巨大イノシシとピクニックと

    作者:波多野志郎

     山にイノシシの被害は、つきものである。
     都会に住んでいる者には、とんと縁がない話かもしれない。しかし、イノシシが住む山でイノシシにまつわる被害というのは、後を絶たない。
     ただ、決してイノシシが害獣である、という事ではない。山で暮らす限り、イノシシはそれだけ身近な存在だ、という事だ。
     なのだが、山に馴染みのない人間にしては大問題である。
    「でた! でっかいイノシシが!」
    「あー、都会ん人は、イノシシ知らんか? 車で轢いたら車がおしゃかになるから、気ぃつけてな?」
     道の駅。そこで慌てた様子で声を荒げる車の運転手と地元民の温度差である。だが、この温度差には理由があった。
     運転手が見たのは、崖に映ったイノシシのシルエットだったのだ。他の車のヘッドライトにイノシシの影が映ったのだろう、その大きさを笑い飛ばす地元民に、背筋が凍りついた。
    「……イノシシって、恐いんだな」
    「ああ、恐ぇよ?」


    「あんなー、ウチの村でもイノシシを車で轢いたら、その日の夜は寄り合い所でイノシシ鍋だったぞ?」
    「……山の民は、たくましいっすね」
     南場・玄之丞(小学生ファイアブラッド・dn0171)の地元知識に、都会っ子である湾野・翠織(小学生エクスブレイン・dn0039)は言葉を選んでそう答えた。
     今回、翠織が察知したのはすれ違いから生まれてしまった都市伝説である。
    「困った事に、体長八メートル強の大きさっす。一瞬見えたシルエットっすからね、そんぐらいのインパクトがあったんすね」
     一番の問題は、「車で轢いたら車がおしゃかになる」その言葉を真に受けてしまった事だ。この都市伝説であるところの巨大イノシシは、見る物に体当たりする習性を得てしまった。放置すれば、どれだけの被害が生まれるかわかったものではない。
    「まぁ、出現する場所はわかってるっすから。そこで待ち構えて倒して欲しいっす」
     巨大イノシシが出現するのは、山奥である。幸い、峠道からは少し離れている。峠道にいたるまでに倒す事が出来たのならば、被害を出さずに終えられるだろう。時間は午前中、人払いの必要もない。
    「でかい分、体力もあるし一撃の威力も大きいっす。ただ、でかすぎて動きがおおざっぱっすからね、落ち着いて戦えばそう苦戦はしないっすよ」
     そういうと、翠織は提案した。
    「戦った後ででも、ピクニックを楽しんでくるといいっすよ。この時期なら、紅葉はまだでも山は過ごしやすくっていい天気っすから」
     戦場となる山奥から少し行けば、草原がある。そこなら、楽しめるみんなでお弁当を広げて楽しめる。
     翠織は玄之丞を見てから、改めて灼滅者達に向き直った。
    「ま、子守もよろしくお願いするっす」
    「おー、よろしくするぜ?」
    「いや、よろしくされる方っす」
    「おう、じゃあ、よろしくされるぜ!」
     そう、満面の笑顔で玄之丞は、灼滅者達に改めて手をあげた。


    参加者
    龍海・柊夜(牙ヲ折ル者・d01176)
    シルフィーゼ・フォルトゥーナ(小学生ダンピール・d03461)
    七生・有貞(アキリ・d06554)
    銀・紫桜里(桜華剣征・d07253)
    人形塚・静(長州小町・d11587)
    涼島・海松(白檀香る・d16217)
    相馬・貴子(高でもひゅー・d17517)

