梅林フライングバニー

    作者:池田コント

     シャランラ♪
    「ダーティ♪ 三千世界をあまねく照らす! 太陽さえも射抜いて落とす! あ、た、し!」
     明るい金の髪をツインテールにした女の子が、通りから一つ入った路地にある即席会場で決めポーズ。
     その姿は、あろうことか、刺激的なバニースーツ。
     その女の子の、日本人離れしたスタイルの良さが際立ってる。
    「このあたしのファンになってくれたあなたには、この黒いカードをプレゼント! さぁ、欲望のままに人を殺しまくるの! よ、ろ、し、く、ね!」
     
    「えー……夏は暑いもんと相場が決まってるもんですが、近頃はエアコンなんて文明の利器があるせいで家ん中にいる分には涼しくいられます。しかし、暑いときこそ外へ出て暑さを楽しむくらいの方が粋ってもんじゃねえかと私なんぞは思うわけです」
     前口上を述べて調子を整えると、落合・文語(高校生エクスブレイン・dn0125)ことラクゴは依頼の説明を始める。
    「夏休みも終わりの近づいた今日この頃、宿題は終わったかい? ……なんて野暮は言わねえさ。俺もやってねぇ。それより、この暑い中、なにをとちくるったか暴れようってやつらがいる。それがどうやら先日のHKT六六六人衆じゃねえかって話で」
     臨海学校で騒ぎを起こしたHKT六六六人衆絡みと思われる今回の事件。
     黒いカードを持った男達が、街の真ん中で殺人事件を起こす。
     今回の男達は、無力な一般人ではない。武器を持ってサイキックに似た攻撃を仕掛けてくる。
     ソロモンの悪魔や淫魔の配下のように。
     これが、黒いカードの能力なのか、それともまた別の力なのかはまだわかっていない。
     ともかく、この男達の凶行を止めて、黒いカードを回収してきてほしい。
     男達はKOすれば正気を取り戻すから心配はいらない。
     
     今回の敵。
     黒いカードを持った大学生三人組。
     あだ名は、オルテガとガイア、マッシュ。三人そろって角材と鉄塊で武装している。角材で殴り、鉄塊を投げたり、防御したりするのだろう。
     敵の戦闘能力はダークネスと比べると低いが、一般人に被害が出ないよう確実に取り押さえなければならない。
     場所は人通りの多い、繁華街の大通りだ。
    「夏休みも残りわずかってときにご苦労なことだが、人の命がかかってるんだ。なにとぞよろしく頼むな」


    参加者
    鬼無・かえで(風華星霜・d00744)
    宗原・かまち(徒手錬磨・d01410)
    城守・千波耶(裏腹ラプンツェル・d07563)
    香坂・天音(アムネジアバレッツ・d07831)
    雁音・夕眞(彼岸の犬・d10362)
    ジンジャー・ノックス(十戒・d11800)
    真神・蝶子(花鳥風月・d14558)
    廻谷・遠野(ブランクブレイバー・d18700)

    ■リプレイ


    「力が……力があふれだすようだぜ……!」
     三人の男達は買い物客で賑わう商店街へ踏み出した。
     気力充実。殺る気満々。
     目の前に通り過ぎる、おばさん連中。
     これから理由もなく殺されるとも知らないで、のんきにおしゃべりしている。
     殴ったら、どんな風にふっとぶだろう?
     血はどれだけ飛び散る?
     何発ぐらいで死ぬ?
     そうして、うまくできたら、あの子に褒めてもらえるだろうか?
     想像すると血が滾り、興奮してくる。俺達の手であの子をセンターに。
    「まずは泉ピン子似のババア、お前からだ!」
     しかし、振りかぶった角材が打ったのはおばさんの頭ではなく、とある少女の細腕であった。
     しかも、その白く長い髪を持つ少女は、角材の角の痛いとこを手の甲に受けても涼しい顔をしている。
     事実、その少女、廻谷・遠野(ブランクブレイバー・d18700)にしてみれば、そんなサイキックも乗ってないような力任せの一撃はそよ風のようなもの。
    「誰かに命令されて、人殺し?」
    「な、なんだお前は……」
     残る二人の男の攻撃を鮮やかな体さばきでかわし、遠野は叫ぶ。
    「君たちは、正義でもなければ悪でもない! ただの被害者だ! さあ、今解放してあげよう!」
    「くっ……!?」
     気づけば、周りは囲まれていた。
     まるで、この時間ここで事件を起こすのがわかっていたかのように。
     事実、そうなのだ。
     彼女らは、灼滅者なのだから。
     腰まであるストレートの茶色の髪の少女は、冷えきった瞳で男達を射抜く。
    「そのカード、どこでどう手に入れたか教えてもらいましょうか」
     答えるつもりは、ないのだろうけれど。


