きぶねにいたち

    『きぶね ここ いたちいる なんとかしろ はやく まつ』

     たった数文字で綴られたその文章を声を五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)は読みあげた。読んでいる最中から零れかける笑みは、どこか幼い子供に向ける様なものであった。
    「これは貴船山にいるイフリートさんから送られてきた手紙です」
     と言っても石板なんですよ。なんて言いながら灼熱者の前に出したのはたしかに拙い文字で刻まれた石板であった。
    「貴船山の場所を皆さん、知っていますか?」
     姫子の質問に頷く者、頭にクエスチョンマークを浮かべる者と反応は幾通りもある。それを全て確認すれば姫子はチョークを手にとって大雑把にであるが、近畿地方の形を描いた。
    「今回、皆さんに行って頂く場所が京都のこの辺りとなります」
     姫子はチョークで印をつけながら説明を続けていく。
     京都にある貴船山に鎌鼬が7匹。どれもこれも同じ様な個体であるが、一匹だけ他の個体よりも強い個体がいる。どれがその個体であるかは戦ってみるまでは分からないようだ。
    「鎌鼬達は人を発見すると無差別に襲ってくるようです。幸いなことに、真夜中から夜明けの間にしか行動しないため今の所は被害が出ていない様ですが……」
     その幸運がいつまで続くかは分からない。
     空が濃紺から徐々に色を薄めて行く時間帯にしか行動しない鎌鼬。陽が昇れば山のどこかに隠れてしまい、探し見つける事は出来ないであろう。時間が時間だけに人が来る心配はしなくても良いであろうが、その分、他の事に心配をする必要が出てくるかもしれない。
    「貴船にも温泉が?と思われるかもしれませんが意外とあるんですよ?」
     意外でしたか?と再び笑みを零しながら姫子は言葉を紡げば、思い出したかのようにそうそう、と言葉を続けた。
    「貴船神社は縁結びの神として有名です。気になる方は言ってみると良いかもしれませんね。後ここのおみくじは水占おみくじと言い、少し変わったものなんですよ」
     眠たい目を擦りながらになるかもしれないですが、良かったら。と姫子は告げた。


    参加者
    水無月・礼(影人・d00994)
    オデット・ロレーヌ(スワンブレイク・d02232)
    望月・心桜(桜舞・d02434)
    普・通(正義を探求する凡人・d02987)
    饗庭・クライネ(貪喰のアマランタ・d05781)
    エデ・ルキエ(樹氷の魔女・d08814)
    乃木・聖太(影を継ぐ者・d10870)
    ヘキサ・ティリテス(カラミティラビット・d12401)

