思い出も一緒に壊せたらいいね

    作者:なかなお

    ●きらきら光る水槽が、目に痛いから
    「ヘイヘイヘーイ! 俺様の登場だぜ! なんつってな」
     ははは、と愉しげな笑い声をあげながら、五人の仲間を連れたリーゼントの青年は水族館を突き進む。
     どこからどう見ても『品行方正』とは言い難いその青年グループに、他の客たちは自然と身を退くようにして道を開けた。
    「なっつかしーよなー、この巨大水槽」
     やがて辿りついた、水族館一の大きさを誇る水槽の前で、青年はうっそりと目を細める。気が付けば額から突き出ていた黒曜石の尖りを指でなぞれば、胸の内で燻ぶるもやは激しさを増すようだった。
     お飾りの角が痛むんスか? と仲間の一人が笑う。
    「いやあ? ぶっ壊して―と思ってよ」

     目の前の水槽も、自分を窺うように見る周りの人間も――この場所に詰まりすぎた思い出も、何もかも。

    「羅刹に堕ちかけている方がいます」
     四季咲・白虎(色白・d02942)は、エクスブレインのお墨付きをもらった情報についてそう切り出した。
    「名前は愛来・倖。高校一年生で、仲の良かったお兄さんがバイク事故で亡くなったことが闇堕ちのきっかけのようですね」
     多くの場合『不良』の一言で片づけられてしまう倖とは逆に、五つ年上の兄は誰もが認める『優等生』だった。それでも二人の仲が驚くほどに良かったのは、兄が決して倖を否定しなかったからだろう。
     二人は毎週のように、今回事件の現場となる水族館に訪れていたという。
    「彼は笑っていますが、自棄になっているようだとエクスブレインは言っていました。だからこそ、私達にも全力で向かってきます」
     腹の底にたまったもやもやを吐き出すため――あるいは、自分すらをも壊してしまうために。
    「接触するのは、水族館の入り口です。中に入れてしまっては一般人が多すぎて被害が大きくなってしまいますから、まずは彼を水族館の隣の工事現場まで誘導しなくてはいけません」
     その日はちょうど工事が休みのため、そこまで行けば一般人の心配をする必要はない。
    「彼が操るのは神薙使いと同等のサイキックです。それから、彼には五人の手下がいます。それほど強くはありませんが、強化されているので一般人と同じように追い払うことはできないとのことです」
     倖には、話を聴くだけの余裕があるかどうかはともかくとして、まだ人としての意識がある。上手く説得をして倒すことができれば、仲間として学園へ連れ帰ることもできるかもしれない。
     白虎は全ての説明を終えると、そっと笑った。
    「水族館、最後にみんなで回れたらいいですね」


    参加者
    江良手・八重華(コープスラダーメイカー・d00337)
    嘉納・武道(柔道キャッチャー・d02088)
    海老塚・藍(スノウホワイトフェアリィ・d02826)
    楯縫・梗花(さやけきもの・d02901)
    四季咲・白虎(色白・d02942)
    黎明寺・空凛(木花咲耶・d12208)
    華表・穂乃佳(高校生神薙使い・d16958)
    卦山・達郎(龍の血に魅入られた者・d19114)

    ■リプレイ


    「おい」
     仲間と共に水族館へとやってきた愛来・倖は、声と共に道をふさぐようにして現れた四人の男に眉を顰めた。
    「あ?」
     なんだ、と邪魔するな、の両方の意を込めて倖が低い声を出せば、四人のうちの一人、嘉納・武道(柔道キャッチャー・d02088)が一歩前に進み出る。
    「テメエら見かけねえ顔だな?」
    「はあ? そりゃこっちの台詞だっつーの」
     言いつつ、倖は知り合いか? と仲間に確認の視線を流す。五人の仲間は一様に知らないと首を振った。
     ならば構っている暇はないと横をすり抜けようとする倖達の前に、卦山・達郎(龍の血に魅入られた者・d19114)が身をずらして立ち塞がる。
    「んだよ」
     腕を組んだ威圧的な態度に加え、睨むような瞳と不敵な笑み。どう見ても喧嘩を売っているとしか思えない達郎の態度に、倖の声が低くなる。
     その後ろから、楯縫・梗花(さやけきもの・d02901)がからかうように言った。
    「オレたちをスルーして、水族館なんて行っちゃうんだー。女々しいなー」
    「――今なんつったテメェ」
     ゆるり、緩慢な動きで倖が振り返る。
    「あんたらよぉ、あんま調子乗ってんじゃねーぞ」
    「さっきから喧嘩売ってんのか?」
     仲間の五人もとうとう我慢できなくなったのか、口々に声を荒らげた。売られた喧嘩は、突っ返すより言い値で買うほうがよほど楽だ。
     その気色ばんだ様子に、達郎が嫌な笑みを浮かべる。
    「水族館でお仲間とデートのところ悪ぃんだが、ちょいとそこの工事現場まで付き合えや」
    「――」
     睨むようにして達郎の瞳を見つめる倖は、初対面であるはずの相手の真意を探っているようだった。場所を移そうという言葉が罠で、ほいほいついて行けば他の仲間がうじゃうじゃ待機しているという可能性もある。
     黙り込む倖に、それまで静かに倖を観察していた江良手・八重華(コープスラダーメイカー・d00337)が口を開いた。それにしてもお前、という声に、倖の視線が八重華へと動く。
    「随分と湿気た顔をしているな。葬式でもあったのか」
    「っ」
    「……おいテメェら、いい加減黙れよ」
     八重華の声に低く唸ったのは、びくりと一度身を震わせた倖ではなく、五人の仲間の方だった。どうやら倖は結構に慕われているらしい。
    「あ、もしかしてここが『思い出の場所』とかいうやつ?」
     そんな五人の怒気に気づかないふりで、梗花が畳みかける。
     もう一度言うぜ、と武道が親指でくい、と工事現場の方を指して言う。
    「ちょっと顔貸せや」
    「まさか……逃げたりしねぇよな?」
     とどめの達郎の言葉に、半ば殺気立つ五人と倖が灼滅者達を見逃す理由はなくなった。


