ある街の山の中に、捨てられた冷蔵庫がある。
電源などない山の中、動くはずない冷蔵庫、けれどそこに電気が灯っているのを見た、という噂から、開くのを見た、中に何かあるのを見た、そんな噂がどんどん広まっていく。
やがて――『あの冷蔵庫には妖精さんがいて、冷蔵庫を捨てたら祟られるけど、冷蔵庫を大事にすると好きな冷たいものをくれて、満足すると成仏して消えて行く』という噂が、暑い街を駆け抜けた。
「てなわけで、冷蔵庫の妖精さんとたわむれて来てほしいんだずぇ!」
「倒す、じゃなくて……?」
首を傾げた緋音・奏(中学生サウンドソルジャー・dn0084)に、嵯峨・伊智子(高校生エクスブレイン・dn0063)は頷いて。
「冷蔵庫の妖精さんの噂が妙な方に働いたんだかね、『一般人には危険な冷気を放出し続けるけど、冷たいものを出してくれる』みたいな感じになってんのね。一般人には危険って言っても、灼滅者ならちょっぴりちりちりするくらいだし、冷蔵庫の裏側に回ったら冷気も出ないし」
「なるほど……」
「でもって! みんなが冷蔵庫から出してくれた冷たいもので思う存分満足すると、冷蔵庫の妖精さんは空に昇って消えて行く、みたいな感じだそーです!」
「なんかいろんなお話が混じった感じだね、さらに冷蔵庫……」
考え込む奏。「あたしも冷たいもの食べたいなー」と羨ましげな伊智子。
「冷蔵庫の妖精さんは冷蔵庫から冷気を噴き出す以外には攻撃手段もないし、まー戦闘するよりはのんびりアイスとかかき氷とかゼリーとか他にもいろいろ冷たいもの出してもらって涼むのがいいんじゃないでしょーか! ううーいいなーいいなー!」
なお、ここで出してもらったものは、都市伝説の消滅と共に消える。
お腹がいっぱいになるわけでもないが、けれど満足感はきっと消えない!
「あ、あと冷蔵庫の妖精さんは喋れないけど、30cmくらいの小さい体でちょこちょこいろいろ持ってきてくれたり、触ると冷たかったり、あとかわいーずぇ! 女の子型らしーずぇ!」
何か素敵なものをあげると、喜んで冷蔵庫にしまったりするかもしれない。
「つーわけで! 山の中で日陰になるしのんびり涼んでくるのも素敵なんじゃないかなって! 帰りは暑いだろーけどがんばって!」
そう手を振って、伊智子は灼滅者達を送り出した。
参加者 | |
---|---|
風雅・晶(陰陽交叉・d00066) |
若宮・想希(希望を想う・d01722) |
シオン・ハークレー(小学生エクソシスト・d01975) |
黒木・摩那(昏黒の悪夢・d04566) |
近衛・一樹(紅血氷晶・d10268) |
クリス・レクター(ブロッケン・d14308) |
八神・菜月(徒花・d16592) |
久我山・棗(灰色の月・d16879) |
「太陽が燦々と輝く夏の日差し……暑いです。焼けます。とろけます」
黒木・摩那(昏黒の悪夢・d04566)がふぅと熱のこもった息を吐く。
「そんなときに冷たいものを出してくれるなんて、いい人だ!」
それがたとえ妖精さんでもいい人だ!
