その町の外れには、干からびた井戸がある。
石組みは苔むし、釣瓶の滑車には縄も桶も下がっていない。由来の札は朽ち果て、ただ忘れ去られるはずの古井戸だった。
陽が落ちようとしている。赤く染まった空の下、何もかかっていないはずの滑車に人が吊り下げられて揺れている。
「や、やめてくれ。許してくれ」
震え声と共に揺れが大きくなった。その下で、痩せた手が竹を編んだ蓋を押し退ける。
「お願いだ。許し、許して下さい。お願いします!」
許しを乞う声が裏返る。
「ゆるっ……うわぁっ!」
ぶん、と風切る音の直後、悲鳴があがった。そして、何かがぼとり、ぼとりと落ちる音。それは深い井戸の底でやけに反響する。
夕陽が明るいのに、雨だれに似た音が涸れ井戸の底を打っていた。
「ああっ、うあああっ!」
悲鳴はやまない。また、ぶん、という音が響く。井戸の底に何かが落ちる。先ほどよりは少し小さい。
「ひぎぃっ!」
悲鳴がひっくり返り、そのまま静かになった。
井戸の脇には、長柄の斧を手にした鬼が立っている。ごわついた白髪は長く横顔にかぶさって表情をうかがわせない。だが、二本の角がある。
鬼が、手にした斧を大きく振り抜いた。
釣瓶に吊り下げられていたものは、ただ井戸の底へと落ちていく。からからと鳴る滑車の音。悲鳴はない。
とっくに事切れていた。
「山間の町外れに鬼が出ます」
五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)は、地図を指差した。関東近郊だが、山村という言葉が似合いそうな鄙びた風情の町だ。
「そして、町の人たち数名がすでにこの鬼に捕らえられてお社に閉じ込められています」
姫子は地図を拡大し、町の片隅の社の位置を示す。その手前には朱書きで「井」という文字が記されていた。
「このお社のすぐそばには古い涸れ井戸があるのですが、鬼は捕らえた人をここに吊るして切り殺しているのです」
町で隠(おん)の井戸と呼ばれているそれは、江戸末期にはすでに涸れ井戸となっていたらしい。社はすぐ裏手にあり、もう何人かは遺体となって井戸の底に捨てられている。
思わず伏せた瞳を上げて、姫子は教室内を見渡した。
「悪いことをすると、地獄に落ちて鬼の責め苦を受ける……などとお説教されることがありますが、現実となると言葉もありません」
まさに地獄絵図。姫子は自身の腕を抱いた。
「どうか、この鬼を灼滅して下さい」
井戸と社の間を往復して処刑を続ける鬼は一体。龍砕斧に相当する長柄の斧を持ち、使う能力は神薙使いと同じだという。一見痩せさらばえているが、怪力だ。
「接触可能なのは、次の被害者を社から引き出そうという瞬間です。社は井戸の背後となりますので、正面から近づく場合は丸見えです」
幸いにも周囲は竹林となっていて、左右や社の裏手から近づくこともできなくはない。突破口はあるだろう。
説明を終えて、姫子は腕を離した。両手を机に置いて指先を組む。
「鬼は人間が巻き添えになることを意に介しません」
殺すためにさらってきたのだから歓迎すらするかもしれない。姫子の指先が不安げに手の甲を撫で続けている。
「どうかくれぐれも気をつけて下さい。無事のお帰りを待っていますね」
お願いしますと頭を下げて、静かに微笑んだ。
参加者 | |
---|---|
遊木月・瑪瑙(ストリキニーネ・d01468) |
苑城寺・蛍(月光シンドローム・d01663) |
刀狩・刃兵衛(剣客少女・d04445) |
炎導・淼(武蔵坂学園最速の男・d04945) |
焔・火神姫(火ノ神ニシテ鬼・d07012) |
ユークレース・シファ(ファルブロースの雫・d07164) |