    ■リプレイ


     午前の山は、とても涼しく爽やかな風が吹いていた。
    「『イノシシとぶつかったら車がおしゃかになる』って、近所のおじさん達からよく聞かされてたんだけど、大袈裟だったの? 私だまされてた?」
    「んー、なんかだから頑丈なクルマ買うってじっちゃん言ってたぞ?」
     人形塚・静(長州小町・d11587)の言葉に、南場・玄之丞(小学生ファイアブラッド・dn0171)はのんきにそう答える。玄之丞が心なしかうきういきしてるように見えるのは、久し振りの山だからだろう。
    「そういえば、イノシシってちゃんと見たことないですね。動物園にいましたっけ?」
    「こんな感じだよー!」
     銀・紫桜里(桜華剣征・d07253)の疑問に、ポージングと共に答えたのはイノシシのぬいぐるみ姿の相馬・貴子(高でもひゅー・d17517)だ。その足元では、うり坊柄のドッグウェアを着せて道連れ――もとい、ペアルックとなった霊犬、てぃー太の姿もあった。
     そんなやり取りを柔和な笑みで眺めていた涼島・海松(白檀香る・d16217)が、ふと視線を森の奥へと向けた。
    「ああ、来たみたいだよ」
     みたい、という仮定である理由は誰もがすぐに理解出来た。ズン……、という地響きが聞こえたからだ。
    「神話においても狩猟の神様を倒してしまうほどの神殺しの獣、単純と侮らず対処致しましょうか」
     ヴォルフガング・シュナイザー(Ewigkeit・d02890)の言葉を、誇張と笑う者は誰もいない。巨大なイノシシが神話に姿を現す事は、どの国においても珍しくはない。それほどに、イノシシという生き物が世界中に生息しているからだろうが。
    「そう言われれば、確かに。相変わらず都市伝説は何でもありですけど、この大きさとか勘弁して欲しいサイズですよね」
     見上げ、龍海・柊夜(牙ヲ折ル者・d01176)の口元に浮かぶのは呆れの苦笑いだ。それは、対象が見える位置まで近づいてきたからだ。
     ミシミシ……、と枝を掻き分けて姿を現われる。地響きの主、体長八メートル強の巨大イノシシである。
    「すげえ、見ろよ、南場。ここまで来ると、完全に怪獣だぜ」
    「おおー! すっげぇよな! オレもこんなん見るの初めてだ!」
     表情には出さないが密かに興奮する七生・有貞(アキリ・d06554)に、玄之丞は素直に歓声を上げる。そんな少年二人の姿に、シルフィーゼ・フォルトゥーナ(小学生ダンピール・d03461)が肩をすくめた。
    「今から、その怪獣と戦にゅのじゃぞ?」
    「お、こっちに気付いたみたいだよー」
     貴子が、巨大イノシシの視線に気付いて、仲間達にぱたぱたと手を振った。それに、全員が巨大イノシシに視線を向ける――ドシン、ドシン、と足音の感覚が短くなっていき、それはやがて一つの大きな音へと変わる。
    「……いきます」
     自身を奮い立たせるように、紫桜里は身の丈を超える太刀を引き抜き身構えた。真っ直ぐ走る巨大イノシシ――その眼前に、同じくイノシシとウリ坊が飛び出す!
    「どすこーい!」
     貴子が、真正面からイノシシの体当たりを受け止める。だが、質量差は明白だ。地面に踏ん張る足で二本の溝を刻みながら、貴子が押されていく!
     そこへ、ゴーグルを装着した有貞が横へと回り込む。グルン! と大きく横回転、銃口を向けたガトリングガンがら爆炎の銃弾を横殴りの雨のように巨大イノシシへと射撃した。
    「緩んだ!」
     そこで、貴子は自分の足元から伸ばした影で巨大イノシシを絡め取る。動きが鈍ったイノシシヘ、スレイヤーカードを手に玄之丞が駆けた。
    「男がバカで何がわるい!」
     解除コードと共に、跳躍。燃える縛霊手で、イノシシの眉間を渾身の力で殴打した。
    「――お?」
     しかし、止まらない。貴子と玄之丞が、そのまま巨木へと叩き付けられる――そう思った瞬間だ。
    「シュヴール!!」
     ヴォルフガングの指示を受けた霊犬のシュヴールが、イノシシの足へ一太刀入れる。そして、ヴォルフガングがイノシシの懐へと潜り込んだ。
    「後に続くピクニックのためにも怪我は負いたくないですからね。そのためにも全力を賭していきましょう」
     ヴォルフガングの身から、魔力の霧が溢れ出す――ヴァンパイアミストだ。
    「繋ぐわ」
     その霧を駆け抜け、静は日本刀を大上段に構えて斬撃を繰り出す。雲耀剣の斬撃に、イノシシの体勢が崩れた。
    「……大きいね。うん」
     そこへ、後押しするように海松が放った裁きの光条が炸裂する。度重なる連撃に、ついに巨大イノシシが止まった。
    「やっぱり、すごいねー」
    「だなー、車どころかトラックもぺしゃんこだ」
     地面を蹴って横に跳んだのんきとも取れる貴子の呟きに、着地しながら玄之丞も同意する。ナノナノのローズとてぃー太がすかさず貴子を回復するのを見て、シルフィーゼがその瞳にバベルの鎖を集中させなはら言い捨てた。
    「イノシシというても都市伝説では肉にもならにゅのぅ」
    「ですねぇ。まぁ、お昼の用意はしてありますしね」
     柊夜はそう言い、視線を荷物が置いてある場所へ向ける。みんなが作ったお弁当は柊夜が巻き込まれない場所へ退避済みだ。
    「さあ、始めましょうか」
     身構え直したイノシシへと駆け出す柊夜にうなずき、紫桜里が鏖殺領域の黒い殺気を放つ。懐へ一気に駆け込んでから柊夜は、黒狼牙の黒い刃を切り上げ――直後、紫桜里の殺気が巨大イノシシを飲み込んだ。
    「来ます」
     その気配に気付いた紫桜里の呟き、その直後だ。内側から爆ぜるように散った鏖殺領域の中から、猛るイノシシが飛び出した。