「今回の都市伝説は、童話のような感じで好いですね」
風雅・晶(陰陽交叉・d00066)が持つ袋には、大きなスイカと潰れないようにした桃。ゆるりと汗を拭いながら、都市伝説――冷蔵庫の妖精との邂逅を、楽しみに。
「なんだか、不思議な都市伝説だよね」
シオン・ハークレー(小学生エクソシスト・d01975)がうきうきと頷く。普段は真面目でしっかり者の彼も、妖精との楽しく甘いであろう時間を前にしては、年相応の小学生。
「一般人の人にはちょっと危険だけど、都市伝説が全部こんな感じだったらきっと平和なのかな?」
夏の暑い日には丁度いいよね、なんか夏休みの遠足みたいで楽しいな、とシオンはシートやタオルの入ったバックパックを揺らして。
「人間の勝手で山の中に不法投棄されたのに、一生懸命冷たいものを出してくれるなんて、けなげですよね……」
若宮・想希(希望を想う・d01722)が深く頷く。大切に持った手提げ袋の中からは、ちらりと夏の花が覗く。
「がんばって、冷たいものを出しまくってもらって満足してもらえればいいな」
ちらり、向けられた緋音・奏(中学生サウンドソルジャー・dn0084)の視線に、「……いや別に、暑いから涼みたいとかそれだけじゃないですよ?」と想希はぱたりと手を振って。だよね、と頷く奏の表情も、明るく穏やかだ。
「今まで荒っぽい都市伝説ばかりでしたので、こういったほんわかする都市伝説は癒されますね」
近衛・一樹(紅血氷晶・d10268)が頬を緩め、いったいどんな妖精さんなのでしょうか、と楽しげに呟く。
「戦闘せずに冷蔵庫の妖精と戯れるだけデ良イとか素晴らしい依頼だネー」
飄々とした口ぶりで、クリス・レクター(ブロッケン・d14308)がそれに頷く。「強者との死闘もいいけドこーゆーのモ悪くないヨ」とどことなくのんびりした様子で目を細めて。
「なんでこんなのが出てきたのかわかんないけど、冷たいもの出してくれるんならまあいいや」
空飛ぶ箒に跨ったまま、面倒そうに八神・菜月(徒花・d16592)が呟く。
「ありがたくいただいとく。暑いしね」
けれど今日は戦いではなく、冷たいものを食べる依頼とあっていつもよりもどこかやる気が感じられる表情。
果たしてやる気か――食い気か。
「初めての依頼ですが……なかなか面白いですね」
そんな仲間達の様子に、楽しげに久我山・棗(灰色の月・d16879)は笑う。蒸し暑い今日この頃、せっかくの涼しい依頼はちょうど良い避暑気分。
「いやいや、このような都市伝説もいるんですね。どんな子なんでしょうか? 紅雪……解っているでしょうが、手出し禁止ですから……ね」
背後に控えていたビハインドの紅雪が、棗の言葉に大人しくこくりと頷く。
「……あった」
クーラーボックスに大量のジュースを入れた榮太郎が、額に手をかざす。
視線の先には、確かに置かれた大き目の家庭用冷蔵庫。
「冷蔵庫の妖精……また、なんというか……」
どんな反応をしていいのか困った顔で呟く彼の隣で、「こういう都市伝説があってもいいよな、これからもっと増えるべきだ」と香。
「冷蔵庫の妖精さん……お話を聞く限りでもとっても可愛らしくて素敵な感じの妖精さんですっ」
触れ合いを楽しみに、縁は瞳を輝かせて。
「成仏させるのはすごくもったいないけど、冬になっても、冷たいもの出されるようになったら困るから、今のうちに楽しませてもらいましょう」
摩那がそう言って足を速める。長い山登りで汗ばんだ体を、ひんやり冷やしてくれる妖精さんに早く会いたくて。
「しかシみんな暑そうだナ……僕は暑さにめっぽう強いらしクそんなに苦しくはないのだけれド」
そう言って首を傾げるクリス。
