桜の代名詞とも言える品種――ソメイヨシノ。その発祥の地でもある豊島区駒込にて、少年は桜に縋りながら号泣していた。
「うおぉぉ! なんで、なんでもう散っちまったんだよぉ!?」
少年が言うように、並木道に植えられた桜の花は全て散ってしまい、すっかり葉桜となっていた。
「今年は、入学式も歓迎会も間に合わなかったじゃねーかよ、チクショー!!」
そんなことを憂いている彼は、どうにも風貌が奇妙であった。
淡いピンク色のレザーを纏い、ピンクの縁のサングラスをかけている。さらに頭も桜色に染め、巨大なアフロヘアーに仕上げていた。彼の愛する桜でも模しているのだろうか。
「そうか、お前がこんなになっちまったのも、みんな温暖化に異常気象でオゾン層破壊が悪いってんだな……」
桜に縋っていたピンク男は、涙を拭い悠然と立ち上がる。
「オレに任せとけ! もう二度と、こんな春にはさせねぇよ!!」
「――というような方を先日お見掛けしたのですが……」
「その話を元に情報を解析した結果、そいつがダークネスであることが確認されたぜ」
阿櫻・鵠湖(セリジュールスィーニュ・d03346)に続き、一緒に教室へとやってきた神崎・ヤマト(中学生エクスブレイン・dn0002)が説明を引き継いだ。
そのダークネス――吉野は、未だ覚醒しかけのダークネスであるという。
元は桜を愛する善良な青年だったのだが、昨今の異常気象と桜の早すぎる開花が許せなかったのか、その強すぎる地元愛が暴走してしまったらしい。
ヤマトは地図にて、都内のある地域を示しながら、さらに説明を続ける。
「で、この馬鹿はあろうことか火力発電所に目を付けやがってな。都内のこの発電所を、真っ昼間から襲うつもりらしいぜ」
発電所の破壊などを実行させては、生じる被害は甚大なものとなるだろう。それを防ぐためにも、吉野の凶行はなんとしても食い止めねばならない。
「吉野の予知を掻い潜るには、発電所の前で奴を待ち伏せする必要がある。発電所を守りながら――っていう危険な戦いになるが、なんとか奴を止めてくれ」
発電所の前には、十分な広さの道路がある。昼間ということもあり人通りは多いが、戦場にできないこともないだろう。
だが相手は覚醒しかけとはいえ、既に戦闘力は灼滅者を圧倒する。戦場の悪さもあり、苦戦を強いられるだろう。
「吉野はご当地ヒーローのサイキックに加え、どうもアフロの中に桜の枝を隠してるらしくてな。それを使って、マテリアルロッドのサイキックを使ってくることが予測されてるぜ」
そしてヤマトは、敵がまだ人の心を残しているのだと繰り返す。
「吉野は――まあ馬鹿だが、根は決して悪い奴じゃない。ただ地元の桜への愛と馬鹿さのせいで、色々暴走してるだけのはずなんだ。
奴の人間の部分に訴え掛けることができれば、ダークネスの力を押さえ込むことができるかもしれないぜ」
できることならば説得して学園へと連れ帰ってほしいが、それが不可能な時はダークネスとして倒すしかない――と、ヤマトは沈痛な面持ちで告げる。
「ヤバい戦いになるとは思うが、なんとか奴の目を覚まさせてやってくれ!」
ヤマトの激励を背に、灼滅者たちは教室をあとにした。
参加者 | |
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脇坂・朱里(胡蝶の館の女主人・d00235) |
鹿野・小太郎(バンビーノ・d00795) |
霧島・竜姫(ダイバードラゴン・d00946) |
立湧・辰一(カピタノイーハトーブ・d02312) |
櫻枝・花音(幻想のほうき星・d02469) |
阿櫻・鵠湖(セリジュールスィーニュ・d03346) |
雪乃夜・詩月(夢誘う月響の歌・d07659) |
