もふもふもちもち、うさぎカフェに行こう!

    作者:志稲愛海

     ――チュイーン、ガガガ、ギギギギギ……。
     ある街の工事現場に不自然に響くこの音は……チェーンソー!?
     わぁ、大変だ!!
     はぐれ眷属のチェインキャタピラー1匹がこの工事現場に住み着いたらしいぞ!
     
    ●未来予測も行殺です
    「というわけで、チェインキャタピラー1匹が工事現場に住み着いちゃったみたいだから、退治をお願いするね!」
     飛鳥井・遥河(中学生エクスブレイン・dn0040)は、察知した事件の詳細を語り始めたと同時にさくっと語り終わってから。
     ぺらりと持っていた雑誌をめくり、集まった皆の前に広げる。
    「それよりもさ、見て見てー! この工事現場周辺の地図みてみたらね……ほらここ、うさぎカフェがあるんだって!」
    「猫カフェは最近よく聞くが、うさぎカフェなんてあるんだな。飲み物や甘い物などを頼みつつ、うさぎさんをもふもふできるのか」
     綺月・紗矢(小学生シャドウハンター・dn0017)はそう興味深く雑誌を覗き込んで。
    「よし、みんなで可愛いうさぎさんを、存分にもふもふしに行こう」
     ふわふわもちもちした可愛いうさぎさんの写真をキラキラ眺めつつ、今回の依頼の趣旨をずばり口にしたのだった。
     そんな言葉に、こくこくと大きく頷いて。
    「チョコパフェやパンケーキやあんみつとかの甘いものとか、パスタやピザやカレーなんかも食べられるらしいし。飲み物も、オサレなこだわりドリンクがいっぱいらしいよー。紅茶も珈琲もいろんな種類あるみたいだし、ゆずやマンゴーや抹茶のドリンクなんてのもあるんだって! それでうさぎさんと遊べるとか、なにそのふわもこ天国!」
     そう興奮気に言った、エクスブレインであったが。
    「というわけで、遥河はもふもふな土産話を期待していてくれ」
    「え、土産話って……ちょ、なに、まさかオレ留守番!?」
    「当たり前だろう。はぐれ眷属がいるという場所の近くなんだからな」
    「いや、でもみんなが退治してくれた後だったら安全……」
    「じゃあ、行ってくる。あ、この雑誌は借りていくぞ」
    「え、えっ? あ……う、うん、行ってらっしゃい……」
     そっと雑誌を差し出しつつ、ひらひらと手を振る灼滅者達を唖然と見送るのだった。

     というわけで! はぐれ眷属をさっくり倒して。
     もちもちうさぎさんをもふもふしに、うさぎカフェに行きませんか!


    参加者
    雨咲・ひより(フラワーガール・d00252)
    櫻羽・ひめ(写真部は嫁・d00764)
    古城・けい(ルスキニアの誓い・d02042)
    黒咬・翼(翼ある猟犬・d02688)
    志風・綾音(ツァンナ丶トゥルケーゼ・d04309)
    ディアナ・ロードライト(比翼の片羽根・d05023)
    社・百合(社の末裔・d08563)
    天城・翡桜(碧色奇術・d15645)

    ■リプレイ

    ●灼滅者のおつとめ
    『ぴぎゃー』
     断末魔をあげて消滅する、工事現場のチェインキャタピラー。
     灼滅者達の全力攻撃で、はぐれ眷属を見事倒したぞ!

