とあるショッピングモール内のフードコート。
連休中の催しということで、この日はカレー祭りが行われていた。
フードコート内に設置された屋台で、さまざまなカレーがふるまわれている。
ビーフカレーにポークカレーといった定番から、地元のレストランが特別に提供している、洋食屋さんのハンバーグカレーやタイ人シェフのグリーンカレーが人気を集めていた。
昼間は人で賑わっていたが、夜になると人通りも少なくなってきた。
店員も半数は帰り、そろそろ店じまいかな……とアルバイト店員が思い始めた頃、その男はやってきた。
日焼けした顔、筋骨隆々のたくましい体、ドレッドヘアー。男はハンバーグカレーの店員に訪ねた。
「辛いのはあるかな?」
「うちのはあんまり辛くないですよ。今回はグリーンカレーが一番辛いかな?」
「辛くないんだ! 残念!」
男は犬歯を見せて笑った。
そして豪快にガトリングガンをぶっ放し、店員ごと店を吹き飛ばした!
「来ないのか?! 灼熱者! 全部殺しちまうぜ!!」
男は続けてガトリングガンを連射し、周りにいる店員や、数少なくなっていた客を次々に射殺した。
フードコートにいる一般人がすべて倒れても、不思議なことにカレーの鍋はひとつも倒れていなかった。
血溜りのなかを男は平然と歩き、自分で皿にカレーを盛った。
「血のにおいの中なら結構いけるな」
そう言いながらも、持参のタバスコをカレーにかけるのだった……。
●
「時が、来たようだな」
神崎・ヤマト(中学生エクスブレイン・dn0002)が言った。
その横で、銃沢・翼冷(証拠不在の機密暴露背徳諜報犯・d10746)が重々しくうなずく。
「一週間後、六六六人衆が現れる。このことはエクスブレインの予知と翼冷の調査によって判明した。男の名は柄無・允(がらむ・まさ)、六二二番目の男だ」
柄無が現れるのは一週間の午後7時、埼玉県のとあるフードコートだという。
「奴は辛党らしいな。カレー祭りが行われている場所に現れて、店員や客を皆殺しにする。それで血の海の中、カレーを貪り食う、と。趣味が悪すぎて吐き気がするぜ」
だが、柄無の目的はもう一つあるらしい。
「六六六人衆か。また、灼滅者の闇堕ちを狙っているのかな?」
翼冷がマコトに問うた。
「そのようだ。しかし、挑発に乗らなければ虐殺を見過ごす事になる。相手は強敵で厳しい戦いになるだろうが、ダークネスを灼滅することこそ、灼滅者の使命だ。どうか、虐殺を防いでほしい」
柄無が現れる時間帯は、客や店員が少ないことがせめてもの救いか。客は約5人。屋台の数は6店くらいで、それぞれ店員が1人か2人。ほとんどがアルバイトで、祭りのための日雇い人員もいる。
灼滅者は客としてふるまうか、プラチナチケット等でアルバイトや関係者を装うのが良いだろう。
しかし、業務妨害などのあからさまな工作は敵に気付かれてしまい、さらなる虐殺を呼ぶ可能性がある。
「だが事前に戦略を練っておけば、かなり有利に戦闘を仕掛けることができるな」
翼冷が言った。
「ああ、そうだな。だが……柄無は強い。決して無茶はしないでくれ。灼滅者が束になってようやく敵うかどうかだ。灼滅できなくても撤退に追い込めれば恩の字だ。最悪、闇堕ち者が出れば、そこで満足して撤退するだろう」
そう言ってヤマトは顔をしかめた。
「柄無の武器はガトリングガンだ。戦場となるフードコートは広々としているから、柄無が自在に動けないようにした方がいいだろうな。もちろん、一般人をしっかり逃がしてくれよ。出口は2ヶ所あるぜ」