曙・加奈(雲に手を伸ばす氷華の道化・d15500) |
蒔原・冬季(沈黙の銀弾・d18133) |
●最近の鬼じゃないのか
夕風が竹林を大きく揺すり、カン、コン、と乾いた音を立てさせる。
血に濡れた斧を携えた鬼が、古びた社の戸を開けた。一歩中へと踏み込むと、同時に甲高い悲鳴が響き渡る。若い女の声だ。
「いやよ、どうして私なの?!」
重たい足音が戸口へと下がり、鬼の大きな背が現れる。暴れる女を引きずり、抱え上げようと身を屈めた。
その瞬間。
銃声が響き渡り、熱線が虚空を切り裂いた。
しとめたか。
苑城寺・蛍(月光シンドローム・d01663)が、ガンナイフの黒い銃身を下ろした。傍らでは、遊木月・瑪瑙(ストリキニーネ・d01468)が同じようにガンナイフの、蒔原・冬季(沈黙の銀弾・d18133)がバスターライフルの構えを解く。
社の戸口を斜め前方にのぞむ竹林の中、狙撃班三名。初撃を打ち込んだ彼らは、竹の間を透かし見る。
膝を崩した鬼は、そのまま社の内へと倒れ込んでいる。見えるものといえば膝から下のみ。
道を挟んだ向かい側から急襲班の炎導・淼(武蔵坂学園最速の男・d04945)、焔・火神姫(火ノ神ニシテ鬼・d07012)、曙・加奈(雲に手を伸ばす氷華の道化・d15500)が飛び出す。
予定では彼らが鬼と被害者とを引きはがすことになっていた。だが、今のままでは、鬼が邪魔で中の人たちと接触できない。
苦戦するかもしれない。
冬季は無言でライフルを構え直した。その横顔は狙撃前と変わらず、氷のように整って初陣の緊張を窺わせない。
社の方から淼の声が聞こえる。
「ちんたらしてんじゃねぇぞ、助けるなら全速力だぜ?」
瑪瑙と蛍が踏み出す。それを見て冬季が頷いた。二人が頷き返し、地を蹴る。そこからは文字通りの全速力。
そしてその時、刀狩・刃兵衛(剣客少女・d04445)とユークレース・シファ(ファルブロースの雫・d07164)及びナノナノのなっちんは、社の裏手にいた。
狙撃の瞬間は耳で聞いて察している。同時に駆け出すはずだった。しかし、社の壁が内側からドンッと鳴り、二人の足を止めさせた。
「……?」
思わず顔を見合わせる。一拍遅れて、こもった悲鳴と怒号が壁越しに聞こえてきた。
「いやあっ」
「退けよ! 逃げるんだ」
「無理だ。まだ動いてる」
「オレは死にたくねぇんだよ!」
中でパニックが起きている。それを知って、二人は駆け出した。
社の入り口には低い三段の階がある。それを挟んで灼滅者たちは見た。戸口の内に膝を突いた鬼が、瘴気にも似た息をしゅうしゅうと吐き出して自らの傷を癒しているさまを。
こめかみと肩と足。三箇所が血に汚れているが、抉れた痕跡は目の前で消え失せようとしている。合流した蛍が、短く笑った。
「アハッ、鬼退治なんて昔話みたいじゃん」
軽く響かせた声を夕風は吹き流し、深まる宵闇が彼女の物憂げな瞳に似る。
(「最近じゃ桃太郎も鬼と話し合いで解決するらしいじゃん。どお? 話してみるぅ? ……なーんてね」)
鬼が立ち上がった。肩越しに戸の外を振り返る。下から上へ、唇の端を捲って牙が現れた。
「ォオオオ……ッ」
地を這うばかりの咆哮を、どう読み解けば良い。
●手の鳴る方へ
行くしか他にない。そう判断した瞬間、火神姫は言い放った。
「こっちは複数人だけれど……頑張って僕を楽しませてよ、鬼」
異形と化した腕を持ち上げ、鬼の左脇へと突っ込む。ダ、ダ、ダと階を駆け上がる靴音が三つ。
「オォ!」
鬼は斧の刃を外へと倒し、石突で火神姫の脇を払う。荒縄が足許に落ちた。手ひどい衝撃を食らって火神姫が吹っ飛んだ先は、社の奥。そこに固まっていた者達が、わっと左右に散る。
