生きるか死ぬかの寺島茄子百個食い!

    作者:なかなお

    「はーいっ! みんな聞いてねーっ!」
     小学生や中学生でにぎわう夕方のゲームセンターに、無駄に元気のいい声が響き渡った。
    「お姉さんの名前は寺島・ナス子です! 今は南側の入り口にいるよーっ!」
     拡声器を使った声は何かのサプライズイベントを伝えるようなトーンで、若者達はなんだなんだとその声に耳を澄ましていく。
     案の定、声は言った。
    「今日はこのゲームセンターにいるみんなにスペシャルなゲームのプレゼントがあります!」
     その声を合図に、たちまちゲームセンター内に紫色の茎が伸びていく。信じられない速度で成長していくその茎は、次第にその先に濃い緑色の葉を生やし、薄紫色の花を咲かせた。
     訳も分からないまま、若者達はその植物――ナスに絡め取られて、顔と片手だけを出した状態で埋もれていく。
    「十二時間以内に実を百個食べて、寺島ナスが大好きになった子は勝ち! ナス子の世界征服のお手伝いをしてもらいます! 負けた子は――」
     ――この場で、バイバイです。

    「東京の墨田に寺島茄子怪人が現れたぜ!」
     教室に灼滅者達が集まると、海保・眞白(真白色の猟犬・d03845)は早速そう切り出した。
    「しかも、絶滅寸前だからかどうか知らねぇけど、いつにもまして無茶苦茶なやり口だ」
     エクスブレイン曰く、この寺島茄子怪人――寺島・ナス子は、東京都墨田区のとあるゲームセンターに現れ、『十二時間以内に茄子を百個食べるぞゲーム』を始めるらしい。そうして勝ち抜けた者を配下にし、負けた者は茄子を好きになれない邪魔者として処分する。
     一石二鳥だなどと当人は考えているようだが、冗談ではない。
     眞白は机の上に地図を広げ、ゲームセンター内の見取り図と写真をその横に並べて行った。
    「子ども達には悪いが、俺達がこいつに接触できるのは、どうしても子ども達が茄子に捕まった後らしい」
     まず、ナス子はゲームセンターの北と南にある入り口のうち南側から入ってくる。そこでゲーム開始の合図を出し、ゲームセンター内の子ども全てが茄子に囚われる。
    「接触するのは、こいつが見物のために店内北側にあるプリクラ機の上に陣取った後だ。幸い子ども達は顔と片手は自由だから、助けるまでに少し時間が経っても大丈夫だろう。ただ問題なのは、この茄子怪人がゲームセンターから離れようとしないだろうってとこだな」
     灼滅は、店内でどうにかするしかない。
     店内の西側から続いている倉庫に誘い込めれば一番いいだろうが、あるいは一部分の子どもだけを逃がしてその一角で戦うというのも考えられる。
    「茄子怪人はご当地ヒーローのサイキックと、収穫ばさみで解体ナイフ相当のサイキックを使ってくる」
     ナス子の獲物である収穫ばさみの写真を示した眞白は、最後にああ、そうそう、と口端を引き上げた。
    「店内を覆ってる茄子はありえない速度で育っちゃいるが、別に襲ってきたりはしない普通の茄子みたいだぜ」


    参加者
    神羽・悠(天鎖天誠・d00756)
    夕永・緋織(風晶琳・d02007)
    海保・眞白(真白色の猟犬・d03845)
    皇・なのは(へっぽこ・d03947)
    黒沢・焦(ゴースト・d08129)
    府頼・奏(純愛ラプソディー・d18626)
    卦山・達郎(龍の血に魅入られた者・d19114)
    新舞子・海漣(じゃーにーするー・d21141)

    ■リプレイ


    「寺島茄子は絶滅寸前らしいからなァ」
     寺島茄子怪人、寺島・ナス子を挟み撃ちするべく北側入り口で北口潜入組と別れた南口潜入組は、事前に打ち合わせた時刻に間に合うよう、足早に南側の入り口を目指していた。
     速度は緩めないまま、海保・眞白(真白色の猟犬・d03845)が言葉を続ける。
    「焦る気持ちはわかるが、やり過ぎたな」
     至極もっともなその言葉に、皇・なのは(へっぽこ・d03947)はだよね、と困ったように笑った。
    「茄子は嫌いじゃないけど、百個は難しいかなー」
    「味付け無しに百個も食わされたら逆に嫌いになるってわからないもんかね」
     卦山・達郎(龍の血に魅入られた者・d19114)は呆れた様に言い、今更ツッコミなんざ意味ねぇか、と肩を竦める。
     密かに戦った後のゲーセン(と茄子)に胸を躍らせている黒沢・焦(ゴースト・d08129)も、百個は勘弁してほしいな、と頷いた。
    「茄子のテンプラをお蕎麦に乗せて食べたいところ……。けど、まずは戦闘だよね。さ、茄子のためにがんばるぞー」
     言った後で『これじゃご当地怪人の味方っぽい?』と首を傾げるが、まあ物は言い様と言うやつだ。

