●セイメイ軍の侵攻
「何、アンデッド軍団の襲来だと!? 戦況は!?」
「手順通りに病棟を封鎖、通常の防衛体制に移行しています!」
「よろしい。他病院からの応援はいつ到着する?」
「それが……各地の病院が同時に襲撃を受けたとのことで、応援は回せない、と」
「何だと!? 君、それのどこが通常の防衛体制だ!」
そんな、混乱する病棟から少し離れたビルの上に、その若い男はいた。
にやり、と笑ったその顔の半分は死者のごとく蒼白で、残る半分は結晶質の何かに覆われている。明らかに、人間ではない……ノーライフキングだ。
「そうだゾンビども。壊せ、そして殺せ……特に医者は念入りにな! 昨年度末、受験した医学部という医学部からことごとく不合格通知を貰った俺の絶望を、貴様らにも味わわせてやる! はーっはっは……!」
●武蔵坂学園、教室
「私たちとは別に、『病院』という灼滅者組織があることはご存知でしょうか?」
園川・槙奈(高校生エクスブレイン・dn0053)によると、その『病院』が、ソロモンの悪魔・ハルファス、白の王・セイメイ、淫魔・スキュラからなるダークネス連合軍に襲撃されてしまうという。
「彼らは全国各地に防御に長けた『殲術病院』という拠点を持ち、襲撃されても籠城している間に他の拠点から援軍を出して撃退する、といった戦い方をしていたようです」
しかし今回は、多数の拠点が同時に襲撃されるため、互いに援軍が出せない状況にある。
「同じ灼滅者組織として、今回のことを見過ごすわけには行きません……みなさんを危険な目に合わせてしまうのは心苦しいですが、どうか力を貸してはいただけないでしょうか?」
ここにいる灼滅者たちに向かって貰う病院の周囲では、ノーライフキングが数十体のゾンビを率い、医者に対する強い憎悪を露にしている。その怨念は凄まじく、病院が陥落するのも時間の問題だろう。
「もちろん、その軍勢の全てを相手にすることはできません……まずは、速やかな指揮官の灼滅を目指して下さい」
「それなら、沢山の人数で戦う方がいいのかな?」
姶良・幽花(中学生シャドウハンター・dn0128)の問いに、しかし槙奈は首を振る。
「あまり大人数での攻撃は、指揮官の『バベルの鎖』に事前に察知されてしまいます……。ただ、指揮官を倒した後の掃討は、数が多いほど楽になるでしょう」
恐らくその時には、『病院』の灼滅者も加わるはずだ。
「指揮官は、周囲を見渡せる近くのビルの屋上に構えています。護衛はいませんが、強力な呪いの力に注意して下さい」
また、敵が飛び降りて逃げたりしないようにも、気をつけておくべきかもしれない。
「とにかくこれは、ダークネスと『病院』の大規模な抗争に介入する、危険な作戦です」
引き際を間違えたなら、『病院』もろとも蹂躙されないとも限らない。その想像が現実のものにならないことを、槙奈は強く願っている。
参加者 | |
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椎木・なつみ(ディフェンスに定評のある・d00285) |
マーテルーニェ・ミリアンジェ(散矢・d00577) |
紅斜子・花々々々(四番目の花子さん・d01447) |
鏑木・カンナ(疾駆者・d04682) |
神崎・摩耶(断崖の白百合・d05262) |
松下・秀憲(午前三時・d05749) |
七生・有貞(アキリ・d06554) |
八坂・善四郎(そこら辺にいるチャラ男・d12132) |
●屋上の急襲
「ここで何をしている!」
神崎・摩耶(断崖の白百合・d05262)の誰何に振り向いた顔へと、音もなく忍び寄った刃が突き立てられる!
