やいてもおいしくなさそうな ぶた

    作者:陵かなめ

    ●お手紙また来ました
    『のぼりべつ ノ あの ぶた やいてもおいしくなさそう うるさいだけなのだ たいじしてほしいのだ』
     伊織・順花(追憶の吸血姫・d14310)が石版を皆に見せた。
    「登別温泉、まさかとは思ったが、やっぱりだったぜ」
    「そうなんだよね、また来たんだよ、イフリートからの手紙がね」
     須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)が説明を引き継ぐように話し始めた。
    「確認したんだけど、登別温泉近くの原始林にバスターピッグの群れが出るみたいなの」
     皆には、それを退治してほしいとの事だ。
    「数は? ボスとか、いるのか?」
     確か、順花の参加した定山渓の依頼では、ボスがいたはずだが。
     順花の言葉に、まりんが首を横に振った。
    「ううん。今回は、ボスはいないみたい。能力は皆同じような感じなの。ただ、10体と数は多いよ。気をつけて当たって欲しいの」
     バスターピッグはバスターライフル相当のサイキックを使う。その他、突撃してくることもあるようだ。
    「時間は?」
    「お昼ごろだよ。観光客が居るから、人払いもした方がいいと思う」
     林の中は、舗装された道があり、観光客が安全に歩けるようになっている。観光客を逃し、すべての敵を撃破する必要がある。
    「ただ、相手はボスもいない眷属の群れだから、あまり複雑な警戒行動は取らないの。だから、敵が現れる前に人払いをして迎え撃つってことも簡単にできると思う」
     人払いと、すべての敵を撃破すること。これを念頭に話し合って欲しいのだと、まりんは言った。
     
    「で、温泉だよね?」
     順花が何を言いたいのか分かったようで、まりんがコクリと頷いた。
    「うん。油断しなければ大丈夫だと思うし、もし余裕があれば温泉に宿泊してきてね」
     温泉で疲れを癒やすのも良いし、温泉街を散策するのもいいだろう。温泉街にはラーメン屋や民芸品屋などが並んでいるようだ。
    「はい、人数分のチケット。今回の宿には大きな混浴の大浴場があるんだよ。勿論、部屋にも小さなお風呂もあるし、好きにくつろいできて」
     くれぐれも油断なきよう。
     まりんはチケットを皆に手渡し、話を締めくくった。


    参加者
    館・美咲(影甲・d01118)
    花藤・焔(魔斬刃姫・d01510)
    山岡・鷹秋(赫柘榴・d03794)
    祁答院・蓮司(追悼にして追答の・d12812)
    天地・玲仁(哀歌奏でし・d13424)
    中川・唯(中学生炎血娘・d13688)
    宮守・優子(はがんばらない・d14114)
    伊織・順花(追憶の吸血姫・d14310)

    ■リプレイ

    ●強い日差しの続く日に
     そろそろ夏も終わると言うが、温泉地にもまだまだ強い日差しが降り注いでいる。
     とは言え、林の中は適度に涼しい。
     林が直接の日を遮ってくれているおかげで照り返しもなく、通り抜けた風が頬に当たると心地良かった。
     そんな辺りの様子を確かめながら、灼滅者達は問題の場所へ移動する。
    「足場とか、枝とか気をつけろよ」
     山岡・鷹秋(赫柘榴・d03794)が声をかけると、皆小さく頷いた。
    「せっかくの温泉地、とっとと豚共を蹴散らして温泉に浸かりてーところだわ」
     温泉。彼女と一緒に来たかったが、まあ、都合が合わない時もあるさと。鷹秋が肩をすくめると、花藤・焔(魔斬刃姫・d01510)が静かに微笑む。
    「のんびり過ごす為にも豚さんたちには退場を願いましょう」
    「ふむ、さっさと倒して温泉街を楽しむとしようかの!」
     館・美咲(影甲・d01118)が空を見上げる。すると、強い陽の光を反射し、おでこがキラリと光った。
     仲間が人払いの準備を始めたところで、美咲も準備運動を始める。
    「食べて美味しいのなら豚狩りも楽しいのじゃがな……」
     ポツリとつぶやく。
    「……終わったらおいしいの食べたいっすね!」
     やはり、相手はおいしくなさそうなぶたなのだ。
     近くから、宮守・優子(はがんばらない・d14114)が美咲の肩をたたいた。
     天地・玲仁(哀歌奏でし・d13424)と伊織・順花(追憶の吸血姫・d14310)は、二人で『この先倒木あり、通行止め』の看板を立てていた。
    「こんな感じでいいよな?」
     看板に手をかけ順花が言う。
    「そうだな……と」
     頷きながら、玲仁はこちらに近づく観光客に視線を移した。
     二人連れの観光客は、順花と玲仁の立てた看板を見て首を傾げる。
    「事故みたいだぜ? ちょっと遠回りになるが、先に谷を見たほうがいいかもな」
     順花が声をかけると、観光客はお礼を言いながら去っていった。
    「じゃあ、人払いと行くか」
     鷹秋が声をかけ、殺気を立ち上らせる。
    「イフリート勢のお使いってのはあれだけど、温泉付ならまぁいいか」
     遠くに感じていた人の気配が更に遠のいていく。
     祁答院・蓮司(追悼にして追答の・d12812)は言いながら、周辺の状況を探った。
     同じく、近くに一般人がいないか見て回っていた中川・唯(中学生炎血娘・d13688)が唇をとがらせる。
    「イフリートの安眠妨害をするなんて、ゆるすまじっ」
     美味しくないぶたは、ウルサイだけで非常に迷惑そうだ。
     蓮司はその言葉を聞き、そっと目を伏せた。
    (「そのうちまたやり合うんだろうけど、今は精々使われてやろうかね」)
     言葉を飲み込む。
     鷹秋の放った殺気は充分に一般人を遠ざけたようだった。
    「頃合いだな」
     最後に、玲仁が戦場の音を遮断するようESPを使った。
     林の中、この場所で。灼滅者達は敵を待ち構える。

