「ラン……ラン……タッタ♪」
河川敷のガード下、MDプレイヤーから流れる音楽に合わせてステップを踏む桃髪の少女が一人。どうやらダンスの練習をしている様だ。
「ふぅ……フィニッシュがイマイチでしたかねぇ……」
やがて曲が終わると、少女は腰を下ろして水筒に手を伸ばす。
「ねぇ、アンタさぁーこんなレッスン何の意味があんの?」
「ふぁっ?!」
唐突に背後から声を掛けられ、びくりと跳ね上がる少女。振り向くと、そこには勝ち気そうなショートヘアの少女が一人。不敵な笑みを浮かべている。
「ラブリンスターってさぁー、歌って踊れてエッチも出来るアイドルとか言ってもさぁ、全然売れてないしー、無駄な努力って奴なんじゃないのー?」
「なななんですかぁ? いきなりぃ、ラブリンスター様の悪口を言うと、アカリおこですよぉ!」
「人間やら灼滅者に媚び媚びのあざとーいダメ大淫魔じゃない。あんなの」
「むぐぐぐ……それ以上言うとただじゃおかないですよぅ!」
「服のセンスも古いし、ヘアスタイルもなんかもーふわふわすぎだしぃ」
「ぐぬー! 許さないですぅ……って、あれ……? なんだか頭がぼーっと……」
立ち上がろうとするも、すぐにその場に尻餅をつく桃髪の少女。
「アンタの水筒にちょっと細工をさせて貰ったわ。まぁ聞きなさいよ、スキュラ様に従えばさぁ、本来の淫魔としての力を存分に使えるし、何より自由だし、楽しいよぉ」
「……淫魔として……自由で……楽しい……?」
「そうそう……アタシと一緒に来ちゃいなよ」
虚ろな瞳で宙を見つめる桃髪の少女の耳元で、ショートヘアの少女は勧誘の言葉を囁き続けるのだった。
「うちの芸術発表会、どうやらラブリンスターも楽しんでくれた様ですわね。ただ一つ頼み事をされましてね……」
有朱・絵梨佳(小学生エクスブレイン・dn0043)の説明によれば、風真・和弥(真冥途骸・d03497)が予想していた事態が起こっているらしいのだと言う。
すなわち、ラブリンスター配下の淫魔に対し、スキュラ配下の淫魔が引き抜き――寝返り工作をしかけている。
「ラブリンスターとしては、私達にこれを何とかして欲しいとの事ですわ。……まぁ、ダークネスの頼みを聞くと言うのもアレなのだけれど、スキュラ勢力が増強されて私達が得することは無いですわ」
ちなみにラブリンスターからは、寝返ってしまった淫魔に関しては灼滅されてもしょうがないと言うお墨付きも得ている。
「スキュラ配下の淫魔は、謎の妖しい薬を水筒に入れて、ラブリンスター配下の淫魔を説得している様ですわ。このままでは籠絡されてしまうでしょうね」
これを阻止する為には、河川敷に乱入し、ラブリンスターを裏切らないように説得するのが良いだろう。逆に、スキュラ側のネガティブキャンペーンをする手もある。
「上手くあなた達の説得が成功すれば、ラブリンスター派の淫魔は戦闘に参戦しませんわ。スキュラ派の淫魔を灼滅して下さいませ」
配下として眷属のピンクハートちゃんを数体呼び出す可能性はあるが、依然として戦力的には有利だ。
逆に説得に失敗すれば、淫魔2体を同時に敵に回す事になり、苦戦は必至となるだろう。その場合でも、片方のみを灼滅するか撤退させれば、もう片方も逃走すると思われる。
「スキュラ配下の方は、アケミって名前でレザースーツに身を包んだ……なんだか女ライダーみたいな淫魔ですわね。素早い動きと愛用の鞭で、近距離から中距離程度の間合いでの戦いを得意としているみたい」
見た目に違わず強気でプライドも高く、Sっ気が強い様子。