     ゴォ! と地面が砕け、衝撃が飛び散った。巨大イノシシの踏みつけだ、しかし、その衝撃が柊夜を襲う直前でヴォルフガングが我が身を盾に庇う。
    「ご無事で? 龍海卿」
    「助かりました」
     同時に、二人は後方へ跳ぶ。柊夜は右手をかざし石化の呪いを紡ぎ、ヴォルフガングは影を繰り出した。
     ビキビキ……、と石化を受け影に絡め取られながら、それでもなおイノシシは抗う。有貞は暴れるイノシシの動きを見切りその懐へ滑り込み、ガトリングガンを零距離で突きつけ漆黒の弾丸を撃ち上げた。
    『グ、フ』
    「よいっしょー!」
     たたらを踏んでよろめいた巨大イノシシの背に、貴子は跳び乗った。まさに、絶景である。木々と同じ視界を得た貴子は、突然の加速に襲われた――イノシシが駆け出したのだ。
    「大きい動物って夢があるよねっ」
     貴子は振り落とされる直前で跳び下り、DCPキャノンを炸裂させる。放たれた死の光線が、巨大イノシシの身を抉った。
    「ローズ、頑張ってね」
    「ナノナノ」
     海松の声援を受けて、ローズはシュヴールと共にヴォルフガングを回復させる。それを横目で見届け、海松は七つに分裂したスラッシャーを繰り出した。
     ザザザザザン! と巨大イノシシの皮が切り裂かれ、より激しく燃え上がっていく――そこへ、玄之丞は影を宿した縛霊手を振り上げた。
    「っしゃああああ!!」
     ゴォ! と巨大イノシシが大きくのけぞる。そこへウリ坊、否、てぃー太が突撃、斬撃を繰り出した。玄之丞が着地、てぃー太はその背に降りて同時に左右に散る。
    「もし逃がしたら大変な事になりそうだものね。苦戦はしない、とは言われたけど、油断していいって事じゃないわね」
    「まったくです」
     静のバスターライフルからの魔法光線と、紫桜里の薙ぎ払った桜花残月からの光刃が、巨大イノシシを容赦なく撃ち抜いた。
    「この程度とは、片腹痛いのじゃ」
     小光輪を飛ばし、ヴォルフガングの傷を癒しながらシルフィーゼが胸を張った。確かに、その大きさからなるタフさは脅威ではあるが、それだけだ。よく見て対応すれば、怖くはない――峠道から引き離すように、着実に追い込んでいった。
    『グフ!!』
     巨大イノシシが、突進する。その軌道上にいたのは、有貞だ。
    「デカくてつええ奴は嫌いじゃねえよ、ロマンだと思う。でもなー、雑魚っぽいキャラ付けされがちだよな」
     ブン、とガトリングガンを拳銃のようにガンスピンさせ、有貞は引き金を引いた。ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ! と爆炎が花のように咲いては散っていく中、イノシシの突進がわずかに反れる――相殺したのだ。
    「ここ!!」
     横にそれたイノシシへ、有貞は炎に包まれたパイプレンチを叩き込む。グラリ、と揺れた巨大イノシシへ、静が一気に疾走した。大上段からの斬撃――雲耀剣が深々と巨大イノシシを切り裂く!
    『ぐふ!?』
    「いっくよー!」
     そこへイノシシとウリ坊――貴子とてぃー太が死の光線と六文銭を同時に射撃した。巨大イノシシの巨体が傾く。そこにヴォルフガングが踏み出した。
    「ご飯の前に、もう一運動ですよ」
     ヴォルフガングのマテリアルロッドがドン! と衝撃音と共に炸裂し、シュヴールの斬魔刀がそれに続く。地響きを立てて、巨大イノシシが地面を転がる――しかし、イノシシはゴロリと横に一回転、すぐさま立ち上がった。
    「やらせはせにゅのじゃ」
     駆け出そうとした巨大イノシシに、シルフィーゼが逆十字を刻む。動きが止まったそこに、玄之丞が踏み出した。
    「龍海のにーちゃん!」
    「ええ」
     柊夜もその横に並び、漆黒のオーラをその両手に宿す。玄之丞もまた、燃えるような赤いオーラを両手に――漆黒と赤が、二色の流星群を描き放たれた。
     二人の閃光百裂拳に、巨大イノシシの体が宙を舞う。そこに、ローズが巻き起こしたたつまきが襲った。
    「痛くしちゃうけど……ごめんね?」
     海松のジャッジメントレイに、巨大イノシシがもがく。その上空へ、気を足場に紫桜里は跳躍した。
    「これで……、終わりです」
     全体重と刃の重みを込めた、縦一文字の斬撃――桜花残月の一閃に、文字通り巨大イノシシが断ち切られた……。


