暴虐の風

    作者:立川司郎

     ざわざわと山を吹き猛る風は、まるで自分の心のようであった。
     激しく、そしてどこまでも駆け抜けていく。
     かつての恭二は、群れを作る事で安心感をえていた。ひたすら暴力の限りを尽くし、人を傷つけるだけの群れであった。
     それが変わったのは、業大老勢力のアンブレイカブルに叩きのめされたのが切っ掛けだった。死を前にして群れなど意味をなさず、そして自分は無力だった。
     死か、それとも力を求めるか。
     その結果自分が選んだのは力であった。
    「富士急ハイランド……」
     かつて、ヒトであった時に仲間と来た事があった。それも、遠い昔の事のような気がした。いや、遠い昔の事……なのだ。
     柴崎の話によれば、そこにブレイズゲートがあるという。
     皆それぞれ柴崎に言われた通り、一人でブレイズゲートに向かっているはずだ。
    「必ず力を手に入れる。……必ず」
     柴崎に真のアンブレイカブルと認められるように。
     恭二は厳しい表情で、山を下りはじめた。
     
     道場で素振りをしていた相良・隼人(高校生エクスブレイン・dn0022)は、皆に気付くとゆっくりとその場に正座をした。
     脇に木刀を置き、皆が揃って座るのを待つ。
    「来たな。……実は富士急ハイランドにブレイズゲートが現れた。だが不安定だって話でな、現れたり消えたりするそうだ」
     探索には差し支えないが、詳細については何も分かって居なかった。このブレイズゲートにご当地怪人で集められたサイキックエナジーが関与しているか、それも隼人には分かっていない。
     ただ、問題が一つ起こっている。
    「このブレイズゲートの前に、片付けてほしい事がある。実はこのブレイズゲートに、アンブレイカブルが向かってきている。……それも、ちょいと手強い奴だ」
     そのアンブレイカブルは、富士急ハイランドの客が目当てなのか。それとも、ブレイズゲートなのか。
     その問いに、隼人はブレイズゲートだときっぱり答えた。
    「だがブレイズゲートとはいえ、現地でどんな混乱が起きるか知れん。お前達はヤツが富士急に近づく前に、アンブレイカブルを撃退してくれ」
     アンブレイカブルの名前は恭二。
     見た目は茶髪でチャラい感じだと隼人は言うが、かなり鍛えてあるらしく、灼滅者八人で掛かっても勝てるかどうかが微妙だと言う。
    「ヤツは山越えをして来ているから、河口湖の奥の137号線の山道で待ち伏せするといい。周りは山だから、戦うのに差し支えはないはずだ」
     だがそれを過ぎると河口湖に出てしまう。
     何としても山道で沮止しろと隼人は言った。
    「相手の武器は拳……バトルオーラ。技はストリートファイターのものとほぼ同じだ。だが、何度も言うが相手はお前達より格上だ。倒す事より、追い返す事を優先しろよ」
     恭二の目的は強さを求める事。
     しかしもしその場で力不足を悟るような事があれば、大人しく引き下がるかもしれない。
    「アンブレイカブルは力を求めるダークネス。力と戦いこそ全てなんだ。いいか、それは忘れるな」
     正面から戦いを挑めば、更に業大老勢力との関係は悪化するかもしれない。隼人には答えなど見えはしないから、助言らしい言葉など掛けてやる事は出来ない。
     しかし少し考え、肩を軽く叩いた。
    「アンブレイカブルにあるのは生と死、戦い、勝者と敗者。お前達はそんな闘犬相手に、どう対峙する」
     隼人から、静かに問いかけられた。


    参加者
    ミレーヌ・ルリエーブル(首刈り兎・d00464)
    巨勢・冬崖(蠁蛆・d01647)
    一之瀬・祇鶴(リードオアダイ・d02609)
    御盾崎・力生(ホワイトイージス・d04166)
    虹真・美夜(紅蝕・d10062)
    クリミネル・イェーガー(迷える猟犬・d14977)
    名波・紫朗(天藍・d18455)
    クリスレイド・マリフィアス(魔法使い・d19175)