「一方ラブリンスター配下の方は、アカリという名前で小柄な少女ですわ。歌と踊りが得意で、戦う際もそれを利用してくるでしょうね」
こちらは素直で明るい、ちょっと天然な性格の様だ。
「淫魔を1体でも灼滅すれば、作戦は成功と言って良いでしょう。皆の頑張りに期待致しますわ」
そう言うと、絵梨佳は灼滅者達を送り出すのだった。
参加者 | |
---|---|
鷹森・珠音(黒髪縛りの首塚守・d01531) |
白咲・朝乃(キャストリンカー・d01839) |
星野・えりな(スターライトエンジェル・d02158) |
犬塚・沙雪(黒炎の道化師・d02462) |
風真・和弥(真冥途骸・d03497) |
西園寺・奏(天使の落とし子・d06871) |
カレン・シュレミール(お嬢ダンピーラ・d20580) |
雪村・螢(雪割草の誓い・d22061) |
●
「……淫魔として……自由で……楽しい……?」
「そうそう……アタシと一緒に来ちゃいなよ」
昼下がりの河川敷、ガード下では若干妖しい光景が展開されていた。
ぐったりと脱力し、ぼんやりと虚空を見つめる少女の耳元に口を寄せ、また別の少女がぼそぼそと暗示を掛けるように言葉を囁いている。
「一緒に……行……」
――ちゃちゃらちゃんちゃちゃらちゃん♪
「……?!」
桃髪の少女がうわごとのように答えかけたその瞬間、流れ出したのは「ドキドキ☆ハートLOVE」。言わずと知れたラブリンスターの曲である。
「ちょっと、どこの誰よ? こんな甘ったるくてダサい曲掛ける奴はー?」
苛立たしげに振り返るショートヘアの少女。その視線の先に居たのは――
「自分のやりたいことは人に言われて決めるものじゃないんよー。好きなものを好きって言うのは、ウチらもあかりんも変わらん」
曲を流していたのは、鷹森・珠音(黒髪縛りの首塚守・d01531)。
「この、曲……ラブリンスター様の……?」
聞き覚えのある旋律に、微かに意識を取り戻した様子の少女。彼女がどうやらラブリンスター派の淫魔、アカリだ。
「目を覚まして。努力は必ず成果に結びつきます。ラブリンスターもアカリさんも、ファンを喜ばせようとしてる。貴方も努力の結果で喜んでもらえた方が幸せじゃないですか?」
白咲・朝乃(キャストリンカー・d01839)にとって淫魔は宿敵と言うべき相手。どちらかに肩入れする気にはなれないが、両派閥を比較すれば、どちらがマシかは一目瞭然。その意味では偽りない気持ちで説得の言葉を紡ぐ事が出来そうだ。
「……努力……ファン……」
アカリもまた、そんな心からの言葉を反芻するように呟く。
「ちょっとちょっと、何つまらない事言ってるわけ? 努力とかどうでもいいでしょ、結果さえ良けりゃ全部OKなわけよ」
「んっ……ぁ」
せっかくの獲物を横取りされてはたまらないと、アカリの耳元で反論するのはスキュラ派の淫魔、アケミ。アカリは耳に息を吹きかけられ、ひくりと身体を震わせる。
「さて、あなたが懸命に練習してまで、力を貸したかった相手は誰ですか? 一服盛られたくらいで、想いを曲げちゃダメです」
「あぁ、誰に憧れていたんだ? ……アイドルのラブリンスター、悪くは無いと思うぜ?」
カレン・シュレミール(お嬢ダンピーラ・d20580)がそう問いかけるのに合せ、淫魔達の絡みを興味深そうに見ていた風真・和弥(真冥途骸・d03497)もラブリンスター直筆サイン入りの写真集(私物)を取り出す。
「それ、は……っ」