    「こっちは火事で危ないから避難してください」
     古風なセーラー服姿の少女が懸命に声を上げている。
    「え、火事?」
    「火事だって……え、本当!?」
     彼女、真神・蝶子(花鳥風月・d14558)を中心に動揺の波が伝播していく。正確な判断能力が突然奪われ、焦燥に侵される。
    「なに、なにがあったの!?」
    「わかんない! なに!」
     浮き足立つ群衆の中、良く通る城守・千波耶(裏腹ラプンツェル・d07563)の声が響き渡る。
    「通り魔よ! 逃げて!」
     真昼の喧騒の中で、不思議とみなの耳に届いた。
     得体の知れない恐怖に追いやられ、一人が動いたのをきっかけに、後は降り始めた雨のように逃げ始めた。
     真昼の商店街は、瞬く間に騒動の現場へと様変わりした。
     恐慌の中では他人になど構っていられない。
     あわや転倒しかけ、危険な状況になりかけた老婆を支えたのは、いかにも純朴そうな少女だった。
    「お婆さん、大丈夫? 私が手を繋いであげるから一緒に避難しようね」
    「はいはい! 慌てない、慌てるのはわかるけど慌てない! ちゃんと逃がしてあげるから押したりしないで!」
     遠野が避難誘導の声をはりあげる。
     その様子を視界に収めながら、黒いカードの男達は油断なく目の前に立ち塞がる敵を見た。
     にっこりと柔和な表情を浮かべるチャラ男っぽい男。
     シスター風の外国人らしき少女。
     はっきりとは言えないが感じる、滲み出るような剣呑さ。
     二人に限らず、灼滅者達から感じる、自分達とはなんらかの、決定的な線引きがされているかのような、予感めいた確信。
     とはいえ、正常な思考ではない現在の彼らにとってみれば、倒すべき敵でしかない。
     男達の筋肉がみるみる隆起していく。元々体格は良い方であったが、ほらたった十秒で憧れのマッチョに!
     その凶暴な変貌を目の当たりにし、宗原・かまち(徒手錬磨・d01410)の表情が驚きから笑みへと変わる。
     そうでなければ張り合いがない。
    「遊ぼうぜ、年上のおにいさん。辛いと思うが燃やしてやんよ」