    ●徒党を組んで来る
     程なく、バスターピッグの群れが姿を見せた。
     10体の凶暴な豚が徒党を組んで走り来る。個々の強さはどうあれ、確かに非常にウルサイ。
     美咲は放り投げたカードを指で挟み、叫んだ。光を反射し、ピカリとデコが光る。
    「四獣顕現、纏え玄武!」
     現れたシールドとロッドを構え、前列に立った。
    「量は多いみてーだが、ま、こちとら精鋭ぞろいだし、油断しなきゃよゆーだろ」
     鷹秋が言うと、仲間達も次々に飛び出した。
    「ピ、ギャァァァァァア」
     こちらの動きに気づいたバスターピッグが吠える。
     数体が身体を反転させ、バラけるように動いた。
    「鼬狩りの次は豚狩りか」
     刀を構えた順花が、バスターピッグの後方に回りこむ。逃さぬよう、囲うように戦う位置を取ったのだ。
     苦笑いを浮かべ、刀をふるう。
     切り刻まれたバスターピッグが、つんのめるようにしてその場で止まった。
     確かに、数が多い。
    「こちらからも、行きますよ!」
     焔は、順花とは反対側に走った。林の中だが、比較的走りやすい場所だ。地面に足を取られることもない。
     まだ固まっている数体をねらう。
     焔は敵を群れごと絶ち斬るような勢いで無敵斬艦刀を振り下ろした。
     あまりの勢いに吹き飛んだバスターピッグが一体、派手な音を立て木にぶつかった。
     その他、傷ついたバスターピッグ達は、呻きながらよろめく。
    「シャァァァァ」
     しかし、傷の浅かった敵はすぐに起き上がり、耳障りな叫び声を上げた。
     矢継ぎ早の攻撃に右往左往するだけだった敵が、ようやく戦う体勢を見せ始める。
     だが、鷹秋の行動がバスターピッグの攻撃よりも早かった。
    「しかし豚共も温泉にでも浸かって大人しくしてりゃー良いのにな、山奥とかで」
     放出した殺気が、いきり立つバスターピッグを覆い尽くす。
    「ッシャ……ァアァァァァ」
     たまらず、一体のバスターピッグがその場から逃げ出した。
     それを見た唯が、素早く敵に向かい影を伸ばす。
    「逃がさないっ」
     絡めとるように、影で作った触手がバスターピッグにまとわり付く。
    「おいしくないぶたなんて、ただのぶた以下だよねっ!!」
     唯の言葉を認識できたかどうか。
     バスターピッグは、上手く動くことが出来ずにその場で悶た。
    「確実に、数を減らす」
     囚われた一体のバスターピッグめがけ、玲仁が距離を詰める。
     勢いに任せて、マイクスタンドで殴りつけた。同時に魔力を流し込むと、バスターピッグは声もなく仰け反った。
    「……ッ」
     消える時にはあっけない。
     バスターピッグを一体、消し去った。
    「だが、まだまだ敵の数は多いな」
     サイキックソードの『虎咆』とギターの『Answerer』を構えた蓮司は、初手にサイキックソードの光を爆発させ、複数の敵にダメージを与えた。
     攻撃を受けたバスターピッグ達が、また散り散りに走り出す。
    「くくく、豚が相手か……。さあ、こちらに向かって来るが良い!」
     一体、傷の浅い敵を見つけ、美咲がシールドで殴りつける。
     殴られたバスターピッグは、走る向きを変え美咲に突撃してきた。
     そこへ、優子が殺気を放つ。
    「一匹も、逃がさないっすよ!」
     殺気に包まれ、バスターピッグ達は苦しげな声を上げた。
     その隙に、美咲はひらりと身を翻した。

