木更津デモノイド事件~死臭渦巻く住宅地

    作者:波多野志郎

    「…………」
     その青い巨体は、周囲へと視線をめぐらせていた。
     そこは、工業団地だ。時間は夜。静かに立ち並ぶ団地を眺めながら、デモノイドはドスドスと歩を進めていた。
    「……ア?」
     そこへ、甲高いブレーキ音が鳴り響く。そして、派手な激突音。デモノイドの巨体が宙を舞った。
    「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
     道路に転がり、デモノイドは立ち上がる。そこには、フロントがぐしゃぐしゃになった乗用車――自分を襲ったものがある。
    「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
     デモノイドは、衝動のままにその半壊した乗用車をその右腕から伸びた刃を蛇のようにしならせ、振り下ろした。ゴゥン! と爆音を轟く。道路は瞬く間に火の海に、そこには荒れ狂うデモノイドのみが残された。

    「原因はまた、ソロモンの悪魔とヴァンパイアなんすけどね?」
     湾野・翠織(小学生エクスブレイン・dn0039)は、そう前置きした上で言葉を続けた。
     発端は、アモンの遺産を手に入れたハルファス勢力が木更津市にデモノイド工場を作成していた事だ。その工場を朱雀門高校のヴァンパイアが破壊、結果として多数のデモノイドが木更津市に解き放たれる事となる。
    「このままだと、多くの被害が出るはめになるっす。そうなる前に、対処して欲しいんすよ」
     担当して欲しいデモノイドは、工業団地周辺をさ迷っている。時間は夜、幸い未来予測までは被害は出ずにすんだのだが。
    「デモノイドが信号なんて守るはずもないっす。で、車に轢かれちゃう……違うっすね、車『が』轢かれちゃう、の方が正しいっすか」
     結果として、デモノイドは衝動のまま暴れ始めてしまう。車を破壊し、運が悪い事に団地にまで被害が及んでしまう――そうなると、かなりの規模の被害となってしまうだろう。
    「そうなる前に、デモノイドと接触して倒して欲しいっす。ただし、一体とはいえ強敵っすから油断はせずにお願いするっす」
     デモノイドとウロボロスブレイドのサイキックを使用して来る。かなりの強敵だ。全員が力を合わせてようやく、そういう相手である。
    「戦場にする路地は、人通りはほとんどないっす。ESPによる人払いさえしてしまえば、後は後顧の憂いなく戦えるっすよ」
     街灯なども完備している、光源の必要もない。戦う環境としては、申し分ない。
    「被害が出るかどうかの瀬戸際っす、どうにか被害が出る前に終わらせて欲しいっす」
     よろしくお願いするっす、と翠織は厳しい表情で締めくくった。


    参加者
    篁・凜(紅き煉獄の刃・d00970)
    九条・龍也(真紅の荒獅子・d01065)
    安曇野・乃亜(ノアールネージュ・d02186)
    香坂・天音(ファフニール・d07831)
    橘・希子(希橙黄・d11802)
    榊原・智(鷹駆る黒猫・d13025)
    平戸・梵我(蘇芳の祭鬼・d18177)
    ルーウィン・アララギ(愚直なまでの信念・d18426)