    「女……?」
     ついて行けば他の仲間がいるかもしれないとは思っていたが、まさか待っているのが女だとは思っていなかったのだろう、倖の顔が怪訝に歪む。別に女イコール弱いと思っているわけではないが、それにしてもあまり喧嘩慣れしているとは思えない風貌の者ばかりだった。
     ボクは男です、と倖の中で『一番喧嘩できなさそうなやつ』に認定された海老塚・藍(スノウホワイトフェアリィ・d02826)が零す。
    「愛来って言ったか? 先に言っとくが、貴様の仲間たちは此処から帰した方が良いぜ。俺らの喧嘩に巻き込まれたら、怪我じゃ済まねえぞ」
     工事現場の中でも広い場所に陣取って、八人対五人で向き合うと、武道はそう助言した。が、それで『はいそうですね』と帰ってくれるような相手ではない。
    「あァ?! ふざけたことぬかしてんじゃねぇぞっ」
    「倖さんとサシでやりてぇってんならテメェらも一人残して帰れってんだよ!」
     途端にがうがうと吠えだす五人の仲間たちに、大人しく帰ればいいのに、と灼滅者達は嘆息した。
     五人の気持ちを汲んで、というよりは、この場の空気に腹の中のどす黒い闇が高揚して、倖も五人に帰れとは言わなかった。
    「御託はいいからさっさと始めようぜ」
     にィ、と笑うその表情は、先ほどまでとは明らかに違う。
    「僕が必ず、守ってみせるから」
     梗花が起動台詞を唱えるのと、倖の腕が赤黒く異形化するのはほぼ同時だった。
    「まず、邪魔な方々には眠って頂きましょう」
     初動が僅かに遅れた仲間三人に、黎明寺・空凛(木花咲耶・d12208)の発動させた死の魔法が襲う。見えぬ冷気に逃げることもままならず、三人は奪われていく体温にあああ、と声を上げるしかなかった。
     倖と同時に飛び込んできた二人には、華表・穂乃佳(高校生神薙使い・d16958)が手加減攻撃で応じる。
    「――」
     瞬く間に落とされた仲間に、倖は一度だけ視線を向けると、そのまま異形化した拳を前に立つ四季咲・白虎(色白・d02942)へと振り上げた。
    「あのですね」
     至近距離でガトリングガンを構え、白虎は笑う。
    「この決闘でわたし達が勝ったら、一緒に水族館に遊びに行くのですよ!」
     赤黒い拳と爆炎を放つガトリングガンの銃口がぶつかって双方が吹き飛ばされる刹那、倖の唇が、何かを耐えるように戦慄いた。
    「どうした、さっきは行こうとしていただろう。それとも、本当は行きたくないのか?」
    「っるせぇ!」
     宙を舞う倖に、背後から八重華の黒いオーラを纏った手刀が迫りくる。倖はそこにわざと腕を打ち付けて体の向きを変えると、着地と同時に後ろに飛び退いて灼滅者達から距離を取った。
    「顔色が悪くなったな。図星か?」
     わざと挑発するように問うてくる八重華の声に、うるせぇっつってんだろ! と激昂する。
     倖が叩きつけるようにして腕を振り切ると、そこから生まれた風が刃となって八重華を襲った。
    「自暴自棄になってんじゃねぇ!」
     八重華の前に素早く身を滑り込ませた達郎が、龍砕斧――気功武装・双斧卦龍でその刃を受け止める。怒りか悲しみか、びしびしと身を打つ風の鋭さに、達郎は顔を歪めた。
    「これが兄貴の認めてくれたお前の『やり方』か? 違うだろうが!」
    「兄さんは関係ねーだろ!」
     怒鳴る達郎をさらに凌ぐ叫びで、倖は喚く。
    「もういねーんだからっ! 俺を叱ってくれることだってもうねーんだからよお!」
    「……っ!」
     藍の鬼神変が、倖の頬を張り飛ばした。