     ――残りカウント、三百。

     一方、北口潜入組である。
     もちろん中には入っていないが、入り口のガラス越しでも中の惨状は十分に窺えた。床上二十センチほどが、茄子の茎で埋もれているのだ。
     ナス子がいるというプリクラ機ははっきりとは見えないが、最奥に見えている機械がそれだろう。
    「すっげー……茄子は好きだけど、こんだけの数目の当たりにすると何とも言えねー気持ちになるな」
     茎の先であちこちに身をつけている茄子に、神羽・悠(天鎖天誠・d00756)が遠い目をしてどこかしんみりとした声を出す。
    「そろそろ秋茄子だから頑張っちゃったのかな、寺島さん」
    「十二時間っていうのは情けなのじゃん? そう聞くと百個も何とかなりそうな気がしてくるけど、そもそもナマじゃん! 無理!」
     小さく小首を傾げる夕永・緋織(風晶琳・d02007)に、ぶんぶんと首を振る新舞子・海漣(じゃーにーするー・d21141)。
     府頼・奏(純愛ラプソディー・d18626)はせやなぁ、と相槌を打ちながら、
    「なすだけやなくて、他の野菜も食べたいわ♪ 名古屋でも美味い野菜あんねんで? なごやさい!! なんちって♪」
     ボケをかましてからからと笑った。
     ちらりと時計に目を落した悠が、なんにしても、と止めていた足を動かす。
    「思ったより大惨事みたいだから、倉庫までの道ができるまで、しっかり寺島を引きつけとかないとな!」
     カウント、十。
    「じゃんじゃん挑発してやるじゃん!」
     海漣がいたずらっ子のような笑みを浮かべる。七。
    「西ブロックの避難誘導は任せるとして、ナス子の近くにおる子たちは初めに逃がした方がええやろな」
    「だね。巻き込んで怪我させちゃったら可哀想だし」
     奏と緋織による最終確認を終え、四人が入り口の前に立つ。二。
     茎に押されている自動ドアが、ごごご、と音を立てながら開く。一。
    (「――ゼロッ!」)
     四人が一気に奥のプリクラ機へと駆けだした刹那、北ブロックと南ブロックを繋ぐ通路から、達郎と焦が飛び出した。


    「あっれー?」
     前と後ろから突如現れた『元気な子ども』に、ナス子は文字通りぱちくりと目を瞬かせた。
    「スターティング・マイ・イグニッション!」
    「オレが来たからには、もう大丈夫やで♪」
     海漣が解除コードを唱え、スタイリッシュモードを発動させた奏がスレイヤーカード切って周りに茂る茎をビームで焼き切る。
     悠は急いでプリクラ機の周辺にいた六人を引っ張り起こすと、出口の方へと押し出した。
    「みんなはもうちょっと待っててね。後で引き抜いてあげるから」
     少し離れた場所にちらほらと見える子どもの顔には、緋織が笑みを浮かべて安心させる。
     そこまでされれば黙ってもいられず、ナス子はちょっと! と不満げな声を上げた。
    「なにしてくれてんのっ? 優秀な配下になるかもしれない子、逃げちゃったんだけどー?!」
    「そんなにナスを広めたいんなら、まずは俺をナス好きにしてみな!」
     わざとナス子を挑発するような言葉を投げかけ、達郎が龍砕斧――気功武装・双斧卦龍を片手に一瞬でナス子の目の前へと飛び上がる。
     ナス子はあーあ、と言いながらようやく重い腰を持ち上げた。
    「せっかく楽しいゲームを観戦してたって言うのにさあ!」
     横から叩きつけるように迫る刃を愛用の収穫ばさみで受けとめ、にぃ、と口端を引き上げて反対側から蹴りを叩きこむ。
     大柄な達郎も軽々と吹き飛ばす威力の蹴りは達郎の体を床へと叩きつけたが、すぐさま飛ばされた緋織の防護符によってダメージはすぐに緩和された。
    「楽しいゲームとか、悪趣味なんだよ!」
     ナス子の右手に回り込んだ悠が、妖の槍――神戟・焔ノ迦具土に螺旋の唸りを加えて突き出す。右腕を抉るようにして貫いたその一撃は、ナス子の体をプリクラ機の上から突き落とした。
     空に投げ出されたナス子は、そのままはさみから視界を遮る霧を放出する。
    「逃がすわけにはいかないじゃん!」
     ナス子の姿が霧に完全に隠される前に、海漣が騎乗しているライドキャリバー・ライドミレンダーのエンジンを最大にして霧を巻き上げた。
    「大体にして寺島ナスは皮が厚めなのにナマで食わすとか意味不明! え、なに、もしかして料理できない系怪人? うわー……」
    「そんな訳ないでしょ!」
     隠れ場は失っても、傷は癒えたからいいらしい。ナス子は開き直るようにはさみに毒の風を乗せて怒鳴った。
    「素材の味よ! 美味しい寺島茄子がタダで食べ放題なんだから! 喜べない子はいなくなればいいのよっ!」
    「茄子ばっかり食べさせても! そんなに食べたら誰だってかえってきらいになるよ!」
     いつの間にか背後に迫った焦の磯姫【妖の槍】が、ナス子の足の腱を断つ。突然の衝撃に、ナス子ははさみから竜巻とは呼べないような、不完全な暴風を撒き散らした。
    「おっとー」
     吹き飛ばされた焦の体を受け止め、奏は回復を緋織に任せてナス子のもとへと駆けこむ。
    「さぁナス子ちゃん、一緒に踊ろか♪」
     すかさず距離を取ろうと振るわれるはさみをひょいひょいと避け、奏はキラキラと舞うような動きでナス子をからかった。
    「なんなのよっ!」
     いい加減苛立ったのか、ナス子が目の前のキラキラを放り投げるべく腕を伸ばす。が、手を出したのは奏の方が数瞬先だった。
    「なごやさいビームっ!! ※ただしなすは除く」