なんて羨ましい。
「カナデは大丈夫かイ? ちゃんと水分ヲ補給するんだヨ」
「あ、うん。ありがとう、クリスさん」
こくりと奏は頷き、歩きながら水筒を傾けた。
冷蔵庫がはっきりと見える場所まで来れば、そこに何か小さなふわふわしたものが浮いている。
良く見れば、ふわふわしたのは霜のような白いドレス。さらに冷蔵庫と同じ、白い肌。きょろきょろしていた妖精さんが、灼滅者達を見つけてぱちぱちと瞬きする。
「妖精さん、初めまして」
そう口火を切ったのは、一樹。
「かわいい妖精さんがいるという話を聞きまして、逢いに来ました。近くにいってもよろしいですか?」
小さな顔が、ぱぁっと輝く。ふわふわ輝く銀の翅で近くに飛んできた妖精、と同時に冷蔵庫のドアが開き、爽やかな涼風がさっと灼滅者達の頬を撫でる。
「こんにちは妖精さん、私たちの言葉がわかりますか?」
風の届く場所に座りながら、一樹が尋ねる。それに妖精は、両手で大きな丸を作ってみせる。
「こんにちは」
そう笑顔で挨拶してシオンが指を差し出す。その指を妖精が両手できゅっと握って、にこにこ握手。
「……なにこの子超可愛い」
思わず流暢な本音口調になるクリスである。
――深呼吸。
「これを冷やしていただけますか?」
その間ににこやかに、ゆっくりと晶が話しかけ、スイカと桃の入った袋を差し出す。
「しっかりと冷えたら、みんなで食べましょう。勿論、妖精さんも一緒ですよ」
うんうんと妖精は嬉しそうに頷いて、スイカを持ち上げようとして――ぽて。
「あ、冷蔵庫まで持ちますよ」
急いで晶が袋をもう一度手にして、冷蔵庫へ。ありがとうと言うように妖精はぱたぱた晶の周りを飛び回る。
「妖精さん、これもお願いしていい?」
さらにキュウリを差し出した摩那に、これなら運べるよという顔で妖精がこくこく頷いて。
冷蔵庫の扉は開きっぱなし、中にスイカと桃以外に何かあるようには見えないが……そこは不思議の都市伝説。
キュウリを丁寧に並べ終えて、さらに榮太郎の差し出したジュースを1本ずつ冷蔵庫のポケットに並べ終え、妖精がやり遂げた顔で額の汗を拭うそぶりをする。
「なんて可愛らしい妖精さん……!」
夢結が瞳を輝かせて見つめるのに、銀の翅をぱたぱたさせて嬉しそうに手を振る妖精。
「妖精さん、よかったら冷たいもの、たくさん出してくれませんか?」
想希の言葉に妖精は、びしと小さな手で敬礼。
その間に気持ちを落ち着けたクリスが、ふふと微笑んで。
「あ、最初は冷たい飲み物でもいただこうかナ。可愛らしいお嬢さん、冷やしあめ一つ」
その言葉にぎゅっと両の拳を胸の前で握って頷く妖精に、摩那が「あ」と手を上げる。
「冷たいものと言えばアイスよね、バニラアイス。あと麦茶もお願いします」
摩那の注文に、妖精は二つ大きく頷いて。、さらに菜月から「かき氷がいいよね、夏だしとりあえずこれ食べないと」との注文を受け取って、ぴゅんと妖精は素早く飛んで行く。その間に「妖精さんと仲良くなる為に、少々のダメージは気にしていられません」と晶は冷蔵庫の正面に陣取って。
実は彼は、冷房が苦手である。
冷蔵庫と冷房は違う、と己に言い聞かせながら、笑顔で耐える晶。
ぽむぽむ。
何か肩を叩かれる感触がして振り向くと、冷たい麦茶と水羊羹をそっと配膳しながら、「無理しなくていいんだぜ」って感じの渋みの利いた笑顔で、妖精が頷いていた。
菜月の前にはたっぷりのかき氷。宇治金時が食べたいと言えば小豆に抹茶シロップが付いてきて、菜月はちょっと感心しながら練乳をたっぷりかけてぱくり。
優しい甘さが、口の中に広がる。
「おや、わざわざありがとうございます」