    ■リプレイ

     夏の日差しは、アスファルトからの照り返しでじわじわと八名の体を焼いていく。一歩一歩足を進める事さえ苦痛を伴うような暑さの中、道路の曲がり角で御盾崎・力生(ホワイトイージス・d04166)が足を止めた。
     残り七人が列を作るようにして、黙々と登ってくるのが見える。
    「みんなお疲れ様。そろそろ、この辺りでいいだろう」
    「そうね、これ以上登ってもみんな疲れるだけだわ」
     最後尾にいた虹真・美夜(紅蝕・d10062)は、力生の声を聞いて声を返す。
     運動部である巨勢・冬崖(蠁蛆・d01647)はともかく、みんな表情には出さないがこの暑い中で歩き回る事は楽ではないはずである。口数の少ないクリスレイド・マリフィアス(魔法使い・d19175)も、力生たち先頭のメンバーをちらりと見上げて視線を落とす。
     いざとなりば箒で飛べばいいクリスレイドは、特にどこで戦おうとかまいはしないのだ。むしろ飛べないほかの仲間の方が気になる訳で。
     美夜の前にいた名波・紫朗(天藍・d18455)は、けなげに彼の後ろをついて歩く小さな柴犬をそっと撫でて美夜に微笑みかけた。
    「ベストなポジションで戦うのを優先してください。いえ、俺達の事は気にしないでください。これしきの事で疲れたりはしませんよ」
    「……そうね。人さえ来なければベストなポジションよ」
     美夜はこれから戦う事も考え、そう力生に同意した。
     車の通りはほとんど無く、恐らく戦う際にも支障はなかろう。このままジャマが入らなければいいが、と美夜は願いつつ作戦の打ち合わせを始める事とした。
    「えっと……アンブレイカブルをここで待ち伏せして、撃退する。もちろん倒す事も念頭に入れて戦うわよ、相手に苦戦していると思わせる事が大事なんだからね。……作戦はそういう事で良かったかしら」
     彼らの目的は、あくまでも修行。
     自分達も無理にここで灼滅する必要はないが、最終的に灼滅するか撃退に留めるか、全員の意見は一致しては居なかった。
     確かなのは、ここでもし灼滅すればアンブレイカブル組織を敵に回す事になる可能性が高いという事であった。
     万が一引かなかった場合、闇堕ちしてでも……。そう考えるのはミレーヌ・ルリエーブル(首刈り兎・d00464)だけではない。むろん、闇堕ちに至る前に相手に逃げられては意味がないが。
    「……なあ、エクスブレインはアイツらを闘犬言うてたな。ウチらみたいな猟犬とどっちが強いやろな」
     ぼんやりと道の向こうを見ながら、クリミネル・イェーガー(迷える猟犬・d14977)が聞く。ひょいとミレーヌを見返す目は、ひんやり冷たいようでどこか強い意志わ感じさせる。
     ミレーヌは首をすくめ、さあと答えた。
    「目的が違うんだもの、比べようが無いわ。……そう、アンブレイカブルと灼滅者と、目的が違うんだもの」
    「そうやな。でもウチは……ああ、来たようや」
     クリミネルが目を細め、道の向こうを見据える。陽炎のように立つ影は、こちらの姿を見つけても足を止める事はない。
     軽やかにランニングをしながら、次第に近づいて来る。
    「説得で……済ませたいものね」
     小さな声で、ミレーヌは呟いた。

