地下から忍び寄る悪意

    作者:波多野志郎

     下水道、そこを進む人影があった。その歩みには、迷いがない――下水道の構造を把握しているのだ。
    「……ああ」
     下水道とは、文字通り地下に張り巡らせれた水路だ。人が生活するためには水は欠かせない、その生活用水の一部がこの下水道を通るのだ。
     だからこそ、都市部にとって下水道とは血管や神経に等しい。どこにでもはないとしても、どこかしらには繋がっているのだ。
     それをこの男は、利用した。印象としては、どこにでもいそうな男だ。中肉中背。適当に切っているのだろう黒髪。見た目はさっぱりとした爽やかさがあるが、その表情は違う。普段、人前では押し隠している殺意と悪意に満ちた表情をしていた。
     この地下では、男は何も隠す必要がないのだ。そして、この下水道を利用して好きなようにこの街のいたる場所に現われられる――ここが、男の狩り場であった。
    「ああ、楽しかった……」
     それは、先ほど殺し終えた獲物の味を反芻する、ケダモノの笑みだった。

    「本当、デモノイドロードっていうのは、厄介っすね」
     湾野・翠織(小学生エクスブレイン・dn0039)はしみじみと、そう呟いた。
     今回、翠織が察知したものこそ、デモノイドの力を使いこなすデモノイドロードの存在だ。悪に染まりきった心を持つデモノイドロードは、その力をただただ己の悪を満たすためだけに振るうのだ。
    「……本当に厄介なのは、悪意のある狡猾さっす。自分の不利を悟れば、逃亡するだけの知恵があるっすから」
     そういう意味においても、今回のデモノイドロードは厄介な相手だ。
     デモノイドロードと接触するためには、相手が獲物を殺そうとする現場で待ち受けなくてはいけない。場所は裏路地であり、人通りは少ない。時間は、夜。街灯が壊れている場所で、光源は必須となる。物陰など、隠れられる場所は多い――だが、ここからが問題だ。
    「夜っすから、人通りは少ないのが幸いっすね。そこで、デモノイドロードが逃げられないよう、しっかりと道を封鎖するのが一番っす」
     ようは、不意を打つタイミングや位置が重要になる。もしも自身の不利を悟れば、デモノイドロードは逃亡する――そうなると、下水道の構造を熟知したデモノイドロードの逃亡を防ぐ術はない。
    「そこは、みんなの判断次第っす。全員で話し合って決めてもらいたいっす」
     加えて、デモノイドロードはデモノイドのサイキックとバトルオーラ、ガトリングガンのサイキックを使って来る。一体でもこちらと同等以上の実力を持つ相手である事を忘れてはならない。
    「まず、いかに先手で状況を縛れるか、が重要っす。これ以上、犠牲者を増やさないためにも、よろしくお願いするっす」
     そう、翠織は真剣な表情で締めくくった。


    参加者
    エステル・アスピヴァーラ(おふとんつむり・d00821)
    高倉・光(人の身体に羅刹の心・d11205)
    紅月・リオン(灰の中より生まれいずるもの・d12654)
    御門・心(みなみのスピカ・d13160)
    御剣・譲治(デモニックストレンジャー・d16808)
    泉夜・星嘉(星降り・d17860)
    フィナレ・ナインライヴス(九生公主・d18889)
    ハヤト・レンスター(サマヨウモノ・d19368)

