●Soul Access!
「頼むな、エミーリア。さあ勝負の片を付けに参ろうか!」
立見・尚竹(貫天誠義・d02550)の声に、エミーリア・ソイニンヴァーラ(おひさま笑顔・d02818)も元気よく強く頷いて、コウジの額に手をかざす。
──灼滅者の宿命により、故郷から日本にやってきた自分。
──都合によって、望まぬ転校を強いられた、コウジくん。
──彼の境遇が、エミーリア自身にも重なってくる。
「わたしにまかせて! たぶんきっと上手くいくから!」
決意を新たに態勢を整えた少年少女達は、眩い光に瞳を細めた。
●努力報われた、少年
──いい成績を取ったら、都会の学校に行かなくてもいいからな。
そう、お父さんがいったので、ぼくはべんきょうを毎日かかさず、がんばりました。
そのどりょくもあって、クラスで1ばんになったぼくは、友だちがいっぱいできました。
けれど、お父さんはよろんでくれるどころか、かなしそうでした。
「まさか……本当にいい成績を取るとは……凄いな、コウジ」
そして、お父さんは「ごめん……冗談だった」と、いいました。
がんばったのにすごくショックでした。
おとこなのに、ぼくはないてしまいそうでした。
その時でした。クラスのみんながお父さんをせっとくしにきてくれたんです。
「おじさん、コウジくんはボク達のクラスに必要なんです!」
「コウジくんと、はなれるのイヤー!」
「お願いです、コウジくんを連れていかないでください!」
ぼくのため、お父さんをせっとくしにきてくれた、クラスのみんな……。
そして、来てくれたのは、クラスのみんなだけではありませんでした。
「お父さん、賢いコウジくんは、我が校の模範です!」
「私達教師も、コウジくんと離れるのは、残念で寂しい限りです……」
こうちょう先生と先生も一緒になって、せっとくしてくれたのです。
すると、お父さんはぼくの方を向いて、こういいました。
「お父さんはコウジの意志を尊重する。だが、成績が落ちたら都会にいくからな?」
「お、お父さん……っ、いいの?!」
「ああ、成績優秀なら、都会に連れていって勉強させる必要なんてないだろう?」
ぼくのあたまをクシャクシャナでてくれたお父さんは、うれしそうでした。
クラスのみんなも、先生たちも、とってもとってもしあわせそうでした。
満開の桜が、まるで現実のように、さらさらと風に揺れている。
桜吹雪と温かな木漏れ日に目を細め、コウジは弾む足取りで学校に向かっていた。
「あ、コウジだ!」
「おはよー、コウジくん」
校門を駆け足で駆け抜けるコウジを嬉しそうに出迎える、クラスメイト達。
コウジははにかみながらも、微笑む。
「みんな、おはよう……!」
ちょっとした努力で報われる、幸せな日常。
全てが喜びが満ちている中、木陰からそっと見守る灼滅者達の姿があった。
●春、夢見る少年
「成る程、幸せばかりで無いが、確かに結果的には幸せになれる夢だな」
額に掛かった白色の前髪を、安曇・陵華(暁降ち・d02041)は指先で流しつつ、銀色の瞳は然りと少年を見据えている。
「コウジくんに、ここが夢の世界だと認識させることが出来れば、この悪夢から目覚めさせることが出来るんだよね?」
日野森・沙希(劫火の巫女・d03306)のツインテールが悲しげに揺れる。
このまま夢の中にいては……現実のコウジは、衰弱死してしまう。
「当然、さっきのシャドウも邪魔してくるやろうな」
今度こそガツンとやってやりたいと狼幻・隼人(紅超特急・d11438)が拳を鳴らせば、マリア・スズキ(悪魔殺し・d03944)も無言で頷く。
傍らの霊犬も油断なく鼻先を動かし、周囲の警戒に入っていた。
「シャドウを撃退する必要もありますが、まずは、どう説得するかが先になると思います」
ここがターニングポイントとなるのは、実に明白。
織部・京(紡ぐ者・d02233)は皆の意見を仰ごうと、一旦コウジから視線を外した。
