蛍の夏祭り

    作者:佐伯都

     とある郊外に、小さな、緑濃い神域がある。
    「夏祭りが行われるみたいですね」
     五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)はテスト明けの開放感からか、いつもの笑顔が三割増しくらいになっていた。
    「小さな山と言いますか丘と言いますか……小高い場所にある、地域密着型の小さな神社です。参道ぞいにたくさん出店が並ぶようですよ」
     夏祭りの縁日はちょうど陽が西へ傾く頃合いから、夜八時ごろまでの時間に行われる。
     頂上へと石段を登るかたちの参道にはずらりと赤い提灯が下がり、定番のわたあめやかき氷、カラフルなりんご飴にべっこう飴、チョコバナナに焼き鳥にイカ焼きにクレープ。そこかしこから学生達の胃袋を、これでもかとばかりに誘惑してくるはずだ。
     もちろんポップコーンやフランクフルトにたこ焼き、味噌おでんや鯛焼きやフライドポテト、アメリカンドッグから焼きとうもろこし、さらには昔なつかしカルメ焼きなどなど、縁日メニューと言えば思い出すようなものは一通り揃っている。
     食べ歩きに疲れたら、石段を登りきった拝殿前の広場で休んでもいい。金魚すくいや射的、紐引きなどの遊戯も充実しているので大人数でも楽しめるだろう。
    「もちろん縁日も楽しみですが、参道から少しそれたところに蛍の棲む小川があるそうです」
     小川の両岸は石垣で整備されており、足を滑らせる心配もない。日が沈んで暗くなれば蛍狩りが楽しめる。
    「蛍がいるような川ですし水遊びは厳禁でしょうけど、足をひたす位なら大丈夫かもしれませんね」
     七夕もほど近い夏の夜、星と蛍を愛でながらゆっくり涼むのも良いだろう。
    「ぺんぎんがいたら言うことないんですけど……」
     ……残念そうに呟く姫子に苦笑した者も多かったとか。


    ■リプレイ


     参道沿いにずらりと並んだ提灯の下、真っ赤な林檎飴に挟霧が歓声をあげた。
    「もちろん最後までつきあってくれるよね、お兄ちゃん♪」
     その台詞に蓮二は一瞬言葉を失うが、すぐにいつもの調子で、当然気が済むまでつきあうよ、と笑顔を返す。
     さて次は何を食べようかとあちこち見回すチロルの視線の先には、金魚すくいの屋台。
    「やる、ダヨー!」
    「確かポイを水面と平行にすると良いとか……ジュリアス君は大丈夫?」
    「なんだこれ、難しい……」
     【Sandersonia】女子組の荷物を引き受けつつ金魚すくいに挑むジュリアスを、とれたら部室で育てたいね、と花音が微笑みながら見守る。
     遊技店が並ぶその界隈、恋羽の意外な射的の腕に周囲から感嘆の声があがった。
    「はー、巧いもんやねェ。意外な特技発見?」
    「えへへ、ありがとう、ございます」
     お誘いのお礼兼土産と、雨が差し出した林檎飴に恋羽が相好を崩した。……デートみたいで楽しかった、という台詞はまだとっておく。
    「勝負しようぜ! 俺が勝ったらクレープと林檎飴な!」
    「ほんならあては、わたあめ奢ってもらいましょか」
    「私はあえての全弾大物狙いで!」
     突然始まった【蝶結】の射的勝負は、なかなかの成績を残した優貴と紺に、僅差でひなたの優勝。
    「私は今、スナイパー! この意味がわかるわね?」
    「なんや悔しいわぁ……」
    「ま、そう言わずに。次の屋台行こうぜ!」
     わいわいと移動する優貴たちのそば、射的の景品で青いペンダントをゲットしたラインはご満悦のようだ。
     金魚すくいの手ほどきをした途端の大漁に、ほくほく顔の悠をルーファスは微妙な気分で眺める。せっかく年上らしい所を見せる好機だったのに……。
    「ほらほら見てみてすっごい取れたー! ……って、なんか落ち込んでる?」
    「ああいや気にすんな!」
    「けーち、射的です! 天才に不可能の文字は星の数しかありませんのです」
    「おや、やるんですか」
     やるならここは奢りますよ、と刑一が見守る中、クロエは華麗にくまさん人形を撃ち落とす。
    「これはけーちにプレゼントです」
     そんな楽しげな様子をじいっと見つめている花子に気がつき、ゾンビゲームが気に入りだった事をルコは思い出した。
    「花子さんは射的に興味がある模様で」
    「あ、いいですか? やってみても」
     うきうきと銃を手に取った花子がほんのりオニじみた命中率を披露するが、ゲーセンで鍛えたつもりだったのでちょっと悲しい。店主に憐れまれキャラメル貰ったけど。
    「たとえ金欠でも林檎飴くらいの甲斐性はね……」
     大切な【PKN】の妹分である断にねだられては、約束を反故にするわけにはいかない。なんたって花色自身林檎飴は食べたい。
    「ほらほら口の周りにソースが」
     三成にハンカチで口元を拭われながら、うー、と断が猫柄浴衣の袖を揺らす。紫地に星柄という着物姿のジョアニィールもご機嫌だ。
    「断ちゃん、何か買ってあげますよ。お面はどうです」
    「いいの? ありがと……」
    「それじゃあっしは、お嬢にあのウサギのぬいぐるみをゲットしてやりやしょうか!」
     撫桐娑婆蔵、テキ屋嫡男の本領発揮。
    「待てそれはわたしの獲物だ……!」
    「勝負だお前ら! 敗者は女性陣に奢りだぁ!」
     途端にヒャッハーモード突入の三成を横目に、真心は一人気ままに酸味と分解酵素で唇がひりつくパイナップルを満喫中。痛いのがイイ。
     そんな賑やかな屋台の一角。大切な妹分エイダのため、サニーは綿飴を買って戻ってきた。
     大切な妹分。だから一番の笑顔に、一番喜ばせてやりたい。でもその役目を務めるのが自分ではないことも理解していた。
    「ふぁ……わぁ……!」
    「ちぎってお食べ」
     ひとり残されて心細げだった表情が、花が開くような笑顔になる。
    「やった勝った!」
     ジャンケンで店員に勝利し、まんまとチョコバナナを二本獲得した都璃に一本渡され、慶はなぜか思案顔。
     まずい子供っぽかったか、と思わず顔色を伺う都璃に。
    「……都璃がチョコバナナ食べると、エロいよね」
    「やかましいわ!」
     多分ソレここで言っちゃいけない。多分。