    「さて」
     香坂・天音(アムネジアバレッツ・d07831)はライドキャリバー、ハンマークラヴィアを呼び出し、右腕を振るう。
     瞬間、彼女の細腕は巨大な赤色の腕へと姿を変えた。
    「始めましょ」
     地面を蹴って男に接近。
     殺さないように気をつけよう、とは思うがさりとて加減が難しい。
     天音は大きく振りかぶった赤腕で地面を殴りつけた。
     瞬間、赤腕に幾筋もの線が走り、幾何学模様を構成する。その光の線は地面へと伝播し、周囲を歪め、除霊結界を形成した。
    「さあ、停止なさい。あたしの世界で、燃えながら」
     天音は赤腕を地面から引き抜き、にやりと笑った。
     体の痺れに戸惑いつつも、三人の男達は流れるような動きを見せる。戦闘の素人とは思えない。これも黒いカードの力なのだろうか。
    (「それにしても……ガイア、マッシュ、オルテガね。知名度と功績の割に全く人気のない三人組が由来か。あの顔じゃ仕方ないけど」)
    「黒いのはカードだけじゃなさそうね」
     ジンジャー・ノックス(十戒・d11800)のつぶやきが聞こえたか、男達は高笑いを上げる。
    「ふはは。そうだ、俺達」
    「人呼んで、黒い三年生!」
    「アルバイトと実習で焼けたこの小麦肌は伊達ではない!」
     ジンジャーは予測される三年生達の動きに割り込む。一見不用意にすら思える動きは、数手先を読んだ明確な害意。
    「こう分断されれば三位一体の攻撃は無理だろ!」
     目の前をよぎられて舌打ちする男達。
     と、その一人、オルテガの腕がぐいっと引っ張られたかと思うと、体勢を直そうとした力を利用されてくるりと一回転する。
     呆然とするオルテガの顔をのぞきこんで、鬼無・かえで(風華星霜・d00744)は淡々と言う。
    「一般の人に迷惑かけるのはダメ、だと思うよ?」


    「鬼儺」
     静かに力を解放した雁音・夕眞(彼岸の犬・d10362)はガイアに向けて挑戦的な視線を投げる。
    「さぁて、どうぞお覚悟を……大丈夫、殺しゃしませんぜ」
     獲物を狙う蛇のように、ウロボロスブレイドが鎌首をもたげる。
     その瞳の奥にほの暗いなにかが見えた気がして、ガイアは一瞬寒気を覚えるが、すぐに気を取り直して角材で殴りかかる。
     夕眞にたやすくかわされるも、ガイアは左足で体の勢いを殺し、すぐに真逆に角材を振るった。
    「あら、残念」
     振るった先には、ジンジャーがいた。
     彼女は角材をシールドで受けて、奇襲の失敗をちっとも残念でなさそうな表情で言う。
    「せっかく私の方から迫ってあげたのに」
    「悪いが、間に合ってんだよ」
    「へぇ、でも、あなた達モテそうにないし、女の子から声掛けられたら何でも言う事聞いちゃいそうね」
    「んだと」
     ジンジャーの馬鹿にした態度に腹を立てた瞬間、ひやりとした感覚。
    「まず一本ねぇ」
     いつのまにか背後に夕眞がいた。
     刃の切っ先が、今まさにガイアの喉元に喰らいつこうとしている。
     咄嗟に対応。
     しかし、間に合うはずもなく、激しく血が飛び散った。


     駆動音を撒き散らしながら、ハンマークラヴィアがアーケードを疾走する。
     その動きにしつこく追い立てられたマッシュへと、獰猛な獣のごとく、天音が躍りかかる。
     初撃こそ、その閃光のような一撃を受けられたが、瞬く間に放たれる拳のラッシュにマッシュはすぐにおされ始める。
    「……!?」
     天音の一際力を込めた一撃がくる。
     そう思ったが、しかし、その瞬間は訪れない。
     怪訝に思った刹那、マッシュの体を虚空より出現した無数の刃が貫いた。
     驚愕するマッシュが見たのは、山百合の意匠がされた大鎌を振るう千波耶の姿。明るい色の髪が揺れていた。
    「淫魔連中の後始末はつけてやるわよ……頭痛いけど!」
     しかし、今度は千波耶の方が驚く番だった。
     マッシュは強引に刃を引き抜き、千波耶目掛けて突進してきた。そして、あろうことか、
    「好みだ! 俺と付き合ってくれぇ!」
     などと言ってきたからであった。
    「え、えええ!? そんな、こんなときに言われても!? え、本気!?」
    「本気も本気! 大切にするから! アイドルのリンダちゃんの次に大切にするからぁ!」
    「次にか!」
     ガツン!
     サイキックとか無視した鎌の一撃がマッシュのキノコみたいな頭部に叩き込まれた。
    「てか誰よ。リンダって! 私は知らないアイドルに負けたのか! なに私の女子力」
     動揺する千波耶、高二の夏であった。


