「いいぞっ……! 輝いてる……りっちゃん……キミは今、最高に輝いているぞっ……! うっ……くうっ」
博多のとある繁華街。ゲームセンターの機体を前に、熱い涙を流す男が居た。
「伊藤P、今までお疲れ様」「最高のステージだったぜ」
「はっ!? 成田P! それに岡本Pも!」
振り返れば、肩を叩き、サムズアップする男が2人。
Pとはプロデューサーの略であり、彼らは女の子をアイドルとしてプロデュースするゲームの同好の士である。
「ねぇねぇ、君たちぃ」
「ん?」
ふと、ゲームクリアの感動に浸っていた3人に掛かる声。
「そんな二次元の女の子より、私の事応援して欲しいなっ」
小首を傾げ、上目遣いで3人を見上げるのは、ゲームやアニメの中から出てきたような、露出過多なバニー衣装を纏った少女。
「な、なんだねキミは! 俺たちはりっちゃんの引退記念パーティに行くんだ、済まないが三次女は帰ってくれないか!」
「えーっ、そんな事言わないでよぉ……リョーコ泣いちゃうんだからぁ。ぐすんっ」
「ふぉあっ!?」
伊藤Pの背中にぴったりと張り付き、泣き出す少女。
「……ねぇ、二次元の子はこんなに柔らかくて温かい?」
「あぁぁ……やめろ……に、二次は虹……三次は惨事……」
そしてそのまま、身体を密着させて耳元で囁く。伊藤Pは心の中で必死に抵抗するが、哀しき男の性。理性と本能は激しくせめぎ合う。
「ごくっ……」
「私推しになってくれたらぁ……いっぱい『いいこと』しちゃうのになっ」
「……な、なる……なるよぉぉっ!!」
「い、伊藤P! お前って奴は、そんな三次女になびくつもりか!」
「裏切り者め! 寄りによって引退の日に心変わりするなど、Pの風上にも置けぬ! ギルティ! ギルティ!」
2人のPは激しく弾劾するが、伊藤Pは少女に密着されて完全に蕩けきっていた。
「うふ、2人もそんなに怒らないで……私はみんなのモノだから♪」
だが、少女はそんな2人の口元に人差し指を宛て、あざといウインク。前屈みのせいで、豊かな胸の谷間が惜しげも無く晒される。
「ぐはっ……鳳凰の……2Dの夢は潰えたか……」「こ、これが……3Dの力……」
がくりと膝をつく2人。
「ファンになってくれたお礼に、これ上げる。私だと思って大事にしてね?」
「「「は、はひっ」」」
少女から、ぎゅっと手を握られつつ渡されたのは、1枚の黒いカード。
「自分の心に素直になって、気に入らない相手をみーんな殺しちゃお? そしたら私も、もーっと一杯サービスしちゃうかも……?」
うふっと微笑む少女。
黒いカードを手に、生唾を飲み込んだ3人の男達は、欲望にどす黒く淀んだ瞳を見合わせると、そのまま繁華街へと繰り出してゆくのだった。
「臨海学校で騒動を起こしたHKT六六六人衆が、またも事件を起こそうとしていますわ」
有朱・絵梨佳(小学生エクスブレイン・dn0043)はうちわを机におくと、そう切り出した。
「黒いカードを手にした男子が、殺人事件を起こすようですの。留意すべきは、これまでの一般人と違い、武器を持ってサイキックに似た攻撃を繰り出す事ですわ」
カードの能力なのか、別の力によるものかは不明だが、彼らの凶行を止めねばならない。
「この黒いカードを回収して来て頂けると嬉しいですわ。何かの手がかりになるかも」
男子3人はKOすれば正気を取り戻すので、手加減は無用だ。
「彼らが居るのは博多の繁華街。このゲームセンター付近ですわね。ひとけの無い路地裏でかつて自分達からカツアゲした不良や、キモイ呼ばわりしたギャル(私語)なんかを優先的に殺そうとしている様ですの。決して他の一般人に死傷者が出ない様にして下さいまし」
戦闘力は高くないが、明確な殺意を持って行動している為、失敗は許されない。
何としても取り押さえなくては。
「貴方達なら心配は要らないでしょうね、早い帰りを待っていますわ」
そう言って手を振ると、絵梨佳は灼滅者を送り出すのだった。
参加者 | |
---|---|
私市・奏(機械仕掛けの旋律・d00405) |
蓮華・優希(かなでるもの・d01003) |
空井・玉(野良猫・d03686) |
白金・ジュン(魔法少女少年・d11361) |
安城・翔(魔法使い始めました・d13932) |
ローゼマリー・ランケ(ヴァイスティガー・d15114) |
安藤・小夏(妹狐と書いてシスコン・d16456) |
朝川・穂純(瑞穂詠・d17898) |
●
灼滅者達は武蔵野を遠く離れ、はるばる九州は博多の地へと到着していた。
臨海学校で騒動を引き起こしたHKT六六六人衆の新たなもくろみを阻止する為である。