    「っ……ちッ」
     まともに拳を喰らったのなどいつぶりか、倖はすぐに衝撃で吹き飛ばされた体を起こして血を零す口元を乱暴に拭った。
    「どうしてあなたが殴られたかわかりますか?」
     震える声に顔を上げれば、藍が泣きそうな瞳でこちらを見ている。
    「あなたは大切なものを壊そうとしている。それはあなたにとって大切なもの。それはあなただけしかもっていないもの。……あなたは自分を認めてくれたお兄さんさえも否定するのですか」
     倖は緩やかな風で自らを包み込み、受けた傷を癒した。左足を半歩引き、戦闘の意志が衰えていないことを示す。
     藍の表情がくしゃりと歪んだ。
    「大切だよ」
     倖は小さく呟いて、再び腕に力を込める。
    「大切すぎて重いから、もう楽にしてほしいっつってんだよ……!」
     放たれた風の刃は、藍の小さな体をいとも簡単に薙ぎ飛ばした。地に叩きつけられるより前に、穂乃佳の霊犬・ぽむが空中でその体をキャッチする。
    「……いたいの……なくなる……から……すこし……まってて……」
     穂乃佳の癒しのオーラが、藍の体を包み込んだ。
     さらに腕を異形化させて飛び込んでくる倖の前には、ひらりと空凛が躍り出る。加減などまるでなしに叩きつけられた拳を、空凛はなんとか展開させたシールドで受け止めた。
    「私の大切なお友達にも身内の死を数多く看取って来た方がいます。おつらいでしょうね」
     ぴしり、ぴしりと、シールドにひびが入る音が聞こえる。空凛は唇を噛んで、必死に言葉を紡いだ。
    「でも彼女は言っていました。残された自分達が、その方の生きた証を、精一杯生きる事で示してあげる事が必要だって」
    「兄さんが生きた証を持ってる奴ならたくさんいる!」
     ――俺一人がいなくなったところで、困らないくらいに。
     ぐ、と力を増した倖の拳が、ついに空凛のシールドを叩き割った。ぱりん、と音がして、空凛の体が上から殴りつけられ地に落ちる。
     倖はそれ以上空凛に拳をふるうことなく、そのまま前へと飛び出した。
     藍のナノナノが、倒れ伏す空凛にハート形のシャボンのようなものを飛ばしてその傷を癒す。
    「なあ」
    「――っ!」
     我武者羅に突っ込んでくる倖の拳は確かに威力があるが、攻撃としてはワンパターンだ。
     武道は迫りくる拳を手首を打って払うと、そのまま肘下あたりを掴み上げて真っ向から倖と向き合った。
    「死んだ兄貴の影を引きずるな、とは言えねえが暴れて全てを壊そうってのはちょっと違うぜ。貴様も漢なら己を認めた人の為に生きて見せろ」
     倖が自棄になって反対の腕で風を生もうとするより早く、その鳩尾に超硬度の肘打ちを叩きこむ。
    「貴様が此れから歩む道、此れから成す事柄が死んじまった人間の生きた証だ。数なんて関係ねぇ。貴様にしか示せない証だ」
     倖はかは、と血を吐きながらも、武道の腕を振り払った。
    「俺が素直にそう思えたら……兄さんみたいに『良い奴』だったら、あんたらだって苦労しなかっただろうな」
     いったい何がどうして灼滅者達が自分を構うのかは知らないが、どうやら説得されているらしいことは倖にも分かった。でも、頷けない――頷かないのが、倖の立ち位置だった。
     倖の腕が風を生む。その刃をするりとすり抜けて、八重華はそれでいい、と言った。普段あまり開かない口を開いて、倖に語り掛ける。
    「お前が変わる必要はない。だが思い出は今残っている物で全てだ。壊さずに、額縁に入れておけ」
     八重華のバスターライフル・Black Camelliaの銃口が、倖を捕らえる。
    「それを、大切に。お前を、お前がそうであるのと等しく慕っていた兄ならば、きっと同じように思うだろう。兄を一番近くで見ていたお前にならば、それが分かるはずだ」
     カッと放たれた光に、目が眩む。吹き飛ばされて、ああ、撃たれたのか、と理解するころには、白虎のガトリングガンから放たれた弾丸が嵐のように飛んできていた。
     それを弾くべく風を呼べば、同じだけの強さで風をぶつけられる。その先にいたのは梗花だった。