「何故ここがわかった……いや、そんな事はどうでもいい」
白衣をひるがえす紅斜子・花々々々(四番目の花子さん・d01447)の刃を、顔を半ば覆う結晶で受け止めた男……ノーライフキング。その全身には他にも何人からもの攻撃が突き刺さっていたが、男は恐れをなすどころか、逆に愉悦に浸っていた。
『仕留めきれませんか』
奇襲の総攻撃を受けても怯む様子のない敵の様子に、花々々々の顔が青ざめ、冷や汗が浮かぶ。その表情を嘗め回すように堪能すると、男はこれから自身が主催するであろう殺戮劇の予感に、早くも陶酔し始めている……花々々々の表情が、敵の興味を引くための演技だとも知らずに。
「貴様らは……医者か。この俺の才能に気付かぬばかりか、これでもかと言うほど貶めた、あの屑どもの仲間か!!」
高揚した男の吐く言葉の一言一言が、他人を呪う毒。だが、その怨念を真正面から受け止めるかのごとく、その通り、と摩耶は胸を張った。ますます、男は憎悪を募らせる。
白衣に身を包んだ灼滅者たちの姿は、思惑通り、男を躍起にさせていた。自らが既に包囲され、逃げ道を塞がれている事にも気付かないほどに。
「死よりも恐ろしい絶望というものを、貴様らも思い知れ!」
男の瞳が黒く輝き、その手の中に悪意が渦巻く。
「みんな、気をつけて!」
姶良・幽花(中学生シャドウハンター・dn0128)の緊張した表情に、男の嗜虐心が絶頂に達する! 勝ち誇り、それを投げつけようとした男の体が……衝撃を受け、ふらりとよろめいた。
「そんな、漫画に出てくるようなありきたりの事しか言えないから、受験に失敗するんですよ」
看護師姿の椎木・なつみ(ディフェンスに定評のある・d00285)が、体当たりと共に辛辣な挑発を投げかける。いっそう激昂する男。
「看護師風情が、知ったような口を利くな!」
投げ放つつもりだった呪いの魔力を、男は怒りに任せて至近距離から叩きつける。強烈な衝撃に、腕を交差した防御姿勢のままコンクリートの上を滑るなつみの全身を、感覚の麻痺が襲う……だがそれも、一瞬のことだ。
まるで柔らかなハンモックのように、マーテルーニェ・ミリアンジェ(散矢・d00577)の編んだ光輪の網が、なつみの体を受け止めていた。
「自らの不足から来る鬱憤を、他人に当たることで晴らすのですね」
マーテルーニェの男への視線は、氷のように冷たい。自身の努力でどうにでも挽回できる事柄に、絶望という単語を安易に使う惰弱な精神。それは彼女にとっては到底受け入れ難いものであり、決して受け入れてはならないものであった。その高潔な表情が、ますます男の反発心を煽る。
「不足だと? ならば何故、そこの奴らみたいな奴が医者になれる!? それに、そのガキは何だ! 間違っているのは世の中の仕組みの方だ……それを俺が、セイメイ様が『治療』してやるのだ!」
「『そこの奴ら』ってのは、自分たちの事っすかねぇ?」
鮮やかな色に染まった髪を指先で弄りながら、八坂・善四郎(そこら辺にいるチャラ男・d12132)が小馬鹿にしたように問うた。
「ホント、こういう不真面目な外見の輩でも、白衣が着れたってのにねえ……あんたには無理だったんだ?」
「医者を貶めないと保てないプライドとは、小せえタマだな! しかもお前、医者を目指してるとか言う割に、あの、アメリカで飛び級しまくって医学部に入った天才少年、七生・有貞(アキリ・d06554)を知らねぇんだな!」
ご愁傷様ァ、とけらけら笑う鏑木・カンナ(疾駆者・d04682)と、クールな表情ままで思いきり煽る松下・秀憲(午前三時・d05749)。
「やめたまえ松下クン……無知は罪ではないさ」
憐れみを含んだ超絶上から目線で、男を見下す有貞。はるか年下の少年の瞳が、自身の矮小さを見透かすように輝いたので、男は怒りのあまり、目の前が真っ白になっていた。
無防備な一瞬をさらけ出した男の体は、カンナに杖で小突かれ容易によろめく。彼はその先で迎え撃つ秀憲の拳に弾き飛ばされ、最後は善四郎に空中へと突き上げられる。
「まあ何にせよ、人の命を奪おうって思った時点で、あんたに医者を目指す資格はないわ」
その場に倒れた男を見下ろすカンナに、蔑みを隠そうという態度はない。その態度は、善四郎も同じことだ。
「なんて言うか、もう手遅れですってカンジ? こいつぁ、自分も匙投げるっすわ。いやマジで」
男がよろめいて立ち上がる。その全身に、異変が起こる!