    ●もちもち、うさぎカフェ
     平和を守った後は、ふわふわもふもふのお楽しみ!
    「あ、それも美味しそう! ね、一口だけ交換こしてもいい?」
     あ、いーですよーと、ちょっぴりそわそわ返ってきた弟分の声に。
     雨咲・ひより(フラワーガール・d00252)は、ソーダとアイスがしゅわり溶け合う部分をひとすくい貰ってから。
     お返しに、パンケーキをお裾分け。
     そして、ぱちり目が合ったうさぎさんは。
    「わたしとお友達になってくれる?」
     垂れ耳な、薄茶色の子。
     そのおでこや背中をそっと撫で撫で、慎重に抱っこしてみれば。
     ふわり感じる、ぬいぐるみの様なもふもふ手触りと、愛おしい呼吸や温もり。
     くすぐったさに微笑んだひよりは、ふと、灰色もふもふの子と睨めっこする春に気付いて。
    「おれ、うさぎ触んの初めてで……」
    「そっかぁ。もしかして……緊張、してる?」
     おっかなびっくりな顔を覗き込めば。
    「べ、別に緊張とかしてな……!」
     ………ちょっとだけ、と。赤くなりつつ呟いて奮闘する、彼のサポートを。
     そして、すぽり灰色もふもふを腕に収めどや顔する春にほんわか和みながら。
    「ほら。もう仲良しさんだよ!」
    「こいつ、あったけー」
     にこにこ顔を見合わせてほわり、可愛いね、と。

     櫻羽・ひめ(写真部は嫁・d00764)も、にぼしと一緒に眷属を退治した後。
    「おみちゃんもふもふ! たのしみだねー?」
     手を引いた皐臣にわしゃわしゃ撫でられながら、いざ、うさぎカフェへ!
    「わぁ! 凄い僕こんなにいっぱいのうさぎさんと触れ合うのはじめてだよ!」
     沢山のうさぎさんに、声をあげてはしゃぐひめと。
     かわいいな……と、声にこそ出さないが、すぐ傍にいたふわもこを可愛がる皐臣。
     そんな皐臣に、ねぇねぇ、おみちゃん! と声掛けたひめが抱っこするのは。
    「この子太ってて凄くかわいい! 僕こういうブウちゃん好きなんだー!」
    「うわ、……でけぇ」
     思わずそう呟くほどの、ぷくぷくでぶっちょなうさぎさん!
     その太っちょうさぎをじいと見つめる彼に。
     ひめは、うさぎさんをもふもふぎゅーっと抱き締めながら。
    「あ、そうだ! 写真撮ろう、写真!」
    「写真……!?」
     珍しい彼とのお出かけの記念にと、携帯を取り出して。
     いつもは断るものの、楽しげなひめの姿に、断る気が出ない皐臣。
     少し恥ずかしいけれど……いつもより素直になって、一緒にもふもふ楽しんでしまった今日だけは、特別。
     うさぎさんと一緒にふたり、カメラに向かいながら。
     またどこかに行こうと、約束を。

    「あっけない敵だったわね……」
     もふもふの都合で手短に灼滅された敵にそう呟いた後。
    「刃も結構お腹の辺りもふもふだけど、ウサギは全部がもふもふもこもこなんでしょう?」
     ディアナ・ロードライト(比翼の片羽根・d05023)は、うさぎさんをふかふかすべく、黒咬・翼(翼ある猟犬・d02688)と仲良く並んで、うさぎカフェデートへ!
     ディアナの刃や愛犬には馴染み深いが。兎は抱っこした事がない翼は、雪玉の様なまん丸うさぎに興味を持ちつつも、とりあえず珈琲片手に、はしゃぐ皆を眺めてみて。
    「……この子達、知らない人が触ってもびっくりしない?」
     恐る恐るふわもこを撫でてみたディアナはそんな翼を連れ、モフモフの中へ。
    「この子達すごく人に慣れてるのね……あ、餌食べるかしら」
    「……成程、かなり人に慣れているんだな……もこもこしてる」
     はむはむ餌を食べるうさぎ達をじーっと眺める二人。
     そしてディアナが発見したのは、びよーんと長く伸びたふわもこ。
    「……どうした、ディアナ。そんなに叩かなくてもわかるぞ」
    「翼、あの子ふさふさ…すごく伸びて寛いでて可愛い……!」
     興奮して、翼の腕を思わずぺしぺしぺしぺし。
     そして顔を赤らめる彼女を微笑ましく見つめた翼は、ふと何やら不穏な気配を感じて。
    「相変わらず仲睦まじいご様子で」
    「微笑まーしーいー! 憧れるな!」
     偶然出会ったのは、先日怪我を負った緋世子を抱きかかえているリオンの姿。
    「あら、奇遇ね……。2人もデート? 緋世子とリオンて仲いいのね、知らなかった」
    「リオンとは仲良しだぞ! とっても!」
     ディアナの言葉にそう答えた緋世子は、寄せられた顔の近さに、ひにゃあ! と真っ赤に。
     それから恥ずかし気ながらも、もふもふすりすり、リオン似のうさぎさんに癒されて。
     ふわもこに囲まれながら、ふたりでとびきり、甘え甘やかされる。
     兎は寂しいと死んじゃうから。
     というか……そろそろ付き合っちゃえよ!
     そんな二人ににっこり笑んだ後。再びふかふかを堪能するディアナだったが。
     ふと……雪玉うさぎを膝に乗せ撫でる翼の腕に、ぴとり。
    「どうした、ディアナも撫でて欲しいのか?」
    「う……私の気持ち顔に出てた?」
     彼の大きな手で撫で撫でされつつ、翼には何でも御見通しなのかしら……と呟いて。
     お返しに彼の頭を撫でてあげながらも、ディアナはこっそり思う。
     きょとりとした表情で撫でられている彼が、兎みたいで可愛い、と。