     ちらちらと蛍が舞いはじめた小川へそっと足を下ろしてみると、想像通りに冷たくて心地よい。空には星、身近には蛍、なんてなかなか贅沢だ。
    「二・三日メールの文面迷ってた俺はかなり女子力高いと思いマス」
     だいたい、もともと俺あんま人好きじゃないし。
    「そりゃあっくんの素晴らしーい女子力に感謝しないと」
     しかもテスト明けというのが格別だ。芥汰と綾人はそうして冗談混じりに涼をとる。
     からころ、中身が大分減ったラムネ瓶を眺める櫂に冬崖が笑った。
    「瓶の口を絞る前にビー玉を入れるんだ。昔爺さんに教えてもらったんだよ」
    「どうやって入れるのか不思議に思ってたのよね」
     身寄りのない櫂には、祖父から教わったという言葉が胸に響く。ガラス越しに淡い光が、ふわふわと舞う。
     ひとり蛍狩りを楽しむユウの手には林檎飴。花火があれば言うことないのだが。
    「なに、ナオちゃんの可愛さに見とれちゃったぁ~?」
    「ちがうっ! 蛍に見惚れてたんだっ」
     目の前にいる奴より蛍なんて嫉妬しちゃうわぁ~、と言いたい放題のナオに夜兎は言い返せない。すげぇムカツク。
     あーん、と仁奈にたこ焼きを差し出され奈兎は一瞬固まった。普段なら人前だと言えるが、今ここにはろくな明かりもなければ人目もほとんどない。
    「ほら、くち、開けて」
     たこ焼きのお返しとばかりに林檎飴を差し出す。
     くすくすひそひそ、蛍を眺めながらたこ焼きを食べさせたり食べさせてもらったり、いつもはできない非日常をエルディミットと楽しむのも悪くない。
    「エルディン、綺麗やな~」
    「はい、我が……いえ、ハヤテ」
    「そうそう、我が主やなくハヤテな」
     それにしても、夜なのにひどく色鮮やかに見えるのはなぜだろう。
    「ね、藍君。凄く凄く、綺麗です、ね」
    「……」
    「ふわふわ光が飛んでいて、何だか少し、夢みたい」
     乾き、荒れ果てたソウルボード、なぜかその記憶に思い至りふと華凜の手に触れる。
    「手を繋いでいても、いいです、か」
     蛍に連れて行かれそう、そんな気がして。
     まさしく舞うように飛び回り光を放つ光景はとても幻想的だ。
    「手を出したら留まるかもしれないぞ?」
    「……。わっ、留まりました……!」
     レクトに促され差し出したしいなの指先へ、蛍が留まる。
    「これも皆消えちゃうのね。素敵なものはみんなそう」
    「……綺麗な輝きですね」
     達郎はルーパスの呟きに即答することを避けた。何を思うかは知らないが、それを今語るのも無粋だ。
     自分達もあのように輝ければ、きっとそれが一番いい。
     ひらりと花弁が落ちるように指先へ降りてきた光に、茅は目を細める。一瞬腐れ縁の面影が脳裏をよぎった。そうまるで、……。
    「しかしよく食うなぁ……朱里買いすぎじゃね?」
    「成長期だし帰っても夕飯ないし!」
    「朱里さんソースせんべい下さい。全部は貰いませんよ」
     雰囲気だけで満腹感がある樂には、両手に食べ物を満載した朱里に感心するしかない。
    「そういや朱里さんの肉球柄浴衣可愛いですね。樂さんの柄ももちろん、帯も髪型も綺麗です」
    「帷って意外に男らしい着こなしだよな」
     確かに紺地にだんだら縞の縄帯、は珍しい。
     着道楽だった祖母の箪笥は宝の山だ。白地に紺の流水撫子、瑠璃色地に花菖蒲。黄色の帯はお揃いで。
    「あのね、ふじ」
     誰かを照らす、そんな暖かな光になりたい。
    「暗闇が今日は怖くないの」
     そんな希沙に笑いかけながら藤乃は蛍へ願う。どうかいつか、優しい夜が貴女に訪れますように。
    「すごいな、綺麗だ」
     感嘆の声をあげた大介が隣のライズを見ると、いつもの男装ではないことも手伝い、ついどきりとする。
    「……って、!?」
    「さっきの狐のお面」
     突然面を被せられ、積極的だかそうでないんだか、と盛大にぼやく。見えないのをいいことに狐面の額へ口付けた。
     今はまだ、せめて。これくらいは。