    「とてもいい景色ですね」
     頬を撫でる心地よい風に目を細め、ヴォルフガングは呟いた。穏やかな風が駆け抜ける草原は、秋の穏やかな暖かさで戦いを終えた灼滅者達を出迎えてくれた。
    「ピクニックって何すんだろ?」
    「んー、山ん中だと、いっつもだからオレもわかんねー」
     首を傾げる有貞に、玄之丞も笑顔で答えた。有貞の手にあるのがコンビニ弁当だと気付いたシルフィーゼは、ふふん、と胸を張って言ってのけた。
    「弁当を用意してやったのじゃ」
    「…………」
     全員が、それを覗き込んで顔を見合わせる。
    「……ねぇ、ローズ。これって食べれるのかな」
     そう海松が口に出し、ローズが首を捻るのも無理はない。野菜を洗剤で洗いほのかに香るレモンの香り。砂糖がない? 塩で代用すればよかろう、どちらも白い粉じゃ、的なさじ加減の味付け。高火力で調理すれば早く焼ける、とやってみたら表面だけやけて中心は生焼け――お弁当を一生懸命作り上げたシルフィーゼは、ただ期待するような目を仲間達に向けるだけだ。
     その視線を受けて、ヴォルフガングが微笑んだ。そして、シルフィーゼの自信作へと手を伸ばし、口へと躊躇なく放り込んだ。
    「……とても、美味しいです」
    「シュナイザーにーちゃん、すっげーな」
     感心したように玄之丞が言う。ヴォルフガングのその表情を見て、シルフィーゼは唸った。
    「むぅ、分量をまちがえたかのぅ?」
    「……私も持ってきたので、皆さんよろしければ」
     柊夜がそう言って広げたのは、タマゴやハム、トマトやツナといった色とりどりのサンドイッチ。から揚げや卵焼き、ソーセージといった爪楊枝でさせば手が汚れないような気遣いまで出来た逸品だ。それを見て、海松はサンドイッチへと手を伸ばし満面の笑みで言った。
    「いただきます」
    「あ、おにぎりもありますよ? おにぎり用のふりかけって便利です」
     紫桜里がそういって取り出すのは、定番の梅とおかかに、高菜とか昆布など具も様々なおにぎりだ。冒険はせず、無難に仕上げたものである。BLTサンドとおにぎりを作って持って来ていた静もそれを広げると、ふと吹く一陣の風に呟いた。
    「気持ちのいい季節になったね」
    「紅葉狩りを楽しむにはちょっとはやいでしょうか?」
     まだ、色づくまでには至っていない山の風景を眺め、紫桜里も微笑む。そこへ、貴子が満面の笑顔で駆けて来た。
    「キノコ採れたよー!」
     その手のザルには怪しいキノコ、やばそうなキノコを満載だ。それを無造作に貴子は頬張り、親指を立てた。
    「美味しいよー! イけるよーう?」
     あははうふふとテイスティングしていくが、彼女のESPはキノコグルメである。当てにならない。
    「紅茶や緑茶、スポーツドリンクもありますよ?」
     一部の隙もない笑顔に戻ったヴォルフガングは、手馴れた動きで飲み物を用意していく。有貞は海松の持ってきていたお菓子をかじりながらふと思い出したように呟いた。
    「あ、シシ鍋食ってみたかった。いねえかなイノシシ」
    「野趣っていうのー? 私も、いのしし鍋食べてみたいナー。南場君イノシシ狩ってきて作ってよー!」
     ムッシャムッシャとキノコを頬張りながら、貴子もそう声を上げる。それに、玄之丞も考える事しばし、首を傾げて言った。
    「おー、試してみっか?」
    「……無茶はしないでくださいよ?」
     その気になって立ち上がる玄之丞と有貞に、柊夜は苦笑して告げた。イノシシが都合よく見つかるかはわからないが、山を探索する理由としては面白いだろう。
    「おいしかったよ、ありがと。俺も、行くよ」
    「じゃあ、いってくるー!」
     駆け出す年少二人に、海松も柔和な笑みでついていく。その姿はまさに、子供と保護者だ。三人を見送って、静は空を見上げた。
    「……もう、秋なんですね」
     早く流れていく白い雲。そして、穏やかな日差しに静は微笑む。それに、柊夜と紫桜里も習って、その空を見た。
     季節は、巡る。秋はまた、来年も訪れる事だろう。だが、それでも『今日』という日は二度とない。この風景を強く強く、思い出として彼等は胸に焼き付けた……。

    作者:波多野志郎 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年10月12日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 2
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