    ■リプレイ


     時計の針は真夜中を過ぎた頃、陽の出ている間であれば観光客達が登山をしているであろう貴船山だが、こんな時間に登山をする者はいない。
     ただ、そんな誰もいないはずの山中に光が七つ。
    「しばらく来ていませんでしたが、変わっていませんね」
     緩やかな風にさざめく木々の音を聞きながらぽつりと、水無月・礼(影人・d00994)は言葉を零した。彼にとってこの貴船山のある京都は幼い頃に住んでいた土地。久方ぶりに見る景色は幼い頃に見た景色と変わってはいない。
    「鎌鼬じゃなくて、天狗が出てきそうな山ね?」
     オデット・ロレーヌ(スワンブレイク・d02232)は目をきらきらと輝かせながら生い茂る木々の間に視線を向ける。貴船山の隣は鞍馬山。天狗の住む山の隣、不思議な出来事に出会うかもしれないのだから。
    「それにしても、炎の幻獣なのによっぽど日本の暑さにまいっているのかしらね」
    「どうでしょう?お手紙にはそういう事は書いてませんでしたしね」
     オデットに言葉を返したのはエデ・ルキエ(樹氷の魔女・d08814)であった。たった二十一文字の石版で出来た手紙。そこに書かれた拙い文字と端的すぎる用件に思う所はいくつもある。けれどもとりあえず、一旦はそれを置いておこう。
     静かだからこそ、森のざわめきと小さな動物たちの鳴き声。夜を生きる動物がどこかで羽ばたいた羽音。灼滅者達が歩きながらも探すものは、大人しい動物ではなく人を襲う鎌鼬達。まだ見ぬ姿、しかし姿を見かければすぐに襲ってくる相手、相手よりも先にその姿を見つけたい。
    「ふふ。なんだか探検みたいで楽しい……」
     木陰にライトを向けながら饗庭・クライネ(貪喰のアマランタ・d05781)の口からは言葉と共に笑みが出る。けれど、真面目にしなければいけばない場面、近くにいた望月・心桜(桜舞・d02434)の方を向けば慌てて取り消しの言葉を紡いだ。
    「山奥のどこかにいる鎌鼬じゃ。そんな気持ちにもなってしまうのも仕方ない」
     桜を宿した瞳を細めれば、心桜はクライネにそう向けた。
     数え切れない程の年を重ね作られた出来た山道。地に這う木の根は多いが、それに足を取られることもない。普・通(正義を探求する凡人・d02987)が足を進めれば、近くにある植物達は自然に避けてくれる。余計な騒ぎにならないように努める。
    「小火が大火事になったらことだしね」
     例え小さな事件でも、もしかするとそれが大きな事件に発展するかもしれない。ふと、気がついた視線に通が後ろを見れば、仲間達の視線がややあって。
    「……別にイフリートに掛けたりなんてしてないし、僕がファイアブラッドなのも関係ないです」
     本当だよ?
     まるで自然な調子でさらりと言う通の説明に、何人かの頭に浮かんだかもしれない文字は全く同じ物であった。