    ■リプレイ


     ――カツン、と背後で足音がして御門・心(みなみのスピカ・d13160)は振り返った。
     そこに、一人の男がいた。人気のまったくない、裏路地だ。いつそこに姿を現わしたのか? からくりを知らなければ気付かなかっただろう。
    「――――」
     男が口を開くよりも早く、心が駆け出した。逃げられた、そう思った男は小さく笑みをこぼしてわざとらしいため息をこぼす。
    「ああ、そういう趣向も悪くない」
     男は、大股で歩き出した。全力で追いかければ追いつける――その自負があるからこその余裕だ。
    (「付いて、きますか」)
     心は足がもつれる演技を入れながら、男を誘導する。事前にこの付近の地理は調べてある――地下はいざ知らず、この裏路地程度ならしっかりと把握していた。
     だからこそ、男は走る必要がないのだ。心が駆け込んだ先が、行き止まりだと知っているから。
    「……こ、こないで……」
     行き止まりを背に、心は弱々しく懇願する。それを聞きながら、男はゆっくりと歩み寄った。
     ――その直後だ。心の足元から伸びた影が、男へと迫った。
    「今です!」
     心の叫びと同時、背後に迫る気配を感じて男は振り返る。その動きを邪魔しようとする影を振り払い、右腕が青く巨大な刃を生み出すと横一閃、火花が散らした。
    「どっかーーん、あなたの悪事もここまでなの、覚悟するのですよ~」
     着地して言ったのは、エステル・アスピヴァーラ(おふとんつむり・d00821)だ。その足元には霊犬のおふとんが割って入るように身構えた。
     男は、視線を移す。そこには、道を塞ぐように御剣・譲治(デモニックストレンジャー・d16808)の姿があった。
    「こんばんは。命を獲りに来た」
    「なるほど、狩るつもりがそっちの狩り場に釣られた訳か」
     譲治の言葉に、男は真っ直ぐに答える。苦笑がある。しかし、そこに焦りはない。
    (「……小物臭いなぁ。いや、でも金銭目的の奴と比べりゃ……どっこいどっこいだな、うん」)
     高倉・光(人の身体に羅刹の心・d11205)は、そう評価を下す。しかし、その視線に落胆はあっても油断はない――自分の隣にいる、フィナレ・ナインライヴス(九生公主・d18889)の緊張が伝わったからだ。
    「――――」
     フィナレの意識は、既に戦闘モードに突入している。疼くデモノイド寄生体を抑えながら、その臭いを反芻する。
     ヤツの臭いを嗅いだッ! 鼻で、皮膚で、全身で、そして心でッ! この臭いは消さねばならない……そう決意させる悪意のある臭いだッ! 悪辣、残忍、これだけの「業」の臭いを持つに至った過程を、想像さえできないッ。
    「……同じ力のはずなのに、何でここまで違うんだ? お前の在り方は……吐き気が、する」
     同じ「業」の臭いを嗅いだからこそ、ハヤト・レンスター(サマヨウモノ・d19368)の声は低く重い。それに、男は小さく笑った。
    「――素直になれば、楽になれるぞ? ん?」
    「ああ、もう救いがございませんね」
     男の物言いに、紅月・リオン(灰の中より生まれいずるもの・d12654)は言い捨てる。そして、取り出したスレイヤーカードを手に解除コードを唱えた。
    「全ての罪は我にあり。されどその罪を乗り越える力は己が内にあり」
    「ハッ!」
     リオンの解除コードを、男は鼻で笑い飛ばす。その体が軋みを上げて青く、巨大な異形へと変貌していく――それを見て、泉夜・星嘉(星降り・d17860)が言い放った。
    「悪事を働くデモノイドロードは許せないからね! 灼滅させてもらうよ!」
     星嘉の言葉に、デモノイドは口の端を持ち上げ、吐き捨てる。
    「やれるものなら、やってみろッ!」
     宣言と同時、デモノイドはその右腕から銃弾の雨を撃ち放った。


