修学旅行~首里城を巡ろう!

    作者:波多野志郎

    「武蔵坂学園の修学旅行は、毎年6月に行われます。
     今年の修学旅行は、6月18日から6月21日までの4日間。
     この日程で、小学6年生・中学2年生・高校2年生の生徒達が、一斉に旅立つのです。
     今年の修学旅行は、南国沖縄旅行です。
     沖縄そばを食べたり、美ら海水族館を観光したり、マリンスポーツや沖縄離島巡りなど、沖縄ならではの楽しみが満載です。
     さあ、あなたも、修学旅行で楽しい思い出を作りましょう!」

     パタン、と音読した修学旅行のしおりを閉じて隠仁神・桃香(中学生神薙使い・dn0019)は今度は一冊の本を開いた。
    「首里城、ですか~」
     沖縄の観光名所としては鉄板の存在だろう。
     琉球王朝の王城であり、沖縄県内最大規模の城――グスクであったその跡地。そこに一九九二年に首里城公園として数々の建造物が再建された形で開放された。
     守礼門から始まり、琉球石像建造物の代表例として知られる園比屋武御嶽石門。五百年の歳月をそこで過ごした龍樋。かつて国王の執務室であった書院や王子が客人を接客したという鎖之間。そこから王朝時代に製作された漆器、絵画等の美術工芸品などを中心に展示された南殿・番所、更には真紅に輝く首里城のシンボルである正殿。そして、正殿奥の御内原へと通じる門である淑順門。
    「正確には、世界遺産は建物じゃないんですね~」
     桃香が感心したように呟く。評価されたのは、その地にあった琉球王国の歴史であり、その建造物の名残である。
     しかし、再建された数々の建物はかつての琉球王国の風景を現代に生きる人々へとわかりやすく伝えてくれるだろう。
    「ここが一番最初、ですか~、楽しみですね~」
     しおりを見れば、那覇空港から貸し切りバスで一番最初に向かう観光地だ。いわば、修学旅行の始まりの地とも言えるだろう。
    「オススメの見学コースも、あるんですねぇ」
     守礼門から始まり数々の建造物や遺跡を巡り、正殿の中を堪能。途中でさんぴん茶や琉球菓子のセットを鎖之間で琉球庭園を楽しみながら一服するのもいいだろう。
    「西のアザナは展望台で、景色もいいんでしょうね~」
     西海岸の街並みを一望出来るそこから、自分達を楽しませてくれる那覇市を眺めておくのも一興だ。
    「楽しい修学旅行になるといいですね~」
     その第一歩目となる場所だ。多くの人と楽しめたら嬉しいですね、と桃香は思いを馳せてガイドブックを閉じた。
     ここから先は、実際にその目で――あなたと共に眺めよう。