「俺を愚弄できるのも、今のうちだけだ……」
体から湯気のように立ち昇る、ひときわ強い死の力。まさに……屍王。
「何があろうとも、貴様らだけは許しておけん……。必ず俺の手で、一人残らずバラバラに引き裂いてやる!!」
●屍王の呪詛
力と力が衝突する、鈍い音が連続する。なつみの表情に、早くも焦りが浮かんでいた。
「クハハハ……医者の成り損ないの看護師の分際が! 俺を馬鹿にした罪を償うがいい!」
何もかもが間違ったセリフを吐きながら、男は呪いの雲を操り哄笑を上げる。ねじれ、渦巻いたその雲は、輝くオーラを纏い突き出されるなつみの手に弾かれる度、不規則に軌道を変えて何度でも襲い掛かってゆく!
「……っ!」
一瞬の隙を突き、竜巻がなつみを弾き飛ばす。有貞を巻き込んで倒れたなつみの上を、竜巻は我が物顔で通り過ぎていった。
「そのまま、他の奴らも順番に……む?」
次の相手を品定めしていた屍王の顔が、なつみ達の方へと引き戻された。すぐに体をばねのようにして起き上がったなつみの後ろから、強烈な弾丸が浴びせかけられたのだ。
「彼女のおかげで、俺はこの通り無傷だよ、キミ」
ガトリングのクランクを回しながら、冷酷に言い放つ有貞。短いながら、男を逆上させるには十分な言葉だ。
「呪いの雲よ! 次は奴を殺れ!」
「ヘェ、何が誰を殺るんだって?」
男の命令を掻き消すがごとく、辺りに轟くエンジン音。貯水塔の壁面を愛機『ハヤテ』で駆け上ったカンナの声は、呪いの竜巻のまさに真上から聞こえてきた。
放物線は、竜巻の中央へと狙いを定めている。男は慌てて竜巻を操るが……。
「遅いわね」
ハヤテは呪いの渦を完全に踏み潰すと、バウンドしながら屍王へと肉薄する! カンナの杖に篭められた魔力が、結晶化した顔面に……ただ、僅かな傷をつけるのみ。ハヤテのホイールに刻み込まれた傷とは、釣り合わない戦果だ。
屍王が嘲る。
「その程度とは、口ほどにもない……」
「医者というもの、一山を越えた時にこそ気を引き締めるものだよ」
悦に入る男を、有貞の諫言が現実に引き戻した。
気付けば男の水晶化の進んでいない方の頬に、細く鋭い何かが触れている。屍王が慎重に振り向くのに合わせ、その何かは頬をゆっくりと、大きく引き裂いてゆく。
「やっぱり、生身の部分は簡単に切れるモンやねー」
しみじみと軽口を叩きながら、秀憲は最後に手首を返す。屍肉に埋まっていた鋼糸の先がずるりと抜け出て、秀憲の手の中に納まった。
「貴様……いつの間に!」
これも全ては、有貞、カンナとライブハウスで培ってきた連携あってのこと。だが秀憲にとってはそんな自慢話をしてやるよりも、今は屍王からの反撃を食らう前に、安全なカンナの後ろまで猛ダッシュする方が先決だ!