ヤマトは説明を終えると、灼滅者ひとりひとりの顔を見回した。
「闇堕ちゲームなんてバカなもんは打ち破ってやろうぜ! 絶対帰って来いよ!」
真剣な顔で、ヤマトは灼滅者たちを激励するのだった。
参加者 | |
---|---|
五美・陽丞(幻翳・d04224) |
筒井・柾賢(仮面の魔法使い・d05028) |
ゲイル・ライトウィンド(陰陽携えし風の祓魔師・d05576) |
銃沢・翼冷(証拠不在の機密暴露背徳諜報犯・d10746) |
天槻・空斗(焔獣蝕す宵闇の剣・d11814) |
ナハトムジーク・フィルツェーン(十四へ誘う者・d12478) |
嶋田・絹代(どうでもいい謎・d14475) |
原・三千歳(緑髪の少年少女・d16966) |
●ガラスの中のスパイシー
フードコートに、夜が迫る。祭りの余韻が、というかカレーの香りがたちこめるなか、銃沢・翼冷(証拠不在の機密暴露背徳諜報犯・d10746)が客をよそおって、屋台を見てまわっていた。
「クソッ、胸糞悪い……! 何でこんな奴が出てくるのさ……!」
その表情は、普段の彼に比べると異常に機嫌が悪かった。
「辛いの、好きじゃないんだけどなぁ」
ぼやく翼冷の嗅覚は、カレーの匂いに支配されていた。それは、この場にいる限り逃れられそうにない。
灼滅者たちはフードコート内で客や店員に扮して溶け込んでいた。
フードコートの出口は2つある。そのちょうど中間辺りのテーブルで、ゲイル・ライトウィンド(陰陽携えし風の祓魔師・d05576)と原・三千歳(緑髪の少年少女・d16966)が客のふりをしてカレーを食べている。
「いやしかし、一般的な感覚であればがっつり食欲のもっていかれそうなものですけれど」
ゲイルがハンバーグカレーを口に運びながら、苦笑めいた笑みをこぼした。
「せっかくですし美味しく頂けるうちにしっかり食べておきましょう」
そして向かい合う緑色の髪の少女に微笑みを向けた。正面に座る三千歳は、緊張した面持ちでカレーの皿を見つめている。
「こんなゲームで、闇堕ちなんかさせないよ。止められるのはボク達しかいない、絶対に止めてみせる!」
その三千歳の健気な言葉を背中で聞いているのかいないのか、やや離れた場所で天槻・空斗(焔獣蝕す宵闇の剣・d11814)が、屋台の客としてぼんやり待機していた。
「六六六人衆の闇堕ちゲームねぇ……一体いつまで続くんだか……。ま、こっちも知り合いがやられたりで頭にきてるからな。しっかり打ち破らせてもらうぜ」
ぶっきらぼうに呟く。その視線が、一般人の位置をさりげなく確認していた。
ポスターの前で、五美・陽丞(幻翳・d04224)がメニューを見ている。ポスター越しに窓の外を眺めていた陽丞が、かすかに気配を尖らせた。柄無の姿が見えたのだ。
やがて、フードコートの入口から、柄無が入ってきた。その気負いの無い足取りには、まるで隙が見当たらない。
ゲイルと三千歳のテーブルの脇を柄無が通った時、微量の緊張が空気中に流れたが、ゲイルと三千歳が談笑の風を装ったので不審には思われなかったようだ。
「辛いのはあるかな?」
柄無が店員に尋ねた。エクスブレインの予測通りなら、この後この男性店員は柄無に殺されるはずだ。
しかし。
「こちらには辛いのがお好きな方の特別に辛いものもありますが!?」
横から滑り込むように割り込んできた者がいる。ナハトムジーク・フィルツェーン(十四へ誘う者・d12478)だ。ナハトムジークは、赤いチェックの可愛らしいエプロンを着けていた。油断を誘うための女装だ。