    ■リプレイ


     夜、工業団地が覗く道路に立ち塞がり橘・希子(希橙黄・d11802)がこぼした。
    「デモノイドはー急には、止まれない! ……ってー言葉が、浮かんじゃったよー」
     まぁ、無理やりーにでも、止めるんだけど、ね、と語る希子の視線の先に、ソレはいた。
    「…………」
     ズン……、と地響きを立てて歩く、青い異形の巨躯。その姿に、安曇野・乃亜(ノアールネージュ・d02186)が迷わず踏み出した。
    「さて急ぐとしようか。一人の犠牲者も出さないために」
    「ああ……彼らもまた犠牲者か……解放しよう。速やかに――緋焔、招来!!」」
     それにうなずき、炎と共に太刀を抜刀した篁・凜(紅き煉獄の刃・d00970)も横に並んだ――黒と赤、その二色に青の異形が、不意に足を止めた。
    「貴方が死なないといけない理由があるわ。悲しいことに」
     デモノイドの視線を受けて、建物の上から香坂・天音(ファフニール・d07831)は告げる。その背には月を背負い、仁王立ちする天音にデモノイドは小首を傾げ――咆哮した。
    「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
     大気が震える程の、激しい咆哮。そこに込められた明確な殺意に、ルーウィン・アララギ(愚直なまでの信念・d18426)は呟いた。
    「都合で作られて、都合で捨てられる。デモノイドはまるで便利な道具だな。人間だった頃の想いも、感情も。忘れてしまっているだけまだマシか……」
     何よりもルーウィンの胸をえぐったのは、DSKノーズにより「業」の臭いがしなかった事だ。このデモノイドは、まだ誰も殺めていない――その事実を胸に突き刺しながら、決意を込めてルーウィンは言った。
    「その手が本当に汚れてしまう前に、ここで」
    「被害を出す訳にはいかないよ。だって、朱雀門の企みなんて、ここに住んでいる人達には関係ないんだから。自分達が撤退するための囮……下らねぇ」
     平戸・梵我(蘇芳の祭鬼・d18177)は首に下げていたバンダナで前髪をかき上げる。
    「そんな事のために、誰一人として人死には出させねぇ。ソッコーでブっ潰す! てめぇのその真っ青な身体を真っ赤にしてやるよ。さあ、血祭(まつり)時間だ!」
     梵我の宣言と同時、殺界形成が形成され殺気が溢れ出した。それに反応したデモノイドが、低く低く身構える。
    「吸血鬼の連中色々やってくれやがるなぁ。こっちのもろい所を突いてくるのは流石と言えるが、ちょっとやりすぎたな。腹の虫の居所が悪い。このデモノイドを潰して開戦ののろしにしてやる」
    「……これ以上、被害者を増やすわけにはいきません。」
     九条・龍也(真紅の荒獅子・d01065)が言い捨て、榊原・智(鷹駆る黒猫・d13025)が凛と言い放った。
     ジャラン、とデモノイドの右腕の刃が蛇腹状に伸びていく――それに灼滅者達が身構えた瞬間、ブレイドサイクロンがその名の通り青い刃の嵐となって荒れ狂った。


     ヒュガッ! と蛇腹の刃が縦横無尽に駆け巡る。天音は、迷わずにその中に跳び込んだ。
    「貴方をデモノイドにした連中を、絶対に許さない。……それが償いになるとは思っていないけど」
     ヴォ! と天音の背から炎の翼が戦場に広がっていく。そのフェニックスドライブの炎を突っ切り、ライドキャリバーのハンマークラヴィアが突撃した。
    「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
     それをデモノイドは、両腕で受け止める。そこへ乃亜が黒いドレスの裾をひるがえし、音もなく踏み込んだ。
    「悪いが可及的速やかに排除させてもらうよ」
     しなやかに伸びたその手に、レイピア状の影が納まる。そして繰り出された螺旋を描く刺突が、デモノイドの肩を刺し貫いた。
     が、浅い。ハンマークラヴィアを投げ飛ばしたデモノイドは、構わず大きく乃亜へと踏み出したと同時、その拳を振り下ろした。それを乃亜が横へステップ、入れ替わりに梵我が駆け込んだ。
    「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
     右手の木刀を口に咥えて、梵我は渾身の力で異形と化したその右腕を振るう。ガゴン! と重い打撃音――しかし、突進が止まったのは殴った梵我の方だ。
    「っと!」
     すかさず後方へ跳び、ぺっと木刀を空中で掴む。単純な質量差、筋力差だ。大きいという事はそれだけで強いのだ、デモノイドの見上げんばかりの巨体にそれを思い知った。
    「上等じゃねぇか……!」
     朱雀門への怒りを込めた一撃だった。それでは足りないというのなら、上乗せするだけだ――そう、梵我の闘志が燃え上がる。
    「うっはぁ、メディックかぁ。後方支援ーとか、キコ、できるかなー?」
     間延びしたその口調で、希子は引き抜いた護符を投げ放った。その導眠符がデモノイドの腕に張り付いたその瞬間、凜がその死角へと駆け込む。
    「我は刃! 闇を払い、魔を滅する、一振りの剣なり!!」
     斬魔・緋焔の切っ先が跳ね上がり、デモノイドの足を斬った。一瞬、デモノイドの動きが止まる――それを龍也は見逃さない。
    「さて、お前は此処で通行止めだ。迷わずあの世に行けよ」
     直刀・覇龍を振り被り、踏み込む。鍔から瞬く間に染まった覇龍の刃を横一閃に鋭く振り抜いた。
    「伊達や酔狂でこんな物を持ってる訳じゃねぇぞ」
     だが、デモノイドは脇腹を断ち切られながらも構わず踏み出した。その左の拳を、龍也は引き戻した覇龍で受け止める。
    「浅いな。俺の命が欲しいならもっと踏み込んでこい」
     ニヤリ、と笑みを濃いものにして龍也は言ってのけた。受け止めた直刀、その柄を握る手に鈍い痺れが走る、まともにくらえば痛いではすまない……それを自覚したからこそ、龍也の心は躍った。
    「……富士鷹」
     鷹ノ羽を手に、智が告げる。それに応えたライドキャリバーの富士鷹が、デモノイドへ突っ込んだ。
    「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
     ヒュオン! と放たれた蛇腹の刃が富士鷹を絡め取り、突撃を相殺。そのまま投げ飛ばした間隙に、智の破邪の白光を放つ強烈な斬撃が袈裟懸けにデモノイドを切り裂いた。
    「行こう」
     それに続き、ルーウィンとビハインドが迫る。ビハインドの斬撃をデモノイドが受け止めたその瞬間、ルーウィンは非実体化したクルセイドソードを下段から振り上げた。
    「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
    「さすがにタフだね……」
     乃亜が、感心したように呟く。積み重ねた攻撃、それは決して効いていない訳ではない。それでも、このデモノイドを倒すまでにかかる時間は決して油断は出来ない。
     何故なら――その時まで、『この』デモノイドの攻撃を凌ぎきらなくてはならないのだから。
    「……が、頑張るぜ、おー!」
     不慣れなメディックである希子が小さい握り拳を作る。デモノイドが、より増した殺気に突き動かされ、その巨大な刃を振り下ろした。