「馬鹿にしやがって……! 殺す! 絶対に、一人残らずだ!」
『けらけらけら』
花々々々がスマートフォンを弄るのに合わせ、そんな合成音声が流れ出した。
『それはさっきも聞きました、語彙力不足野郎。当病院では、死んでも治らないド馬鹿につける薬は扱ってねーのです』
その挑発すらも、敵の思考力を奪う罠。振り上げた腕の下を掻い潜り、花々々々のナイフができたばかりの傷をさらに抉る!
「死ね! 医者は死ね! 看護師も、薬剤師も……皆殺しにしてやる!!」
『落第生ごときに殺されてたまるものですか』
それが花々々々の肉声であれば、まだ憎悪という逃げ道もあったのかもしれない。が、それが無機質な機械音声であったことが、男の異常な精神を完全に追い詰めていた。
「ああああああああ!!!!」
闇雲にナイフを振り回し、力任せに斬りつけてくる男。あーあ、と善四郎は肩を竦める。
「正直自分も力押しの戦法しか取れねっすケド……こいつ、バカっしょ?」
もちろん善四郎も、瘴気を纏うナイフに当たってタダで済むとは思っていない。ただしそれは、当たればの話。
「なんで指揮官が捨て身の突撃とかして来んの? 医者になるためなら大学どこでもいいっていう志も何もない節操ナシだから落ちたんすよね? なら、その節操ナシな攻撃だって、当たるわけないっすよね?」
挑発のつもりが、次第に心底心配になってくる善四郎。が、だからって手加減してやる謂れもないので、遠慮なくがら空きの腹に拳を叩き込んでやるだけだ。
「貴……様らのような奴らさえ……いなければ……!」
せめて一人くらいは道連れにと、男の視線がなつみを睨む。既に回復しきれない傷を多く受けた彼女は、格好の餌食。
「貰った!!」
深々と刺さるナイフ。溢れ出る鮮血が白衣を汚す……ただしなつみのではなく、その前に立ちはだかった摩耶のものを。
「他人のせいにするな、受験に『落ち』たのは自己責任だ。それを受け入れることができずに、闇『堕ち』するなどとは……」
ナイフを押し込もうとする屍王の腕を片手で締め上げると、もう一方の手で、頭に一発。
「鏑木の言葉を聞いていなかったのか? 医者は、治すのが仕事……『死ね』などという言葉を安易に使うお前には、到底無理だ」
「黙れ、黙れぇぇぇぇぇ!!!」
悲鳴のような男の叫びが、陽の落ちた町にこだました。
●戦いの終焉
再び、呪いの雲が舞い上がる。大きく、激しく。
早急な治癒が必要な仲間は、今や二人。万が一の事がないよう、今すぐに両者を治療すべきか、それとも一刻も早く敵を倒すべきか……マーテルーニェをしても一瞬、逡巡する。
「私は、倒れない」
短く、摩耶が答えた。マーテルーニェは、聞き返さない。
「姶良さん。椎木さんを任せましたわ」
それだけを伝えると、自ら男へと向き直る。が、それよりも僅かに早く、呪いの雲が完成し、周囲を巻き込み吹き荒れる!
その嵐が止んだ時。ビルの屋上に、倒れている者はいなかった。
いや……ただ一人。呪いを放ったはずのノーライフキングただ一人が、頭を抱えて座り込んでいる。
「医者に殴られるのでしたら、まさしくトラウマなのではないですかしら?」
マーテルーニェの足元から伸びる、とりわけ濃い闇に貫かれながら、悪いことをした幼児のようにしきりに許しを請う男。今までの威勢の良さは、微塵も感じられない。
何なんすか、と不思議がる善四郎へと、万が一医学知識を問われた時に備えて一通り勉強しておいた摩耶が、簡単に説明した。
「精神分析学で言うところの、退行というものだろう。人は、受け入れ難い事実に直面すると、幼児のようになってしまう事がある」
「わかりやすいっすね。で、別の場合には、今までみたいな脳筋ノーキンになっちゃうってワケっすか」
納得した善四郎の耳元で、花々々々のチェーンソー剣が、うなりを上げた。
『幼児ですか。大騒ぎするド迷惑な利かん坊は、古来よりお尻ペンペンと相場が決まっています』
「ペン……ペン……?」
疑問を呈する秀憲を意にも介さず、えげつない一撃が男の尻を襲う!