     倖と同じ力を見せた梗花が、こんどは鬼神変を見せて言う。
    「これが、君と同じ鬼の力……でも僕は、思い出を守るために使う。倖君にも、そうなってもらいたい」
    「――」
     押し黙る倖に、梗花は懸命に訴え続ける。
    「僕も、自分のことをわかってくれる人を喪ったら……君みたいになってしまうかもしれない。でも、それは……喪った人が望むことじゃないと思うんだ」
    「……あんたは、俺みたいにはならねーよ」
     吐き捨てるように言う言葉には、隠しきれない自嘲が含まれていた。そんなことないよ、と穂乃佳が言う。
    「いなくなるのは……どこも……さびしい……」
     だから一緒だ。同じではなくても、一緒なのだ。
    「お前の気持ちは解らない」
     しゅるしゅると力なく腕に風を纏わせる倖に、ウロボロスブレイド・Lipstick Junkieを構える八重華が続けて言う。
    「だが、失った物の悲しさなら知っている――会いたい。本当に、今でもそう思ってる」
     す、とわずかに細められた目には、いったいなにが見えているのか。
     唇を噛む倖に、白虎が殊更明るくたたみかける。
    「巨大水槽いきましょう、巨大水槽! あ、おみやげコーナーで何かグッズ買いませんか? 勿論わたしとお揃いです」
     わざと倖が怒るような調子で言うその気持ちが分かるから、倖はもう一度だけ腕を異形化させた。
    「その力を間違った方向に使っちまったら、てめぇの心で生きてる兄貴に二度と顔向け出来ねぇぞ!」
     まず叩きつけた風を、達郎の炎が焼き尽くす。
    「思い出事、ご自分を壊してしまうなんて、亡くなったお兄様が喜ばれると思いますか? 踏みとどまってくださいませ!!」
     次に振り上げた拳ごと、空凛のロケットハンマー・隕石を叩きつけられて、倖はふっと目を閉じた。
     これで壊れるならそれでもいい――

     ――そうは思っても、自分の心はどうにも頑丈に出来すぎているらしい。
    (「あんたが強くなんてするからだぜ」)
     真上に広がる空を眺めて、倖は心の中でもう亡き兄に悪態をついた。
     いつ崩れてもおかしくなかった倖の心を、強くしてくれたのは兄だった。それが今こうして弊害となっているのだから、笑い話もいいところだ。それなのに、乾いた笑い一つ出てきやしない。
    「認められたいならまずは認めて下さい」
     まだ倖に『火事場の馬鹿力』とやらが残っているかもしれないのに、倒れた倖に無防備に近づいて藍が乞うように言う。
    「……あんたら、兄さんよりもお人好しだぜ」
     降参だ、というように小さく肩を竦めて、倖はそのままことりと気を失った。

     目を覚ましたら、目に映ったのは『ひくひく動くなんか湿ったモノ』だった。
    「………………うおっ!!」
     それが何なのかたっぷり十秒考えて、そうか、あの戦いに参戦してた犬の鼻か、と気づいて慌てて身をずらして起き上がる。
     その犬、ぽむを抱きしめるようにして倖を見つめていた穂乃佳は、じーっと見つめる視線はそのままに、
    「ん……おきた……だいじょうぶ……です?」
     と小さく首をかしげた。
    「お、おう」
     なんだか居心地が悪く、倖は視線をさまよわせながらも一つ頷く。
     そんな倖とは打って変わって、灼滅者達はつい先ほどまで刃を交えていたことなど感じさせないほどあっさりとしたものだ。
    「水族館、行きたくなりましたよね……?」
     散々倖を挑発した白虎が、ちゃっかり倖を見つめて言う。う、と詰まったところに、藍まで、
    「よかったら水族館の案内してくれないかな」
     と言い出すものだから、『不良』と名を馳せて『ちっちゃいの』の扱いがどうも苦手な倖に逃げ場はなかった。
     未だ転がっていた仲間を、あとで回収しやすいようにそこら辺に寄りかからせれば、もうやることもない。ちゃっかり年間パスポートを用意した白虎に引っ張られ、しぶしぶといった体で水族館の中へと入っていく。
     兄が特に気に入っていた巨大水槽の前で梗花と達郎に学園への誘いを受ければ、煌めく水槽に、頑張れよ、と背中を押された気がした。

    作者:なかなお 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年8月12日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 2/感動した 2/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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