     邪魔をするか。
     恭二は、立ちはだかる八人と一匹の霊犬にも全く恐れもせずに睨みをきかせた。立ちはだかる障害があらば、それを受けて戦うのがアンブレイカブルというものである。
     一之瀬・祇鶴(リードオアダイ・d02609)はミレーヌともに攻撃のタイミングを計りながら、戦いの意志を固めるように拳をきつく握りしめた。
    「悪いけど、ここから通す訳にはいかないの」
     淡々と、祇鶴は今のブレイズゲートの状況について説明する。ただでさえブレイズゲート内で何が起こるか分からないというのに、不安定な状態のブレイズゲートにアンブレイカブルを入れる訳にはいかない。
     祇鶴がそう説明するが、恭二はふと鼻で笑い返した。
    「そんな事は百も承知。だからこそ行く価値があるというものだ」
     ここで恐れて引き返せば、それこそ柴崎は目も合わせてくれなくなるだろう。自分はもっと、高みを目指しているのだと恭二は言う。
    「今のあなたじゃ、あのブレイズゲートは荷が重いわ。悪い事は言わないから、もう少し鍛えてから出直すのね」
     それでもどうしても引かないというなら……。
     ミレーヌはにっこりと笑い、ナイフを軽く構えた。
    「私達と戦えば分かるわ」
    「……良いだろう」
     恭二はミレーヌに返答を返すと同時に、飛び込んできた。そう、それでいい……戦わねば引けないというなら、戦って戦って、それで分からせるだけだ。
     飛び込んだ恭二の拳を、冬崖が沮止する。勢い、そしてスピードともに恭二の方が上回っており、何とか躱そうとした冬崖を凌駕する。
     叩き込まれた拳の重みに、冬崖は低く呻き声をあげた。
    「これほどの力を持っていながら……っ」
     即座に冬崖は、シールドを展開して叩き込む。防御を生かした冬崖の動きに対し、恭二の左右からミレーヌと祇鶴が攻め込んだ。
     恭二は冬崖のシールドを受けながし、ちらりと左右の二人を見やった。相手の動きを見ている冬崖に対し、ミレーヌと祇鶴は積極的に攻める。
     死角に回り込もうとするミレーヌ、そしてチェーンソーを唸らせながら力技で押さえ込もうとする祇鶴。
    「こっちも本気でいかせてもらうわよ」
     目を細めて、祇鶴は剣を下からすり上げる。唸りを上げるチェーンソーの狙いは、恭二の脇であった。
     構えの死角から、切り上げる!
    「行って!」
     直後に祇鶴が声を掛けると、ミレーヌが後ろに回り込んだ。だが剣の威力を拳で弾くようにして返すと、すうっと恭二はミレーヌの方へと向き直った。
     チェーンソーの威力は拳の威力で返し、ミレーヌのナイフは皮一枚で躱す。
     祇鶴は目を見開き、飛び退いた。
    「……っ!」
     更に祇鶴はチェーンソーを振り回すが、動きを完全に見切られたのか当たる気配がない。それがいかにマズイ状況か、後方にいた美夜には分かって居た。
     とっさに十字架の閃光を放つと、後方からの美夜の攻撃に一瞬恭二が怯んだのが分かった。しかし、それを足止めにするにはまだ足りない。
    「見切られてるわよ、祇鶴!」
    「そんな…!」
     阻止に回ろうとした冬崖の横をすり抜け、恭二が拳を構える。次の瞬間、祇鶴はふっ飛んでいた。アスファルトに叩きつけられた硬い感触と、衝撃が体を襲う。
     シールドで傷を塞ぎながら、紫朗が祇鶴に声を掛けた。
    「足を止めている余裕があると思いますか、攻撃の隙を与えてはいけません。……チャコ!」
     紫朗のかけ声で、霊犬のチャコが祇鶴の元へと駆け寄る。動いて躱さねば、とは祇鶴も分かって居る。
     だが一端拳を当てた相手を、恭二は逃しはしなかった。
    「まだ寝るには早いんじゃないですか?」
     すうっと息を吸い込み、紫朗は歌声を奏はじめた。
     柔らかな歌声が、青空に広がって祇鶴に届く。傷だらけであったが、その声を聞いて何とか祇鶴は立ち上がって剣を構えた。
     ぐるりと恭二の周囲を周囲をチャコ、力生、そして冬崖が囲む。
     囲んでいても、安心感など無い。冬崖も力生も、一瞬足りとて気を抜く事はなかった。ぐるりと周囲を見まわした後、恭二は再び動き出した。
     噛みついたチャコを蹴飛ばし、飛び越えるようにしてミレーヌと祇鶴の方へと飛びかかる。
     力生はガトリングガンで威圧するが、空しく恭二の足下をかすめるのみで傷を与える事が出来ない。恭二の拳が、祇鶴の首を掴み持ち上げた。
     既に祇鶴は、意識が朦朧としていた。
    「それほどの力……あなた、そんな身に余る力を持って……何と戦うつもり、なの……」
     かすれるような声で、祇鶴が問いかける。
     なぜ?
     恭二はにやりと笑うと、祇鶴に拳を叩き込んだ。
    「なぜだと? アンブレイカブルは力を求める存在、それが何故だとは愚の骨頂。力を否定する事は、アンブレイカブル自体を否定するに等しい」
     力生は倒れた祇鶴を後ろから抱え、美夜と視線をかわす。美夜は急いで祇鶴の体を抱えると、彼女が無事である事を確認しほっと息をついた。
     戦う事は出来ないが、まだ息はある。
     静かな怒りが美夜を襲ったが、顔には出さない。
    「まずは一人。……それで、何か言いたいことがあったのか?」
     うっすらと笑い、恭二が聞いた。