「ぎゃあああああ!?!? 群れねば何もできない奴らの分際で……!」
正気には戻ったものの、その場をみっともなく転げ回る男を、カンナは心底憐れんだ様子で見下ろした。
「そういうのは、同じステージに立ってから言って貰わないとさぁ、何も響かないわね」
「ま、本当は俺たち、医者なんかじゃないけどね。天才医学少年ってのも嘘だし。信じたんか? バーカ」
さらっとネタバラシする有貞。いつの間にか花々々々も『エイティーン』を解き、ちっこい姿に戻っている。
「お……! お……!」
最早声を出すこともできない出来損ない屍王へと、灼滅者たちは揃って武器を掲げる!
「チェストー!」
総攻撃を受けて白目を剥いた男の頭部の水晶を、なつみの踵落としが粉々に打ち砕いた。
●解放の刻
ビルの屋上から死の気配が消えると同時に、様子を見ていた他の灼滅者たちが動き出す。
気心の知れた友と共に進む者、自らの力を信じて単身ゾンビに踊りかかる者、そんな者もいるだろうと見越して、彼らの後ろから援護する者……。
「「「「古ノルド語研究会、見参!」」」」
円陣を組み、武器を天に掲げて高らかに宣言した『古ノルド語研究会』の五人の足元では、巧みな連携の甲斐あって、早くも既に同数以上のゾンビが動きを止めていた。
負けじと、『Ttwinkle Star*...』の三人。目の前の敵を蹴散らすと、地上と箒の上から完了の合図のマジックミサイルを天に放つ。建物の反対側では呼応するように、強化装甲服を着込んだ『旧真部研究会』の二人が信号弾を三発。
「お、あんな所に知り合い約一名発見」
秀憲が指差した先に群がっているゾンビどもに向かって、ガトリングをばら撒きながら飛び降りる有貞。それを追って、カンナもハヤテを駆り飛び出す。
「じゃ、自分たちも行くっすかねぇ」
一進一退を続ける即席チームを見つけると、善四郎もビルの縁へと足をかける。その横を花々々々が、風のように駆け下りてゾンビの背を切り裂いていた。
「あそこ、救護班かな?」
幽花の指した先では、負傷者を手当てする灼滅者たちの傍までゾンビが押し寄せてきていた。盾を胸元に構えると、今までの戦いの怪我も厭わず摩耶が跳ぶ。なつみも勢いよくビルの壁を蹴ると、空中回し蹴りで別のゾンビの首を飛ばす。幽花も、微力ながら回復のお手伝いだ。
救護班を背にしての防衛線も、次第にその輪を広げてゆく。
「ざっと済みたり!」
自分たちの担当した一角の制圧を終えると、そんなかけ声と共に、『花時雨』に集まった五人が顔を綻ばせていた。
要塞めいた病棟へと、マーテルーニェは高らかに呼びかける。
「病院の皆々様。助けに……いいえ、共に戦いに来ました」
応じて病棟から飛び出してくる、不恰好な機械を背負った医師、術式を全身に刺青した看護師、仕込み松葉杖を振り回す包帯男……。
それは『武蔵坂学園』と『病院』、二つの灼滅者組織の、記念すべき初接触の一つであった。彼らは互いを知らずとも、自分たちの成すべき事を成し遂げていった。
辺りを支配していた死の匂いは、時と共に薄れてゆく。悪夢は、まるで朝日に溶ける朝露のように、次第にその色濃さを減じていった。
作者:るう |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年12月6日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 1/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 9
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