    ●戦いの行方
     戦いは最初から、灼滅者ペースで進んだ。
     だが、決して敵も黙ってやられているわけではない。
    「ピギャアアアアアア」
     吠える一匹のピッグが、ライフルから円盤上の光線を発射した。前列にいた仲間がなぎ払われる。
     続いて二匹のピッグがライフルを構えた。
     すぐに起き上がり武器を構えるが、流石に隙ができる。
    「野生を忘れた豚にこの盾が貫けるかのぅ?」
     皆を庇うように、美咲が盾を構えた。放たれた魔法光線を、全身で受け止める。
     仲間をカバーするように、中列以降の仲間も動いた。
    「普段は怪人vsヒーローの戦いでやってるけど、眷族相手というのも悪くない」
     鳴り響いたのは、軽快なテンポのギター音だった。
     蓮司のかき鳴らすギターから、聞こえてくるのはさながら戦闘のBGMのようだ。
     その音は、仲間の傷を癒していく。
     油断なく、緊張過ぎることもなく、蓮司の音は程よいアクセントになり、仲間のリズムを作る。
    「おかーさん危ないっす。ガク、回りこむっすよ」
     優子の掛け声に合わせ、ガク(ライドキャリバー)が敵と順花の間に滑り込む。見事、バスターピッグの放つ魔法光線から順花を守った。
     続けて優子が飛び込み、敵を斬りつける。
    「サンキュー。でも、無茶はするなよ?」
     言うなり、順花は紅黒を振り上げ、狙いを定める。
    「は……あぁっ」
     勢いのまま振り下ろし、敵を一体、綺麗に消し去った。
     次に、寄生体を無敵斬艦刀に纏わせ、焔が一体のバスターピッグをねらう。
    「斬り潰します!」
     言葉の通り、ピッグは跡形もなく潰れ落ちた。
     ここに来て不利を悟ったか、バスターピッグがジリジリと後退し始めた。だが、囲むように展開する灼滅者達に隙はない。
     唯が放出した網状の霊力は、確実にバスターピッグ達の足を鈍らせた。
    「おら、どこにもにがしゃしねーぜ? おかえりはあの世ってな」
     クリアレッド(ライドキャリバー)を突撃させ、鷹秋がオーラを両手に集中させる。
    「はぁっ」
     放つオーラが、確実に一体の敵を消滅させた。
     その間近で、玲仁が凄まじい連打を繰り出す。簡単にまた一体を沈めた。
     残った敵も、間を空けずとどめを刺す。
     気づけば最後の一体を美咲が仕留めていた。
    「ふう。これで全部じゃな」
     キラリ、額に流れる汗が輝く。
     バスターピッグ達は、すべてキレイに消え去った。焼いた身一つ残っていない。
    「豚肉……生姜焼き……豚キムチ……角煮……豚汁……お腹空いたっすねぇ」
     もう少し頑張れば、バスターピッグも食べれるのではなかろうか。
     優子がのんびりとした口調で、空を見上げる。
    「ほら、もう終わったぜ? 撤収撤収」
     その頭を、順花がポンと撫でる。
    「伊織、怪我はないか」
     玲仁が気遣うように順花を見た。
    「全然大丈夫。そっちは?」
     順花は、答えてぐるりと仲間を見る。
     少し休めばすぐに動けるようになるだろう。深い傷を負った者はいない。
    「んじゃあ、まあ、羽伸ばしに行くか」
     鷹秋の言葉に、皆が賛成した。