    ■リプレイ

    ●王道的観光ルートで
     青い空、白い雲。駐車場から歩いて一番最初に出迎えてくれたのは、美しい赤瓦の色が鮮やかな守礼門だ。
    「うん、やっぱり実際に目で見ると綺麗ですね」
     手元のガイドブックと琉球の歴史本を開き、メモ帳にペンを走らせ敦真が呟いた。写真を撮り、その印象を書き込んでいく。
    「日の目を見るかはわかりませんが……」
     首里城を見た感想をレポートとして綴ろう、敦真は歩きながらふと、その集団に気付いた。
    「どうしたよ番長? 急に呼び集めてなんだってんだ?」
    「おう! 親愛なる同志達よ、本日の任務だ!」
     龍暁の問いかけに、大文字は胸を張って声を張り上げた。
    「各自、城を巡り、この葉っぱ、番長のトレードマークを置いて来い! おっとシーサーにぁ気ぃつけろよ、襲ってくるかもしれねぇからな。健闘を祈る!」
     自身は守礼門の下に葉っぱを置き、大文字は言い切った。吉祥寺駅を統べるクラブ駅番による首里城制圧作戦がここに始まったのである。
     守禮之邦の扁額の下、武蔵坂学園の生徒達が見学コースを進んでいく。
    「では、礼儀正しくいきましょう」
     守礼の邦、礼儀正しい国と呼ばれた場所の中心にお邪魔するのだ、ガイドブックに赤線を引いて、敦真もその下を潜っていった。
    「……あのぅ、……また、落としましたよ」
     後ろからの聞き覚えのある声に、縁が振り返る。紫鳥の顔に、思わず笑みがこぼれた。
    「あれ? えっと、私また落としちゃってました……?」
     恥ずかしくはあったが、不意に顔見知りに会えた喜びが勝る。
    「あの、よろしければお礼をさせて下さいっ、先日のお礼もしっかり出来ませんでしたので……」
    「では、お言葉に甘えて一緒に行きましょう」
     縁の申し出に、こちらも照れくさそうに紫鳥も快諾した。
    「マナーを守って礼儀正しく首里城に攻め入る! まあ我らが白虎隊にかかればこんな城あっという間に……おお、すげー!」
     駅番メンバーである蓮次が、その光景に圧倒されて声を上げた。しかし、圧倒されている場合ではない。
     蓮次の目的は歓会門だ。そこに葉っぱを置くと、ふと門の両方に
    「あ、門の両側にシーサーがいる獅子なんだっけ?」
     つよそう、と蓮次は息を飲む。侵略者を威圧するようなシーサーの姿に、その場を思わず駆け出した。
    「お元気ですね~」
     駆ける蓮次の背中を見送って、桃香が呟いた。その隣では首里城の観光情報を乗せたタブレットを手にめぐみが言った。
    「一応、テスト勉強の合間に予習しておいたんですけど……もう半分くらいしか覚えてません」
    「ほんま、いい天気になったなー♪」
     桃香の腕に腕を絡ませ、そう明るく言ったのは、ベルタだ。自分達のペースで観光していく中、ふと気付いたように桃香は一人の少女に声をかけた。
    「迷子さんです?」
    「ちがうし! 別に迷子とかじゃないし!」
     あくまでパトロールだと主張するのは奏だ。同じ場所をグルグルと回りながら、見あけたシーザーに荒ぶる鷹のポーズで威嚇する。
     ちなみに、スタッフっぽい人に御庭までの道を聞いて合流出来ました。
    「え~い、退治だよ~」
     謳歌は大炎JOY☆kichijojiを上機嫌で口ずさみながら、デジカメのシャッターを切る。龍樋をデジカメで封印、勝利の証に瑞泉門に葉っぱを置いていく。
     駅番の侵略は着実に進んでいた。