バニーのコスチュームを纏った謎の女から、黒いカードを手渡された一般人が、サイキックを使い人を襲うと言う。一刻の猶予も無い。
「チョット、お金貸してくれナーイ?」
「はわわ……お金なんて、もってないです~」
「なぁ、ちょっと貸してくれって言ってるだけじゃんか、変なオモチャに金出すぐらいなら沢山持ってるんだろ?」
と言う訳で、繁華街の路地裏。長いスカートを履いた昭和スケバン風のローゼマリー・ランケ(ヴァイスティガー・d15114)とサングラスを掛けたヤンキー風の白金・ジュン(魔法少女少年・d11361)は、オタク狩りの不良に扮し、これまたオタク少女に扮した安藤・小夏(妹狐と書いてシスコン・d16456)から、金品を巻き上げようというシーンを演出中。
黒いカードを手にした3人は典型的なオタクであり、自分達からカツアゲをしたヤンキーを目の敵にしていると言う情報があった為だ。
「なぁ姉さん、この子らも困ってるんだし、人助けと思って貸してやったらどうだい。情けは人の為ならずって言うだろう」
2人の後ろでサングラス越しに威圧的な態度を醸し出していた私市・奏(機械仕掛けの旋律・d00405)が、あたかも仲裁する様な口調でそう提案する。
カツアゲの実行犯である2人がヤンキーなら、その上前をはねるチンピラヤクザと言った所か。
(「こっちはOK」)
蓮華・優希(かなでるもの・d01003)のハンドサインに、子猫に姿を変えた空井・玉(野良猫・d03686)が小さく頷く。
3人がカツアゲを熱演する間、無関係の一般人が乱入するなどしてややこしい事にならない様、他のメンバーは見張りに徹する。
「(許すまじ、フライングバニー!)」
「(ウサギさん好きだけとバニーさんって全然兎っぽく無い気がするの。もふもふしてないもん)」
こちらも物陰に隠れ、士気を高めている安城・翔(魔法使い始めました・d13932)と、純粋な印象を抱く朝川・穂純(瑞穂詠・d17898)。
「いや、そんな事言われても本当に持ってないんです……」
「小銭持ってんダロ。ピョンピョンしてミロヨォ!」
若干ノリノリで定番の台詞を口にするローゼマリー。小夏も涙目になりつつ弱気な少女を演じる。
「おい、お前らぁ……」
灼滅者達の熱演に誘われてか、登場したのは三人のオタク達。
「やれやれ……俺たちのテリトリーでカツアゲとは、舐めた真似してくれるな」
「こいつはギルティ待ったなし!」
まるでダークヒーローの如く、演技臭い振る舞いと口調の三人。どうやら、ターゲットの強化一般人に間違いなさそうだ。
「た、助けてくれるんですか?」
「い、言っとくけど、お前を助ける為じゃない。か、勘違いするなよ……」
「そ、そうだそうだ! 大体お前みたいのがビビってカツアゲされるからオタク狩りなんてのが流行るんだよぉ! ギルティだ!」
うるうると瞳を潤ませつつ問う小夏に、多少どぎまぎした様子で応えるP。けれど、元々三次元の女性を忌避していた上に、今はバニーアイドル一途であり、小夏さえも標的と看做すつもりの様。
「……」
奏はテレパスによって三人の表層思考を探るが、ヤンキーやリア充と呼ばれる人々への憎しみや殺意、そしてバニー衣装のアイドルに対するやや邪な忠誠心以外に、読み取れるものはなかった。
「あなた達が今からしようとしている事は、明らかに間違っているわ……今ならまだ引き返せるけれど」
最後の一線を越えようと言う彼らに対し、最後の説得を試みる優希。
「だ、黙れ! 全ては我らのリョーコたんの為……」
「お前らみたいな外見の良い、イージーモードの人生送ってる奴らにかける情けなどない!」
と、予想通りの反応。監視役の灼滅者も姿を現し、臨戦態勢を取る。
●
「俺たちと戦おうってのかい?」
「お、俺達は選ばれし者……特殊な力を授かったんだ」
「「行くぜ!!」」
三人は灼滅者達をせせら笑うと、黒いカードをそれぞれに取り出し、力を解放する。
構えこそ素人臭さに溢れているが、手にしている武器は玩具や市販の刃物の比ではない。
「Zauberlied,anfang」
「マジピュア・ウェイクアップ!」
夜霧をその身に纏わせ身構える奏。ジュンも美少女ヒロインの如くスケバンコスからの変貌を遂げ、他の灼滅者らも、すぐさまスレイヤーカードを切る。
「希望の戦士ピュア・ホワイト、貴方のハートを守ります!」
「へ、変身ヒロインだとぉ!?」「その力……まさか俺達と似たような……」「構うか! 数が戦力の決定的差でない事を見せてやる!」
「説得が通じないと言うのなら――」
「速いっ?!」
オタク達が気炎を上げる間にも、優希は地面を蹴って間合いを詰める。
――バッ!