     薄暗闇の路地、その戦場で青はまさに暴風のように荒れ狂う。蛇腹化させた刃は、得物を狙う大蛇のごとく縦横無尽に牙を剥く――それを迎え撃つのは、黒と赤だ。
     高速で動く乃亜の二本のレイピアが、変幻自在に舞う凜の六尺の大太刀が、無数の火花を咲かす。ギギギギギギギギギギギギギギギギン! と間断なく鳴り響く金属音、それを途切れさせたのは龍也だ。
    「おら、相手はそいつ等だけじゃねぇんだぞ」
     その声に、乃亜と凜が同時に一点へ斬撃を放つ!
    「どんな相手だろうと、ただ斬って捨てるのみ!」
     覇龍の大上段からの一閃、雲耀剣が乃亜と凜がこじあけた間隙に振り下ろされた。斬られたデモノイドが、その蛇腹剣の動きを鈍らせる――そこへ、ハンマークラヴィアと富士鷹、二体のライドキャリバーによる機銃掃射の銃弾が降り注いだ。
    「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
     構わず、デモノイドは前に出ようとする。そこへ、鷹の羽が舞い降りた。
    「……させません」
     鷹の羽根のような形状と模様の刀身を非実体化させ、智の逆袈裟の斬撃がデモノイドの胸元を切り裂く。そのまま駆け抜けた智の神霊剣に続き、天音が燃え盛る龍の爪と化したクライオブファフニールで引き裂いた。
    「来るわよ!」
     燃えるデモノイドがなお動くのを見て、天音が叫ぶ。デモノイドの右腕が異形の砲門を生み出す、そこから放たれたDCPキャノンの死の光線が狙うのは希子だ。
    「させるか」
     それをルーウィンが、我が身を盾に受け止めた。それを見たデモノイドがルーウィンに連撃を与えようとするが、それをビハインドが許さない。ルーウィンの前に立ったビハインドの霊障波をデモノイドが左腕でガードしたその瞬間、ビハインドの背から飛び出したルーウィンが、ガードの上がった脇腹を横一閃にサイキックソードを振り払った。
    「っしゃああああああ!!」
     そして、死角に潜り込んだ梵我の二本の木刀が切り上げられ、デモノイドの足を斬る。梵我の黒死斬にデモノイドの膝が揺れた瞬間、乃亜と凜が一気に間合いを詰めた。
    「いくぞ」
    「おう、ぜぇぇぇあぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
     乃亜の非実体化させた鋭い刺突が、凜の渾身の大上段からの斬撃が、デモノイドを貫き、切り裂く。だが、それでもデモノイドは止まらない!
    「うー、厄介だ、ねー」
     弓の弦を鳴らして防護符を放った希子に、その護りの癒しを受けてルーウィンはうなずいた。
    「確かにな」
     このデモノイドは、犠牲者だ。まだ、誰の命も奪っていない罪を犯していない者だ。しかし、ルーウィンはデモノイドヒューマンとして思う。ひとつ間違えば自分もこうなるのか? もしそうなってしまった場合は全力でもって灼滅するのが、されるのが唯一の魂の救いだと考えるからこそ、その攻撃は一切手を緩める事がない。
     だからこそ、ルーウィンの憤りが向けられていたのは望まぬ人間にデモノイドを強制的に植えつけるという不当な行いに、だ。自らが望んだからこそ、その一線は決して許せなかった。
    「ああ、本当に気に入らない――」
     そう言いながら、龍也の口元は笑みに歪む。追いつめられれば追い詰められるほど高揚し、獰猛に笑って闘いを楽しむ――それが、龍也だ。だからこそ、この強敵を前に試さずにはいられなかった。
    「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
    「来いよ、のるかそるか!?」
     デモノイドのDMWセイバーの一撃に、龍也は敢えて踏み込んだ。死線を踏み越えた死中、分の悪い賭けこそが龍也の本領だからこそ――。
    「打ち抜く! 止めてみろ!」
     振り下ろす刃と、突き上げる雷を宿す拳が激突する。相殺したその動きで、龍也は体勢を崩したデモノイドの懐に潜り込んだ。
    「牙壊!! 瞬即斬断!!」
     納刀した覇龍を引き抜く一閃、居合い斬りがデモノイドの胴を捉える。そして、反対側から間合いを詰めた梵我が木刀を全力で叩き付けた。
    「血祭(まつり)だ!」
     ドン! と和太鼓のような衝撃音を鳴り響かせ、内側からデモノイドの肩が裂ける。梵我のフォースブレイクによろめくデモノイドに、天音とハンマークラヴィアが同時に突っ込んだ。
    「――いつか、貴方みたいな人が生まれなくなるまで、戦うと誓うわ」
     ハンマークラヴィアの突撃を受けてのけぞったデモノイドへ、天音はソロモンへの殺意を表明しながら、炎拳を打ち込む! ドォ! という鈍い打撃音、天音のレーヴァテインに合わせてルーウィンとビハインドが左右から斬撃を放った。
    「もういい、休め」
     神霊剣によりその霊を断ち切り、ルーウィンが告げる。よろめくデモノイドに、護符の巻き付いた弓を手に希子が笑っていった。
    「キコのことー忘れないで、ね?」
     ギィン! と弦が鳴り、彗星の如き強烈な威力を秘めた矢が夜闇に尾のような軌跡を残しデモノイドを撃ち抜く。その手応えに、希子は上機嫌に笑った。
    「これ、意外とー使いやすい、かも! 名前、本家に聞いてー貰っちゃお」
    「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
     否定するように、デモノイドが吼える。倒れまいと抗うその異形の巨躯に、智は鷹ノ羽を手に呼吸を整える。思い出すのは、あの『阿佐ヶ谷地獄』の光景だ。
    「……あんな大勢の犠牲人が出るようなこと、もう起こっちゃいけない」
     放たれる破邪の閃光が軌跡を刻む一閃と、富士鷹のキャリバー突撃にデモノイドの巨体が宙を舞う。そこへ、乃亜は音もなく一気に間合いを詰めた。
    「終幕だ」
     螺旋を描く刺突が、デモノイドを刺し貫く。その巨体が地面を落ちるよりも早く、炎の翼を広げた凜が駆けた。
    「嘆いているのかね……己が運命を。……だが最早、嘆く事も苦しむ事もない。……我々がその運命を、断つ」
     斬魔・緋焔が、炎を宿す。六尺の大太刀を振り上げ、凜は吼えた。
    「煉獄の炎よ、悲しき運命(さだめ)を……灼き砕けッ!!」
     繰り出されるレーヴァテインの炎撃――それが、凜の言葉の通り悲劇の連鎖を燃やし尽くした……。