「ふむ。最悪は俺達のサイキックを見せるのも、一見の価値があるかもしれん」
指先を顎に当てて、神妙な面差しで思案に耽る、尚竹。
ふと、天王寺・楓子(祈りの一矢・d02193)が、ぽつりと呟いた。
「それは、コウジくんに攻撃してみるという作戦かしら……?」
「いや、流石にソレはアカ……ん? いや、そうでもないような?」
世間知らずでモノをよく知らない楓子は、いろいろ真に受けてしまった様子でして。
慌てて隼人が首を横に振って全否定しようとしたけれど、ぴたりと動きが止まった。
「それも、一理」
終始、無表情無感情だったマリアが、一文で代弁してみせる。
確かに、てっとり早く夢であることを教えることが出来るのは、間違いないだろう。
「……ただ、コウジさんが、わたし達を敵だと思ってしまった場合」
「それはそれで、シャドウに力を与える事になってしまうだろうな」
京の懸念に、陵華も静かに同意する。
苦戦は必死かもしれないが、シャドウを倒せば事件は直ぐに解決する。
──けれど。
「できれば、コウジくんが自分から目覚めようとしてくれるように、頑張りたいです!」
少年に言いたいことがあると強く主張するエミーリアに、沙希も頷く。
「わたしも、コウジくんが傷つくところなんて見たくない!」
皆で無事に帰る、絶対やり遂げてみせる!
高い位置で拳を強く握ってみせた沙希に、隼人も自信に満ちた眼差しを返した。
「ああ、いっちょ気合入れて行こうやっ!」
参加者 | |
---|---|
安曇・陵華(暁降ち・d02041) |
天王寺・楓子(祈りの一矢・d02193) |
織部・京(紡ぐ者・d02233) |
立見・尚竹(貫天誠義・d02550) |
日野森・沙希(劫火の巫女・d03306) |
マリア・スズキ(悪魔殺し・d03944) |
狼幻・隼人(紅超特急・d11438) |
冬永・雫(心に眠る業火・d12993) |
●放課後の図書室で
「勉強中スマン、コウジだよな」
1人で図書室に入ってきたコウジに、教科書を広げていた安曇・陵華(暁降ち・d02041)が声を掛ける。
「マリアは最近転校して来てな、もし良かったら勉強を教えてくれないだろうか?」
……コウジは頭が良いと聞いたから。
一緒にいた、マリア・スズキ(悪魔殺し・d03944)と天王寺・楓子(祈りの一矢・d02193)のプラチナチケットで、学校の関係者だと思い込んだのだろう。
陵華の頼みを鷹村・コウジは何処か照れたように「いいよ」と、2つ返事を返した。
「転校してきたんだ、大変だね」
「別に」
……実際は、転校どころではない経歴だけど。
表情1つ変えず礼を述べるマリアに、コウジは嬉しそうに教科書を広げていく。
根は勉強好きな少年なのだろう、都会にいっても問題なく過ごせそうなのだが……。
(「1から始めるのが億劫なのは分からなくもないわ」)
コウジにとって、友達と別れる方が、ずっとずっと辛いのに違いない。
全てが偽りの中、楓子の目に映るコウジは、生き生きと輝いているようにも見える。
マリアが何時もながらの淡々とした調子で、コウジが勉強を頑張る理由を尋ねていた。
返ってきた言葉は「勉強すると、幸せになれるから」だった。
「もうひとつ、質問。……幸せって、何だと思う?」
「えーと、みんなが嬉しくなることかな?」
「幸せを約束する世界、あるとして。そこへの切符、貴方の大切な人、悲しませることなら………貴方は、そこに行きたい?」
マリアが重ねた言葉に、コウジは首を横に振る。
「だったら、夢から、覚めないと……ね」
「夢?」
不思議そうに瞳を何度も瞬くコウジに、マリアは淡々と告げていく。
「ここは、貴方の夢の中。書割と、お人形で出来た……やさしい嘘の、世界」
……本当の、コウジは、夢の中で眠り続けているのだから。
このままでは本当の世界の人達も悲しませてしまうと、マリアが口を閉ざした時。