    「……な、何今のこのほんわりきゃっきゃなお花畑見えかけた触り心地……!」
     燐音は、うちの子にならない? と、お手入れ万全な大人しいうさぎをゆっくり撫でながら。ふわふわもちもちの感触に、うっとり。
     でも堪能したいのは、ふわもこだけではありません!
     お目当ては……撫でているうさぎと同じ色をした姉様が、もふもふを可愛がる姿。
     そしてさくりと敵を倒した後、うさぎカフェへとやって来た社・百合(社の末裔・d08563)は、ふわもこを堪能すべく店内を見回して。
    「ころりとした容姿がとても愛らしくてな、ふわふわでな……」
     ロップイヤーとホーランドロップの子が、ちょうど二匹並んでいるのを発見!
     ちょこんと座って鼻をひくひくさせている子たちの傍に、近づいてみるも。
    「……や、やっぱり動物に触れるのは少し勇気が要るな!」
     依頼で一緒だった綺月・紗矢(小学生シャドウハンター・dn0017)を見かけ、触り方を聞きながらも。
     ふわふわあったかいふわもこに、そっと優しく、触れてみる。
     そして、そんな百合を見つけた燐音は。
     その爽快なもふり具合に惚れつつ、お茶を片手に思うのだった。
     ……嗚呼、兎になりたい、と。

    「猫カフェの次はうさぎカフェ……動物に縁がありますね」
     ビハインドの唯織と鮮やかな連携をみせ、紗矢達と共にさくっと眷属退治を終えた後。
    「あ、霧渡さん。遅れてすみません。じゃ、行きましょうか」
     天城・翡桜(碧色奇術・d15645)はラルフと合流し、うさぎカフェへ!
     奇術師にとってはウサギは身近な動物だと、そう紅茶を飲むラルフと一緒に。
     珈琲とパフェを味わい、沢山のふわもこを眺めていた翡桜だが。
    「あ……霧渡さん、この子……似てませんか?」
     ふと彼女が見つけたのは、黒いロップイヤーの人懐っこいうさぎさん。
     そのラルフとの共通の知人に似ている子を撫で、存分にもふもふする翡桜に。
    「……ああ、確かに。『彼』によく似てますネェ」
     ラルフはクスクス笑いながらも、うさぎさんをふと彼女の頭に、ぽすん。
     絵になりますネと、『彼』の為に、ぱしゃりとシャッターを切った。
     そして、いつの間にか周囲に沢山集まってきたふわもこ達を順に愛でた後。
     不意に翡桜が立ち上がった――その時。
    「わ……!」
     バランスを崩し、もふもふの海にダイブ!?
     ……いいえ、間一髪。
     咄嗟に伸びたラルフの腕が、まるで抱き上げるように。彼女をそっと、支えたのだった。