    「イフリート共も、随分身勝手なヤツらだなァ……ヘヘッ、毒気抜かれちまうぜ」
     長く一つに纏めた純白の三つ編みを揺らしながら、ヘキサ・ティリテス(カラミティラビット・d12401)はぼやく。鎌鼬を探して山を歩く灼熱者達。どれ程歩いたか分からず、けれども月は確実に、その傾きを変えていた。遠くから聞こえる、木の枝を踏んだ音。それに反応したのは、乃木・聖太(影を継ぐ者・d10870)であった。
    「またか」
     照らす先には何もいない。きっと小動物が踏んづけて行ったのであろう。光を下げようとした時。
     ぱきり。
     また、乾いた音がした。下げようとした懐中電灯の灯りを、遠くの闇にゆっくりと向ける。
     聖太の気が付いた異変に他の者達も気が付いている。
     前方に左右。
     木陰にはいない。
     茂みにも。
     それぞれが照らす灯りの先、そこにはまだ、何もいない。
    「見つけたわ」
     クライネの緩やかな声が静寂を崩す。白い指をそっと、上に伸ばせば少し離れた坂の上に灼滅者達を見つめる獣が一匹。
    「鎌鼬って顔は可愛いんじゃがなあ」
     威嚇するように牙をむき出しにして、鎌鼬達は一匹、また一匹。その姿を見れば、心桜が残念そうに口を開く。いくら顔が可愛くても彼らはここで倒さなければならない。
    「まぁ、でも鼬の道切りって言葉があって、鼬が目の前を横切ると恋人と別れちゃうそうですし」
     貴船山にある貴船神社は縁結びで名高い神社である。そんな場所に恋人達の縁を切ると言われる鎌鼬がいるなんて似合わないにも程がある。だからこそ、いなくなってもらわないと。エデは両翼の刃を持つ槍を構え足を進めた。
    「……大丈夫」
     これは害を成す獣の駆除と同じ様なものであるから。
     これから始まる戦闘。それは互いの命を削り削られるものだから。それは苦手な物だけれども、それでも立ち向かわなければならないもの。
    「大丈夫、僕は」
     ――戦える。
     鎌鼬は七匹。その中でも一匹は他の鎌鼬とは違う。どれもが似たりよったりな顔であり、見た目による差はない。灼滅者達に襲いかかる鎌鼬。
    「さっさと片しちまうぜェ! 火兎の加護ってなァ!」
     しかし、攻撃よりも先に灼滅者達に与えられたのは炎の暖かさと破魔の力。それはヘキサの炎の翼に依るもので。オデットとエデの捻りを加えた槍の一撃。共に同じ攻撃を同じ鎌鼬に与えれば、ぎゃっ、と獣は痛みに鳴く。
     しかし鎌鼬達も攻撃を受けてばかりではない。鎌鼬に近い灼滅者達に浴びせかけられるのは幾重もの風。薙ぐように、目には見えぬ存在は鋭さを持ち、肌の上を通り過ぎれば真紅の道が刻まれる。
     心桜の異形の腕が鎌鼬を殴り付け、通も同じ様に別の鎌鼬を殴った。
     鎌鼬達はそれぞれ鳴き声を上げれば、一匹は先程と違い一陣の風の刃をヘキサへ、そしてもう一匹は柔らかな風を仲間に纏わせる。風を纏う一匹。それが威嚇をするような声を発すれば、鎌となった両の腕を大きく振り上げる。
     それは今までとは違う、風を使わぬ攻撃で。
    「まぁまぁ。あなたはせっかちなハニーね」
     言葉は砂糖よりも更に甘い蜂蜜の様。夢見るピンクの瞳は幸せそうに弧を描く。クライネが槍で受け止めた攻撃は、まるで何もかもを断ち割るかの様な振り下ろし。近くで見る鎌鼬。憂いと甘さを帯びた溜息が出てしまう。
     一度目の攻撃は何人もを薙いだ風の刃達。二つ目の攻撃は単調な風の斬撃。三つ目は先程見た仲間のために纏わせる緩やかな風。そして四つ目。クライネに向けられた両腕を振り下ろす鎌の攻撃。ここから考えられる一つの予想。それはきっと答えにも近い。聖太はガトリングガンをクライネを襲った鎌鼬に向けた。
    「こいつが親分だ!!」
     連射音と共に吐き出される、数え切れぬ程の爆ぜる魔炎を宿した弾丸は、鎌鼬を的確に捉えその身を貫こうとする。
    「固いっ!」
     しかし、何十もの弾丸にぱちりと爆ぜる魔炎に身を焦がしながらも鎌鼬はまるで攻撃を受けていないかの様に、聖太を睨み威嚇した。鎌鼬が頑丈なだけでない。先ほどの風も鎌鼬の味方をしていた。しかし、鎌鼬の顔がまるで憎々しそうに歯を食いしばるものへと変わった。
    「あなた方の相手はまだいますよ」
     内から凍てつく魔法。前に出ている者たちから一歩下がった位置にいる礼は黒曜の瞳を鎌鼬達に向けた。レンズ越しに見えるその先、そこは死と氷の魔法の中心地。礼の魔法は何匹もの鎌鼬を凍えさせ、そして一匹の風を操る鎌鼬が地に伏した。