「コウジくん、転校してもお友達はいなくならないです」
級友として勉強会に混ざるように加わったのは、織部・京(紡ぐ者・d02233)。
そして、片隅で本の整理をしていた、狼幻・隼人(紅超特急・d11438)だった。
●夢見る、君へ
「転校したってことは、新しいところでも友達とかできるってことや」
隼人は、京の言葉に自分が転校した時のことを踏まえ、肉付けをしていく。
前の友達と会えないのは寂しいけど、クラス替えの大きいのと思えば代わりない、と。
「この世界は優しいよね、自分の思い通りになる世界があるなら私も行ってみたい」
図書館の利用者の振りをしながらコウジを観察し、彼の心情を理解しようと勤めていた日野森・沙希(劫火の巫女・d03306)も、そっと輪の中に入っていて。
「でも、そこは子供の世界なんだよ」
子供の世界に留まっていたら、私達の未来はそこで終わり。
新しい出会いもなく、新しいことも始まらない、永遠に変わらない世界……。
「まるで牢獄のような世界に私はいたくない……君はどう思う?」
不安そうに沙希を見つめるコウジの小さな白い手を、傍らのマリアがそっと手にとって。
どのような結果となっても、コウジを責めるようなことはしたくはない。
コウジの答えが決して自分だけの幸せを求めるものでないのなら、落ち着いて仲間の説得を聞けるよう助力することが、自分の勤めだ。
「何か盛り上がっているみたいね?」
人差し指を唇に当てて、そっと静寂を促すのは、冬永・雫(心に眠る業火・d12993)。
直ぐに「ごめんなさい」と謝ったコウジに、雫も一緒に考えようと、輪の中に入った。
「別れはいつか必ず訪れる。そのときもまた、今回みたいに先送りにしてしまうのかな?」
辛いことから逃げ出すのは、誰にでもあるし、悪いことではない。
けれど、そこに篭り続けるのは、別のことだ。
「……ぼく、良く分からない」
小学4年生のコウジにとって、沙希と雫の話は少し難しかったかもしれない。
思い詰めたように表情を曇らせたコウジに、京が何か閃いたように手をぽんと叩いた。
「例えば、えっと夏休みにでも会いにいけばいいんですよ、どんな手を使っても!」
「なんなら今度こそ本当に勉強したら、前の友達の所に旅行に連れてってもらうよう約束してもらったらどうや?」
京と隼人の視線を同時に受けたコウジは、瞳を大きく見開き、驚いていて。
「お父さんにも、それくらいは約束させましょう!」
守る気のない約束は、タダの嘘♪
それだけでも叶えて貰おうと微笑を浮かべた京に、思わずコウジも頷いてしまう。
「いつまでも寝とったら、折角の友達作るチャンスもなくなってまうで?」
そのままなのも悪くないけど、変わることはそれはそれで面白いと隼人は手を差しだす。
あと1歩のところで躊躇するコウジの不安を払拭しようと、楓子も静かに紡いだ。
「そうすれば友達は倍ね。覚悟するといいと思うわ」
今生の別れでもないわ、と楓子は一旦言葉を置く。
関係を保つ努力をしていれば繋がりは途切れることなく、行った先には新しい出会いもあるだろう。
夢の世界を否定せず、未来の希望へ視野を向けさせようとする、楓子の思い。
そして、隼人達の熱意に打たれたコウジが、何かを告げようとした、その時だった。
……最後に、立見・尚竹(貫天誠義・d02550)が来て、全員が揃ったのは。
「俺との身長差に違和感はないか?」
尚竹は視覚でコウジを疑わせようとするけど、コウジは首を横に振ってみせる。
図書室の中には司書の先生役の雫もいる、先輩役がいても違和感はない状況ではある。
「これなら、どうだ?」
次に尚竹がしたのは、旅人の外套を使って姿を消すこと。
沙希も猫に変身すると「にゃー」と可愛らしく鳴いて一回転、元に戻ってみせて。
「こんなこと、夢の中ならではだな」
陵華もキラキラと光を纏いながら、サイキックで18歳の姿に大変身!