     灼滅者のお仕事の後は、兎と可愛いお嬢さん方を見守るお仕事です。
     ええ……何処も可笑しくありませんよ!
     ということで早速、【自習室】の皆とうさぎを愛でる、古城・けい(ルスキニアの誓い・d02042)。
     けいは、チョコレート色の毛並が美しいハバナ系の子を撫でてあげて。お菓子をもくもく食べる姿に、思わず誰かさんを連想した後。
     ふと顔を上げれば、すぐ傍には、兎を膝に乗せたお嬢さんが。
    「桜嬢に愛でられる兎が羨ましいな」
     動物に触れる珍しい機会を満喫している桜に、けいは『構って視線』を!
     桜は、兎とけいをちょっとおろおろ、交互に見た後。
    「え、え~っと……ケイも、この子撫でてみる?」
     そっと、ふわふわの子を差し出してみる。
     そんな彼女に冗談だと謝りつつも、その様子を堪能したけいは。
     今度は、冷蔵庫荒らし等の常習犯である弟分が真っ先に兎へ向かった姿に、意外な表情をした後。
    「……あったかーい……♪ ……はわぁ……♪」
     思い切ってふわもこを抱っこし、兎を数えてはほっこりする迦南に、笑う。
    「兎は『羽』だと数えるものなのだよ」
    「え? ……も、もちろんしってたよ! ワザとなんだもん!」
    「……そう、知ってたのか」
    「一匹でも一羽でも兎は可愛いから問題ないんだよ!?」
     くすりと笑むけいに、迦南はそう言いながらも。兎たちと一緒に、おやつタイム!
     人参ケーキでまったり、幸せ笑顔に。
     そしてけいは、天国とはここなのかい? と。改めてふわもこ空間を堪能する。
     兎は勿論……ふわもこを愛でる、お嬢さん方の愛らしい姿を。

     ふわもこ天国と美味しいもののために、ダッシュで敵を退治して。
    「やはり一仕事終えた後の甘い物は、最高だな」
    「奇遇だね、私も目が無いよ!」
     カフェにやって来た志風・綾音(ツァンナ丶トゥルケーゼ・d04309)と紗矢の前には、沢山の兎モチーフなスイーツや食事が!
     大盛りパスタにサラダ、パフェやジュースを二人で一緒に、きゃっきゃぺろりと平らげてから。
    「あうぅ、この手触り、ふさもこな毛並みは最高だね!」
     次は、ふるもっふタイム!
     パーカーのうさ耳を揺らし、怖がらせない様に挨拶しつつも。
     短い毛の子から長い毛の子、垂れ耳の子と、一通りもふもふした綾音は。
    「ずっと触ってたい! ……一匹連れて帰り……あうあ、だめだめ、我慢我慢」
     抗い難いそのもふもふ毛並みの誘惑に、きゅーん。
     そして紗矢と一緒に、皆にも声をかけて。
     うさぎさんに囲まれた、もふもふな記念写真を1枚、ぱしゃり!

    ●ほこほこ、ぬくもり空間
     眷属退治に手を貸すべくきたものの、すでに事は終わっていて。
    「ウサギカフェ……。故郷には普通にその辺に居たけど、都会では珍しいんだね」
     うさぎを愛でるカフェがあること自体を、珍しく思いながらも。
     まあ、暇だからゆっくりしていこうか、と。良太もカフェの中へ。

    「可愛らしいよな、ウサギ」
     そう掛けた声に、こくこく頷くサズヤは何処となく嬉し気で。
     紋次郎も、内心ではそわそわ。
     それからうさぎをひょいっと抱っこし、もふもふもふもふ堪能する紋次郎が。
     おお、やらけぇ、と密かに幸せを感じていた、その時だった。
    「……全方位、囲まれた」
     黒ミニうさぎを抱っこして正座しているサズヤが、ふわもこに埋もれている……!?
     でも、大人しく穏やかな彼を思えば納得だと。一匹ずつ手渡される幸せの御裾分けを、紋次郎は順にもふって。
     そしてサズヤは埋もれつつも、嬉し気な彼を眺める。
     その、あまり見ないレアな表情を。