麦茶と青りんごゼリーを差し出され、嬉しそうに一樹が受け取る。「ちょこちょこと動いていてかわいらしいですね」と言えば、きゃ、と嬉しそうに妖精が頬を押さえて。
「暑い山を登った後に飲む麦茶。これ最高」
麦茶を一気に呷り、ほう、と摩那が一息。アウトドア用のテーブルや椅子が広げられ、その間でバニラアイスをつつきながら摩那はゆったりくつろいで。
その間にしっかり冷えたお茶で、想希は一息。さらにメロンやマンゴー、ちょっと旬には早いけど葡萄が並び、「桃はちょっと待ってね」と言うように妖精が冷蔵庫を指さしてからお願いポーズ。晶が持ってきた桃とスイカが冷えるには、もう少しだけかかりそうである。
忙しそうだと注文を控えていた棗に、しばし暇になったらしい妖精が近づいて行って注文を取るポーズ。
「そうですね……冷えた羊羹と麦茶とか良いですね~」
びし、とサムズアップして、すぐさま運ばれてきた水羊羹を一口頬張り――次の瞬間目を見開いて、棗の頬にはじわりと笑顔が浮かぶ。
「なっ……このような繊細かつすっきりとした喉ごし……良いもの持ってますねぇ~この子♪」
えっへん、といった様子で、妖精が胸をどんと叩いた。
そしてちょっとむせた。
「あーもう妖精さん可愛いな! 家に連れて帰りたい!」
再び素に戻るクリスである。
「あ、カナデも可愛いヨ」
「聞いてない聞いてない」
「嫉妬してナイ?」
「してないしてない」
ツッコミを入れながら、奏はクリスの注文に興味を持って頼んだ冷やしあめを一口。生姜の刺激と水飴の優しさが、絶妙なバランス。
「緋音さん、夏場で暑いですが、体調を崩されたりしてませんか?」
「あ、はい。ありがとう、晶さん」
ぺこりと頭を下げる奏に、「アイドルなんですから、お気を付け下さいね」と笑えば。
慌てて「今は修行中ですし!」とわたわたする奏を晶は楽しげに眺めて。
半分はからかいの言葉。もう半分は、己が助け学園へ導いた後輩に対する気遣い。
「うん旨イ! ……そうだお嬢さん、コレをどうゾ」
さらに九州のご当地スイーツ、白くまを受け取って頬張り幸せそうなクリスがさくらんぼを差し出せば、くるくる回って嬉しそうに冷蔵庫にしまい込む妖精。
保冷剤を、とシオンが頼めば、冷凍庫から即座にいい感じの大きさのが取り出される。タオルで巻いて首に当てれば、身体の内から湧き上がるような暑さがゆったりと冷えていって、ふわ、と頬が緩む。
「夢結は冷凍ミカンが食べたいな」
「わたしはかき氷と冷凍ミカンを食べたい」
注文に胸を叩いて、次の瞬間冷凍庫から取り出した冷凍ミカンを四つ重ねて一つを夢結に、もう一つはかき氷と一緒に香に。
「ありがとう!」
夢結が妖精の頭を撫でれば、ひんやりした感触と共に幸せそうに妖精が目を細める。日陰で本を読む榮太郎にも冷凍ミカンが手渡され、隅っこで涼んでいた縁の手にも最後の冷たい薄橙が置かれて。
「ありがとうございます、いただきますね」
一口食べてからそっと妖精を撫でれば、心地よい冷気がふわり、くすぐったそうに嬉しそうに妖精がにこり。
「がっつり食べるなら冷やし中華とかがいいんですがね?」
そう棗が言えば、「あるよ?」と言うように妖精がこくんと首を傾げて冷やし中華の皿を差し出して。
「しかし、人の噂で此処まで実現するとは……少し位流れてもいいんじゃと思いますね、噂も」
棗の言葉にうんうんと頷いてから、あ、と妖精が冷蔵庫へと飛んで行く。ぱっと開けた冷蔵庫には、冷え冷えのスイカと桃、それにサクランボにキュウリにジュース。
「冷えたスイカでスイカ割りでも楽しみません?」
そう想希が提案すれば、わっと歓声が上がって。シオンがはしゃぎながら予備のタオルを目隠しに貸し出し、丈夫な棒を手にスイカ割りの始まり!