    ●西のアザナ
    「皆大丈夫かい?」
     煉火が振り返ってそう問いかける。そう心配するほど、沖縄の日差しは強く、同居人達の肌は白かった。しかし、そこはそれ、日焼け対策は万全だ。
    「江楠、大丈夫? 疲れたら手を引いてあげる」
    「ま……まだ歩くの……うう、白い石と砂の道が眩しい……」
     櫂の問いかけに、麦藁帽子の押さえマキナが唸るとシェリーが用意していたスポーツドリンクを差し出した。
    「シェリー、ドリンク凄い助かるよありがとー」
     マキナはそうシェリーに笑いかける。四人仲良く歩き続けると、不意に風が変わった。
    「わぁ」
     シェリーが思わずそう感嘆の声を漏らす。青い空、白い雲。そして、那覇市を一望する絶景――そこは西のアザナ、展望台の光景だった。
    「昔は鐘を鳴らして時刻をお知らせしてたみたいね。此処からなら那覇全体に届きそう」
    「櫂詳しいね」
     櫂の言葉に確かにマキナも頷く。ここで鐘を鳴らしたら気持ちよく響きそうだ、そう疲れを忘れた顔で呟く友達に
    「これがボクらを迎える沖縄の姿か、素晴らしい旅行になりそうだね。留守番組からヘンな写真撮って来いと言われたがここで皆の姿を1枚収めようよ! 思いっきり自慢してやるんだ!」
    「良い旅行になりそうね」
     煉火のその提案にシェリーも同意する。みんな記念写真を、と思って周囲を見回すと夏蓮がそこに名乗り出た。
    「あ、私写真撮りましょうかー?」
     笑って笑ってー! はい! シーサー! とテンション高く、ハウスの四人の笑顔が写真におさめられる。
     そこに一陣の心地よい風が吹き抜けた。
    「って、まってー!!」
    「やれやれ」
     風に吹かれた葉っぱを追いかける夏蓮に、久遠は肩をすくめた。
    「制圧というのがいまいち分からんが……こうして高台から見下ろすのは征服者の特権、という事で納得してもらうか」
     久遠はそう呟くと、葉っぱを手すりにくくる。それはまさに、絶景を支配した証だった。
    「乃亜ちゃん、折角だから、手を繋ごうか」
     いつもの眼鏡ではなく強い日差しにサングラスをかけた詠一郎が手を伸ばす。白のポロシャツに紺色のカーゴパンツという服装も、この暑さを考えてのチョイスだ。
    「そ、そうだな! ではエスコートをお願いするよ」
     声が上ずってしまった、と乃亜も呼吸を整えその手を握り返す。乃亜も黒ではなく、白のワンピース姿だ。
     手を繋いだ二人が展望台へとやってくる。その風にサングラスの下で目を細め、詠一郎が言った。
    「いい景色ですね。那覇市街をバックに一枚記念撮影しておきましょうか?」
    「ああ、私も同じ事を考えていたところだ」
     詠一郎の言葉に、乃亜も微笑む。ふと、詠一郎が展望台にやって来たいくつかの人影に気付いて、声をかけた。
    「桃香さん、よかったら、三人で写真を撮りませんか?」
    「あ、よろしいんですか~?」
     それを快諾する桃香に、ベルタがカメラマンを買って出る。三人で那覇市を背景に写真を取り終えると、ふと桃香が隅に立つ少年に気付いた。
    「どうしよう……」
    「どうしたんですか?」
     唯水流が振り返る。桃香はその視線を笑顔で受け止めた。
    「悪夢を見るんです」
     唯水流は語る。幼い頃、闇堕ちした時の夢を見るのだと。修学旅行中にもしその悪夢を見て、叫んでしまったり、同室の人に気遣われてしまったら――それが、不安なのだ。
    「いいじゃないですか」
    「え?」
     聞き終え、桃香が笑った。それは相手を気遣い、安堵させる笑みだ。
    「誰かに迷惑をかけない人はいませんよ。その分、誰かの為にしてあげればいいんです。修学旅行は、始まったばかりですから」
    「……その分、誰かに」
     唯水流がフードを外す。沖縄の風と空気を深く吸い込み、その絶景を見てようやく笑みを見せた。