    「あ、約束覚えてるよね? 鷹秋の奢りだよ?」
    「もち覚えてるって、何でもござれお姫様ってな」
     他の誰か、例えば浴衣姿の綺麗なお姉さんとか、そっちに目を奪われたらその分鷹秋の財布を思う存分寒くしてやる、という鋼のささやかな企みは完全に杞憂に終わりそうだ。
     飴細工屋から甘い香りが漂う並び、型抜き屋で一心不乱に熱中している憂奈の手元を興味深そうにアイリスが眺めている。器用なものだ。
    「射的、くじ引き、金魚すくい……ああそれから型抜きもか。かなりちまちましてて難しいけれど、楽しいぜ」
     そこかしこの屋台を物珍しそうに眺める貴明を型抜き屋に誘い、和泉は空いている長机に陣取って手本を披露する。
    「なるほど見た目ほど簡単ではないが、凄いな、和泉は」
     賑やかに型抜き屋のそばを、ハナと煉の手を引いたヒノが行く。
    「すごいすごい! あまあま!」
    「ね、杏飴ひと口もらってもいい?」
    「あ、まい……! これが噂の林檎飴……!」
     色鮮やかな甘味がよく似合うのはきっと女子の特権だ。
    「いいにおい! おいしそうなのいっぱいで目移りしちゃう。何から食べる?」
    「そいや林檎飴って俺も食ったことないや。一個二人で食えば丁度いいんじゃね?」
    「……いいの?」
     食べきれないからずっと憧れていた赤い林檎飴。甘さに相好を崩す紗奈に、どう、うまい? と春が訪ねる。
    「オジサン、これどう見ても量が違うわよ! ちょっと勉強してちょーだい」
    「これ美味しい~、けど夜桜ちゃん手厳しい……」
    「って銀河ちゃんは?」
     ミニマムサイズな銀河が人混みに飲まれると探し出すのは少々難しい。慌てて夜桜が周りを見回していると、結衣奈が凰呀の待つ提灯の下へ銀河を引っ張ってくる。
    「いやはやお手数おかけします……」
    「全く、ほんとあんたはマイペースなんだから……」 
     かなりの人出だけに、ミニマムでなくともはぐれてしまいそうだ。お一人様で祭を満喫しつつも、迷子を放っておけないタイプの梵我は地味に忙しい。
    「ちゆちゃん」
    「ん、はい。何ですか天津水さん」」
    「迷子になるといけないから手を繋ごう?」
     笑顔でこのはに手を差し出されては、子供扱いは辞めてほしいと思いつつも悪い気はしない。
    「天津水さん、かき氷。食べましょう」
     実は大食漢の妹分がそれで笑ってくれるなら、安いものだ。
     景品が補充される所を見計らい、筑音が伊織とシーゼルへ射的勝負を持ちかける。
    「オレあんま得意やないんやけど……」
    「いーね、全部オトしてやるよ。里桜、こいつ持っててくれ」
    「え? ああ、うん」
     里桜は林檎飴を舐めながら見学に徹することにするが、なんだか筑音達は色々容赦がない。
    「コイツで仕舞だ」
     最後に大きなぬいぐるみを貰い受け、待っていた里桜へ手渡す。
    「よぉお似合い、ですえ」
     伊織がその黒髪に見映えよく簪を挿してやると、年齢相応の少女らしい笑顔がこぼれた。
     少々ふくれっ面な悠の頭をぽふぽふしつつ、十音は獲物のぬいぐるみを抱え直す。
    「情けをかけるとは……ずるいな、十音くんは」
    「そうだ、林檎飴食べに行きませんか?」
    「そうですね、これから縁日で食べる全てのものをおごってくれたら私の機嫌が直るかもしれないですね?」
    「はいはい仰せのままに、幼馴染み殿」
    「もー何で落ちへんの~、下留めてあったんちゃうん?」
    「やっぱり長物は難しいねえ」
    「きっと銃身が曲がってたんだよ!」
     たはは、と照れ笑いなリヨノに紺地に金魚柄の浴衣な弥咲が苦し紛れの言い訳をする。
    「ね、あれさ、おいしそうじゃない?」
    「よし食べ行こ!」
     黒地に白菊の浴衣姿な紅子に手を引かれ、弥咲が値切り交渉を開始。良い感じにこなれた薄花色の浴衣をひらめかせ、リヨノはくすくす笑いながらゆっくりその背を追う。
    「日本小吃、いっぱいあるある! どれも美味しそ……ち、千昭! 大熊猫!」
    「あぁ射的? 穫れるかわからないが、やってみるか」
     白黒のもふもふに反応して挑戦するものの撃ち落とせない梅朱に苦笑しつつ、千昭は玩具のライフルを手に取った。
     少々オーバーアクションな台湾娘がパンダのぬいぐるみを抱きしめるまで、あと十秒。