炬里・夢路(漢女心・d13133) |
●
白昼堂々発電所へとやってきた桜色の少年――吉野。
だが今の彼はただの少年ではない。深すぎるご当地への愛により、魂を闇へと堕とした存在――ダークネスである。
自身の形成した殺界に臆することなく、何者かが近付いてくる足音を感知した鹿野・小太郎(バンビーノ・d00795)。ディフェンダーとして仲間と発電所を守るべく、真っ先に吉野の眼前へと姿を現した。
「どうも。この発電所に用があるんだろう? でもその前に、ちょっとオレ達に時間をくれないかな」
他の仲間たちも小太郎に応じるように、陣形を取りつつ吉野の前に立ちはだかった。
「なんだ、テメェら? ぶっ飛ばされたくなけりゃあ、さっさとそこを退けな」
静かな口調に怒気を込めて吉野は告げる。しかし灼滅者たちは怯むことなく、発電所を背に吉野と対峙していた。
「そういう訳にはいかないな。それに発電所の一基を破壊したって、気候はどうにもならないぞ。第一な、天候を簡単にどうにかできるなら苦労しないんだよ、農家の人達とか」
これだから東京の人間は――と独りごちるように言うのは、岩手のご当地ヒーロー、立湧・辰一(カピタノイーハトーブ・d02312)だった。
「私の地元でも、入学式や歓迎会に桜の『開花が』間に合った試しなんてないんですよー」
同じく東北秋田のご当地ヒーローである阿櫻・鵠湖(セリジュールスィーニュ・d03346)も辰一に続く。そして彼女の霊犬である銀色の秋田犬『梵天』は、主の傍らにて毛を逆立てている。
「う、うるせぇ! それでもこの街の人たちは、みんなこの時期に咲く桜を楽しみにしてたんだ!!」
「ですが入学式に桜を見れずに悲しんだ人が、発電所が無くなって喜ぶでしょうか? 桜が散ってしまったからと、発電所を攻撃するのは八つ当たりでしょう」
小賢しい物言いは届かないだろう――そう判断した脇坂・朱里(胡蝶の館の女主人・d00235)は、できる限りストレートに吉野の胸に響くような言葉を選んで語り掛ける。
「確かにあなたの言う通り、今年の開花は早かったけど……卒業式にはバッチリだった地域もあるじゃない!」
開花が早かったとしても、その美しさは変わらない――そう告げる櫻枝・花音(幻想のほうき星・d02469)。桜好きの一人として、たった一つではないはずの桜の美しさを、吉野に思い起こしてほしかった。
「そ……それは。だが、あいつらの生き方を歪めちまったのはオレ達だろ! だったらその落とし前、つけるしかねぇじゃねーか!?」
「桜は――自分の意思で咲いて、散ったはずです。誰かのせいにするなんて桜自身も望んでいません!」
自身もご当地への愛を抱える霧島・竜姫(ダイバードラゴン・d00946)は、こんな方法を許すわけにはいかなかった。相棒のライドキャリバー『ドラグシルバー』と共に、吉野の凶行を食い止めるべく最前線にて対峙する。
「それに発電所を破壊しても、この一帯が大変なことになるだけ。そんなの、桜のためにならないよ」
穏やかな物腰で、諭すように語り掛ける雪乃夜・詩月(夢誘う月響の歌・d07659)。だがその静かな声音の中には、吉野を止めてみせるという強い意思が込められていた。
「――っく! だが、オレはやるしかないんだ!!」
雄叫びと共に桜の枝を抜き放つ吉野。灼滅者たちの言葉に萎えかけた闇の力を、なんとか奮い立たせる。
「……わからず屋なコねェ。ま、言って分からないのなら拳で語るしかないワ」
説得のみによる事態の収拾は不可能と判断した炬里・夢路(漢女心・d13133)は、片腕を異形へと変貌させつつ戦闘に備える。
●
吉野との戦闘が開始されてしまったが、それでも灼滅者たちは彼の救出を断念したわけではない。