摩那がその様子をキュウリを美味しくかじりながら、のんびりと見物。
「動きっぱなしも疲れませんか? もしよろしければ休みませんか?」
そう言って一樹が気遣うように手を伸ばせば、ちょこんと掌に座ってスイカ割りを観戦する妖精なのであった。
ぱっくりと割れたスイカを、切り分けて灼滅者達はしばし涼む。
「学園祭の時にやってたみたいに、アイスとフルーツとで、即興でトッピングとかできそうだよね」
他にも凍らせたゼリーやフルーツを削ってシャーベットにしても美味しそう、とシオンは早速楽しい作業へと取り掛かる。
「口直しは水茄子やところてんを……和菓子は葛切り、水羊羹に水饅頭、わらび餅もいいですよね」
想希が素敵な機会を逃すまいと急いで注文すれば、任せろと言わんばかりに今度は力を調整して胸を叩き、どこからか取り出した氷のお盆にたっぷりの水菓子を載せて。
「こんな機会ないですから……思いつく限りたくさん、出してもらっちゃいました」
照れたように微笑む想希に、妖精もきらきら嬉しそう。「奏さんは何が好きですか?」と声を掛ければ、「いいの? ありがとうございます」と奏は葛切りに手を伸ばす。
「これ、陶器だからよく冷えそうだよね」
そう言ってシオンが差し出したのは、小さな陶器のペンギン。わぁ、と嬉しそうに頬を緩め、受け取った妖精はそっと冷蔵庫の目立つところに置いて、きらきら瞳を輝かせる。
菜月が温かいお茶を飲みながら割と無造作に差し出したビー玉も、ぎゅっと抱きしめてペンギンの隣へ。
小さな花束とリボンは、想希からの贈り物。受け取る時に触れ合った手が、ひんやり心地良い感触を伝えて。幸せそうに花束を抱き締めて、リボンは髪に、さらに縁からのヘアピンも飾って「似合う?」と一回り、それに惜しみない拍手が送られる。
「冷たいものを出してもらったお礼に、お菓子を作って来たのですが食べますか?」
そう言って一樹が差し出したお菓子は、冷蔵庫へ――やがてひんやりしてから、クリスのさくらんぼと一緒に嬉しそうに頬張る妖精だった。
――やがて。
皆が満足したころ、妖精は皆にありがとうと手を振って。
空の彼方へ、ひらひら飛んで――消えて行く。
「なんだかお伽噺の世界に迷い込んだみたいだよね」
戦わないで平和に解決できる事件ばかりであれば。叶わない願いだからこそ、シオンにとってこの瞬間は大切。
そして残されたのは、元に戻った冷蔵庫。
開けてみれば、プレゼントは姿を消していた――妖精が、気に入って持ち帰ったかのように。
「ありがとうございました」
一樹が一輪の花を添え、晶が「素敵な時間を有難うございました」と線香を上げ、手を合わせる。摩那も礼を言って、そっと冷蔵庫を撫でて。
怪力無双で冷蔵庫を背負い、リサイクルセンターへと灼滅者達は歩き出す。思い出をくれた冷蔵庫に、新しく相応しい持ち主が現れればと、
「トーヤにも食べさせてあげたかった」
愛しい人を想って、クリスはそっと呟く。そして素敵な予知した伊智子にも、後でアイス奢ろウ、と。
「軽く何か食べていきたいですね……今度は暖かなものが良いかもです」
棗の言葉に、灼滅者達は頷いて。
頬を撫でる風が、僅かに冷たさを孕んでいたように思えた。
作者:旅望かなた |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年8月7日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 4
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