「すんごい辛いですよー。素人には勧められない辛さです!」
にこにこと愛想をふりまくナハトムジークが看板娘をつとめる屋台からは、一際スパイシーな香りが漂っていた。
その屋台の隣では、筒井・柾賢(仮面の魔法使い・d05028)が座ってもくもくとカレーを食している。柄無が、柾賢に話しかけた。
「兄ちゃん、そのカレーは辛いか?」
柾賢が驚いた様子もなく顔を上げ、柔和な笑顔で答えた。
「とても、辛いですよ」
「ふむ、そうか。じゃあ姉ちゃん、一番辛いやつをくれ」
「ありがとうございます。絹代さーん、すんごい辛いカレーお願いしまーす!」
ナハトムジークが奥の厨房に呼びかけると「はーい」という返事が返ってきた。厨房の中で待機していた嶋田・絹代(どうでもいい謎・d14475)である。
絹代は用意していたカレーを火にかけた。チキンカレーにジョロキア、豆板醤、柚子胡椒を容赦なく混ぜ込んだ特別製だ。
「お客様辛いのお好きなんですね。他にはどんなものがお好きなんですか?」
厨房の外で、ナハトムジークが柄無にトークを仕掛けていた。
「そうだなあ、タバスコかな。あとはハバネロを生でかじると気分がスッキリするぜ」
「ほんとに辛党なんですねー!」
「カプサイシンは最高だぜ」
柄無はナハトムジークとの会話に気分を良くして、カレーが出てくるまでは殺戮を始めない気でいるようだ。グッジョブ、と心で親指を立てながら、
「はいはいタバスコとハバネロっすね」
絹代は鍋の中にだばだばとタバスコと唐辛子パウダーを追加していった。
「お待たせしましたー」
ついにカレーが出来上がった。各種スパイスをふんだんに使ったカレーはガーリックライスに盛られ、見た目だけなら本格的に見えた。しかし、その辛さがすごい。食べなくとも見た目がなんだか辛そうだ。しかも、その辛さが空気中に漂い、鼻腔と目を刺激する。
「おお、これは……!」
だが柄無は目を輝かせた。うれしそうにスプーンをとり、口に運んだ。
「うおお! 燃える! 燃えるぜ! やるじゃねえかこれだよこれ!!」
「ええー……。食べるんだ。それで喜んじゃうんだ……」
灼滅者たちは見ているだけで内心げっそりした。たぶん柄無には、辛さ以外の味がわかっていない。
翼冷は、カレーに興味をそそられたかのように近づいた。が、不意に手の甲から透明な障壁を出現させて柄無を殴りつける!
●ニガヨモギ
「おっと」
翼冷の攻撃を、柄無は右へ半回転して避けた。いまだカレー皿とスプーンを手にしたままだ。
一拍遅れて、柾賢が横合いからWOKシールドを展開した拳をストレートに打ち込む。と、見せかけて半歩ステップし、柄無のみぞおちにシールドバッシュをねじ込んだ。柾賢の奇襲に、柄無はスプーンを跳ね飛ばされた。
「がはは! 来たかよ、ダークネスのなり損ないども!」
犬歯をみせて笑い、柄無がカレー皿を柾賢に投げつける。それを柾賢は避けた。
「rebuild」
陽丞が解除コードを口にした。彼はモスグリーンの眼鏡の奥から緑の目を光らせ、冷静に戦況を分析する。一般人に被害が及ばないよう、柄無の前に立ち、その行く手を阻んだ。
「闇堕ちゲームか。お前ごときに俺達が堕とせるとは思えないが……。試してみれば分かることだろう」
「ハッ、ヘソで茶を沸かすぜ!」
挑発に乗った柄無は空いた手で背中のガトリングガンを構えようとした。その手に、翼冷から何かが投げつけられた。赤い小瓶。タバスコだ。