また背後の火力発電所を守るためにも、説得を続けつつ可能な限り防衛に務める――というのが大まかな方針だった。
そして先陣を切ったのは、最前線にてディフェンダーを務める竜姫とそのキャリバーであった。
「桜が散ったのなら、貴方が桜の代わりになればいいのです! 人々を笑顔にして前に進む勇気を与える桜のように、優しく強い心で」
その名の通り白銀の竜を模したドラグシルバーは、竜の咆哮の如き唸りをあげながら敵を翻弄する。さらにその隙を突いて放たれた竜姫のビームが、吉野の注意を引き付ける。
「桜は人間の都合通りに咲いたりはしないさ。だから目を覚ませ、ばかやろう」
そして気を取られている吉野へと、続け様に小太郎のシールドによる殴打が見舞われる。
「でもキミの桜への愛はすごいものだね。ならその情熱、オレが受け止めてしんぜよう」
雪の結晶を思わせるシールドを構えつつ、飄々とした口調で吉野を挑発する小太郎。
「っツぅ! や――りやがったなァ!!」
渾身の魔力を込め枝を振う吉野。灼滅者とは違って元来発電所の破壊が目的の吉野は、猛烈な竜巻によるはばかることない攻撃を放つ。
二人のディフェンダー諸共に前衛の仲間へと吹き荒れる魔力の嵐、それを二体のサーヴァントが飛び出し防いだ。さらに梵天は携えた刀で敵へと斬り付ける。
「回復はこちらで。ですから攻撃に集中してください」
言いつつ歌声で仲間の傷を癒やす朱里。その回復を援護するように、夢路は異形の腕で敵に飛び掛かる。
「ウジウジしてんじゃないわヨ、男でしょ! 乙女心ならぬ桜の心なんて誰にも解らないケド、あるがままを愛してあげればイイじゃない」
そう言いながら夢路は、思いの外雄々しい気合いと共に拳を振り抜く。
「――我、草卒ならず成すべきを成さん」
愛用の眼鏡を外しつつ、言霊と共に得物を抜き放つ辰一。夢路の痛烈な一撃によろめく敵へと、螺旋を描く槍で追い撃ちをかけた。
さらに吉野の足元へと、鵠湖は手にした護符を放つ。
「温暖化しようと、逆に冷え込みが厳しかろうと、桜はまた咲き誇るわ。貴方の心にも、桜のような強さがあるって、私は信じます」
言いつつ鵠湖は、五芒星の結界を形成して吉野の動きを封じにかかった。
そしてその合間に、詩月の純白の天輪『紫響月花』が傷付いた仲間を守護する。
「もっと君には、破壊じゃない別のやり方で、愛するものを守ることができるはず!」
「――それはモチロン、桜を愛でることだよ!」
吉野へと説く詩月の言葉を引き継ぎつつ、花音は影業で吉野へと捕縛をかける。
「っくしょう! なんだってんだ、テメェら! オレの邪魔ばかりしやがって!!」
灼滅者たちにより施される執拗な妨害に、苦戦し吼える吉野。同時に放たれる彼らの言葉は、着実に吉野の心を揺さぶっていた。
●
発電所を守らんとする灼滅者たちは大規模な攻撃手段が使えず、また吉野の進行を阻むために防戦を強いられていた。
だが吉野への言葉は少しずつだが、彼の人の心を呼び覚ましていた。それは次第に傾く戦況――という形で表れ始める。
「さあ、目を覚ますまで手加減なしでいきますよ!」
常に先頭に立って敵と対峙している竜姫は、虹色のオーラを纏った拳で、吉野へと連打を見舞った。それを受け数歩よろめく敵へと、さらにドラグシルバーの突撃が追い撃ちをかける。
僅かにたたらを踏んだ吉野は、眼前の竜姫へと枝を振り被り、渾身の魔力を込め殴り掛かった。
「――キミの相手はこっちだよ、っと」
既にダメージの大きい竜姫にかわり、敵の前へと機敏に躍り出た小太郎。六花型のシールドを展開しつつ、吉野の一撃をなんとか防ぎ切る。そして渾身の一撃が防がれたことで、吉野に隙が生じた。
「桜切るバカ梅切らぬバカっていうでしょ? 桜は切り口から腐りやすいんだからね」