    「マッシュ!」
     友の名を叫ぶオルテガに、
    「……おい」
    「んだぁ?」
     ボゴン!
    「お前の相手は俺らだよ、余所見してんじゃねぇ」
     かまちの左ストレートが決まる。
     拳が去った後に現れたオルテガの顔に浮かぶのは憤怒の形相。
     かまちは両腕を構えつつ、オルテガの振るう角材を避ける。
     その隙に、かえでは死角からオルテガの足の腱を断った。
    「1体、1体。確実に仕留めていく……んだよ」
     鮮やかな切り口であったが、それがオルテガの怒りを買い、一旦間合いをとるかえでの背中目掛けてオルテガは鉄塊を投げつけた。
     ただでさえ重厚なのにさらにサイキックののったやつは、まともに喰らえば頭蓋すら砕く危険物だ。直撃をもらうわけにはいかない。
     かえでは背を向けて駆ける体勢から身をひねるやいなや、縛霊手を鉄塊に向ける。叩き落す必要はない。その流れを変えてやればいい。
     結果、鉄塊は縛霊手の表面を擦り、軌道を変えられたのだ。
    「今のは危なかった、と思うよ?」
     全然そんな風には思えない平然とした態度で、かえでは言った。


    「なんや君ら傍目サルっぽいんですやん……その角材とか鉄塊とかなにそれ。かっこわるー。サルですやん。おサルの野球ですやん」
    「ウッキー! ざけんなこの野郎!」
     挑発する夕眞を鉄塊が襲う。突然壁のように出現した影がそれを弾くが、ガイアは側面に回りこみ、夕眞目掛けて角材を振るう。
     しかし、夕眞の表情は崩れない。
     攻撃の寸前、ガイアは気配を察してその場を飛びのく。リングと妖冷弾が今までいた空間を貫いた。
    「もうっ、お兄さん達は大人なんだから悪い事をしちゃ駄目でしょ?」
     避難誘導を終えた蝶子と遠野が合流し、戦いはいよいよ激しくなっていく。
    「二人とも行くぞ! ジェットストリー……あべし! 俺を踏み台にしたァ!?」
     お決まりのセリフをやっつけで済ますと、ガイアを踏みつけた遠野はくるくると宙返りをし、八百屋前に着地した瞬間に閃光百烈拳を放つ。
    「うおおっ!」
     オルテガはその嵐のような拳に打たれながらもかまちに躍りかかった。
     ガガッ!
     角材で顔面を殴打され、さすがに体勢が崩れる。
     しかし、かまちは頬から流れる血をぬぐい、血と唾液の混じったものを吐き出すと、こう言う。
    「……粋だねぇ悪くない」
     かまちは体中の気をたぎらせ、迸る雷撃をまといながら、オルテガ目掛けて殴りかかる。
     強烈な打撃のラッシュ。
     閃光を超えた閃光が怒涛の勢いで流れ落ちる。
     オルテガは角材と鉄塊を投げ捨て両の拳で迎え撃った。
     熾烈な応酬。拳と体の潰し合い。
     決着は、ボディブロウを喰らいながらもそれに耐え切った、かまちの放った左アッパーで着いた。
    「オルテガ!」
    「く……ドラクエⅢの縛りプレイで慣らしたこの俺が、ここでやられるだと……」
    「え、オルテガってそっちのオルテガ!?」
    「しっかりしろ、オルテガ! 課金がまだ残ってるぞ!」
    「どーでもよくなってきたな……だけど、まぁ、まあまあの拳だったぜ」
     一角を潰した事で、流れは完全にかまち達がもぎ取っていた。
     かえでが縛霊撃を放つたび、霊力の網が着実にマッシュに絡みつき、天音の除霊結界に苦しめられ、千波耶のスモーキーな歌声が眠りの世界へ誘う。
     動きを封じられ朦朧とするマッシュに、夕眞のウロボロスブレイドが襲い掛かり、肉を食い破った。
    「ぐ、くそ、まだ……」
     拘束を振りほどこうとするマッシュ。
     けれど、蝶子の方が早かった。
    「反省してね、お兄さん」
     妖の槍から放たれた氷柱が筋骨隆々のマッシュを貫き、倒した。
    「ラスト!」
     遠野の異形化した腕をからくも避けたガイアだったが、夕眞の抜け目ない攻撃に晒され、既にかなりの疲弊状態にあった。
    「せめて道連れを……」
     視線をさ迷わせたそのとき。
     至近距離まで接近していたジンジャーの裁きの光が、ガイアの全身を貫いた。
    「終わりよ」
     ガイアは獣のような叫びを上げて倒れる。
     が、しかし、最後の力を振り絞りジンジャーの足首をつかんだ。
    「このまま終わりはせん。もっと輝けとガイアが俺に囁いて……」
     まばゆい光が降り注いで日常を白く染め上げた。容赦なく悪を滅する光がやんだとき、そこに動くものはなかった。
    「終わりだって言ってんだろ」
     ジンジャーは舌打ちしながらガイアの手を振り払った。