「持っていきなよ。あの世で味わったら美味しいよ」
次の瞬間、翼冷は愛銃でタバスコの瓶を打ち抜き、壊した。赤い液が飛び散る。
「あら、残念。行き先は天国じゃなくて地獄だってさ」
顔にタバスコの飛沫がついて、柄無は眉を吊り上げた。ガトリングガンを右手に軽々と構え、翼冷を狙う。
その柄無の視界を遮るように、赤いエプロンが翻る。スレイヤーカードを解放したナハトムジークが、間合いに回り込んできたのだ。
「売り子の姉ちゃんも灼滅者かよ! いや、男!?」
「作戦どころか女装も見破れないとは滑稽だな、それで堕ちさせる気だったかね?」
紳士口調で挑発しながら、ナハトムジークは柄無の周囲に円を描きながらシールドバッシュを繰り出す。
「ムカつくヤツらだぜ!!」
柄無が攻撃を振りきり、ガトリングガンを乱射した。音が弾ける度に床が砕け、灼滅者たちの服から血が飛び散った。
客席に数人残っていた一般人から悲鳴が上がる。出口付近にいたゲイルと三千歳が、2つの出口にそれぞれ立って、声を張り上げて一般人を逃がしていた。
「逃げろ! 出口に向かって逃げろ!」
三千歳が割り込みヴォイスを使って出口に誘導する。その目に、座り込んで動けなくなった親子が見えた。三千歳は駆け寄って幼児を抱きかかえ、母親をうながして誘導する。親子をドアの外に押し出し、しがみつく幼児をなだめて母親に返す。安全を確認して三千歳が中に戻ろうとすると、
「ダメ、おねえちゃん、そっちはこわいよ」
幼児が三千歳を呼び止めた。三千歳はちらりと振り返り、笑って手を振る。そして三千歳はガラスのドアを後ろ手で閉めて、つぶやいた。
「怖いよ、でも、目の前の人を守れないほうがもっと怖いよ」
ゲイルがパニックテレパスを、空斗が殺界形成を展開し、一般人の避難を終える。戦場は、ダークネスと灼滅者たちのものになった。
柄無の列攻撃は強烈で、灼滅者たちは着実にダメージを負わされていた。
「誰一人として地に膝を付ける事は、俺が赦さない」
陽丞の目からすっと赤黒いオーラが放たれる。サイキックを放つときの彼の特徴だ。ヒーリングライトが、怪我を負っていた空斗を癒した。
空斗が勢いを取り戻して影縛りを放つ!
「喰らいつけっ! 魔狼縛る鎖-Gleipnir-!』
その声とともに空斗の足元から鎖として実体化した影業が現れた。それはじゃらじゃらと音をたてながら柄無の足を絡め取る。柄無は腰を回転させた。足を固定された状態でも全方向に弾を撒き散らす。
倒れたテーブルで弾を防ぎながら、ゲイルが契約の指輪を柄無に向けた。テーブルが砕け、ゲイルの金髪が一房、銃撃によって千切られたが、彼の集中は乱されない。真っ直ぐに敵を見据え、石化の魔法を完成させた時、柄無の体が薄い石の膜に覆われた。
柄無は石の膜をバキバキとへし折りながら動く。その銃撃は尽きる事がなかった。
柾賢が銃弾の中をかいくぐり、銃身を掴んで上に向けさせた。柄無がうっとおしげに柾賢を殴り飛ばす。その膂力に柾賢の体が吹き飛ぶ。
びっくりした三千歳が柾賢に駆け寄った。
「だ、大丈夫ですか、今治すよ……」
「お気になさらず」
柾賢は口の端から血を流しながらも、柔和な笑みのままだった。
「マジムカつくぜ!!」
柄無が吐き捨て、自分を縛る鎖と石を引き剥がそうとした。その隙を、絹代が見逃すはずが無かった。
「その首級もらったあああ!!」
絹代が前転の要領で両手を床につき、放物線を描く足技を柄無に仕掛ける!