そこへ、花音による巨大な影が放たれる。吉野は影を振り払いながらなんとか後退する。
「――ハッ、舐めんじゃねぇよ! これはそのバカが折ってやがった枝だぜ!!」
「だとしても! 大好きな桜の枝で罰当たりな真似しちゃダメだよ!」
さらに辰一が、影を纏わせた槍による刺突を見舞った。花音と辰一の攻撃によって出現したトラウマが、吉野を翻弄する。
「そのアフロ、散らされたくなかったら大人しくなさい」
そう言う夢路と鵠湖の二人が、見えない敵に苦戦する吉野へと導眠符を飛ばす。さらに梵天の射出する六文銭が敵を攻め立てる。
「――ッガ!? くそっ、オレはこんなところで倒れるわけには……」
度重なる攻撃により負傷を重ね、既に満身創痍の吉野。それでも懸命に立ち、灼滅者たちと対峙する。
「自然を大切にできるのは良いことだけれど、行き過ぎはだめだよ。だから気を強く持って、負けちゃダメ」
二人の導眠符に重ねるように、ディーヴァズメロディを奏でる詩月。しかしその歌声には、吉野の人間としての心を揺さぶる思いが込められていた。
「皆さん、あと少しです。しっかりしてください」
そして朱里がギターの音色を奏で、傷付いた仲間を鼓舞する。
「――レインボービーム!」
このまま一気に畳み掛けるべく、交差させた両腕から虹色の光線を放つ竜姫。そして主に応じるように、キャリバーもまた機銃による弾雨を敵へと見舞う。
ドラグシルバーの掃射を受け怯む吉野へと、梵天が斬魔刀で斬り付ける。さらに主の鵠湖もまた、竜姫に負けじと『横手お城山ビーム』を放った。
「発電所破壊なんかより、今桜の咲く土地に旅行でも如何かしら? 残念ながらお城山の桜は、もう少し後ですが」
「――ッグ! な……にを?」
「それいいね。桜だって暖かいのが嬉しくてつい咲いちゃっただけ、怒るよりもただ楽しんで欲しいって、そう望んでる筈だよ」
そう棒読みじみた口調で言う小太郎。鬼火のようなオーラを纏った拳を、鋭く吉野へと打ち抜く。
さらにそこへ、飛び上がった辰一による『厳美渓キック』が見舞われる。
「ちなみに、厳美渓ではこれからが桜の見頃だぞ」
どこかにあるカメラを意識するかのように、虚空に向かってキメ顔を作る辰一。
「うぅ……。オレは、オレは……どうすればいいんだ……」
灼滅者たちの攻撃を受け、心身共に限界を迎えつつある吉野。片膝をつき呻くその姿は、何かを取り戻しつつあるようだった。
「桜に恋でもしているみたい……なんていうのは言いすぎかな。吉野くんの心、確かに伝わるわ。愛するものが散ってしまう様に悲しみを覚えるのもわかる。
でも、よく考えて。今吉野くんがすべきことは、そんなことじゃないはず」
言いつつ詩月も、攻勢に転じて魔法弾を放つ。必中の魔法弾は吉野に命中すると、爆発によりさらなるダメージを与える。
「――ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」
心落ち着くところ無く、どうして花は散ってしまうのでしょう――そんな和歌を、朱里が朗々と読み上げる。
「確かに桜は、散り際もまた儚く美しいと思います。そしてそんな儚さを愛したのは、ダークネスなどでなく、人としてのあなたでしょう? どうか戻ってきて下さい」
そんな思いを込めて、朱里は歌声を吉野へとぶつける。
「これから見頃になる桜もあるし、四季咲のモノや不断桜や冬桜、寒桜だってあるよね。葉桜になったソメイヨシノだって、何度でも綺麗に咲いてくれるよ!」
叩き込まれた花音の縛霊手から、吉野へと霊糸の網が放たれる。網は吉野を強力に拘束し、その動きを完全に封じてしまった。
「いつまでも惨めに悔やむものじゃないわヨ。凛と咲いて、可憐に散って、でも次に咲くまでの準備はもう始まっているの」