     いくつもの風の刃、それに続く強力な鎌での攻撃。鎌鼬達の放つ風は鋭く、じわりと灼滅者達の体力を削っていく。
    「さあさあ可愛いハニー達、良い子はとっくにおねむの時間よ?」
     風と鎌の斬撃から仲間達を庇いながらも、クライネは激しく渦を巻く風の刃を生み出せば、オデットがいくつもの攻撃を受けていた鎌鼬の方へと駆けて行く。
    「あなたで四匹目!」
     振り下ろすのは星の鳥を羽根を飾った杖。溢れる魔力を内へと流し込めば、それは暴れる様に内側から鎌鼬を壊していく。
    「痛みを和らげることはできぬが、癒すゆえ!」
     優しくも清らかな風を心桜が誘えば、風はふわりと灼滅者達の傷を緩やかに癒す。
    「ありがとうございます」
     心桜のナノナノ――ここあの生んだ柔かなふわふわハートも清らかな風に乗って通の元へと飛んでいく。風とハートに包まれれば、通の受けた多くの傷も全てでは無くとも消え。心桜に礼を言い、走る通。握りしめた拳に気を集めれば、放つ連打は強力なもの。
     礼の影が静かに鎌鼬に近づけば、それは一瞬の事。人型を保つ影が液体のように変化して、鎌鼬の身を絡みとる。反抗する鎌鼬、しかし栗色の身に滴る影はどれほど暴れても鎌鼬を離さない。
    「つ~かまえたっと」
     まるで軽い調子でエデが血色に染まる槍を、弱り逃げようとする鎌鼬に突き刺した。槍は鎌鼬の命を喰らう。鎌鼬の命が少なくなればなるほど、エデの消耗していた体力が、気力が戻っていく。
     確実に一匹ずつ。灼滅者達が鎌鼬を倒していく。
     じりじりと身を削る氷と炎、それに毒。
    「ただ闇雲にばら撒いてた訳じゃないさ」
     内から来る痛みと苦しみに、体勢を崩す鎌鼬を聖太は淡々とした様子で見つめる。
     聖太が鎌鼬達に投げていた大量の手裏剣。それはただの手裏剣ではない。刃に塗りつけた毒は少しずつ、しかし確実にその身を侵す。
    「来いよォ。テメェらのなまくら鎌なンざ、オレの『牙』でヘシ折ってやらァ」
     相手をするのは風を操る鎌鼬ばかりではない。聖太が付けた炎が燻る一匹の牽制するように、ヘキサが強気な笑顔で相対する。純白の靴を輝かせ、回るホイールは炎をうむ。飛び跳ねる火花は炎となり白く輝く靴で地面を滑る。そして、兎のように軽やかな跳躍。高く高く、そして急激に。ヘキサの足が鎌鼬の身にめり込む。体勢を崩しかける鎌鼬であるが、まだ暴れる余裕はあるらしい。崩れる体勢のまま、ヘキサの身を粉砕せんばかりの斬撃を繰り出した。
    「忍……斬!」
     聖太がヘキサに続いて鎌を使う鎌鼬に向かっていく。それはさながら鋭い軌跡を描き放つ彼の手裏剣の様。衝撃は双方共に、しかし聖太の勢いが鎌鼬の強い体を吹き飛ばす。勢いを殺すことはできず浮かんだ体が地に叩きつけられた。
    「ごちそうさま。でもまだちょっと、足りないかしら?」
     振り向けば、クライネが最後の鎌鼬に突き刺さる槍を引き抜いている。立ち上がる鎌鼬はどこにもいず、風が木々を揺らす音は、ここにいた似合わぬ獣達がいなくなったことを喜ぶ様な囁き。ズボンの土埃を帽子で払いながら聖太は腕時計で時間を確認する。
    「ミッション完了。所要時間は……」
     予想よりも少々掛かっている。が、目的は達成できている。
    「ま、こんなモンか」
     気を取り直したように言い切れば、視界に入ってきた色は紺青から薄水色を通り越した淡い紫色であった。