「ぐうっ……この三次女め……」
勢いもそのままに、WOKシールドによって成田Pに強打を見舞う。
小夏は周囲に一般人が居ない事を確認すると、シールドを展開して前衛の守備力を高める。
「HKTの事はおいといて……ひとまずは被害を防ぐ事だけに集中しよう」
余り有益な情報を落としそうにない三人組を見て、玉は目の前の戦闘に集中する事にする。狙いは各個撃破だ。ライドキャリバーを駆って死角に回り込むと、優希の攻撃に合せて制約の弾丸を放つ。
「ちいっ! 数に物を言わせやがって」
「演技とはいえあなた達を傷つける様なこと言ってしまった。せめてものお詫びに私頑張ります!」
「何だとぉ? 今更許すと思うか!」
「もう! 早く起きないと遅刻しちゃうんだからね」
目にも留まらぬ速さで成田Pの懐に飛び込んだジュンは、若干上目遣いで頬を膨らませつつ言う。
「はっ!? それは……近所に住む幼なじみ(お節介焼きでツンデレ)が朝、自室を訪れて布団を剥ぎ取りながら言う台詞!?」
「――ダイナミック!」
幼なじみの美少女が毎朝起しにやってくる、そんなオタクであれば一日一回は夢見るであろうシチュエーションを再現され、隙が生まれた成田P。ジュンはそんな彼を掴むと、天高く跳躍。地面へと叩きつける。
――ドゴォッ!
「がはぁぁっ!!」
「成田P! ……萌えを利用し不意を突くなど、てめぇらの血は何色だ!!」「ギルティ! ギルティ!」
やや卑劣(?)な戦術に対し、大いに異議を唱えるP達。
「怒ってんのが自分達だけだと思ってるのか? 俺は、ゲーセン付近を戦場にしたお前達をゆるさん!」
一喝によってP達を黙らせた翔は、バランス・ブレイクのかけ声と共に右手へ魔力を集中。
「貫け! アンチサイキックレイ!」
――バッ!!
「ぐあぁっ!」
眩い光線によって成田Pを貫く。
「させるかぁっ!」
――ドドドドドッ!
集中砲火を受ける仲間を救うべく、ガトリングガンで弾幕を張る。
「くらえぇっ!!」
これに呼応し、無敵斬艦刀を最上段に構えた伊藤Pが斬りかかる。
――キィィンッ!!
「ゲーセン、私も好きデスヨ。憩いの場カラ争いのタネをマイタコト……ヒトアワ吹かせてやりマス!」
ローゼマリーは闘気を纏わせた右腕でこの一撃を受け止めると、ゲシュタルトバスターによって伊藤と成田を爆炎に包む。
「がふあっ!! つ、強い……だが、まだっ」
「リョーコさんと言うのは、そんなに魅力的な人なんですか?」
いまだ戦意を失わない三人に、問いかけるのは穂純。
「当然だ、彼女は……特別な三次元女性なんだ!」
「聞いた事があるよ。二次元を愛してる人は誇りを持ってそれを選んでいるのだと」
「そ、そらそうよ」
「なのに安易に三次に誘惑されてどうするの?」
「「えっ」」
「面識無いのにいきなり抱きついてくる様な女はきっと貴方達だけじゃ無くて誰にでも同じ事してます。ビッチ? って言う奴ですきっと! 汚れてます!」
「「……」」
穂純の言葉に、思わず顔を見合わせる三人。
「忘れたのですか貴方達の深い純粋な愛を。貴方達の愛に応え決して裏切らない二次元の彼女達を……眼を覚まして下さい!」
「……こ、小娘が言いよるわ……」
「しかし説得力はあるな……」
穂純の言葉に、顔を見合わせる三人。
「ええい黙れぃ! そんなのはただの言い訳なんだよ! 俺達だって……本当は三次元の彼女が欲しかったんだよ! あの子は……俺達の女神なんだ……例え誰彼構わず抱きついていようと……それはアイドル営業の為に仕方なくやってる事で……本当は誰よりも清らかな女神なんだよ!」
だが、満身創痍の成田Pは血の涙を流しながらそう熱弁する。
「そ、そうだ……俺達は彼女の為……愛の為に戦うぞ!」
これに鼓舞された二人もまた、戦意を取り戻して武器を構える。
●
「はぁ……はぁ……」
奮闘する三人だったが、サイキックを用いた戦いにおいては遥かにベテランである灼滅者相手。それも二倍以上の人数差があっては、そこまでが限界だった。
「まだ……やらせはせん、やらせはせんよ!