     そのころ、南側の入り口から西ブロックの子ども達救出に向かっていた眞白となのははと言えば。
    「おれもっ、ナス子にっ、一言っ、言いたいッ」
    「もうっ、終わるっ、よっ!」
     少々乱暴だが仕方ない、とバスターライフルによる魔法光線とDMWセイバーでとにかく子ども達の救出を行っていた。
     眞白が目標としていた二分は少し過ぎそうだが、通路から筒抜けの戦闘音はしっかりと聞いている。
    「それにほらっ、もうすぐそこまでっ、来てるみたいっ」
    「だな、っと、よし! 通路確保! 他の奴らはもうちょい待っててな」
     眞白が奇しくも恋人である緋織と同じセリフを残った子ども達にかけたところで、ちょうど北ブロックとの通路から見知らぬ女が吹っ飛んできた。
    「いっ! ったあああーっ!」
     煩すぎるその悲鳴は、先ほどまで仲間達が挑発するたびにぎゃんぎゃんと言い返していた声――つまり、ナス子に違いない。
    「もう、なんなのよっ! って、新手?」
     ふるふると頭を振って立ち上がったナス子は、振り向いた先で仁王立ちしている眞白に驚いたように目を見開いた。
    「おい、一言、言わせて貰うぜ……。……寺島ナス子って語呂悪いだろッ!?」
    「ぶべっ! は、はああああっ?!」
     叫ぶと同時に拳に纏わせたシールドでナス子を殴りつけ、眞白はすぐさま身を翻した。あまりに突然な行動に、ナス子も『なんてこというのよっ!』と叫びながら眞白の背を追っていく。
    「捕獲完了、ね」
     ナス子が倉庫に誘導されたと気が付いたのは、緋織がそう言って倉庫の扉を閉めたときだった。
     『謀ったわね!』というナス子の怒号もなんのその、音もなく迫った焦の影がナス子の体を縛り上げる。
    「なっ、話聞きなさいよ! もしくは寺島茄子百個食べなさいっ!」
    「意味わからないし、好き嫌いの問題じゃなくて量と生じゃ誰も食べ切れないよ!」
     正論をぶつけるなのはが、囚われのナス子にマテリアルロッドを振り上げる。
    「そんな無茶な要望して、明るい感じなのに悪い子だよ、お仕置きが必要だね!」
     殴りつけると同時に注ぎ込まれた魔力が、すでに傷を負っていたナス子の首から肩にかけてパアン、と音を立てて破裂させた。
     真っ赤な血飛沫に、ナス子がチッと舌を打って右手に持っていたはさみを放り投げ、口へと咥え変える。
    「くりゃへっ!」
     喰らえ! と言ったつもりなのだろう、ナス子ははさみで影を切り裂き、さらにビームを放とうと掌を突き出した。その瞬間、狙われた悠の前に達郎が滑り込む。
     達郎はビームを双斧卦龍で反らし、二の腕を掠めるだけに留めると、そのまま刃先に熱を纏わせた双斧卦龍でナス子の口元を断ち切った。
     当然受け身を取るために突き出されたはさみが、重い一撃に耐えかねて砕け散る。
    「そんな危ねぇもん、しまっとけよ」
     本日二度目、緋織の防護符に包まれた達郎は、武器を失ったナス子にしてやったり、と満足そうに笑った。
     すぐに仕返ししようとするナス子を、今度は焦の氷のつららが阻む。
    「茄子が好きなら八百屋を始めればいいじゃない! ゲーセンを荒らす奴は今だけ限定ゲーセン大好きご当地殺人鬼の俺がゆるさん!」
     思った以上の衝撃に、ナス子の体が数瞬隙だらけになった。
    「灼滅の煌炎に包まれ、灰燼と化せ!」
     その隙を見逃さず、燃え盛る業火を纏った悠の日本刀――神閃・焔絶刄が、揺らぐナス子の体に炎を叩きつける。
     壁まで吹き飛ばされて、それでもナス子は灼滅者達の中へと突っ込んで来た。
    「このわたしがやられっぱなしなんて、認めないんだからっ!」
    「やりかたが強引過ぎるんだよ! それじゃ勢力拡大だって出来ないよ!」
     もう体は限界だろうに高く振り上げられた足を、なのはは体内に取り込んだ刃で受け止める。
     体勢を立て直すより先に海漣のガトリングガンに足元を撃ち抜かれ、飛び退くか飛び上がるか、ナス子は一瞬だけ迷った。
     そして、飛び上がる方選んだ。高い場所は偉くなった気がして好きだからだ。
     ――そう来るだろうことを予測していた者が、二人。
    「紫明の光芒に……虚無と消えよッ! バスタービーム、発射ェーッ!!」
    「なごやさいキ~ック!! ※なすも美味しいよね」
     眞白のバスターライフル・Cherubimと奏の蹴りが、ナス子の体を打ち落とした。
    「う……こんなガキどもに負けるなんて……あ、あり得……ない……」
    「今度は良いご当地ヒーローになるんだよ、怪人じゃだめだからね」
    「アンタのご当地愛だけ頂くじゃん、ゴチ!」
     最期まで往生際悪く消えていくナス子に、なのはは念を押すように言い、海漣はお行儀よくぱしりと手を合わせる。
     安らかに――緋織の小さな祈りが、一人人数が減った倉庫に静に消えた。