     ガガガガガガガガガガガ! とビルの壁とアスファルトに火花が散る。そのバレットストームが止んだ直後、魔力の霧が周囲にたちこめた。
    「にゃはは、最初から本気で行くのです~」
     エステルのヴァンパイアミストだ。その中から、譲治が跳び出した。螺旋を描く槍の刺突を、デモノイドは巨大な左手で受け止める。
    「これ以上の悪事は、行なわせない」
    「悪事か、優等生な物言いだ!」
     デモノイドは、力任せに譲治を放り投げた。空中で体勢を入れ替えた譲治は、かろうじて壁に激突する前に踏みとどまる。
    「お前も、まがりなりにもこの力を持っているのなら、自分の見当はずれな言葉は理解しているはずだ」
     デモノイドは、流暢に喋る。人の意志を失くさない異形は、だからこそおぞましいまでの悪意と共に吐き捨てた。
    「これは、殺すための力だ。殺すしかない力だ――それを、正しく使って何が悪い?」
    「実感した。お前と僕は、違う」
     ハヤトが言い捨てた直後、ライドキャリバーのユアーズ・エヴァーが機銃を掃射した。その銃弾の雨にデモノイドの動きが止まった瞬間、ハヤトはバスターライフルの引き金を引く。
    「違う? どこがだ?」
     脇腹をハヤトのバスタービームの魔法光線に撃ち抜かれ、デモノイドは地面を蹴る。そこへ、フィナレがウロボロスブレイドを放った。
    「――ッ!」
     右腕の刃が空を切る。否ッ! その刃は分裂しヤツの足に咬み付いたッ! まさにその動きが獰猛なる大蛇ッ! デモノイドの皮膚を、肉を、食い千切るッ!
    「ここ――!」
     直後、百の鳥の目を持つしなやかな鬼の腕を模した縛霊手で、心がデモノイドを殴打した。インパクトの瞬間、その巨体を霊力の網が覆いかぶさり絡め取る。
     それに続き、おふとんがその刃を振るおうとした。しかし、それよりもデモノイドの蹴りが早い――おふとんが、宙を舞う。
     それを霊犬のはやぶさが跳んで、受け止めた。二体の霊犬はそれぞれ着地、はやぶさがデモノイドへと襲い掛かる。
    「よーし、いいぞ! はやぶさ!」
     星嘉は自身の霊犬の動きを褒めながら、解体ナイフの夜霧を展開する。直後、ボッ! とその霧に穴があき、魔法弾がデモノイドへと着弾した――光の制約の弾丸だ。
    「全く、いかにもつまらなそうな相手ですね。ま、ロード相手に気骨の類を期待する方が間違いなんでしょうけど」
     光が、呆れて肩をすくめる。それに異を唱えたのは、落胆の原因だ。
    「言いたい放題だな、おい?」
    「――弱者虐げてにやけるような奴に、否定する資格があるとでも?」
     光の瞳が、剣呑な輝きを宿す。それは、まさに暴力を本懐とする羅刹のそれのようだった。
    「慈悲など微塵もないし、手早く、徹底的に潰すだけだよ」
    「ええ、同意見です」
     リオンは恭しく同意し、かざしたWOKシールドを広範囲に展開する。そのシールド越しに、リオンは言ってのけた。
    「どれだけ言葉を重ねようと、あなたの性根が変わると思いません」
    「ハハッ! まるで、自分達は違うと言いたげだなぁ、ああ!?」
    「違うとも」
     デモノイドの嘲笑に、譲治は真っ直ぐに答える。
    「俺は、人を殺して楽しんだりしない。一緒にするな」
    「殺された方に、違いがあるとでも?」
     デモノイドは、むしろその真っ直ぐさこそ面白いと言いたげに、その両腕を広げた。
    「殺させないために殺す矛盾に目を瞑るなよ、同類。それは――むしろ、こちら側への第一歩だぞ?」
    「――――」
     フィナレは、知る。邪悪とは、狂おしいほど妖しいものなのだとッ! 甘美な誘惑ッ、死に至る甘い猛毒ッ、だが、灼滅者とはこの男の言うような存在なのだろうかッ!?
     否ッ、断じて否である! それを証明するために、灼滅者達はデモノイドへと挑みかかったッ!