    ●御庭・正殿・南殿・番所
    「凄く華やかで綺麗なお城ですよね~、本州にある、お城とは全然、違いますよね。沖縄……琉球王国の歴史……興味深いです♪」
    「正殿に、琉球王国の威厳を感じます……」
     その独特の極彩色と建築様式に異国情緒の中に日本的な気配を感じて正殿を眺め笑みと共にこぼすえりなと花梨菜にファルケがすぐに声をかける。
    「よーし、次、次行ってみよう」
    「ファルケさん? 「修学」旅行ですからね。ちゃんとお勉強もしなきゃダメなんですよ」
     そのえりなの指摘にファルケがとぼけた。
    「へ? 急いでいるよーに見える? 気のせい気のせい。巡りの後にあるお茶菓子なんて、考えてないって――すんません、6割考えておりました」
     世紀末的な甘党なのだから仕方ない、と自己弁護するファルケの横で、花梨菜が笑って言った。
    「広場は「うなー」というんですね♪ かわいい名前です♪」
     その御庭は、多くの学園の生徒で賑わっていた。
    「ほわあ……なんだろ、文化? 風? が違う気がする、ほら、色とか横縞とかね、横縞?」
    「建物も石畳もなんとなく違うんだよね。やっぱり色かなぁ、あと横縞……横縞?」
     同じように横縞、という結論に至り、琉羽と綴がマップを覗き込む。
    「確かに横縞……」
    「……横縞」
     確かに御庭の配色は赤と白の横縞と呼ぶしかない。
    「しゅ、しゅり、首里城……これ、凄い。お、おっきい……なんだか、ちゅ、中国のお城みたい、だ、だね」
     千鶴子が不慣れなデジカメで写真を撮りながら呟いた。小鳥もびっくりして口を開けて言う。
    「でっかい、あかい……おっきい……」
    「首里城、おっきい。ねー!」
     アスルもそれに背伸びしながら頷く。
    「すごい綺麗な赤やなぁ……、ね! むっちゃすごいー!」
    「赤というよりは朱みたい! 今年の11月に首里城の門の塗り直しがあるみたいだよって」
     葱の興奮した言葉に、メイもネットで知った注釈を付けて言う。光景にただただ興奮するLichtの面々――しかし、それがまずかった。
    「ご、ごめん……千鶴子ちゃん、小鳥ちゃん、ルーくん、わかる?」
    「まいご…?  おうち、かえれないの…? じゅりじょう……おうちなる……」
    「小鳥ちゃん首里城には人住めないから! 大丈夫ですよ! うん!」
     メイの言葉に小鳥が口結んで、うんうん頷いた、その時だ。
    「……あれ、ここはどこでしょうか?夢中になって歩き回っているうちに迷ったんでしょうか?」
     とりあえず地図で場所を確認しないと、と愛里がパンフレットを見て歩いていく。学園の生徒を見つけ、アスルが小首を傾げた。
    「……学校の、人。居る、だから。ついてく?」
     迷子の愛里の後について、迷子のLichtの面々も元のルートへと立ち戻る事に成功したのである。
    「青空に首里城の朱、沖縄って感じするね。でも、うん、やっぱ暑いし歩くの疲れた」
     寛慈が思わずそうこぼすと、綴が口を開いた。
    「一と永峯は平気? 何か飲む?」
    「飲み物? 欲しい欲しい」
    「うーん、確かにのど乾いたねー」
     二人の同意を得て、綴が取り出したのはカードゲームだった。
    「じゃあゲーム負けた人が買いに行く役ね」
    「……えっ、まともな飲み物は貰えない感じなの」
     その結果は――ここでは伏せておこう。
    「はァ、えらい大きい建物やわァ。けどなんやお城はんいうより神社はんかお寺はんいう感じおすなァ。琉球の建物は不思議やわァ」
     正殿を真正面から眺め、綱姫は思い出していた。御庭のような広い場所だとどうしても体が動かしたくなるのだ。
    「こう広いと、動きやすいんやろうなァ……フッ、ハッ……あ! 持っ来てへんかったわ……」
     鞍馬流の居合いの型を取ると、綱姫は腰に刀がない事を思い出し、苦笑した。
    「青い空、朱色の正殿! 写真で見るよりずっと荘厳で素晴らしいわ。建物もそうだけど曲線を描く石垣といい、本土の城とは全く違った趣なのよね」
    「そうですね~。思ったよりも大きいです」
     綾子の感想に、桃香も微笑んだ。
    「年に何回か琉球王朝時代の儀式を再現したイベントがあるのね。特に三日間に渡って催される新春の宴は国王や王妃の姿もあるから更に色鮮やかで華やかなんですって」
     パンフレットを眺めてそう注釈する綾子。そうなれば、この場もより華やかになるだろう――それを想像するのも、心が弾んだ。
    「なんでしょうか、うまく言葉にできないですねぇ……」
    「琉球王国の勢力の強さをしみじみと感じますね」
     正殿の光景に暁姫がしみじみと、彗王丸が感心したようにこぼす。その広さと琉球独特の建造物を堪能すると、南殿の工芸品を眺めに行く。
    「とっても綺麗ですね~。そういえば、イッちゃんが沖縄アーマーが欲しいと言っていたような? どこかにあるでしょうか?」
    「沖縄ソードが所望だそうです」
     首里城、と掘られた木刀を探す彗王丸の横で、ふと暁姫がシーサーの置物に手を伸ばした。
    「あ、これなんか可愛いですねぇ」
     何を間違ったのか、沖縄アーマー? 誕生の瞬間であった。