    「水占みくじがやってみたいの」
     休憩中にオデットは楽しげに言った。水につけると文字が浮かぶなんて、とても神秘的だから。
     貴船神社に向かう足は楽しげに軽やかに。けれども、夜を押しての戦いが終わったせいか、解けた緊張と共に緩やかな睡魔も襲ってくる。エデが欠伸を噛み殺せば礼がおや、とその様子に気がついた。
    「眠たいですか?」
    「うーん、夜は良いんですけど、ずっと起きていたから」
    「なら、境内で少し眠ると良いですよ」
     きっと、お参りをしてもおみくじを引くにはまだ少し早い時間であるから。社務所が開くまでなら、少し眠っても大丈夫。
     朱色の鳥居をくぐり、橋を渡る。鳥居と朱塗りの灯篭が並ぶ石階段をぴょんと一足先に登りながら、ヘキサは後に続く仲間達の方へと振り向いた。
    「そういや、ジャパン流のお参りってどうするんだ?難しいのか?」
    「なに、難しいことは一つもないぞ。わらわと一緒にすればばっちしじゃ!」
     ヘキサが楽しげに目を輝かせると、心桜の顔も自然と綻んでいく。
     石階段の参道を登りきれば、そこに佇むのは大きな本宮。早朝の貴船神社に響く鈴の音。続くのは二度の拍手。
     素敵な出会いを、今いる相手を、そして仄かに抱く想いを願って。
    「ここのおみくじ、本当に大凶が入ってるって話だけど、どうなんだろう?」
     水占みくじを引いた通が興味深そうに枠線だけが引かれた白紙を見つめた。多くのおみくじには入っていない大凶も、この水占みくじには入っている。わくわくしながら通がおみくじを水につければ、浮き出る文字は。
    「……わ。本当にあったんだ……」
     丸くさせた瞳が写すのは大凶の二文字。出るまではわくわくするものの、いざ出てしまえば少し落ち込んでしまう。
     そして、ここにもう一人。おみくじを見て軽く溜息を付く礼がいた。周りに流されるようにして引いた、おみくじに書かれる文字は中吉。書かれている内容はある一点以外は悪いものではなかった。しかし、礼が気になっていた一点については、端的に望みのない事を告げている。
    「諦めると決めたのですが……」
     ぽつりと呟かれた言葉は、森のざわめきに消えていく。
    「すごいわ!」
     浮き出た文字にクライネは思わず声を上げる。けれども、場所が場所だから慌ててあたりを見渡す。
    「どうでしたか?」
     そんなクライネにエデが声をかける。彼女の手にも文字の浮き出たおみくじが握られていた。
    「末吉よ。でもね、ふふ。待つ者はいずれって書いてあったわ。エデちゃんは?」
    「私、恋愛の所はすごく良かったんですよ」
     でも、まだそういうのは少し縁がないかなって。笑みを浮かべながらエデがそう言えば、その横ではしゃぐヘキサの声。
    「……っし! 大吉ィ!」
     隠しきれない満面の笑み。嬉しげなヘキサの握るおみくじには大吉の二文字が力強く書かれていた。
    「恋もお友達も、いい出会いがたくさんありますように」
     願いを込めてオデットが浮かべる白い紙。瞑った瞳を、ゆっくりと開けばそこに描かれているのは中吉の文字。
    「ねぇ、これって良い結果って事かしら?」
     大吉、大凶、末吉、小吉。結果は何通りもあるけれど、どれがだれだけ良い結果なのかは分かりづらい。
     オデットは自分の紙を、心桜に見せた。
    「中吉か。それは上から二番目に良い結果じゃ」
     心桜の言葉にオデットの顔は明るくなる。確かに内容を読んでみれば、書かれている事の殆どはいい事である。
    「日本の神さまは親切ね。がんばるわね、私!」
    「そういえば、お主はどうなのじゃ。お主だって引いたのだろう?」
     未だ水に浸けていないおみくじを持った心桜が、皆の様子をずっと眺めている聖太に尋ねれば聖太は少々言葉を濁す。周りに釣られるように引いたおみくじ。そっとポケットにしまっていたそれを聖太は取り出した。
    「ほら、浸けぬのか?」
     心桜が紙を水に浮かべれば、未だに水に浸けない聖太に呼びかける。
     浮かぶ二枚のおみくじ。どんな結果が出るかはわからないけれども、と心桜は二枚のおみくじをのぞき見る。
    「無事に鎌鼬を倒してきた後じゃ。きっと大吉じゃな!」
     だって、今日は、戦いも無事に終わった良い日なのだから。
     

    作者:鳴ヶ屋ヒツジ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年8月3日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 6/キャラが大事にされていた 5
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