     花に嵐の例えはもちろん、蛍に恋の例えも多い。蛍に気に入られたらしい月人に春陽はくすりと笑った。
    「一目惚れでもされたんじゃないの?」
    「いやー、されても断るしか。気になってる奴もいるし」
    「……。……チョコバナナ。食べる?」
    「気にしないんだったら遠慮なく」
     美人は何を着ても美人だよねえ、と軽い口調の桃夜に紺色の浴衣姿のクリスは盛大に溜息をついた。
    「はいはイ、知ってるヨ。僕ばかり見てないで蛍を堪能しなヨ?」
    「キレイ、カワイイは国宝、そして美人はオレの世界遺産だし」
     あんまり調子に乗ってクリスの制裁を喰らうのは勘弁、なのでここまでにして置いた方が良いかもしれない。
    「……蛍さん、この子に嫉妬しとるんやろか。そう思わへん、煌介さん」
     小川に足をひたす事をはしたないなどと言わず、やれる事はやれる内にやっておくものだ。
     俺だって、ガキだもの。煌介はそう思う。
    「案外、嫉妬じゃなくて種族違いの一目惚れ、かもっすよ?」
     金魚がゆらゆら泳ぐ巾着袋に、明滅する光が美しい。
     その光にほとんど温度はないそうだ。けど、熱の伴う人工物のライトよりはよほど生き物らしいと思う。
    「誠士郎は何を買ったんだ?」
     縁日定番の林檎飴と答えると、日英ハーフの傑人に林檎飴は馴染みのない名だったようだ。
    「あと花火もだな、他にも沢山ある」
    「そうか、夏の風物詩は蛍の他にもあるな。海、かき氷……」
     考えてみれば屋上で昼寝中に声を、というのも不思議な話だと思う。こっそり買い込んだらしい、つやつやに飴がけされた林檎。
    「初めて見たから……つい、買っちゃった」
    「創矢はこういう祭とかは初めてかい?」
     巡る季節、どこかへ出かける機会はまだ多くあるはずだ。
     ふたりきり手を繋ぎ、川辺を歩く。
    「優しい光です……幻想的で、綺麗で、何度見ても日本の蛍はいいと思いませんか、シャル」
     しかしその光も、ただひと夏きりの命。
    「私達はもっと長く、長く一緒にいましょう。輝きを放って消える蛍よりも」
    「勿論です」
     ええ、ハルト、私達はずっと一緒ですから。
     向かい合った真夜が蛍の光に浮き上がって見えた。綺麗だ、と一瞬息をすることも忘れる。
    「だから言ってやったのよ一馬さん、なし崩しのまま言葉にしない奴は一生ヘタレ扱い、って! まあそれは私の友達の知り合い、の話で……」
    「あの」
     何でかうまく声にならない。
    「年下で頼りないかもしれねーけど、真夜に相応しい男になるから……お、俺にチャンスをくれねーか」
     ……あー言った。ついに言っちゃったよ俺。なにこれまな板のナントカとか断頭台とかの気分。
    「好きだ、付き合ってくれないか」
    「……ま、ヘタレは勘弁してあげる」
     頑張ってね、最愛の彼氏殿。

    作者:佐伯都 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年6月30日
    難度:簡単
    参加:96人
    結果:成功!
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