「あー、ダメダメあんな中途半端に人間に媚び媚びの写真集なんか見ちゃ。淫魔の風上にも置けないわー」
カレンの言葉と、写真集に写るラブリンスターの姿を見て、目を見開いたアカリ。
「私はラブリンスターさんやアカリさん、皆さんと一緒に、私も夢を追いかけたいです。それってきっと楽しい事だから」
星野・えりな(スターライトエンジェル・d02158)もまた、歌手として夢を追いかける少女。ライブや学園祭でラブリンスターと接し、淫魔でありながらひたむきな夢への思い、配下の淫魔達に対する思いを直接感じていた。
「ぅ……夢を……ラブリンスター様と」
「あー、努力とか夢とか虫酸が走るわぁ。そんな物無価値のガラクタ、クズ以下よ!」
「お前が尊敬するラブリンスター、あれは凄く楽しそうだろう? それに比べてスキュラ……この前あれの一派とやりあったが、上からの命令第一なところもある。つまらんぞ」
声を荒げるアケミを冷ややかに見つつ、普段通りの軽い口調で言う犬塚・沙雪(黒炎の道化師・d02462)。
「そうそう、貴方もスカウトしたいなら正々堂々スカウトしなよ! 相手の判断力奪って無理やり連れ込もうなんて卑怯だよ。こんな配下しかいないんじゃスキュラも上に立つ器がないってことかもね」
雪村・螢(雪割草の誓い・d22061)もこれに合せてアケミとスキュラを批判しに懸かる。
「なっ、言うに事欠いてスキュラ様まで悪く言うとは、アンタ達良い度胸してんじゃないのさぁ! 淫魔が姑息な手段を使って何が悪いってのぉ?」
開き直る様に激しい口調で言い返すアケミ。さすがに自分の親分を悪し様に言われて頭に血が上っているのか、アカリに対する注意もかなり逸れているようだ。
「アカリさん、博多でお会いしたときの事を覚えていますか? アイドルになる為にお互い頑張るって言ったこと。……淫魔の力で相手を従わせて得る快楽なんかより、アイドルとして頑張っている貴女に向けられた応援のほうが、ずっと素晴らしいものです!」
「……っ!」
西園寺・奏(天使の落とし子・d06871)はかつて、博多でフライングバニーとアイドル対決をしていた頃のアカリと面識があった。灼滅者と淫魔と言う関係ではあるが、アイドルを目指す者同士、目標に向かって頑張る事を誓い合ったのだ。
「あぁー、うるさいうるさい! マジウザすぎ。アンタ達もう容赦しないわ、出ていらっしゃい!」
かぶりを振りつつ鬱陶しそうに言ったアケミは、取り出した鞭でピシャリと地面を打つ。
これに応えるように、周囲からは数体のピンクハートちゃんが出現する。ハート型の本体に、数本の管だか触手の様な物が生えた実に面妖な化け物だ。
「さぁ……行こうか」
得物の紅蜂を手に、灼滅すべき敵を見据える沙雪。他の灼滅者達も一斉に各々のポジションへ着いて臨戦態勢を取る。
●
「歌うことの素晴らしさ、私達が見せましょう」
それまでの制服姿から一辺、ステージ衣装へと変身するえりな。
「またアイドルかい! 嫌いなんだよ、ちゃらちゃらした服で甘ったるい歌唄いやがってさぁ!」
「人のどうこう言えるセンスかにゃ? その服なに? 女王様? 引くわー」
「だ、黙れぇっ! おいアカリ、さっさと立ち上がって一緒に戦うんだよ!」
鋼糸を広く張り巡らせつつ、アケミを煽る珠音。アケミは激昂しながらも、いまだ座り込んだままのアカリへ金切り声で叫ぶ。
「わ、私……はぁ」
「~っもう! 正気に戻りなよ! 薬か何かで判断力鈍ってるなら目、覚まさせてあげる!」
――パチンッ!
