないし」
     平穏な口調で言いつつ、真樹は竜胆へと刀の峰で斬り掛かる。
    「でもこうやって、一方的にでも救いたいな、っていう私の気持ちは評価してほしい。うん」
    「――ガァッ! なんなんだテメェら、さっきから訳の分からないことを!?」
     そう言う竜胆は、度重なる灼滅者たちの攻撃を受け、既に満身創痍だった。
    「コレ、ママの教えアル」
     脚へと龍の炎を巻き付けながら、メイファンは静かな口調で語り掛ける。
    「アイツは凄いって敬服させるのが、『真の強さ』。アタシは凄いって荒れるのは、自分に負けた『弱さの証明』。
     つまり自分らしく生き抜く為の『真の強さ』とは、己の弱さを御して、己の良さを磨く為の強さヨ!」
     メイファンの、炎を纏った渾身の蹴りが、遂に竜胆の意識を刈り取った。
    「ミオ達と『真の強さ』、目指してみない?」
     意識を失う瞬間、竜胆はそんな声を聞いた気がした。


     竜胆が気が付くと、負っていた傷は癒えていた。そして周囲には自分の様子を窺う灼滅者たちと、柔道着姿のままの少女がいた。
    「あ、気が付いたんだね、羽野さん! 大丈夫?」
    「お前、なんで……」
    「帰るように言っても、目を覚ますまで待つって言い張るんだよ。やっぱり竜胆先輩はさ、一人じゃなかったのかもね」
     何故ここにいるのか――と少女に問い掛ける竜胆へと、真樹が答える。
    「キミさ、見た目に見合うよう努力するのは凄い!! けど、無理しなくていいんだよ」
     自分もまた内の弱さを隠して日々頑張っている梔子は、そう言って竜胆を励ます。
    「……竜胆ちゃんもさ、笑ってみよう? もちろん、無理して笑うことはない。
     でも、美味しいとか楽しいとか、少しだけ幸せな気分になった時に笑ったあなたは、きっと素敵だから」
    「ハッ、どうだかな。でもま、今後は前向きに善処してみるさ」
     始終穏やかな笑みを向け続けてくれた麻琴へと、竜胆も僅かに口元を歪めて言った。
    「なんだ、笑うと可愛いんだなー!」
    「なっ!? うっせ、笑ってねーよ!!」
    「おっ、闘るか!? いいねぇ、でも次は学園で、な!」
    「……学園?」
     良太の言葉へと、竜胆は訝しげに返す。
    「儂らのような者が集う武蔵坂学園じゃ。あそこは実に多様な人の集まる所、必ず居場所も見付かろう」
    「……さすが親分、簡潔に纏めてくれた」
     そうぼそりと呟く良太だが、当の裕介に訝しげな視線を向けられ、萎らしく黙る。
    「アンタも学園に来ねーか。一緒に戦えたら嬉しいねぇ」
     治胡もまた竜胆を学園へと誘う。ほんの一度拳を交えただけの間柄だが、相手が根は悪い奴じゃないことは、それだけで十分分かった。
    「真の強さが何か、学園に来ればきっと分かるネ!」
     そう言って、メイファンは竜胆へと手を差し出す。竜胆はその手をしっかりと取り立ち上がった。
    「行っちゃうの、羽野さん?」
    「まだ、分からない。でも今の俺がいるべき世界は、多分こいつらと同じとこなんだと思う」
    「そっか、実はいつか部に勧誘しようと思ってたんだけど、残念だな。
     でもよかった。私が羽野さんに伝えられなかったこと、ちゃんとその人たちから受け取ったんだね」
     少女もまた、竜胆へと穏やかに笑いかける。これまでも、自分は一人じゃなかった――と、竜胆へと思わせる笑みだった。
    「それじゃあ、みんなでスイーツ食べに! 甘味処に! 行きましょー!
     ほら、動いた後ってお腹減るじゃないですか。きっと竜胆さんもそうだろうなーって。だめ?」
    「いや、だめってわけじゃあ……。別にそういうのも、嫌いじゃないというか、何というか」
     亜璃子の申し出に、竜胆は照れたような困ったような表情で応じた。
     戦いの果てに友となった若者たちは、スイーツを求めて街へと繰り出すのだった。

    作者:AtuyaN 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年3月22日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 4/キャラが大事にされていた 8
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