夢だと納得させる行動ではあったけれど、どれもがコウジの現実にはあり得ないものだ。
──そして、コウジは。
「「う、うわああああ!!!」」
驚愕が恐怖に代わり、コウジの『現実』が『夢』だと一方的に告げる。
コウジの世界が瞬くもなく消えた刹那、ケラケラと幾つもの笑い声が木霊する!
●嘲笑ウ道化師
『あーあ、怖がらせちゃったねぇー、でも惜しかったねぇー』
クラスメイト4体と共に現れたのは、ピエロ服の衣装をまとった少年だった。
いや、それだけではない、額にはクラブのスート──紛れもなく、シャドウだ──!
背後に庇おうと陵華はコウジに手を差し伸ばすけど、コウジはその手を頑なに拒絶する。
(「巧妙な手を使うものだな……許せぬ」)
コウジには、目覚めて貰ってから、本当の幸せを掴んで貰うしかないのだろうか。
クラッシャーに着いた尚竹が槍に螺旋の如く捻りを加え、現れた配下に突き出していく。
「出たわね……ここであなたを灼滅させてもらう」
沙希の掌から吹き出された激しい炎の奔流が、取り巻きの配下を焼き払わんとする。
周囲が炎の海と化した瞬間、トラウマを思い出した沙希の表情が歪んだ。
(「お姉ちゃんが守ってくれるから……」)
胸をギュッと掴み、持ち堪える沙希。
ディフェンダーの隼人が仲間を庇うように盾の力で攻撃を惹き付け、後方の配下には雫が漆黒の弾丸で狙い撃ち、マリアの霊犬も前線で斬魔刀を振う、が。
「回復が間に合ってないわね」
治癒に専念するマリアのサポートに入った楓子も魂に眠る闇の力で、尚竹に癒しを施す。
敵はシャドウ含めて5体。若干強くなっているようで、中々シャドウへ攻撃が回らない。
「このまま夢の中にいたら、本当のお友達は二度と君に会えないままになるですよ!」
防御を高めようとギターをかき鳴らさんとした京の瞳は、怯えるコウジを捉えていて。
最後まで諦めず呼びかける京の姿に、陵華も声を張り上げて想いを乗せた。
「私達は、お前に生きていてほしいんだ」
──現実のコウジは、眠り続けている。
このままでは衰弱死してしまうからと、戦いの最中でも陵華は何度も呼び掛けていて。
頑なに心を閉ざしてしまったコウジも、陵華の粘り強さに少しづつ耳を傾けていた。
「ぬるま湯の安寧につかっていて、コウジはそれで幸せなのか?」
──今の友達とは、メール等で連絡が取れるだろう?
──それに、新しい学校でも友達を作ればいい。
「そうやって友達の輪、広げていかないか?」
陵華はもう一度、コウジに向けて手を差し伸ばす。
その手をコウジはためらいながらも、2つ返事で握り返した。
●嘆キノ道化師
『それ駄目ぇー!! も〜う、ばーかばーか、おせっかい!』
コウジを味方にすることで、クラスメイトの力も弱体化したのだろう。
シャドウの表情は今にも泣き出しそうで、みるみるうちに焦りの色が濃くなってゆく。
「お節介上等だわ」
コウジが未来を選んだ今、全力をもって道を開かんと楓子は大型弓の弦を強く引く。
もっとも、そうでなくても同じことなのだけれど……。
「紛い物で満足出来るようならっ! ハナからもっと苦しまねぇ筈なんだよ!」
敵には相変わらず口調が荒くなる、京。
しかし己が会えなくなった人のことを思い出して、少し複雑な気持ちになったのだろう。
「どんなに楽しくても、そこに大切な人達はいないんだ……」
例え、夢でも会えたら嬉しい人はいるけれどと、京は己にだけ聞こえる呟きを洩らす。
コウジの友人は、現実でもきちんと会えて、話せて行けるからこそ──!