「いたっ!? ……あ、れ? ここは……アカリお茶を飲んだらぼーっとして……それから……?」
螢に平手打ちされ、涙目になりながらも周囲をきょろきょろと見回すアカリ。意識を取り戻した様だ。灼滅者達の説得の甲斐あって、洗脳もされていない様子。
「汚い手段の相手についていかせるとでも思った? アカリさんは渡さないよ!」
「お前らのやりそうな事なんざ、とっくにお見通しなんだよ」
和弥はアカリの手を引っ張って後ろに下がらせると、魔力を宿した霧をその身に纏う。
「ちぃっ! 余計な手出してくれちゃって、覚悟は出来てるんだろうねぇ!?」
「ご安心を、説得の成否にかかわらずスキュラは潰す予定でした」
言うが早いか、一気に間合いを詰めたカレンは、燃えさかる炎に包まれたCoup De Graceを繰り出す。
「覚悟するのはあなたの方です……!」
「くうっ!?」
鉤爪状の影を振るって同時攻撃を仕掛ける奏。前後からの同時攻撃に、しかし身を翻して直撃を避けるアケミ。
ラブリンスターの様なダークネスと接触する事でやや態度を軟化させていた奏だが、心を弄ぶ淫魔勢力に対しては、怒りと殺意を露わにする。
「やっちまいな!」
形勢不利を感じつつも、配下に攻撃を命じるアケミ。その声に応えて、ピンクハート達は一斉に触手を伸ばす。
――ザンッ!
「邪魔だ」
ウロボロスブレイドを一閃させ、迫る触手を切断する沙雪。
「ぷいぷいは皆の治癒を」
この間、ナノナノのぷいぷいに命じつつ、朝乃はワイドガードを展開して前衛の守備力を高める。
説得の甲斐あり、淫魔二体を敵に回す事なく戦端を切った灼滅者達。しかし戦いはこれからだ。
●
「跪きな! この虫けら共が!」
――ヒュヒュッ!!
千変万化の鞭捌きによって、灼滅者に決定打を許さないアケミ。狡猾さに欠ける一方で、戦闘は得意な様だ。無数のピンクハートらも、しきりに触手を伸ばし灼滅者に纏わり付く。
「……」
アカリは所属勢力の方針もあって、戦闘に参加せずそれを見守っている。もちろん、心情的には灼滅者を応援している事は明らかだが。
「もう一息のはず、行くよ!」
「ウチの刃は神速勁烈。避けることはできんのじゃよ」
集気法によって仲間の治癒に当たっていた朝乃だが、情熱的なステップを踏んで一気に攻撃に転じる。これに頷くと、刀を最上段より振り下ろす珠音。
「そんな蠅が止まるような攻撃、当たるかよ!」
易々と切っ先を見切り、せせら笑うアケミ。だが、
「っ、フェイク……だと?」
「騙し惑わすのは淫魔の専売特許ではないんよ」
珠音の髪に仕込まれた鋼糸は、淫魔の鞭に絡みついてその動きを妨げる。
「かーくん、行きましょう」
「はい! ……邪魔ですッ!」
えりながお星様ギターを激しく掻き鳴らすのにシンクロし、奏音刃を共鳴させる奏。
――ピギィィッ!
音と斬撃により、弾け飛ぶピンクハート。
「ではこっちも……行くぞ」
「援護します!」
新たなピンクハートに狙いを定め、螺旋状の突きを繰り出す沙雪。朝乃もこれを援護すべく、神秘的な歌声を紡ぐ。
――バシュッ!!
「我が槍に貫けぬもの無し」
中心部を貫かれ、暫く痙攣していたピンクハートだが、やがて完全に動きを停止する。
「あと一体……美鈴、手伝って!」
――バシィッ!!