しかしいずれも満身創痍となったP達は、諦めることなく武器を振るう。
――ヒュッ!
「……♪」
優希は振り下ろされた斬艦刀を紙一重で見切ると、静かに旋律を紡ぎ始める。
「っ!? こ、この……曲は……」
それは三人が愛するアイドルゲームの楽曲。成田Pの推しキャラが引退コンサートでも歌った思い出深い曲であった。
「これは……涙?! ……泣いていると言うのか……二次元を捨てたこの俺が……」
わなわなと震えつつ、しかし動きを止める成田P。
「いくよ」
燃えさかるガトリングの弾丸を防ぎつつ、短く合図を送る奏。
「何で二者択一に持ち込もうとするんだろう。不思議だ」
玉は合図に頷きつつ、彼の放つ制約の弾丸と共にオーラキャノンを放つ。
――バシュッ!
「ぐっ、がはっ……」
「2Dと3Dと両方好き、じゃあ駄目なんだろうか」
「……その発想は……無かったわ……」
同時攻撃を受け、ついに倒れ伏す成田P。
「成田P! く、くそぉぉっ!」
「初めて掛けてみたんだけど変じゃないかな? 私の眼鏡」
「えっ……いや……全然変じゃないっていうか……むしろ」
「――ビーム!」
「ぎゃあぁぁーっ!!」
学習機能もなく、ジュンの萌えアタックを直撃される伊藤P。
「俺の炎に包まれて、その身を焦がせ!」
――バキィッ!
「がふぁっ!!」
よろめく伊藤の死角に回り込んだ翔は、燃えさかる闘気を拳に宿し、その顔面を思い切り殴り抜く。
「不覚……戦いの中で戦いを忘れたわ……」
こちらもドサリと前のめりに倒れる伊藤P。
「まだ……まだだ……俺のフラグムービーはここから始まるんだ!」
岡本Pは、戦争映画の主人公よろしく、ガトリングを激しく乱射して抵抗を示す。
「くっ……皆さん、トドメを!」
霊犬の身を挺したガードに守られつつ、穂純は鋭利な刃と化した影業を繰り出す。
「ごめんなさい、騙して♪」「これで終わりデスヨ!」
演技によって三人を騙した事を詫びつつ、渾身の力を籠めて白の楯を叩きつける小夏。ローゼマリーも破壊的禁呪を発動。
――バッ!!
「ぐっ……ぐあぁぁぁーっ!!!」
この集中砲火を逃れる術は無く、ついには岡本Pも倒れたのだった。
●
「もうちょっと前向きに現実の女性と向き合うべきデス!」
「は、はい……」
正座した三人のPに説教をするローゼマリー。彼らはバニーの呪縛から解き放たれ、完全に我に帰ったようだ。
「うん。どうせ『俺の嫁』なんか1人じゃすまないんだから、今更ちょっと手を広げるくらい、なんて」
「なるほど……2Dも愛し3Dも愛する……それこそが萌えには肝要と言う事か」
懐の深い玉の意見に、感銘し頷く三人。
「それに貴女達、もっと身体を鍛えるべきデスヨ。これを見ナサイ」
「お、おぉっ……凄い」
自慢の鍛え上げられたボディを見本に、なぜか肉体美論を語り始める。しばらく三人が解放される事は無さそうだ。
(「次回以降こんなことがあっても、できればもうやりたくはないね……」)
サングラスをはずし、ふうっと深く溜息をつく奏。不似合いなキャラを演じて大分気疲れした様子。
「あぁ、それが例のカードか……」
「なんかないのかなぁ?」
一方、三人から回収したカードを観察するジュンと小夏。
「操られている最中も、好きだったものの記憶は残っていた様だけれど」
優希は戦闘中の事を思い返しつつ呟くが、操られていた人間全てに言える事なのか、そうでない者も居るのか、今はまだ確証は得られない。
「後は学園に届けて任せましょうか」
霊犬を撫でつつ言う穂純に、一同も頷く。
「やっと終わった~。でもこの時間帯だと特に面白いところないかな~?」
任務から解放されて、伸びをする翔だが、時間も時間。せっかくの博多を観光する事は難しそうだ。
かくして、無事三人を解放しカードを回収した灼滅者達は、凱旋の途につくのだった。
作者:小茄 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年9月9日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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