    「君の最期に、花を。……せめて安らかに眠るがいい」
     赤いコートの中から取り出した、凜の手向けの薔薇がアスファルトの上に落ちる。それを見ながら、乃亜も静かにその瞳を閉じた。
    「安らかに眠れ」
     デモノイドもまたかけがいの命だったのだ――罪を犯す前に死に絶えた犠牲者への黙祷だった。
    「――ごめんなさい。こうすることでしか救えなくて」
     硬く拳を握り締める天音に、梵我も低く吐き捨てる。
    「関係のねぇもんまで巻き込もうとしやがって」
     それは、強い朱雀門に対する怒りの吐露だ。それを聞いて、希子はため息混じりに呟いた。
    「ソロモンの悪魔にヴァンパイア、デモノイド、か……。でも、キコ達がー守れるのは、人間だけ、だって。悲しいね、ほんとに」
     それは、あまりにも残酷な現実だった。すべては救えない、その認識はその胸に重くのしかかるものだ。
    「おやすみ、デモノイド。良い夢がー見えると、良いね」
     優しい希子の別れの言葉を聞きながら、智はその胸を抑える。悲劇の連鎖は断ち切った、あのデモノイドによる犠牲は出さずにすんだ……そのはずだ。
    (「……今回の事件は、後により大きな事件につながっていくのではないでしょうか……?」)
     その不安が胸中に溢れ出すのを、止める事は出来なかった……。

    作者:波多野志郎 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年11月22日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 8/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
     あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
     シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
    ページトップへ