ビハインドの霊撃と共に、マテリアルロッドから膨大な魔力を流し込む螢。
「終わり……です」
カレンが召喚するのは断罪の逆十字。手負いのピンクハートは瞬時に引き裂かれ、跡形も無く消え去る。
「っ……」
「聞いた話だと、スキュラは自分のお気に入り以外はあっさりと見捨てたり使い潰したりしてるらしいじゃねぇか。お前は大丈夫か、アケミ」
「ぐうっ……」
孤立無援となったアケミを逃さぬように包囲を狭めつつ、尋ねる和弥。ギリッと歯を食いしばるアケミだったが、やがてふっと表情を緩める。
「そ、それもそうね、私もラブリンスター……様に鞍替えしちゃおっかな。そしたらおま……あなた達と戦う理由もなくなるしー。そうよ、ねぇ、そしたらあなたとももっと親密になれちゃうかも~?」
身体をくねらせ、上目遣いで和弥を見つつ言うアケミ。
「なりふり構わなくなってきたなー」
ぼそりと呟く珠音。
「あのね、今更そんな言い逃れが通じるとでも……風真くん、びしっと言ってあげてよ」
肩を竦めつつ、螢もあきれ顔。
「そうか、心を入れ替えたんだな。歓迎するぜ!」
「きゃーうれしー♪」
「「籠絡されてる?!」」
手をぎゅっと握られ、ニッコニコの和弥。
「ダメですっ、それは罠ですよぅ! その子から離れてー!」
「ちょっと引っ張らないでよぉ! アタシが彼と話してるんだからぁ!」
ここで後ろから和弥に飛びついたのはアカリ。アケミから引き離そうとグイグイ引っ張り合いを始める。
「何ですかねこの流れ」
「……知らん」
一応聞いてみたと言う感じの朝乃と、短く答える沙雪。
「ねぇほらぁ、そんな胸も無いお子様より、アタシの方が信じたくなるでしょぉ?」
「論法がもうおかしいですっ!」
「……確かに」
しなだれかかるアケミの言葉に、小さく頷く和弥。
――ドッ!
「ぐっ!? ……な、ぜ……」
和弥の愛刀、風牙に貫かれ、アケミはその場にドサリと崩れ落ちる。
「淫魔なら相手を籠絡させるのに薬なんか使わず、そうやって自分の魅力だけでやるべきだったな」
「……なるほど。逃走を阻止する為の演技……ですか」
刀を鞘に収める和弥を見て、ふむと頷くカレン。
「いや、完全に誑かされてた様に見えましたけどぉ……」
とにもかくにも、灼滅者達はスキュラ派の淫魔を無事討伐する事に成功したのであった。
●
「はぁぁ……アカリ、もうちょっとでラブリンスター様を裏切ってしまう所でしたぁ」
「立ち上がって! この程度でへこたれちゃラブリンスター派が泣きますよ」
がっくり肩を落としていたアカリの両手を引っ張り、立たせる朝乃。
「一緒に練習付き合いましょうか? 私も歌と踊りは自信あるんです」
「あ、でしたら私とかーくんも」
「はい。……僕、見習いだけどアイドルになったんだよ……アカリさん」
「……み、皆さん……良いんですかぁ?」
朝乃の言葉にえりなと奏も歩み出る。俯いていた顔を上げ、三人の顔を見回すアカリ。
「ゆっくり座って観たい所だけど、場所が場所だからね」
「ふっ、こんな事もあろうかと……」
「わ、準備万端だね」
沙雪の呟きに答えるが早いか、既にレジャーシートと飲み物、お弁当を準備し終えている珠音。螢も早速靴を脱いでシートに腰を下ろす。
「ステージ衣装じゃないのが残念だぜ」
「私もアイドル衣装、と言うかラブリンスター様の衣装……結構好きなんですよね。ちょっと着てみたいかも」
早速セッションを始めた三人を観つつ、それぞれに感想を漏らす和弥とカレン。
かくして、無事任務を成功させた灼滅者達は、しばし歌と踊りのひとときを楽しむのだった。
「ところで、淫魔に効く薬……? 試しに一口飲んでみようかな」
「え、ちょっ! ダメですそれ飲んじゃ……あぁーっ!!」
アカリの制止も間に合わず、興味本位で水筒の中身を口にした朝乃がどうなったかは……また別の機会に。
作者:小茄 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2013年11月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 8
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