     結局、戦闘が終わっても寺島茄子は消えなかった。
     仕方がないので灼滅者達はまず子ども達を救出し、眞白と緋織が事情説明をしている間に他のメンバーで茄子の収穫にあたった。

    「お、いたいた!」
     眞白と緋織が子ども達を無事に帰したところで(その前にラブフェロモンを使った緋織をめぐって子ども達と眞白の壮絶なバトルがあったのだが、それはまた別の話だ)、ちょうど達郎がこちらへと駆けてきた。
    「さっき二階のスタッフルーム使う許可もらってな、キッチンもあるから、収穫した茄子みんなで調理して食っちまおうって話になったんだ!」
     思わぬ嬉しい言葉に、途端に二人の瞳が輝く。
     スタッフルームに行くと、そこには既に美味しそうな香りが漂っていた。
    「おー、お疲れさん。もうちょい待っとってな」
    「麻婆茄子だって、すっげー美味そうだよな! 次は天ぷらリクエストしてんだ!」
     中華鍋を振るっているのは奏で、その横で茄子パーティーだ! とはしゃいでいるのは悠だ。
    「ナスは美味しいもんね! 焼きナスも煮浸しも漬物も!」
     まだまだ余ってるからみんな持って帰れるよ、と余った茄子を指してなのはが嬉しそうに笑い、海漣はこっそりつまみ食いしながら、
    「茄子は美味いけど……ここはあーしのご当地じゃなかったじゃん……残念」
     と少し肩を落としている。
     賑やかな仲間達の様子に、眞白は隣にいた緋織へと笑いを含んだ瞳を向けた。
    「次はお前が作ってくれたナス料理を味わいたいなァ……? 将来の嫁さん♪」
     将来の嫁さん、という言葉に、途端に緋織の顔が真っ赤に染まる。
     緋織は恥ずかしそうに縮こまりながらも、やがて小さな声で、
    「天麩羅に、お味噌汁や焼き茄子もあるわね……何がいい?」
     とはにかみながら眞白を見上げた。
     麻婆茄子を作り終えた奏が、コンロの火を止めてところで、と達郎を振り返る。
    「焦はどないしました?」
    「ああ、それがなあ――」

     ――俺の分の茄子は宅配便で頼む。
     茄子の収穫をしていた時、あるものを見つけるなりそう一言残して、それ以来何も聞こえていな様子だという焦の姿は、東ブロックの一角にあった。
    「う……っ! いや、俺は諦めない、次こそ上位を……!」
     筐体に嚙り付いてロボットゲームに没頭する焦の戦いは、まだまだ終わりそうにない。

    作者:なかなお 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年9月18日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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