「ヘタクソが!! カポエイラのつもりかよ!?」
「承知の上でやってんすよぉ! ひゃひゃひゃひゃ!」
腰を床と平行にして、蹴り技を連発する絹代。回転しながら死角に入ると、すかさず黒死斬でドレッドヘアを狩りにかかる! 柄無は上体を曲げてかわしたが、右膝を深く切り裂かれた。
「がァァッ! お前らは切り刻んでカレーにしても不味くて食えねェ!」
柄無は吼え、鏖殺領域を怒りに任せて解き放つ!
黒い殺気が爆発し、災いのように灼滅者に降りかかった。
●仮面
黒い嵐が去った後の光景は、惨憺たる有様だった。
床にはテーブルや椅子の残骸が転がり、灼滅者たちの血が飛び散っている。
空斗が痛む頭に手を当てると、白い髪が一部、血の赤に濡れていた。だがなんとか立てることを確かめると、周囲の仲間達を見回した。中衛と後衛は、満身創痍ながらなんとか生きている。
前衛は……柾賢、翼冷、ナハトムジークの3人が膝をついていた。自分達に命があるのは、ディフェンダーがダメージを引き受けたからだと、空斗は知った。ゲイルがいち早く後ろに下がり、清めの風を用意しているが、それでは間に合いそうもなかった。
対する柄無も無傷ではない。体中に傷を負い、荒い息をついていた。空斗の影縛りの鎖がいまだ足を縛りつけ、ゲイルの石化の魔法が動きを阻んでいるため、撤退もできない。
柄無は犬歯をむき出して笑いのような表情をつくると、ガトリングガンを灼滅者たちに向けて構えた。
その時、柾賢がゆらりと立った。
その目を見て、柄無がふんと鼻を鳴らした。
「やっと闇堕ち1人かよ」
その言葉に、三千歳が震えた。
「あ、ダメだよ……、そんなのダメだ!」
翼冷が傷だらけの体で立ち上がり、柾賢の肩を掴む。
「責任は探しだした俺にあるんだよ。だから俺だけでいい」
翼冷の言葉に、柾賢が振り返った。
「お気になさらず」
その顔は、笑顔だった。いつもの柔和な笑顔ではなく、心からの、晴れやかな笑顔。17年間被ってきた笑顔の仮面を脱ぎ捨て、生まれて始めて心から笑った、柾賢の顔。
「両親から奴隷として扱われ少しでも気に入らない事をすれば暴力と罵声が飛んできて、周囲の人間からは便利な駒としてしか見られず、自分がこの世で一番大嫌いだった」
「そんな……」
「なんだお前、能面みたいな薄ら笑いが消えてイイ顔だぜ! いいぜ、これからは何もかも心のままだ! 殺し合いもな!」
柄無が愉快そうに笑った。そして新たなダークネスに向けて、ガトリングガンを撃ち鳴らした。
「祝砲だ!」
柾賢は笑って、その狂った攻撃を避けた。そのまま解体ナイフを繰り出しティアーズリッパーで柄無を切り裂く。ナイフが柄までめりこみ、生々しい感触とともに柄無の心臓を半分に裂いた。
柄無は血飛沫をあげながらどうっと倒れた。
……倒れた柄無を挟んで、柾賢と灼滅者たちは相対した。ある者は引き止めたいと思い、ある者は悔しさに立ちくらみを覚えながら。
柾賢が見下ろす柄無の亡骸から、ぶすぶすと煙が立ち上った。辛い物好きの六六六人衆の身体が、目にしみる煙を残して消滅してゆく。灼滅者たちは、前が見えなくなった。
「闇堕ちを行いダークネスとして灼滅されれば、少なくとも灼滅した誰かの武勲になって死ねる。この日のために学園では誰とも仲良くならずに過ごしてきた」
柾賢の声が聞こえる。それが、灼滅者として彼が残した最後の言葉になるのか。
視界を遮る煙が消えた時、そこにはもう、柾賢の姿はなかった。
作者:桐蔭衣央 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:筒井・柾賢(ソロモンの悪魔・d05028) |
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種類:
公開:2013年5月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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