「それを、歪めるようなやり方は、やっぱりおかしいよ!」
夢も、心に潜む影と紙一重。そして光はここに在る。
京が網状の霊力を放射して配下の動きを止めると、隼人が素早くシールドで殴打する。
「確実に一体ずつ倒していくとするか」
幸い、シャドウの攻撃は大したことはない。狙うのはそれからでも遅くはないだろう。
半歩間合いを狭めた尚竹は踏み込みの勢いを乗せたまま、鮮やかな居合いで斬り捨てる。
「コウジ君は絶対この停滞の檻から助けるよ」
疲労を濃くした配下を楓子の魔法の矢が撃ち抜いた刹那、沙希は一気に距離を狭めて。
木製のバッドを紙一重で避けてみせると、すれ違いざまに2体目の配下を両断した。
「コウジは守る。お前らの玩具にはさせん!」
後方のマリアにコウジを託した陵華は、反撃に転じるように数多の矢を天に撃ち放つ。
コウジを更に背に隠したマリアも、陵華の守護を高めようと、治癒の力を飛ばした。
『こんなに幸せな世界なのに、何で嫌がるの? どうして??』
矢の雨が降り注ぐ中、バスターライフルを構えた道化師は不思議そうに灼滅者達を狙う。
撃ち放たれた弾から侵食される毒に手強さはあったものの、現実での戦いに比べると、何れもが大きく弱体化していた。
「貴方たちの言う慈愛は、魂を腐らせる。そんなものは認めない」
炎を乗せた一撃を見舞わんと、雫は地を強く蹴って駆け出す。
「それは慈愛ではなくて、自らの愛を押し付けるだけの自愛よ」
──炎の一撃。それは雫を常に灼き続ける、トラウマの顕現でもある。
己自身を焼かんとする炎を雫は悪夢を焼き払う業火へと変え、最後の1体を焼き尽す。
隼人のシールドが、沙希が巨大化させた片腕が、勢い良くシャドウに降り下ろされる。
畳み掛けるように殴られたシャドウの瞳に、沢山の涙がポロポロと溢れ出した。
『うわわーん! ばーかばーか、コルネリウスさまに言いつけてやるー!!』
瞳に大きな涙を浮かべたピエロ服のシャドウが、霞のようにすっと消えて行く。
「逃がさん!」
瞬時に動いた尚竹が霞を一閃する──が、鋭利な切先は宙を斬っただけで。
負け惜しみの泣き声が響く中、周囲の景色がグラリと歪んだ。
「夢のような現実ってのは、案外こういうのなのかもしれんな」
勉強したら何でも上手くいくのは、素晴らしいことに違いない。
でも、結局寝てるだけなら何も変わらないと、隼人はコウジに視線を戻した。
●悪夢、晴れて
「これでひとまず、コルネリウスの企みは阻止出来たが」
思う所は沢山あるけれど、まずは一件落着と尚竹は大太刀を静かに鞘に納める。
「てか……もう新学期始まってるんやから、はよ、起きんとやばいやろ」
「え、もう始まってるの!」
大型連休明けに1人増えていたというのも、インパクトがあるかもしれない。
いや、それは何かが違うなと呟いた隼人にコウジが笑い、沙希は柔らかく微笑んで。
おはよう。
目覚めたら、君は夢に打ち勝ったんだよ、と笑顔で告げよう──。
眩い光の中に感じるのは、若草の息吹と懐かしさ。
温かい春の息吹を感じながら、少年少女達は、眩しそうに瞳を細めた。
作者:御剣鋼 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年5月1日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 4/感動した 1/素敵だった 4/キャラが大事にされていた 2
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