    「ああ、本物! ぬいぐるみもいいですけど本物のうさぎさんなんて最高ですよ~!」
     かわいい~やわらかい~! と、ぎゅっとうさぎを抱き締めて。
     もふもふする星子の表情は、かつてない程に緩んでいる。
     旭は、はじめて見るそんな様子を微笑ましく眺めつつも。
    「うわ、柔らかくて、ふわふわ……。これは病み付きになっちゃいそうだ……!」
     撫でたうさぎの感触に、そう声を上げて。
    「あ、そうだ……写真を取って貰わないかい?」
    「う~……2人一緒で、ならいいですけど…」
     緩んだ顔は、ちょっぴり恥ずかしいけれど。
     星子はうさぎを抱っこしつつも。旭にピッタリひっついて、ハイチーズ!

    「小さくて可愛い……もふもふ……♪」
    「おー……ふわっふわでもふっもふ、おっとなしいなぁお前……あー幸せ……」
     緋織の膝の上にちょこんといるのは、ネザーランドドワーフ。
     眞白がぎゅぎゅっともふるのは、毛玉感満載なアンゴラ。
     それからふと、緋織が眞白の隣に連れて来て座らせたのは――白兎さん。
    「……ははー、白毛に赤目、確かに色の要素は同じだなぁ」
    「色合いは勿論だけど……他にも、何だか、ちょっと似てるかも?」
     どうだ、似てるか? と、兎さんと一緒に自分を見つめる眞白に、やっぱり何だか似てる……と頷いてから。
     眞白も兎さんと一緒に、撫で撫で。

     ふさふさからふわふわ、小さかったり、耳が短かったり垂れていたり。
    「……!! どうしよう、毛玉がいっぱいいる」
     店内に遊ぶ、沢山の兎たち。
     食い気は勿論後回し、【武蔵坂軽音部】の皆も、まずはうさぎです!
     鼻をふごふごさせる可愛い仕草に悶えつつ、見つけたライオンロップへとにじにじ近寄る千波耶。
     そして耳の後ろを撫で、膝に乗ってきたふわふわたてがみを存分に堪能!
     うさぎを触るのが初めての啓が気になったのは、少し離れた場所にいる1匹。
     やけに大人しいと思ったその子は、うとうとおねむ。
     そっと足にもたれさせ撫でてみれば、気持ち良さそうに瞳を細めて。
     うさぎモチーフのパフェを何気に頼んだ後、錠が息を殺してじっと見入るのは、一際ちまっこいドワーフ。
    「万事はうさぎに鳴かれねぇようにな」
     そんな様子に冗談めかして言いつつも、幼い頃うさぎを飼っていた葉は彼に抱き方を伝授した後。
     黄葉ような毛並みの子を膝にちょこんと乗せてから。
     柔らかな毛並みに指を滑らせ、その感触を、懐かしく思う。
     そして錠も、伝わる手の中の温もりや鼓動に瞳を細める。バラさずに触れられるようになったのが、すげェ嬉しい――と。

    「へぇ、ウサギってこんなに人懐っこいのか」
     十夜は寄ってきた兎から順に軽く遊んであげ、撫でたり抱っこしてみてから。
     加減を把握したら、いざ全力堪能タイムの始まり!
     そして。
    「!?」
     ぴょんっと一斉にじゃれてきたふわもこの群れに、もっふり埋もれました!
     ロップイヤーのクリームは、今日はお留守番だけど。
    「えへへ、幸せですねー」
     真夜も、おすすめスイーツよりも、すっかり色々な種類のうさぎさんに夢中!
     なでなでもふもふ、手近な子から順に戯れる。
     そして、飼い兎さんも来店OKと聞いて。今度は、クリームも一緒に――と。
     こいつの肌で感じる人の手はどんな感じだろう、と。
     眠そうな兎を優しくソフトにそーっと撫で、寝かしつけながらも思う徹太。
     耳がぺしゃんと垂れたその様は可愛くて。
     触れる温もりからじわり伝わってくるのは、生きているという実感。
     そして徹太は、はー、と息を吐く。
     何か、幸せだ………と。

    作者:志稲愛海 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年10月7日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 9
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