そして鬼の如き巨大な腕を振り被り、捕縛された吉野へと迫る夢路。
「ちゃんと見据えて、ドンと受け止めてあげなさいな、ココでね――アナタにも、その位の度量はあるでしょう?」
吉野の胸を、夢路の強烈な一撃が打ち抜く。急速にサイキックエナジーを霧散させながら、吉野は遂にその場に昏倒した。
●
吉野が目を覚ますと、灼滅者たちが心配そうに彼の様子を窺っていた。どうやらそれほど時間は経っていないらしい。
「……なんだか悪い夢でも見てたみたいだ。まだ色々とよく分からねぇが、お前らには世話をかけたみたいだな」
「いえ、お互いに怪我も大したことなくて良かったです。それで、よければ吉野さんも学園に来ませんか?」
「学園、ってなんだ……?」
そんな朱里の提案に、吉野は首をかしげる。
「オレや君みたいなのが集まるところだよ。オレたち、きっといい仲間になれると思うんだけど」
気怠げな口調で語る小太郎。だがその言葉には、彼なりの親愛のようなものが込められていた。
「はい、パンフレット。愛する桜のための正しい第一歩、始めてみない?」
そう言って差し出される詩月の手には、武蔵坂学園の入学案内と共に、環境保全の取り組みのパンフレットがあった。
(「ま、環境なんて人独りの力でどうにかなるわけないけどね」)
だが直後にそんな黒いことを、誰にも聞き咎められないような小声で呟くのだった。
「すっごくいいところだよ! これから色々教えてあげる!
ただ、ずっとここで話し込むのはあんまりよくない……かも?」
ハイテンションながら冷静な花音の言葉で、灼滅者たちは発電所前から移動することになった。
そして彼らの足は自然と、葉桜となった並木道へと向かう。
「ここの桜、すっかり散ってしまいましたね。そうだ、来年は皆でお花見しませんか?」
竜姫はドラグシルバーを普通のバイクのように押しつつ、仲間たちへとそんなことを提案する。
そしてキャリバーの座席には、梵天がこれまた普通の犬のように鎮座している。その表情はどことなく嬉しそうであった。
「俺の地元なら、これからが桜の季節だぞ。見たいならゴールデンウイークにでも……っと違った。それで、力の使い方を学びに武蔵坂学園に来ないか?」
道中に様々なことを語って聞かせた上で、改めて吉野を学園へと誘う辰一。その言葉に、気持ちが高揚してくるのを感じる吉野だった。
敵との戦いは過酷なものとなるだろうが、頼れる仲間と共に過ごす学園生活というのも良いかもしれない――そう思い始めていた。
「それはそうと、全国のソメイヨシノはみんな、ここのソメイヨシノの子供達のようなものです。そう思うと、愛しく思えませんか?」
キャリバーに乗った梵天の背を撫でながら、鵠湖は穏やかな表情で言う。
「日本のどこでだって、ソメイヨシノは咲いていますよ。吉野くんも学園で、そんな桜のような強さを磨いてみませんか?」
「ま、実際アナタがいれば花見の宴会にはピッタリよねェ。でも折角だから、そのアフロ丸刈りにしてあげましょうか? スッキリして、また咲ける様にネ」
言いつつどこからともなくバリカンを取り出す夢路に、吉野は思わず頭を庇う。
「うぇ!? ……やっぱ、そんなに変かよ、これ」
こうして灼滅者たちの活躍により救われた吉野は、学園の仲間へと加わることになった。
だが彼の自慢のアフロの安否については、未だ定かではない。
作者:AtuyaN |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年5月1日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 0
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