    ●書院・鎖之間
    「すまんがこのメニュー全部を頼む。そう、全部だ。金銭は問題ねえ、大丈夫だ。いいから作ってくれ」
     豪快に食で支配した駅番の龍暁がテーブルに葉っぱを置いている頃だ。
    「あれ? ……さんぴん茶ってジャスミンティーと同じ味じゃないですか?」
    「あっ、本当ですっ。同じ味……ですよね」
     鎖之間で休憩する、二つ飲み物が同じものだと知って感心している紫鳥と縁。
    「あ~暑かった。ちょっとはしゃぎすぎたかなぁ……。6月といってももうこっちは夏だね~。さすが沖縄」
    「あー、そうだなー」
     パタパタ、と手で扇ぎ、霧栖が呟く。それに既濁は気もそぞろに答える。なぜなら、既にお菓子の方に意識がいっているからだ。
    「このカステラみたいなお菓子美味しい~。後でお土産屋で買ってこ。これでユカラで食べる菓子がまた一つ……」
     ちいるいこうを口にして、ふと霧栖は既濁の皿に手を伸ばす。
    「あ、食べないならアタシが一つ貰うよ? ……ヒョイっとな」
    「あー、うん、良いと思うよー」
     そこで生返事してから、お菓子が奪われた事に既濁はようやく気付く。
    「……ってどざくさに紛れて俺の菓子食うなよ! 返せ、返せ!」
     結局、お菓子を追加する事で騒ぎは収まった。その近くで、熾がゆったりとお茶を楽しんでいた。
    「ふー、お茶が美味しい……」
     早々に駅番のパトロールに飽きてここでお茶を楽しんでいたのだ。鎖之間ではさんぴん茶や、ちんこうなどの伝統菓子が楽しめる。
    「……うむ、料理も良いが菓子も良い。茶をより美味しくいただけるな」
    「この琉球のお菓子も美味しいな……って、やべ! そろそろ報告に行かないと! 葉っぱ置いてくればいいんだったな何処に置けばいいだろう……」
     お菓子を食べにやってきた龍暁の姿を見て、熾が飛び出す。
     困った熾は、ふとそこに置いてあったシーサーへに気付き、その頭に葉っぱを置いた。
    「いつもパトロールお疲れ!」
     お前もな、と言いたげなシーサーをそこに残し、熾は仲間の下へ駆け出した。

    ●修学旅行は始まったばかりだ
    「うん、大変興味深かったね」
     自分独自のルートで満足した、というように巧が笑う。構造を堪能した、と歩いていく巧の姿を見送って、沙紀は携帯のメモリー一杯に撮った写真を眺めていた。
    「うん、色々撮れたわ」
    「よしッ! 首里城は我ら駅番の手に落ちた!」
     大文字の征服宣言を聞いて、沙紀は周囲を見回す。次の約束をする者、首里城の思い出を語り合う者、さまざまだが、その表情は生き生きしている。
    「まだ、最初だもの」
     修学旅行は始まったばかりだ――更なる期待に胸に膨らませ、武蔵坂学園の生徒達は首里城を後にした……。

    作者:波多野志郎 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年6月18日
    難度:簡単
    参加:41人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 18
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