     壁を蹴って跳躍したデモノイド、その頭上を取るようにエステルが妖の槍を構えてそこにいた。
    「むきゅ、穴だらけにしてあげるですよ~」
     繰り出される螺穿槍をデモノイドは両腕で受け止める。右腕を貫き、左腕の骨で止まる――直後、おふとんの斬撃が胴を捉えた。
    「が、ああああああああああああああああああああ!!」
     デモノイドが吼えて、振り払う。そして、繰り出されたデモノイドの刃がエステルの首筋に届く寸前、リオンがその身を滑り込ませた。
    「私の仲間を傷つけようなどと、許しません」
     いっそ静かに言い捨て、リオンが音鍛え抜いたその右拳を繰り出した。デモノイドの胸部へと放たれたリオンの鋼鉄拳が、一気に振り抜かれる!
     デモノイドが、宙を舞う。壁に激突する前に地面を蹴って横に跳ぶが、ユアーズ・エヴァーがそこに突撃した。
    「お、お――!」
     受け止め、デモノイドはユアーズ・エヴァーを大きく蹴飛ばした。そこへ、ハヤトは爆炎を宿した銃弾の雨を撃ち込む!
    「逃げられると思うな!」
    「まったくです」
     身構えハヤトのブレイジングバーストを耐えるデモノイドへ、光の鬼神之大腕がその鉤爪で逆十字を描いた。その直後、ギルティクロスの真紅の逆十字がデモノイドの青い皮膚を切り刻む。
    「押し――潰れろ!」
     押し、で振りかぶった譲治が、潰れろ、の掛け声と共に妖冷弾の氷柱を投げ放った。それをデモノイドはアスファルトを踏み砕く勢いで踏み込み、左右の拳の連打で相殺、空中で打ち砕いた。
    「くー、しぶといなぁ」
     契約の指輪を構え、リオンを闇の契約によって回復させて星嘉が唸る。その間にも、はやぶさが果敢にデモノイドに挑むがその刃は途中で打ち落とされた。
    「――!」
     間隙、フィナレは飛ばす。それは、強酸! デモノイド・イジェクテッド・スキン・アシッド――敵の装甲を腐敗させる恐ろしきサイキックだッ!
    「が、ああああ、あ!」
     デモノイドは、皮膚を焼かれながら駆ける。そこへ、心が回り込んだ。伸びた影が、疾走しようとするデモノイドの足に絡みつき、その動きを止めた。
    (「これが、デモノイドロード……ですか」)
     心が、静かに呼吸を整える。デモノイドは隙があろうものなら、こちらを抜けて逃走を試みようとしていた。一度逃がしてしまえば、地の利があるデモノイドに追いつく事は出来ないだろう。だからこそ、気を抜く訳にはいかなかった。
     そして、それを相手も気付いているのだろう。逃走を防ぐ事に気を配れば、こちらを切り崩そうと強引に攻めてくる。虚々実々――この状況を作ってなお厳しい相手だった。
    「お、おおおおおおおおおおおおおおお!!」
     デモノイドが、その右腕の刃を大上段に振り下ろした。狙いは心だ――しかし、そこにはやぶさが跳び込む!
     ザン! とはやぶさが切り伏せられ、地面を転がった。立ち上がらないはやぶさに、しかし、星嘉は惜しみない賞賛を送る。
    「――ありがとう、はやぶさ!」
     星嘉が、デモノイドの背後を取る。そこから、豪快な投げ技と同時、満天の星が散らばるような爆発が巻き起こった――星嘉のご当地ダイナミックだ。
    「ぐ、お……!?」
    「こちらがお留守です!」
     立ち上がったデモノイドの胴を、心が変形したカストールで切り裂いた。ガクン、と膝を揺らしたデモノイドへ、フィナレがその右手を振り抜く。
     滑らかな太刀筋。あまりにも淀みがなくスローとさえ感じてしまう。だが、その刃に触れることは死を意味するッ! デモノイド・メルティング・ウェポン・セイバーッ!
    「ォオオオオオ!」
     デモノイドはフィナレのDMWセイバーに袈裟懸けに斬られながらも、後方へ跳ぶ。それを越える速度で追いすがり、光は大上段に振りかぶった刀を振り下ろした。
    「その腕、もう入らないでしょう?」
     深々と盾にしたデモノイドの腕を、光の刃が食い込む。断ち切るまでには至らない――しかし、動きが止まったそこへ、おふとんの六文銭がデモノイドの眉間にめり込んだ。
     大きく、デモノイドがのけぞる。光が横に跳んだ直後、入れ替わりにエステルがオーラに包まれた小さな両の拳を握り締めた。
    「悪い子にはおしおきなの、よけずに受け止めるの~」
     流星群が、デモノイドへと降り注ぐ。拳の雨は、容赦なくデモノイドを殴打していった。必死に踏みとどまったデモノイドが拳の雨を耐え切った直後、リオンが踏み出す。
    「あなたが傷つけた分、わずかなりともこの一撃であがなってもらいます!」
     バチン! と雷を宿したリオンの拳が、デモノイドの顎を打ち抜いた。その抗雷撃に、たまらずデモノイドは壁へと叩き付けられる。
     そこへ、譲治が駆けた。その譲治へ、デモノイドはかすれた声で言い放つ。
    「俺を、殺すか……? 人殺し、め……!」
     その言葉に、譲治は拳を握り締めた。握り締め――そこへ、巨大な刃を生成する!
    「命を救うために、そうなった者もいた。それを知っているからこそ、何度でも言おう――俺は、お前とは違う!」
     決意を込めた譲治のDMWセイバーが、デモノイドの胴を薙いだ。ザン! と渾身の斬撃を受けたデモノイドの膝が揺れる――そこへ、ユアーズ・エヴァーが突撃した。
    「ぐ、お……!?」
     下からかち上げられ、デモノイドが上を仰ぎ見る。そこには、空中でガトリングガンを構えたハヤトの姿があった。
    「Jack Pot」
     ガガガガガガガガガガガガガガガガッ! と連射されたガトリングの銃弾の雨がデモノイドを撃ち抜いていく。その弾丸の豪雨が止んだ時、デモノイドは立ってはいられない。静かに、その場へと崩れ落ちた……。


    「……終わったな」
     ようやく緊張を解いて、フィナレがこぼした。同じように安堵の息をこぼす仲間達へ、エステルは言う。
    「散らかっているなら片付けるの~」
    「ええ、そうですね」
     心もその提案には、微笑み賛同した。荒れてはいるが、元々汚い路地裏だ。ほんの少し片付けてしまえば、元と見分けは付かなくなる。
    「長居をするものではありません、参りましょうか?」
     リオンがそう仲間達に微笑んだ、その時だ。ハヤトが小さくふらついたのを、リオンが素早く支えた。
    「どうしました? 大丈夫ですか?」
    「……ああ、問題ない」
     ありがとう、と言って、ハヤトはリオンから離れる。一瞬のフラッシュバックが意味するものを知るのは、ハヤトのみ――いや、本人でさえ、わからないかもしれない。
     地下を這い回る悪意は、潰えた。そうして自分達が守った街へと、灼滅者達は歩き出した……。

    作者:波多野志郎 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年9月27日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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