好機。鬼の脇が開くと、そこに突っ込んだのは加奈だった。
「私は貴方を許す気も逃がす気もありません」
ウロボロスブレイドを鞭のごとくに振って、広がった戸口の隙間に駆け込む。それを避け、鬼は戸口にぶつかった。重たい衝撃が耳にも痛い。
二人が被害者たちの側へと入り得た。逃げ惑うばかりの者達は、生き残るためならば平気で少女らの背に回る。
戸口の鬼が、向き直りざま斧を大きく振った。ブンッという風切りの音。盾となった火神姫と加奈の腹から天井まで血が吹き上がる。それを顔面に浴びた若い女が、床にへたり込んだ。彼女の右腕も吹っ飛び、意識ももう定かではない。
鬼は、怪我人たちを蹴り払おうとする。階に足をかけた淼が怒号を発した。
「誰が他所殴っていいっつった? 鬼のくせに調子乗ってんじゃねぇ!」
白髪が揺れた。何を思うのかは読み取れない。返事もない。だが、鬼は自らへと叩きつけられる声にはしっかりと反応する。
みしっという床の軋み。
斧刃から滴る血で赤黒い線を引き、一歩外へと踏み出した。階へと降りる。
刀を構えた刃兵衛がユークレースを背に淼の右に、瑪瑙と蛍が左に回る。すばやく整えられた布陣を目端に見て、淼が一歩下がった。鬼さんこちら、だ。
身を低め顔の前に拳を構えた淼を見て、鬼が大上段へと斧刃を振り上げた。しかし淼から繰り出されたのは、拳ではなく真っ黒な影。足許からずるりと伸び、鬼の左足を絡め取って階の半ばで立ち往生を強いた。そこに刃兵衛が踏み込む。
「――いざ、推して参る!」
切っ先が鬼の外腕を切り裂く。飛び散る鮮血が刀身を伝い鍔へと。
「グ……ゥッ!」
鬼が呻いた。手応えを感じて返そうとした刃兵衛の手首が、しかし、戻って来ない。
「……?!」
自らの肩で刃を押し上げた鬼が、引っつかんでいた。その下でナノナノを抱きしめていたユークレースは、恐怖しながらも社へと駆け込む。鬼が怖い。だから皆もきっと怖い。
小柄な少女はするりと隙間を抜けて、身動ぎもない被害者女性の許へ転がり込んだ。そして気付く。一面、血の海。生臭い。火神姫と加奈が片手で押さえた腹からは、今もだくだくと血が流れ落ちていて止まらない。
「なっちん、がんばる、です」
ナノナノに仲間二人を任せて、ユークレースは若い女性の左手をつかむ。ここから遠ざけ治療をしたいのだが、救われようという一人を見て他の者たちがそこに殺到した。
死にたくない。出してくれ。そうわめいて群がる者らは、皆、彼女よりも大人だ。しかし、出してしまえばそこには鬼がいる。
(「止めなく、ちゃ」)
ユークレースは首を横に振って、あらん限りの力を振り絞り女性の手を引いた。押し合いへしあいされながら、その中で手当てにかかる。
「待っ……ぅ、ぁ……っ」
銀の髪がもみくちゃになっているのが外からも垣間見えた。手を休める暇もないというのに。
気付いた瑪瑙が閂を拾い上げ、階を駆け上がった。まず片側の戸口をそれで押し、逆側へと回る。重たい。足許まで血が流れ出してきて滑る。
「く……っ」
出してくれ!――外の惨状を知らない被害者たちが叫んで戸口に殺到する。それを肩で扉を押さえて押し戻す。だが、まだ閉ざすわけにはいかない。中に仲間がいる。
鬼が振り返った。その視線を遮るように、蛍がガンナイフを振るう。こけた頬が大きく切り裂けた。
だが、その傷もまたゆっくりと塞がろうとするのだ。
銃把を握る蛍の手指が、血の気を失いギッと軋んだ。
●深い暗がりの底へと
社の戸口からどろりと血が流れ出し、それをなするようにして手が現れた。なっちんと共に、まず加奈が、そして火神姫が隙間を這い出る。
戸が内側から叩かれる。それを瑪瑙が背で押さえる。こうなるともう何が敵なのかもわからない。
ドンッ!