    ●登別堪能
     以降、好きな場所へということで、散策グループは温泉街までやってきた。
    「北海道の温泉街というと、やはり木彫りのクマとかじゃよな!」
     宿で貰ったパンフレット片手に、美咲がきょろきょろと辺りを見る。
     そういうお土産を扱っている店があればよいのだけれども。
     すると、蓮司がすっと一つの店を指さした。
    「あの店、結構面白そうだぜ」
     ESPを使用して、気が付いた店だ。
    「ぶらり再発見か、いいなぁ。入ってみようぜ!」
     順花が皆をまとめるように声をかけ、店に入っていった。
    「おお、木彫りのクマが、大中小とこんなに沢山……!」
     店の奥に、木彫のクマコーナーが設けられている。棚一つ丸々全部木彫りのクマが飾られているのだ。ザ・北海道。ザ・木彫りのクマ、と言った、いかにもな観光土産を全面に押し出した圧巻のコーナーだ。
     やや気圧されながら、それでも満足気に美咲は北海道土産を吟味し始める。
     隣のコーナーでは、順花と優子が皆へのおみやげを選んでいた。
    「おとーさんとか友達にお土産買ってかないとっすね」
     そして、買うとしたらやはり食べ物だ!!
     あぁ、でも、自分で食べたくなる……っ!
     コーナーに飾られている、北海道名物のスープカレーセット。なんと、カレー味のせんべいまである。それに、すぐ近くには多種多様な饅頭が並んでいるのだ。
    「悩ましいっすねぇ」
     主食からお菓子まで、悩む悩む。
    「どれにしようかな?」
     優子の様子を微笑ましく見ながら、順花も一通りお土産を見て回っていた。友人には、饅頭や煎餅など、定番のお菓子が良いと思う。
     それから……、小さくて控えめで、しかしキラリと惹きつける美しさがある。そんなストラップを、二つ手にした。
     お揃いで、買っていこうと思う。
    「ねぇねぇ、これって、閻魔様じゃない?」
     さて、木彫のクマコーナーの裏側では、唯が閻魔様をモチーフにした木目調のアクセサリーを見つけた。
     何故、閻魔様なのかというと……。
    「閻魔様のからくりが、近くにあるらしいのよ」
     できれば皆で見に行きたいなと、唯。
    「ふむ。からくりか。楽しそうだなぁ」
     アクセサリーコーナーの隣でぬいぐるみを眺めていた蓮司が、顔を上げる。いや、狙ってぬいぐるみだったわけではないのだが、何となく声を出したりこちらの動きに反応したりするぬいぐるみが珍しかったのだ。
    「なになに? まだ楽しいところがあるのかえ?」
     木彫りのクマを見ていた美咲も、ひょいと顔をのぞかせる。
    「よぉし、じゃあ、次は閻魔様だな!」
    「行くっすね!」
     順花と優子も、面白そうな話に飛びついた。

     一方、温泉宿では。
    「あー、良い湯だ。隣が寂しいが、疲れは癒えるぜ、いーい景色だ」
     足を伸ばし、鷹秋が大浴場でくつろいでいた。
     夕食前の静かな時間。利用客も少なく、広々と温泉を堪能できる。
     ふと、看板を見てみると。
    「食塩泉、効能は……、切り傷・やけど・打ち身……なるほどなぁ」
     まさに、戦い終わった自分に良い感じの温泉と言うわけだ。
     腕をそっと持ち上げると、たぷんと、水の音がする。こうして温泉に浸っているだけで、疲れが取れる気がした。
     まだ時間はたっぷりある。
     もうしばらくくつろいでいようと、鷹秋は温泉の中で深く腰掛けた。
     別の場所では、焔ものんびりと温泉を堪能していた。
     広い大浴場なので、人影は見えるけれど全く狭く感じない。
     ふと、自分のお腹の辺りに目を落とす。
    「あ……」
     胸から腹にかけて、バッテンの形をした傷があるのだが……。その傷が、少し薄くなってきている気がする。
     いや。
     そっと傷に手を這わせる。
     少しだけだが、薄くなっているのだ。
    「私も日常を楽しめるようになってきたのかな……」
     ポツリ、呟いた。

    「うおぉーっ、うごいたっ!! 閻魔様動いたっ!!」
     再び、温泉街。
     からくり閻魔様の前で、唯が感嘆の声を上げた。
    「ふむ、これはまた、面白いものだのう」
     美咲も腕組みをし、その動きに見入る。
    「良く見るとつぶらな目が可愛い気がする。閻魔様」
     興奮気味に拳を握る唯。
    「いや、それは良くわからないのだが……」
     可愛いかどうかはともかく、面白いことは面白いと思う。蓮司もまた、皆とかくかく動く閻魔様を見ていた。

     さて、原始林から地獄谷へ、一人やってきた玲仁は。
     山に囲まれたむき出しの岩肌をゆっくりと見ていた。
    「東京ではこれほどの自然に囲まれることはなかなかないからな」
     観光順路も山道で、情緒がある。
     途中一般の観光客とすれ違うこともあるのだが、とにかく広い場所なので混雑している感じはしない。
     ふと、立ち止まり仲間のことを思う。
     いや、皆一緒だろうし、特に心配もしていないのだが。
     皆が向かった温泉通り近くには、鬼の像がいくつかあると聞く。
    「……俺たちの夏休みは、鬼に始まり鬼に終わるようだな」
     誰にも聞こえない、小さなつぶやき。

     ともあれ、灼滅者達は登別を堪能し、帰路についた。

    作者:陵かなめ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年9月3日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 5
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