    「作戦を変えた方がいいわ」
     今まで無言であったクリスレイドが、口を開いた。
     今まで戦った感触では、明らかに恭二はパワーとスピードに優れている。特にその圧倒的な力は、とてもじゃないが冬崖であっても容易に渡り合うことが難しい。
    「アンブレイカブルは俺達と表裏一体だ。……こうなる事を予測しておくべきだった」
     冬崖は、低い声で口惜しそうに言った。
     ここに来て、力押しの技を主体とした前衛の攻撃が不利に働きつつあった。力生はそれでもまだ恭二に対する攻撃手段は隠し持っていたが、足止めや防衛体勢を崩す事により長期戦で押す作戦をする上では、彼一人では足りない。
    「スピードなら、アイツに追いつけるかもしれない。……少なくとも、力押しよりはマシよ」
     ミレーヌはちらりとクリミネルを見ると、彼女はふっと一呼吸ついた。
     正直、ミレーヌが当てるのがやっとであるなら、クリミネルは恐らくスピード以外で迫るのは難しかろう。
     何より、スピードと力を生かす以外にクリミネルはサイキックを持ち合わせていない。それはミレーヌも同じであったし、攻撃を防いでくれている冬崖も同じである。
     戦うのは、後方で冷静に状況を見てくれていたクリスレイドが居たからであった。影をゆるりと這わせ、クレスレイドは静かに恭二を見据える。
    「いくわね」
     短い合図とともに、クリスレイドは影を這わせた。飛び込んできた恭二を、クリスレイドは執拗に影で追い立てる。
     相手のスピードを追いかけるのが精一杯のクリスレイドは、前を冬崖に守られているからこそ全力で意識を集中出来ていた。
     ふ、と恭二が踵を返した瞬間を狙い、足を絡め取る。続けて、手にした鎌を一閃する。鎌による攻撃は、わずかにクリスレイドに手応えをくれていた。
    「こっちの方がいけるわ」
    「退けっ!」
     一喝すると、恭二が自身にかかっていた影を払い飛ばした。力生の体を掴んだ恭二が、足下を見下ろす。そこにあったのは、クリミネルの糸であった。
     攻撃しつつ、仲間の攻撃に合わせて何とか絡ませた糸。
    「傷は付けられへんけど、糸で繋ぐくらいは出来るんやで」
     笑ったクリミネルの顔を、恭二の拳が飛んだ。
     意志の絡んだ恭二の耳に、静かに紫朗の歌が響く。仲間が追い立ててくれる事を信じて脇を空けていたのは、相手に退路を促す為であった。
     だが、すでにここまでの戦いで冬崖と力生も限界に来ている。
     立ちはだかった力生に攻撃をシフトしたのは、勝算があったからかどうかは分からない。紫朗は仲間に歌を送りながら、状況を見守った。
     そして恭二の拳が力生を砕き、そこでようやく声をかける。
    「そろそろ帰って頂けませんかね。十分戦ったのですから、満足したでしょう?」
     そう声を掛けつつ、紫朗は力生を起こした。
     痛みで呻きながらも、力生はぴくりと腕を動かした。ゆっくりと美夜が、前へと進み出る。ミレーヌか、それとも自分か。
     腕を掴んだのは、クリミネルの引き留める手。
    「……強うならんとあかんで?」
    「分かってるわ」
     ちゃんと分かって居る。
     だが、美夜とミレーヌを前にして恭二は拳を収めた。
    「悪いが、俺は行かせてもらおう」
    「どうして? ここを行かせる訳にいかないと言ったでしょう。ここで苦戦するようじゃ、あなたもまだまだって事ね」
    「……その言葉は、今お前達が息切れしている状態では説得力が無い。これ以上戦っても、お前達にとって不利にしかならんと思うが」
     ああ、確かにそうだろう。
     そして彼は、こちらを闇堕ちさせる気はないのである。
     恭二が放った言葉が、ずしりと重く響いた。
     もしわずかでも押し返せていれば、恭二も考え直したであろう。しかし、このまま闇堕ちしてまで押しても恭二の考えを変える事は出来まい。
     しかも相手がこちらを殲滅する気がない状態で、ミレーヌと美夜が闇堕ちするまでの覚悟を抱けるかどうかも難しい所である。
     歌を歌っていた紫朗が口を閉ざし、首を振る。
     ここで引き時を見極めるのも、後衛である自分の役目であろう。
    「これ以上戦うと、こちらのダメージが増えるだけですよ。あなた達が闇堕ちしては、本末転倒というものですが」
     ぴしゃりと紫朗が言うと、無言で恭二は歩き出した。
     意識を失った二人の体を抱えて様子を見ている紫朗の横で、クリスレイドが追うように歩く。だが、恭二の背をじっと見つめたあと声をかけた。
    「聞かせて」
     凜とした声が、恭二を振り向かせる。
     クリスレイドは、一呼吸おくと問いかけた。
    「何故力を手に入れるの。何に認められたいの?」
     それも、アンブレイカブルであるが故……なのだろうか。
     自分の問いかけは、無為なのであろうかと、クリスレイドは返答を待ちつつ自問自答をする。恭二はふっと笑みを浮かべると、再び歩き出した。
    「更なる強者に。……今は、柴崎さんに認められる事が、俺の求める力に繋がっている」
     力かを求めるが故に、力へと吸い寄せられる。
     戦いと力と、それでしか生きられぬ……闘犬。

    作者:立川司郎 重傷:一之瀬・祇鶴(リードオアダイ・d02609) 御盾崎・力生(ホワイトイージス・d04166) 
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年7月16日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:失敗…
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