蝶番が弾けそうな勢いで戸が押された時、隙間からユークレースが転がり出てきた。追い縋ろうという手を押し返し、瑪瑙が戸に体を叩きつける。閉ざすと同時、閂を突っ込んで封鎖した。中から叩かれるのを背で押さえ、鬼へと向き直る。
「君の玩具はもう、無いよ。遊んで欲しいなら、相手はしてあげられるけど」
彼の顔に哀れみ含みの笑みが浮かんだ。
「次に壊されるのは、君の方」
言い捨てた瑪瑙の前で、鬼の背がぶるりと震えた。乾いた傷から鉄錆びに似た粉が落ちる。
鬼は、つかんでいた刃兵衛を突き放すと同時、斧を振り回して前へと大きく踏み込んだ。
「ガ、ァァァッ!!」
淼と蛍とがその一撃を浴びて地に叩きつけられる。蛍の食らった激しい痛みが、刃兵衛にも跳ね飛んだ。
目の前を空けると、鬼は数歩前へと出て井戸を背に向き直る。ユークレースが階の半ばで小さな光の輪を両手一杯に放った。それでは足りずになっちんが舞う。顔に深く垂れかかった白髪の間で、鬼の瞳が暗い穴のようにそれを見ていた。
風が巻く。切れるほどに巻いたネジのごとくに風が渦巻き、それが癒し手であるユークレースを一点に狙う。
火神姫と瑪瑙が階を駆け下りた。加奈がユークレースの前に転がり込む。
「グオ……ッ!」
「もう誰も殺させたりしませんか、ら……っ」
加奈の声がそこで途切れ、風の刃に切り裂かれる。血煙と共に階へと叩きつけられた。
そうしてできた隙に、火神姫の炎が鬼を焼く。
「さぁ……真っ赤に燃やしてあげるよ」
業火を纏う巨腕で鬼を痛打し、火の粉をまき散らす。
「ガ……ッア!」
井戸の縁に背をぶち当てた鬼は、火神姫を腕の中に捕らえて脇を締めた。捨て身で火神姫を絞め殺しにかかる。
みしり、という音。それが肋骨の軋む音だとさとり、淼が祭霊光を放つ。鬼の腕に力がこもる。同質の力を持つ火神姫を自分の胸板で食らおうかという勢い。
また、みしり。
その音が弾けるかと思われた瞬間。
「グアアッ!!」
鬼の頭が、真後ろから前へと大きく跳ねた。角が砕けて弾け飛び、火神姫の頬に当たって落ちる。井戸のその更に後ろの砂利道で、漆黒の弾丸を放った冬季がすっと息を吐き出していた。血の気のない姿が、夕闇に白い。
彼女が撃ち込んだ一発は、毒だ。鬼の両手から次第に力が薄れる。それを見て、瑪瑙が右の肩を蛍が左の肩を撃ち抜く。
ガランという重たい音。獄卒の手から斧が落ちた。
それを足で払いのけ、刃兵衛が刀の柄を下げる。手形の残る手首を振って、痺れを払った。
「これで終わりだ……」
火神姫が鬼の腕から滑り落ちるのと入れ替えに、強く地を鳴らして踏み込む。
「今まで殺めた者達と同じ苦しみを味わいながら地獄に落ちると良い!」
抜く手一閃の斬撃が、鬼の肩口から脇へと袈裟がけに走った。抜ける刃を肉が噛む。
「グッ……ッオ、ガッ!!」
鬼は、一刀に斬り捨てられながらも刃兵衛の肩口に食らいついた。深々と牙を立て、共に井戸に引きずり落とそうという執念。しかし、かなわない。ゆっくりと斜めにずれた背を仰け反らせ、振り落とされる。
断末魔は井戸の内に響いて長く、血しぶきが一面を染める頃には腰から下もまた赤錆色に溶けて流れ、灼滅者たちの足をただ染めた。
末期の咆哮が絶えたのはいつだったか。冬季の感情を抑えた声が現実を連れて来る。