     力を失い、ただのモテない大学生に戻った三人。
    「君たちも大変だったね……まあ、ゆっくり休むといいよ」
     遠野が清めの風をかける三人に、かえでは淡々と言い聞かせる。
    「もう惑わされないでね、なんて」
    「……はい」
     ぺらり。
     路上に落ちた黒いカードを拾い上げると、蝶子は表裏を眺めてみる。
    「文語お兄さんが言ってた黒いカードってこれの事かな?」
    「……こんなので人を操れちゃうんだね」
     遠野が複雑そうな表情で言った。
     九州でもHKT六六六がこれと似たようなものを配っていたと聞くが……。
    「この前聞いたのより性能が上がってるみたいだね……なんだかやな予感がするよ」
    「……改良型?」
     ジンジャーがつぶやく。そうだとしたら、大変なことだ。これ以上強力なカードを開発されれば厄介この上ない。
    「カードって媒体が気になる……よね。僕達のスレイヤーカードに似て異なる何かなんだろうか。黒い、黒い……ううううん」
     かえでは腕を組んで考え込み……かき氷でもかきこんだかのように表情をしかめた。
    「……ううううん。頭悪いから、考えても仕方ない、ね」
     エクスブレインの未来予測では、カードを配った女はフライングバニースーツとでもいうべきものを着ていたという。
    「だとすれば、淫魔が絡んでるのは間違いないと思うけど……なんか淫魔らしくないっていうか。淫魔が力を貸しているけど、実行犯は別?」
    「六六六人衆のやつらだろうな。この、他のダークネスにケンカを売るような、通り魔みたいマネをするのは」
    「それだけなのかな……なんか、もっと複雑そうっていうか……ソロモンの悪魔……?」
    「ソロモンが関わってる証拠でもあるんです?」
    「いや、なんとなくだけど」
    「だとしたら、イヤーンな感じねぇ。どんだけダークネス集まってんのよ」
     まぁ、それも勘繰ったって仕方ないこと。
     今はとりあえず学園に戻ってカードの解析を待ちましょ、と夕眞がひらりと踵を返す。
     初依頼が無事終了してラクゴも安堵することだろう。
     だが、HKT六六六の陰謀はこれで終わりとは思えない。
    「……ダークネスからの挑戦状みたいなもんか。良いぜ、その勝負受けて立ってやろうじゃねぇか」
     かまちが口の端で笑う。
     夏休みの終わり。
     まだまだ暑い空の下、帰途に着く灼滅者達であった。

    作者:池田コント 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年9月8日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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