「……任務完了、皆さん大丈夫ですか?」
我に返る灼滅者たちの目の前で、古井戸が黒いものをどっと吐き出した。それは、飛び立つ蝿の群れだった。
●地の底の摂理
竹林が風に揺れる。
加奈と火神姫の傷が深い。特に加奈が。ユークレースが忙しく走り回っている。
外の物音で惨劇を悟ったのだろう。社の中はしんと静まり返り、出せと騒ぐ声はもう聞こえない。現金なことに、そこが安全と知ると出ようとしない者達だった。が、それは正解と言える。
今、井戸では重石にくくった縄を頼りに、淼が底と外との往復を続けていた。
石組みの中はぬるりと滑って踏みしめにくい。全身が汚れる。そして、底には足の踏み場がない。人体だったものの細切れが積み上がり、季節のせいもあってそれは傷み始めていた。
「命は救えなくても魂くらい救ってやらねぇとな……どんな形でも帰る場所はあるからよ」
深い井戸の底には、鬼の代わりに無数の蛆がいた。分解者たちは黙々と自分の務めを続けており、そこから何度も遺体をさらってくる淼の胆力は凄まじいものと言えただろう。
そして瑪瑙の忍耐力もまた。彼は目の前に積み上げられるものと異臭に耐え、縄を手繰る役を手伝っている。
(「上辺だけの正義感は掲げるつもりも無いけど」)
ならば何をもって耐えることができているのか、彼の柔和な横顔は多くを語らない。
擬死化粧は蛍と淼の仕事となった。蛍の爪はきれいな星空の藍に飾られている。引き金も弾く指先といえばそうだが、それが今は弔いのために汚れていた。
(「別に感傷的になった訳じゃなくて。この理不尽な死をちょっとでも家族の人が受け入れやすくなればイイなって」)
「……そう思っただけなの」
かなりむごいありさまだっただけに、なんとか人だとわかる姿に戻すのにもえらく手間がかかった。
そうした井戸の縁で刃兵衛は死者を悼み続ける。
(「……既に被害が出たのは悔やまれるが、もう誰も殺されずに済んだのはせめてもの救いだな」)
刀を抜く瞬間のどこか喜悦を感じさせる覇気とは、また違う横顔だった。
傍らで井戸の縁を見詰めていた冬季が、声もなく首を傾けた。何のために罪なき人を社に閉じ込めて、何のために切り捨て井戸に落とすのか。
もう一度、社を見て井戸を見る。古い石組みが、地獄に続く道のように見えなくもない。どこまでも深く暗い。
カン、コン、と竹が鳴る。
境を行き来していた淼が、作業を終えて言った。
「後は悲惨な都市伝説が生まれない事だけを祈るぜ」
鬼は黙して散り、社の中で生き残った者達も今は黙している。何かを考えるには時が必要で、時が経てば人は覚えていられない。
竹林を騒がせる風が灼滅者たちの頬を撫で、ゆっくりと死の匂いを運び去って行った。
彼らは、この世に生きている。
作者:来野 |
重傷:曙・加奈(房藤の香纏う虚姫・d15500) 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年6月26日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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